【高校生起業家が語る!AIで課題を乗り越える方法】

AI活用・教育・高校生の挑戦

高校生がAIで課題を攻略した方法|通信制高校×発達障害×国立大合格の本人が語る

2025年1月31日配信

  • 中学時代に発達障害の診断があり通信制高校に進学した高校3年生・山崎巧くんが、AIを使って課題を攻略しながら国立大学合格を果たした実録
  • 課題PDFをChatGPTに読み込ませ、回答を表形式で一括抽出する「最速攻略法」を画面共有でリアルタイム実演
  • AIは「サボるため」ではなく「本当にやりたいことの時間を生み出すため」の道具——事業運営と学業を両立した高校生の本質的な視点

今日のゲスト:伊塾で塾長を務める高校3年生・山崎巧くん

今回のGPTモーニングライブに登場してくれたのは、秋田県のAI・企業教育塾「伊塾」で塾長を務める山崎巧くん(高校3年生)と、伊塾の運営者・高崎翔太さん。巧くんは中学時代に発達障害の診断があり、通信制高校へ進学した。それでも課題を誰よりも早く終わらせ、事業(伊塾の運営)も並行して走らせながら、国立大学への合格を勝ち取った。

「1人で頑張るあなたの親友」というコンセプトでAI活用支援をしている僕にとって、まさに「AIと共に成長した」ロールモデルが目の前に来てくれた回だった。学校の先生にもぜひ見てほしい——でも少しドキドキしながら——という気持ちで始めた配信だ。

AIを使い始めたきっかけ:先輩が卒業して「頼れる人」がいなくなった

巧くんがAIを使い始めたのは高校2年生に入ってからだ。1年生の頃は、数学で分からない部分を2つ上の先輩に聞いていた。ところがその先輩が卒業してしまい「来年大丈夫かな」と不安になったタイミングで、AIが出てきた。

「先輩が卒業したら、そこにAIが来た感じです」という言葉が、AIを道具として使い始める本質を表している。困ったから使い始める。これが一番自然な入口だ。最初はCopilot(当時のBing)を使っていた。ChatGPTも試したが、無料の3.5しか使えなかったので、当時はBingの方が精度が高かったという。

そして高校3年生になった今、AIは「最初の日に課題を全部終わらせて、残りの1ヶ月を事業に使う」という時間設計の中核になっている。AIなしでも元々「出た初日に取り組む」スタイルだったところに、AIが入って効率が数段跳ね上がった。

通信制高校の課題PDFをAIで攻略する「最速フロー」を実演

巧くんが画面共有で見せてくれた手順はシンプルだ。通信制高校の課題はPDFでオンライン提出・ダウンロードできる仕組みになっている。これを活用した最速フローがこれだ。

  1. 課題PDFをダウンロードしてChatGPTの有料プラン(GPT-4)にアップロード
  2. 「このPDFのすべてのテキストを抽出してください」と指示
  3. 「すべての回答を出してください」と追加プロンプト
  4. 表形式で回答一覧が出力される
  5. さらに「回答のみを一覧で」と絞ると、答えだけがずらっと並ぶ

英語はGPT-4で十分な精度が出る。数学・物理は精度がやや落ちるため、科目によってAIを使い分けていた。料理で言えば素材(科目)によって使う包丁を変えるのと同じ発想で、AIも「一択」じゃなくて使い分けが大事だ。

紙の課題の場合はスマホで写真を撮ってPDF化すれば同じことができる。ただし画像を含む問題(物理の図など)は画像ごとAIに添付して「この図に沿って」と指示する必要がある。

精度が8割でも「卒業には影響しない」という現実的な割り切り

AIが出す回答が必ずしも100点ではないことは、巧くん自身も承知していた。英語は8割程度の精度。それでも「卒業に影響しないレベルは出る」という現実的な判断ができていた点が面白い。

さらに面白い発言があった。「AIはわざと間違えてくれてるのかも」というものだ。宿題の書き写し系の課題では、AIが一部意図的に間違えを入れているんじゃないかと思うぐらい、程よい精度で出力されることがあるという。もちろんAIに意図はないが、その感覚は「AIを相棒として捉えている」証拠だ。

先生の反応はどうだったか。「また早いな」程度で、詳しく問い詰められることはなかった。むしろ問題になったのは、同級生に「もう終わった」と言うと白い目で見られることだったという。ギリギリにやる子が多い中で「もう終わったんだけど」と言うと関係が切れる——笑えるが、これが現実だ。

有料プランが使えない学生向け:無料AIの賢い選択肢

有料プランが使えない学生に向けて、巧くんが挙げた代替案も実践的だ。

  • Gemini(無料版):ファイル読み込みに対応しており、GPT有料プランの代替になる場面がある
  • Copilot(旧Bing):Web検索と連携できるため、歴史など時事性のある科目に強い
  • DeepSeek:最近登場したモデルで、無料でも高精度な回答が出るケースがある

「一つのAIに詰まったら、別のモデルに替えてみる」という習慣が、AIを道具として使いこなすコツだと巧くんは言う。普段はCopilotでやってみて、つまづいたら別のツールへ切り替える——この柔軟さが彼のAI活用の核心だ。

また、歴史のような科目はAIに解釈の違いがある(中国・アメリカ・日本でそれぞれ違う歴史観を持っている)ため、「どの視点で答えを出すのか」を意識する必要がある。AIを使いこなすには、AIの「癖」を知ることも大事だ。

「サボり」ではなく「時間を生み出す」という本質——高崎さんの評価

先生側の高崎さんが最も面白い視点を提示してくれた。「これはライフハックだ。本当にやりたいことの時間を生み出すためにやっている」という評価だ。

巧くんはAI以前から、課題が出た初日に取り組む習慣があった。AIが来てからは、その効率が数段跳ね上がった。1ヶ月分の課題を最初の数日で終わらせ、残りの時間を事業活動(伊塾の運営)に使う。これは「ズル」ではなく、目的を持った時間設計だ。

「使う理由」がある人がAIを使いこなせる。巧くんの場合、「課題を早く終わらせて事業に集中したい」という明確な目的があった。AIは手段であって、目的じゃない。この順番を間違えると「とりあえずAIを使う」という使い方になってしまう。

発達障害×AI:本当の学びを支えるユニバーサルデザイン

巧くんは本を読むのが苦手で、動画で学ぶスタイルが合っている。1行目から2行目に視線が移れない「読み障害(ディスレクシア)」に近い特性を持っている。彼がAIに対して「表にしたら理解できる」と言っていたのが印象的だった。

AIは知識の「ユニバーサルデザイン化」ツールとも言える。車椅子の人に物理的なバリアフリーが必要なように、情報の受け取り方が違う人には、知識へのなだらかなスロープが必要だ。AIはそのスロープを個別に作ってくれる存在だ。

テキストを表形式や箇条書きに変換する、難解な文章を平易に言い換える、図の説明を文字で出力する——これらは全部「情報の受け取り方のバリアフリー」だ。AIが普及することで、情報へのアクセスが誰にとっても平等に近づいていく。

そして巧くんは、その恩恵を受けながら国立大学へ進学する。これは「AIに課題をやらせた話」ではなく、AIを使いながら自分の強みを最大化した話だ。

伊塾とは何か:不登校・通信制の子供たちのためのAI×企業教育塾

伊塾(イジュク)は秋田県のオンライン塾で、小中学生に「AIと企業」を教えている。不登校や何かしらの悩みを持つ家庭が多く、「うちの子は外に出られない」という親からの問い合わせに「うちは最適です」と答えられる塾だ。

巧くん自身が学生でありながら塾の経営に携わり、AIで課題を攻略しながら国立大へ進む。この姿そのものが、教育の未来を体現している。「学校に行く意味がわからない」という子供たちに見せたいロールモデルが、ここにある。

高崎さんの言葉を借りると、巧くんのやり方は「先生として見るとアウトな気がする」けれど、「ビジネスパートナーとして見ると最高のライフハック」だ。この2つの視点のギャップそのものが、AI時代の教育を考える上で一番重要な問いかけだと思う。

AI時代の学びとは何か——巧くんの3年間が教えてくれること

巧くんが3年間で見せてくれたのは、「苦手を無理に克服しようとしない」という戦略だ。数学・物理はAIに頼る。英語は教科書を見て自分で解く。自分の得意不得意を把握した上で、苦手はAIに外注して、得意に集中する。

これは「学習の放棄」じゃない。むしろ「自分の強みに集中する」という、AI時代に最も必要な思考法だ。偏差値ゲームで全科目を平均的に伸ばすより、「自分が何で勝負するか」を早い段階で決めて、そこに全力を使う。

AI時代において、「知っている」という価値は下がった。「どこから知識を引き出すか」「その知識を何に使うか」という編集力と目的意識が、人間に求められる本質的な能力になっていく。巧くんの3年間は、それを身をもって証明していた。

ChatGPTの有料プランと無料プランの現実的な使い分け方

有料プランを使えば話は早い。PDFをそのままアップロードして「全文抽出→全回答出力」という最速フローが使える。でも学生全員が月額料金を払えるわけじゃない。

無料でできる方法は今もたくさんある。Geminiは無料でもファイル読み込みに対応している場合がある。Copilotはネットから情報を引っ張ってくる力があるので、歴史・社会系の科目に強い。問題をテキストにコピーして1問ずつ丁寧に聞く方法も、精度という面では一括処理より高くなることが多い。

「高いモデルを使えば解決」ではなく、「今使えるツールでどこまでできるか」を考えることが、AI活用の本当の力だ。巧くんが高校1・2年生の頃にCopilotで試行錯誤していたのは、その訓練でもあったと思う。

「学校に行かなくていい」ではなく「学校以外でも育てる場がある」という時代

僕自身も子供が3人いて、3人ともある時期学校に行かない時期があった。その経験があってAIを研究し始めた部分がある。AIを触り始めてから気づいたのは、「AIが何でも教えてくれる時代に、学校教育って何のためにあるんだろう」という問いだ。

伊塾のような場所が存在することで、学校という場所が唯一の学びの場でなくなる。オンラインで通える。AIで課題も調べ学習も対応できる。外に出られない子でも、好きなことを伸ばせる環境がある。

巧くんのケースは「AIを使ってズルをした話」として読む人もいるかもしれない。でも本質は違う。「自分に必要な時間を作るためにAIを使った」という話だ。その目的意識こそが、AI時代を生き抜く力の核心だ。

よくある質問

高校の課題にAIを使うのは問題ないのですか?
学校や課題の種類によってルールは異なります。この動画では通信制高校の提出課題での活用を紹介していますが、リアルテスト(試験)での使用は当然不可能です。AIをどう使うかの倫理的判断は、利用者自身が状況に応じて行う必要があります。動画内の高崎さんも「先生としてはアウトな気がするけど」と言いつつ、目的を持った活用であることを評価していました。

無料でAIを使って課題を解くことはできますか?
十分可能です。Gemini(Google)の無料版はファイル読み込みに対応していることがあり、Copilot(Microsoft)はWeb検索と連携した回答が可能です。DeepSeekも無料で高精度な回答が出るケースがあります。問題をテキストでコピーして1問ずつ丁寧に聞く方法も、一括処理より精度が上がることがあります。科目によって得意・不得意があるため、複数ツールを試すのがおすすめです。

発達障害のある子供にAIは有効ですか?
テキストを表形式や箇条書きに変換したり、難解な文章を平易に言い換えたりする機能は、情報の受け取り方に特性がある方に有効に働くことがあります。動画内の山崎巧くんは「1行目から2行目に視線が移れない」という特性を持ちつつ、「表にしたら理解できる」とAIを活用していました。個人差があるため、どの形式が合うかを試しながら探っていくことが大切です。

AIの回答が間違っていた場合はどうすれば良いですか?
別のAIモデルで同じ質問を試す、プロンプトをより具体的に書き直す、疑わしい箇所だけ教科書や参考書で確認するという方法が有効です。巧くんは「8割程度の精度で卒業には影響しないレベルが出る」という現実的な判断をしていました。「100%正しい」と思わず、参考として使いつつ自分で確認する姿勢が大切です。

通信制高校の課題にPDFを使う方法はどこで学べますか?
動画内で巧くんが画面共有で実演しています。基本的な流れは「PDFをダウンロード→ChatGPT有料プランにアップロード→テキスト全文抽出→回答を一括出力」です。紙の課題はスマホで写真撮影してPDF化することで同様の操作が可能です。有料プランが使えない場合はGeminiやCopilotを活用してください。

伊塾はどんな子が向いていますか?
不登校・通信制・何かしらの悩みを抱えるお子さんを持つ家庭に向いています。AIと企業を学べるオンライン塾で、秋田県在住でなくても参加可能です。巧くん自身が学生でありながら塾の経営に携わっているという実例が、最大の特徴です。詳細は伊塾の公式情報をご確認ください。

AIを使って学習効率を上げるためのコツはありますか?
一番大切なのは「なぜ効率を上げたいのか」という目的を持つことです。巧くんの場合は「事業に集中する時間を作るため」という明確な目的がありました。次に、科目や問題の種類に応じてAIを使い分けること。英語はGPT-4、数学・物理はClaude(または複数ツールで確認)、歴史はCopilotのWeb検索機能を使うというように、特性に合わせて使い分けることで精度が上がります。


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