20年の建築集客ノウハウをAIで1万倍に——GammaとChatGPTで即席セミナーを作る

20年の建築集客ノウハウをAIで1万倍に——GammaとChatGPTで即席セミナーを作る

  • 20年分のSEO・集客ノウハウをAIに学習させると、職人らしい記事が秒速で1万文字生成される
  • 取材記事をGammaに読み込ませると数分でセミナースライドが完成し、その場でライブセミナーができる
  • SEOはAI時代でも裏切らない——引用される情報源を自社で育てることが最強の集客基盤になる

建築業界の20年先行者・稲葉さんの集客変遷

今回のゲストは東京・日暮里で工務店を営む4代目代表の稲葉さんだ。木造リノベーション専業で、耐震・断熱性能を上げる大掛かりな改修を手がけている。構造計算や断熱計算まで含めた本格的なリノベーションが専門で、単なるキッチン交換とは一線を画している。

付き合いは20年以上になる。1999年から2000年代前半、まだ建築業界でネット集客をやっている会社がほとんどなかった時代に、2人でSEO・ランディングページ・ステップメール・FAX DM・郵送DMまで全部やり切った。2007年には建築業界で初めてランディングページを作り、広告とセットで集客する仕組みを作った。

料理に例えると、他の店がまだ看板すら出していない頃に、すでにデリバリーの仕組みと常連客台帳を作り上げていた状態だ。その20年分の蓄積が今、AIと組み合わさることで一気に加速している。稲葉さんとは今でも住宅業界向けのコンサルティングを一緒にやっており、その実践から生まれたノウハウを今日は見せてもらう。

AI集客ツール「集法」が業界誌に掲載された背景

稲葉さんの工務店が手がけるSEO対策AIツール「集法」が、建築業界向け専門メディア「真剣ハウジング」に取材・掲載された。「ChatGPTコンテンツ生成超入門」という特集だ。

このツールの核心は、稲葉さんが20年以上積み重ねたSEO記事・営業トーク・お客様への回答をAIに学習させることで、「稲葉さんらしい記事」が秒速で生成される点だ。7,000〜1万文字の記事が、ほとんど修正不要なクオリティで出てくる。しかもリサーチまでAIがまとめてくれるため、出力レベルはかなり高い。

以前はSEOコンサルをしていた100社近くのクライアントのうち、本当に成果を出せたのは10%ほどだったという。理由は記事のネタを出し続けられない人が多かったから。3〜4ヶ月で記事を書くのに疲れて離脱してしまう人が30%ほど出ていた。AIはその壁を完全に取り除いた。

職人の営業トークをボイスレコーダーで録ってAI記事化する

稲葉さんが実践している方法が、営業現場でのボイスレコーダー活用だ。お客様との対話でリアルに出てくる質問・悩み・回答を全部録音し、それをAIがQ&A記事として自動まとめする。

年間50〜100件の営業をこなせば、タイムリーな悩みへの回答が蓄積されていく。それぞれを記事化すれば、実質100サイト分のコンテンツが生まれる計算だ。しかも内容は「今まさにお客様が検索しているリアルな悩み」に対応している。

AIが生成した汎用コンテンツより、圧倒的に検索意図に刺さる記事になる。なぜなら実際の営業現場で出た言葉を素材にしているからだ。自分のスタッフにボイスレコーダーを持たせて稲葉さんの営業を録音し、帰ってきたら文字起こしして記事化する——このサイクルが今の稲葉さんの工務店のコンテンツ生産体制だ。

現場の声がそのままコンテンツになる。料理で言えば、毎日の仕込み中に生まれたひらめきをレシピとして記録しておくようなものだ。積み上がれば積み上がるほど、オリジナリティが増していく。

取材記事をGammaに読み込ませてライブでセミナーを作った

このライブ中に実演したのが「取材記事 → Gamma → セミナースライド」の即興制作だ。真剣ハウジングの取材記事PDFをGammaにインポートしたところ、数分で20枚のスライドが完成した。

画像・図・見出し・本文が自動で構成され、そのままプレゼンできるクオリティになっていた。デザインの方向性(青系・茶色系・白など)も事前に選べる。稲葉さんが「取材受けておいてまだ読んでなかった」と笑っていたが、そのPDFをGammaが読んで、セミナーに仕上げてくれた。

出来上がったスライドには、SEO対策の重要性・カスタマージャーニーマップの考え方・コンテンツの二次三次利用の方針まで、取材で稲葉さんが話した内容がきちんと反映されていた。若干バター臭いアメリカンな画像が出てきたが、それはプロンプトで調整可能だ。

元ネタさえあれば、その場でセミナーができる時代だ。元ネタ=自分の原液。それをGammaがスライドに変換してくれる。必要なのは事前に自分の経験をコンテンツにまとめておくことだけだ。

SEOはAI時代でも「裏切らない」理由

「AI時代にSEOは意味がなくなるのでは?」という声を聞くが、逆だと思っている。稲葉さんも「SEOは裏切らない」と取材でも断言していた。

AIが回答を生成する際、引用する情報源として「信頼できる自社メディア」が選ばれる時代になる。ミクシーのように流行り廃りのあるSNSに依存するのではなく、自社のオウンドメディアを育てることが長期の集客基盤になる。

SEOで上位表示されているコンテンツは、AIの回答に引用される元ネタにもなっていく。AIが進化するほど、良質な情報源を持っている会社が強くなる構造は変わらない。これは20年前にネット集客を先行した時と同じロジックだ。先に始めて、コツコツ積み上げた人が結局強い。

もう少し具体的に言うと、AI検索(ChatGPTやGeminiへの質問)が増えると、その回答の中に「参考にした情報源」として特定のサイトが表示されるようになってくる。つまり、AI検索の時代においても「信頼される情報源」であることが集客の鍵になる。それはGoogleのSEOとほぼ同じ構造だ。良質な一次情報を持ち続けること——これが20年前から変わらない、そしてこれからも変わらない集客の本質だ。稲葉さんが「SEOは裏切らない」と断言できるのは、この普遍的な原理を体で知っているからだと思う。

AIはコンテンツの二次・三次利用で真価を発揮する

取材記事はSEOブログだけでなく、Kindleの電子書籍・SNS投稿・YouTube動画・オンライン講座にも転用できる。AIはその二次・三次利用の作業を全部引き受けてくれる。

自分たちがやることは「カルピスの原液」——自社らしさが宿った一次コンテンツを作る部分と、出てきたコンテンツを読んで仕上げる品質確認だけだ。カスタマージャーニーマップも、どんなキーワードでどんなタイミングで検索するかも、AIが考えてくれる時代になっている。

AIに丸投げすると「どこにでもある記事」になる。でも自社の営業トーク・職人の生の声・実際の施工事例をベースにすれば、AIが自社らしい記事に仕上げてくれる。その差が長期的な集客力の差になる。

二次・三次利用の設計は最初から考えておくといい。「この取材記事からブログ・SNS・スライドを作る」と決めておけば、取材や営業での発言を「後でAIに渡す素材」として意識しながら話せるようになる。素材の質が上がると、AIが出すコンテンツの質も上がる。コンテンツ制作を「書く作業」ではなく「素材を集める活動」として設計し直すことが、AI時代の生産性向上の本質だ。

SEOコンサル100社の経験から見えた「続けられる人」の特徴

稲葉さんが過去に100社近くのSEOコンサルをしてきた経験から見えてきたことがある。成果を出せた10%の人と、3〜4ヶ月で脱落した30%の人の違いは何か。

「ネタを出し続けられるか」がほぼ全てだった。いくらSEOのテクニックを教えても、記事のネタを継続して出せないと記事が増えない。記事が増えなければ成果も出ない。成果が出なければやる気が落ちる——この悪循環だ。

AIはこの「ネタを出す」という最大の壁を取り除いた。ボイスレコーダーで現場の声を録って渡すだけで、AIがネタを記事に変えてくれる。あとはそれを磨くだけだ。続けることが苦手だった人が、続けられるようになる——これがAI活用の一番の恩恵かもしれない。

稲葉さんが実践しているボイスレコーダー方式は、他の業種でも応用できる。整体師が施術中に患者の悩みを録音する。税理士が顧問先との面談で出た疑問を録る。保育士が保護者との会話で繰り返し出る心配事を録る。どんな業種でも「現場で繰り返し出る声」は存在する。それを蓄積してAIに渡すだけで、その業種にしか書けないコンテンツが生まれる。専門性があればあるほど、AIと組み合わさった時の威力が増す。

エンジニアの仕事はなくならない——AIと専門家の役割分担

「AIが進化するとエンジニアや専門家の仕事はなくなるのか」という話も出た。稲葉さんも僕も、答えは「逆」だと思っている。

AIが作った叩き台をさらに磨く・自社の要件に合わせてカスタマイズする・品質を最終確認する——この部分は専門家の目が必要だ。以前1ヶ月かかっていた仕事が1週間・3日でできるようになる。専門家がより多くの案件を高品質でこなせるようになる時代だ。

AIは包丁であって、料理人ではない。切れ味の良い包丁を持つことで、料理人の腕が発揮される。どんなに良い包丁があっても、使いこなす料理人がいなければ意味がない。逆に腕のある料理人が良い包丁を持てば、今までより遥かに良い料理が生まれる——これがAIと専門家の関係だ。

建築業界で20年のキャリアを持つ稲葉さんがAIを使いこなせるのは、判断の軸が明確だからだ。何が良い施工で、何がお客様にとって本当に必要かを知っている。その判断力があるから、AIが出してきた叩き台のどこが良くてどこを修正すべきかが瞬時にわかる。専門知識のない人がAIを使うより、深い経験を持つ人がAIを使う方が圧倒的に良いアウトプットが出る——これが「AIは専門家の仕事を奪わない」という確信の根拠だ。

Gammaの使い方——PDFからスライドを作る手順

今回のライブで使ったGammaの使い方も整理しておきたい。Gammaは無料プランから使えるプレゼン・ドキュメント作成AIツールだ。

基本的な手順はこうだ。GammaのサイトにアクセスしてPDFやドキュメントをインポートする。カードの枚数(スライド枚数)を選ぶ。デザインのカラーテーマを選ぶ。生成ボタンを押すと数分でスライドが完成する。

出来上がったスライドはそのままプレゼンに使えるし、LPやドキュメントとしても書き出せる。画像は若干アメリカン寄りなので、プロンプトで「日本向けに」と指定するか後から差し替えるのがおすすめだ。元ネタさえあれば、その日のうちにセミナー資料が完成する——これが今の時代のコンテンツ制作の現実だ。

建築業界とAIの相性が良い理由

建築業界は他の業界と比べて、AI活用の恩恵を受けやすい特徴がある。理由は3つだ。

1つ目は「専門知識の深さ」だ。耐震・断熱・施工工法など、一般の人には難しい専門知識を持っている職人や工務店は多い。その知識をAIに学習させると、他社には書けない専門的な記事が生まれる。同じキーワードを狙っていても、深さが違う記事は検索で上位に来やすい。

2つ目は「営業接点の多さ」だ。稲葉さんのように年間50〜100件の営業をする業者は、毎回異なる質問・悩みに答えている。その全てがコンテンツの素材になる。ボイスレコーダーで録って渡すだけで、AIが記事にしてくれる仕組みは、営業が多い業種ほど威力を発揮する。

3つ目は「競合がまだ少ない」ことだ。建築業界では2000年代前半から稲葉さんがネット集客を先行させていたように、今もAI活用で先行している業者は限られている。今から動けば、3〜4年のアドバンテージを取れる可能性がある。

どの業種でも同じことが言えるが、「専門性が深い × 競合が少ない × 営業接点が多い」の3拍子が揃っている建築業界は、特にAI×SEOの恩恵を受けやすいフィールドだ。

20年の蓄積をAIが「稲葉らしさ」として再現する

稲葉さんが20年かけて書いてきたSEO記事・お客様への回答・営業トークをAIに学習させた時に起きたことは、単なる自動化ではなかった。「稲葉さんらしい文章」がAIから出てくるようになった。

これは料理に例えると、20年間毎日作り続けてきた看板料理のレシピをAIに渡したら、シェフ不在でも同じ味が出てくるようになった状態に近い。もちろん完璧ではないが、7〜9割の精度でその人らしさが出る。

スタッフが稲葉さんの代わりにコンテンツを書けるようになったのも、このAI学習のおかげだ。「稲葉さんに確認しなくても、これで大丈夫」と判断できるようになった。組織としての生産性が上がり、稲葉さん本人は品質チェックに集中できるようになった。

20年の蓄積がある人はそれがそのまま最強の武器になる。ゼロから始める人でも、今から積み上げれば5年後にはそのような資産を持てる。AIはその積み上げを加速してくれるツールだ。

「その場でセミナーを作る」時代の集客戦略

このライブで稲葉さんが一番驚いていたのが、「取材記事を渡したらその場でセミナースライドができた」という体験だ。しかも取材記事自体、稲葉さんはまだ読んでいなかった。それをGammaが読んで、セミナーに仕上げた。

これが示す集客戦略の変化は大きい。従来、セミナーを作るには「テーマ決め→構成設計→スライド作成→練習」という数日から数週間のプロセスが必要だった。今は「素材を渡す→数分で完成」だ。

この速度になると、セミナー集客の戦略が変わる。「このお客様の悩みに特化したセミナーをその場で作る」ことが可能になる。打ち合わせ中に「じゃあ今日のテーマでスライド作りますね」と言って、30分後に資料を出せる。これは既存の競合との大きな差別化ポイントになる。

稲葉さんの工務店のように20年の実績を持つ会社なら、その素材は無尽蔵にある。施工事例・お客様の声・よくある質問——これらを原液として持っていれば、Gammaが何十通りものセミナーに仕立ててくれる。セミナー集客の頻度を上げながら、準備コストを下げる——これが今のAI活用の最前線だ。

さらに視点を広げると、「その場でセミナーを作れる」能力は信頼構築にも直結する。商談相手のニーズに合わせた資料をその場で出せる業者と、事前に用意した汎用資料しか出せない業者では、印象が全く違う。「この会社は私のことをわかってくれている」と感じさせることが、成約率を上げる最大の要因のひとつだ。AIはその「相手に合わせる」スピードを劇的に上げてくれる。コンテンツを量産する道具というだけでなく、商談の場でリアルタイムに使える武器にもなっている。

よくある質問

建築業界でAIを使ったSEO対策は具体的にどう始めればいいですか?
まず自社の営業トークや施工事例をボイスレコーダーで録音することから始めるのがおすすめです。その音声をAIに文字起こしさせてQ&A記事に変換するだけで、検索意図にマッチした独自コンテンツが作れます。稲葉さんの事例では、このサイクルを続けることで業界誌への取材につながりました。
GammaはPDFを読み込んでスライドを作れますか?
はい。PDFや既存ドキュメントをインポートすると、内容を解析して自動でスライドを生成します。無料プランでも使えますが、枚数や機能に制限があります。有料プランでより詳細な設定が可能です。デザインテーマも複数から選べます。
SEOはAI検索が普及しても効果がありますか?
むしろ重要性が増しています。AIが回答を生成する際に引用する情報源として、信頼性の高いオウンドメディアが選ばれるようになるからです。自社サイトで良質なコンテンツを積み上げることが、AI時代でも最強の集客基盤になります。
AIに丸投げした記事と自社らしい記事の違いは何ですか?
AIだけに任せると汎用的な内容になりがちです。自社の営業現場で出た実際の質問・お客様の声・施工事例などの一次情報を入力することで、自社らしさが宿った記事になります。この差が長期的な検索順位と信頼の差につながります。
Gammaは日本語のコンテンツにも対応していますか?
はい、日本語に対応しています。ただし画像はアメリカンな雰囲気のものが出やすいため、プロンプトで日本向けの指示を加えるか、後から差し替えることをおすすめします。
SEOコンサルで成果を出せる人と出せない人の違いは何ですか?
「ネタを出し続けられるか」がほぼ全てです。稲葉さんの経験では、100社近くのうち10%しか本当に成果を出せなかった最大の理由が記事のネタ切れでした。AIを使うことでこの壁が取り除かれ、誰でも継続してコンテンツを作れるようになっています。


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