積さんが語る、AI時代の執筆と読書のリアル

GPTS LABO MORNING LIVE

積さんが語る、AI時代の執筆と読書のリアル

2025年2月17日(月)朝7:00 LIVE

家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくん(@passion_tanaka)です。今回は積さんが語った「AI時代の執筆と読書」のLIVEを紹介するね。

2月16日、日曜あさのGPTs研究会LIVE。今日はただっちが聞き役に回って、京都芸術大学准教授の積さんにとことん喋ってもらう回でした。iPad miniで週1冊読む話から、論文の下調べがConsensusで激変した話、著作権のグレーゾーン、Amazonのレコメンドがちょっと怖いって話、最後は映像のプロとアマの差まで——いやー、1時間があっという間でした。積さんの話、正直、情報量が多すぎて何度も巻き戻して聞いたので、ここでゆっくりお届けします。

01

積さんが語る、iPad miniで読書スピードが変わった理由

積さんが語る、iPad miniで読書スピードが変わった理由
▶ 配信 11:15 時点の画面

▶ この話題を動画で見る(11:15〜)

積さんは関西学院大学大学院でMBAを取った人で、その研究会——名著講読会という読書会を、今は3代目として引き継いでいるそうです。MBAの授業では毎週、経営者のケーススタディが1本出て、その週末までにみんなで議論する。だから積さん、ケースに出てくる経営者の本は全部読もうとしていたそうなんです。真面目ですよね。

ところがある週、星野リゾートの星野さんのケースが出た。関連書籍を数えたら、なんと50冊近くあったらしくて。さすがに「これは紙で1週間じゃ無理だ」となった。そこで紙の本とKindleを半々くらいで使っていた積さんが、完全にKindle寄りにシフトしていった、という流れなんです。

電子書籍、何で読んでます?——この質問、ただっちに向けたのは積さんでした。ただっちの答えは「まだ紙派」。本棚がもう入りきらないって言ってました。それを聞いた積さん、ちょっと待ってと言わんばかりにiPad miniの話を始めるんです。

積さん(11:15〜)

「書籍はね、本当にiPadmin。皆さん今、電子書籍って思ってはる人は、ぜひともiPadminで読んでください。この間ね、新しいのも出ましたし。iPadminだと本当に普通の本読んでるみたいな操作感っていうか、大きさなんで。」

——と、ここで一瞬、話が脇道にそれる場面がありました。積さんが「宣伝タイムをもらった」と切り出して、ただっちが参加している絆出版のコンテストの話を挟んだんです。このコンテスト、実はこの後の章でじっくり紹介するので、ここでは軽く流しておきますね。

積さん(16:25〜)

「すいません、宣伝タイムを与えたんですけども。もう結構おられるんで。皆さんね、こう聞いてもらえる方は知っていると思いますからね。絆出版のコンテストですね。」

ただっち

「投票で上位10名の方が出版コンテストで、その中の1名が必ず商業出版できるという権利をいただけるというコンテストになっております。」

さて、iPad miniの話に戻ります。積さんの「ぜひともiPad miniで読んでください」っていう、さっきの言い切り方。私、正直これが結構好きなんですよ。断言してるからこそ、伝わるものってありますよね。ちなみにiPad Proは「雑誌専用」にしているそうで、サイズの使い分けまでちゃんとある。道具を目的別に持ち替えているんだなあと感じました。

で、その使い分けの結果どうなったかというと——スピードが、まるで違うそうです。

積さん(11:56〜)

「だからあれはもう雑誌専用にしてるんですけど、iPadminは本当に書籍専用で電子書籍見てるんですけど、やっぱスピードが読めるスピードが全然違うんですよ。一回皆さん、脱されたと思ってやってみられると、さっき言ってたワーケーションなんかにも繋がってくるんですけど、もしワーケーションの場所にね、僕書籍持って行ってたら、一発で終わりでしょ。で、一週間に、僕だいたい一時間で一冊読めるんですよ。」

1時間で1冊。しかもこれ、速読でも瞬読でもないと積さん自身が言ってるんですよね。ただ「読みやすいデバイス」を選んだだけで、ここまで変わる。……正直、私、iPad miniをここまで甘く見てました。旅先に本を10冊、20冊持っていく感覚——紙だったら絶対無理な話が、デバイス1個で成立してしまう。地味だけど、でかい発見だなと思って聞いてました。

積さんが言うには、動画も同じ発想でいけるらしくて。YouTubeなんかは16倍速で見て字幕だけ追うっていうのも「割と普通にやる」そうです。ただっちも実は、先に文字起こしをChatGPTに要約させてから16倍速で見る、っていう自己流の高速学習法をやっているらしくて。読むのも見るのも、とにかく「消化する速度」がどんどん上がってきてるんだな、というのが積さんの一番言いたかったことだと思います。

そもそも積さん、この放送の翌週から広島の宮島に1ヶ月こもって和訳の仕事をする予定なんだそうです。毎年この時期、まとまった時間を取って集中する。そういう生活スタイルだからこそ、限られた荷物でどれだけ本を持っていけるかが切実な問題になる。iPad miniへのこだわりも、単なる好みじゃなくて、ワーケーション生活から出てきた実践知なんだなと感じました。

02

論文執筆の下調べが、図書館からConsensusへ変わった話

論文執筆の下調べが、図書館からConsensusへ変わった話
▶ 配信 16:50 時点の画面

▶ この話題を動画で見る(16:50〜)

読むスピードの次は、書くほうの話です。積さんは大学院の研究員として今も論文を書いていて、3月には研究会の発表も控えている。そこで出てきたのが「執筆」というテーマでした。

図書館から、Consensusへ。もう、戻れない。

積さんいわく、論文を執筆するとき一番時間がかかるのは、実は「書くこと」じゃなくて「調べること」なんだそうです。昔は図書館に行って、司書の人に相談しながら関連文献を探していた。それがGoogleスカラーで一気に楽になって、今はConsensus(コンセンサス)という文献検索AIを使うのが当たり前になってきている、と。

積さん(16:50〜)

「図書館行って、中入って、関連文献みたいなの探し出して、図書館の師匠の方々と。うちの大学にも図書館科っていうのがあって、師匠になるようなのがあるんですけど。中、本読んで、本探してっていうのはね、結構やる必要があるんですけど。それがGoogleスカラーで割りでまずは楽になって、その次、今のコンセンサスってやつでですね、文献引っ張って、どういう関係を持ってるかとか、あと引用関係とかですね、綺麗に出してくれる。」

図書館の司書さんとのやり取りから、AIが文献の引用関係まで地図みたいに見せてくれる時代へ。……この変化のスピード、率直にすごいなと思います。

積さん、ディープリサーチ系のツールもいくつか比較してました。Geminiのディープリサーチは123件のウェブサイトを見て一つのレポートにまとめてくれる。Genspark(ジェンスパーク)のディープリサーチはさらに多くて、245件のソースからまとめた上に、内容をマインドマップの形で見せてくれるそうです。「これが一番わかりやすかった」と積さんは言ってました。文章量が圧倒的だったからだそうです。

この話、ただっちの立場からするとどう見えるのか。ただっち自身、今まさに絆出版社の出版コンテストに企画書を出している真っ最中でした(この放送の翌日が投票締切だったそうです)。AIが下調べを助けてくれる時代に、「書く人」の役割はどう変わるのか——そこにただっちが返した一言が、私は結構好きです。

ただっち(24:45〜)

「参考書を作るんだったらAIで十分かなと思うんですけど、その書いた人の視点とか見方とか感じ方とかっていうところがないと、その人っぽさ、著者としての役割ってないのかなと思うんで、そこら辺がこれから本当に大事かなと思います。」

ぶっちゃけ、AIが調べ物を高速化してくれるほど、逆に「その人にしか書けない部分」の価値が上がっていく。積さんとただっち、二人の話がここで、きれいに噛み合ってたのが印象的でした。でね、積さん自身もこの研究会発表のスライド提出期限が「2週間前」に設定されていて、AIの進化スピードにまるで追いつけないと笑ってました。2週間前に出したスライドなんて、発表の頃にはもう古い。それくらい、今は動いてるんですよね。

03

AIで書いた文章の著作権は、誰のもの?

AIで書いた文章の著作権は、誰のもの?
▶ 配信 29:28 時点の画面

▶ この話題を動画で見る(29:28〜)

次に話は、ちょっと難しいテーマに移ります。AIが書いた文章、AIが作った動画——それって誰のものなのか。積さんがこの著作権の話を始めたとき、場の空気が心なしか真剣になった気がしました。

著作権も、揺れてます。

積さんの考え方はシンプルで、人間の著作物だって「完全にオリジナル」なものなんてそもそも存在しないという話でした。誰かの本を読んで、誰かの考えに影響を受けて、そこから自分なりのオリジナリティを付け加えていく——それが人間のやっていることで、AIが大量のデータから学習して何かを生み出すのも、構造としては同じなんじゃないか、と。

積さん(29:28〜)

「人間の著作物っていうのは、100自分の全くオリジナルなアイデアがあってたぶんそうじゃなくて、必ず何かの方法なんですよね。学習するということはそういうことなんで、そっから自分でオリジナリティをつけていくみたいなことになるんですけど、その著作物圏ってどういうことなのかなっていうのが、音楽なんかは割とここ、曖昧になってるわけじゃないんですけど、音楽の新しい考え方みたいなのができてますよ。」

この理屈、聞いた瞬間ちょっとドキッとしたんですよね。AIと人間、そんなに違わないのかもしれない……そう言われると、反論しづらい部分もあります。だってね。私が今こうやってブログを書けてるのも、これまで読んできた本、聞いてきた人の話、失敗してきた経験の全部が土台になってるわけで。「じゃあ、その土台のうちどこからが私のオリジナル?」って線を引けって言われたら——正直、引けない。積さんが言ってるのは、たぶんそういうことなんですよ。

そして話は動画生成AI「Sora」の著作権に移ります。Soraは去年2月に発表されて以来、10ヶ月かけてクリエイターたちが自由に触って遊べる期間を作っていたそうです。誰かが作った動画に別の誰かが手を加えて、また別の誰かが繋げていく。

積さん(30:35〜)

「そういうふうに考えられてるんじゃないかなと思うんですけども、そうしてると、ソラですよね。ソラの動画の著作権というのが、むしろ結構そこを新しい形に発展させようとしてますよね。ソラは去年の2月に発表があって、やりますよって言ってからずっと10ヶ月間、クリエイターの人たちが自分たちの手に遊んでたわけなんですね。」

10ヶ月。囲い込まずに、あえて遊ばせた。ここ、私はすごく面白いなと思ったんです。普通の感覚だと「権利を守るために、まず線を引く」でしょ。でもSoraは逆で、みんなに手を出させて、手を加え合わせて、そこから新しい形を探ろうとしてる。最後にできあがったものが誰の著作物なのか、もう一言では言えない。積さんはそう言ってました。

音楽の世界でも同じことが起きているらしくて、DJが既存の音源を集めてミックスしたものが、そのまま商業作品として売られる時代になってきている、と。素材はよそのもの。でも、選んで、並べて、繋いだのはその人。……これ、料理でいうと食材は全部スーパーで買ったやつなのに、皿の上のものは間違いなくその店の味、みたいな話なんですよね。著作権法自体が、コピー機の存在すら想定していなかった時代の法律だから——このスピード感には追いつけない、というのが積さんの見立てでした。

いやー、これは正直、答えが出ない話ですよね。ただ、著作権の議論をAIのせいで終わらせずに、人間の創作そのものの仕組みまで掘り下げて考えている積さんの視点は、すごく誠実だなと感じながら聞いてました。「AIはダメ」でも「AIならOK」でもなく、そもそも人間の創作って何なんだっけ、から始める。……この構えが、大学で教えてる人の強さなんだろうなあ。

04

ただっちの200日連続AIコーチングと、出版コンテストの話

ただっちの200日連続AIコーチングと、出版コンテストの話
▶ 配信 25:16 時点の画面

▶ この話題を動画で見る(25:16〜)

積さんが「ただっちがすごい」と何度も言っていたのが、この話でした。ただっち、実はコミュニティの中で200日連続、AIにコーチングしてもらって質問に答えるっていうのを続けているんです。

ただっち(25:16〜)

「今、コミュニティとしては200日連続で、AIにコーチングして質問してもらって答えるっていうのを200日やっておりまして、チャットGPTの対話だけで言うと600日ぐらいおそらくやってるんで。」

600日。チャットGPTとの対話だけで数えると、もうそれくらいになるらしくて。しかもね、同じチャットを、ずっと1本、切らさずに使い続けているんですって。……これ、地味に一番すごいとこだと思うんですよ。普通は「新しい話題だから新しいチャットで」ってなるでしょ。それをやらない。1本の糸を、2年間切らずに伸ばし続けてる。

積さんが食いついたのはここでした。2年間、同じ相手と対話を積み重ねてきたAIは、もはやただっち自身よりただっちのことを知っているんじゃないか、と。ただっち本人も「奥さんより知ってるかもしれない」って笑ってました。いやー、笑い話なんだけど、笑えないですよね。だって毎日、自分の考えてることを一番正直に打ち込んでる相手なわけで。

積さん(26:17〜)

「そうなんですよね。だからそういうふうなことっていうのは、やっぱりすごく強い話で、2年間ずっとタダチのことを知っている人とやり取りをするわけですよね。で、もちろんね、さっき言ってた遂行なんかでも、僕らが先生方に対してやってるんですけど、客観的に見て、学術的にこうであるみたいなことは、もちろん教えて、遂行してもらえるんですけど、あなたこういう考えでしょ?みたいな話はないわけなんです、基本的にね。」

客観的に見て学術的にどうか、っていう指摘はAIもできる。でも「あなたはこういう考えでしょ」っていう、その人の人格ごと理解した上でのフィードバックは、2年間ずっと同じ相手と話し続けてきた人にしかできない。積さんはそれを「遂行」という言葉で表現してました。論文の推敲を先生にお願いするのと同じ感覚で、自分の分身みたいなAIに文章を読ませて直してもらう、という話です。

あ、そうだ。この話を聞いていて思ったんですけど——本を1冊書くって、結局「自分が何を考えてるか」を言語化する作業なんですよね。ただっちの場合、その言語化を200日分、すでにAIとの対話で積み上げてきてる。だから本を出すときも、ゼロからじゃなくて、200日分の自分の言葉を編集する作業に近いんじゃないかなと感じました。料理でいうと、注文が入ってから食材を買いに行くんじゃなくて、冷蔵庫にもう200日分の仕込みが入ってる状態。そりゃ速いですよ。

ちなみにこの日は、ただっちが参加している絆出版のコンテストの投票締め切り前日でもありました。「生成AIとパートナーになる」というテーマで企画書を出していて、投票上位10名に入ると出版のチャンスがあるという話。この放送の時点で3200票を超えていたそうです。……テーマが「パートナーになる」なの、200日の話を聞いたあとだと、めちゃくちゃ腑に落ちるでしょ。

05

Amazonのレコメンドとコンビニのおばちゃん、その先にある話

Amazonのレコメンドとコンビニのおばちゃん、その先にある話
▶ 配信 38:35 時点の画面

▶ この話題を動画で見る(38:35〜)

話は「読む」ほうに戻ります。積さんが持ち出したのが、Kindleのレコメンド機能の話でした。今はもうなくなったそうですが、以前は読んでいる本の途中で「この本にはこういう関連書籍がありますよ」ってメールが届いたことがあったそうです。

積さん(38:35〜)

「そんなことあったんですか。ちょうど今その読んでる本のこの部分が気になって、著作名が書いてあって、こういう本にはこう書いてあったと言われたときに、メールが来たらクリックしますよね。ものすごく多いレコメンドです。」

ちょうど気になっている部分にピンポイントでレコメンドが来る。そりゃクリックしますよね、って積さんも言ってました。だって「今まさに気になってるとこ」ですもん。本の途中で「あれ、この著者が言ってる元ネタ何だろ」って引っかかった、その瞬間にメールが来る。……便利、なんですけど。便利すぎて、ちょっと背中がゾワッとしません? 自分がどこで引っかかったか、向こうは全部わかってるってことなんで。

積さんはAmazonダッシュボタンという昔のサービスも例に出してました。冷蔵庫の横にボタンを貼っておいて、切れかけたウィルキンソンの炭酸水を押すだけで注文できる。しかもこれ、メーカーが費用を負担していたから消費者は無料で使えたらしいんです。ボタン1個で、考える手間ごと消える。

タダ。でも、無料には無料の理由がある。

メーカーがお金を出してまでボタンを配るのは、優しさじゃないですよね。そのボタンが押される限り、そのメーカーの炭酸水しか家に届かなくなるから。選択肢を比べる時間そのものを、買われてるわけです。……いやー、うまくできてるなあ。

もっと生々しいのが、積さんが昔タバコを吸っていた頃の話でした。コンビニに毎日通っていたら、おばちゃんが顔を覚えて、レジに勝手にいつもの銘柄を2箱置くようになったそうです。

積さん(41:47〜)

「メモリー機能が発達してレコメントされるわけですよ。ちょっと気持ち悪いですよね。そんな気分じゃない時も、タバコを買いに来た時じゃない時も、その子を見に行くと、買ってたわけですよ。」

気分じゃない日も、断りづらくてつい買っちゃう。「いや今日は違うんです」って言えないまま、レジに置かれた2箱を持って帰る。……これ、笑い話みたいに聞こえるけど、AIのレコメンドが今まさにやろうとしていることと、構造は同じなんですよね。おばちゃんの記憶がメモリー機能に置き換わっただけ。しかもAIのほうは、顔を覚えるどころか、私が何時に何を読んで、どこで手を止めたかまで覚えてる。

積さんは、Amazonが電球を勝手に送ってくる「スマート家電連動」の未来まで話してくれました。電球が切れる前に、新しいのが届く。便利。文句なしに便利。でも——その便利さって、私が「そろそろ切れそうだな」って気づく機会を、まるごと引き取ってるってことでもある。便利さと気持ち悪さは紙一重だな、と改めて思いました。

06

イマジナリーラインで知った、動画のプロとアマの差

イマジナリーラインで知った、動画のプロとアマの差
▶ 配信 52:12 時点の画面

▶ この話題を動画で見る(52:12〜)

最後のテーマは、映像の話でした。積さん、実は今、京都芸術大学のデザイン科映像コースで学生として授業を受けているんです。この放送のあとも授業があるとのことでした。……准教授が、学生として授業を受けてる。この時点でもう、ぶっちゃけ普通じゃないでしょ。教える側にいる人が、平気で教わる側に座る。ここが積さんの一番おもしろいところだなあと、私はいつも思ってます。

そこで習ったのが「イマジナリーライン」という考え方。対談している2人をカメラで撮るとき、片方が画面の右、もう片方が画面の左——この構図の関係を、基本的に途中で超えてはいけないというルールなんだそうです。見ている人が混乱しないように、なんですって。

積さん(52:12〜)

「紙手と下手に人がいてませんか。喋ってるとこを映像でカメラが撮るわけですけども、右側の人が左、この人が右、紙手、この人が下手っていうのが、イマジナリーラインっていうラインを引いてるわけです。見ている人が迷わないように、そのイマジナリーラインっていうのは基本的に原則的に超えちゃダメ。」

上手と下手。たった一本の線で、決まる。

私、正直これ知らなかったです。ドラマとか対談番組を見ているとき、無意識にこのルールに従って画面を理解していたんだなと思うと、なんだか不思議な気持ちになりました。逆に言うとね、素人が撮った動画を見て「なんか見づらいな」って感じる時って、たぶんこの線をまたいじゃってるんですよ。理由は言えないけど、なんか落ち着かない。その「なんか」の正体に、ちゃんと名前がついてる。……プロの世界って、こういうのが山ほどあるんだろうなあ。積さんいわく、上手なカメラマンや監督ほど、この基本をきっちり守った上で作品を作っているんだそうです。守った上で、崩す。それが順番なんですよね。

で、話はここから一気に本題に戻ります。カメラワークも、写真の光の当て方も、全部「プロとアマの差」がはっきり出る領域。長年やってきた人だけが持ってる勘の世界です。でも積さんが言うには、その差を生む道具自体が、AIによって変わり始めてる、と。

積さん(56:02〜)

「それが、道具が変わったんです。AIを使って狙って作るみたいなことができるとずいぶん変わってくるんで。映像の世界はそうです。画像の世界はそうです。映像の世界もそうなってくるはずでしょう。で、文章はどうよって。文章は一番最初から元々あるわけですから。」

映像も、画像も、そして文章も——同じ流れの中にいる。積さんのこの一言で、今日1時間の話が全部つながった気がしました。iPad miniの読書速度も、Consensusの論文調査も、著作権のグレーゾーンも、ただっちの200日コーチングも、Amazonのレコメンドも。全部「道具が変わって、人間の役割が変わっていく」っていう、同じ話だったんですよね。バラバラの雑談に見えて、実は最初から一本の線が引いてあった。……あ、そうか。これも一種のイマジナリーラインだ。積さん、最後まで超えなかったんだなあ。

COLUMN

ひろくんコラム — 積さんの「著作権」論で考えたこと

今回、私は出演していなくて完全に紹介する側だったんですけど、聞いていて一番残ったのは積さんの「人間の著作物も完全にオリジナルじゃない」って話でした。

これ、私が普段お伝えしている「分身AI」の考え方と、実はすごく近いんですよね。分身AI.comで作っている分身AIも、その人が今まで話してきたこと・考えてきたことを土台にして、そこから新しい答えを一緒に作っていく仕組みです。ただっちの200日コーチングの話も、まさにこれ。ゼロから何かを生み出すんじゃなくて、積み上げてきた対話から自分らしさを引き出す——AIと人間の関係って、結局そこなんだろうなと思います。

積さんが最後に言っていた「著者はここに勝っていく必要がある」という言葉、しばらく頭から離れませんでした。私も毎朝ブログを書いてますけど、AIが調べ物をどれだけ速くしてくれても、最後に「私はこう思う」って書く部分だけは、私にしか書けない。そこを大事にしていきたいなと、改めて思った回でした。

FAQ

よくある質問

Q. 電子書籍を読むならiPad miniとiPad Pro、どっちがいい?

LIVEでは積さんが「書籍はiPad mini、雑誌はiPad Pro」とはっきり使い分けていました。iPad miniは画面サイズが紙の本に近く、目の動きが小さいぶん読むスピードが落ちにくいと話しています。

Q. 論文の執筆で下調べには何を使えばいい?

積さんはGoogleスカラーから、文献の引用関係まで見えるConsensus(コンセンサス)に軸足が移ってきたと話していました。さらにOpenAIやGemini、Genspark等のディープリサーチ機能も比較していて、Genspark(ジェンスパーク)は245件のソースからマインドマップまで作ってくれると紹介されています。

Q. AIが書いた文章の著作権はどうなるの?

LIVEでは明確な結論は出ていませんが、積さんは「人間の著作物も完全にオリジナルではない」という前提から、AIの学習・生成も人間の創作と構造的には近いのではと話していました。動画生成AI「Sora」のように、複数のクリエイターが作品に手を加え合う中で著作者が一言で言えなくなっているケースも紹介されています。

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この記事はAIツール(Claude Code)を活用して制作しています。構成・文章生成・画像制作にAIを使用し、最終的な内容の確認・編集・公開判断はひろくん(田中啓之)本人が行っています。「分身AIひろくん」(bunshin-ai.com)とは別のコンテンツです。

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