AI時代の執筆と読書——電子書籍・Consensus・論文執筆を加速する最新ツール活用術
- 週1冊読めるようになった理由はiPad miniとKindle——電子書籍の「正しいデバイス」が速読を変える
- 論文執筆の下調べがConsensusで激変——図書館通いからAI検索へのシフトが著作数を増やす
- AI活用でスライドは「2週間前提出」が時代遅れに——AIの進化速度に合わせた発信スタイルが求められる
ゲスト紹介:京都芸術大学准教授・関さんとの対談
今日のゲストは、京都芸術大学准教授でウェブ解析士協会理事も務める関さん。関西学院大学大学院でMBAを取り、今もワーケーションをしながら論文を書き続けているという、かなりユニークな経営者でもある。株式会社エボラにのCMOでもあり、AIチャットボットの会社を経営しながら、複数の大学で教鞭を執っている。
関さんとはAIのテーマで何度もライブをご一緒してきたが、「執筆と読書」というテーマで話を深めたのは今回が初めてだった。関さんの肩書きを聞くと複雑に見えるが、要は「読んで、調べて、書いて、教える」というサイクルをAIでどう変えてきたかの話だ。その変化が、僕たちのような発信者にも直結する話だった。
ちょうど僕が絆出版さんのコンテストに参加中で、「AIをパートナーにする方法」というテーマで企画書を出している真っ最中でもあった。出版・執筆という文脈でAIを語る最適なゲストとのタイミングの良さを感じながら話を聞いた。
iPad miniが読書速度を変える理由
読書の話で最初に出てきたのが「iPad mini」だった。電子書籍を読むなら絶対にiPad mini、と断言していた。iPadレギュラーやProは目線の移動が大きくなってしんどい。iPad miniは普通の本を読む時と同じ視線の動きに近くて、読むスピードが全然違う。週に1時間で1冊、1ヶ月のワーケーション中に何十冊も消化できるのはこのデバイスのおかげだという。
iPadレギュラーやProは雑誌専用だと関さんは言っていた。雑誌は画面が大きい方が視認性がいい。でも書籍は逆で、大きすぎると目線の移動が多くなって疲れる。iPad miniの画面サイズが、人間の視野と読書時の目の動き方にちょうど合っている。
まるで料理道具のように、素材(本)が良くても道具(デバイス)が合ってないと実力が出ない。正しいフライパンを選ぶことで、同じ料理が格段においしくなる。それと同じことが読書でも起きている。
MBAの在学中は毎週ケースが出て、そのケースに登場する経営者の著書を全部読もうとしていた時期があったという。星野リゾートの星野さんのケースで、関連書籍が50冊ほど出ていることに気づいた時点で「これは紙では無理だ」と確信した。そこからKindleとiPad miniの組み合わせに移行して、速度と量が一気に変わった体験談は説得力があった。
電子書籍で変わった情報摂取のスピード感
旅に出るとき、昔は本を1冊持っていくのが普通だった。旅先でその1冊を読み終えるのが旅の楽しみの一部だった。でも今はそういう読み方をする人が少なくなっている。電子書籍で複数の本を持ち歩き、1週間のワーケーションで何冊も消化できる時代だ。
YouTubeの倍速視聴も同様だ。通常速度で視聴するのがしんどくなってきている人が増えている。このライブも、録画を見る人の多くは倍速で聞いているかもしれない。情報摂取のスピードが上がっているのは事実であり、それに合わせたコンテンツの設計が必要になってくる。
ただし関さんが面白いことを言っていた。速く読める・速く見られるようになったからこそ、「ゆっくり考える時間」の価値が上がっているという。広くインプットする時間と、深く熟成させる時間——この両方を意図的に設計できる人が、AI時代に強くなる。
論文調査が図書館からConsensusへ変わった
関さんが話してくれた「著作の変化」が面白かった。かつては論文を書くために図書館に行って、司書の方に相談しながら関連文献を探すのが当たり前だった。それがGoogleスカラーで楽になり、今はConsensusというAI文献検索ツールが当たり前になってきているという。
Consensusは文献間の引用関係まで可視化してくれる。「この論文はどの先行研究を元にしているか」が一目でわかる。論文執筆で時間がかかるのは実は「書くこと」より「調べること」で、そこがAIで激変している。調べる時間が減った分、考えることと書くことに集中できる。
進化の順番を整理すると、「図書館で人に聞く→Googleスカラーで検索→Consensusでまとめて調べる」という流れだ。毎ステップで調査の効率が大幅に上がっている。Consensusは論文の検索だけでなく、複数の論文間の引用ネットワークも可視化してくれる。どの論文が何を参照しているか、どんな研究が土台になっているかが地図のように見える。
これにより「書き始めるまでの準備」が格段に短縮された。関さんが言うように、皆さんが思っているほど「書くこと」自体には手間がかからない。大変なのは「調べること」と「整理すること」で、そこにAIが入ることで著作の数が変わってくる。
スライド2週間前提出が時代遅れになる理由
関さんが笑いながら話してくれたエピソードがあった。大学の研究発表でスライドの提出期限が「2週間前」に設定されていたのだが、AIの進化が速すぎて、2週間後には内容が全く変わってしまっているという。
講演でも同様で、半年前に打ち合わせをして資料を作っても、AIのテーマで話すならその内容は講演当日にはもう古くなっている。午前中に「Windowsではできません」と言ったことが、午後にはできるようになっているというエピソードまで出てきた。AIの世界はそれほど速く動いている。
これはスライドの話だけではない。ブログ記事も、情報を発信するタイミングの問題でもある。AIについて書く時、書いた瞬間から情報が古くなり始める。それでも発信する意義は「今この時点での現在地を記録する」ことにあると思っている。完璧な情報を待っていたら、永遠に発信できない。
「発信は料理を出すことだ」と思っている。仕込みを続けても、お客さんに出さなければ食べてもらえない。少し不完全でも今日の料理として出すことが、継続の鍵だ。AIのスピードに合わせた発信スタイルを作ることが、これからのコンテンツクリエイターに求められる。
絆出版コンテストと「AIで書く」の可能性と限界
ちょうど僕が絆出版さんのコンテストに参加中で、「AIをパートナーにする方法」というテーマで企画書を出している真っ最中だった。関さんもこの出版という文脈でAIについて研究発表を控えていた。
「AIで全部書きましたはダメ」という点では二人とも同意見だった。でも「AIの隠しツールを使って執筆プロセスを助ける」というのは、もはや当然の時代だ。下調べ、文献整理、構成案の壁打ち——そういった準備段階をAIで効率化することで、著者のリソースを「本当に書くべきこと」に集中させられる。
AIが生成した文章はどこかで「AIっぽさ」が出る。それを審査員は見抜ける。でもAIが調べた内容を、自分の言葉で自分の視点から書いたものは、著者の本物の文章になる。料理のレシピをAIに出してもらい、実際に作るのは自分、という関係が理想だ。
リーディングクラブの3代目として変えたこと
関さんは関西学院大学大学院の「名著読隊会」というリーディングクラブの3代目代表をやっている。初代はいわゆる名著を読む会、2代目はビジネス書の輪読会。そして関さんが引き継いでからは、完全オンライン化して研究発表の場に変えた。
読書会の形式自体も変化している。オフラインで集まって「読んできた前提」で話すスタイルは、参加者のモチベーション管理が難しい。読んでこなかった人が気まずくなったり、発言が少なくなったりする。オンライン化して研究発表型にすることで、継続しやすくなった。
コミュニティの形もAI時代に合わせてアップデートし続けることが大事なんだと思う。形式を守ることより、目的を守ることが大事だ。「一緒に学ぶ」という目的を達成するために、やり方を変える柔軟性が3代目代表として関さんが持ち込んだ変革だった。
僕がGPTs研究会のモーニングライブを毎朝続けているのも同じ考えだ。完璧な形を作ることより、続けることを優先する。毎朝の積み上げが、結果的に大きな資産になっていく。
PerplexityAIの音声メモ機能——会議録が変わる
今回のライブで実験したのが、PerplexityAIの新機能「音声メモ」だった。話した内容をリアルタイムで文字起こしして、AIがまとめて、そこにさらに質問できる仕組みだ。
会議録ツールとして有名なものはすでにいくつかあるが、PerplexityAIは検索と組み合わせられる点がユニークだ。ライブ配信を録音しながら、後で「今日どんな話をしたか」を文字起こしで確認できる。ドキュメント管理のコストが大幅に下がる。
使い方はシンプルで、PerplexityAIアプリを開いて右上の音声メモボタンをタップするだけ。話した内容がリアルタイムで文字起こしされ、会話の後にAIが要約してくれる。会議録や講演メモ、ライブの内容整理として使える。これが習慣になると、「あの話なんだったっけ」という記憶の曖昧さがなくなる。
YouTubeも倍速が当たり前——消化速度が変わる時代
関さんが話していた「YouTube倍速問題」も興味深かった。通常速度で視聴するのがしんどくなってきている人が増えている。本も週1冊消化できる時代になってきた。情報を「ゆっくり味わう」と「高速で取り込む」の使い分けが、これからの知識労働者には求められる。
深く考えるための時間と、広くインプットするための時間——この両方を意図的に設計できる人が、AI時代に強くなる。PerplexityAIやKindleは「広くインプット」を助けるツール。そこで得た素材を、ゆっくり熟成させる時間もセットで作ることが大切だ。
料理で言えば、食材を大量に仕入れる作業(インプット)と、じっくり仕込みをする作業(熟成・思考)と、実際に調理して出す作業(アウトプット)の3つが揃って初めて美味しい料理が出る。このサイクルを意識的に回せる人が、コンテンツビジネスでも学術研究でも力を発揮できると思う。
よくある質問
- Q. Consensusはどこで使えますか?
- A. consensus.app からアクセスできます。論文の検索、引用関係の可視化、要約生成ができます。英語の論文が主ですが、日本語での検索にもある程度対応しています。無料でも使い始められます。学術論文を探す前にまず使ってみると、Googleスカラーとの違いが実感できます。
- Q. 電子書籍はiPad miniが一番いいですか?
- A. 書籍を読む用途に限ればiPad miniが最適という関さんの見解でした。雑誌はiPad Proのような大きな画面が向いていて、用途で使い分けるのがおすすめです。Kindleの専用端末でも速度はかなり出ます。目の動きに合った画面サイズを選ぶことが、読む速度と疲れにくさに直結します。
- Q. 論文を書いたことがない人でもAIで執筆できますか?
- A. 構成を考える段階でAIは非常に使いやすいです。「こういうテーマで書きたい、どんな論点があるか」と聞くだけで骨格ができます。ただし論証部分は自分でやる必要があります。AIは補助で、主役は書き手です。Consensusで先行研究を探す→AIで構成を作る→自分で書く、というフローが今のベストプラクティスです。
- Q. PerplexityAIの音声メモ機能はどう使いますか?
- A. PerplexityAIアプリを開いて、右上の音声メモボタンをタップするだけです。話した内容がリアルタイムで文字起こしされ、会話の後にAIが要約してくれます。会議録や講演メモとして使えます。後から「何を話したか」を振り返る習慣ができると、思考の積み上がりが実感できます。
- Q. 出版コンテストでAIをどこまで使っていいですか?
- A. コンテストごとにルールが異なります。絆出版さんの場合、AIを活用すること自体はOKですが、「全部AIに書かせた」ものは審査員に見抜かれやすいです。AIは下調べ・構成・壁打ちに使い、自分の言葉で書くのが王道です。AIが仕込みを担い、自分が仕上げをする役割分担が最も効果的です。
- Q. ワーケーション中に何冊も本を読むコツはありますか?
- A. まずiPad miniなどの読みやすいデバイスを選ぶことが大前提です。その上で「読む時間」を意図的に確保することが大事です。関さんのように1週間で1冊というペースも、習慣として続けることで実現できます。速読ではなく、集中できる環境と道具の組み合わせが鍵です。
🎯 AI氣道で一緒に学ぼう
- 📺 YouTubeチャンネル登録で毎日のLIVEを見逃さない
- 💬 GPTs研究会(Facebookグループ)で6,000人以上の仲間と交流
- 🌐 AI氣道公式サイトで最新情報をチェック
AI氣道 | AIと愛で世界を平和に





