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Gemini 2.0が切り開く未来——無料で使える最強モデルとGoogleワークスペース統合の全貌
配信日:2025年2月9日
この記事の3行まとめ
- Gemini 2.0フラッシュが全ユーザーに無料提供開始——O1 Proの高性能に迫るコストゼロのモデルが登場
- GeminiがGoogleワークスペースに統合され、スプレッドシートやドキュメントとシームレスに連携できるように
- 「シンキング」モードで推論プロセスが可視化——AIが何を考えているかリアルタイムで見えるのがGeminiの強み
ゲスト紹介:京都情報大学院大学准教授・関氏
今回のGPT研究会モーニングライブには、京都情報大学院大学准教授でITマーケティングコンサルタントの関氏をゲストにお迎えした。京都関事務所でITマーケティングのコンサルを行いながら、AIを使ったチャットボット開発会社エボラ2のCM、LINEミニアプリを展開するスタートアップのCM、さらにWeb解析士協会の理事・事業推進部長も兼務する。
関西学院大学の経営戦略研究科の研究員として博士論文を執筆中でもあり、ITコーディネーター京都の理事として生成AI研究会も主宰している。関西学院大学では中小企業診断士の養成課程も教えており、生成AIの授業もカリキュラムに加わりつつあると言う。「新しいもの好きで、どんどんAIの世界に飛び込んでいる」という言葉通り、最新ツールを常に試し続けているリアルな実践者だ。
ひろくんとは「出版コンテスト」の話もした回で、ひろくんは当時21位だった出版コンテストでのランキング上位を目指して毎日1票の投票を呼びかけていた。「AIを最高のパートナーにする」をテーマにした出版に挑戦中だというエピソードも、この回の背景として押さえておきたい。
Gemini 2.0フラッシュとは何か——1.5との違いを整理する
2025年2月6日、GoogleはGemini 2.0フラッシュを全ユーザーに無料提供すると発表した。これはAI業界にとって相当な衝撃だ。月200ドルするOpenAIのO1 Proと比較すると、性能差はあるにせよ「無料でここまで使える」という事実は見逃せない。「意味がわからないですね、全然ね。あれが無料なのか分かりませんけど」と関氏が苦笑いするほどの驚きだ。
1.5から2.0に変わって何が変わったのか。関氏によると、「込み入った回答の質が上がった」という感触はあるが、O1 Proが突出しすぎているため「劇的な差」は感じにくいというのが正直なところだ。ChatGPTの比較表を実際にGeminiに作らせてみると、1.5では「さらっと一般的なことを言っている感じ」だが、2.0フラッシュになると「顧客体験DXなど込み入った感じのものが出てくる」と差が見えてくる。それよりも、バリエーション豊富なファインチューニング済みモデルのラインナップが整ったことの方が大きい。
Google AIスタジオで試す——モデル切り替えの具体的な手順
Gemini 2.0系を無料で最大限に活用したいなら、「Google AIスタジオ」を使うのが最短ルートだ。ブラウザで「Google AI Studio」と検索してアクセスし、右上のモデル選択から切り替えるだけでいい。「右クリックで日本語にするともっと分かりやすくなる」と関氏はアドバイスする。
現在利用可能なラインナップはこうなっている。Gemini 2.0フラッシュ(標準)、2.0フラッシュライトプレビュー、2.0プロエクスペリメンタル(最高性能)、そして2.0フラッシュシンキングエクスペリメンタル(推論特化)。このうち「シンキング」モードが今回の目玉だ。1.5プロのディープリサーチはまだ使いたい場面があるが、1.5フラッシュは「プレビアスモデル」扱いになり、今後使う機会は減っていくだろうと関氏は言う。
なお、通常のGeminiアプリ(gemini.google.com)では無料版だと1.5が動いている場合がある。本当の2.0を試したければAIスタジオ経由が確実だ。Googleアカウントがあれば誰でも今すぐ使える。
「シンキングモード」の何がすごいのか——推論プロセスが見える
O1やO3といったOpenAIの推論モデルは、「考えている間は黙っている」。結果だけが出てくる。一方GeminiのシンキングモードはO1と同様に考えてから出してくれる推論モデルだが、決定的な違いがある。推論のプロセスをリアルタイムで見せてくれるのだ。
「ユーザーはこう言っているけど、このサイトを見に行ったら、ああこれを探したらいいんじゃないか、こう考えたらいいんじゃないかなっていう風に考えてくれる」というプロセスが画面に表示される。料理で言えば、O1は「完成した料理だけが運ばれてくる」レストランで、Geminiのシンキングは「キッチンが見える席」のイメージだ。プロセスが見えることで、AIの判断根拠を確認しながら使える。
複雑な分析や多角的な視点が必要な質問に特に向いている。AIが何を根拠にその結論を出したのかを確認できるため、ビジネスの意思決定に使う場面では特に安心感がある。
GeminiがGoogleワークスペースに統合——Copilotとの比較で見えること
2025年1月、GeminiがGoogleワークスペースに統合された。これまでGmailやスプレッドシートを使うユーザーは、Geminiへのアクセスに別途ログインが必要だったが、それが一本化された。わずか2ドル程度の追加料金でGeminiが全Googleアプリに統合される形だ。「それぞれのワークスペースのアプリにどんどんGeminiが中に入ってきている」と関氏は言う。
関氏が面白いと指摘したのは、MicrosoftのCopilotとの対比だ。Copilotはオフィス365に統合されているが、年間約3万円の費用がかかり「なんの請求かなと思って見たらコパイロットの請求で、ちょうどそれが更新で、更新しなかった」という経験談が出るほど分かりにくい。「Office365なのかMicrosoft365なのか、Copilot ProなのかCopilot for Microsoft 365なのか、怖くてどれもやめられない」という混乱が起きている。Googleはそれを実質的に標準機能として取り込んでしまった形だ。
Geminiの「スプレッドシートに直接エクスポートできる」機能や「ディープリサーチ」機能は既に実務の戦力になりつつある。GeminiでChatGPTに1.5と2.0の違いを比較した表を作成し、そのままGoogleスプレッドシートにエクスポートする——という作業が一本化されて動く。
若者はGeminiを知らない——学生調査から見えたリアル
関氏がファッション専門学校の2〜3年生に調査したところ、使っている生成AIを聞くと、8割が使っており残り2割は何も使っていない。そして使っている8割の「大半はChatGPT」で、Geminiを使っているという学生はほぼゼロだった。「パラパラと手が上がるかぐらい」という状況だ。ClaudeやPerplexityを知っている学生も少数派だった。
この状況はFacebookと似ている。「Facebookを使っていますかと聞いても誰も手を上げない。でもビジネスシーンではめちゃくちゃ使われている」という感覚と同じだ。Geminiはビジネス層には浸透しつつあるが、若者には知られていない。
一方でビジネスシーンでは、Geminiの機能は既に実務の戦力になりつつある。「知っているかどうかで、使えるツールの幅に大きな差が出る時代」というのが、この調査の最も重要なメッセージだ。あなたが今日Geminiを試してみることが、その差を縮める最初の一歩になる。
モデル名の複雑さ問題——Gemini・OpenAI・Microsoftのネーミング混乱
「Gemini 2.0フラッシュシンキングエクスペリメンタル」——正直、長すぎる。関氏も「毎回これを見るたびどうにかならないものかなって思う」と苦笑い。ただし「OpenAI社よりマシ、番マイクロソフトよりマシ」という評価だ。
OpenAIはO1・O3・GPT-4oと番号が飛んで分かりにくく、MicrosoftはOffice 365・Microsoft 365・Copilot Pro・Copilot for Microsoft 365と種類が多すぎる。「今自分が何のプランに入っているのか怖くて確認できない」という声まであるほどだ。ひろくんも「MacユーザーになってからExcelもWordもGoogleさんにお世話になっているので、Officeも一応契約はしているけど使う機会がほぼない」と明かした。
AI業界全体の課題として、あなたが「今何を使えばいいか」を直感的に判断できるネーミングが求められている。複雑さに惑わされず、まずGoogleアカウントでAIスタジオにログインして試してみるのが一番の近道だ。
ディープリサーチ機能の実力——1ヶ月半前に登場した衝撃
「ディープリサーチが出たのがついこないだで、みんな驚いて使っていた」と関氏は言う。収録時点で約1ヶ月半前に登場した機能だが、その深さに驚いた人は多い。通常の検索やChatGPTとは異なり、複数のウェブサイトを横断的に調査して包括的な調査レポートを生成する機能だ。
1.5プロのディープリサーチは現在も使いたい場面があると関氏は評価している。特にビジネスリサーチや市場調査など、幅広い情報を短時間で集約したい場面に向いている。「まだちょっと使いたいな」という感触があるのが、2.0フラッシュへの移行を急がない理由の一つだ。
ディープリサーチの結果をGoogleスプレッドシートに直接エクスポートできる点も強みで、レポート作成のワークフローが一気に短縮される。料理で言えば、食材を調達しながら同時に下ごしらえも進めてくれる、厨房全体をコントロールできる料理長のような機能だ。
AIはツールではなくパートナーへ——Geminiをどう位置づけるか
ひろくんが今取り組む出版コンテストのテーマは「AIを最高のパートナーにする」だ。Geminiは今、まさにそのパートナーとして機能し始めている。無料でここまで使えるなら、ChatGPTと並行して使わない手はない。
用途で使い分けるのが現実的だ。深い推論はGeminiシンキング、クリエイティブな文章はChatGPT、リサーチはGeminiのディープリサーチ、Googleドキュメントやスプレッドシートとの連携はGeminiが圧倒的に便利——こうした組み合わせで、AIとの付き合い方は一段と豊かになる。
「ビジネスにおいても実生活においても、AIを本当にパートナーにしながら豊かにしていただく人たちを増やしていきたい」というひろくんの言葉が、このライブ全体のメッセージだ。Geminiを知ることは、そのパートナーの選択肢を広げることに他ならない。
よくある質問
- Gemini 2.0フラッシュは本当に無料で使えますか?
- はい。Google AIスタジオ(ai.google.dev)にGoogleアカウントでログインすると、Gemini 2.0フラッシュを含む複数のモデルを無料で試せる。通常のGeminiアプリ(gemini.google.com)でも無料版で利用できるが、AIスタジオの方がモデル選択の幅が広い。「意味が分からないくらい無料」と関氏が驚くほどの太っ腹な提供だ。
- Gemini 2.0とChatGPT O1 Proはどちらが優れていますか?
- 純粋な性能ではO1 Proが現時点で優位という評価が多い。ただしO1 Proは月200ドル(約3万円)かかるのに対し、Gemini 2.0は無料。コストで見るとGemini 2.0は圧倒的だ。「O1 Proがすごすぎて、Geminiが1.5から2.0になったからといってうわすごいとはなりにくい」というのが正直な感触だという。用途に応じて使い分けることをすすめる。
- Geminiのシンキングモードはどう使えばいいですか?
- Google AIスタジオでモデルを「Gemini 2.0フラッシュシンキングエクスペリメンタル」に切り替えて使う。複雑な分析や多角的な視点が必要な質問に向いている。AIの思考プロセスが見えるため、判断根拠を確認したい場面に特に有効だ。O1が「完成した料理だけが運ばれてくる」なら、シンキングは「キッチンが見える席」のイメージ。
- GeminiとGoogleワークスペースの統合は何が変わりましたか?
- GmailやGoogleドキュメント、スプレッドシート上でGeminiがアシスタントとして使えるようになった。文書の要約、メールの下書き、表への直接エクスポートなどが一つの画面で完結する。追加料金は月2ドル程度で、MicrosoftのCopilot(年間約3万円)と比べると圧倒的に導入しやすい。
- ChatGPTとGemini、どちらから使い始めればいいですか?
- まずChatGPTを試してみることをすすめる。ユーザーが多く情報も豊富で学びやすい。慣れてきたらGeminiも並行して試してみてほしい。特にGoogleサービスをよく使う人はGeminiとの相性が良い。ファッション専門学校の学生調査でも、使っている人の大半がChatGPTから入っていた。
- ディープリサーチとは何ですか?どう使いますか?
- 複数のウェブサイトを横断的に調査して包括的な調査レポートを生成するGeminiの機能だ。通常の検索やChatGPTとは異なり、幅広い情報を自動収集して整理してくれる。ビジネスリサーチや市場調査に特に向いていて、結果をGoogleスプレッドシートに直接エクスポートできる点も強みだ。
- Gemini 2.0のモデルが多すぎて何を使えばいいか分かりません
- まずは「Gemini 2.0フラッシュ」を使えば十分だ。日常的なタスクやビジネス文書の作成ならこれで対応できる。推論が必要な複雑な分析には「シンキングエクスペリメンタル」を試してみる。リサーチには1.5プロの「ディープリサーチ」も並行して使ってみると効果的だ。複雑なネーミングに惑わされず、まず触れてみることが大切。
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