介護と仕事を両立しながら夢を諦めない——限られた時間でやりたいことを全て実現するAI活用術
- 昨年11月にお母様が脳梗塞で倒れ、今年2月から自宅での介護を始めたあこちゃんさん。NPO法人での子供支援・個人セッション・企業研修とやりたいことが山積みの中、AIを「対話相手」として使うことで頭の中のモヤモヤが整理され行動が変わっていった
- AIはエスカレーターで5合目まで連れていってくれる——そこから先は自分の「どこに登りたいか」が問われる。100回同じことを聞いても怒らないAIだからこそ、自分が頭が悪いと思い込んでいた人の可能性の裾野が広がる
- AIに「苦手意識があった」あこちゃんさんが変わったきっかけは2つの言葉——「コメント口調でいい」と「AIと仲良くなる」。プロンプトは命令文ではなく「対話」であり、わからなければ「わからないんだけど教えて」と正直に話しかければいい
介護しながらやりたいことを諦めない選択
松本あつ子(あこちゃん)さんは昨年の11月にお母様が脳梗塞で倒れ、今年の2月から自宅での介護を決意した。NPO法人夢鳥での子供支援(ドリームマップを小学1〜6年生に届ける活動)、自分未来塾での個人セッション、企業研修——やりたいことは山ほどある。その中で介護が始まった。
「限られた時間の中で自分のやりたいことを全部実現するにはどうすればいいか」——このテーマをAI競争ディレクターのたちさん、そしてひろくんこと田中弘幸さんと一緒に考えたのがこのライブだ。3人はエクスロイドというAI教育プログラムを通じて出会った仲間でもある。
料理で言えば、フルコースを一人で仕込んでいたところに、突然大切なお客様の席が一つ増えたようなものだ。メニューを見直すのか、ポジション分けをするのか——どちらにしても、まず何を変えるかを決める必要がある。あこちゃんさんはその答えを、AIとの対話の中で少しずつ見つけていった。
あこちゃんさんのミッション——「子供たちが笑顔で生まれてきて良かった」と言える社会へ
あこちゃんさんのミッションは「子供たちが笑顔で生まれてきて良かったと言える社会を作ること」だ。そのためには、まず大人が元気に楽しく自分らしい人生を楽しんでいる姿を見せることが必要だと考えている。
NPO法人夢鳥では、ドリームマップというツールを使って小学1年生から6年生までの子供たちに将来をビジュアル化させる活動を続けている。「こんな大人になりたい」を絵と言葉で描かせるこのプログラムは、長年にわたって多くの子供たちの夢の種を育ててきた。
自分未来塾では個人向けのセッションで大人をサポートし、企業研修では職場の人たちが元気になるサポートをする。これだけのやりたいことを抱えながら、介護も始まった。「期間が長くなるなら、自分との配分を考えなきゃ」という冷静な判断が、今のあこちゃんさんを支えている。
AIに対する苦手意識はこうして消えた
あこちゃんさんはAIに対して強い苦手意識があったと言う。「どう質問したらいいかわからない」「私には関係ないもの」「便利なんだろうけど、私の世界じゃない」という感覚が長く続いていた。ChatGPTは契約していたが、「時々質問して使ってる」程度で止まっていた。
変わったきっかけは2つの言葉だった。「コメント口調でいい」というひろくんの言葉と、「AIと仲良くなる」というたちさんの表現だ。「ひろくんが、うちの息子なんでって言ってるよ、みたいな感じで教えてくれた」という言い方が、すとんと腑に落ちた。
人と仲良くなりたければ会話するしかない。それと同じで、AIと仲良くなりたいならAIと会話するしかない——この言葉が腑に落ちた瞬間、ブレーキが外れた。「私って英語で喋れる人なんだって勘違いし出すんじゃないか」というほど素直に受け入れたという。
プロンプトは「指示文」や「命令文」と訳されがちだが、たちさんは「対話」だと言う。パートナーに命令しないように、AIにも命令するより対話する方が深い関係になれる。わからなければ「わからないんだけど教えて」と正直に話しかけると、丁寧に返してくれる。「AIは自分の鏡だな」という感覚が生まれてきた。
モヤモヤをそのまま入力する——AIを整理ツールとして使う
あこちゃんさんが最初に実感したAIの価値は「モヤモヤの整理」だった。頭の中でぼんやりとしたアイデアや悩みをChatGPTに入力すると、構造を整えてリストにして返してくれる。
たとえばエクスロイドのコンテンツを作りながら、頭の中で「MCで入れて」という感じで大量のリストが出てきて「これを具体的にどう分けるかイメージできない」という状態になった。そこで「これを2つの項目に分けるとどうなる?」と聞いてみたら、スッと2つにまとめて返してくれた。「この2つから発展させればいいんだ」という方向が見えた体験だった。
「何から手をつければいいかわからない」という状態が、AIとの対話を通じて「まずこれから」に変わる。介護と仕事を両立しながら自分のやりたいことを実現するための「整理」こそ、今のあこちゃんさんに最も必要なものだった。頭の中にあるものをとりあえず入力して分析してもらう——この使い方は、忙しくて思考を整理する時間が取れない人ほど効果が大きい。
AIは5合目まで連れて行ってくれるエスカレーター
エクスロイドというプログラムの中で出てきた富士山の例えが、あこちゃんさんの中に深く響いた。AIは5合目まで誰でも連れていってくれるエスカレーターだ。人間なら100回同じことを教えると「さっきも言ったよ」となるが、AIは何度でも同じ熱量で答えてくれる。
「自分が頭が悪いと思っていて、人に100回聞けなかったことが、AIなら100回聞ける」——これがあこちゃんさん自身の体験そのものだ。さらに「安価でそれができる」という点が、教育機会の格差を縮める可能性につながる。お金が払えなくていい教育機関を受けられない人でも、AIを使えば同じスタートラインに立てる。
5合目まで行ける人が増えれば、頂上まで行く人も増える。そして富士山で満足せずに次の山に挑む人も出てくる。ただし5合目から先は自分の力だ。どの山に登りたいのか——富士山なのか、高尾山なのか、エベレストなのか。目的によってまったく変わる。そして「どこに登りたいか」を決める助けをするのが、AIではなく人間だ。「5合目のエスカレーターはAIが整えてくれるが、最初の一歩を踏み出せない人に寄り添うのは人と人」とたちさんは言う。
自分のAI分身で英語が怖くなくなった体験
ライブの中でひろくんが紹介したのが、自分のAI分身(Hedgehogというツール)が英語で話している動画を毎日見るという実験だ。脳は想像と現実の区別がつかないため、自分の顔が英語を話している映像を見続けると「自分は英語が話せる人間だ」という自己イメージが変わっていく。
ひろくん自身が「やってからなんか英語が怖くなくなってきた。イメージがそっちに広がっていった」と言っていた。自分の顔で自分の声で英語を話している映像を毎日見ることで、脳が「自分はそういう人間だ」と認識し始める。英語だけでなく、他の言語でも同じ効果が期待できる。
あこちゃんさんはこれを聞いてすぐに応用案を思いついた。「夢が叶った自分をAIに語らせて、その動画を毎日見る」——自分の顔で自分の夢を語るアファメーション動画だ。毎朝1分見るだけで、脳が「自分はもうそうなっている」と認識し始める。「そうすると今日どう過ごすかが変わってくる。3年後の自分がそうなってるんだもん、って思わなくても、脳が騙されて行動が変わる気がする」という言葉がリアルだった。
ドリームマップ(子供たちに将来をビジュアル化させるツール)を長年使ってきたあこちゃんさんにとって、これはドリームマップの次世代バージョンに映った。絵と言葉で描いていた夢が、自分の顔と声で語る動画になる——テクノロジーは変わっても、「夢をリアルに描く」という本質は同じだ。
介護との隙間時間にAIを組み込む具体的な方法
あこちゃんさんが現在の介護スタイルについて話してくれた内容は、同じ状況にある多くの人に参考になる。食事・おむつ替え・1日1回の外出支援をベースに、残りの時間で自分の仕事をする。お母様にはバイオリズムがあって、まったく喋りたくない日もあれば、やたら騒いでくれる日もある。その波に合わせることを覚えた。
「自分の中で時間を決めないと、いつまでもだらだらしてしまう。でも決めすぎても母のバイオリズムに合わせられない」——この兼ね合いを少しずつ整えているという。2月に介護を始めた当初は「2ヶ月で歩けるようにしてやる」という全集中モードだったが、スピリチュアル系の視点からも「2ヶ月は無理、もう少し時間が必要」という気づきがあり、長期戦に切り替えた。
この「隙間」の使い方としてAIが有効なのは、起動が速くて対話の長さを自分でコントロールできるからだ。5分でも10分でも、入力さえすれば返ってくる。長い思考の連鎖を途中で止めても、また続きから再開できる。モヤモヤを抱えたまま進むより、5分でも入力して整理する方が行動が速くなる。忙しい人ほど意図的に組み込む価値がある。
GPTs研究会はドラえもんのポケット——AI迷子にならないために
あこちゃんさんにとって、GPTs研究会コミュニティやAI氣道のコミュニティは「ドラえもんのポケット」のイメージだという。「困ったら聞けば、きっとこんなんあるよって出してくれる」という安心感が、AIへの苦手意識を取り除く土台になった。
ただし、ポケットの中にアイテムがたくさんありすぎると「これもあれもこれも」となってAI迷子になってしまう。だからこそ「自分が何をしたいか」という軸が大事だとあこちゃんさんは気づいた。今、自己分析をやり直している最中だという。「本当に私これでいいの?」という問いを繰り返しながら、AIと仲良くなることの2つを同時進行している。
人が人を好きな人ほど、AIとのコミュニケーションが上手だとたちさんは言う。あこちゃんさんのように子供たちや大人に長年寄り添ってきたスキルは、そのままAIとの対話に活かせる。「聞く力」「受け取る力」「整理して返す力」——すべてがAI活用の素地になっている。
「遊びが一番の学び」——AIは遊ぶほど使いこなせる
たちさんが語った言葉が印象に残った。「なんかとにかく話したら覚えるという英会話と一緒で、実践的に生活や仕事に使っていくとやっぱり覚える。あと遊びだよね。僕たちも最初こうなんか楽しいから面白いからやってみようからで、遊んでるうちに覚える。子供と一緒で、遊びほど一番学びに深いものはない」。
遊んで終わらせないで、それを実用的に横展開していく。抽象化したものを具現化するプロセスが組めると、AIは「遊べば遊ぶほど学べて稼げる」というリンクが生まれてくる。最初の入口は「面白そう」という好奇心で十分だ。
ひろくんも「家事と子育ての隙間でやる」という点がまさにあこちゃんさんの「介護との隙間でやる」と重なる。時間の制約があるからこそ、何に集中するかが研ぎ澄まされる。AIは「隙間の質」を上げるためのツールとして最も力を発揮する。
よくある質問
- AIを使ってみたいけれど何から始めればいいですか?
- 今一番気になっていることや悩んでいることをそのままChatGPTに入力してみることだ。「うまく質問しなきゃ」と思わなくていい。コメント感覚、SNSに投稿するような口調で話しかけるだけで十分な返答が返ってくる。「AIと仲良くなる」という感覚で接すると、苦手意識が消えやすい。
- 介護や育児と仕事の両立にAIはどう役立ちますか?
- 頭の中のモヤモヤを整理してくれることが一番大きい。「何から手をつければいいかわからない」状態をAIに話しかけることで、優先順位が見えてくる。スキマ時間に5分でも入力する習慣が行動を変える。起動が速く、途中で止めても続きから再開できるのも、隙間時間に合っている。
- AIが返してくる情報が多すぎて整理できません
- 「これを2つに絞ると?」「一番重要なのはどれ?」と追加で質問するといい。AIは絞り込みの指示が得意だ。一度に全部理解しようとせず、「今日はここだけ」と決めて深掘りする方がうまくいく。あこちゃんさんが実際にやった「2つの項目に分けて」という質問が、まさにその好例だ。
- 自分のAI分身を作るにはどうすればいいですか?
- HeyGenやD-IDなどのツールで、自分の写真と音声(テキスト)を入力すれば動画を生成できる。ひろくんが使っているHedgehogも同様のツールだ。難易度はツールによって異なるが、まずChatGPTで「自分のAI分身に語らせたい内容」を作ることから始められる。毎朝1分の「アファメーション動画」として活用するのが実用的だ。
- 「自分が何者なのか」がわからないとAIは使いこなせないのですか?
- 逆だ。AIを使い始めることで「自分が何者か」が見えてくる。使いながら問いかけが生まれ、問いかけが自己理解を深める。まず動いてみることが、自分を知る最短経路になる。あこちゃんさんも「まずAIの山に登ってみようとすると、どこに行きたかったのかが薄っすら見えてくるかもしれない」と語っていた。
- AIが苦手な人でも使えるようになれますか?
- なれる。あこちゃんさん自身が「私には関係ないもの」と思っていたところから変わった実例だ。鍵は「うまく使おうとしない」こと。子供が遊びながら言語を覚えるように、楽しいから試してみるという入口で十分だ。人が好きで、人と対話できる人ほどAIとのコミュニケーションも上手になる。
- ドリームマップとAIの組み合わせはどう使えますか?
- ドリームマップで描いた「なりたい自分」をAIに入力し、その自分として語る文章を生成してもらう。それをHeyGenなどで動画化して「夢が叶った自分が語る1分動画」を毎朝見る。絵と言葉で描いていた夢が自分の顔と声で動き出す——ドリームマップのデジタル進化形として活用できる。
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この記事はAI氣道LIVEの内容をもとに作成しました。





