AI時代に人間の脳を進化させる「瞬読」——情報洪水の中で生き残るための読書術
- 30〜40年前の「熟読・音読」スタイルは情報量が今の何十万分の一だった時代の読み方——今の時代には合っていない
- AIを使いこなすには左脳(論理的な言語化)と右脳(イメージ・創造)の両輪が必要で、右脳の活性化が差を生む
- 「瞬読」は早く読むための技術ではなく、情報処理と言語化能力を同時に鍛える脳のアップデートだ
ゲスト紹介:「瞬読」著者・山中ゆみ子さん
今回のGPT研究会モーニングライブには、「瞬読」著者の山中ゆみ子さんをゲストにお迎えした。山中さんは本を9冊、累計31万部出版している著者であり、塾・予備校・オンラインフリースクール・通信制高校(エミ高等学院)を同時に経営する教育者だ。
「こちらのたちさん、ひろ君に分身を作ってもらわないと間に合わない」と笑いながら話すほど、多忙な経営者でもある。AI活用では、山中さんのX(旧Twitter)投稿の自動化ツールも現在制作中だという。「本当に毎日のようにAI情報が溢れすぎていて、毎日面白くて見てしまう」という山中さん自身がAIの可能性を最もワクワクして探求している一人だ。
情報量が変わったのに読み方だけ変わっていない
山中さんが最初に問いかけるのは、こういうことだ——「30〜40年前から本の読み方だけが変わっていないのはおかしくないか?」
パソコンも携帯もなかった時代の情報量は今の何十万分の一とも言われる。その時代に生まれた「熟読・音読・丸暗記」という勉強スタイルが、情報が洪水のように溢れる今も変わらず教えられている。「今ってAIも変わるのが早すぎて、10年経ったら変わるかなという時代が、3年になって2年になって、もう1年前が古い」という時代だ。
料理で例えるなら、包丁1本とかまどで十分だった時代の調理法を、IHコンロと高性能フードプロセッサーが並ぶ現代のキッチンでそのまま使い続けているようなものだ。道具が変わったなら、使い方も変わっていい。ChatGPT4に何か問いかけた時の返りのスピードを、音読しながら追いかけていたら読んでいるだけで終わってしまう。
瞬読とは「早く読む」技術ではない
「瞬読」という言葉を聞くと、パラパラとページをめくるだけで終わる、著者に失礼な読み方だと思う人もいる。山中さんはそこを明確に否定する。「熟読・精読は今も大切で、学校教育の基盤として必要だ」と断言する。塾・予備校を経営する立場からも、そこは揺らがない。
瞬読が目指すのは、増えすぎた情報の中から自分に必要なものを瞬時に掴み取り、言語化する力を鍛えることだ。ChatGPTが返す高速な情報の流れを、音読のスピードで追い続けることは不可能だ。その情報をリアルタイムで理解して次の問いを投げかけるためには、処理スピードのアップデートが必要になる。
脳はそれができるように作られている。教えられていないだけだ、と山中さんは言う。「本を読むスピードと本の読み方だけ変わらないのはおかしい。他のことは全部変わっているのに」。この指摘は、あなたが「情報に追いつけない」と感じる理由を鮮やかに説明している。
AIを使いこなすには右脳が必要な理由
Google検索は「答えを探しに行く」左脳的な作業だ。既にある情報のどこかにたどり着けばいい。しかしChatGPTとの対話は違う。「こんな絵を描いてほしい」「こんな音楽を作ってほしい」「この方向で記事を書いてほしい」——自分がどんなアウトプットを求めているかを、言葉に載せる力が必要になる。
これは右脳の力だ。存在しないものをイメージして、それを言葉に変換して相手に伝える。論理的な左脳で整理する前に、まずゴールのイメージが必要だ。ゴールがないまま入力しても、どこにも辿り着けない。山中さんが言うように「何でもできる時代だからこそ、こうなりたい・こうなったらいいなというイメージが大事」だ。
山中さんが言うように、AIは「人間力をそのままレバレッジする装置」だ。右脳が発達しているほど、AIを使いこなす幅が広がる。逆に言えば、右脳を鍛えずにAIだけ使いこなそうとしても、AIから引き出せる価値には上限がある。
左脳と右脳の両輪で回す——AI時代のキャッチボール
「左脳だけでも右脳だけでもなく、両輪で回していかなければならない」と山中さんは言う。AIに問いかける時、論理的に言葉にして伝える左脳的な作業は不可欠だ。しかし、その先にどんな答えが欲しいか、どんなものを求めているかというイメージを持ちながら言葉に載せて、AIとキャッチボールしながら答えに近づけていく——この往復には右脳の力が欠かせない。
ひろくんがこの点について共感したのは、「言語化という部分、表現力、国語力、イメージを伝える力」がAI活用の核心だという体感からだ。どれだけ高性能なAIを使っても、指示を出す人間の「言語化力」がそのまま出力の質に反映される。AIはレバレッジ装置なので、掛ける元の数字が大きいほど結果も大きくなる。
AIに使われるか、使いこなすか——二極化が進む
AIの進化が加速する中で、山中さんははっきりこう言う。「AIによって考えなくなってロボットみたいになる人間か、使いこなせる側になるか、どちらかしかなくなってくる」。
誰でもできる作業はAIに置き換わる。指示を出せる人、扱える人は逆にチャンスが増える。そして「指示を出す」ためには、自分がどうなりたいか、何を求めているかというゴールが明確でなければならない。「AIを使いこなせる人を見ていると、1人で全部できちゃうよねと言って、物すごくお金を稼げる。その稼げる人が循環させる発想なら良いが、全部自分で牛耳ろうとしたら全部吸い取られて終わる」という山中さんの指摘は鋭い。
AI時代に本当に必要な力は、知識の暗記でも情報の処理速度だけでもない。「自分が何者で、何を作りたいのか」を言語化できる力だ。これは親や身近な大人が気づいて育てなければ、学校では教えてもらえないとも山中さんは指摘する。
教育の現場から見るAI時代の課題
山中さんは塾・予備校・オンラインフリースクール・通信制高校を経営しながら、不登校の子供たちの教育にも関わっている。「日本の教育が大好きだから」と言い切る山中さんが、その遅れを直視している。
学校の先生がAIを使いこなせていない理由は簡単だ。「学校という社会からちょっと離れた場所で、日々子供のために忙しく働いている。社会の変化についていく時間がない」。しかも大卒で先生になったままずっと先生を続けている方が多く、一般社会で今必要な力を身につける機会が少ない。
だからこそ、親や身近な大人がまず知って、子供に伝える役割が重要になる。「学校の授業はそれはそれで大切。知識を持ってこそのクリエイティブ。そこに加えて、もっと先を見る力・未来を見る力・想像する力・右脳の力の大切さを、まず親や身近な人が気づいてあげる」ことが山中さんの使命だ。
山中さんが目指す世界——「生まれてきてよかった」と思える日本へ
「最終的にどこを目指しているんですか」という質問に対して、山中さんはこう答えた。「日本の国が、生まれてきてよかったと思える、誇れる場所になること。それぞれが生きていて幸せを感じられる場所にみんながなるのがゴール」。
瞬読というメソッドも、AIの普及も、教育改革も、すべてその一点に向かっている。不登校の子が学校以外の場所で力を発揮できる未来。今の評価システムに合わない個性が、AIと組み合わさって強みになる時代。そのために、日本が持ってきた学校では習わない「右脳を活性化させる瞬読というメソッド」を広めることが、山中さんの今の使命だ。
今日から始められること——AIと読書を組み合わせる
瞬読のトレーニングは専門的だが、今日からできることもある。ChatGPTを使って本の概要を先に入力してもらい、「どこに注目して読むべきか」を教えてもらってから読書するのも一つの方法だ。目的を持って読むことで処理スピードは自然と上がる。
また、読んで「面白い」と思ったことを、ChatGPTに向かってアウトプットする習慣も効果的だ。アウトプットすることで、インプットが定着する。読む→話す→深める、というキャッチボールをAIと繰り返すことが、脳のアップデートの第一歩になる。ちょうど料理の練習で、食べてみて、言葉にして、また作ってみる、という繰り返しと同じだ。
「自分が何に困っているか」を一つ決めて、ChatGPTに入力してみる。情報の選択より先に、自分の問いを明確にする作業が重要だ。問いが決まれば、AIが必要な情報を絞り込んでくれる。これが脳のアップデートとAI活用の、最もシンプルな始め方だ。
よくある質問
- 瞬読は誰でもできるようになりますか?
- できる。山中さんによると、脳にはそもそもその能力が備わっている。教えられていないだけで、トレーニングすれば誰でも習得できる。まずは「速く読もうとする」意識を持つだけで処理スピードは変わり始める。累計31万部の書籍で多くの人が実証してきた。
- 右脳を鍛えるにはどうすればいいですか?
- イメージを言葉にする練習が効果的だ。「こんな動画を作りたい」「こんな記事が書きたい」というイメージをChatGPTに伝えてみることが、日常の中でできる右脳トレーニングになる。存在しないものをイメージして言葉に載せる作業を繰り返すことで、右脳の回路が育っていく。
- AIを使いこなせる人とそうでない人の差はどこにありますか?
- ゴールイメージの明確さだ。「こうなりたい」「これが欲しい」が具体的なほど、AIが出すアウトプットの精度が上がる。あいまいなオーダーにはあいまいな答えしか返ってこない。AIは人間力をそのままレバレッジする装置なので、掛ける元の数字(あなたの言語化力)が決定的な差になる。
- 子供にAIを教えるには何から始めればいいですか?
- まず親や大人がAIを楽しんでいる姿を見せることだ。「面白そう」という感覚が子供の入り口になる。ChatGPTに質問して答えを一緒に読む、AIで音楽を作ってみる——遊びの延長から始めるのが最も自然だ。親がワクワク夢中でAIを楽しんでいれば、子供は自然と引き込まれていく。
- 情報が多すぎて何から学べばいいかわかりません
- まず「自分が何に困っているか」を一つ決めることだ。その一つをChatGPTに入力してみる。情報の選択より先に、自分の問いを明確にする作業が重要だ。問いが決まれば、AIが必要な情報を絞り込んでくれる。「こちょっとずつ1個ずつ理解してから次に進もうとすると追いつかない」という感覚は、問いを先に立てることで解消できる。
- 「AIを使いこなせる側」と「使われる側」の違いは何ですか?
- 指示を出せるかどうかの差だ。誰でもできる作業はAIに置き換わっていく。指示を出せる人・扱える人は逆にチャンスが増える。「指示を出す」ためには、自分がどうなりたいか・何を求めているかというゴールが明確でなければならない。これが左脳と右脳の両輪を鍛える理由だ。
- 熟読と瞬読はどう使い分ければいいですか?
- 熟読・精読は学校教育の基盤として必要で、今も大切だ。瞬読は、情報量が爆発的に増えた現代において、必要な情報を瞬時に掴み取る力として「追加」するイメージだ。両方を持つことで、精読が必要な場面と高速処理が必要な場面を使い分けられるようになる。
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この記事はAI氣道LIVEの内容をもとに作成しました。





