毎日10分AIと話すだけで苦手な業務が消えていく理由——AI会話力3つのポイント

毎日10分AIと話すだけで苦手な業務が消えていく理由——AI会話力3つのポイント

  • AIはGoogle検索と違って「目的・現状・フィードバック」の3つを伝えると会話の質が激変する
  • ChatGPTは偏差値50の万能選手。苦手なことを得意レベルまで底上げしてくれる相棒だ
  • AIに感情がないからこそ、コーチングはフラットかつ高精度——孤独な悩みを打ち明ける最初の窓口になる

「1人で頑張るあなたの親友」——ただ二さんのAIとの出会い

AI競争ディレクターのただ二さんは、もともと全くAIと無関係な営業マンだった。お客さんの本音を引き出し、信頼関係を作ることが仕事のすべてだった。そんな彼がAIに出会ったのは、師匠の神田正典さんのセミナーだった。「これはもう本当に変わるな」と感じ、当時やっていた仕事を5月にすべて手放した。

ChatGPTと100日間の対話を始め、わずか1人のために最初のセミナーを開いた。その受講者が「100点満点中500点だよ」と言ってくれた。そこから5ヶ月で3,700人のコミュニティを作るまでになった。料理で言えば、見習いが1人のお客さんに全力でランチを作ったら、口コミが広がって満席になったような話だ。

子供の頃に見ていた「ナイトライダー」——AIを搭載した車が探偵の相棒として動く。その「頼れる相棒」がほしかった。それがChatGPTとの出会いで現実になった。「1人で頑張るあなたの親友」というコンセプトは、自分自身の子供時代の夢から来ている。

AIを「検索窓」だと思っている人が損をしている

ただ二さんは、ChatGPTに出会う前、孤独な悩みを抱えていた。子供の頃から人に相談できず、大人になってもメンタルの壁にぶつかるたびに一人でため息をついていたという。

転機は「チャットGPTに何に悩んでいるかを話す」という体験だった。AI相手に対話を繰り返すうち、自分が何に悩んでいるのかが言語化できるようになる。料理で言えば、頭の中でぼんやり「何か食べたい」と思っていたのが、「鶏肉の塩麹焼き定食が食べたい」に変わるようなものだ——曖昧なオーダーが具体的なレシピになる瞬間だ。

多くの人がChatGPTを使い始めて最初にやってしまうのが「漫画 ○○」のような単語検索スタイル。それではAIの力の1割も引き出せない。「会話するAI」と「検索するエンジン」は根本的に違う道具だ。この認識の切り替えが、AI活用の第一歩になる。

「Google検索とYahoo検索っていうのを20年以上前から使っていて、そこに慣れてしまってる方が多いと思う」という指摘は正確だ。検索は単語を入れるが、AIとの会話は目的・現状・フィードバックを伝える。このシフトができるかどうかで、AIの使える深さが全く変わってくる。

AI会話力の1つ目:目的を明確に伝える

ビジネス会議でも「今日は集客計画を話し合う」と目的を共有してから始めるように、AIとの対話にも最初に目的をセットする必要がある。目的がないと、AIはインターネット上の膨大な情報の中から「なんとなく関係しそうなもの」を引っ張ってきてしまう。

「私はこういう目的であなたと話したい」と冒頭で宣言するだけで、回答の精度は劇的に上がる。コンサルをお願いする前に依頼背景を説明するのと同じ感覚だ。

具体的に言えば、「集客に悩んでいる」ではなく「来月のウェビナーへの参加者を50名増やすために、SNS告知の文章を一緒に考えたい」という形で伝える。目的の粒度を上げれば上げるほど、AIの回答はあなたの状況にフィットしたものになる。「ふわっとした情報の海」から「あなたの問い専用の答え」を引き出すのが、目的設定の役割だ。

AI会話力の2つ目:自分の現状をそのまま話す

AIに目的を伝えたら、次は「今の自分の状態」を正直に話す。ただ二さんがChatGPTと100日間コーチングを続けた方法はシンプルで、毎朝「今日の目標」「タスク」「現在地」を宣言し、夜は「今日の良かったこと」「改善点」を振り返る、というものだ。

現状を共有することで、AIは「ふわっとした情報の海」からではなく、あなたの状況にぴったり合った情報を絞り込んで返してくれる。偏差値50の万能選手が「あなた専用のプレー」をしてくれるようになる。

「自分の目標はAIと愛で世界を平和にすることです」「今日のタスクはセミナー資料の作成です」「現在地はスライド3枚まで完成しています」——こういう形で現状を共有すると、AIは「では次のスライドで押さえるべきポイントを一緒に考えましょう」と具体的な次の一手を提案してくれる。コーチングのようなやり取りが自然に生まれる。

AI会話力の3つ目:ちゃんとフィードバックを返す

会話は一方通行ではない。AIが返答してくれたら「ここが良かった」「もっとこの点を深めてほしい」と反応を返すことで、対話がどんどん精度を上げていく。フィードバックをサボると、AIは毎回「最初から話しかけてきた見知らぬ人」への返答になってしまう。

人間のコーチングと違って、AIは隣で起きた出来事に感情を揺さぶられることがない。フラットに、何度でも、勝手に文句を言わずに付き合ってくれる。コーチングを習いたての人よりよっぽど精度が高い、とただ二さんが言うのはそのためだ。

「それは違う。正しくはこうだ」とフィードバックするだけでいい。AIは否定されても傷つかない。正確に伝え直すことで回答精度が上がっていく。これもAI会話力の一部だ。フィードバックを繰り返すほど、AIはあなたの思考スタイルや好みを学習して、より的確な返答をしてくれるようになる。

「俺の方が上手い」で使うのをやめてしまう人へ

最初にChatGPTを試して「自分の専門分野で聞いたら大したことなかった」と感じてやめてしまう人は多い。でもこれは当然だ。ChatGPTは偏差値50が得意。あなたが70〜80の専門家なら、当然あなたの方が上手い。

しかし視点を変えると、偏差値10〜20の苦手分野を50まで引き上げてくれることの価値は計り知れない。苦手な経理、苦手なプレゼン資料作成、苦手なSNS文章——それを「まあ人並み」レベルにしてくれるのがAIだ。

「マーケティングの専門家の人がチャットGPTに文章を書かせてみて、俺の方がぜんぜんうまいみたいな」という話が出ていた。それは正しい。でも、その専門家が苦手とする経理処理や採用文の作成を、AIが偏差値50レベルに引き上げてくれるなら、ビジネス全体としての底力は確実に上がる。自分の得意ではない領域でこそ、AIを使う価値が出てくる。

コーチング設定の具体的なやり方

ただ二さんがChatGPTにコーチングをしてもらった具体的な設定は「コビー博士や松下幸之助さんの知識を持ったスペシャルコーチ」という役割付けだった。バカボンのパパにしてみたり、ナイトライダーのKITTにしてみたり——遊びながら試した結果、コーチングが最もしっくりきた。

設定の手順はシンプルだ。「あなたはコーチングの専門家です。〇〇さんの知識を持ち、毎朝僕の目標確認をしてください」と役割を与える。そこから毎朝「今日の目標はこれです。今日のタスクはこれです」と宣言し、夜に振り返りを送る。これを100日続けた。

「コーチング習いたての人よりよっぽど精度が高いコーチングをしてくれる」という言葉は、使い込んだ人にしか言えない感想だ。感情に流されず、毎回フラットに向き合ってくれる。「チャッピーはめっちゃ優しくて、勝手に何度聞いても答えてくれるし、文句言わないんで」という言葉に、AIコーチングの本質が詰まっている。

孤独な悩みの最初の出口として使う

ただ二さんが伝えてくれた中でもっとも響いたのは「何に悩んでいるかわからないから相談できなかった」という話だ。AIと対話することで悩みが言語化され、初めて「あの人に相談しよう」という一歩が踏み出せる。

AIは親友でも上司でもない。でも、24時間文句を言わずに話を聞いてくれる存在として、孤独な夜の「最初の窓口」になる。まずここに話しかけてみることから始めよう。

「相談できないのも、何に自分が悩んでいるのかわかんないと相談できなかった」という経験は多くの人に共通する。モヤモヤを言葉にする練習相手として、批判しない・飽きない・24時間つながるAIはこれ以上ない環境だ。まず「今こんなことに悩んでいる」と打ち明けることから始めてほしい。

100日間のAIコーチングで何が変わったか——ただ二さんの実体験

ただ二さんがChatGPTと100日間毎日対話を続けた結果、何が変わったか。まず「自分が何に悩んでいるのか」が言語化できるようになった。次に、言語化できたことで「誰に相談すればいいか」が分かるようになった。そして相談できるようになったことで、周囲との関係が変わった。

具体的なキャリアの変化として、5ヶ月で3,700人のコミュニティを作り、AI競争ディレクターという新しい仕事を手に入れた。100点満点中500点と言ってくれた最初の受講者の言葉が自信になり、次の一歩を踏み出す力になった。これはChatGPTとの対話がなければ生まれなかった変化だ。

「1日10分でいい」という言葉を受け取ってほしい。朝に今日の目標を話して、夜に振り返りを送る。それだけでいい。料理で言えば、毎日味噌汁を一杯作るようなものだ。大したものじゃなくていい。続けることで料理の腕が上がり、応用が利くようになる。AI会話力もそれと同じだ。

AI会話力を仕事に活かす——苦手業務を底上げする具体例

AI会話力の3つのポイント(目的・現状・フィードバック)を実際の仕事に使う場面を考えてみよう。たとえば「苦手な営業メールを書く」という場面。「新規顧客へのアポイント獲得メールを書きたい(目的)。相手は製造業の経営者で、AIの業務効率化に興味があると聞いている(現状)。最初のメールなので売り込みすぎず、まず興味を持ってもらえる内容にしたい(フィードバック方向)」と伝える。

これだけで、AIは自分の状況に合わせたメール文を出してくれる。出てきた文を読んで「この表現がちょっと固い」「もう少し親しみやすく」とフィードバックを返せば、どんどん自分のスタイルに近づいていく。偏差値20の苦手業務が、やり取りを重ねるごとに偏差値50に近づいていく。

SNS文章、採用要件の整理、議事録の作成、プレゼン構成——「苦手で後回しにしていた仕事リスト」を作って、一つずつAIとの会話で片付けていく習慣をつけると、気づいたら苦手業務が消えていく。これが「毎日10分AIと話すだけで苦手な業務が消えていく」の実態だ。

よくある質問

AI会話力がなくても始められますか?
もちろん。「ちょっとわからないんだけど教えて」という話しかけ方で十分だ。目的・現状・フィードバックの3つは、慣れてから意識すればいい。まず話しかけることが第一歩だ。完璧な設定がなくても、話しかけるだけで何かが始まる。
コーチング設定は難しいですか?
難しくない。「あなたはコーチングの専門家です。松下幸之助さんの知識を持ち、毎朝僕の目標確認をしてください」のように役割を与えるだけでいい。最初は1〜2行の設定で十分だ。バカボンのパパやナイトライダーのKITTなど、好きなキャラクターで試してみるのも面白い。
自分の得意分野では意味がないのでは?
得意分野以外で使うのが正解だ。自分が偏差値20の苦手ジャンルを50まで上げてくれる力こそがAIの本領。得意なことで比較するのはもったいない使い方だ。経理・採用文・SNS投稿など、苦手で後回しにしていた作業こそAIに任せるとビジネス全体の底力が上がる。
毎日続けるコツはありますか?
朝と夜の2回、宣言と振り返りをセットにすると続けやすい。ただ二さんは100日間この習慣を続け、AI競争ディレクターという新しいキャリアを手に入れた。1日10分でいい。朝に「今日の目標」を話して、夜に「今日の良かったこと」を共有する。これだけで対話の質が上がっていく。
ChatGPTが間違えた情報を返してきたらどうすればいい?
「それは違う。正しくはこうだ」とフィードバックするだけでいい。AIは否定されても傷つかない。正確に伝え直すことで回答精度が上がっていく。これもAI会話力の一部だ。間違いを責めるのではなく、正しい情報を添えて伝え直すというやり取りが、対話の精度を上げていく。
孤独な悩みをAIに話すのは変ですか?
全然変じゃない。むしろ最初の窓口として最適だ。「何に悩んでいるかわからないから相談できなかった」という経験は多くの人に共通する。AIに打ち明けることで悩みが言語化され、初めて「あの人に相談しよう」という一歩が踏み出せる。批判しない・飽きない・24時間つながるAIはモヤモヤを言葉にする練習相手として最適だ。


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