Anthropic公式が挙げた「AIの土台7つ」を、自分のAI秘書環境で全部測ってみた。要るのは6つだった

Anthropic公式が挙げた「AIの土台7つ」を、自分のAI秘書環境で全部測ってみた。要るのは6つだった

家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくん(@passion_tanaka)です。今日は「AIを賢くする土台7つ」を、私の手元の環境で実際に1個ずつ測ってみた話。数字も全部、実測のまま載せます。

3行でわかるポイント

  1. 7つのうち6つは、いつの間にか揃ってた——狙って揃えたわけじゃない
  2. 仕組みは7日で3673回も働いてた——測って正直びっくりした
  3. でも全部はやらなくていい——コース料理でも、まず出汁とご飯。2品で味は決まる

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そもそもAnthropic公式が挙げた「AIの土台7つ」って何?

AIの土台7つの全体マップ

クロードを作っているAnthropicが先日、「AIを本気で使い倒すための土台」として7つの要素を公式に挙げました。カタカナだらけで身構えそうになるけど、私なりに普段の言葉に置き換えるとこうなります。

公式の呼び方私の言葉だと
①CLAUDE.mdAIに会社のルールや前提を教える「就業規則ファイル」
②hooks(フック)AIのうっかりミスを自動で止める「見張り役」
③skills(スキル)決まった作業の手順をまとめた「マニュアル集」
④plugins(プラグイン)その仕組み一式を仲間に配る「お裾分け箱」
⑤LSPプログラムのコードを精密に読む「開発者専用ルーペ」
⑥MCP外のツールやデータに繋ぐ「連絡通路」
⑦subagents(サブエージェント)別働隊として動く「AIの分身」

🍳 料理で言うとね

この7つ、コース料理の「土台」と「仕込み」みたいなものなんだ。①就業規則ファイルが出汁、②見張り役が味見係、③マニュアル集がレシピ帳、④お裾分け箱が弟子に渡す道具一式、⑤開発者ルーペが魚の骨抜き専用ピンセット、⑥連絡通路が市場との電話、⑦AIの分身がサブシェフ。どんなに高い食材を仕入れても、出汁と味見係がなけりゃ料理は決まらないよね。

公式が何度も念を押してるのが「順番が大事」ってこと。①就業規則を作る、②見張りを置く、③マニュアルを足す……と、下から積めって話。土台を飛ばして上だけ作っても崩れる、というわけです。

公式記事は各要素をどう説明しているか

私の言葉に置き換える前に、せっかくなので公式記事が各要素を実際どう定義しているか、原文に沿って紹介しておきます。元ネタを読まなくても要点が掴めるように。

  • CLAUDE.md:セッションの最初にClaudeが自動で読み込む文脈ファイル。ルートに全体像、各フォルダにそこ独自の決まりごとを置く
  • hooks:「ここぞ」という瞬間に動くスクリプト。一貫した動きを自動化し、セッションごとの学びを書き留める
  • skills:特定の作業向けにパッケージ化した手順。関係する場面でだけオンデマンドに読み込まれる
  • plugins:skills・hooks・MCP設定を束ねて、チームや組織に丸ごと配る仕組み
  • LSP:言語ごとのサーバーによるリアルタイムのコード解析。シンボル単位で正確にたどれる
  • MCP:外部のツールやデータへの接続口
  • subagents:特定タスク用の「別のClaude」。探索役と編集役を分けて使う

公式はこの7つを「ハーネス(harness=AIを乗りこなすための装具)」という言葉でまとめています。5つが拡張ポイント、残り2つ(LSPとsubagents)が追加の能力、という整理です。

公式が一番推してるのは「AIに探させる」という発想

そして、この記事で公式が一番ページを割いて説明しているのが agentic search(エージェント型検索) という考え方。地味だけど、ここが一番大事だと私は思いました。

普通、大量の資料をAIに扱わせる時は、事前に全部を「インデックス(索引)」にして検索できるようにします。でも公式いわく、規模が大きくなると索引づくりが現場の更新スピードに追いつかず、AIが見る情報が数日前・数時間前の古いものになってしまう。

対してClaude Codeは、人間のエンジニアと同じやり方をする。索引を作らず、その場でファイルを開いて、grep(文字列検索)で必要な箇所を探し、参照をたどる。だから常に「今この瞬間の最新状態」を見られる。「事前に全部覚えさせる」のではなく「その都度、自分で探しに行かせる」——この発想の転換が、公式記事の隠れた背骨です。ただし公式は弱点も正直に書いていて、「どこを探せばいいか」の手がかり(=①の就業規則ファイル)が薄いと、探す力もうまく働かない。だからこそ土台のCLAUDE.mdが最初に来る、という話に繋がります。

本番を1byteも壊さずに測った

本番を壊さず測る安全検証フロー

「公式が言うんだから正しいんでしょ」で終わらせたくなかった。だから、私が1年以上かけて育ててきたAI秘書の環境で、7つを1個ずつ自分の目で採点することにしました。

とはいえ、測ってる途中で本番の環境を壊したら笑えない。なので先に全設定ファイルの「指紋」(ハッシュ値というやつ)を金庫にしまって、本番のコピーを別の場所に建ててから測りました。終わったあと指紋を照合したら、14個ぜんぶ一致。本番は1byteも動いてなかった。ここをサボると「やってみた」が嘘になるからね。

自分のAI秘書環境で採点したら、7つ中6つは揃ってた

7つ中6つは揃ってた採点表

先に答えを言っちゃいます。採点表がこれ。

土台私の環境中身
①就業規則ファイル✅ 3階層全体用+プロジェクト用で常時11ファイル動いてた
②見張り役✅ 220本むしろ多すぎるくらい
③マニュアル集✅ 153個
④お裾分け箱✅ 3系統
⑤開発者ルーペ❌ なしそもそも使ってない
⑥連絡通路✅ あり
⑦AIの分身✅ 46体

7つのうち6つが、特に意識もせず揃ってた。これ、自分でも意外だったんだよね。

💡 やさしく解説

なんで意識せず揃うのか。理由はシンプルで、AIに毎日仕事を頼んでると「同じミスを毎回叱るの、もう面倒」「会社の前提を毎回イチから説明するの、しんどい」ってなるからなんだ。その「面倒」をひとつずつ仕組みに変えていくと、気づけば①就業規則→②見張り役→③マニュアル……って、公式が言う順番そのままで積み上がってた。困った順番が、そのまま正解の順番だったってこと。

証拠その①——見張り役は7日で3673回も働いてた

見張り役は7日で3673回作動

「揃ってる」って言うだけなら、ただの自慢話。本当に効いてるのか、ログで数えてみました。

私の環境の見張り役のうち、AIの言葉づかいや手抜きをチェックする一群について、直近7日分の作動回数を集計したら——

3,673 回作動して、そのうち 約870 回は「出典のない言い切り」「説明の型崩れ」なんかを実際に差し戻してた。

1日あたり500回以上、誰かが私の代わりにダメ出ししてくれてた計算になる。これを全部、人間が手でチェックしてたら確実に倒れてたと思う。公式が言う「見張り役で品質を自動で守る」って話、数字で見ると重みが違った。厨房に味見係がずっと立っててくれて、塩を入れすぎた皿を客に出す前に止めてくれてる——そんな感じです。

証拠その②——就業規則は2.3万トークン、ずっと働きっぱなし

就業規則は2.3万トークン常時稼働

もうひとつ測ったのが、①就業規則ファイルの「重さ」。AIは仕事のたびに、まずこの規則を読み込んでから動きます。その量が——

常に読み込んでる会社ルール文書が 1,281 行、ざっと 2.3万 トークン分。

これがAIにとっての「毎朝めくる就業規則」なんだよね。ただ、ここで気づいたことがある。規則は分厚けりゃいいってもんじゃない。私は、よく使う核のルールだけ常に読ませて、めったに見ない細かい話は「必要なときだけ開く」別ファイルに逃がしてます。この仕分けで、常時読み込みを2割近く軽くできました。辞書を丸ごと持ち歩くより、薄い手引き+必要なときの資料室、のほうが速い。

唯一いらなかった「⑤開発者ルーペ」

唯一いらなかった開発者ルーペ

じゃあ、足りてなかった1つ(⑤LSP)はどうなのか。これはプログラムのソースコードを精密に解析する、開発者専用の道具です。秘書の仕事、文章書き、経営の判断には、まあ出番がない。だから入れてないし、入れる必要もなかった。

ここがこの記事で一番言いたいところ。「公式が挙げた=全部いる」じゃない。公式が想定してる読者はソフトウェアの開発チーム。あなたの用途が「会社の秘書」なら、開発者向けの道具は堂々と飛ばしていい。コースのフルセットを丸暗記する必要はなくて、自分の店で出す品だけ磨けばいいんです。

正確さのための補足:いらないファイルを「除外する設定」について、Anthropicのブログ記事では .claudeignore という仕組みに触れてるけど、同社の公式ドキュメントサイトのほうでは permissions.deny(設定ファイルで除外を管理するやり方)が案内されてます。環境によって使い分けなので、両方あると覚えておけば迷いません。

中堅社長が真似するなら、最初の2つだけ

真似すべき最初の2つ

「7つもあるのか……」って肩に力が入った人、大丈夫。公式自身が「順番が大事」って言ってるとおり、最初の2つさえ押さえれば、体感8割は効きます。

順番やることいつやる
① 就業規則ファイルAIに会社のルール・前提・口調を1ファイルで教える今日できる
② 見張り役AIのやりがちなミスを自動で止める仕組みを足す次の一手

まずは①。「うちはこういう方針で、お客様にはこう接して、この言葉だけは使わない」をAIに教えるファイルを1枚作る。たったこれだけで、AIの的外れな返事がぐっと減ります。慣れてきたら②で、よくやらかすミス(古い情報をさも事実みたいに言い切る、とか)を止める仕組みを1個足す。7つ全部より、正しい順で2つ。これが、実際に手を動かして出した私の結論です。

よくある質問

Q. AIを1種類しか使ってません。それでも土台は作れますか?

作れます。むしろ1種類だからこそ、「就業規則ファイル」を1枚作る効果が大きい。あれこれ配る前に、まず手元の1つを賢くするのが先です。

Q. 専門知識がなくても大丈夫?

①の就業規則ファイルは、文章で「方針・前提・やっちゃダメなこと」を書くだけ。プログラミングはいりません。②から先は、慣れてきてからで十分です。

まとめ

Anthropic公式の「AIの土台7つ」を実機で測ってみた結論は、シンプルでした。6つは秘書として使い込めば勝手に揃う。開発者専用の1つはいらない。真似すべきは最初の2つ。理想論を丸呑みせず、自分の用途で「いる・いらない」を決める。それが、AIに振り回されずにAIを使いこなす第一歩なんだと思います。

COLUMN

「全部やらなきゃ」を手放した日

全部やらなきゃを手放す・委ねるOS

Anthropic公式の「Claude Code 大規模codebase運用ベスプラ7要素」を読んだ時、正直ちょっと身構えたんだよね。「7つ全部やらなきゃ本気じゃない」って、昔の私ならそう受け取ってた。134kgまで太ってた頃も、借金4億抱えてた頃も、「全部やらなきゃ」で身体も財布も壊した人間だから、こういう”完全リスト”には反射的にスイッチが入る。手元のAI秘書環境で1個ずつ照らしてみたら、笑っちゃった。6つはもう自然に揃ってた。1つは私には要らないやつだった。

面白かったのは、揃ってた6つを「揃えにいった」覚えがないこと。CLAUDE.mdに魂を書く、hooksで間違いを物理的に塞ぐ、スキルで型を残す——どれも「秘書として本気で使い倒す」中で勝手に積み上がってた。逆にLSP連携(コード補完用)は、コード開発専用の道具で、私の業務には完全に出汁が出ない。料理で言うと、フレンチのソース職人の包丁を、家庭の味噌汁係が無理して握ろうとしてた感じ。抱え込みOSが壊れた日——AIに委ねたら代謝が始まった話でも書いたけど、「全部やらなきゃ」を外した瞬間に、要らないものが視界からスッと消える。これ、不思議だけどほんとにそう。

じゃあ社長が真似すべきは何か。答えは最初の2つだけ。CLAUDE.md(AIに渡す経営者の魂・価値観・NGライン)と、hooks(やらかしを物理的に防ぐ仕組み)。この2つで8割効く。残り5つは、業務を回しているうちに自然に必要になって、必要になった時に足せばいい。最初から完璧な丸を目指すと、結局1個も完成しないまま味見止まりで終わる。私が一番やらかしてきたパターンだ。AI業務自動化で失敗した7つの理由と、仕事をAIに任せる判断基準にも書いたけど、判断基準は「自分の業務に出汁が出るか」だけでいい。

「全部やらなきゃ」を手放した日に、私はやっと自分の凸凹が見えた。私はコード書きじゃない。場を作って耕して繋ぐ商売っ子。だからLSPは要らない。代わりに、朝LIVEで仲間と話す時間と、家族と食卓を囲む時間が増えた。AIに委ねるって、何かを足すことじゃなくて、要らないものをちゃんと「要らない」と言えるようになることだったんだなって、改めて思った。完璧な丸じゃなくていい。私の凸凹のまま、夢中になれることだけ握ってればいい。

中堅社長のあなたに伝えたいのは、Anthropicの7要素を全部追わなくていいってこと。あなたの業務に出汁が出る2つだけ選んで、まずそこに魂を込める。残りは秘書AIと一緒に運用しながら、必要になった時に足していけばいい。私もまだ「抱え込みOS」を完全には書き換えられてない。土日も仕事しちゃう時がある。でも、一個ずつ手放して、一個ずつ委ねて、ようやくここまで来た。一緒にやろうね。あなたの凸凹は、必ず誰かの凹を埋める凸になる。

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参考リンク|元ネタの公式コンテンツ紹介

この記事の元ネタになった公式コンテンツを、中身つきで紹介します。英語ですが、ブラウザの翻訳でも十分読めます。本気でAIを使い込みたい人は、ぜひ原典にあたってみてください。

① Anthropic公式ブログ:How Claude Code works in large codebases

本記事の元ネタ。7要素の定義・積む順番・「agentic search(AIに探させる)」の考え方・3〜6ヶ月ごとの設定見直し・DRI(設定の責任者を1人置く)まで、この1本に全部書いてあります。図解も多く、まず読むならここ。

② Claude Code 公式ドキュメント:Configuration

設定の具体的な書き方リファレンス。本文で触れた「いらないファイルの除外設定(permissions.deny など)」の実際の記述方法を確認したい時はこちら。ブログが「考え方」なら、こちらは「手を動かす時の辞書」です。

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この記事はAIツール(Claude Code)を活用して制作しています。構成・文章生成・画像制作にAIを使用し、最終的な内容の確認・編集・公開判断はひろくん(田中啓之)本人が行っています。「分身AIひろくん」(bunshin-ai.com)とは別のコンテンツです。

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