「伝統技術を繋ぐAI活用法」

伝統技術をつなぐAI活用法|造園職人が語る「専門知識×AI」で広がる世界

  • 「やる前に半分終わってる」という発想でAIを始めた造園職人が、世界文化遺産の修復を手掛けMVPを獲得。
  • 専門知識と職人技こそAI時代の最大の武器。リアルな技術にAIを掛け合わせることで「パープルカラー」が誕生する。
  • AIは本を書く壁、YouTube継続の壁を取り除いた。種を1つ投げると、芽吹きまでの7〜8割を育ててくれる。

ゲスト紹介:中根石膏造園・中根光郎社長

今回のGPTモーニングライブには、中根石膏造園の代表取締役・中根光郎さんをゲストにお迎えした。15歳から造園・土木の道に入り35年。愛知県の稲沢高校造園土木科を卒業後、84年創業の祖父の会社を3代目として引き継ぎ、世界文化遺産や国の遺跡の修復・復元まで手掛ける本物の職人だ。

YouTubeチャンネル「546郎ガーデンチャンネル」の登録者数4万人、AIを活用して庭作りの教科書を出版しAmazonで4部門1位を獲得、そして神田正典先生の実践会でMVP獲得。超アナログの職人がAIと出会って1年で、想像を超える展開が起きていた。

中根さんとひろくんは10年前、神田正典先生の講演会で初めて出会った。2人とも造園に縁のある境遇で意投合し、その縁がAI活用でまた深まった。「去年たちさんがFacebookで出していた『AIをやってるんです』という投稿を見て、『俺にも教えてよ』と声をかけたのが始まり」と中根さんは語る。

「サイトに入った時点で半分終わってる」という哲学

中根さんが語ってくれた考え方が面白かった。「始めれば物事半分終わっている」という言葉を、AI活用に完全に当てはめている。ChatGPTのサイトにアクセスした時点で半分。月3,000円ほどの課金をした時点でもう半分終わってる、と。

「課金した瞬間、人間の心理として『元を取らなきゃ』という動機が生まれる。その小さな圧力が、最初の一歩を踏み出させる」というわけだ。「やれないなとか実践したいけどできないなという人は、騙されたと思ってサイトに入った時点でもう始まってると思った方がいい」とまで言い切る。

料理で言えば、食材を鍋に入れさえすれば、あとはレシピが勝手に出てくる状態だ。鉛筆なめなめして「私は…」と書き始めるのは誰でも難しい。でもChatGPTなら、問いを立てた時点でもうほぼ完成したものが出てきて、あとは自分のオリジナリティを加えるだけ。「問いを立てた時点で、もう半分終わってる」という感覚が、中根さんのAI哲学の核心だ。

20年温めていた本が、AIで1冊の形になった

中根さんには20年以上前から「庭作りの知識を本にして世に出したい」という夢があった。「ずっと書きためてはいたんですね、ネタを」。でも「いざそれをこう世に出すとなった時に、文章化するというのがなかなか難しくて」と言葉を詰まらせた。

AIに出会い、自分の生い立ち・思い・ノウハウをどんどん入力していった。すると1冊の本の台本が出来上がった。あとは自分で編集するだけ。それが「庭職人が書いた庭作りの教科書」として出版され、Amazonで4部門カテゴリー1位を取った。「AIと出会っていなかったら、1冊の本なんて到底作り上げることできなかった」と中根さんは言い切る。去年1年間の最大の成果だった。

さらにその本の出版と、今までやってきたことが重なり合って、世界文化遺産の修復を手掛けるまでになった。「職人としての最高の誉れをいただいた」と語る中根さんの言葉に、AIが人の夢を現実に引き寄せる力が滲んでいた。

神田正典先生の実践会でMVP——男泣きした瞬間

神田正典先生の「ザ・実践会」の市販期MVPを獲得した時のエピソードが印象的だった。「日本のトップクラスの経営者さんが横にいる中で、すごい恐縮だったんですが、そのMVPを取ることができて」。

「登壇してMVPを取った時に、僕ずっと男泣きしてしまって。嬉しすぎて」と中根さんは語った。長年の夢が叶った瞬間だった。そしてその背景にあったのがAIだ。「直接AIがこれを成し遂げたわけではないんですが、本当に背中を押してくれたきっかけがAIの力だったんじゃないか」と今振り返る。

さらにそのMVP受賞後、神田先生の新春講演会でのセッションで「パープルカラー」という言葉が生まれた。息子さんが4代目として翌年春に入社することが決まっている中で、技術をAIで記録・継承していく話の文脈で神田先生が命名した言葉だ。「鳥肌がクっとなって」と語る中根さんの表情が目に浮かぶ。

職人こそ、AI時代に最強のビジネスモデルを持っている

中根さんの言葉で一番刺さったのはここだ。「超アナログの人間だからこそ、AIを組み合わせると力が発揮できる」という逆説。「リアルの技術と知識を持っている、それプラスAIを組み込むと、もうすごい世界が待っているなというのが今見えている」と言う。

神田正典先生が提唱した「パープルカラー」という概念がある。ブルーカラー(現場職人)でもホワイトカラー(事務)でもない、専門技術と知識を次世代へ伝える役割を担う新しい働き方だ。中根さんと息子さんの関係がまさにそれで、世界文化遺産の保護技術をAIで記録・継承していく道が開けている。

「専門知識を持っている人、とがった趣味を持ったり極めている人というのは、ぜひAIを使って皆さんの知識やそういうものを世の中に広めていくというのはある意味使命なのかなと思っているぐらい」という言葉は、あなた自身の専門知識にも当てはまる。

伝統技術の継承問題を、AIが解決する

職人の世界には「見て覚えろ」という文化がある。寿司職人が米を握れるようになるまで何年もかかるのは有名な話だ。でも中根さんは、これを「精神は大事だが時間の浪費でもある」と正直に言う。「よりスムーズに」継承するために、AIという選択肢がある。

日本の職人技——大工・左官・造園・ロケット技術に至るまで、繊細な手作業の技術をAIでコンテンツ化し、動画として蓄積していく。下請け業者との共有も可能になる。「少子高齢化で人がいなくなる時代においてそれって必須だと思う。今の日本が持っている物作りの技術や知識はもう世界に本当に残していかなきゃいけない貴重な財産」と中根さんは言い切る。

YouTubeチャンネルで造園技術の動画を発信するのも、その一環だ。「すごいニッチなんですけど、日本の歴史とか日本の文化の継承ということを考えると、非常に重いこと」と語る通り、表面上はマニアックに見えるコンテンツが、実は文化財保護の役割を担っている。

「種を1つ投げると、7〜8割を育ててくれる」

ひろくんがこのライブで何度も使った表現がある。「ちっちゃい種みたいなものでも1個ポンっとChatGPTに投げると、それをこう一気に育ててくれる。花が咲く手前ぐらいまで育ててくれる」というものだ。

YouTubeをやりたい、本を書きたい——そう思ったら、まず種を1個ちょんと投げてみる。そこから全て物語が始まってくる。子育てでも何でも、自分が今取り組んでいることに使えることだという気づきも生まれた。

「まずはこう最初の一歩踏み出していただけると、なんでこんな便利なものを今まで使ってなかったんだろうという後悔するぐらい非常に便利で頼りになるものだと思います」という中根さんの言葉が、このライブ全体を締めくくるメッセージになった。

あなたの「とがった専門知識」を世界に広げる使命

中根さんが最後に伝えてくれた言葉が印象的だった。専門知識を持っている人、趣味を極めている人が、AIを使って自分の知識を世の中に広めることは「使命」だと。

「いいきざをAIで広げる」。この一言に全てが詰まっている。まず種を1つ、ChatGPTに投げてみる。そこから全てが動き出す。35年の職人技を持つ中根さんがそれを証明した。あなたの専門知識もまた、誰かの人生を変えるコンテンツになり得る。

よくある質問

職人やアナログな業種でもAIは使えますか?
むしろ使いやすい。専門的なリアル技術を持っている人がAIを組み合わせると、情報発信・集客・本の出版など、今まで時間と壁があって踏み出せなかったことが一気に動き始める。15歳から35年間造園一筋の中根さんがYouTube4万人・書籍出版・Amazonカテゴリー4部門1位・MVP獲得を実現したのが、その証拠だ。
AIで本を書くことはできますか?
できる。自分のノウハウや思いをどんどんAIに入力すると、1冊の台本(構成と原稿の叩き台)が出来上がる。文章化の壁が越えられなくて止まっていた方でも、AIが7〜8割を形にしてくれる。あとは自分のオリジナリティを加えるだけ。中根さんは20年以上温め続けたネタをAIで本にして、Amazonで4部門1位を取った。
技術の継承にAIをどう活用できますか?
職人の技術を動画で記録・コンテンツ化し、AIで文字起こしや解説文を生成してデータベース化する方法がある。後継者や協力業者との知識共有がスムーズになる。言語化が難しい「体で覚える技術」を少しずつテキストと動画で蓄積することが、事業継承の新しいアプローチだ。中根さんは息子さんへの技術継承にAIを活用する計画を語っていた。
「パープルカラー」とはどういう意味ですか?
神田正典先生が中根さんとのセッションで命名した概念だ。ブルーカラー(現場職人)でもホワイトカラー(事務)でもなく、専門技術と知識を次世代に伝える役割を担う新しい働き方を指す。AIを使って技術をコンテンツ化し、広く伝えていく人材がこれからの時代に求められる。
ChatGPTに課金すべきですか?無料でも十分ですか?
月3,000円程度の課金には「元を取ろう」という心理的な動機が生まれ、実際に使い始めるきっかけになる。中根さんは「課金した時点で半分終わっている」と表現するほど、この心理的効果を重視している。まず無料版を試してみて、可能性を感じたら課金するのが自然な流れだ。
YouTube・ブログ・SNSのネタ切れをどう解決しますか?
ChatGPTに「自分の専門知識や思い」を入力すると、次から次へとネタや次の取り組みが出てくる。「自分の頭で考えているとなかなか出てこなかったり、同じことぐるぐる回ってしまって結局それが足になってやめてしまう」という継続の壁を、AIが取り除いてくれる。継続の障壁を減らすことがAI活用の最初のメリットだ。


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