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共感ストーリーがビジネスの軸になる——松下君子さんと語る「なぜ」の力
2025年1月14日
この記事の3行まとめ
- 元アナウンサーで「共感ストーリー」の第一人者、松下君子さんとのコラボライブ。「なぜ今の仕事をしているのか」を言語化することがビジネスの核になる。
- 共感ストーリーから生まれた一言コピーは、ターゲットが幅広くてもコアが1つに絞られるから強い。「日本語が話せたら誰でもアナウンサーになれる」がその実例だ。
- AIはそのコアストーリーを相手の属性・状況に合わせて言い換えてくれる翻訳ツール。自分のコアが決まれば、AIは最強の伝達装置になる。
共感ストーリーとは何か——松下君子さんの紹介
今日のゲストは元アナウンサーで、現在はストーリーアナウンススクールの代表・講師・コンサルタントとして活動する松下君子さんだ。著書「たった1人に選ばれる話し方」が共通の出発点となり、2年ほど前にひろくんとの共感ストーリーAIプロジェクトがスタートした。
共感ストーリーとは、自分の経験と熱い思いを語ること。一方的に情報を届けるのでなく、聞いた人が「その場にいなくても追体験できる」ほど具体的に語ることで、強い共感と信頼が生まれる。AIがコンテンツを量産できる時代だからこそ、その根っこにある人間のストーリーが差別化の核になる。
松下さんがこの活動を続けている理由は、モニターさんとのやり取りの中で実感してきたからだという。短い期間でしか会えていないのに、その人のことが好きになれる。大きな影響を受けることができる。それが共感ストーリーの持つ力だ。「自分の思いやどんな価値観があるのか、どんな世界を作りたいのか」——それを伝える手段として共感ストーリーがあり、今はAIがその伝達を加速させてくれる。
「なぜ」を掘り下げるワーク——場がワイワイ沸騰した理由
2年前の講演会で最も盛り上がったワークが「なぜ今この仕事をしているのか?」だったという。参加者が島になって話し合い、語れる人と語れない人が分かれた。語れないことが悪いわけじゃない。多くの人は「無意識に選んでいた」だけで、理由を言葉にしたことがなかった。
「なぜ」を紐解いていくと、心の中から情熱が湧き出る感覚がある。そこが共感ストーリーのスタート地点だ。その時の講演会は普通の1対多の形式ではなく、みんなが島になって話し、発声練習をして、歌まで歌い出すくらいの盛り上がりだったと松下さんは振り返る。そういった体験の濃さが、本では伝えきれない「空気感」になる。
料理に例えると「食材の下ごしらえ」に当たる。丁寧に下処理したものは、どんな料理にしても美味しくなる。自分の「なぜ」をしっかり言語化しておくと、AIでの発信・コンテンツ作成・営業トーク、全てに応用できる。下ごしらえが甘い食材をどれだけいい鍋に入れても、仕上がりには限界がある。まず「なぜ」を徹底的に掘り下げることが、AI活用の土台になる。
「日本語が話せたら誰でもアナウンサーになれる」——コピーが生まれた背景
松下さんのスクールのホームページに掲げているコピーが「日本語が話せたら誰でもアナウンサーになれる」だ。かっこいい未来系のコピーじゃない。でもこの言葉には強い引力がある。
このコピーは自分の共感ストーリーから生まれた。フリーターからアナウンサーの試験に挑み続けた経験。内定した瞬間の「え、こんな私でも? 誰でもなれるじゃん」という感覚。その体験から凝縮した言葉が「日本語が話せたら誰でも」だった。かっこよくなくていい。自分の経験の中から生まれた言葉だからこそ、受け取る側の心に直接刺さる。
さらにこのコピーは「誰にでも可能性に満ち溢れている」という理念につながっている。コピーはゴールではなく入口だ。アナウンサー試験で苦しんでいる人が「日本語が話せたら誰でも」という言葉に出会い、スクールに来る。その人の中にある可能性を引き出すのが松下さんの使命だ。共感ストーリーから生まれたコピーは、この使命と完全に一致している。それが言葉の引力の正体だ。
幅広いターゲットでも勝てる——コアが1つなら強い
「ターゲットを絞れ、幅広すぎると選ばれない」とよく言われる。でも松下さんのクライアントは高校生・大学生・会社員・経営者・男性・女性と幅広い。矛盾しているように見えて、実は矛盾していない。
コアが「選ばれること」という1点に絞られているからだ。アナウンサー試験で選ばれたい学生も、転職面接で選ばれたい会社員も、顧客に選ばれたい経営者も——全員「選ばれたい」という同じ悩みを持っている。伝える内容のコアは同じで、相手の状況に合わせて言葉を変えるだけ。
教えているコアは一緒で、ただ相手が変わるから言葉が違ったりするだけ、と松下さんは言う。大学生でも、経営者でも、松下さんの本は使える。「コアが決まると、ビジネスの全てが1本に繋がる感じがする」というのが聞いていてすごく腑に落ちた。センターピンが定まっていると、AIへの指示も明確になり、レバレッジが一気にかかる。自分の軸が曖昧なままどれだけAIを使っても、薄いコンテンツしか出てこない。
AIはコアストーリーの「翻訳ツール」になる
コアが決まったとき、AIは最強の翻訳ツールになる。例えば「女性目線の共感」は男性の僕には持てない。でも自分のコアストーリーをAIに伝えて「この内容を40代女性経営者に向けて書いて」と頼むと、僕では書けない言葉で伝えてくれる。
松下さんが語ってくれたのは、コアさえ決まれば相手の属性や状況に合わせてAIが「言葉の変換」をしてくれるということだ。大学生向けには大学生が受け取りやすい言葉で、経営者向けには経営者に刺さる切り口で。自分が全部考える必要はない。コアを入力して、「この人向けに」と指定するだけで、AIが翻訳してくれる。
逆に言うと、コアが曖昧なまま「発信用コンテンツを作って」とAIに丸投げしても、表面的で薄いコンテンツしか出てこない。下ごしらえができていない食材をAIに渡しても、美味しい料理にはならない。まず自分の「なぜ」「誰のために」「どんな世界を作りたいか」を掘り下げる。その核をAIが様々な文脈に翻訳してくれる——これが共感ストーリー×AI発信の本質的な流れだ。
来てみないとわからない——体験の価値とストーリーの役割
「来てみないとわからないんですよ、何でも」と松下さんは言う。でも来てもらうためには、来る前に「この人に会いたい」「この場に行ってみたい」と思わせる必要がある。そのために共感ストーリーが機能する。
実際、松下さんが2月に東京で開催する講演会に関しても「きみこさんと話してみたい」「石川先生と話してみたい」という形で参加動機が生まれていると言う。講演の内容よりも先に「この人に会いたい」が来る。それが共感ストーリーで積み上げてきた信頼の証だ。
AI時代のコンテンツ競争でも同じだ。読んでもらうためには「読んでみたい」と思わせる必要がある。その引力は、技術的なSEOよりも、その人のストーリーと使命感から生まれる。「自分を売ることで売上不安がなくなる」という松下さんの言葉は、AI時代にも変わらない真実だ。商品やサービスを売るのでなく、自分という人間のストーリーを届けること——それがAIに溢れる情報の中で選ばれる唯一の道だ。
共感ストーリーが「木」に育つまで——根と幹と枝葉の話
ライブの中で、木に例えた話が出てきた。共感ストーリーのコアが決まると、それが幹になる。失敗も成功も、人との出会いも、チャレンジした体験も——全部が根や栄養になって、幹を太くしていく。そこから枝葉が伸びて、コンテンツという実が生まれる。
「やればやるほど、なんか自分のワクワク夢中なことをどんどん実現できるな」という感覚が出てくる。経験が増えるほど、語れるストーリーも増える。ストーリーが増えるほど、AIへの入力も豊かになる。AIの出力の質は、入力の質に完全に依存している。だから人間側の「素材」を磨くことが最優先だ。
松下さんの講演会初回の話も印象的だった。「誰か来るかな」と恐る恐るスタートしたところから、今では「みんな来てください!」と巻き込んでいく側になった。ストーリーは変わっていく。でもコアは変わらない。変わらないコアがあるから、変わっていくストーリーを積み上げられる。AIはその積み上がったストーリーを、何度でも何通りにでも届けてくれる。
スクール事業・メディア・出版——全部が共感ストーリーでつながる
松下さんが自身のキャリアを通じて実証しているのは、「自分のやってきたことが全てコンテンツになる」ということだ。スクールの作り方、メディアへの出方、本の出し方——全部に「松下君子がどうやったか」というストーリーがある。
それが知りたい人、自分もそうなりたい人に教えることができる。商品を売るのではなく、自分の経験から生まれた価値を届けること。それが「自分を売ることで売上不安がなくなる」の意味だ。商品が変わっても、サービスが変わっても、「松下君子」というコアは変わらない。だから選ばれ続ける。
AIはそのコアを増幅させる装置だ。1人の時間では届けられなかった人にも届けられる。1つの言語でしか伝えられなかったことを、様々な言葉に変えてくれる。共感ストーリー×AIの組み合わせは、個人ビジネスに最大のレバレッジをかける方程式だと確信している。
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