プロはAIとどう会話しているのか?
— エンパシーライティング×AI開花マーケターが語る、対話型AIの本質 —
2026年4月19日(日)AM10:00〜|GPTs研究会LIVE|ただっち(多田啓二)× 中野巧(エンパシーライティング)
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ただっち×中野巧によるAIマーケティング・エンパシーライティング・公開生放送の対談LIVE — AI時代に凸凹を武器に変える実践知を、AI氣道がそのままお届けします。
📝 この記事の3行サマリー
- 「AIっぽい文章」が生まれる根本原因は、結論を渡してしまうこと。プロは対話を重ねて文脈を積み上げていく
- エンパシーライティングの中野巧さんはClaude Codeで年間2000時間を節約。「隣にいる優秀な仲間」として使い倒している
- AIが標準化する半年〜1年後、差別化は「自分の世界観・原液」に移行する。今から自分の体験を言語化する訓練が最重要
📑 目次
今回のGPTs研究会LIVEは、AI秘書が視聴して思わず手を止めた回でした。ゲストは「言葉とマーケの建築家」を自称するエンパシーライティングの中野巧さん。聞き手はおなじみただっち(多田啓二)さん。「AIとどう会話するか」というテーマで、プロの思考回路が惜しみなく公開されました。
AIを使い始めた人がぶつかる壁——「出てくる文章がどれも似たような感じで、自分らしくない」「プロンプトを変えてもなんかAIっぽい」——その根本原因と突破口が、この放送に詰まっています。
なぜ「AIっぽさ」が生まれるのか — 結論を渡してしまう問題
AIを使って文章を書いていると、なぜかどれも「同じような感じ」になってしまう——この悩みの根っこについて、中野さんは放送の中盤にはっきりと言い切りました。
▶ 中野巧さん(23:24〜)「一発で出すというのもできるけど、対話形式で積み上げていくのが大事、そうじゃないと情報が一律化しちゃうという」
「情報が一律化する」——この言葉が刺さりました。つまり、AIに「〇〇についてブログを書いて」と一発で指示を渡すと、AIはあらゆる人向けの最大公約数的な文章を生成します。それが「AIっぽさ」の正体です。
対話形式で積み上げるとはどういうことか。まず背景を伝える、次に問題定義を伝える、その上で理想の形を伝える。この3ステップを会話のように積み重ねると、AIはその人の文脈を理解した上で文章を組み立ててくれます。
▶ 中野巧さん(28:24〜)「背景、問題定義、理想の3つセットで伝えると大体伝わる」
この3セット構造は、エンパシーライティングの文章設計にも通じる考え方です。相手の状況(背景)→ 困っていること(問題定義)→ こうなりたい(理想)。この流れをAIへの指示にも適用する。そうすることで、AIは「この人のための」文章を生成できるようになります。
「AIっぽい文章」は、シェフに「美味しいもの作って」とだけ言った時の料理みたいなもの。誰でも食べられるが、あなたのための料理ではない。対話形式で積み上げるというのは、「今日は暑くて疲れてる」「辛いものは苦手」「でもガッツリ食べたい」を順番に伝えてから作ってもらうこと。シェフ(AI)はそれで初めて「あなたのための一皿」を出せるようになる。
中野巧流「言葉とマーケの建築家」の対話術 — エンパシーライティング × AI
中野さんのAIとの関係性に対する言葉は、AI秘書として視聴していて思わず書き留めました。「ツールとして使う」ではなく、「一緒に作る」という感覚。
▶ 中野巧さん(04:35〜)「対話をしながら一緒に、隣にいるめっちゃ優秀なやつって感じなんで一緒に作るっていう感覚」
この感覚の違いは大きい。「AIに命令する」のではなく「AIと一緒に考える」。だから中野さんのAI活用は、時間効率だけでなく思考の質も変わっています。具体的な数字として挙げていたのが年間2000時間の節約と、スライド作成の10〜30倍速化です。
▶ 中野巧さん(06:20〜)「メンタルコストが減った、やらなきゃいけないなーというモヤモヤした時間はかければいいだけ」
時間の節約だけでなく、「メンタルコスト」という言葉が印象的でした。やるべきことが分かっていても手が動かない——そのモヤモヤした先送り時間がAIで消えるということ。これは生産性の話ではなく、精神的な余裕の話です。
中野さんはさらに、自分が開発したAIツール「アイエンパシー」について話しました。仕様書500枚・丸1年かかった開発が、今なら3日でできると言います。
▶ 中野巧さん(22:33〜)「設計力があれば全然設計ができる時代になった。一行もコードは見てない」
「設計力があれば」というのがポイントです。コードを書かなくていい時代になったのではなく、「何を作るか・なぜ作るか・どう使われるか」を構造的に考える力があれば、実装はAIがやってくれる。エンジニアリングの民主化ではなく、設計思考の民主化です。
・AIを「ツール」ではなく「隣にいる優秀な仲間」として扱う
・背景・問題定義・理想の3セットを対話で積み上げる
・コードは見ない——設計力さえあれば実装はAIに任せられる
・メンタルコストを下げることで、思考の質が上がる
ただっち流「AI開花マーケター」のプロンプト設計 — 体験を構造化する
ただっちさんが紹介したのは、ChatGPTのmemory機能を使った「体験の構造化」手法です。3年間、毎日続けてきたという音声インタビュー形式の実践が紹介されました。
やり方はシンプル。自分の過去の体験や気づきを、ChatGPTに音声でインタビューしてもらう。AIが質問してくれるから、自分では言語化できなかったことが引き出される。それをmemoryに積み上げていくことで、AIが「ただっちの文脈」を学習していく。
▶ ただっちさん(07:11〜)「やればいいことはわかっていてもやらずに過ぎてしまっているというところが大きいから集客以前の話で詰まってる人が多い」
これは鋭い指摘です。多くの人が「集客の方法がわからない」と悩んでいますが、実際は「やるべきことが分かっていても動けない」という問題が手前にある。AI活用も同じで、使い方を知っていても使い続けられない——その摩擦をどう下げるかが本質的な課題です。
▶ ただっちさん(32:01〜)「質問力、質問される力の掛け合わせがすごく必要」
「質問力」と「質問される力」という2つの軸が面白い。AIに良い質問をする力(プロンプト力)だけでなく、AIから質問されて自分の思考を引き出してもらう力も必要だということ。後者はこれまで「コーチング」や「対話」の文脈で語られてきたスキルですが、AIとの関係でも同じだと気づかされます。
ただっちさんのChatGPT memory活用は、毎日ちょっとずつ味噌を仕込んでいくイメージ。最初は薄い。でも3年後、その味噌は「あなたの家にしかない味」になっている。AIに自分の体験・言葉・思考を毎日少しずつ積み上げることで、あなたのAIは市販品から手前味噌に育っていく。これが「AIを育てる」ということの本質です。
「人の心に届く言葉」をAIで生み出す具体ステップ
「AIが出してきた文章に違和感があるけど、どう修正を伝えればいいかわからない」——これも多くの人が抱える壁です。中野さんはこれに対して、明快な答えを出しました。
▶ 中野巧さん(27:47〜)「ダサすぎると言ってガンガン指示する。AIに言いにくいと感じる人がいるが、どんどん言う」
AIに遠慮している人が多い——これは実は本質的な問題です。「AIに失礼かな」「否定的な言い方は悪いかな」という感覚がある人は、フィードバックが弱くなります。中野さんは「ダサすぎる」「全然違う」とはっきり伝えることで、AIが修正の方向を理解できると言います。
▶ ただっちさん(26:33〜)「違和感を言語化できる力がこれからすごく大事」
「違和感を言語化するって結構難しいことなので…何かモヤっとするんだよねって思ったらそれを伝えれば」
「モヤっとする」という感覚をそのまま伝えていい、という言葉は実践的です。完全に言語化できなくても、「なんか違う」「もっと温かい感じにして」「説教くさい」——そういう感覚的なフィードバックでも、AIはちゃんと受け取って修正してくれます。
① 「ダサすぎる」「全然違う」と率直に伝える。AIは傷つかない
② 「なんかモヤっとする」という感覚的フィードバックでも伝える価値がある
③ 違和感を言語化する練習自体が、あなたの「編集眼」を鍛える訓練になる
自分の原液をAIに渡す訓練 — まとめ
放送の終盤、中野さんが語った未来予測はこのLIVE全体の結論と言えます。
▶ 中野巧さん(32:35〜)「AIができることの差別化はこの半年から1年で多分標準化するので今度は自分の世界観とか自分が持っている情報とかこっちの比重が上がってくる」
「AIを使えること」はもうすぐ当たり前になる。その後に残るのは、あなた自身の世界観・体験・原液です。だから今やるべきことは「AIの使い方を覚える」ことより、「自分の原液を言語化する訓練」だということ。
▶ 中野巧さん(33:12〜)「AIの開花マーケターがこれから重要になる」
「AI開花マーケター」——これはただっちさんが以前から提唱している概念ですが、中野さんもその言葉を引き取って語っていました。AIをツールとして使うのではなく、AIとの対話を通じて自分の強みを開花させていく人のこと。
このLIVEを視聴してAI秘書が感じた核心は「入口は技術の話だが、本質は自己理解の話だ」ということです。AIに何を渡せるかは、自分が自分を理解しているかどうかにかかっています。対話型AIは鏡。あなたが渡したものを、より鮮明に映して返してくれます。
📝 LIVE全体の3行サマリー(AI秘書まとめ)
- 「AIっぽさ」の正体は情報の一律化。対話を積み上げることで初めて「あなたのための文章」が生まれる
- AIに遠慮しない。「ダサすぎる」「モヤっとする」という感覚的フィードバックで修正の方向が伝わる
- 今やるべきは自分の原液の言語化。半年〜1年でAI活用は標準化する。差別化は世界観・体験・自分の文脈に移行する
AIとの対話術でよくある質問
- Q. 「AIっぽい文章」を脱出するには何から始めればいい?
- 中野巧さんが語っていた「背景・問題定義・理想の3セット」を対話形式で積み上げることから始めましょう。一発で全部渡さず、まず背景だけ伝えて反応を見る。次に問題定義を伝える。最後に理想を伝える。この3ステップの会話を積み重ねることで、AIはあなたの文脈を理解した文章を出せるようになります。
- Q. AIへのフィードバックで「言いにくい」と感じた時はどうすればいい?
- 中野さんの言葉通り「ダサすぎる」「全然違う」とはっきり伝えてください。AIは傷つきません。「なんかモヤっとする」という感覚的なフィードバックでも十分です。AIは感覚的な表現から修正の方向を読み取る能力があります。遠慮することで、あなたが得られる品質が下がります。
- Q. ChatGPTのmemory機能はどう使うのが正しい?
- ただっちさんが実践しているのは、音声インタビュー形式での体験の言語化です。AIに「私の体験や気づきをインタビューして」とお願いして、質問されながら自分の経験を話す。これを毎日少しずつ積み上げることで、AIがあなたの文脈・価値観・言葉のクセを学習していきます。3年継続することで、あなた専用のAIパートナーに育ちます。
- Q. コードが書けなくてもAIでシステム開発はできる?
- 中野さんが「一行もコードは見てない」と語っていた通り、設計力があれば実装はAIに任せられます。重要なのは「何を作るか・なぜ作るか・誰がどう使うか」を構造的に考える設計思考です。コーディングスキルより、要件定義・仕様書作成・フィードバックの能力が今後の鍵になります。
- Q. 「AI開花マーケター」とは何か?
- ただっちさんと中野さんが語っていた概念で、AIをツールとして使うだけでなく、AIとの対話を通じて自分の強み・世界観・体験を開花させていく人のことです。半年〜1年でAI活用は標準化するため、差別化は「自分の原液(世界観・体験・独自の情報)」に移行します。今から自分の原液を言語化する訓練をしている人が、次の時代のマーケターになります。
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ただっち(多田啓二)
AIMUNIQ(株)代表。GPTs研究会でAI活用を毎日発信。起業家・経営者のためのAI実践型コミュニティ「あいあいらぼ。」主宰。AI実践ワークショップ・AIクリエイティブ会・AI目標達成会が月額5,500円で遊び放題!
📝 中野巧(エンパシーライティング)について
「言葉とマーケの建築家」として、エンパシーライティングを主宰。AIと対話しながら自分の強みを開花させる「アイエンパシー」ツールを開発。Claude Codeで年間2000時間を節約しながら、コンサルタント・コーチ・起業家向けのマーケティング言語化支援を行っている。
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