AIと言葉の力で弱点を逆転する──「できない」を特徴に変えるAI時代の生き方
- 付箋をなくす、本が読めない、整理ができない──そんな「弱点」は克服しなくていい。AIと言葉の力で逆転できるとジニさんは言う。
- AIアートは「作る」から「選ぶ」時代へ。100枚の中から選び取る感性こそがAI時代の本当のクリエイティビティだ。
- ChatGPTを使うほど言語化力が落ちるのでは? 答えは逆で、AIとの対話がずれ感(自分の違和感)を言語化する力を鍛える。
ジニさんとは──「AIと共に暮らす未来」を作る人
ゲストの北原ジニさんは「アイクラス」という学びの場を運営している。AIとクラス(暮らす+学びの場)を掛け合わせた造語で、「AIと共に暮らす未来を作る人」という肩書きで活動している。
毎朝6時から30分間、有料のChatGPTデイリーハックを開催。5時から6時には読書会も。新潟県新潟市でパソコン教室も運営し、AIアートや竜神アートの制作も手がける。さらにFacebookグループでの無料発信も続けている。
たちさんが「AIはもちろんすごく便利だけど、そもそも人はどう生きたいか、人にしかできないことは何かを突き詰めているところが共通している」と言うように、ジニさんの活動の根底には「AIを使いながら人間らしくあること」がある。
土曜の朝5時から7〜8人が読書会に参加するという事実が、ジニさんのコミュニティの熱量を物語っている。「確実にやれる人だけが集まる時間帯」に設定することで、本当にやる気のある人だけが集まる仕組みを自然に作っている。「朝5時から来る人たちはいろんな面で成長していく」——ジニさんのその確信が、コミュニティの質を高めていると思う。
付箋をなくす速読講師の逆説──「逃げる」という戦略
ジニさんは今年の4月まで速読の講師をしていた。なのに本が全然読めない。付箋をなくしてしまうので、本の大切なページを折り込んで目印にするという独自の方法を編み出している。縦に折ると付箋のように飛び出るのだ。
昭和・平成の教育では「弱点は克服しなさい」と言われてきた。でもジニさんの答えは違う。「逃げる」という戦略があるのだ。AIを使って逃げる方法を知っていれば、付箋を管理できなくても整理できなくても、それは「特徴」になる。
同じように付箋が使えない人に「こうすると楽だよ」と伝えられる。自分の弱点が、同じ弱点を持つ人にとっての価値になる。弱点のままでいいし、それがそのまま誰かの救いになるということだ。
僕も苦手なことがたくさんある。役所への相談、税金の仕組み、ホームページを見ただけで挫折してしまうような書類仕事——ジニさんの「逃げる戦略」という言葉は、そういう自分に向けて言われているように感じた。苦手を克服しようとする努力より、AIに頼んで逃げる方法を知ること。そしてその「逃げ方」を同じ悩みを持つ人に伝えること。これがAI時代の「弱点の逆転」だ。
AIアートは「作る」から「選ぶ」時代へ──感性の磨き方
ジニさんがAIに興味を持ったきっかけはMidjourneyだった。ただ当初は英語でプロンプトを書かないといけないので手をつけられなかった。ChatGPTが登場して英語への翻訳と言葉の補完ができるようになってから、絵が出てくるようになった。
Stable Diffusionでは100枚、400枚、800枚の絵を一気に生成できる。その中から選び取ることが「選択のアート」になる。絵を描けなくても、出てきた100枚の中で「こっちがいい、これはちょっと違う」と選べる感性は本物だ。
この感性を磨くのに重要なのが「ずれ感」だ。AIが出してきたものと自分の中にあるイメージのずれを感じる力。「そうじゃなくて、もうちょっとこういう感じなんだよな」という違和感が実は感性の正体だとジニさんは言う。
料理に例えるなら、最高の食材が揃っているのに「この組み合わせはなんか違う」と感じられる舌を持っているかどうかだ。技術がなくても、その「違和感を感じる力」がある人は、AIと組み合わせることで本物のクリエイターになれる。ジニさんが竜神アートを作っているのも、絵を描く技術ではなく「これが竜神だ」と感じ取る感性があるからだ。
ずれ感が感性の正体──違和感を言語化する力を磨く
ジニさんが繰り返し強調していたのが「ずれ感」という概念だ。AIが出してきたものと、自分の中にあるイメージとのずれ。「そうじゃなくて、もうちょっとここってこういう感じなんだよな」という感覚。
このずれ感こそが感性の本体だと言う。絵が描けなくても、文章が書けなくても、「なんか違う」と感じる力を持っている人はいる。AIが出してきたものに対してそのずれを感じ、言葉にしていくプロセスが、そのまま感性と言語化力を鍛えるトレーニングになる。
「弱点を逃げてきた人ほど、違和感に気づきやすい」というジニさんの言葉が面白い。繊細さゆえに傷つきやすかった人が、実はずれを感じ取る能力が高い。昭和・平成の教育では「メンタル豆腐」と言われて笑われたかもしれない繊細さが、AI時代には「ずれを感知するセンサー」として機能する。
ちょっとずつ「そうじゃなくて」と言い直し続けることで、言語化力は確実に上がっていく。完璧なプロンプトを書こうとするより、AIが出したものに「違う」と言い続ける方が、実は成長が速い。
「ChatGPTで言語化力が落ちる」は本当か?──逆だと思う理由
「ChatGPTを使うと自分で考えなくなって言語化力が落ちるんじゃないか」という懸念をよく聞く。ジニさんの答えは明確に「逆だ」だ。
そもそも言語化できていない状態で、どう言語化すればいいかわからないままでいることが一番言語化できない状態だ。AIが言語化した例を目の前に出してくれると、「ああこういう表現をすればいいのか」と学べる。その瞬間に脳が動いている。
さらにAIが出してきたものに対して「こっちじゃなくてもっとこうなんだよ」と言い直す作業が、言語化力を実際に鍛える。自分の中にあるイメージとAIのアウトプットのずれを言葉にしていくプロセスが、そのまま語彙と表現力のトレーニングになっている。
毎朝コミュニティのメンバーとChatGPTを使って話している人たちは、確実に対話力が上がっている——ジニさんはそう言う。これは感覚論ではなく、毎日の実践から見えてきた変化だ。AIは「言語化の手本」を無限に出してくれる先生でもある。その手本を見て「自分ならどう言うか」を考え続けることが、言語化力を育てる。
「どちらがいいですか?」──自己決定する力がAI時代に最重要になる
ジニさんがサラリーマン時代に上司だった頃、「どうしたらいいですか?」と聞いてくる部下に対してよくやったのが「君はどうしたい?」と返すことだった。2択を迫られている時、多くの場合どちらでも大差ない。大事なのは自分で選んだという体験だ。
ChatGPTが「こっちとこっち、どちらがいいですか?」と提示してくれる。それを選ぶのは自分しかいない。「私はこっち」という小さな決断を積み重ねることで、自分への自信が生まれてくる。
たちさんが言う「選択する力・自己決定する力・行動する力の3つがAI時代に最重要」という言葉と、ジニさんの話は完全に一致する。AIが選択肢を出してくれる時代だからこそ、最終的に「私はこれ」と決める力が人間の核になる。
「どっちでもそんなに変わらない」という状況でも自分で決める練習をしておくこと——これが積み重なって、本当に大事な局面での決断力になる。AIが出してくる選択肢を「どれでもいいや」と人任せにするのではなく、「私はこれ」と意識的に選ぶ習慣を持つだけで、AI時代の人間としての軸が育っていく。
朝5時からの読書会──「感情を麻痺させない」ことの大切さ
ジニさんが朝5時に読書会を開くのは「確実にやれる人だけが集まる時間帯」という理由もある。土曜日の朝5時から7〜8人が参加する。その継続がそのまま成長の証明になる。
毎朝6時半から、ChatGPTとの対話で昨日の振り返りと今日の目標宣言をして、得たい感情をAIに質問してもらい、1分間ひたすら答え続ける。さらに画像生成で今日のイメージを作る──これがたちさんの朝のルーティンだ。
感情を麻痺させないこと。AIに全部任せて感情を薄くするのではなく、AIとの対話を通じて自分の感情をより繊細に認識していく。弱点を逃げながらも、感じる力を磨き続ける。それがAI時代の人間らしい生き方だと思う。
「人って溜め込んでおくとネガティブになる」という話をジニさんがしていた。毎朝のアウトプットが、ネガティブな積み重なりを日々リセットしてくれる。AIを使った朝のルーティンは、生産性を上げるためだけでなく、精神的な健康を保つためのツールにもなっている。感情の麻痺を防ぐために、毎日少しずつ「自分の感情を言葉にする」練習——これを続けられる人が、AI時代でも人間らしくいられると思う。
まとめ──弱点は逆転できる。AIと言葉の力で
付箋をなくす、本が読めない、整理が苦手。ジニさんが持つ弱点の数々は、AIと言葉の力によって「特徴」に変わっている。同じ弱点を持つ人に向けて「こうすると楽だよ」と伝えられる人になれる。
AIアートで選ぶ感性を磨き、ChatGPTとの対話で言語化力を高め、毎朝の振り返りで自己決定する力をつける。全部が「弱点からの逃げ方を知ること」と「感じる力を磨くこと」につながっている。
AIが平均点を底上げする時代に突き抜けるのは、ずれを感じられる人だ。違和感を言語化できる人だ。それはまさに、弱点と向き合い続けてきた人が持っている力かもしれない。あなたの「できない」は、AI時代の「できる」に変わる入り口だ。
ジニさんが最後に言っていた「弱点を共有することで、それが誰かの救いになる」という言葉をもう一度噛みしめたい。かつての弱点は、AIによって補われ、さらにそれを発信することで価値に変わる。弱点を抱えたまま前に進んできた人だからこそ持てる言葉がある。その言葉を届けることが、AI時代の情報発信の核になる。あなたの経験は、誰かの地図になる。
「できない」を特徴に変えた人たちの共通点——AI時代の弱点逆転事例
ジニさんの付箋エピソードは笑い話のように聞こえるが、これは深刻な問題でもある。整理できない、忘れる、集中が続かない——こういった特性は、これまで「弱点」として矯正の対象にされてきた。しかしAI時代においては、これらを「AIで補う」という発想に切り替えることができる。
整理が苦手な人は、AIにメモを投げて整理を任せればいい。忘れやすい人は、ChatGPTに覚えておいてもらえばいい。長文が読めない人は、NotebookLMに要約して対話形式で届けてもらえばいい。「弱点をAIで補う」と「弱点を克服する」は全く別のアプローチだが、結果としてできることは同じか、むしろAI活用の方が速い。
さらにジニさんが言っていた「同じ弱点を持つ人への共有」という観点が重要だ。縦折り付箋のテクニックは、同じように付箋を使えない人にとって具体的な救いになる。自分の弱点を「特徴」として発信することで、それが誰かの役に立つコンテンツになる。弱点は恥ずかしいものではなく、同じ課題を持つ人を集める「共感の磁石」になる。
料理で言えば、苦手な食材がある人がその食材を使わないレシピを開発して発信することで、同じ悩みを持つ人たちのコミュニティができるのと同じだ。弱点は「わかる人だけがわかる」深い共感を生む。そしてその共感こそが、AI時代の情報過多の中で最も強力な差別化要素になる。
ジニさんの朝のルーティンを完全解剖——AIを使った1日の始め方
ジニさんの1日は朝5時の読書会から始まる。7〜8人の参加者が、土曜の朝5時に集まって本を読む。「確実にやれる人だけが集まる時間帯」という設定は、コミュニティの質を維持するためのフィルタリングでもある。どんなにいい内容でも、続けられない人では意味がない。朝5時に来られる人は、それだけで「本物のコミット」を証明している。
6時から6時半はChatGPTデイリーハック。30分で日常のAI活用法を学ぶ有料プログラムだ。毎日続けることで「ChatGPTと仲良くなる」感覚が身につく。AI活用は習慣化が全てだ。たまに使う人と毎日使う人では、3ヶ月後のスキルに圧倒的な差が生まれる。
たちさんの朝のルーティンも紹介されていた。毎朝6時半に、コーチング設定のAIと対話する。昨日の振り返り→今日の目標宣言→得たい感情をAIに質問してもらい1分間答え続ける→画像生成でアファメーション画像を作る。このルーティンで「自分の感情を毎日言語化する習慣」が身につく。
この2人の朝のルーティンに共通しているのは「AIを使った自己対話の習慣化」だ。AIに話しかけるためには、まず自分が「何を話したいか」を考えなければならない。その「考える作業」が積み重なって、自己理解と言語化力が磨かれていく。朝の時間をAIとの対話に使うことが、AI時代の最も効果的な自己投資かもしれない。
感性と違和感——AIが底上げする時代に「突き抜ける人」の正体
AIが平均点を底上げする時代に、突き抜ける人はどういう人か。ジニさんとたちさんの対話から見えてきた答えは「ずれを感じられる人」だ。
AIが100枚の画像を生成した時、「これじゃない、もっとこういう感じ」と言える人。AIが文章を書いた時、「ここのニュアンスが違う」と感じられる人。AIが事業計画を出した時、「これは自分の感覚と違う部分がある」と気づける人。この「ずれを感じる力」が、AI時代の最重要スキルだ。
ずれを感じるだけでなく、それを言語化できることが次のステップだ。「なんか違う」という感覚を「こういう色合いで、もっと温かい雰囲気で、人物ではなく風景にして」と言葉にできるかどうか。この言語化の精度が、AIから引き出せるアウトプットの質を決める。
繊細さゆえに傷つきやすかった人、弱点を抱えてきた人、「なんかちょっと違う」と感じ続けてきた人——そういう人たちが持っている感性こそが、AI時代の本当の武器だ。昭和・平成の社会では「メンタル豆腐」と笑われたかもしれない繊細さが、AIが正確無比に動く時代においては、「人間にしかできないずれの発見」として価値を持つ。あなたの繊細さは、AI時代の最大の強みかもしれない。
よくある質問
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この記事はGPT研究会モーニングライブ(YouTube動画 tXJE8oBCkC0)の字幕をもとに作成しました。





