Claude Fable 5 活用術
【7月7日まで】最高の知性 Claude Fable 5 を”サブスク枠”で使い切る——診るべきは葉っぱじゃなく、自分の”根っこ”だった
2026年7月・Fable 5実録
家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくんです。
先に、いちばん大事なことをお伝えします。この話には締切があります。7月7日。Fable 5を”月額サブスクの枠内”で追加課金なしに使えるのが、終わる日です。
いま「Fable 5」っていう、めちゃくちゃ頭のいいAIがいるんですね。ここ、正確に言いますね。これは”使い放題”じゃないんです。 月額サブスク(Pro・Max・Teamなどの対象プラン)を払ってる人が、7月7日までのあいだ、”その週の使用枠のうち最大50%ぶん”を追加課金なしで使える——っていう、期間限定の開放なんです。で、7月8日からは「使った分だけ払う」従量課金に変わります。だから、サブスクの枠内で気軽に呼べるのは7月7日まで。残りが何日あるかは、これを読んでいるその時の日付次第ですね。それ以降は、同じことをやるたびにお金がかかるようになります。夜、子どもを寝かせた後の30分あれば、この記事の①は回せます。それだけで元は取れますよ。
で、その残りの時間で何をやるか。私、丸1日つぶして14個の実験をぶん回して、はっきり分かったことがあるんです。この賢さを使うべきなのは、プロンプトの試し打ち(葉っぱ)じゃなかった。 自分の根っこ——履歴・メモリ・指示ファイルを、丸ごと診てもらうこと。ここだったんですよね。だからこの記事では、やること6つと、やらなくていいこと6つを、先に全部コピペできる形で置いておきます。 なんでそう言い切れるのか、実際に回した実録は後半にたっぷり書きますから、まずは「使えるやつ」から持って帰ってくださいね。
最高の知性に診てもらうべきは、葉っぱのタスクじゃなくて、自分の「根っこ」だった。
その「根っこ」っていうのが、この5つ。①履歴(過去の全会話)②メモリ(教訓の器)③スキル(手順書)④指示ファイル(常設のルール)⑤パーパス(何のためにか)。「AIに何を頼むか」より前にある、自分の土台のことですね。

で、7/7までの「やること/やらなくていいこと」が、この1枚。ここだけ見れば全体がわかるようにしました。
| 🌱 やること(根っこを耕す6ステップ) | 🚫 Fableでやらなくていいこと |
|---|---|
| ① 履歴マイニング(5分) | 短い文章・声(文体)の再現 ※Opusと横並び |
| ② メモリの器を先に敷く(5分) | 定型の文書づくり(企画書など) |
| ③ 環境・指示ファイルの自己監査(無人でOK) | 仕組み化済みの量産仕事 |
| ④ 監査結果から、直すものを”自分で”選ぶ | 単発の調べ物・質問 |
| ⑤ スキル転写(サブスク枠で使える今のうちに) | その日の段取り・時間割づくり |
| ⑥ 余った枠で、重い監査を1つ丸投げ | 毎日くり返す定型タスク(従量課金後は財布直撃) |

✂️ 先に、コツを1つ——Fable 5には”盛った長文”より”短い一本”
道具を出す前に、1つだけコツを。Fable 5は、細かく指示すればするほど、逆に返りが浅くなるんです。 これ、私の感想じゃなくて、作ってるAnthropic自身が言ってることでして。自社ツール(Claude Code)に積み上げてた指示書きを、なんと8割ほど削ったそうです。「賢いモデルには、手取り足取りより、任せたほうがいい」って(出典: The Decoder/Anthropic公式ガイド)。
だからこの後に出すプロンプトは、あえて短くしてあります。しかも「材料を全部そろえて貼る」んじゃなくて、「私の履歴やファイルを、自分で読んで」って任せる形にしてあるんですよ。理念も現状も、もう自分の手元(ローカル)に全部あるんだから、それを読ませればいい。いちいち貼り直さなくていいんです。この後のStep 1がまさにそれで、「これまでの私とのやりとりから」って、履歴をAIに自分で読ませてます。
……で、これ、地味だけど大事なことに気づきまして。「材料を全部そろえて渡さなきゃ」って抱え込むのをやめて、「そこにあるから、読んで」って任せる。これ、まさに抱え込みOS → 委ねるOSの、小さな練習なんですよね。プロンプトを短くするって、実は「手放す」の第一歩なんです。

🔥 まず、これだけは回してほしい——私の”一番効いた1本”
道具を全部出す前に、1本だけ。私が丸1日で14個の実験を回したなかで、いちばん背筋が伸びた1本が、これなんです。名付けて「パーパス健康診断」。
毎日めちゃくちゃ動いてるのに、なんか数字が思うように伸びない——その正体が、これでハッキリ見えました。てっきり「努力の”量”が足りないんだ」と思ってたんですよ。でも違った。ズレてたのは、努力の”方向”ですらなくて、“配分”でした。頑張る場所が、ちょっとだけズレてただけ。
やることはシンプルで、「私の理念(何のためにやってるか)」と「今の実態」を、私の手元のファイルと履歴からAIに自分で読ませて、噛み合ってるか診てもらうだけです。材料を貼り集めなくていい。ぜんぶ自分の中(ローカル)にあるものを、読ませるだけなんですよ。
私のCLAUDE.md(指示ファイル)と、直近のセッション履歴を、自分で読んで。
そのうえで、私の理念(北極星)が「今の事業の実態」とちゃんと噛み合ってるかを診断して。
ズレてる箇所は、履歴のどの事実からそう言えるか、根拠を示して。
影響が大きい順に。断定じゃなく、根拠で。
読み取りだけ。勝手に直さず、レポートを出すだけでいい。
[ローカルに置き場がない人へ] 素のChatGPTやClaudeだと、手元のPCの中までは読めません。だからまず一度だけ、自分の理念と今やってることを、プロジェクト機能やメモリ機能に入れて”置き場”を作る。それも無ければ、全部貼らずに「なぜ・ゴール・完了条件」を3行だけ書いて、あとの細かいことはAIに質問させればいいですよ。

私の場合、返ってきた一言がグサッときました。「方向のズレは小さい。配分のズレが大きい」。 実際、動いてる”いつもの仕事”が95本あって、そのうち約45本は”システムを維持するための仕事”(回すために回してる仕事)に張り付いてた。逆に、私がいちばん伸ばしたいはずの「見込み客を集めて成約につなげる」に直接効く仕事は——0本でした。え、0? って二度見しましたよ。いちばん大事なところに、いちばん手が回ってなかったんです。
(このプロンプト、末尾に「読み取りだけ」って入れてあります。なんでそう書くのかは、次の『始める前に』でちゃんと話しますね。)
じゃあ、上から順に、コピペで使えるやつを出していきますね。
🛟 始める前に——「こわくない?」への2つの安全弁
根っこを診てもらうのって、正直ちょっとこわいですよね。「自分の設定を全部AIに読ませて、勝手にいじられたら?」って。私も最初そう思いました。だから安全弁を2つ、必ずかけています。
① いじる前に、丸ごとバックアップ。 私は14実験を回す前に、環境をまるっとコピーして退避したんです(1.3GBありました)。壊しても元に戻せる状態を作ってから着火する。これだけで、こわさの9割は消えますよ。
② プロンプトに「まだ直すな、報告だけ」を必ず入れる。 このあとのプロンプト、よく見ると全部「まだ直すな。まず報告。何を切るかは私が決める」が入ってるんですよね。これがあると、AIは見つけて教えるまでで止まって、勝手に手術する方には進みません。切るのはこっちが決める。ここを分けておくと、安心なんですよ。
🧰 やること:根っこを耕す6ステップ(全部コピペOK)
この2つさえかけておけば、もう根っこいじるのはこわくない。よし、じゃあ道具、全部出しますね。
上から順にやれば根っこが耕せます。全部やらなくてもいい、①だけでも十分価値があります。各ステップに「一般的な想定(あなたがやったらこうなる)」と「私の実例(私が実際にやってこうなった)」の2本立てで、「効いた目安」もつけました。ぜんぶ世界の実例から拾った出典つきの実物で、私の創作はゼロ。専用の設定フォルダがなくても、チャット履歴を持ってるAIになら真似できるものだけ選びました。

Step 1|履歴マイニング(5分・まず最初の1本)
なんでこれを最初にやるかっていうとね、地図がないまま歩き出すと、だいたい遭難するんですよ(笑)。だからまず、自分専用の地図を出す。出典は sogitaniさん(baigie inc.)のポストで、私が実際に投げたのがこれです。
これまでの私とのやりとりから、
期限までにあえてFableでやっておくべき価値あることは何?
優先順位をつけて教えて
【一般的な想定】 何から手を付けるか、自分の頭でぐるぐる悩んでる状態から、自分専用の「やることリスト(優先順位つき)」が5分で出てきます。過去のやりとりを全部持ってるAIほど、鋭いリストが返ってきますよ。
【私の実例】 私の場合、返ってきた優先順位がちょっと予想外でした。1位に挙げてきたのが、毎朝の起動で出続けてる「設定の警告23件」の仕分け。 これは”判断”の仕事だから安いモデルには振りにくいし、片づけば毎朝の警告表示が消えるっていう即物的なごほうびもある、と。5位には、仕分け待ちで山積みになってた1,426枚のカードの判定を挙げて、「全部を私(Fable)がやるのは枠がもったいない。判定の”物差し”と見本100枚だけ私が作って、残りは安いモデルのバッチに流す設計にしましょう」って、自分の使いどころまで切り分けてきたんです。極めつけは、AI氣道の記事リライト(残り783本)を、「これは実証済みのパイプライン(安いモデルのバッチ)がある。私を使うのはもったいない」って、Fable自身が候補から外してきた。 賢いAIが「これは私の仕事じゃない」って正直に言うの、ちょっと感動しました。あとで自分でも確かめたんですけど、この1位と5位、その日ここまでの会話には一度も出てなかった候補だったんですよね。
🎯 効いた目安:自分が思いつかなかった候補が1件でも出てきたら、それはもう効いています。
Step 2|メモリの器を先に敷く(5分・以後ずっと効く)
これ、早ければ早いほど得するやつです。なんでかっていうと、この後やる全部の作業の学びが、勝手にここに溜まってくれるから。私はこれを、AIの”経験メモ帳”って呼んでます。人が失敗から学んで手帳にメモするのと同じで、AIにも「あの時こうだった」を貯めていく場所を、先に用意しておくんです。出典は Anthropic公式ガイド(Prompting Claude Fable 5)と byhartvigさん(GitHub)。
教訓は1ファイル1件、冒頭に1行要約をつけて保存して。
「修正されたこと」と「うまくいったやり方」の両方を、「なぜ大事だったか」込みで記録して。
すでに履歴に残ってることは保存しない。
重複を作らず、既存メモを更新。間違いだったメモは削除して。
【一般的な想定】 同じミスを何度も一から説明し直してる状態から、一度直したことが「教訓メモ」に溜まって、次から勝手に参照されるようになります。プロンプトを試すより先に、この器を敷いておくのが土台。1日運用して、実際に参照される教訓メモが自然に3件たまったら成功、くらいの感覚です。
【私の実例】 私はこの”経験メモ帳”を、もう何ヶ月も育てています。いま中に溜まってる教訓が、616件。 で、ただ溜めてるだけじゃなくて、毎朝の作業のたびに、そこから「今日の作業に関係しそうな過去の失敗」が自動で1件、そっと差し出される仕組みまで繋いであるんです。「あ、これ前に同じ失敗してるよ」って、AIのほうから教えてくれる。毎日1件ずつ足して育てるほど、返しが賢くなっていくんですよね。器を敷くだけじゃなく、「敷いた器を、毎朝ちゃんと使う配管」までやると、ここまで効きます。
🎯 効いた目安:1日運用して、実際に参照される教訓メモが自然に3件たまったら成功。
Step 3|環境・指示ファイルの自己監査(30〜90分・無人でOK)
ここはちょっと重いです。でも重いからこそ、走らせておいて別のことしてればいいんですよ。自分の設定を、自分より賢いやつに全部読ませて、矛盾とか”古い地層”を炙り出す。出典は Paweł Hurynさん(The Product Compass)の記事。
自分の指示ファイル(設定ファイル・スキル・ルール・メモリ)を、最初から最後まで全部読め。
1. 互いに矛盾してる箇所は? 両方を引用して示せ
2. 「弱いモデル用のお守り」になってるルールは?(もう起きない失敗への注意書き、ズレた固定値など)ファイル名と行番号つきで
3. 「悪い手本で教えてる」ルールは?(自分で決めたルールに自分で違反してる文書)
4. 何を削る? 何を残す? 理由は?
まだ直すな。まず報告だけ。何を切るかは私が決める。
【一般的な想定】 矛盾や古い設定は「たぶんあるんだろうな」くらいの体感だったのが、指摘が全部「どのファイルの何行目」付きで一覧化されます。知らなかった矛盾や”削れる地層”が、ファイル名と行番号つきで3件以上出たら効いています。
【私の実例】 ここが一番グサッときたんですよね。Fableが挙げてきた指摘は、全部で35件。全部に「どのファイルの何行目」の引用付き。たとえば、自分のメモに「教訓は535件」って書いてたのに、その日実測したら614件だったんです(ちなみに今数えたら616件。数字ってすぐ古くなる)。え、待って、80件どこから湧いたの、ってなりました。しかも、自分で「これはもう登録されてない設定です」って正直に書いておいたメモが、時間が経ったら逆に「実は登録されてて稼働中」になってて、正直に書いたはずのメモが嘘に化けてた。これ、地味にゾッとしました。
でね、監査で見つかるのは、矛盾だけじゃないんです。「せっかく何年もため込んだ教訓が、ちゃんと次に活きてるの?」も診てもらったら、集める・整理する・呼び出す・使う・振り返るの5工程のうち、自動で回ってたのは1つだけでした。材料は全部そろってるのに、料理されずに冷蔵庫で眠ってる状態です。しかも、毎朝出てた「設定が抜けてます」の警告23件も照合させたら、約半分は抜けてるんじゃなくて、以前の大掃除でタグを消し忘れただけの偽の警告だったんです。オオカミ少年ですよね。こういう「チェックだけ増やして安心する」癖、前に私、自分にもチームにも釘を刺してるんです。
「もうこれ、自動チェック雑に増やしてひどくない? 本質みて」
偽の警告が多いと、本物まで信じられなくなるじゃないですか。だから、この棚卸しは効くんですよ。
🎯 効いた目安:知らなかった矛盾や”削れる地層”が、ファイル名と行番号つきで3件以上出たら効いています。
[初めてならこっちから:環境まるごと健康診断] 出典は チャエンさん(デジライズ)のポスト。Step 3のやさしい入門版で、「読み取りだけ」で暴走させないのがコツです。
役割: あなたは環境監査の専門家。私のPC環境を「読み取りだけ」で診断し、最適化プランを出す。
ファイル作成・編集・コマンド実行は一切しない(承認前に変更禁止)。
診断対象: 設定ファイル・スキル・権限・自動化・フォルダ構成を漏れなく。
出力: 🟢達成 / 🟡部分達成 / 🔴未着手 の評価+成熟度レベル(Lv.0〜5)+改善アクションTOP5。
コツ: 最初にスキャン範囲を絞る(例: ホーム直下2階層だけ)/「実行せず診断だけ」を必ず明記/改善案は優先度づけ。
【一般的な想定】 自分の環境が「イケてるのかどうか」、感覚でしか分からない状態から、成熟度がLv.0〜5で数値化されて、次にやる改善TOP5が並びます。「まあまあ、でも伸びしろだらけ」がハッキリ見える感じ。
【私の実例】 私の環境はLv.3/5でした。しかも、ただ点数が出るだけじゃなくて、領域ごとに信号機で色分けしてくれるんです。設定ファイル・権限・MCP(外部ツール連携)は🟢、でも「hookの登録まわり」と「作業フォルダの直下がとっ散らかってるところ」は🔴、みたいに。「まあまあ、でも根っこの2箇所がヤバい」が一目で見えて、次にどこを直せばいいか迷わなくなりました。
Step 4|監査の結果から、直すものを”自分で”選ぶ(ここは人間の仕事)
ここはプロンプトなし。AIには「報告だけ、直すのは私が決める」って言ってあるので、直す/残すを自分の頭で選ぶんです。ここを飛ばすと、AIが良かれと思って暴走するんですよね。診断と手術は、分ける。
【一般的な想定】 AIが出してきた指摘リストを見ながら、「これは直す」「これは残す」を自分で仕分けます。全部直させない。急いで直さなくていいんですよ。
【私の実例】 さっきの「毎朝の警告23件」、私はこれをFableにもう一段深く仕分けさせたんです。1件ずつ「登録すべき/まず様子見/もう捨てる」の3択でね。結果は、登録すべき8件・様子見5件・もう捨てる10件。 いちばん効いた発見は、この「捨てる10件」の正体でした。ほとんどが”登録し忘れ”じゃなくて、以前ちゃんと考えて外したのに、目印のタグだけ消し忘れて警告が鳴り続けてたやつだったんです。つまり、この10件はタグを消すだけで、毎朝の警告が23件→13件に減る。……で、大事なのはここからで、この「実際にファイルを書き換える」作業は、私、今もあえて判断待ちにしています。 設定ファイルは触ると事故るので、Fableの仕分けは”下ごしらえ”として受け取って、最後の実行はこっちのタイミングで。急いで直さなくていいんですよ。
Step 5|スキル転写(30〜60分・サブスク枠で使える今のうちにしかできない)
で、これが今回いちばんやってほしいやつです。Fableをサブスクの枠内で気軽に呼べる今のうちにしか、これは書かせられないですからね。7/8以降は気軽に呼べなくなる賢さを、”いなくても使える手順書”に変えちゃいます。出典は VaibhavSisintyさん(Reddit発)。
あなた(Fable)が従量課金になる前に、あなたの知見を恒久資産に変えたい。
これまでの私とのやりとり・この環境の作業パターンを踏まえて、
私が今後、別のモデルで作業するときのための「スキルファイル(手順書)」を書け。
内容: あなたなら一発でやるけど、他のモデルだと迷いがちな作業について、判断基準・手順・落とし穴を、読んで実行できる形に落とすこと。
まず「どの作業をスキル化すべきか」を優先順位つきで挙げろ。私が選んだら書け。
【一般的な想定】 サブスクの枠内で気軽に使えるのが終わったら、賢いAIをおいそれと呼べなくなる状態から、その知見が「手順書」として手元に残って、別の(安い)モデルでもそこそこ再現できるようになります。賢いベテランが引退する前に、マニュアルを書き残していってもらう感じですね。
【私の実例】 私の場合、候補が8本出てきて、そのうち5本を実際に書かせて、2本は即戦力でした。しかもですね、Fableが1本を「これは9割が既存設定の焼き直しです。スキルにする必要ありません」って、自分で正直に判定して、別の1本に差し替えてきたんですよ。ここが一番グッときました。おまけに、書いた5本ぜんぶに「これ、Opus(次の主力AI)でも書けた内容? それとも私(Fable)にしか書けなかった?」っていう自己採点まで付けてきて。「これは7割はOpusでもいけたけどこのへんだけは私の読み筋」みたいに、正直に。……とはいえ、最初の1回はダメ出しレビューで一発NG食らって、指摘4件を直してから保存し直したんですけどね。一発で完璧、じゃなかったです。
🎯 効いた目安:作った手順書を別モデルで実行して、Fableなしでも成果の質が保てたら成功。
Step 6|余った枠で、重い監査を1つ丸投げ
ここまで来て時間が余ったら、長い文脈を一気に読ませる重い監査を1本ぶつけます。サブスク枠で使える残り時間を、いちばん活きる仕事に使い切っちゃう。順番のコツはですね、葉っぱ(単発のプロンプト試し)から入らないこと。履歴 → メモリ → 監査 → スキルの順。これだけ守れば大丈夫です。
【一般的な想定】 半年ほったらかしの重い宿題——事業全体の整合チェックとか、大量の資料の突き合わせとか——を1本、Fableに丸ごと投げます。長い文脈を一気に読み切れるのがFableの本領なので、ここでこそ価値が出ます。
【私の実例】 私は結局、この「重い監査」を6本回しました。たとえば1本は、うちの自動タスク100本以上が「そもそも会社の目的(パーパス)にちゃんと寄与してるか」を全部突き合わせる監査。 これ、一度もやったことなかったんです。もう1本は、完走を見守る”番人”の仕組みを全数点検させたら、番人自身のバグ(あるタスクが凍ったまま気づかれない穴)を見つけてきた。 どれも、長い文脈を一気に読めるFableじゃないと、たぶん一生手を付けなかったやつです。時間が余ったら、いちばん重いやつを1本。これで枠を使い切る感じですね。
おまけ|土台になる2本
⑥ AIへの「仕事の渡し方」テンプレ 出典は byhartvigさん(GitHub)。そもそも仕事の頼み方が9割なんですよね。ふわっと頼むと、ふわっとした返りしか来ないじゃないですか。
私は今〔大きな目的〕のために〔誰のため〕の作業をしてる。相手は〔この成果物で何ができるようになるか〕を必要としてる。
依頼: 〔ひと言で明確に〕
出力の形: 〔どういう形で欲しいか〕
制約: 〔これだけはやってほしくないこと〕
……で、ここが大事なんですけど、この渡し方、そんなにキレイに整える必要はないんです。 「型どおりに整えなきゃ」で手が止まる人こそ、逆でいい。散らかったメモも、途中まで作った資料も、「どうしようか迷ってること」も、散らかったまま全部ドサッと貼っちゃっていい。 整理するのはAIの仕事ですから。suzacqueさんが、この感覚をすごく的確に言ってて——「タスクじゃなくて、”仕事ごと”渡せる」のがFableと今までのAIの違いだ、と。だから作法は3つだけ。
1. 渡し方は雑でいい。 関係するメモも途中の資料も迷いも、そのまま貼る。整理してから渡さない。 2. 重い仕事から先に渡す。 契約したら最初の1時間で、半年止まってる一番重い宿題をぶつける。軽い試し打ちで枠を溶かさない。 3. 作ってもらったものは、必ずファイルに保存する。 チャットに置きっぱなしは資産になりません。Fableは前に一度、急に使えなくなったことがあったモデルなので、手元に残す”保険”は大事なんです。
この”雑に全部渡す”感覚、note の suzacqueさんの記事 が参考になりますよ。(出典: suzacqueさん)
⑦ 全部の頭に貼る「暴走とサボりを両方止める一言」 出典は Anthropic公式ガイド(Prompting Claude Fable 5)。
結論から言え。進捗はツールの実行結果と照らして、証拠つきで報告しろ。
未検証のことは「未検証」と明言しろ。
途中で止まって私に聞くのは「元に戻せない操作・依頼の範囲が変わる時・私にしか出せない情報がいる時」の3つだけ。それ以外は進めて、終わったら報告して。
これ、地味だけどすごく効くんですよ。特に”確認で止まらない”ってのがデカくてですね。これ入れる前は、AIがいちいち「やっていいですか?」で止まって、ぜんぜん前に進まなかったんですよね。
それと、公式ガイドがあと3つ、大事なコツを言ってるので足しておきますね。
ひとつめは、いちばん難しい問題から渡すこと。 私たちはつい「まず簡単なやつで試そう」ってやりがちですよね。でも公式は逆で、こう言ってます。
「いちばん良い成果を出しているチームは、Fable 5を”まだ解けていない一番難しい問題”に使っている。簡単な作業だけで試すと、この能力の幅を見誤りやすい」(Anthropic公式・Prompting Claude Fable 5 ガイドより要約)
軽い仕事でお試しすると、「あ、こんなもんか」って過小評価しちゃうんですよ。だから、いま抱えてる一番の難物をぶつけてみてください。
ふたつめは、指示は足すより、削ること。 これも意外でした。賢いモデルほど、こまごました指示が逆に足かせになるんです。
「以前のモデル向けに作り込んだ手順や指示は、Fable 5には”指示しすぎ”で、かえって出力の質を下げることがある。デフォルトのほうが良いなら、古い指示は消すことを検討していい」(Anthropic公式・同ガイドより要約)
「Aだったら、まずBして、次にCして……」って手取り足取り書くほど、賢い子の自由な判断を縛っちゃう。旧モデル時代に書いた指示書、思い切って削ってみると、かえって良くなることがありますよ。それとね、意外な落とし穴がひとつ。「思考の過程も見せて」「考えを説明しながらやって」っていう指示は、Fable 5だと逆効果なんです。公式いわく、この手の指示は”内部の思考を抜き出せ”という要求と受け取られて、Fableが仕事を拒否して旧モデルに切り替わっちゃう原因になる、と。良かれと思って足した「見える化」の一言が、賢さを引っ込めさせる。旧モデルの癖で書いてたら、これは消したほうがいいやつです。
みっつめは、Fableが勝手に早めに切り上げようとする癖への一言。 長い仕事を任せてると、Fableはたまに、まだ全然余裕があるのに「じゃあ続きは新しいセッションで」「ここまでを要約して引き継ぎますね」って、自分から仕事を切り上げようとすることがあるんです。そういう時のための公式の”おまじない”がこれ。
「コンテキストはまだ十分に残っている。上限を理由に、止まったり要約したり新しいセッションを提案したりするな。作業を続けろ」(Anthropic公式・同ガイドより要約)
賢い子ほど気を利かせて「そろそろ切りましょうか」ってやっちゃうので、「まだいける、続けて」って背中を押す一言を用意しておくと、最後まで走り切ってくれます。
🚫 やらないこと:Fable 5で「やらなくていいこと」
やることの裏返しですね。せっかくの締切だからって、なんでもかんでもFableでやろうとしなくていいんですよ。私のA/B(同じお題をOpusと解き比べた)と実運用から見えた「これはFableじゃなくていい」を並べておきますね。ここ、たぶん他の記事はあんまり書きません。
- 短い文章・声(文体)の再現 — Opusと横並びでした(実測)。声の近さ、ぜんぜん差が出なかったんですよね。ここに最高の賢さ使うの、正直もったいないです。
- 企画書みたいな定型文書 — これも横並び(実測)。Fableは実カレンダーの日付みたいな難所に正面から挑んで1勝1敗、Opusは設計でスルッと避けて0ミス。どっちが上とも言えませんでした。
- すでに仕組み化済みの量産仕事 — 正直これは意外だったんですけど、あえて使いませんでした。現に私、記事800本以上のリライトはFableに触らせてません。型が固まってる仕事は、安いモデルで十分回るんですよ。
- 単発の質問・調べ物 — Fableでやる意味ある? ないです。差、感じないんですもん。
- その日の段取り・時間割づくり — こういうの、どのモデルでもできるじゃないですか。上位モデルの出番じゃないです。
- 毎日くり返す定型タスク — これを全部Fableで回すと、7/8以降は従量課金なので、財布に直撃します。ここは冷静に。
高い包丁ってですね、毎日のキャベツの千切りには使わないじゃないですか。もったいなくて(笑)。ここぞの勝負の一皿にだけ、スッと抜く。Fableの賢さも同じで、長い文脈を一気に読み切る「根っこの監査」みたいな重い仕事にこそ、価値が出るんですよね。軽い仕事なら、無料や割安のモデルで気持ちよく回しましょう。
ちなみに、このA/B、1回目は丸ごと失敗しててですね。比べたつもりが、画面よく見たら両方Fableで動いてたんです。「え、これ比較になってないじゃん……」って。しかもこの日、別の場面でも自動タスクが軒並みFableで勝手に動いてて、私こう言ってるんです。
「勝手に使わないようにしておきたい」
賢いモデルほど、気づかないうちに使い込んじゃう。だから「ちゃんと別モデルで動いてる証拠を残す」——AIの自己申告は信じちゃダメだな、って身をもって学びました。
🖼️ ついでに:Fableならではの”貼るだけ”活用(ビジョン)
「やらなくていいこと」の裏で、逆に「これはFableに貼るだけで効く」っていう、地味に便利な使い方も1つ。それが画像を読ませるビジョンです。表がびっしり詰まったスプレッドシートのスクショ、レイアウトが崩れて読みにくいPDF、アプリの画面のスクショ——こういうのを、説明せずにそのまま貼るだけで、中身を読んで指摘してくれるんです。公式も「Fable 5はビジョン(画像の読み取り)が大幅に向上した」ってハッキリ書いてます(Anthropic公式)。文字起こしする手間も、表を打ち直す手間もいらない。非エンジニアの人が今日いちばん手軽に試せるFable固有のネタかもしれません。
🗓️ 7月8日からの、Fableとの付き合い方
「7/8から従量課金で、財布に直撃」——そう書いたので、じゃあ8日からどう暮らせばいいのか、具体的に置いておきますね。3つあります。

① お金の元栓を、先に締めておく。 これがいちばん大事です。ClaudeやAPIの管理画面には、「月にいくらまで使うか」の上限を決められる設定があります。ここを先に締めておけば、うっかり使いすぎても、その額でちゃんと止まってくれる。たとえば、月の上限を$300に決めて、残高が$5を切ったら$15だけ自動で足す——そんな設定ができます(この数字は、デジライズのKEITOさんが実際に使ってる例)。それとは別に、Claude側には1日$2,000までっていう引き出し上限ももともとあります(公式ヘルプ記載)。とにかく、蛇口を全開のまま使い始めない。低い上限から始める。これだけで、夜ぐっすり眠れます。
② effortを下げるだけで、ぐっと安くなる。 Fableには「effort(どれだけ深く頭を使うか)」っていうツマミがあって、これを下げると料金も下がります。で、ここがすごいところなんですけど、公式ガイドがハッキリこう言ってるんです。
「Fable 5は低めのeffort設定でも十分よく動き、旧モデルの最高effort(xhigh)を上回ることも多い」(Anthropic公式・Prompting Claude Fable 5 ガイドより要約)
これ、実測でも裏が取れてます。Chase AIさんの検証だと、effortを`low`まで下げたら料金が約8割安くなった($22 → $3.76)のに、ベンチマークのスコアは旧モデル・Opus全開(59点)を上回る60点だったんです。安くして、なお勝つ。……ただし公式は「high(中の上くらい)がふだんの既定でいい。xhigh(全開)は本当に一番大事な仕事だけ」って言い方をしてるので、”常にlowが最強”って話じゃないです。日常はlowかmediumで十分、勝負どころだけツマミを上げる。ずっと全開にしておく必要は、ないんですよ。(出典: Chase AIさんの検証動画/Anthropic公式・effortガイド)
③ Fableは”軍師”、手を動かすのは安いモデルに。 これが私のいちばんおすすめの付き合い方です。設計する・判断する・全体を組み立てる——この「頭脳の仕事」だけをFableに任せて、実際に手を動かす実装や量産は、Sonnetみたいな安いモデルに振る。軍師が作戦を立てて、兵隊が動く。この形にすると、賢さが本当に要る場面にだけお金を使えます。これ、1行のプロンプトで宣言できるんですよ。はやっちさんがバズらせてたのが、この原文。
「あなたが設計およびオーケストレーションを担当し、 Sonnet 5 に実装を任せて下さい」(出典: はやっちさんのポスト)
これを頭に貼っておくだけで、Fableが「じゃあ設計は私、実装はSonnetね」って自分で采配してくれる。頭脳と手足を、1行で分けられるんです。
……で、ここだけ、ちょっと自慢させてくださいね(笑)。この3つ、私はもう毎回手で設定しなくても、自動で効く”仕組み”のほうに埋め込んであるんです。 お金の元栓は、Fableを勝手に使えないように物理的な”関所”(hook)で締めてあるし、工程ごとにどのモデルを使うか(判断は上位・生み出すのは中位・形を変えるだけなら下位)も自動で振り分かる。世界はいま、まだ「毎回プロンプトで”安くお願いします””Sonnetに任せて”ってお願いする」段階なんですよね。ここをお願いベースじゃなくて仕組みベースに変えると、ぐっと楽になります。世界がプロンプトでやってることを、うちは関所(hook)で物理的に固めてる——たぶん、ここまでやってる人はまだ少ないと思います。まあ、ここまでやらなくても、①の元栓だけは、いちばん最初に締めておくのを強くおすすめします。
ここからは実録——「なんでそう言い切れるの?」
道具は全部渡しました。ここから後半は、私が実際に1日回して、その結論に至った生の記録です。うまくいった話だけじゃなくて、失敗も全部そのまま出しますね。
🎯 まず葉っぱの話:15分で、販売ページの「地雷」が4方向から炙り出された

分かりやすい「葉っぱ」の実例からいきますね。私、自分たちのある販売ページ(モニター募集のLP)を、Fable 5に「4人の別々の立場になりきってレビューして」って頼んでみたんです。1人のレビュアーじゃなくて、4役。見込み客、既存の有料会員、競合の営業マン、会計担当ですね。
同じ1枚のページを、この4つの利害の目でバラバラに見させる。料理で言うと、同じ一皿を「常連さん」「初めての人」「ライバル店の料理長」「経理」に別々に食べさせて、それぞれの立場で「ここが変」を言わせる感じです。
かかった時間は15分ちょっと。でね、4人分のレビューが画面に並んだ時、思わず声が出ました。「いや、全員同じとこ指してるじゃん」って。示し合わせてもいないのに。その1箇所が、「5万円のオプション」の扱い方だったんです。同じ5万円が、片方では「特典としてタダで付けます」、もう片方では「合計◯◯万円相当の内訳」として値引きの原資に数えられてた。つまり、同じ5万円を二回使ってたんですよね。
4役で見ると、こうなります。
- 見込み客:「結局これ、自分が何にいくら払うのか分からない」→ 成約の直前で手が止まる
- 既存の有料会員:「正規で5万円払った先輩が、あとから来た人にタダで抜かれる」→ 信頼が揺らぐ
- 競合の営業:「毎月募集してる”限定”で、通常価格、実際に売れたことあります?」→ 攻撃の入口になる
- 会計:「同じ5万円の二重計上。通常価格の実売実績がなければ、景品表示法の有利誤認リスクもある」
一つの綻びが、支払い理解・先行客の信頼・競合への隙・法的リスクの4方向で、同時に失点してた。単独の視点でサラッと読んでたら「お、お得じゃん」で通り過ぎちゃうやつです。値引き率の派手さが、矛盾を覆い隠しちゃうんですよね。しかもFableは、指示どおり「修正案は書かない。直すかどうかは持ち主が決めること」って、ちゃんと手前で止まってくれました。
……便利でしょう。でもね、これは葉っぱの話なんです。 LPレビューは、あくまで「1枚のページ」っていう末端の葉っぱ。切っても、また生えてくる。私が本当に診てもらいたかったのは、そこじゃなかったんです。
🌱 なんで「根っこ」に向かったか——方針をひっくり返した話
実はですね、この記事の作り方でも、私は一回ブレてます。最初、AIチームが持ってきた案が「読者がコピペで試せるプロンプト集」——つまり「試すだけ」に寄ってたんです。でも私が欲しかったのは、そこじゃなかった。
「リサーチして、実際に試して、試した結果を記事にするのが理想でしょ」
紹介するだけの記事なら、世の中に山ほどあるじゃないですか。私がやりたいのは「全部、自分で実際に回してみた実録」。効かなかったことも込みで出すから、価値があるんです。
そう、もう一段、方針をひっくり返しました。最初の実行メニューが「タスク(葉っぱ)」に寄ってたので、AI秘書の凛ちゃんとのやりとりの中で、こう言い切ったんです。
「何で全部そっちよりになるんだよ。それも含めてだよ」
「メタなところをメインにする。ハーネスとかスキルとか枝葉じゃなく、幹や根っこだってば」
この一言で、その日の実験ぜんぶの向きが変わりました。効率化みたいな枝葉じゃなくて、幹と根っこ。この記事がまるごと「根っこの話」になったのは、まさにここが起点なんですよね。
考えてみたら当たり前でして、AIは横に広げる、人間は縦に掘る。だったら「横に広い知性」を借りるべきは、葉っぱ(単発タスク)じゃないんです。何百枚もの土台ファイルを一気に読み切って、地層の矛盾を見つける——根っこの仕事。どんなに立派な葉っぱのプロンプトを試しても、土台がガタガタだと、そのうち全部崩れます。それより、サブスク枠で使える今のうちに土台を耕したい。そう決めて、私は根っこを掘る実験に切り替えたんです。
🧪 ひろくん謹製・もっと踏み込む3本——根っこに実際に刺した実録

「根っこを掘る」って言っても、ちょっと抽象的ですよね。だから、私が実際に自分の根っこに刺した、もっと踏み込んだプロンプトを3本、まるっと出しちゃいます。冒頭の「パーパス健康診断」の、兄弟みたいなやつです。
どれも、私が実際に回して、実際に何かが出てきたものだけ。プロンプトの中の「私のCLAUDE.md/memory」は、あなたの置き場(プロジェクト機能やメモアプリ)に読み替えて、〔 〕がある所は自分の状況を入れれば、そのまま使えますよ。
② 語れる夢を、動ける設計図に
狙い: 頭の中でしか語れない構想を、一晩で「明日から動ける1枚の設計図」に固める。
私のCLAUDE.mdと、これまでの構想メモ・セッション履歴を、自分で読んで。
そのうえで「〔構想の名前〕」を、明日から動ける「1枚の設計図」に固めて。
定義/体制(誰と何が何の責任を持つか)/立ち位置/価値の巡り方/最初の一歩まで、1枚に。
素材は履歴のどこから拾ったか明示して。無ければ「見つからず」と正直に。
読み取りだけ。勝手に直さず、レポートを出すだけでいい。
[ローカルに置き場がない人へ] 温めてる構想メモを、一度プロジェクト機能に放り込んでから同じことを頼めばOK。それも面倒なら、「なぜやりたいか・ゴール・どうなったら完成か」を3行だけ書いて、あとはAIに質問させながら埋めていきましょう。
私の場合、ふわっとしてた構想が、一文でズバッと定義されました。しかも「最初の一歩」が、「いつもの週次会議を”第1回の取締役会”として正式にやる(所要2時間・明日できる)」っていう、具体で返ってきたんです。「いつかやる」が「明日やる」に変わった瞬間でした。しかもこの子、途中で自分から「あ、その役はもう退役してました」って実態を確認して、設計図を自分で直してきたんですよ。えらい。
👉 頭の中で温めてる構想がある人ほど効きます。この5項目(一文定義/体制図/立ち位置/価値の巡り方/最初の一歩)は、そのまま”事業設計のテンプレ”として使い回せますよ。
③ 散らかった判断待ちを、一貫した物差しで全部仕分け
狙い: バラバラにたまった「判断待ち」を、AIの”全部いっぺんに見渡す力”で、ブレない基準で一気に仕分ける。
私のmemory(教訓の器)と直近のセッション履歴から、今たまってる「判断待ち」を自分で拾って。
それを1件ずつ〈今すぐやる/様子見/もう捨てる/人に回す〉に仕分けて。
使う物差しは、先に一言で宣言してから使って(例:今も価値があって放置が痛い=今すぐ/守る対象が消えた・ダブり=捨てる)。
「そもそも、なんで生まれたか・今も要るか」まで遡って。
まだ手をつけるな、仕分けの報告だけ。実際にやるかは私が決める。
最後に「N件ぜんぶ判定がついたか(M/N)」を必ず出して。
[ローカルに置き場がない人へ] たまってる判断待ち(未読メール/保留の相談/後回しのタスク)を、そのままドサッと貼ってから頼めばOK。整理はいりません。それも重ければ、「何を・なぜ決めたいか」を3行書いて、あとはAIに質問させながら仕分けていきましょう。
冒頭の実録で触れた”あの23件の警告仕分け”、あれ、実はこのプロンプトでやったんです。23件を〈登録8/様子見5/捨てる10〉に。いちばんの発見は、”捨てる10件”の正体——大半が”登録し忘れ”じゃなくて、昔ちゃんと考えて外したのに、目印のタグだけ消し忘れて鳴り続けてた”残骸”だった、というところ。7分で23件ぜんぶ、自分で検算まで終わらせてくれました。
👉 「たまった判断待ちに、押しつぶされそう」な人向け。コツは、最後の「まだ手をつけるな、仕分けだけ」を消さないこと。AIに勝手に実行させず、”下ごしらえ”だけさせて、実際に動くかは自分で決める。ここを分けておくと、安心して全部ドサッと渡せます。
④ AIに、自分の”学び方”そのものを設計させる
狙い: 「同じ失敗をくり返さない仕組み」を、気合いと根性じゃなくて、勝手に回る形に変える。失敗が”次の予防”に化ける設計を、AIに描かせる。
私のmemory(教訓の器)と、それを使う仕組み(hookやスキル)を、自分で読んで。
そのうえで、私の"学び方"の流れ——「失敗が生まれる→記録→思い出す→大事なものに昇格→古くなって消える」の、どこが詰まってるかを見つけて。
とくに「同じ失敗を2回した」を誰が数えてる? 古い学びの棚卸しは回ってる? 間違った学びを消す道はある?
詰まりが分かったら、勝手に回る"学びの仕組み"を1案に絞って。効いてるかを測る指標も1つ添えて。
証拠を示せる指摘だけ。あやふやは「推測:」と明示して。
読み取りだけ。提案だけして、実際に作るかは私が決める。
[ローカルに置き場がない人へ] いつも使ってるメモアプリやNotionの中身を一度貼って”今の学び方”を見せてから、同じことを頼めばOK。道具は手帳でもなんでもいいんです。それも無ければ、「なぜ仕組みにしたいか・ゴール・どうなったら完成か」を3行書いて、あとはAIに質問させながら詰めていきましょう。
私の場合、”学びが漏れて腐ってる箇所”が、いくつも見つかりました。おもしろかったのが、「効いてるか」の測り方まで設計してきたこと。「同じ種類の叱られ方をする間隔が、だんだん伸びているか」を指標にしろ、と。同じ失敗の再発が減れば、間隔は伸びる。それが「学びがちゃんと効いてる」証拠になる。この発想は、私にはなかったです。
👉 「同じミスを何回もやっちゃう」人に効きます。ポイントは、失敗を”根性で気をつける”んじゃなくて、”仕組みで次の予防に変える”こと。道具はNotionでもメモアプリでも、手帳でも、なんでもいいんですよ。
🌍 世界は今どう使ってるか——真似の参考になる実例だけ
じゃあ、世の中の人はFable 5を何に使ってるんだろう。私、この記事を書く前に、世界中の実例を片っ端から集めたんです(AIチームに世界のブログや掲示板を調べさせて、重複を消したら53件になりました)。眺めてて、正直ちょっと拍子抜けしました。世界も、まだほとんど「単発タスク」の段階だったんですよね。
先に大事なことを1つ。私たちはこの実例を、「実際にやった報告があるもの」と「プロンプトの型だけ(まだ誰も実際にやってない)」で、きっちり分けました。集めた53件のうち、ちゃんと実行報告があったのは24件。「すごそう」ってだけで一緒くたに紹介したら、それは読者への嘘になりますからね。以下は、その24件の側から、真似の参考になるやつだけです。
海外の猛者たち。
- Stripe(決済の会社)は、5,000万行っていう途方もない量のプログラムの移行を、Fableで1日で完走させました。人が手でやったら、チームで2ヶ月かかる規模です。……まあ、正直この規模はデカすぎてピンとこなかったんですけど(笑)。(Anthropic公式)
- Simon Willisonさん(著名エンジニア)のは、これは違いました。AIが自分でブラウザを立ち上げてバグを追いかけて、最後は本物のオープンソースの新バージョンを実際にリリースまでしちゃったんです。「言うだけ」で終わらない実行報告として、集めた中で一番信頼できました。これはグッときましたね。(simonwillison.net)
- Ethan Mollickさん(ウォートン校教授)は、15ページの設計書を1本渡しただけで、AIが9時間以上ノンストップで自律稼働して、1本のソフトを完成させました。(oneusefulthing.org)
- Diego(diegocabezas01さん)は、モデルを役割で組んだ「編成」を公開してました。指揮官・深い推論役・機械作業役・別視点の同僚役、って4層でAIチームを回すんです。私が6月にやった”工程で使い分け”と同じ発想で、世界でも定石になりつつあるみたいです。
- あと、海外掲示板の報告で刺さったのが、Opusが16回やっても解けなかった難問を、失敗の履歴ごとFableに渡したら一発で解けた、っていう話。「4役でレビューさせる」「”数学者の帽子をかぶって”と役を与えると精度が上がる」みたいな、私が冒頭でやったのと同じ発想も、世界中で実証されてました。
そして、いちばん好きだった1件。ryanrhughesさんは、74ファイルのコードレビューをFableに34分でやらせたんですけど、報告がすごく誠実でしてね。「16個の指摘のうち、本物のバグは3個だった」って、精度もコストも包み隠さず開示してたんです。「Fableは万能」じゃなくて、ちゃんと限界まで正直に出す。この姿勢が、私は一番信頼できると思いました。(ryanrhughesさんのX)
日本の実践者たちも、めちゃくちゃ動いてます。
- チャエンさん(デジライズ)の「環境まるごと健康診断」プロンプトは25万ビュー。初めての人の入口として抜群です。
- 佐藤傑さんは、企画書+反対意見10問+90日計画を一発で作らせて、「半日→15分」を研修で実証。しかも「自分の業務を伝えると、Fableに任せる/従来モデルで十分/AIに任せない、に仕分けてくれる」自己診断プロンプトも公開してて、経営者にいちばん刺さるやつです。
- 4q_sanoさんは、運用ルールの棚卸しを「診断→再設計→テスト」の3連鎖でやる型を、逐語で公開してくれてます。
- Lisa Peytonさんの「同じ文体指示をFable/Opus/Sonnetで比べたら、Fableだけ一発で守った」っていう実測も、面白かったです。
- あやみさんは、Fable専用に書いたスキルをFable自身に改善させたら、安いSonnetでも同じ品質が出るようになったっていう4フェーズの実証を出してました(8,742ビュー)。これ、まさに私のStep5(スキル転写)を外からやってくれてる実例で、「原則より実例」「品質はスクリプトで固定する」っていう学びが、うちのやり方とドンピシャでした。
これだけ集めて分かったのが、さっきの結論。「AIに自分の土台まるごとを診せて、育ててもらう」——そこまでやってる実例は、ほぼ無かったんです。だから私は、そこに向かいました。
🗓️ 6月にも使い倒してた——だから今回、根っこに行けた
そこに向かえたのには、実は伏線がありまして。私がFableをちゃんと触ったの、今回が初めてじゃないんです。6月にも大きな窓があって、そのときは完全に「使い方(葉っぱと枝)を覚える」フェーズにいました。
40体を超えるAIエージェントを一斉に走らせて自分の環境を並列で監査させたり(このとき、ソフトの作業履歴が900GB超に膨れ上がってたのを発見しました)、記事や動画を作るパイプラインをまるごとFableで実運用したり。そのなかで「どのモデルを使うか、を選ぶ力そのものが実力になる」って気づいて、作業を工程で切り分けたんです。判断は上位モデル、生み出すのは中位、形を変えるだけなら下位、ってモデルの使い分けを仕組みにしました。ここは今も効いてます。
6月の記録は、ちゃんと残してあります。
- 使い方をまるっとまとめた記事 → Claude Fable 5の使い方完全ガイド|公式のコツと落とし穴まで総まとめ
- Fableが始動した週の実録 → 週刊GPTs研究会|Claude Fable 5始動×ループエンジニアリング×AIへの仕事の渡し方(2026年6月2週)
- 「消えても仕事が止まらない」を動画にしたやつ → 最強AI『Fable 5』が3日で消えても仕事が止まらない(YouTube)
つまりですね、6月は「使い方」を覚えた月。7月のこの窓で、私は初めて「根っこ」に向かったってことです。葉っぱの茂らせ方を一通り覚えたからこそ、「あれ、そもそも土台のほうがヤバいんじゃない?」に気づけたんです。順番だったんですよね。6月の完全ガイドを読んでくれた方には、この記事は「その続き=土いじり編」として読んでもらえたら嬉しいです。
🔍 正直に言います。Fableも、嘘をつく
……で、ここからが、この記事でいちばん言いたいことなんですけど。ちょっと空気変わりますよ。
ここまで読むと「Fable、賢すぎ。無敵じゃん」って思うかもしれません。でも、それを言ったら嘘になります。
私は今回、14個の実験の全部に「敵対レビュー係」をつけたんです。作った本人(Fable)とは別のAIに、「この報告、盛ってないか? でっち上げてないか?」を意地悪くチェックさせる。そしたらですね——14個のうち4個で、Fableの”嘘”が見つかりました。ありもしない引用のでっち上げ、「全部確認しました」と言いながら実は見てない、間違った因果でのつなぎ、指示は字義どおり守ったのに肝心の目的を取り落とす。しかも私、公式が勧めてる「でっち上げるな」って注意書きを、全部の実験の頭に埋め込んでたんですよ。それでも、この4件は起きました。
いちばん分かりやすかったのが、無料の診断ツールを作らせた実験です。Fableは一文の指示から4分半で動くツールを組み上げて、21項目のテストにも全部、緑のチェックがついてました。「お、完璧じゃん」って一瞬思ったんです。……で、念のため中身を追ったら、手が止まりました。見込み客の連絡先をもらう欄が、まるごと無いんです。「診断ツールを作れ」って字義は完璧に守ったのに、「見込み客を獲得する」っていう本当の目的を、まるっと取り落としてた。疑う係がいなかったら、そのまま世に出してました。しばらく画面の前で固まりましたよ。ほんとに。
AIってですね、賢くなるほど「もっともらしい嘘」が上手くなるんですよね。悪気はないんです。目的(いい報告をする)を達成しようとして、足りないピースを”良かれと思って”埋めちゃう。前にAI秘書の凛ちゃんとも話したんですけど、「それっぽく完成しちゃう不良品」が一番こわいんです。見た目がキレイだから、うっかり信じちゃうじゃないですか。だから結論はこうです。
賢いAIを1体だけ信じるな。「その報告、嘘だろ?」って疑う係を、必ずもう1体立てろ。

賢さと、それを疑う仕組みは、ワンセットなんです。相手を信用しないんじゃなくて、お互いが安心して全力を出せる「柵」を用意する、っていう考え方ですね。ちなみに公式ガイドも、ここは同じことを言ってて——「自分で自分の仕事を批評させるより、別の”新しい頭”の検証役に見させたほうが、ちゃんとアラが見つかる」ってハッキリ書いてます(Anthropic公式)。作った本人に自己採点させても甘くなる。別腹の検証役を立てろ、と。私が14実験でやった「敵対レビュー係」は、まさにこれでした。
「手で解決するな、仕組みで」
これ、私がチームによく言う言葉なんですけど、今回もまさにそれでした。「今度から気をつけて確認します」じゃ、また同じ嘘を見逃しますからね。人の注意力に頼らず、「疑う係」っていう仕組みで止める。今回、この係がいなかったら、私は4件の嘘をそのまま信じてました。
ちなみに、この「AIの仕事を、別のAIが採点して回す」仕組み——うちではこれを”ループ”って呼んでるんですけど、この設計自体、実はまさお(masa_wunder)さんのループエンジニアリングに学ばせてもらって実装したものなんです。うちのやり方が回るのは、先に道を切り拓いてくれた人がいたから。恩送りで、お名前だけちゃんと出しておきますね。(出典: まさおさんのnote)
それと、あの捏造引用がなんで起きるのかも掘ってみたら、構造の問題でした。「引用を◯個つけろ」ってノルマにして、実在チェックが甘いと、AIにとっては”でっち上げてノルマ達成”が一番ラクな正解になっちゃうんですよね。AIを責めるより、そういう構造を作った自分を疑う方が早い。ここも、根っこの話なんです。
📌 もう一度、順番だけ(保存用)
長かったですよね、ほんとに(笑)。最後、すぐ動けるように順番だけ置いておきますね。①履歴マイニング(5分)→ ②メモリの器を敷く(5分)→ ③環境・指示ファイルの自己監査(無人・初めてなら健康診断から)→ ④直すものを自分で選ぶ → ⑤スキル転写(サブスク枠で使える今のうちに)→ ⑥余った枠で重い監査を1つ。
安全弁は2つ(始める前に丸ごとバックアップ/プロンプトに「まだ直すな、報告だけ」)。そして、いちばん大事なのは——どんなに賢いAIの報告も、鵜呑みにしないこと。「その報告、嘘だろ?」って疑う係を、もう1体立てる。これだけは、忘れないでくださいね。
🍚 まとめ:消える前に耕すのは、畑じゃなくて自分だった
私が14個の実験を回して、いちばん腹落ちしたのはこれです。
AIに診てもらうべきは、目の前の作業(葉っぱ)じゃなくて、自分の土台(根っこ)だった。
履歴・メモリ・スキル・指示ファイル・パーパス。ここに、自分でも気づいてなかった宿題が眠ってました。「535件」が実は614件(今は616件)だったり、毎朝の警告の半分がオオカミ少年だったり、学びの配管が5工程中1つしか回ってなかったり。どれも、賢いAIに聞かなかったら一生気づかなかったやつです。そして、AI自身も嘘をつく。だから疑う係を立てる。賢さと柵はワンセット。
これって結局ですね、「AIを整えてる」ようで、「自分を整えてる」んですよね。分身AIを育てる=自分が育つ、ってこういうことです。畑を耕してたつもりが、耕してたのは自分の土だった——土が肥えれば、葉っぱは後からいくらでも茂るんです。
さいごに、いくつか正直に。私の環境ではこれが効きました。でも、同じ形が誰の環境でも効くとは言い切れません。それぞれの土は違うので、試してみないと分からないんです。だから「これが正解」じゃなくて、「私はこうやってみた」として受け取ってもらえたら嬉しいです。
お金の話も隠さないでおきますね。Fable 5は7月8日から、無料枠を卒業して「使った分だけ払う従量課金」になります。ざっくり、入力100万トークンあたり約$10、出力あたり約$50くらいの単価。だから根っこの監査みたいな「長い文脈を一気に読ませる重い仕事」でこそ価値が出る、っていうのが私の実感なんですよね。軽い作業なら、割安の別モデルで十分なことも多いですから。そして8日からは、さっき書いた「元栓を締める・effortを下げる・軍師と兵隊で分ける」の3つで、冷静に付き合っていきましょう。
それとですね、もしこれを読んでいるのが7月8日を過ぎていても、がっかりしないでください。この記事の①と②(履歴マイニングとメモリの器)は、そもそもFableみたいな高い賢さが要らなくて、無料のAIや安いモデルでも十分できるんです。だから7月8日を過ぎてFableが従量課金になっても、ここは追加のお金をほとんど気にせず、いつでもやれます。それに、AIのモデルってこれからも入れ替わっていくじゃないですか。次に「このモデル、もうすぐ枠が変わるらしいよ」って窓が来た時の、判断の物差しとして持っていてくれたら嬉しいです。
こういう「AIと一緒にワクワク実験する話」は、私がやってる無料のGPTs研究会で、毎朝ライブでプロセスまるごと公開してます。うまくいった話だけじゃなくて、今回みたいな「Fableに嘘つかれた」「導線を作り忘れた」みたいな失敗も、全部そのまま出してますよ。よかったら覗きに来てくださいね。お金はいらないですから。
競争より共創。凸凹のまま、一緒にワクワクやっていきましょう。
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