AIと心を繋ぐデザインとは?

AIと心さのデザインとは|キャンバ×ChatGPT×人の感性で「伝わるデザイン」を作る

  • AIは90%まで評価してくれるが、残り10%は人間の感性と愛情でしか埋められない。その10%こそがデザイナーの価値。
  • キャンバのテンプレートは「10ページ一括適用」が使える。最初の一歩はテンプレートから始めて、そこにワンアクセントを加えるだけでいい。
  • AIを「脅威のツール」と定義するか「一緒に何かができる仲間」と定義するかで、使いこなせるかどうかが決まる。

ゲスト紹介:キャンバデザイナー・美浦智美さん

今回のGPTモーニングライブには、キャンバデザイナーの美浦智美さん(ともみん)をゲストにお迎えした。デザインの専門家でありながら「7つの習慣」のファシリテーターも務め、人の心の奥底まで研究している異色のデザイナーだ。

AIとデザインは一見、真逆に見える。デザイナーの仕事をAIが奪うという話も聞く。でもともみんの視点は全く違った。AIが出てきたことで、今まで「できなかった人たちがやれるようになった」のだと言う。

実は今、僕はともみんのコンサルを受けながらLP講座にも参加させてもらっている。デザインに詳しい人はたくさんいるが、心の奥底まで研究している人にデザインを習いたかった——そういう理由でともみんを選んだ。「7つの習慣」のファシリテーターであることも、その判断の大きな理由だ。

GPTモーニングライブでは年間1000人規模のAI導入支援セミナーも展開している。そこでも最初の3秒で相手に全てを伝えるデザインの重要性を痛感していた。「3秒ルール」——最初の3秒でいかに情報を届けるか。それはLP設計でも、SNS投稿でも同じだ。だからこそ今日のこのライブを、とても楽しみにしていた。

AIは「脅威」か「仲間」か。定義が全てを変える

ともみんが最初にデザイナーとしてAIに感じたのは「厄介なやつ」という感覚だった。正直に言うと「仕事を取られる」と思った。デザイナーからしたら、AIは確かに厄介な存在として最初は見えた。でもその後、どう定義するかで全てが変わることに気づいた。

AIが「お互いに何かができるんじゃないか」という存在になった瞬間から、使い方が変わった。AIが苦手なこと、人間にしかできないこと、その境界線を意識するようになる。AIをツールとして捉えている人が使いこなせないのは、そのイメージが離れすぎているからだとともみんは言う。

「AIをどの深さで捉えられるかに尽きる」——ともみんのこの言葉が刺さった。ツールとして捉えるのか、それとも「人ができること・AIができること」を分けて連携する相手として捉えるのか。その解像度が、AI活用の深さを決める。定義が変わると、行動が変わる。まだAIを習慣化できていない人が多いのも、根本的にはこのイメージのギャップが原因なんじゃないかと思う。

デザインの90%はAIが評価できる。残り10%が人間の仕事

ともみんが面白い話をしてくれた。ChatGPTにデザインを評価させると、修正を加えるたびに点数を上げてくれる。「このデザインを100点満点で今何点ですか?」という聞き方をして、修正を繰り返すと、だんだんスコアが上がっていく。

でも、そこに落とし穴がある。前提条件がある状態で100点まで持っていけても、前提条件なしに別の人が見ると評価が下がる。ともみん自身も「欲張って0から入れ直してみたら、また80点台に戻った」という体験をしている。AIが知らない状態でパッと出した時は、やっぱり評価が下がるわけだ。

綺麗なものができても、人の心を動かすかどうかは別の話だ。AIの評価基準は「見やすさ」や「バランス」。でも最後の微調整、感情に訴えかける部分、その人らしさを表現する10%は、まだ人間の感性と愛情でしか埋められない。「その残りの10%にかけるロマンがデザイナー側にはまだ残っている」——ともみんはそう言った。逆に言えば、そこだけ磨けばいい。

今まで100点だったものが200点・300点になる可能性

ともみんが伝えたかったのは、AIによって上限点が変わったということだ。今まで自分が100点と思っていたデザインが、AIを使うことでさらに上を目指せるようになった。デザイナーにとってはむしろチャンスだ。

料理の世界で言えば、自分が一番美味しいと思って出していた料理に、AIというソムリエが「この食材とこのスパイスを合わせてみて」とアドバイスをくれる感覚。自分だけでは発想できなかった組み合わせが、AIとの対話から生まれる。

僕自身も、AIの改善提案を受けながらデザインを直すたびに「あ、こういう視点があったか」と気づかされることが多い。自分の固定観念の外に出してくれるのがAIの役割だ。100点の天井を200点・1000点に引き上げてくれる可能性がある。

キャンバ実践:10ページ一括適用と「ワンアクセント」の法則

ともみんが教えてくれたキャンバの具体的な使い方が実用的だった。プレゼンテーションのテンプレートを選んだら「10ページ一括適用」が使える。1枚1枚デザインする必要がなく、全ページに統一されたデザインが瞬時に適用される。

実は僕も「最初の1枚だけ」でやってたことが判明した。10ページ一括適用を知ってからは作業時間が劇的に変わった。スライドの全体像を見るビューの切り替えも、実は使ったことがなかった。こういう小さい裏技が積み重なって、時間の節約と品質向上が同時に起きる。

そこにワンアクセントを加えるだけで、一気に「自分らしさ」が出る。本を書く人なら本のアイコン、コーヒー好きならコーヒーのアイコン。文字の大きさに不規則性を出す——規則的になりすぎないくらいのアンバランスさが目立つ。ハートマークを1つ入れる。コネクトを表現する斜めラインを一本加える。たったそれだけで印象がガラッと変わる。完璧を目指さず、1つだけ遊び心を加えることから始めるのが、ともみんの勧める入口だ。

文字をデザインするという発想——印象を変える不規則性

ともみんが提案してくれた中で、特に刺さったのが「文字をデザインする」という視点だった。文字の大きさを意図的にバラバラにする。一部だけ太くする。色を変える。これ、全然考えていなかった。

「100人がいたら100通りのデザインができる。同じ文字と同じ画像を渡しても、デザイナーの数だけ違う表現が生まれる」——ともみんのこの言葉が、デザインの本質を突いている。テンプレートという枠は同じでも、そこに自分のモチーフや象徴を入れると「その人らしさ」が出る。その人らしさとは何か——そこが実は一番深い問いになる。

正解がないからこそ難しいし、正解がないからこそ面白い。AIが出てきた今も、「どんなデザインが自分らしいか」という問いは人間にしか答えられない。そこを深掘りしていくのが、ともみんと一緒に取り組んでいることだ。

縄文・岡本太郎・太陽の塔——デザインの原点への旅

話はデザインからどんどん深いところへ進んでいった。ともみんが最近読んでいたのが「誰のために生きる2」。その流れで縄文時代の研究をしていたら、岡本太郎まで行き着いたという。

太陽の塔——実は2018年から内部に入れるようになっていた。予約が必要で、内部に入ると驚くほどの階層構造がある。そして50年間「迷子」になっていたモニュメントが復元されて展示されているという話まで出てきた。

「縄文時代は1万年以上続いた文化だ。その時代に作られたものの意味は何か——岡本太郎はそこに着目して太陽の塔に反映させた」——ともみんはそう教えてくれた。日本のデザインの奥深さは、実はこういう太古の感性に根ざしているのかもしれない。

人の感性を動かすデザインを作ろうとすると、こういう「人間の原点」まで遡ることになる。AIがどれだけ進化しても、この部分はAIには代替できない。それがともみんのデザイン哲学の根っこにある。

AIがいるから、マーケティング初心者に教えられる

ともみんが最近やっていることで面白かったのが、マーケティング初心者への指導だ。「2年前の自分だったら絶対無理だった」と言う。AIがなければ、自分のデザイン業と教える業を同時にこなす体力もノウハウも足りなかった。

AIが「先生が隣にいるような安心感」「友達がそばにいるような感覚」を与えてくれる。わからないことがあれば即座に聞ける。失敗しても怒られない。その安心感の中で、初心者も「人生相談」までするようになっている。実際、ともみんの受講生にも、最近AIに人生相談している人が多いという。僕の受講生でも同じで、AIに何でも聞けるという感覚が、学習のスピードを格段に上げている。

AIとキャンバと人の感性が組み合わさった時、今まで届けられなかった人へのサポートが可能になる。「できない」の壁がAIによってどんどん低くなっている。今チャレンジするなら本当に今だとともみんは言う。その言葉を、僕も強く実感している。

キャンバ活用の具体的ステップ——今日から始める3つのこと

今回のライブで学んだことを整理すると、キャンバ×AI活用の具体的なステップはこうなる。

まず、キャンバでプレゼンテーションを作る時は迷わずテンプレートを選ぶ。そして「10ページ一括適用」で全ページに統一デザインを当てる。1枚1枚デザインする時代は終わった。

次に、できたデザインをChatGPTに画像として貼り付けて「改善点を教えて」「100点満点で何点か、理由も教えて」と聞く。修正のたびに再評価してもらう。AIが見やすさ・バランス・フォントの整合性を細かく指摘してくれる。

最後に、ワンアクセントを加える。自分を表すモチーフのアイコン1つ、文字サイズの不規則性、ハートマーク1個——それだけでいい。完璧を目指すより、「自分らしさ」の一点突破を狙う。この3ステップを繰り返すだけで、デザインのクオリティは着実に上がっていく。

デザインと心さをつなぐ——ともみんが見つけた本質

このライブを通じて一番感じたのは、「デザインは技術ではなく対話だ」ということだ。AIとの対話、クライアントとの対話、そして自分自身との対話。「この人は何を大切にしているか」「何を見た相手に感じてほしいか」——その問いを深掘りするほど、デザインが「伝わる」ものになっていく。

ともみんは縄文まで遡って人間の感性の原点を探っている。僕は赤ちゃんを見ながら人間の本能の純粋さを考えている。方向は違っても、「AIを超えた何か」を探しているという意味では同じかもしれない。

AIが90%を担ってくれるからこそ、残りの10%——感性・愛情・その人らしさ——に全エネルギーを注げる時代になった。それを体現しているのが、ともみんのデザイン哲学だと思う。

よくある質問

Q. デザインの知識がなくてもキャンバで作れますか?

A. 作れます。キャンバのテンプレートはプロのデザイナーが作ったものが揃っており、選んで文字を入れるだけでそれなりのものができます。さらにChatGPTに「このデザインを改善するポイントを教えて」と聞きながら修正すると、完成度がぐんと上がります。最初はテンプレートに1つアイコンを追加するだけで十分です。

Q. AIに生成させたデザインで差がつかないか心配です。

A. 同じテンプレートを使っても、ワンアクセント(アイコン・文字の大小・色の不規則性)を加えると印象が全然変わります。さらにその人のモチーフや象徴を入れると「その人らしさ」が出ます。AIが作る90%の部分は土台として活用し、残り10%の感性の部分で差をつけるのが正しい使い方です。100人のデザイナーがいたら100通りの表現が生まれるのがデザインの本質です。

Q. AIにデザインを評価してもらうにはどうすればいいですか?

A. デザインの画像をChatGPTに貼り付けて「このデザインの改善点を教えて」「100点満点で何点ですか、理由も教えて」と聞くだけです。見やすさ・バランス・フォントの整合性などを具体的に指摘してくれます。修正するたびに再評価してもらうと、少しずつ完成度が上がっていきます。

Q. キャンバの「10ページ一括適用」はどこで使えますか?

A. キャンバのプレゼンテーション機能でテンプレートを選んだ後、「全てのページに適用」を選ぶだけです。1枚1枚デザインする必要がなく、統一されたデザインが瞬時に全ページに反映されます。スライド全体を俯瞰できる表示モードも合わせて使うと、全体の統一感がチェックしやすくなります。

Q. 「7つの習慣」とデザインはどう繋がるのですか?

A. 「7つの習慣」のコアにある「まず理解しようとすること」「主体的であること」という原則は、デザインにも直結します。相手が何を感じてほしいかを深く理解し、そのために主体的に表現を選ぶ——これがデザインの本質です。ともみんがファシリテーターを務めているのも、人の心の動きを深く理解しているからこそデザインの感性が磨かれているからです。

Q. 忙しくてデザインを練習する時間がありません。どこから始めればいい?

A. まず「ワンアクセント追加」だけ意識してください。今持っているテンプレートにアイコンを1つ足す、文字サイズを1箇所だけ変える——それだけでいいです。1日1分でもデザインに触れる習慣が、数ヶ月後に大きな差を生みます。AIに評価してもらうのも慣れれば3分で完了するので、毎回の投稿前に習慣にするのがお勧めです。


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