AI経営術LIVE
Claude Code 100本ノック実践LIVE
.claudeの「土台」で開く戦闘力の差|れんくん×ひろくん
2026年5月25日(月)13:00〜 AI経営術LIVE
CAST
田中啓之(ひろくん)
3方よしAI共創コンサルタント
戸野塚蓮(れんくん)
Claude Code講座主宰
家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくん(@passion_tanaka)です。今回はGPTs研究会のコラボ企画「AI経営術LIVE」で、れんくん(戸野塚蓮)(@ren_aivest)に「Claude Code 100本ノック」を実演解説してもらった月曜13時の回です。Claude Codeを使っていて「あの人のは賢いのに、自分のはなんだかバカだな」と感じたこと、実は私にもあります。そのモヤモヤの正体になりそうな.claude(ドットクロード)という土台の設計を、家づくりやレシピに例えながられんくんと2人で味見した回をお届けします。
3行でわかるポイント
- Claude Codeは「土台」で大きく変わる:.claudeフォルダの構成を理解するのは、家の基礎固めと同じ。ここが弱いと積むほど崩れる、とれんくんは言います
- agents と skills の違いを押さえる:料理に例えると、skillは「レシピ+道具がセットになった箱」、agentは「その箱を使う社員」
- CLI / MCP / API は接続方法の違い:トークンを節約できるCLIが定石。料理で言えば「使い慣れた包丁」を選ぶ感覚で、コンテキストを軽く保ちながら外部ツールをつなぐ
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📚 目次
開幕:環境構築で開く「戦闘力の差」— Mac Studioと常駐リモート
月曜13時。GPTs研究会のコラボ企画「AI経営術LIVE」、今回のテーマは「Claude Code 100本ノック」です。れんくん(戸野塚蓮)は大学生時代からWebアプリ開発をやってきて、AI企業でのインターンを経て、ChatGPTが世に出る前からAIに触れてきた人。今はClaude Codeのセミナーや講座もやっています。私(ひろくん)はその横で、料理や家づくりに例えながら「これはどういうこと?」と素朴に聞いていく役回り。100本ノックの中身は後でプレゼントでもらえるので、まずは一緒に手を動かしながら、後でじっくり全部やってもらう、というのが今日の設計です。
本題に入る前、雑談で出てきた「環境」の話が、実はこの日のテーマを象徴していました。れんくんはメインで使っていたMacBook Proがメモリ16GBで、最近それでは耐えづらくなってきたので、基本的にMac Studioで作業しているそうです。Mac Studioは常に電源が入ったデスクトップPCとして動き続けるので、リモートコントロールで接続しておけば、メモリが不十分なノートPCからでも、携帯からでも、重い処理を走らせられる。定期実行もできる。「強すぎる」とれんくんは言います。
れんくん
「このMac Studioは常駐、常に電源が入ってデスクトップPCとして動作するので、リモートコントロールで接続しておけば携帯からもいける。ちょっとメモリーが不十分なノートPCからでもいける。重い処理を走らせられる、定期実行できる、強すぎるなって改めて思っています」
この話を聞いて、私はうなずくしかありませんでした。同じClaude Codeを触っても、この環境を持っていて使いこなす人と、そうでない人の間には、ただ便利という以上の開きが出ます。この感覚は、私も横で見ていて痛いほどわかりました。
ひろくん
「この環境を持っていて、それを使いこなす人と使いこなせない人って、2倍3倍とかのレベルでもなく、100人力1000人力みたいなレベルで、もう10倍20倍でもないくらいの戦闘力の差が出るなって感じはするんだよね」
そしてれんくんは、この戦闘力の差が一番効いてくる場面として「会社経営」を挙げました。Claude Codeを開発の分野でもマーケティングの分野でも、もちろん会社経営でも使っている。事業を伸ばすときに注力すべきは新規顧客の獲得で、そこの核になるのがマーケティング。どの販売チャンネルから売っていくのか、チャンネルごとのコンセプトをどう決めるのか。そこで重要になるのが、PDCAを回しながら常時リサーチをかけ続けること。空いているポジションを見つけ、自分の強みから逆算してコンセプトを決められる。それを常にやってくれる相棒がいるのは「最強だ」と言います。料理に例えると、いい厨房といい道具を持っているシェフは、同じ食材でも出せる料理の数が桁違いになる、という話です。今日はその「いい厨房」をどう整えるか——つまりClaude Codeの土台づくりを、100本ノックを題材に味見していきます。
「100本ノック」の正体 — ベクトルデータベースに溜めた実践ノウハウを血肉ごと
画面共有に切り替わって、まず語られたのが「この100本ノックをどうやって作ったのか」という舞台裏でした。1ヶ月ほど前に作ったもので、もちろんClaude Codeを使って作っている。でも、ただ単にClaude Codeに「100個作って」と投げたわけではない、というのが肝心なところです。
れんくん
「僕の喋っているノウハウであったり、勉強会で話していること、セミナーの内容、YouTubeの内容、これ全部ベクトルデータベースというデータに溜めているので、そこから実際にClaude Codeが取得してきてくれて、この100本ノックに落とし込んでいる、というのが100本ノックになっています」
つまり、れんくんが実際にやってきた実践のノウハウ——勉強会・セミナー・YouTubeで語ってきた内容を、ベクトルデータベースという「記憶の貯蔵庫」に溜め込んでおき、そこからClaude Codeが取り出して教材に編んでいる。だから中身に血肉が通っている、というわけです。具体的には、たとえば環境設定のパートでは「最近セキュリティ周りが騒がれていますよね。APIキーをそのまま保存していませんか。暗号化して保存しましょうね」「そもそもコミットしないのは鉄則ですよね」といった、現場で実際にハマるポイントが並んでいます。CLI・MCP・APIって何だっけ、.claudeのフォルダ構成をちゃんと理解できているか——そういう「つまずきどころ」が、実体験ベースで100本詰まっているのが、れんくんの100本ノックです。
後半でこの教材を私なりに味見して、いちばん「すごいな」と思ったのが、その濃さと深さでした。AIにただ「100個作れ」と命じて量産したものとは、質がまるで違う。ここは私も、聞いていて思わず声を大にして言いたくなった部分です。
ひろくん
「100本ノックの中身の濃さと深さが、AIでただ100個作れみたいに作ったものじゃなくて、血肉が入ってるんで。確実にれんくんが実態としてやったことのノウハウを出汁にして作ってるはずなので、そこらへんで配ってるAIが薄めたやつじゃなくて、カルピス原液がいっぱい入ってるんで、ぜひ」
この「カルピス原液」というのは、私がよく使う例えです。世の中に出回っている「AIで作りました系」の教材の多くは、原液をうんと水で薄めたカルピスのようなもの。一方でれんくんの100本ノックは、本人が現場で何度も転んで掴んだノウハウが原液のまま詰まっている。だから飲みごたえがある。わからないところがあっても、それこそAIに聞きながら手を動かしていけばいい。受け取りは、れんくんの公式LINEに登録すればOKです。ジャンルは環境設定・経営実装・AI実装まで幅広く、MCPやAPI連携でいうとZoom連携で動画を扱う、Slack、Stripe、財務まわりの見積書・請求書の自動発行、意思決定の戦略づくりまで——「これ全部やってるんですか」と聞きたくなる範囲を、たった2本(環境設定の最初の2つ)紹介しただけで時間が来てしまうほどの密度でした。
まず押さえる土台 — .claudeフォルダ構成は「家の基礎固め」
「100本ノックの中で、これだけは最初に押さえてほしい」とれんくんが挙げた1本目が、.claude(ドットクロード)のフォルダ構成を理解するでした。私も横で見ていて、ここは飛ばさないほうがいいんだろうなと感じました。基礎がちゃんとしていないのに上に家が建ってしまうと、地震で崩壊する。土台になる部分だ、という理解で合っているか、れんくんに確認してみました。
れんくん
「もうまさにおっしゃるとおり、お家を建てるときの基礎固めになってます。見栄えだけ綺麗な家が建ったとして、なんとなくそこで作業していって、もう1階上に欲しいな、3階建てにしたい、4階建てにしたい、もうちょっとリビングをカスタマイズしたいなってなった時に、この基礎がしっかりしてないと、上に積めば積むほど崩壊リスクが上がってしまう。これなしにしてはClaude Codeを扱えないと言っても過言ではないぐらいのものになってます」
この「基礎固め」という言葉が、私にはいちばん刺さりました。Claude Codeを触りたての人がいきなりここをいじろうとすると、なかなか大変です。だから一通りやってからでもいい。でも、ある時ふと「あれ、あの人はうまく動いているのに、自分のはイマイチだな」「最初は調子よく動いていたのに、最近バカになってきたな」と感じるタイミングが来ます。そのときこそ、土台の部分を疑って、見直して、改善する。それだけで動きがまるで変わってくる、というのがClaude Codeの面白いところであり、怖いところでもあります。
ひろくん
「分からずまま行っちゃうと後で後悔する、じゃないけど。それこそベース、土台、基礎がちゃんとしてないのに上に家が建っちゃって地震で崩壊する、みたいなもので。土台になるところってことだと思っていいですか」
料理で言うと、これは「だしを引く」工程に似ています。表面の盛り付け(見栄えのいいUI)は後からいくらでも飾れますが、だし(.claudeの設計)がぼやけていると、どんな高級食材を足しても味が決まらない。れんくんは「.claudeのフォルダだけで1時間でも2時間でも3時間でも話せちゃう」と言うほど奥が深いと前置きしつつ、「まずはここだけ押さえてください」と、その中でも特に重要な2つに絞ってくれました。それが次のH2で扱うagents(エージェント)と skills(スキル)です。土台の中でも、この2つのフォルダの意味がわかっているかどうかで、Claude Codeの賢さがまるで変わってきます。基礎を疑って、見直して、整える。地味だけど、結局これが効くんだなと、横で聞いていて思いました。
れんくんが「.claudeのフォルダだけで1時間でも2時間でも3時間でも話せちゃう」と言うのは、決して大げさではありません。それくらい、ここには「Claude Codeをどう振る舞わせるか」の設計が詰まっています。実際、れんくんのClaude Codeが恐ろしく賢くルール通りに動くのに対し、私のがイマイチなのは、モデルの賢さの差ではなく、この土台がどれだけ整っているかの差なんじゃないか。そのくらい大きいぞ、というのが横で見ていての実感でした。土台の見直しは地味ですが、効果はいちばん大きい。だからこそ、れんくんは「これだけは最初に押さえてほしい」と1本目に置いたのだと思います。
agents と skills の違い — 「社員」と「レシピの箱」で理解する
.claudeフォルダの中で、まず必ず押さえてほしい2つ——それがagents(エージェント)と skills(スキル)です。れんくんは、自分のカーソルのフォルダでも、Antigravityでも、VS Codeでも何でもいいから、ちゃんとこういうフォルダ構成になっているかを見てほしい、と言います。具体的には、.claudeの中に skills というフォルダがあり、その中に「マイスキル(スキルの名前)」というフォルダがあって、さらにその中に SKILL.md が入っている。この入れ子の構成になっているか、を確かめてほしい、と。
れんくん
「スキルに入っているのはSKILL.mdだけじゃないです。マイスキルの中にSKILL.mdもあれば、他に◯.pyとか◯.shとかjsonとか、この一つのスキルは一つのフォルダとして構成されてます。エージェントは単体で動作するんですね、マークダウン一つで完結します。スキルはマークダウン単体のものもあれば、その他の複雑なスクリプトを掛け合わせながら組まれているものもある、というのがこのskillsのフォルダになってます」
ここで私の頭に浮かんだのは、会社の組織図とレシピでした。スキルは、会社で言えば「決まり事・ルール・役割」のような、基礎的な部分の全てが収まっている場所。もう少し具体的に言うと——レシピがあって、そのレシピには「ハンドミキサーを使って何秒回す」みたいに、道具(スクリプト)までパッケージになって1個の箱に入っている。そういうイメージです。
ひろくん
「例えばレシピがあったとして、そのレシピにブレンダーやハンドミキサーみたいなツールもパッケージになって、これを使って何秒ここを回せば出来上がる、みたいに、パッケージになってるから1個の箱に入ってる、みたいなイメージかな。で、このエージェントってのは結局その人みたいなもので、スキルを扱う人物、会社で言ったら社員さんとかスタッフみたいな感じで、スキルはツールとかマニュアル、みたいな」
このたとえに、れんくんも「おしゃれですね」と乗ってくれました。そして話は一段深いところへ。皆がClaude CodeやCodexで「エージェントを作っています」と言うとき、それは基本的にClaude Codeでいうサブエージェントとして作られています。その .md ファイル単体でも、agents フォルダに入っていないと、Claude Codeのサブエージェントとしての機能が使えない。つまり、Claude Codeにプロンプトを入れて動いているだけなのか、それともちゃんとサブエージェントとして動くのか——この違いが、見た目は同じでも中身を大きく分けるのです。次のH2では、その「サブエージェント」がなぜそんなに大事なのかを掘り下げます。私はこの「箱とそれを使う人」という整理に、聞いていてすっと腹が落ちました。
サブエージェントの本質 — 脳みそを分けて10人力にする
サブエージェントとして動くことの何がそんなに大きいのか。私の理解はこうです。サブエージェントだと、コンテキスト——いわば脳みその中身が切り替わる。別の視点や関心事に切り替わるからこそ意味があるのに、同じ脳みそを使い続けると、消耗してしまう。れんくんは、この「脳みそを分ける」発想を、生産性の話として整理してくれました。
れんくん
「今の自分の脳みそと切り離したところで作業をしてくれて、その結果だけをまた自分の脳みそに入れて動作してくれる、というのがClaude Codeのサブエージェントの機能です。ずっと同じ脳でやってたら生産性が落ちるじゃないですか。誰か10人ぐらいで分担してリサーチさせて、分析して、評価してくれて、ちゃんと監視する人がいて、それぞれの脳を使って結果だけをアウトプットとして返してくれたほうが、めちゃくちゃ生産性が高いじゃないですか」
逆に言えば、このサブエージェントの機能をちゃんと使わないと、すごく時間の無駄が生まれるし、Claude Codeが「バカ」になって、思うようなアウトプットが得られない状態に陥ってしまう。これは私自身、れんくんのClaude Codeを横で見ていて痛感したことです。れんくんのClaude Codeは恐ろしく賢く、ちゃんとルール通りに動く。一方で自分のは、スキル通りにやってくれない、なんかイマイチ——その差はどこから来るのか。
ひろくん
「サブエージェントだとコンテキストというか、脳みそのあれが変わるじゃないけど、別の視点とか関心事が切り替わるから、だからこそ意味があるサブエージェントなのに、同じ脳みそ使って消耗しちゃうもんね」
れんくんの答えは明快でした。「ここのウェイトはめちゃくちゃ大きい」。土台の設計が整っているかどうかで、最大8割9割が決まる、と。料理で言うと、フルコースを一人のシェフが前菜からデザートまで全部抱えて作ると、味が混乱して消耗します。でも、前菜担当・メイン担当・パティシエと脳を分けて、それぞれが自分の持ち場に集中し、最後にシェフが「報告」だけ受けて全体を仕上げる。これがサブエージェントの発想です。10人で分担して、リサーチも分析も評価も監視も並行して走らせ、結果だけが自分の手元に返ってくる。だから10人力になる。
注意したいのは、サブエージェントは「とにかくたくさん並べればいい」ものではない、という点です。れんくんも、せっかく役割を当てられるのに、そのサブエージェント機能をちゃんと使わないと、すごく時間の無駄になるし、Claude Codeがバカになって思うアウトプットが得られない状態になる、と繰り返していました。10人で分担する前に、誰に何をさせるかを切り分ける。役割をはっきりさせてから並列に流す。この順番を守ることで、はじめてサブエージェントが10人力として効いてきます。料理の現場でも、人を増やす前に持ち場を決めるのが先、という鉄則とまったく同じです。
私はこの「脳みそを分ける」という考え方に、横で強くうなずいていました。そして、この分担を成立させる前提が、やはり前のH2で見た「土台=.claudeの設計」なんですよね。
CLI / MCP / API の違い — 外部ツール接続とコンテキストエンジニアリング
土台(skills と agents)を押さえたら、次は外部のツールとどう接続するか。ここで出てくるのが CLI・MCP・API の3つです。私は「AIに手足を生やしていきましょう」というイメージで捉えていますが、れんくん曰く、横文字が急に出てきて身構える人も多いけれど、言ってしまえば3つは全部一緒で、接続方法が違うだけ。中身はAPIだ、と。その上で、結論から言うと「一番いいのはCLI」だそうです。なぜCLIがいいのか。理由は明確で、トークンでした。
れんくん
「要するにコンテキストエンジニアリングというお話です。コンテキストって会話ですね。会話の中でたくさんラリーしていくと、なんか精度落ちてきたなとか、あれこの会話さっきもしたんだけど覚えてないな、とか、Claude Codeが要するにバカになってしまう。MCPで接続したりすると、もう常にトークンが消費している状態。なので、CLIで接続できるものはCLIで接続していきましょう、というのが今のターミナルで動かすAIエージェントの定石です」
ここで私はずっと引っかかっていた疑問——APIとMCPって何が違うんだろう——がやっと腑に落ちました。れんくんの整理はこうです。MCPはAIに特化した接続規格。一方でAPIは「自由な接続規格」で、窓口だけを開放してくれている。たとえばYouTubeを例にすると、「動画を取得する」という窓口が開いていたとして、どのチャンネルの動画を、何本、どういうふうに取得するのか——10本取ってきて、50本取ってきて、といった指定を、こちらが自由にカスタマイズできる。ただしその「決める手順書」をClaude Codeが書かなければいけない。その手順書を先に書いてあるのがMCPだ、と思えばいい、というのです。
ひろくん
「なんだ、俺も理解が仕切れてなかったけど、今やっと理解ができた。APIと何が違うのかなって、ふといつも思っちゃいます。だから最近CLIがめちゃくちゃ増えてきてるし、しかもCLIだと安定して早く、トークン消費も安くできるってことか、いいことづくめだよね」
整理すると、APIはClaude Codeがソースコードを準備してから実行するもの。MCPはソースコードが準備されていて、そこにアクセスするだけ。CLIもMCPに近いけれど、トークン消費が抑えられるので、基本はCLIで実装していきましょう、という結論です。では実務でどう使い分けるか。れんくんは「一番手っ取り早いのはMCPなので、サクッと使うときはMCP。これはルーティン業務にしそうだなと思うものは、APIを叩くスクリプトを書いて、それをスキルにしちゃう」と言っていました。MCPはちょっと不安定なところもあるので、安定・高速・確実を求めるならCLIへ寄せていく。ちなみにCodexだと .claude ではなく .codex があるんじゃないか、ツールごとに「ドットのフォルダ」が増えていくのかも、という話も出ました。構成の考え方は基本的に同じだよね、と。視聴者からの「コネクタとCLIは別物ですか」という質問には、コネクタはClaude Desktopアプリなどからつなぐ接続方法で、概念としてはMCPに近い、と答えていました。料理で言えば、CLIは「使い慣れた包丁」、MCPは「便利だけど時々ガタつく電動調理器」、APIは「自分で組み立てる業務用キッチン」。どれを選ぶかは、その作業をルーティンにするかどうかで決まる、という感覚です。
まとめ:枝葉より土台 — GitHub実践会と来週への宿題
この回の最後に、私が改めて噛みしめたのはこの一点でした。AIはこれからもどんどん賢く、どんどん簡単になっていきます。でも、だからこそ「どうやってそれがちゃんと動くようになっているのか」という構造の理解と、「ここさえ押さえておけばうまく動く」というツボ。この2つは、枝葉の小手先テクニックよりずっと大事です。一周回って、基礎が本当に大事だと痛感しました。
ひろくん
「AIはほんとどんどん賢くなるし簡単になるんですけど、さっきみたいな、どうやってそれがちゃんと動くようになっているのかという構造の話の理解と、あとはそこのツボですね、ここさえ押さえておけばうまく動くみたいな。枝葉の話よりは、やっぱり土台が大事だなと思います」
お知らせもまとめておきます。この日はこのライブのあと、14時からGitHubの実践会も予定されていました。Claude Codeの基礎をしっかり学ぶうえで、GitHubを使えるようになるのはとても大きい。実践会は気づけばもうすぐ4,000人。毎週3,000人になったと思ったら、もう4,000人に届こうとしています。そして私たちのGPTs研究会も8,455名。お友達へのシェアもぜひ。今日のこの動画も含めて、すべてのLIVEアーカイブと解説記事を、このAI氣道で無料公開しています。「あの時いい話あったな」と思ったら、このサイトを見ていただければ、最新の情報が無料で手に入ります。
最後に、れんくんからの一言で締めくくられました。Claude Codeをすごそうだなと思っている人、使ってみたけれどうまくいっていない人、思うようなアウトプットができていない人——そのどの人に向けても、れんくんが最後に置いたキーワードは「土台」でした。
れんくん
「Claude Codeなんかすごそうだなと思っている人だったり、使ってみたものの、そこまでうまくいってないんじゃない、思うようなアウトプットができてないという方もいらっしゃるかなと思いますが、そもそもの土台というところがすごく重要になってくるので、この土台を皆さんしっかりと押さえていただければなと思います」
私自身、学んだことを誰かに話してみると、一個一個が自分の血肉になっていく感覚があります。手を動かした分だけ、自分の歩みとAIの賢さが、いっしょに進んでいく——そんな手応えの残る回でした。来週も月曜13時。次回はこの100本ノックをもう少し深掘りできたら良さそう、という話も出ていました。ぜひお楽しみに。
よくある質問
Q. Claude Codeを始めたばかりです。最初に何から手をつければいいですか?
れんくんの結論は明快で、まずは .claude フォルダの中の「skills」と「agents」の構成を理解することです。見栄えのいい使い方を覚える前に、家でいう基礎固めにあたるこの土台を押さえると、後から積み上げても崩れにくくなります。料理に例えると、盛り付けより先に「だし」を引くイメージです。
Q. agents(エージェント)と skills(スキル)はどう違うのですか?
skill は「レシピ+道具がセットで1個の箱に入っているもの」で、SKILL.md のほかに .py や .sh など複雑なスクリプトが組み合わさることもあります。agent は「その箱を使う社員」のような存在で、.md ファイル1つで完結し、agents フォルダに置くことでClaude Codeのサブエージェントとして機能します。
Q. CLI・MCP・APIは、結局どれを使えばいいですか?
3つは接続方法の違いで、中身はAPIです。れんくんの定石は「CLIで接続できるものはCLIで」。理由はトークン消費を抑えられるからで、コンテキスト(会話)が膨らむと精度が落ちる問題を防げます。サクッと使うならMCP、ルーティン化したい処理はAPIを叩くスクリプトを書いてスキルにする、という使い分けが紹介されました。
まとめ — Claude Codeの賢さは「土台」で大きく変わる
Claude Code講座主宰のれんくんが、自身の「100本ノック」を題材に、初心者がまず触れておきたい土台を、横で一緒に味見させてもらったAI経営術LIVE。ベクトルデータベースに溜めた実践ノウハウを血肉ごと詰め込んだ教材から、まず .claude フォルダの「skills」と「agents」を理解すること、そしてサブエージェントで脳みそを分けて10人力にすること、外部ツール接続はトークンに優しいCLIを定石にすること——この3つが浮かび上がりました。料理に例えると、見栄えのいい盛り付けの前に「だし(土台の設計)」を整える習慣です。
「AIはどんどん賢く簡単になる。でも枝葉より土台が大事」というひろくんの実感と、「うまくいかない人ほど、そもそもの土台が重要」というれんくんの締めの言葉。一周回って基礎に還ってくる——凸凹を抱えた私みたいなタイプでも、ここを大事にすればいいんだ、と背中を押してもらえた回でした。
COLUMN
「土台」と「荷物」と「頭脳」——AIを賢く使うのは、結局この順番
れんくんの解説を横で聞いていて、改めて腹に落ちたのは「Claude Codeがバカに見えるとき、悪いのは頭脳じゃなくて土台」ということでした。同じClaude Codeなのに、れんくんのは恐ろしく賢くて、自分のはイマイチ。その差は、モデルの賢さの問題ではなく、.claudeという土台がどれだけ整っているかの問題だった。料理で言うと、同じ包丁でも、まな板がガタガタだと切れ味が出ないのと同じです。
私はこの「頭脳じゃなく土台」という感覚を、自分のAI秘書チームでも何度も思い知らされてきました。AIが急に指示を取りこぼしたとき、つい「モデルが悪い」「賢くない」と頭脳のせいにしたくなる。でも本当の原因は、土台の設計と、渡している荷物(コンテキスト)の重さだったりする。このあたりの気づきは「AIが急に指示を取りこぼした原因は「頭脳」じゃなく「土台」と「荷物」だった話」にも書いたので、Claude Codeで同じ壁にぶつかっている人にはきっと響くはずです。
そしてもう一つ、れんくんの「サブエージェントで脳みそを分ける」話。10人で分担して、それぞれの脳で作業して、結果だけを返してもらう。これも私には強烈な既視感がありました。AIをたくさん並べて一気に走らせたくなるけれど、その前に必要なのは「役割の切り分け」なんですよね。並列にする前に、誰に何をさせるかを分ける。この順番を間違えると、賢いはずのAIチームが混乱します。私自身がつまずいた話は「1000体のAIを動かす前に、私がつまずいた話 ── 並列の前に、切り分け」にまとめました。
抱え込みOSから委ねるOSへ。一人で全部の脳みそを使って消耗するのではなく、土台を整え、荷物を軽くし、役割を切り分けて、AIに委ねる。委ねれば委ねるほど、AIは賢く動いてくれるし、自分の手も空いてくる。れんくんがClaude Codeで実演してくれたのは、まさにこの「委ねるための土台づくり」でした。枝葉の便利技を追いかける前に、まず家の基礎を固める。遠回りに見えて、これが一番早い。あなたのClaude Codeが「最近バカになったな」と感じたら、まず土台を疑ってみてくださいね。
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📺 この記事のLIVE配信情報
| 配信日 | 2026年5月25日(月)13:00〜 |
| テーマ | Claude Code 100本ノック実践/.claudeの土台・agents・skills・CLI/MCP/API |
| 出演者 | ひろくん(田中啓之)/れんくん(戸野塚蓮) |
| チャンネル | @AIKIDO-GPTs(YouTube) |
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