遊びながら学ぶAI×出版術——企画書を「対話」で作る時代が来た
- AIとの対話で企画書を作ることで、「自分の思い込み」という壁を越えた出版企画が生まれる
- 出版は自己満足ではなく「読者の問題解決」を軸に置くことで、編集者の心を動かす企画になる
- ブログや音声配信で小さなアウトプットを積み重ねることが、最速で本へとつながる道だ
このライブには出版プロデューサーのかさんをゲストに迎え、AI時代における出版の企画づくりについて深掘りした。ひろくん自身も「もともと企画を作るのがすごく苦手で、ふわふわしすぎて結局固まらずに終わってしまうことが多かった」と打ち明けていた。
その壁を乗り越えたきっかけが、AIとの対話だった。AIに「聞かれながら」考えていくことで、自分の内側にある思いが言語化されていく。「AIとの対話で話しながら固めていくことができるようになったおかげで、企画もだいぶできるようになった」と語っていた。
出版というとハードルが高く感じる人も多いが、「まず外側に出してみる」という小さな一歩から始められる時代になった。ブログ、SNS、音声配信——どんな媒体であっても、アウトプットを習慣化することが出版への最短ルートだと二人は口を揃えた。
企画づくりで詰まる原因の多くは「自分が伝えたいこと」と「読者が知りたいこと」のズレにある。かさんは「企画の難しさは、自分のこだわりが強すぎるとうまくいかないし、こだわりがないと進まない」と話していた。
大切なのは「自分の思いだけじゃなくて、誰を助けたいのか」という視点だ。本を書こうと思った時、多くの人は「自分がこれを伝えたい」という動機から出発する。それ自体は間違いではないが、出版として成立させるには「読者の問題解決」に軸を置き直す必要がある。
ダイエット本を例にすると分かりやすい。太っているという「現象だけ」を見て書くのではなく、「なぜ太ってしまっているのか」という根本原因に気づかせてあげることが、読者に刺さる本になる。読者が気づいていない「根本」まで見えているかどうかが、企画の深さを決める。
今、AIは企画の壁打ち相手として非常に優秀だ。ひろくんは「スライド自動作成」機能を使ったデモを見せてくれた。ポチっと押すだけで、構成案がスライドとして仕上がってくる。
さらに、企画書の素材をAIに投入すると、客観的な視点で「万人に伝わるサマリー」を作ってくれるようになった。「自分の小さい知識でもエビデンスを拾ってきてくれる」という時代になっているのだ。
ただし、AIが苦手な部分もある。「数十年やってらっしゃる方のノウハウみたいなものは当然学習できていない部分がある」とひろくんは冷静に指摘していた。AIはあくまでも「補助線」であり、人間の経験と感情を乗せることで初めて「魂のある企画」になる。
料理で言えば、AIは「レシピを提案してくれるシェフのアシスタント」だ。調理の手順を出すことはできても、その料理に込めるシェフの哲学や愛情は、人間が入れていくしかない。
出版の世界で繰り返し語られる失敗パターンが「詰め込みすぎ」だ。かさんは「最初だとなんか奥義から伝えたくなってしまう。でも受け手としてはそれだと受け取りきれない」と話していた。
これはコンテンツ作り全般に言えることで、特に専門知識が深い人ほど陥りやすい罠だ。全部伝えようとすると、本は分厚くなり、読者は最後まで読んでくれなくなる。「せっかくいい本でも最後まで読んでもらわないともったいない」という視点が抜けてしまう。
読者層に合わせた「話し方の調整」も同様だ。知識がある人と話すのか、全くゼロベースの人と話すのかで、言葉の選び方が根本から変わってくる。企画段階で「読者像」を具体的に設定することが、この罠を避ける最初の一手だ。
昔の自分に向けて語りかけるイメージで書くと、具体性が一気に増す。「過去の自分とかだとイメージしやすかったりするんですかね」というひろくんの問いかけに対して、かさんが「そうなんです」と答えていたのが印象的だった。
「ブログにちょっとずつ書き貯めていってから本にするのでもいい。まずはなんか外側に出してみることがめちゃくちゃ大事」——かさんはこう強調した。
アウトプットを続けることで、自分自身も気づいていなかった「自分の思い」が言語化されていく。書くことは、読者のためだけでなく、自分自身の思考を整理する行為でもある。「自分のコンテンツを発信していくと結構自己発見がある」という話が、ライブ中に何度も出てきた。
AIを使えば、音声で話した内容をテキスト化し、そこから本の構成案まで展開することができる。毎回のセミナーや配信を「セミナーの資料が出来上がるっていう副産物」として積み重ねることで、出版への道が自然に開けてくる。
「思いの種をいかに言語化していくか、それを文字化すると本当に自分の人生に落とし込んで、さらに出したものがまた成長していける」というかさんの言葉が、出版の本質を突いていた。
本を出した後の世界は、SNSやセミナーとは違う時間軸で広がっていく。かさんは「本当に分身のような形で自分の思いを届けられる。代わりにファンを増やしていってくれる、そんな素敵なもの」と語っていた。
本からファンになった著者との繋がりは、直接講座を受けていなくても続いていることが多い。「メルマガをまだ取っている方もいる」という話が出たが、本という入口を通じてコアなファンが生まれることが多い。
ビジネスとして見ても、本は強力な「信頼のインフラ」だ。「ビジネス的にも最初に書いておいた方がいい」というひろくんの言葉は、経験者ならではのリアルな実感として伝わってくる。名刺代わりにもなり、メディア掲載のきっかけにもなり、講座への集客にも繋がる。一冊の本が持つ波及効果は長期間続く。
「皆さんどんどん逆に本書くのが当たり前な時代になってくると思う」——ひろくんはそう力強く語っていた。AIが企画書の作成を補助し、構成を整え、表現の磨き方まで提案してくれる時代になった。かつては専門家のものだった出版が、誰でも挑戦できる射程に入ってきている。
「一生に一冊」という感覚から「一人一生一冊は出しておこう」という時代へ——これが二人の対談を通じて流れる共通のメッセージだった。特にビジネスをしている人、何か専門的な知識や経験を持っている人にとって、本という媒体は今こそ活用すべきだ。
とはいえ「自己満足でいい」という出発点も大切にされていた。記念として、生きてきた証として本を出すという選択肢もある。大切なのは「なぜ出すか」という目的を自分の中で明確にしておくことだ。その軸がはっきりしていれば、AIを使おうと使うまいと、本の核心は揺るがない。
このライブで見えてきた「AI×出版の実践フロー」を整理する。
- Step 1 — 自分の思いを音声で吐き出す:まずAIとの対話でも、音声メモでもいい。「誰を助けたいか」「何が伝えたいか」を話すだけで言語化のスタートになる。
- Step 2 — AIに「客観的な読者視点」を持ってもらう:書いた文章や話した内容をAIに渡し、「ゼロベースの読者が読んだらどう感じるか」をフィードバックしてもらう。これで「詰め込みすぎ」の罠を事前に防げる。
- Step 3 — スライドで構成を視覚化する:AIが生成した構成をスライドに落とし込み、流れを俯瞰する。どこが分かりにくいか、どこに感情が乗っているかが一目で分かる。
この3ステップは出版に限らず、YouTubeやセミナーのコンテンツ設計にも応用できる。「企画を立てるのが苦手」という人こそ、AIを壁打ち相手にしてほしい。AIは忖度せずに「読者視点」を返してくれる、最も使いやすいプロデューサーだ。
「昔の自分に向けて書く」という発想は、企画の具体性を格段に高める。「5年前の自分に何を伝えてあげたいですか?」という問いかけに対して、多くの人がスラスラと答えを持っている。その答えが、本の骨格になる。
AIに「5年前の自分が悩んでいたこと」「その時に知りたかったこと」を話しながら整理していくと、企画書の「ターゲット読者像」と「解決したい問題」が同時に明確になる。これがAI時代の出版スタートラインだ。
かさんが最後にこんなメッセージを残していた。「Aの力によって自分自身のこの人生に落とし込んで、さらに出したものがまた成長していける。思いの倍にもできるような時代になった」——このラインを聞いた時、AI×出版の可能性が一段と大きく見えた。あなたの中にある経験と思いを、AIを相棒に本として形にしてみてほしい。
よくある質問
AIを使って本の企画を立てるのは、著者としての「オリジナリティ」が失われませんか?
失われません。AIはあくまでも「整理の補助」をしてくれるだけで、思いや経験の核心は人間にしか生み出せません。AIが「骨格」を提示してくれる分、あなたは「魂を込める」ことに集中できます。AIを使うことで、オリジナリティが希薄になるのではなく、むしろ「核心に早く到達できる」という感覚が近いです。
出版業界の人脈がなくても、今の時代に出版を目指せますか?
十分に可能です。SNSやYouTubeで発信を続けることで、編集者の目に留まるケースが増えています。また、電子書籍から始めてファンを作り、商業出版に繋げるルートも広まっています。「まず外側に出してみる」という小さな一歩が、最終的に出版への道を開きます。
企画書を編集者に送っても反応がもらえない場合はどうすればいいですか?
ライブでも語られていましたが、「企画書さえよければ通る」という思い込みを手放すことが先決です。編集者との関係づくりが先に来ます。SNSのコメントから始め、少しずつ信頼関係を積み上げていくことが、出版につながる現実的な道です。ラブレターを送る前に「知ってもらう」プロセスが必要です。
ブログや音声配信を続けていれば、本当に出版につながりますか?
直接つながるとは限りませんが、「発信を続けている人」というだけで、編集者に声をかけやすくなります。また、発信の蓄積は「本の原稿になり得るコンテンツ」でもあります。一定の量が溜まると、自費出版・電子書籍・商業出版のいずれかのルートで形にしやすくなります。継続が一番の資産です。
AIを使って作った企画書は、完成品として提出できますか?
叩き台として非常に有効ですが、そのまま提出するのは避けた方が良いでしょう。AIが作る企画書はどうしても「汎用的な型」に収まりやすく、あなただけの体験や感情が薄くなりがちです。AIが出してきた構成に、あなたの言葉と経験を「上書き」することで、初めて魂の入った企画書になります。
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