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子育てで可処分時間が減っても成長を諦めない。すどうさんのスライドを、AIを使う人の場面に置き換えて解説

2026年10月12日

家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくん(@passion_tanaka)です。今回は、すどうさん(@sudoakiy)が子育てエンジニアリングMeetup #1で発表したスライド「子育てエンジニアの可処分時間が減っても成長を諦めない戦い方」を、AIを使う人の毎日に置き換えて読みます。

なぜ私がこれを書くのか。家事や子育てと仕事の間で、まだ完璧にできていない私が、まとまった時間が取れない人の話として、このスライドを読んだからです。くわしくは1つ目の章に書きます。

読み方の筋を先に言います。すどうさんのスライドは、選ぶ、重ねる、すきまを使う、という戦い方を話しています。私は、それをAIを使う人の毎日に置き換えます。スライドにAIは出てきません。AIの使い方は私の考えです。たとえば、選ぶ時はAIに学ぶ順番を決めてもらい、重ねる時は仕事の依頼文をそのまま学びに変え、すきまには問いを出してもらう形です。

家事や子育ての合間に仕事をしていると、まとまった勉強時間が取りにくい日があります。株式会社LayerXのソフトウェアエンジニアのすどうさんは、スライドで、時間が減ったから成長を諦めるのではなく、戦い方を変える、と言い切っています。その戦い方は、選ぶ、重ねる、すきまを使うの3つで、私はAIを使う人の毎日に置き換えて読みました。

3行でわかるポイント

  1. すどうさんは、子どもが生まれて可処分時間が減った時、時間の量ではなく密度で成長する、という考え方を示しています。
  2. 軽減の手は、選ぶ、重ねる、すきまを使う、です。どれも、限られた時間から得られるものを増やす手です。
  3. スライドにAIは出てきません。AIを使う人なら、選ぶ時は学ぶ順番を決めてもらい、重ねる時は仕事の依頼文を学びに変え、すきまには問いを出してもらう、と私は考えています。
01

子どもが生まれると可処分時間が減る。仕事も成長も子どもとの時間も大事にしたい

1日の円グラフ。大きな扇形が「仕事」と「子ども」、ごく小さな朱色の扇形が「自分の時間」の図解
元記事キャプチャ: 13枚目「仕事も成長も子どもとの時間も大事にしたい」のスライド
元記事キャプチャ: 13枚目「仕事も成長も子どもとの時間も大事にしたい」(すどう「子育てエンジニアの可処分時間が減っても成長を諦めない戦い方」)

すどう(@sudoakiy)「子育てエンジニアの可処分時間が減っても成長を諦めない戦い方」(Speaker Deck・13枚目)

個人的には、子どもの成長を見る時間を優先したい。 とは言いつつ、仕事ができないとお金にも困ってしまう

すどうさんは株式会社LayerXのソフトウェアエンジニアで、2児の父親です。スライドには、パパ8年生と書かれています。10月10日の子育てエンジニアリングMeetup #1で発表されました。

前半は、新しいスキルを身につけるには、勉強して、時間をかけて、量をこなす、という流れです。かけた時間は、やった量とも言える、と5枚目にあります。

ところが8枚目で、ここにいる人は自由な時間がそんなにないですよね、と切り返します。

9枚目で、すどうさんは、自分の経験から、限られた時間の中でできるだけ無理せず学習する手法を紹介すると言います。ここは地味ですが、大事なところです。

スライドは、子どもが生まれると可処分時間が減る、という話から入ります。可処分時間とは、自分が自由に使える時間のことです。ここが出発点です。

12枚目には、時間の使い先が並びます。おむつ、ミルク、ごはん、保育園の送迎、習い事の送迎。お宮参り、お食い初め、七五三、土日のお出かけ。子どもの成長に合わせて、時間を使うことも変わっていきます。

13枚目で、すどうさんは次の気持ちを並べます。仕事もしたい。成長もしたい。子どもとの時間も大事にしたい。この三つ巴が、このスライドの前提です。どれか一つを手放す話ではありません。

あなたも、家事や子育ての合間にChatGPTやClaudeを開いて仕事をしているかもしれません。そうなると、この気持ちは同じ一日の中で取り合いになります。まとまった勉強時間は、なかなか取れません。

ここまでは、あなたの今に近いかな、と思います。

AI氣道『労働経済白書2026を中小企業向けに解説。AIを入れるなら、社員が学ぶ時間もセットで作る』より

「正直に書きます。私も、家事や子育てはできています。でも、土日も仕事をしてしまう時があります。まだ完璧ではありません。」

この気持ちを、私は『労働経済白書2026を中小企業向けに解説。AIを入れるなら、社員が学ぶ時間もセットで作る』で書いています。

だから私は、このスライドを「できている人の助言」ではなく、同じ途中にいる人の話として読んでいきます。

今日の1手は、5分で、今週自分が自由に使えた時間を、メモに3つ書き出すことです。書けたら完了です。

02

リスク対応の4つ(回避・転嫁・受容・軽減)で考える。すどうさんが一番意識しているのは軽減

回避・転嫁・受容・軽減の4つのマスのうち、「軽減」だけが朱色で強調された図解
元記事キャプチャ: 14枚目、プロジェクトのリスク対応(回避・転嫁・受容・軽減)のスライド
元記事キャプチャ: 14枚目 プロジェクトのリスク対応(回避・転嫁・受容・軽減)

すどう(@sudoakiy)「子育てエンジニアの可処分時間が減っても成長を諦めない戦い方」(Speaker Deck・14枚目)

子育てで可処分時間が減り、学習時間を確保できず、成長が停滞するおそれがある

14枚目から16枚目で、すどうさんはプロジェクトのリスク対応の考え方を持ち出します。リスクは、子育てで可処分時間が減り、学習時間を確保できず、成長が停滞するおそれがあることです。

その先は、技術の変化に取り残され、キャリアにも影響する、と続きます。

対応の仕方は4つに分けられています。回避、転嫁、受容、軽減です。プロジェクトの現場の言葉を、そのまま子育てと学びに持ってきた形です。14枚目は、その地図のような1枚です。

まず回避です。時間を大量に使う前提を避けます。スライド15枚目の例は、育休・時短勤務を使うこと、残業前提の働き方を避けることです。前提のほうを変える手です。

次に転嫁です。自分以外に任せます。例は、家事代行・ネットスーパー、自分や配偶者の親、シッターに頼ることです。自分の手の外に、時間の置き場所を作る手です。

三つ目は受容です。今はそういう時期だと受け入れます。例は、成長ペースの低下を許容すること、キャリアアップを後ろ倒しにすることです。私には、あきらめではなく、一つの選択肢として置かれているように読めます。

四つ目が軽減です。限られた時間から、得るものを増やします。例は、学ぶテーマを選ぶことと、仕事と学習を重ねることです。成長の停滞を小さくする手、とも言えます。

17枚目で、すどうさんは、軽減が個人的に一番意識していることだと書いています。限られた時間から得られるものを増やす。その手は、選ぶ、重ねる、すきまを使う、です。

私の読みでは、軽減は、手元の時間の長さを変えずに、中身を変える手です。回避と転嫁は働き方や任せ先を、受容は受け止め方を動かします。だから軽減は、手元の時間を変えられない日でも使えます。

どれが正しい、とはスライドに書かれていません。使える手は、人によって違います。ここから先は、一番意識しているという軽減の手を、一つずつ見ていきます。

試すなら、回避・転嫁・受容・軽減のうち、今の自分が使えそうな手を1つ選び、10分でメモに1行書いてみてください。書けたら完了です。

03

選ぶ。学ぶトピック・勉強会・飲み会を、今の自分に必要かどうかで絞る

上から降る丸がふるい「選ぶ」を通り、朱色の2つの丸「今必要」だけが残り、ほかは「あとで」にこぼれる図解
元記事キャプチャ: 18枚目、選ぶ① 学習するトピックのスライド
元記事キャプチャ: 18枚目 選ぶ① 学習するトピック

すどう(@sudoakiy)「子育てエンジニアの可処分時間が減っても成長を諦めない戦い方」(Speaker Deck・18枚目)

興味はあっても、しばらく使わなそうなものは一旦我慢する。

ここから、軽減の手を順に見ていきます。1つ目は選ぶです。17枚目から20枚目までが、この話です。選ぶ対象は、学習するトピック、勉強会、飲み会の3種類です。

どれも、時間が減った今だからこそ、立ち止まって決める対象です。

学習するトピックは、18枚目です。以前は、面白そう、というだけでも勉強していた、と書かれています。今は、優先するものを決めています。入り口を広げすぎない、ということです。

優先するのは、仕事で必要になったことと、近いうちに必要になりそうなことです。この二つを軸にします。一つ目は今の話、二つ目は少し先の話です。

興味があっても、しばらく使わなそうなものは、一旦我慢する。スライドには、そう書かれています。やめる、ではなく、一旦、がポイントです。

勉強会は、19枚目です。面白そうな勉強会に全部参加するのは難しい、とあります。だから、今の自分に必要な勉強会を選んで参加します。勉強会への参加を、一つずつ選び直す形です。

飲み会は、20枚目です。飲み会を全部やめるわけではありません。なんとなく参加する飲み会は減らします。全部やめる、でも全部行く、でもない真ん中を取ります。

その分は、勉強会に行く、勉強会の懇親会に行く、二次会まで行く、に回します。ブログやXで気になっていた人と交流する機会は逃さない、とも書かれています。

私の読みでは、選ぶ対象には共通点があります。トピックも勉強会も飲み会も、今の自分に必要か、という同じ問いで選んでいることです。何を残すかより先に、何を我慢するかを決めているんです。

時間が減った時は、足す前に引く。これが先に要るのかな、と私は思う。基準は、仕事で必要か、近いうちに必要か、の二つだけです。

基準が少ないほど、決めるのも早くなると私は考えている。この決める作業は、AIに回せるとも考えている。

今日できる形にすると、今月学びたいことを3つ書き出し、仕事で必要かどうかで1つに絞ることです。絞れたら完了です。

04

重ねる。仕事そのものを学習にして、勉強会は参加だけでなく登壇・運営で関わる

左の紙「仕事」と右の紙「学び」が重なり、重なった部分が朱色で濃くなる「重ねる」の図解
元記事キャプチャ: 21枚目、重ねる① 仕事そのものを学習にするのスライド
元記事キャプチャ: 21枚目 重ねる① 仕事そのものを学習にする

すどう(@sudoakiy)「子育てエンジニアの可処分時間が減っても成長を諦めない戦い方」(Speaker Deck・21枚目)

仕事の時間と、勉強時間をできるだけ重ねる

2つ目は重ねるです。21枚目と22枚目の話です。選ぶが、何を学ぶかを決める手なら、重ねるは、学ぶ時間の置き場所を考える手だと私は読みます。

1つ目は、仕事そのものを学習にすることです。例は4つあります。触ったことのない技術を使うタスクを取る。少し難しい仕事にチャレンジする。未経験の工程を担当する。他の人に任せていた領域をやる。

どれも、いつもの仕事の中身を、少しだけ動かす形です。勉強のために、別の時間を作る必要はありません。仕事の時間と勉強の時間を、できるだけ重ねるんです。

2つ目は、勉強会を登壇や運営で参加することです。参加する、登壇する、運営する。参加は、話を聞いて学ぶ形です。

登壇準備そのものが学習になる、とスライドにあります。準備の時間が、そのまま学びの時間になります。人との接点も増えます。運営も、同じ方向の参加の仕方です。

参加するだけの勉強会と、登壇する勉強会。同じ1回でも、得るものの数が違います。同じ時間から得られるものを増やす、とは、この差のことです。

26枚目の関連資料には、70:20:10という考え方が載っています。スライドで紹介されている資料の一つです。人の成長の70%は仕事上の経験から、20%は人との関わりから、という内容です。

私の読みでは、この数字は、重ねるの背景になります。仕事そのものを学習にする手と、勉強会を登壇・運営で関わる手は、どちらも、仕事上の経験と人との関わりに近いところに置かれているからです。

重ねるの良さは、勉強の時間を別に取らなくていい点だと、私は読む。仕事が目の前にあるなら、その一つを学びに変えられます。

仕事の中身を選べない日もあります。その時は、選べる範囲で、一つだけ動かす形でもいい、と私は考えています。同じ1日の中で、仕事をしながら学びも進む。これは、まとまった勉強時間が取れない人には、現実的な形だと思う。

今日の1手は、今週の仕事のタスクから1つ選び、そのやり方を少しだけ変える案を、10分でメモに1行書くことです。書けたら完了です。

05

すきまを使う。まとまった勉強時間を探さず、電車や待ち時間の細切れ時間を使う

1日の帯のすきまに朱色の栞が立ち、「電車」「待ち時間」「すきま」と書かれた図解
元記事キャプチャ: 23枚目、すきまを使う(電車・移動中・待ち時間)のスライド
元記事キャプチャ: 23枚目 すきまを使う(電車・移動中・待ち時間)

すどう(@sudoakiy)「子育てエンジニアの可処分時間が減っても成長を諦めない戦い方」(Speaker Deck・23枚目)

まとまった勉強時間だけを探さない。細切れ時間を使う。

3つ目は、すきまを使うです。話は23枚目の1枚に収まっています。短い1枚ですが、軽減の手の中で、いちばん今日から触れやすい手に見えます。ここは私の読みです。

スライドの言葉は、まとまった勉強時間だけを探さない、です。そのあとに、細切れ時間を使う、と続きます。探さない、とはっきり書いているところが、地味ですが大事です。

私の読みでは、まとまった時間を探し続けると、そこで止まってしまうからです。

細切れ時間の例は、移動時間、電車、移動中、待ち時間です。どれも、新しく作る時間ではありません。もう一日の中に入っている時間です。電車に乗っている間も、誰かを待つ間も、時間は進みます。

23枚目の1文を、そのまま置きます。新しく時間を作るというより、すでにある時間を使う。この1文が、すきまを使うの中心です。新しい時間を作ろうとすると、予定が一つ増えます。使う時間を見つけるほうが、軽いんです。

12枚目には、保育園の送迎や習い事の送迎が並んでいました。その前後には、短い待ち時間があるかもしれません。ただ、家庭によって形は違います。

AI氣道『スマホでAIを使えば、手ぶらで一日旅をしても仕事が止まらない』より

「この話を聞いて、私は、手が離せない人にいちばん効くと感じました。子育てで両手がふさがっている時。料理をしている時。」

手がふさがる時間の使い方を、私は『スマホでAIを使えば、手ぶらで一日旅をしても仕事が止まらない』で書いています。

まとまった時間を待っていると、勉強はなかなか始まりません。私の読みですが、時間が減った時ほど、この待ち方が合わなくなります。待つのをやめて、今ある5分に学びを置く。それが、すきまを使うです。

すきまは、短いぶん、重い勉強には向きません。だから、すきまに入れる中身を、軽くするか、先に決めておくといいと思う。

選ぶは何を学ぶかを決める手、重ねるは仕事の中に学びを置く手でした。すきまを使うは、一日の中に、学びの置き場所を見つける手です。

試すなら、今日の移動や待ち時間を1つ選び、その5分で何をするかを先にメモに1行書いてみてください。書けたら完了です。

06

時間の出力から、時間の密度へ。時間が減っても成長を諦めず、戦い方を変える

長いが淡い「量」の棒から、短く朱色で濃い「密度」の棒へ矢印が伸びる図解
元記事キャプチャ: 24枚目、まとめ「時間の出力から、時間の密度へ」のスライド
元記事キャプチャ: 24枚目 まとめ「時間の出力から、時間の密度へ」

すどう(@sudoakiy)「子育てエンジニアの可処分時間が減っても成長を諦めない戦い方」(Speaker Deck・24枚目)

時間が減ったから成長を諦めるのではなく、 戦い方を変える。

24枚目が、このスライドのまとめです。見出しは、時間の出力から、時間の密度へ。その下に、選ぶ、重ねる、すきまを使う、が並びます。

出力とは、かけた時間の量のことです。5枚目に、かけた時間はやった量とも言える、とありました。量をたくさんこなす戦い方は、時間が減ると、そのまま使いにくくなります。

そこで密度です。同じ時間から、得られるものを増やします。時間そのものを増やす話では、ありません。ここが、スライドの一番の変わり目です。

選ぶは、何に時間を使うかを絞って、密度を上げます。重ねるは、仕事と学習を同じ時間に乗せて、密度を上げます。すきまを使うは、すでにある細切れ時間を学びに回して、密度を上げます。

どれも、時間の量ではなく、密度を上げる手です。

そして、最後の1文です。時間が減ったから成長を諦めるのではなく、戦い方を変える。私は、このスライドの中でいちばん大事な1文だと読む。

諦めない、と言っても、無理をする話ではありません。9枚目で、できるだけ無理せず学習する手法を紹介すると言っていました。無理をしないで、戦い方を変える。この組み合わせが大事です。

25枚目は、ただし、正解は家庭によって違う、と置きます。家庭の形は、家庭の数だけある。周りの人を気にしすぎず、自分のペースでやることが大事。

25枚目で、スライド全体がやさしくなります。選ぶ、重ねる、すきまを使う、をそのまま真似する話ではなく、自分の家庭の形に合わせて使う話です。

私の読みでは、この25枚目が、密度の話にも効いています。密度は、人と比べて測るものではなく、自分の家庭の中で上げていくものだからです。

戦い方を変える、という言葉は、無理をしない、人と比べない、の二つとセットで置かれています。この組み合わせが、時間が減った人にはありがたい形だと、私は思う。

今日の1手は、3分で、時間の量ではなく密度で変えたいことを1つ、メモに書くことです。書けたら完了です。

07

選ぶ・重ねる・すきまを使うをAIに当てる。ChatGPTやClaudeに頼む依頼文

朱色の光の粒「AI」から3本の糸が「選ぶ」「重ねる」「すきま」の3枚の付箋へつながる図解
元記事キャプチャ: 17枚目、軽減「限られた時間から得られるものを増やす」のスライド
元記事キャプチャ: 17枚目 軽減「限られた時間から得られるものを増やす」(選ぶ/重ねる/すきまを使う)

すどう(@sudoakiy)「子育てエンジニアの可処分時間が減っても成長を諦めない戦い方」(Speaker Deck・17枚目)

限られた時間から 得られるものを増やす

スライドにAIは出てきません。選ぶ、重ねる、すきまを使う、にAIをどう当てるかは、私の考えです。

AIを使っても、1日の時間は増えません。私が置くのは、同じ時間の密度を上げる相手としてのAIです。17枚目の、限られた時間から得られるものを増やす、に当てはめます。

まず選ぶです。選ぶ時は、AIに学ぶ順番を決めてもらいます。ChatGPTでもClaudeでも構いません。私なら、こう頼みます。

「週の学習時間は合計2時間です。①仕事で必要なこと[ ]、②近いうちに必要になりそうなこと[ ]、③気になるが今は使わないこと[ ]を、今月やる1つと我慢する残りに分けて。理由も一言ずつ。

」①②③は、18枚目の並びと同じです。

[ ]の穴には、今月気になっていることを入れます。理由も一言ずつ、と頼むのは、我慢する理由を後から見返せるからです。私なら、今月やる1つを決めたら、残りは見ないことにします。

次に重ねるです。重ねる時は、仕事の依頼文を、そのまま学びに変えます。仕事のタスクをChatGPTやClaudeに貼って、こう頼みます。

「今週の仕事のタスクを貼ります[ ]。やり方を少し変えると自分の勉強にもなるものを3つ選び、何が学べて、どう取り組めばいいか教えて。」21枚目の、少し難しい仕事や、未経験の工程を、AIに探してもらう形です。

仕事の時間は、そのままです。変わるのは、仕事の中で、何を学べるかを先に見ておく点です。私は、これを、同じ時間の密度を上げる使い方と考えている。

最後はすきまを使うです。すきまには、AIに問いを出してもらいます。移動中の5分に、ChatGPTやClaudeを開く場面です。

「移動中の5分で使います。テーマは[ ]。問いを1つずつ出してください。私は文字か音声入力で答えます。答えが短い時だけ、掘り下げの問いを1回だけしてください。

」5分のすきまは、調べるより問いに答える使い方が合うと私は考えている。

答えは、短くて構いません。文字でも、音声入力でも、ひとことずつです。掘り下げは1問に1回までにするので、5分でも続けられる深さに収まります。

AI氣道『スマホ1台でCodexが動く時代到来|ChatGPTモバイル活用術【GPTs研】』より

「今日からできる一歩目は、ChatGPTアプリをスマホに入れて、移動中に「今日やりたい仕事の下絵」を相談すること。」

移動中の5分にAIを開く一歩目は、私は『スマホ1台でCodexが動く時代到来|ChatGPTモバイル活用術【GPTs研】』で書いています。

先に決めておく、という考え方もあります。予定に置くのは新しい時間ではなく、移動や待ち時間の使い道を先に決めること。23枚目の、すでにある時間を使う、と同じ向きです。

この頼み方を組み合わせても、1日の時間は増えません。増えるのは、同じ時間から得られるものです。時間の量ではなく、密度で戦う、というスライドの考え方に、AIが入る場所はここだと、私は考えている。

AIの問いに答える形が合う家庭もあれば、合わない家庭もあります。合わなければ、選ぶの1つだけから始めてもいい、と私は考えている。家庭の形に合わせて、一つだけ使えば十分なんです。

FAQ

よくある質問

Q. 可処分時間とは何ですか?

A. スライド11枚目では、自分が自由に使える時間、と説明されています。子どもが生まれると、おむつ、ミルク、ごはん、送迎など、自分以外に使う時間が増えて、この時間が減ります。

Q. エンジニアでなくても関係ありますか?

A. スライドはエンジニア向けの勉強会の資料です。ただ、選ぶ、重ねる、すきまを使う、という手は、勉強の時間が取りにくい人の話として読めると私は考えています。仕事の中身が違っても、時間が減るという前提は近いからです。

Q. リスク対応の4つとは何ですか?

A. プロジェクトのリスク対応の考え方を使った整理です。回避は時間を大量に使う前提を避ける、転嫁は自分以外に任せる、受容は今はそういう時期だと受け入れる、軽減は限られた時間から得るものを増やす、です。すどうさんが個人的に一番意識しているのは軽減です。

Q. 選ぶ・重ねる・すきまを使うは、何が違いますか?

A. 選ぶは、学ぶトピックや勉強会、飲み会を、今の自分に必要かで絞ることです。重ねるは、仕事そのものを学習にして、勉強会は登壇や運営で関わることです。すきまを使うは、移動時間や待ち時間などの細切れ時間を使うことです。

Q. AIに頼むと時間は増えますか?

A. 私は、時間は増えないと考えています。AIは、同じ時間の密度を上げる相手として置きます。選ぶ時は学ぶ順番を決めてもらい、重ねる時は仕事の依頼文を学びに変え、すきまには問いを出してもらう形です。スライドにAIの話は出てきません。

Q. 正解は家庭によって違う、とはどういう意味ですか?

A. 25枚目に、正解は家庭によって違う、家庭の形は家庭の数だけある、と書かれています。周りの人を気にしすぎず、自分のペースでやることが大事、というまとめです。

MATOME

まとめ:時間の量ではなく密度で戦う。選ぶ・重ねる・すきまを使う

すどうさんのスライドの中心は、子どもが生まれて自由な時間が減った時、時間の量ではなく密度で成長する、という考え方です。24枚目の言葉は、時間が減ったから成長を諦めるのではなく、戦い方を変える、でした。

戦い方を、もう一度並べます。選ぶは、学ぶトピックや勉強会、飲み会を、今の自分に必要かで絞ること。重ねるは、仕事そのものを学習にして、勉強会は登壇や運営で関わることです。

すきまを使うは、移動時間や待ち時間の細切れ時間を使うことです。新しく時間を作るというより、すでにある時間を使う、とスライドにあります。

AIの使い方は、スライドには出てこない私の考えです。選ぶ時は学ぶ順番を決めてもらい、重ねる時は仕事の依頼文を学びに変え、すきまには問いを出してもらいます。時間は増やさず、同じ時間の密度を上げる、と考えています。

今日やる1つは、今月気になっていることを3つ書き出し、選ぶの依頼文の①②③に1つずつ入れてAIに貼ることです。10分で、今月やる1つを決めて、メモに1行書けたら完了です。25枚目のとおり、正解は家庭によって違います。同じ途中にいる人として、自分のペースで進めましょう。

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COLUMN

定食屋の仕込みで考える。時間の量ではなく、順番と重ね方で皿の数が変わる

夜の定食屋の調理場で、ひろくんが鍋を見ながら壁の「仕込み」の貼り紙を指さし、朱色の光の粒が鍋を覗き込んでいる図解

小さな定食屋を思い浮かべてください。ランチの前に、仕込みの時間は決まっています。この時間が、いつもより短くなった日があるとします。そこで、仕込みの量を全部こなそうとすると、どこかが雑になります。上手な店は、そういう日に、仕込みの量ではなく、順番を変えるんです。まず、今日の注文で一番出そうなものを決めます。次に、ご飯を炊いている間に、味噌汁のだしを取る。コンロが空く待ち時間に、付け合わせを切る。時間の長さは同じなのに、できあがる皿の数が変わります。たとえ話ですが、毎日ごはんを作る人なら、うなずく場面かな、と思う。

仕込みの時間を伸ばせる店は、そう多くありません。お客さんが来る時間は決まっているからです。量で勝負するのは、時間が十分ある日の戦い方です。時間が減った日の戦い方は、別に用意しておくんです。順番を決める、同時にできることを重ねる、待ち時間を使う。この戦い方は、時間の長さに関係なく使えます。これが、時間の量ではなく、密度です。すどうさんのスライドの、選ぶ、重ねる、すきまを使う、は、この定食屋の動きと同じ形をしています。同じ時間でも、中身の詰め方は変えられるんですよね。ご飯が炊けるまでの10分を、ただ待つ人と、味噌汁のだしを取る時間に使う人では、その日の皿の数が違ってきます。

今日の1手は、小さく決めます。今月気になっていることを、3つ書き出してください。その3つを、今日の10分で、今月やる1つと我慢する残りに分けます。決められたら、メモに1行だけ書いてください。それで完了です。定食屋でいえば、今日の一番の注文を決めて、黒板に1行書く、くらいの大きさです。新しく時間を作る必要はありません。すでにある10分の使い道を、先に決めるだけです。AIを使う人は、最後の章の選ぶの依頼文の穴に、今月気になる3つを入れて貼って構いません。家庭によって、使える10分の場所は違います。あなたの今日の中で、一番すきまに近い10分を探してみてください。

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REF

参考リンク

今回紹介した記事

著者すどうさん(須藤 聡之・@sudoakiy)
所属株式会社LayerX ソフトウェアエンジニア(スライド記載)
媒体Speaker Deck
公開日2026年10月10日(子育てエンジニアリングMeetup #1での発表日・スライド記載)
元URLhttps://speakerdeck.com/sudoakiy/kosodate-enjinia-no-kashobun-jikan-ga-he-temo-seichou-o-akiramenai-tatakaikata

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