
Cloudflare Workersの料金|無料と月5ドルの違い、活用例と他社比較
2026年10月18日・公式情報確認
家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくんです。
申込フォームが届くたびに、資料のメールを手で送っていませんか?
一件なら数分です。でも件数が増えると、夜まで残ります。
こうした受付の一部を任せる先の候補に、Cloudflare Workersがあります。
Cloudflare(クラウドフレア)は、Webサイトを速く表示したり、攻撃から守ったりする仕組みを提供している会社です。
そのサービスの一つがWorkersです。自分のパソコンの代わりに、インターネットの上で小さなプログラムを動かしてくれます。パソコンの電源を切っていても、フォームが送られればプログラムが動きます。
先にお伝えしたいことがあります。
月5ドルの有料プランに申し込んでも、受付やメール送信の完成品が届くわけではありません。何を受け取って、どこへ送るか。その動きを決めて、プログラムを作る必要があります。自分で書くか、AIや開発者の力を借りて組みます。
この記事は、2026年10月18日に公式ページで確かめた内容をもとに書きました。金額は米ドルで、税や為替、外部サービスの料金は含みません。
私の判断も先に書いておきます。月5ドルの価値は、毎回している手作業を一つ任せられるかで決まります。機能の数で比べ始めると、迷います。
3行でわかるポイント
- Workersは、インターネット上で小さなプログラムを動かすサービスです。有料プランに切り替えるだけで、自動返信などの仕組みができあがるわけではありません。動きは自分で組みます。
- 無料でも同じ種類の処理はできます。月5ドルからの有料プランで増えるのは、使える量と1回の計算時間です。
- ブログのWordPressや、販売ページとメール配信のUTAGEで済む仕事はそのまま残し、手で繰り返している一件だけを選んで試します。

Cloudflare Workersで何ができる?申込から返信までの一例

言葉の説明より先に、一つの流れを見てください。
ここで使うのは架空の一般例です。小さな会社が、ホームページに資料請求のフォームを置いているとします。
今は、申込が届くたびに担当者がメールを読み、資料の案内を手で返信しています。これをWorkersで組むと、次の順で動きます。
- お客さまが、フォームに名前とメールアドレスを入れて送信する
- Workersのプログラムが受け取り、空欄がないか、メールアドレスの形がおかしくないかを確かめる
- 必要なら、受付の記録をD1に1行残す
- Workersが、外部のメール送信サービスに「この宛先へ資料の案内を送って」と頼む
- お客さまのメールボックスに、資料の案内が届く
この5つの動きは、申し込んだだけでは用意されません。Cloudflareに「資料請求の自動返信」という完成した機能が付くわけではないからです。どの項目を確かめ、どの文面を送るかを決めて、プログラムとして組みます。
4番目の「頼む」には、API(エーピーアイ)を使います。APIは、別のサービスに処理をお願いするための窓口です。メール送信サービスのAPIに宛先と文面を渡すと、そのサービスがメールを送ってくれます。
この流れの中で、Cloudflareの他のサービスにも役割があります。
- Pages:フォームが載った公開画面を置く場所。お客さまが最初に見るページです
- D1:受付の記録を残すデータベース。データベースは、情報を表の形に整理して保存しておく場所です
- R2:資料のPDFや画像を置いておくファイル置き場
表計算ソフトの一覧表を思い浮かべると近いと思います。D1では、1件の申込が表の1行になります。
気をつけたい点もあります。
フォームに入る名前やメールアドレスは、お客さまの個人情報です。記録する項目は、必要な分だけに絞ります。記録を見られる人も決めておきます。
公開する前に、ログインしていない状態と、権限のない別の利用者で開いて、記録が見えないかを試してください。もし漏れた場合、公開を止めても、すでに持ち出された情報は取り戻せません。
メール送信サービスは、Cloudflareとは別の契約です。料金も利用規約も、そのサービスごとに決まっています。使う前に、送ってよい相手や内容の決まりを確かめておきます。
それから、間違えやすいのが資料を購入者だけに渡す場合です。R2にPDFを置いただけでは、買った人だけに渡す仕組みになりません。決済サービスから届く通知が本物かを確かめ(署名の確認)、その人に受け取る権限があるかを調べる処理が要ります。
無料と月5ドルの違いは、使える量と1回の計算時間です

料金の話は、細かい数字から読むと迷います。先に大事なことを4つ書きます。
- 無料プランでも、先ほどの申込受付と同じ種類の処理はできます
- 有料プランで増えるのは、使える回数や、1回に計算できる時間などの量です
- 5ドルは最低の月額です。使った量が多ければ、追加の料金がかかります
- 5ドルで、Cloudflareの全部のサービスが込みになるわけではありません。ファイル置き場のR2などは、別に料金があります
次に、料金表に出てくる2つの言葉を説明します。
一つめは「リクエスト」です。
Workersのプログラムが呼び出された回数のことで、人数とは違います。1人のお客さまでも、フォームを送り直したり、何度も画面を開いたりすれば、その分だけ呼び出しが増えます。
二つめは「CPU時間」です。
CPUは、コンピューターの中で計算をする部品です。CPU時間は、プログラムが実際に計算していた時間を指します。
外部のサービスの返事を待っている時間は、CPU時間に入りません。先ほどの例なら、メール送信サービスの返事を待つあいだは計算をしていないからです。逆に、大量のデータを並べ替える処理はCPU時間を多く使います。
時間の単位は「ミリ秒」で書かれます。1ミリ秒は1000分の1秒です。
無料プランでは、1回の呼び出しで使えるCPU時間が10ミリ秒までです。重い計算をすると足りなくなります。どれくらい使うかは、試しに動かして、管理画面の使用量で確かめます。
数え方の違いも覚えておいてください。無料プランは1日の回数に上限があります。有料プランは、月の回数で料金に含まれる量が決まっています。
私なら、最初は無料で一件動かします。そのあいだ、使用量を見ておきます。
上限に近づいたら、届く前に有料へ切り替えるかを決めます。上限に届くと処理が失敗するサービスもあるからです。
詳しい上限・追加料金を確認する
Workers(出典:Cloudflare Workersの料金ページ)
- 無料プラン:リクエストは1日10万回まで。CPU時間は1回あたり10ミリ秒まで
- 有料プラン(Workers Paid):アカウント単位で最低月5ドル。月1000万リクエストと、月3000万CPUミリ秒が含まれる
- 含まれる量を超えた分:100万リクエストごとに0.30ドル、100万CPUミリ秒ごとに0.02ドル
- 有料プランでは、ページやフォームからのアクセス(HTTPリクエスト)で呼ばれるWorkerの1回のCPU時間を、最大5分まで設定できる(既定は30秒)
- 決まった時刻に起動する処理(Cron Triggers)は、起動の間隔によって1回のCPU時間の上限が変わる。有料プランでは、間隔が1時間未満なら30秒、1時間以上なら15分(出典:Workersの上限ページ)
- ここでいう5分・30秒・15分は、どれも計算に使ったCPU時間の上限で、外部の返事を待つ時間は含まない
- 外部のサービスの返事を待つ時間には料金がかからない
D1の量は「行」で数えます。行は、表に入った1件分のデータです。読み取りは、条件で絞り込んだ結果だけでなく、探すために読んだ行も数えられます。
- 無料プラン:読み取りは1日500万行、書き込みは1日10万行まで。1日の上限は日本時間の朝9時(協定世界時の0時)に戻る
- 有料プラン:読み取りは月250億行、書き込みは月5000万行まで料金に含まれる
- 含まれる量を超えた分:100万行ごとに読み取り0.001ドル、書き込み1.00ドル
- 保存:有料プランは全部のデータベースの合計5GBまで含まれ、超えると1GBあたり月0.75ドル。無料プランは合計5GBまで
- 1つのデータベースに入る上限:無料が500MB、有料が10GB
- 過去の状態に戻せる期間:無料が7日、有料が30日
MBとGBは、データの量の単位です。1GBは約1000MBです。
「1つのデータベースの上限が10GB」と「料金に含まれる保存が合計5GB」は別の話です。
R2(ファイル置き場。Workersの5ドルとは別の料金。出典:R2の料金ページ)
- 標準の保存方法(Standard)の無料枠:保存は月10GB分、Class Aの操作は月100万回、Class Bの操作は月1000万回
- 無料枠を超えた分:保存は1GBあたり月0.015ドル、Class Aは100万回ごとに4.50ドル、Class Bは100万回ごとに0.36ドル
- R2から外へファイルを出す転送料はかからない。ただし、つないだ先の、使った分だけ料金がかかるサービスには料金が出ることがある
Class Aは主にファイルを置く・書き込む側の操作、Class Bは主にファイルを読み出す側の操作です。細かい分け方はR2の料金ページにあります。
使い道の章で出てくるDurable Objectsの料金は、Workersの料金ページで確かめてください。
使い道10件:活用例ごとに、今の手作業がどう変わるか

ここからは、組み方の例を10件並べます。どれも一般的な例です。どの仕事から試すかを選ぶ材料にしてください。
読み方はそろえました。今の手作業、組んだ後の動き、各サービスの担当、追加の費用と注意の順です。
1. 診断
今は、診断の回答を読んで、合う結果を手で選び、メールで返しています。
組んだ後は、回答が送られた時点で結果のページへ案内されます。
Workersが回答を受け取って判定し、D1に回答と結果を記録します。結果のページはPagesに置けます。
結果の文をAIに書かせるなら、外部のAIサービスを呼ぶ形になり、その料金は別にかかります。
2. LINEの返答
今は、LINE公式アカウントに友だち追加やメッセージが届くたびに、手で返しています。
組んだ後は、LINEから「メッセージが届きました」という知らせが届き、内容に合わせて返答が出ます。
この知らせはWebhook(ウェブフック)と呼ばれます。出来事が起きた時に、相手のサービスから届く通知です。Workersが通知を受け取り、LINEのAPIに返答を頼みます。
LINE公式アカウントの料金や、送れる通数の決まりは別です。通知が本当にLINEから来たものかを、署名で確かめる処理も入れます。
3. 資料のメール
今は、申込のたびに資料のメールを手で送っています。
組んだ後は、最初の章の例のとおり、受付が済むと案内メールが出ます。
Workersが申込を受け付け、メール送信サービスのAPIに送信を頼みます。受付の記録を残すなら、D1に1行ずつ記録します。
メール送信サービスは別の契約で、料金もそのサービスにかかります。
4. 購入特典
今は、決済の通知を見て、決済画面で名前を照らし合わせ、特典のPDFを送っています。
組んだ後は、決済サービスから届いた通知をもとに、買った人だけが特典を受け取れます。
Workersが通知の署名を確かめ、D1に購入の記録を残します。PDFはR2に置き、記録で権限を確かめた人にだけ渡します。
R2に置くだけでは、購入者だけに配れません。決済の手数料は、決済サービスに別にかかります。
5. 記事検索
今は、お客さまに聞かれるたびに過去の記事を探し、URLを手で送っています。
組んだ後は、検索ページに言葉を入れると、合う記事の一覧が出ます。
D1に記事の題と要点を記録し、Workersが検索の言葉に合う行を探します。検索ページはPagesで公開します。
言葉の意味の近さで探したい時は、AIのサービスを呼ぶ形になり、その料金が別にかかります。
6. LPと本の紹介
LPは、商品を紹介して申込を受け付けるページのことです。
今は、新しい本や商品のたびに、紹介ページを手で作って公開しています。
組んだ後は、ページはPagesで公開し、申込の受付だけをWorkersが受け持ちます。
ページの文や写真は、組んだ後も人かAIが作ります。変わるのは、作ったページを置く場所と、申込を受け付ける役割の分け方です。今のWordPressやUTAGEの標準機能で済むなら、そのままで構いません。
Pagesがページを表示し、Workersが申込を受け取って、必要ならD1に記録します。
そのまま表示するだけのページなら、Pagesの配信は料金がかかりません。ページに付けた動く処理(Pages Functions)は、Workersの利用として数えられます。
7. ゲーム
今は、診断ゲームやクイズの点数を手で集計しています。
組んだ後は、遊んだ人の点数が記録され、一覧で見られます。何人かで同時に遊ぶ部屋も作れます。
点数はD1に記録します。同時に遊ぶ部屋は、Durable Objects(デュラブル・オブジェクト)で扱います。複数の人が同時に操作しても、同じ部屋の中の状態を一つにそろえて扱う仕組みです。
Durable Objectsの料金は、公式の料金表で確かめてください。
8. 制作進捗
今は、制作の進み具合を表計算ソフトで手で書き直し、関係者に知らせています。
組んだ後は、進み具合を入力すると記録され、一覧ページでいつでも見られます。
WorkersがD1に進捗を記録し、一覧ページに表示します。
社外に見せない情報なので、ログインして本人を確かめる仕組みを別に用意します。
9. 定期処理
今は、毎朝決まった確認を手で回しています。
組んだ後は、決まった時刻にプログラムが起動し、確認を済ませます。
この起動はCron Triggers(クロン・トリガー)で設定します。決まった時刻にプログラムを起動する仕組みです。確認の中身はWorkersが受け持ちます。
呼び出す先のサービスに料金があれば、別にかかります。1回あたりのCPU時間の上限にも気をつけます。
10. 交流サイト
今は、投稿をメールで受け取り、手でサイトに載せています。
組んだ後は、参加者がフォームから投稿し、その場で一覧に並びます。
Workersが投稿を受け付けてD1に記録し、画像はR2に置きます。表示する画面はPagesです。
ログインの仕組みと、荒らしへの対策は別に設計します。
10件を並べると、Workersはどの例にも出てきます。LINEやメール、決済、AIのような外部のサービスを使う例では、その料金もWorkersの費用に足して見積もります。
重い処理は載せない、と私は決めています。GPU(画像やAIの計算が得意な部品)でAIを動かす計算や、動画の編集をWorkerに置く案は、10件に入れていません。AIを使う例は、どれも外部のAIサービスを呼ぶ形です。
Cloudflare Workersを他社5案と比較|料金の条件をそろえる

Cloudflareが合うかどうかは、何に使いたいかで決まります。私なら、使い道ごとに次の順で考えます。
- すでにWordPressやUTAGEでできるなら、そのまま使う
- 画面とログイン機能をそろえたいなら、画面を公開するVercelと、データベースとログインのSupabaseを組み合わせる案を見る
- スマホ中心で、通信が切れても使いたいなら、Googleのアプリ向けの仕組みFirebaseを見る
- 特殊なプログラムを動かすなら、AmazonのAWSか、専用の区画を借りるVPSを見る
そのどれでもなく、軽い受付や確認を小さく足したい時に、Cloudflareを考えます。
今のWordPress・UTAGE
WordPressは、ブログやホームページを作る仕組みです。UTAGEは、販売ページやメール配信をまとめて扱えるサービスです。
今ある機能で済むなら、新しく作る必要はありません。今の契約の料金はそのまま残ります。足す前に、標準の機能でどこまでできるかを確かめてください。
Vercel+Supabase
Vercelは、Webの画面を公開するサービスです。Supabaseは、データベースとログインの仕組み(Auth)をまとめて使えるサービスです。
画面づくりと、データベース・ログインを一緒にそろえたい時に向いています。
費用の例は、両方の有料プランを1つずつ組んで月45ドルからです。これは全員に要る最低の費用ではありません。Supabaseには無料プランがあり、Vercelには個人・非商用向けのHobbyプランがあります。
Cloudflareの5ドルと、この45ドルは、含まれる機能の条件が違います。金額だけを並べて、どちらが安いとは比べられません。
月45ドルの内訳を確認する
- Vercel Pro:月20ドル。デプロイ(公開作業)ができる1人分と、20ドル分の使用クレジット(その金額分まで使える枠)が含まれる
- Supabase Pro:月25ドルから。計算に使う資源を最小のMicro 1台にするなら、その10ドル分を10ドルのクレジットで差し引いて25ドル
Firebase
Firebaseは、Googleが提供する、アプリ向けのデータ保存などの仕組みです。
スマホアプリで、通信が切れている間も保存し、つながったら同期したい時に向いています。この保存(Firestoreのオフライン保存)は、Android・Apple・Webで使えます。Webでは最初は無効になっていて、自分で有効にします。
料金は使い方で変わるので、公式の料金表で確かめます。オフライン保存の説明は公式の説明にあります。
AWS
AWSは、Amazonが提供するクラウドサービスです。クラウドサービスは、インターネットの向こうにあるコンピューターを借りて使うサービスのことです。
幅広いサービスや実行の環境が要る時に向いています。費用は構成次第で、個別に見積もります。選ぶ項目が多く、設計に手間がかかります。
VPS
VPSは、インターネット上のサーバーを、自分専用の区画として借りるサービスです。サーバーは、ページを表示したりプログラムを動かしたりするコンピューターです。
OS(コンピューターの土台になるソフト)や、常に動かすプログラムまで自分で扱いたい時に向いています。料金は事業者と構成次第です。OSの更新と監視を自分で続け、バックアップも自分で取ります。
Cloudflareを選ぶ理由と、向かない場面
私がCloudflareを選ぶのは、軽い処理を小さく足したい時です。WorkersとD1とR2を同じ提供元の中でつなげて、サーバーのOSの面倒を見ずに済む。そこを選ぶ理由にしています。
ただ、これは私の選び方です。他社にない機能という意味ではありません。
重い処理や長い計算には向きません。ログイン画面を作り込みたい時や、スマホの同期が中心の時は、他の案が合うことがあります。
今のWordPressやUTAGEで済むなら、それを続ける方がよいと私は考えます。
一件から試す順序と、確かめ方・戻し方

いきなり全部を移すと、どこで止まったのか分からなくなります。私なら、次の順で一件だけ試します。コードを書いたことがなくても、最初の2つは自分で進められます。
1. 毎回している手作業を1つ書く
手で繰り返している仕事を一つ選び、動きの順に書き出します。たとえば次のように書きます。
「資料請求のメールが届く → 名前とメールアドレスを確かめる → 資料の案内メールを送る → 一覧表に1行足す」
2. 今のサービスの標準機能で済むか調べる
書き出した流れが、今使っているWordPressやUTAGE、フォームのサービスの標準機能でできないかを先に調べます。
ヘルプページで「自動返信」「通知」などの言葉を探すと見つけやすくなります。標準機能で済むなら、新しく作らずにそれを使います。
3. 足りなければ、AIか開発者に試作品を頼む
標準機能で足りない所だけを、AIや開発者に頼んで試作品にします。頼む時は「何を受け取り、何を返すか」を短い文で伝えます。
例:「フォームから名前とメールアドレスを受け取る。空欄やおかしな形のアドレスなら、エラーを返して送らない。正しければ受付記録を1行残し、メール送信サービスに資料の案内を1通頼む。」
この文があると、やり取りが減ります。後で確かめる項目にも、そのまま使えます。
4. 試験用の1件で確かめる
本物のお客さまの情報は使わず、試験用の入力を1件だけ用意します。ここに書く件数は、試すための例です。
- 入力:名前は「テスト 太郎」。メールアドレスは、自分が受け取れる確認用のアドレス
- 期待する結果:確認用のアドレスに案内メールが1通届く。受付の記録が1行だけ増える
うまくいく場合が確かめられたら、次の4つを試します。
- 異常時:メールアドレスを空欄にして送る。メールが送られず、自分が気づける形で止まるか
- 未ログイン:ログインしていない状態と、権限のない別の利用者で受付の記録を開く。断られるか。自分がログインしたまま開けても、確認にはならない
- 二重実行:同じ申込や同じ通知を2回続けて送る。案内メールを二重に送らないか
- 料金:管理画面の使用量を見る。無料なら1日の回数と1回あたりのCPU時間、有料なら月の回数と月のCPU時間。D1を使うなら読み書きの行数も見る
5. 元の手作業を残したまま切り替える
確かめ終わったら、元の手作業の手順を残したまま切り替えます。困りごとが起きた時の気づき方と戻し方も、先に決めておきます。
| 困りごと | どう気づくか | 戻し方 |
|---|---|---|
| 費用が思ったより増える | 始めて数日は、管理画面の使用量をこまめに見る。使える通知があれば設定しておく。ただし通知は知らせるだけで、請求を自動で止めるわけではない | Workerを止めて手作業に戻し、処理の回数を減らす。1回あたりのCPU時間の上限は、前もって管理画面の設定(Settings > CPU Limits)か設定ファイルで決めておける(Workersの料金ページに案内がある) |
| 情報が漏れる | 公開する前に、ログインしていない状態と、権限のない別の利用者で開いて、断られるかを試す。運用中はアクセスの記録を残し、見覚えのない取得が続いたら知らせが届くようにしておく | ファイルの公開を止め、URLを使えなくする。これは被害を広げないための手当てで、すでに持ち出された情報は取り戻せない |
| 処理が止まる | 失敗したら自分に知らせが届くようにする | 残しておいた手作業の手順に戻す |
元の手順を残す理由は、ここにあります。戻る場所があるから、一件を任せられます。
一件が回ったら、次の一件へ。10件を一度に作る必要はありません。
Q. 無料プランのままでも使えますか?
使えます。1日10万リクエスト、1回あたりCPU時間10ミリ秒の範囲に収まる仕事なら、無料で動かせます。
ただ、上限に届いてから切り替えるのでは遅いことがあります。たとえばD1は、無料の1日の上限に届くと読み書きができなくなり、エラーが返ります。
有料に切り替えても、上限が外れるまで通常は数分かかるとD1の料金ページに書かれています。無料の上限が戻るのは、日本時間の朝9時(協定世界時の0時)です。使用量が上限に近づいた段階で、切り替えるかを決めてください。
Q. 月5ドルで、必要な費用は全部まかなえますか?
まかなえるのは、プランに含まれる利用量の範囲です。D1の読み書きと保存も、含まれる量までは5ドルの中です。
それを超えた分、R2の無料枠を超えた分、LINE・メール・決済・AIのサービスは、それぞれ別に料金がかかります。合計で見積もってください。
Q. R2にPDFを置けば、購入者だけに配れますか?
それだけでは配れません。決済サービスからの通知の署名を確かめ、その人に受け取る権限があるかを調べる処理を、Workersで組む必要があります。
まとめ
Cloudflare Workersは、インターネット上で小さなプログラムを動かすサービスです。月5ドルで広がるのは使える量と1回の計算時間で、機能が自動で増えるわけではありません。
Pagesは公開画面、D1は記録、R2はファイル置き場を受け持ちます。メールや決済は外部のサービスと組み合わせます。
今の道具で済む仕事は残して、手で繰り返している一件だけを選ぶ。試験用の1件で確かめ、戻し方を決めてから切り替える。私がすすめるのは、この順番です。
コラム:私なら、道具を比べる前に「手で照らしている一件」を探します

新しい道具を調べ始めると、料金表や機能の一覧を眺めているうちに時間が過ぎていきます。どれも良さそうに見えて、決めきれない。私が先に見るのは、道具の側ではありません。自分が毎回、何と何を手で照らし合わせているかです。そこが一つ見つかれば、どの道具を使うかは後から決められます。月5ドルが高いか安いかも、その一件が手を離れるかどうかで判断できます。
そこで一つお願いがあります。この1週間でやった手作業を、紙に書き出してみてください。「通知を見て、名前を探して、送る」のように、動きの順で書くのがコツです。書き出すと、同じ照合を何度もしている所が見えてきます。その中で一番回数の多いものに丸を付けてください。それが、最初に任せる一件の候補です。丸が付いたら、この記事の使い道10件と見比べてみてください。
一件を選んだら、仕組みは小さく始めます。AIに相談すると、凝った仕組みが返ってくることがあります。AIが凝った仕組みを出すたびに、私が「もっとシンプルでいい」と引き戻した話は、分身AI日記 DAY163に書きました。最初の一件は、通知を受けて、記録して、送る。それくらいの短い流れで十分です。足りない所は、動かしてから足せばいいと私は考えています。
作り始める前に、作り方を決めておくことも欠かせません。何を受け取り、どこへ返すのか。これを先に短い文にしてからAIに頼むと、やり取りが減ります。分身AIの案を直した日に、直していたのが文章ではなく作り方だった話は、分身AI日記 DAY179にまとめています。書いた文は、試験用の1件で確かめる時にもそのまま使えます。
道具は入れ替えられます。でも、何を任せたいかを決めるのは自分です。AIと一緒に考えながら、その判断の軸を育てていく。私が「分身AIを育てる=自分が育つ」と言っているのは、このことです。一件を任せられたら、空いた時間で次に何をしたいかを考えてみてください。分身AIの考え方や日記は、分身AI.comのトップページからまとめて読めます。
参考リンク
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この記事はAIツール(Claude Code)を活用して制作しています。構成・文章生成・画像制作にAIを使用し、最終的な内容の確認・編集・公開判断はひろくん(田中啓之)本人が行っています。「分身AIひろくん」(bunshin-ai.com)とは別のコンテンツです。