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更生保護と再犯の話を整理する、堀江貴文さんの感謝状スピーチ

2026.10.25

家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくん(@passion_tanaka)です。今回は、YouTube のチャンネル『堀江貴文 ホリエモン』の動画を紹介します。

更生保護や再犯。ニュースで聞いても、自分とどう関わる話なのか、つかみにくい言葉です。この記事では、ひとつのスピーチに沿って、その話を順に整理します。

堀江貴文さんが、更生保護法人の更新会の100周年記念誌刊行の集いで特別感謝状を受け、そのあとに3分ほどのスピーチをしました(更新会のお知らせ)。引用は、動画に映る日本語の字幕から、そのまま引いています。

更生保護施設は、罪を犯した人などを一定の期間保護し、自立更生を支援する施設。更新会の公式サイトには、そう書かれています。

章は4つ。読み終えるころには、更生保護の話を順に追えて、「帰る場所」という見方を持ち帰れます。更新会の活動の詳しい中身は、更新会の公式サイトで読めます。

SPEAKER

堀江貴文さん

堀江貴文さんは、更生保護法人の更新会から特別感謝状を受けた場で、スピーチをしています。

3行でわかるポイント

  1. 堀江さんは、長野の刑務所で過ごした1年9カ月ほどで、刑務所の内情を深く知ったと話します。(第1章へ)
  2. 再犯の背景には、本人の責任に加えて、社会全体が受け入れない環境もある、というのが堀江さんの考えです。(第3章へ)
  3. 私なら、出所した人に帰る場所がひとつあるかどうかを、まず見ます。(コラムへ)

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01

更新会の感謝状を受けた堀江貴文さんは、最初に何を話したのか

▲目次
水彩の図解: 感謝状から始まるスピーチと、塀の中で過ごした1年9カ月
水彩の図解: 感謝状から始まるスピーチと、塀の中で過ごした1年9カ月
動画の場面: 更生保護法人の更新会で、感謝状を受ける堀江貴文さん(3秒ごろ)
動画キャプチャ: 更生保護法人の更新会で、感謝状を受ける堀江貴文さん(3秒ごろ)

感謝状を受けたあと、最初に何を話すのか。スピーチの入り口にあったのは、制度の説明とは違う話でした。

最初に出てくるのは、ひとりの人の名前。話は、古畑先生という呼び名から始まります。

堀江さん(動画の中で・0:34〜)

古畑先生には非常に刑務所時代にお世話になりまして、

刑務所にいたころ、古畑先生にとても世話になった。スピーチは、その感謝から始まります。思いがけない成り行きで長野の刑務所へ行くことになった、と話は続きます。

堀江さん(動画の中で・0:49〜)

1年9カ月ほど行かさせていただきまして刑務所の内情を深く知ることができました。

そこで過ごしたのは、1年9カ月ほど。その間に刑務所の内側を深く知ることができた、と堀江さんは振り返ります。中にいた人にしか見えない内情が、この先の話の土台です。

感謝状の場で、制度の説明に入る前に、まず世話になった人への感謝を口にしている。この並びには、話している人が何を大事にしているかが飾らないまま出てくると私は考えていて、この先の重い数字も、その順番を覚えておくと受け止めやすくなります。

私が信頼を見る場所は、結果や評価よりも、過程や姿勢、行動のほうです。何を成し遂げたかは、あとで数字でも語れますが、誰に世話になり、中でどう過ごしたかは、本人が自分の口で語らないかぎり、どこにも残りません。だから、世話になった人の名前から始まる語りを、私は大事に受け取りたいと思います。

02

養護工場のお世話係として見た、面会の少なさ

▲目次
水彩の図解: 30の灯りのうち、点いているのは一つか二つ(面会に来る人)
水彩の図解: 30の灯りのうち、点いているのは一つか二つ(面会に来る人)

刑務所の中で、どんな人たちと過ごしたのか。堀江さんが働いた工場と、そこで任された役目の話です。

配属先は、刑務所の中のひとつの工場。話は、その工場がどんな場所だったかから始まります。

堀江さん(動画の中で・0:57〜)

いわゆる養護工場と言われるところで、認知症が入っているような高齢者の方から障害者の方、そういった人たちが収容されている場所で

そこにいたのは、認知症のある高齢の人や、障害のある人たち。堀江さんは、その工場でお世話係のような役目をしていたと話します。堀江さんのところには、月に何回も面会があったとも言います。

堀江さん(動画の中で・1:20〜)

ほとんどの受刑者の方が、もう30人中一人か二人ぐらいしか面会に来ないというような形で、

面会に来るのは、30人のうち一人か二人ほど。スピーチでは、そう語られます。満期まで務めて出たあと、更生保護施設のような場所に入れない人もたくさんいて、あのおじいさんはどうしているだろうと思うこともあった、と話は続きます。

堀江さん(動画の中で・1:49〜)

本当に残念ながら、何十人に一人ぐらいしかこういった更生保護施設には入れない。

更生保護施設に入れるのは、何十人に一人ほど。スピーチの中では、それほど限られた場所として語られています。

私は、安心して帰れる場所がひとつあれば、人は自分から前を向けると考えます。前を向く力は、身体がほっとして、気持ちに少し余白ができた時に、その人の内側から静かに出てくるものだと、私は思っています。

面会に来る人がいるのは、外で自分を待っている人がいる、ということでもあります。その面会の少なさは、帰る場所の少なさの話でもあると、私は考えます。

外へ出た日に、最初に向かう先があるかどうか。帰る場所がひとつも無いまま外へ出ていく人の重さを、静かに考えていたいと思います。

03

更生保護の話と再犯率、社会全体が受け入れない環境

▲目次
水彩の図解: 閉じた戸と、少し開いた戸(社会全体が受け入れる環境)
水彩の図解: 閉じた戸と、少し開いた戸(社会全体が受け入れる環境)

出所した人たちの、その後。スピーチでは、ここで再犯の数字が出てきます。

施設に入れる人が限られていることの、その先。話は、出所したあとの数字へ進みます。

堀江さん(動画の中で・1:55〜)

その結果どうなるかというと再犯率が50%とか、つまり刑務所にいた方が快適なんじゃないか、この人たちはと。

再犯率は50%ほど、と堀江さんは話します。刑務所の中のほうが過ごしやすいのではないか、とまで語られます。

堀江さん(動画の中で・2:21〜)

もちろん犯罪を犯した彼らが悪いんですが、それだけじゃなくてやっぱり社会全体が彼らを受け入れてくれない環境があるということがもう一つの大きな問題であるというふうに考えまして、

罪を犯した本人が悪い、という点はそのまま前提に置かれています。そのうえで、社会全体が受け入れない環境が別の大きな問題だと考えた、と堀江さんは話します。

私は、本人が悪い、で話を閉じないことを大事にしたいと考えます。罪の責任はそのまま前提に置きながら、その人が外へ出たあとにどこで寝て、何を食べ、誰と話すのかまで、見る目を延ばしておきたいんです。責任を果たすことと、戻る先があることは、両立する話。

戻る先は、今、足りているのか。数字を前にして、私が手元に置いておきたいのは、この問いです。

04

17年間の支援と、寄付に加えて活動を知ってもらうこと

▲目次
水彩の図解: 小さな灯りが増えて、線でつながっていく(活動を知ってもらうこと)
水彩の図解: 小さな灯りが増えて、線でつながっていく(活動を知ってもらうこと)
動画の場面: 更新会の集いでスピーチをする堀江貴文さん(2分55秒ごろ)
動画キャプチャ: 更新会の集いでスピーチをする堀江貴文さん(2分55秒ごろ)

最後に語られるのは、堀江さん自身の関わり方です。お金の支援に加えて、知ってもらうことの話が出てきます。

更新会とのつながりも、ここで語られます。長く続けてきた支援の年数が、堀江さん自身の口から出てきます。

堀江さん(動画の中で・2:40〜)

微力ながら17年間にわたって更新会へのご支援をさせていただいております。

堀江さんは、こういう立場になるまで、更生保護の活動をする人がこれほど多いとは知らなかったと話します。17年間の支援のことと、その活動の多さを知らなかったという話が、続けて語られます。

堀江さん(動画の中で・3:03〜)

微力ながら寄付だけではなく多くの人たちに活動を知っていただいて、本当に少しでも運営の財政的な面とかそういったことがサポートできれば、結果として社会から犯罪が大きく減っていくことは間違いないので、

寄付に加えて、多くの人に活動を知ってもらう。それで運営の財政面を少しでも支えられれば、社会から犯罪は大きく減っていく、とスピーチでは語られます。

堀江さん(動画の中で・3:26〜)

なんで犯罪者なんか支援するんだなんていう心無い声も聞かれますけど、そういったものに負けずに、

心ない声があることにも触れたうえで、多くの人を支えられる体制を、これからは自分も協力して作っていきたい。話は、その言葉で結ばれます。

私が大事だと考えるのは、お金を届けることに加えて、知ってもらうことを呼びかけている姿勢です。お金を届ける支えに加えて、知ってもらうことは、何度も伝え直すうちに少しずつ広がっていくものだと思います。

私は、自ら手を動かして耕し、伝え、つなぐところに、支援の根っこがあると考えます。知る人がひとり増えることは、その活動に関わる人がひとり増えることへの、最初の入り口です。

全部やってあげる形ではなく、本人が自分で立つのを支える形。自立更生を支える、という更新会の説明と私の考えはそこで重なっていて、立とうとする人のそばに場を残し続けることが、いちばん長く続く支え方だと思っています。

COLUMN

▲目次

帰る場所がひとつあるということ

水彩の図解: 実家の玄関の前に立つ私と、灯りの内側のごはん・風呂・布団
水彩の図解: 実家の玄関の前に立つ私と、灯りの内側のごはん・風呂・布団

面会に来る人がいないこと。社会全体が受け入れてくれない環境。どちらも、外へ出たあとに戻る先があるかどうかに、深く関わる話です。

堀江さんの話と並べて読みたい記事が、私にはあります。2026年8月23日に書いた帰る場所についての記事で、面会や受け入れの話と、同じところを見ているからです。

会社が大変だった時期に、頭の中を整理しきれないまま、実家へ帰った日がありました。

私の記事より(寄り添うとは、答えを渡すことじゃない。最後は「自分自身がホーム」になる・実家の布団で起きたこと)

そこにあったのは、特別なアドバイスでも解決策でもない。おいしいごはん。風呂。布団。愛のある実家、それだけだった。

身体がほっとすること。あの日の帰る場所がくれたのは、その一つでした。

同じ記事には、その続きの考えも書いています。

私の記事より(寄り添うとは、答えを渡すことじゃない。最後は「自分自身がホーム」になる・実家の布団で起きたこと・その続きの考え)

問題を代わりに解決するのではなく、身体がほっとして、本人が自分から前を向ける場所を残す。

実家へ帰った日の私には、身体をほっとさせてくれる場所がありました。

帰る場所がひとつあるだけで、人は前を向けると思います。

自分にとって、帰る場所はどこにあるでしょうか?

コラムで引いた記事は、こちらです。寄り添うとは、答えを渡すことじゃない。最後は「自分自身がホーム」になる寄り添うことと、答えを渡すことの違いを書いています。

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FAQ

よくある質問

▲目次

Q. 更新会はどんなところですか?

A. 更新会の公式サイトによると、法務大臣の許可を受けた更生保護法人として、罪を犯した人などを一定の期間保護し、自立更生を支援しています。創設は1926年。宿泊と食事、日常生活の指導、職業補導が活動の中身です。

Q. 堀江さんが話した数字は、確かめられていますか?

A. 30人中一人か二人、何十人に一人、再犯率の50%、17年間。どれも堀江さんの語りの数字で、この記事では外から確かめていません。17年間は、動画に映るテロップの数字です。確かめる時は、更新会の公式サイトや公的な資料を見てください。

Q. 堀江さんは、寄付のほかに何を呼びかけていましたか?

A. 寄付だけではなく、多くの人にこの活動を知ってもらうことです。運営の財政面を少しでも支えられれば、社会から犯罪が大きく減っていく、と話しています。

MATOME

まとめ

▲目次

古畑先生への感謝と、長野の刑務所で過ごした日々。養護工場では面会に来る人の少なさを見てきた、と堀江さんは話していました。

再犯の話では、本人の責任を前提にしたまま、社会全体が受け入れない環境を、別の大きな問題として挙げています。

そして、17年間の支援と、多くの人に活動を知ってもらうこと。更新会の公式サイトを一度開いて、活動の内容を読んでみるところから、知ることは始められます。

帰る場所がひとつあるかどうか。その見方で次のニュースを読むと、何が見えてくるでしょうか?

LINK

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REF

参考リンク

今回紹介した動画

チャンネル堀江貴文 ホリエモン
出演堀江貴文さん(スピーチ)
公開日2026年10月21日
長さ3分48秒(日本語)
URLhttps://www.youtube.com/watch?v=z_uJsYYyLZk

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