WATCH REPORT

YouTubeのAIスロップと呼ばれる低品質なAI量産動画を、Dさんの話と公式ページで解説

2026.10.11

家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくん(@passion_tanaka)です。今回は、YouTubeチャンネル「ステルスYouTubeマスター」の動画(21分10秒)を解説するね。

AIを使って動画を作る。それだけで収益化できなくなるの?顔を出さない解説動画を作るなら、気になるところです。YouTubeマスターDさんの『2027年このYouTubeジャンルがチャンスです』は、21分10秒のほぼ全編がスライドと画面キャプチャで進みます。

Dさんの答えは、AIを使うこと自体ではなく、手抜きや規約違反の動画が良くない、というもの。柱はAIの強化とAIスロップ対策。AIスロップは、AIで大量に作られた中身の薄い動画です。さらに、学べる動画とテレビ視聴。動画の数字は、Dさんの発言か画面に出たものです。

通知やスライドをたどり、根拠とDさんの見通しを確かめます。以下の「出てきません」「確かめていません」は、字幕と主な画面を見た範囲の話です。最後の第7章では、この学びをもとに、私なら作る動画案を書きます。間違い探し、家族で見抜き対決、冒頭の作り直し。見る人も参加できる画面から考え、最初の1本を選びます。

CHANNEL

ステルスYouTubeマスター

2026年10月8日公開の動画です。画面のテロップは「YouTubeマスターD」。ほぼ全編がスライドと画面キャプチャで、Dさんが一人で語ります。

21分10秒。AIの強化とAIスロップ対策、YouTubeは学校になっていくこと、テレビ視聴の強化、の3つの答えを順に説明します。

引用の〔 〕は、聞き間違いを直した所です。

この記事の軸は「AIを使うこと自体は否定されていない。手抜きが危ない」という動画の説明を、画面と発言で解説すること。

3行でわかるポイント

  1. Dさんは、AIの強化・学べる動画・テレビ視聴を重視。ただ、収益化停止の通知画面から分かるのは止まったことまでで、AIの強化が原因かは別です。(第2章へ、第5章へ、第6章へ)
  2. 公式ページで確かめられたのは、他者への危害に関する規定。「AIで作ったから禁止」とは読めず、8時間かけたアニメもつなぐだけならスロップになりえます。(第3章へ、第2章へ)
  3. 私ならこうする。公開前に出典、騙す・傷つける表現、見た人に残る中身を確認。第7章の動画案では、手元の22本のうち4本のずれを当てる間違い探しから作ります。(第7章へ、第4章へ、第2章へ)

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01

公式の傾向を見て作るか、勘だけで作るか。動画の前提

▲目次
曲がりくねった「勘だけ」の道から、まっすぐな「公式の傾向」の道へ乗り換え、その先に「作る」がある図解
動画キャプチャ: 「2種類のクリエイター」のスライド(0:40頃)
動画キャプチャ: 「2種類のクリエイター」のスライド(0:40頃)

「来年はこのジャンルが伸びる」と聞くと、ジャンル名だけ知りたくなる。でもDさんの動画は、まず作る人の姿勢から始まります。勘で選ぶのか、公式が示す傾向を読むのか。最初のスライドは、その違いでした。

Dさん(動画の中で・自動字幕・0:20〜)

「つまり個人の予想とか噂じゃなくてYouTube側が実際の視聴者のデータやプラットフォームの傾向をもにこれからの動画を作る上で何を意識すべきなのかってのを発信してるブログなんですよ。」

「公式の答え」と聞くと、作る側としては押さえたくなります。冒頭の見出しは「2026年 YouTube公式の答え」。動画タイトルは2027年ですが、画面と語られる傾向は2026年以降の話です。

Dさんが根拠に挙げるのは、YouTubeのクリエイター向け公式ブログ。自分の感覚や噂ではなく、視聴者のデータやサービス全体の傾向から、力を入れる動画と規制する動画を伝えている、と前置きします。

その違いを描いたのが「2種類のクリエイター」のスライド。「自分の勘だけで作り続ける人」から「公式の傾向を理解して作る人(伸びる人)」へ矢印が伸びています。私は、作る前に公式の傾向を読むことに賛成です。

ただ、そのブログの名前も記事タイトルもURLも、動画の中には出てきません。「公式」と聞いた先で、元の文を読めるかが大事。

取り上げる柱は三つ。AIの強化とAIスロップ対策、学びの場としてのYouTube、テレビ視聴の強化です。AIスロップは、AIで大量に作られた中身の薄い動画のこと。まずはこの柱を、画面の具体と一緒に見ていきます。

公式が言っている、と聞いた時に、その一次の文を自分で開く。縦に掘る努力は、まずそこから始まると思います。

「伸びるジャンル」が分かっても、自分がどう作るかは別。公式のどの行が、自分の動画に関係するのか。そこを読むと、企画や表現を選ぶ理由ができます。

AIは魔法じゃない。「簡単」「すぐ」という空気に流されて、中身を理解する作業まで飛ばしたくはない。作れることと、出してよいことは、それぞれ確かめたいです。

Dさんの説明を入口にして、YouTubeヘルプの「クリエイターの責任」を開く。自分の動画に当てはまる行を一つ選び、完成品と照らす。伸びるという期待だけで終わらず、出す前の判断につながります。

→ 公式の一行を読む

YouTubeヘルプの「クリエイターの責任」を開き、自分の動画に関係する行に線を引く。その横に、該当する映像や言葉を書いて、直す必要があるか確かめてください。

02

収益化停止の通知画面と、ディープフェイクへの警戒

▲目次
「収益化停止」の通知カードから、「顔と声」「言っていないこと」「ディープフェイク」の3つの警戒へ矢印が向かう図解
動画キャプチャ: 収益化停止の通知画面(1:40頃)
動画キャプチャ: 収益化停止の通知画面(1:40頃)

次に出るのは、収益化が止まったことを知らせる通知の画像です。強い言葉が並ぶけれど、その画面で何が分かるのか。Dさんの説明と、通知そのものを一緒に見ていきます。

Dさん(動画の中で・自動字幕・1:33〜)

「で、実際2025年の12月ぐらいからYouTubeのAIが強化されすぎて、いろんなチャンネルが収益化〔停止〕されたのも事実あります。」

画面には「チャンネルの収益化は停止されています」という通知。自動システムと審査担当者の両方で審査し、収益化ポリシーを満たしていないと判断した、と続きます。作った動画が収益につながらなくなる。これは気になる画面です。

Dさんは、2025年12月ごろからYouTubeのAIが強化され、停止されたチャンネルが出たと語ります。ただ、この時期を裏づける公式資料は、動画の中には出てきません。通知から読めるのは審査と停止で、AIの強化が原因だったかは別の話。

この通知だけで停止理由を決めつけることはできません。

スライドで挙げられる危険は、本人の許可なく顔や声を使う、言っていないことを言ったように見せる、ディープフェイクを作る、の三つ。ディープフェイクは、顔や声を合成して本物らしく見せるものです。見る人が本人の言動だと思ってしまう。

AI映像や音声のラベル表示についても、Dさんの説明は「表示すれば何でもよい」ではありません。騙す内容や被害が出る動画には、削除やチャンネルBAN、つまり停止もありうる、と注意します。

さらに、自分の顔や声を勝手に使われる側の対策にも触れます。自分は作らないから関係ない、では済まない。作る人にも、使われる人にも関わる話です。

私は、広げるだけで検品しない量産動画を警戒します。AIそのものを避けるより、出す中身を確かめるほうが大事だからです。

Googleの9月スパム更新を取り上げた9月29日号でも、この問題を書きました。検索順位だけでなく、AIが生成する回答でも、量産ページや低品質なAI記事の評価が下がる可能性があるという話。

その号で私が置いた一手は、「新規の量産的なAI記事を今日から止める」でした。作れる量を増やす前に、何を出しているかを見る。

鈴木健一さんのGoogleランキング要因TOP3を解説した記事にも、「量産工程の最後には、必ず人間の検品を残します」と書いています。

Dさんが語るYouTubeの時期と、検索の更新時期は同じではありません。それでも、私が両方から持ち帰る判断は同じ。狙われるものを、AIの使用そのものではなく、検品されない量産として見る。

人間は縦に掘る。AIは横に広げる。広げたあとに中身を見なくなったら、その分担が崩れます。

→ 検品の三項目を決める

次に公開する動画かブログを一つ選び、「事実の出典」「騙す・傷つける表現」「読者に残る中身」を確認項目にする。完成品を見て、それぞれ確かめた内容を書き残してください。

03

YouTubeのAIスロップとは何か。画面のポリシー文を公式ページで読む

▲目次
「切り抜くだけ」「台本を丸投げ」「同じテンプレ」「流すだけ」の4つが「中身が薄い」動画につながり、「危害は別の話」の箱が脇にある図解
動画キャプチャ: YouTubeのポリシー更新の画面(5:00頃)
動画キャプチャ: YouTubeのポリシー更新の画面(5:00頃)

AIで作った動画の、何が「中身が薄い」になるのか。Dさんは切り抜きや台本、画像の流し方を例に挙げます。ただ、途中に出る危害への規定は、低品質という話と同じ意味ではありません。

Dさん(動画の中で・自動字幕・2:59〜)

「今YouTubeがめちゃくちゃ規制しようとしてるのがAIスロップと呼ばれる低品質なAIコンテンツなんですよ。AIスロップって何かって言うと簡単に言えば〔AI〕で大量に作られた中身の薄いゴミ動画みたいな扱いです。」

「AIスロップと判定されがちな動画」のスライドには、見覚えのある作り方が並びます。AIで切り抜いて投稿しただけ、台本を丸投げ、他人と同じテンプレ、画像や音声が流れるだけ。Dさんの定義は、AIで大量に作られた中身の薄い動画です。

自動切り抜きを使う人が増えると、同じ場所を切った動画が増え、スロップ扱いされやすいという説明。手順を自動にしたことより、出来上がった物に違いがあるか、という話になっています。

Dさん(動画の中で・自動字幕・4:19〜)

「なので本当にAIで簡単にできるような台本〔コピペ〕、AIで作った映像をそのまま繋ぎ合わせただけ。AIで切り抜いた場所をただ繋ぎ合わせただけみたいなものはYouTubeからするとAIスロップ、AIで作ったゴミじゃないってなって収益停止にどんどんされていくと、」

続く「YouTubeのポリシー更新」の画面には、「[2026年6月]クリエイター責任ポリシーの更新」。本文が問題にしているのは、YouTubeの機能やツールを使い、他者に危害を加える、またはその意図で新規・改変されたコンテンツを作ることです。

私が取り直したYouTubeヘルプ「クリエイターの責任」にも、他者に危害を及ぼす、またはその意図のある新しいコンテンツや改変されたコンテンツを作ることへの規定があります。言い回しは少し違うけれど、危害についての趣旨は同じ。

ただ、取得した公式ページには更新日がなく、第三者の解説も5月と6月に分かれています。画面の「6月」を、公式ページの日付としては確かめられませんでした。

ここは私は分けたい。AIで増やす前に、人が何を届けるかを足す必要があります。でも、中身が薄いことと他者への危害は別。Dさんは「改変されたコンテンツ」をAI制作とも言い換えますが、公式文をAI制作全般の禁止とは読めません。

猫や犬が主人公の物語のスライドでは、子猫がいじめられ、助けられるAI動画について、削除や収益化停止の声が数名あったと紹介します。これはDさんの周りの話。個別の処分理由や正確な件数までは分かりません。

Dさん(動画の中で・自動字幕・6:10〜)

「実際に僕LINE登録者限定に定期的にYouTubeライブをやってるんですが、そこでも数名ですね、なんか自分のAIで作った猫ちゃんの動画が消されました。〔収益化が停止〕されましたって結構いたんですよ。」

最後の「AIをつなぐだけは危険」では、アニメに8時間かけてもスロップになりうる、とDさん。時間をかけたから中身も十分、とは限らないという注意です。

AIで広げる前に、何を届けるかという最初の中身は人が作る。私はそこを残します。形を増やせても、伝えたいものまで量で埋めることはできないから。

堀江さんと中田さんのAI動画の話を解説した記事に、家での場面を書きました。動画を見ていた息子が「AIでしょ、この動画」と言ったんです。

続いたのは、「やっぱAIじゃなく人の手でやったほうが魂こもっていいな」。AIだと見抜くだけでなく、何を好きだと感じるかまで話していました。

同じ記事で取り上げたニフティキッズの調査では、有効回答2,018件のうち9割近くが、AIの動画や画像だと気づいた経験があると回答しています。中心は、サイトを訪れた小中学生。視聴者全体の割合ではありません。

それでも、見る側にも見抜く目がある。そのことは家の場面にも出ています。

見抜かれたあと、何が残るか。息子の言葉では「魂こもっていいな」でした。私が作りたいのも、AIだと分かった瞬間に中身までなくなる動画ではなく、そこから先も見たいと思える物です。

→ 身近な人の感想を聞く

次の一本を公開前に身近な人へ見せ、「AIだと感じた所」と「人の手を感じた所」を聞く。そう感じた映像や言葉も挙げてもらい、直す所を一つ決めてください。

04

AIは手抜きの道具か、価値を届ける武器か。使い方6つ

▲目次
「手抜き」に斜線を引き、「価値を届ける」の下にリサーチ・翻訳・カット・情報探し・台本・画像の6つの使い方を並べた図解
動画キャプチャ: 「AIの有効な使い方」6項目のスライド(8:38頃)
動画キャプチャ: 「AIの有効な使い方」6項目のスライド(8:38頃)

「AIを使うな」では、Dさん自身の作り方とも合いません。台本や編集にAIを使うと話したうえで、何に使うかを六つ挙げています。作業の名前まで出るので、自分の制作にも照らしやすい部分です。

Dさん(動画の中で・自動字幕・8:07〜)

「じゃあ逆にこれから勝ち残る人はAIをどう使うのかってなった時に答えはシンプルでAIをサボるために使うんではなく視聴〔者〕への価値を高めるために使うんですよ。」

AIを使うこと自体がダメなのではなく、手抜きする動画や規約違反の動画を作るのが良くない。Dさん自身も台本や編集にAI画像・動画を使っているからこそ、使うかどうかより、その先の出来上がりを問題にしています。

Dさん(動画の中で・自動字幕・7:30〜)

「AIを使うっていうことがダメなて、AIで手抜きをする動画を作るのが良くない。AIで規約違反をする動画を作るのが良くないってだけです。」

似た内容の量産動画を低品質のまま出せば、収益化から外れたり、チャンネルが削除されたりする可能性がある、という説明。その一方で、「AIの有効な使い方」のスライドは、任せられる作業を具体的に見せます。

企画のリサーチと海外情報の翻訳で、題材や読める情報を広げる。カット・テロップの補助で、編集を助ける。さらに、もっといい情報を探し、台本の言い回しを改善する。最後は、分かりやすくするための画像・動画の生成です。挙げられた六つは、どれも説明の中身や伝わり方を良くするための使い方。

私はここに賛成です。作業を任せた先でも、何を伝えたいのかが消えないことを大切にしたい。

「AIを使っても評価されるのは視聴者が満足するクオリティーの動画だけ」という別のスライドも、その方向を向いています。作り手が便利になった。その先で、見る人には何が増えたのか。

まとめの「2026年に大事なのは」には、「AIを手抜きの道具に使うか」「視聴者に価値を届ける武器に使うか」が並びます。同じAIでも、作れたところで終わるか、届ける中身まで見るか。Dさんが伝えたい差はそこです。

Dさん(動画の中で・自動字幕・8:58〜)

「なんで2026年大事なのはAIを使うか使わないかじゃなくAIを手抜きの道具として使うかそれとも視聴者にもっと価値を届ける武器として使うかこの差だと思ってください。」

AIを使うこと自体はダメではない。手抜きが危ない。そのとおりだと思います。私は、作る作業を渡しても、完成イメージと完成品を見比べるところを残します。魂は渡すものではなく、込めるものだから。

AI秘書の凛ちゃんに動画を22本作ってもらった時、私が先に決めたのは、作る前に完成イメージを画像で見ることでした。22個に1枚ずつ、完成イメージの画像を先に作ってもらいました。

完成した22本のうち4本は、頼んだ見た目や音と違った。たとえば紙の偉人。AI秘書の確認では、完成品は紙より粘土に近い見た目でした。途中のコマでも、眼鏡の男性が粘土人形のような質感です。

動画として動いていても、頼んだ物になっているとは限らない。完成イメージを先に見ていたから、どこが違うかを比べられました。「できました」の一言で終わらせないための、具体的な比べ先です。

作り方の内訳や残りのずれは、AI動画の作り方が実物で分かる22本の作例に書いています。ここで持ち帰りたいのは、数の多さより、この一つ。

AI秘書に作る作業は渡す。そのあとに、私が見る所を残す。出す・止める・任せるの最後の一手は、私が持ちます。

→ 任せる所と見る所を書く

次の一本について「AIに渡す作業」と「自分が完成品で見る所」を一行ずつ書く。先に完成イメージを用意し、映像・音声・伝わる内容を比べてから公開してください。

05

YouTubeは学校になる。教育系は顔を出さなくてよいのか

▲目次
校舎の「学校」を中心に、勉強になった・できるようになった・悩みが解決した、と、アメリカの18〜27歳の93%の円グラフを並べた図解
動画キャプチャ: アメリカの18〜27歳の93%の円グラフ(9:30頃)
動画キャプチャ: アメリカの18〜27歳の93%の円グラフ(9:30頃)

教育系と聞くと、教科書や授業の動画を思い浮かべるかな。Dさんが挙げるのは、スマホの使い方から老後の暮らしまで。見た人が何かできるようになる動画を、広く教育として捉えています。

Dさん(動画の中で・自動字幕・9:45〜)

「ここめちゃくちゃ大事でYouTubeはこれから視聴者が見た後に勉強になった、できるようになった、悩みが解決したと思える動画を今まで以上に評価していくという流れになってきています。つまりこれから伸びやすくなるのはただ面白いだけの動画ではなく、見た人に明確なメリットが残る動画なんですよね。」

最初に出る数字は、円グラフの「93%」。横には「アメリカの18〜27歳の視聴者」。Dさんによれば、この対象のうち93%が、YouTubeは新しいスキルを学ぶのに役立つと答えた数字です。

Dさん(動画の中で・自動字幕・9:21〜)

「それはなんとアメリカの18歳から27歳の視聴者の93%がYouTubeは新しいスキルを学ぶの役立つと答えてるんですよ。そしてさらにYouTubeを使ってる先生の79%が授業や生徒の学習中にYouTubeを活用してるっていう答えも出てるんですね。」

もう一つ、YouTubeを使っている先生のうち79%が、授業や生徒の学習中に活用しているという数字も。ただ、確認できた画面は93%の円グラフで、79%は音声のみ。出典の記事名やURLは出てきません。

この話を受けたスライドが「今のYouTubeは世界で一番大きな学校になろうとしている」。暇つぶしやエンタメだけではなく、何かを覚えに来る場所でもある、というDさんの見方です。

「YouTubeが今まで以上に評価する動画」には、「勉強になった」「できるようになった」「悩みが解決した」の三つ。私は、見る人が何を持ち帰れるかを先に決めることに賛成です。調べて噛み砕く作業はAIに渡せても、何を伝えるかは人が決めたい。

教育系の範囲も広い。「これも教育系」の画面には、歴史、スマホやLINEの使い方、投資の始め方、年金・税金、老後の賢い生き方。口頭では婚活や健康、YouTubeの伸ばし方も加わります。

Dさんは、教育系やハウツー系、つまり手順を教える動画は顔出し不要で、むしろ顔を出さないほうが有利だと説明します。理由は、専門家として前に出なくても、調べて整理し、見る人の代わりに噛み砕けば価値になるから。

Dさん(動画の中で・自動字幕・10:50〜)

「教育系やハウツ〔ー〕系は必ずしも顔を出す必要はないです。なんなら顔を出さない方が有利なんです。なぜかって言うと、自分が専門家として前に出なくても丁寧にリサーチして分かりやすく整理して視聴者の代わりに噛み砕いてあげるだけでも十分価値があるわけですよね。」

「今はAIを使えば」のスライドも、調査、海外情報、初心者向けの言い換えを挙げています。検索から長く再生され、おすすめにも乗りやすいというのはDさんの見通し。顔を隠すだけで伸びる、という話にはできません。

顔を出さないこと自体が有利なのではなく、噛み砕いた説明を届ける先に、誰がいるかが要る。

初心者は、どの言葉で止まるのか。どの画面の、どこを押せなくて困るのか。そこが分かれば、説明に使う画像も、順番も変わります。「詳しく調べた」だけでは、相手ができるようになったとは言えません。

「AIに委ねて、人は積み減らして生き直す」。ここで減らしたいのは、調べる作業を全部一人で抱えること。伝えたい一つを決め、見る人が次に何をできるかまで考える。そのためにAIを使いたいです。

→ 初心者のつまずきを拾う

自分の得意な分野で、初心者が最初につまずく所を三つ書き出す。その中から一つ選び、知識の説明だけでなく、見た人が実際にできる手順まで書いてください。

06

テレビ視聴で強い動画の3条件。15〜30分と家族と画質

▲目次
大きなテレビの画面に、15〜30分、家族で見ても大丈夫、画質の3つの札が並ぶ図解
動画キャプチャ: 「これから強くなる動画の共通点」のスライド(14:44頃)
動画キャプチャ: 「これから強くなる動画の共通点」のスライド(14:44頃)

最後の話は、テレビです。スマホで一人が見る画面から、家族の隣で流れる大きな画面へ。Dさんは、動画の長さだけでなく、内容やサムネイル、画質まで条件に挙げています。

Dさん(動画の中で・自動字幕・14:36〜)

「これ結論から言うとこれからかなり強くなる動画の共通点は15分から30分の中〔尺〕から長〔尺〕動画。家族で見ても大丈夫な番組、テレビで見ても大丈夫な画質だと思ってます。」

「今のYouTubeは家族みんなで観る1つの番組」。Dさんはこのスライドで、スマホだけでなく、テレビで家族と見るYouTubeへ話を広げます。隣に誰かがいる大きな画面を考えると、動画の作り方も変わってきます。

Dさん(動画の中で・自動字幕・13:47〜)

「つまり今のYouTubeはスマホの中だけで見るものではなく家族みんなでテレビの中で見る1つのプラットフォーム1つの番組になってるわけですよね。」

「アメリカではすでに」の画面で紹介するのは、マルチビュー。画面を四つに分け、複数の映像を同時に見る機能です。スポーツやニュースに特化したテレビ向けプランにも触れますが、日本への導入はDさんの推測。

「YouTubeがテレビを推す理由」にある、テレビは広告が長いから広告単価が高い、という説明も、本人が推測と断っています。ここは見通しとして読むところです。

動画の条件として挙げるのは三つ。まず15〜30分の中尺から長尺。「15〜30分が一番いい」というスライドには、見る側にも作る側にも扱いやすい長さだという理由があります。初心者に1時間の濃い動画を作るのは難しい。そのとおりだと思います。ただ、長さだけで内容の良さは決まらない。

次は、家族で見ても大丈夫な内容。夜7時に大人向けの番組が流れる場面を例に、動画だけでなく、テレビに表示されるサムネイルも含めて考えています。再生する前から目に入る物です。

三つ目は画質。「画質が粗い動画はテレビだとさらに粗い」という画面の言葉は分かりやすい。小さく表示して気にならなかった粗さも、大画面では目立ちます。

国内で1日に何十もの大人向けチャンネルが削除された、という話もDさんの発言。件数の資料は出てこず、YouTubeの空気を正したいのでは、という理由づけもDさんの見方です。

家族が隣にいても流せる内容と、大きな画面で粗く見えない画質にも賛成。見る場面を具体的に考えると、動画の中だけでなく、サムネイルまで確認する理由が分かります。

一方、日本での機能導入や広告単価の話は、Dさんの推測として読みます。その見通しを、動画の長さを決める確定した根拠にはしません。

15〜30分も、どの動画にも当てはまる正解ではない。まずその長さで、説明が足りるか、同じ話を繰り返していないかを見る。必要な中身と、見やすさの両方で選びたいです。

→ テレビの条件で見直す

自分の動画を、15〜30分の長さ、家族が隣でも流せる内容、大画面でも粗くない画質の三つで確認する。サムネイルも一緒に表示し、気になった所から直してください。

07

私ならこう作る。この記事で学んだことを、動画案にする

▲目次
「間違い探し」「見抜き対決」「作り直し→最初の1本」の3つの動画案が並び、見る人も参加する、という図解
動画キャプチャ: Dさんの「本日のまとめ」の画面。AIの強化とAIスロップ対策、最強の学校、テレビ視聴の三本柱が並ぶ(17:36頃)
動画キャプチャ: Dさんの「本日のまとめ」の画面。AIの強化とAIスロップ対策、最強の学校、テレビ視聴の三本柱が並ぶ(17:36頃)

AIで作った映像を見せるだけなら、私が出る意味がない。私なら、見る人と一緒に違いを探し、見抜き、数字で答え合わせをする動画を作ります。これまでの学びを、朝LIVEでも動かせる企画に変える。まず、こんな画面から。

左右の映像で間違い探し。家族のテレビで見抜き対決。自分の冒頭を公開で作り直す。見る人が答えを出せる場面を先に置きます。冒頭30秒も、名乗りより勝負の中身から。私と見る人が参加して、見終えたあとに自分の動画へ使えるものを残したい。

確かめずに出す手抜きが、AIで大量に作る中身の薄い動画につながる。Dさんの注意は、そのとおりだと思います。公式の規定を守り、必要なAIの表示も入れる。そのうえで、家族の隣で見られる映像と音か、中身まで私が見ます。

案1 AI動画の間違い探し!私より先に見つけられる?

ひろくんが、「頼んだ絵」の紙の偉人と「出てきた絵」の粘土の偉人を並べ、「どこが違う?」とコメント欄で出題している図解

画面の左に頼んだ完成イメージ、右に動画の1コマ。下に私、横にコメント欄。紙の偉人が粘土人形みたいになった絵を並べ、違いを探してもらいます。素材はAI動画の作り方が実物で分かる22本の作例。

22本のうち、ずれた4本を出題する20分。財布に見えにくい姿、背中カメラが後ろから追う構図。機械のほぼ無音は音を聞いて答える。コメントで答え合わせをして、私が出さずに止めた理由まで話します。

AI秘書の凛ちゃんには比較画面と字幕、編集を渡す。私は元画像との一致、音、答えの根拠を完成品で見る。冒頭の一言は「頼んだ物と違う所、私より先に見つけられる?」。

案2 息子は見抜く?AIと人の動画、あなたも当てて!

テレビに映ったAとBの2本の動画を、家族がAI製か人の撮影かで見比べて当てる図解

リビングのテレビに映像A、続けてB。テレビの前に、A・Bの札を2枚持った私。家族は顔も名前も映さず、声で答えます。AIの動画と、人が撮った私の動画を混ぜ、「どっちが人の手?」と当ててもらう画面です。

20分で、予想、答え合わせ、見抜いた理由へ。見る人もAかBを選びます。きっかけは息子の「AIでしょ、この動画」という言葉。息子と家族の了承が取れた時だけ出演してもらい、何本見抜くかを一緒に数えたい。

AIには映像の並べ替えと字幕、編集を渡す。私は正解、声の使用、サムネイルまで家族の隣で見られるかを確認。必要なAIの表示を隠す勝負にはしません。冒頭は「人の手で撮ったのはどっち?あなたも選んで!」。

案3 66本で最低だった私の冒頭、公開で作り直す!

冒頭30秒で最低だった「名乗りが先」の棒グラフから、1週間後に「結論が先」へ作り直した結果を発表する図解

左に元の冒頭、右に作り直す冒頭。中央に私、下に「冒頭30秒の残り率10.3%」。数字が取れた通常動画66本のうち、最も低かったAI氣道ラジオを出し、見る人に「どこで離れたくなる?」と聞きます。

前編20分は元映像を見る、コメントを拾う、結論を先に置く、見比べる流れ。名乗りと番組紹介は30秒の後ろへ。後編は公開から1週間後、同じ測り方で数字を出す15分にします。改善した効果は、今はまだ測っていません。

AIには冒頭の編集と比較画面を渡す。私は答えが先に届くか、元の数字と測り方が合うかを見る。冒頭は「66本のうち一番低かった回、最初の30秒を変えたらどうなる?」。

最初に作るのは案1。朝LIVEの間違い探しから始めます。完成イメージの画像も、AI秘書の凛ちゃんに作ってもらった動画22本も手元にある。そのうち4本は、見た目や音が頼んだものと違った。見る人へ出せる問いと、答え合わせの根拠がすでにそろっています。

私は企画を出す時、「LIVE中にやる企画になってるか?」を確かめます。案1なら、比較画面を出した瞬間にコメントで参加できる。私が止めた理由を聞けば、自分の動画で何を見るかにもつながる。AIの出来だけで終わらせません。

その次に案3で冒頭を作り直し、案2は息子と家族の了承が取れてから。冒頭の組み立ては、YouTubeは冒頭30秒で決まるのかで自分の66本を確かめた数字から考えます。

→ 参加する画面を描く

自分の動画案を3本並べ、一番見たい1本を選ぶ。見る人が当てる、選ぶ、比べる場面を1つ書き、画面の左右に何を映すかと、冒頭の一言まで決めてください。

FAQ

よくある質問

▲目次

Q. AIスロップって、どんな動画のことですか?

A. Dさんの説明では、AIで大量に作られた中身の薄い動画です。切り抜いて投稿しただけ、台本を丸投げ、他人と同じテンプレ、画像や音声が流れるだけ、という例を挙げています。ただし、この例だけで個別の動画の判定が決まるとは言えません。

Q. AIを使うと、収益化できなくなるんですか?

A. Dさんは、AIの使用自体がダメとは言っていません。自身も台本や編集で使うと話しています。問題に挙げるのは、手抜き、低品質で似た内容の量産、規約違反です。ラベルを表示しただけで、騙す表現や危害への問題がなくなるわけでもない。

Q. 顔を出さない教育系は、本当に有利ですか?

A. 「むしろ顔を出さない方が有利」はDさんの主張です。調べて整理し、初心者向けに噛み砕けば、専門家として前に出なくても価値を作れると説明しています。私は、顔出しの有無だけで有利になるとは考えません。誰の何を分かりやすくするかが先です。

Q. 93%・79%や、収益化停止の時期は確かめられますか?

A. 動画画面には、アメリカの18〜27歳の視聴者のうち93%という円グラフがあります。YouTubeを使う先生のうち79%という数字は音声のみ。どちらも原典の記事名やURLは出ません。2025年12月ごろという収益化停止の時期もDさんの発言で、私は裏づけまで確かめていません。

MATOME

まとめ。公開前に人が見る項目を3つ決める

▲目次

Dさんが示す方向は、AIを正しく使い、悩みを解決し、テレビでも満足できる動画を作ること。そのとおりだと思います。ただし、通知や規定から分かることと、Dさんの見通しは別。公式で確かめたのは他者への危害に関する規定で、AIで作ったから禁止、とは読めません。

動画の主張を、どこまで確かめられたか
動画の主張確かめた方法結果
画面のポリシー更新の文(他者に危害を加える新規または改変されたコンテンツは重大な違反)YouTubeヘルプ「クリエイターの責任」を読んだ趣旨の文はある。更新日は取得できた範囲の公式ページに無く、第三者の解説は5月と6月で分かれる
収益化停止の通知画像動画の画面通知は映る。通知の文面からは、AIの強化が原因だったとは読めない
2025年12月ごろからの収益化停止Dさんの発言公式資料は、私が確かめた範囲の字幕と画面には出てこない。確かめていない
アメリカの18〜27歳の93%動画の画面円グラフは映る。元の記事名やURLは、私が確かめた範囲では出てこない
先生の79%Dさんの発言私が確かめた範囲の画面には出てこない。確かめていない
日本でのテレビ向け機能の導入、テレビは広告単価が高いDさんの発言Dさん自身が推測と断っている
国内で1日に何十ものチャンネルが削除されたDさんの発言資料は、私が確かめた範囲では出てこない。確かめていない

今日やる1手は、公開前に人が見る項目を決めること。出典、騙す・傷つける表現、見た人に残る中身。私は案1の間違い探しから作ります。手元の22本のうち4本を完成イメージと並べ、見る人にずれを当ててもらう。答え合わせが、自分の動画を見る目につながる1本にしたい。

COLUMN

試食コーナーと、出す前の味見

ひろくんが、スーパーの試食台に並んだ「出す前の一口」と「味見」の札を指している図解

たとえるなら、スーパーの試食コーナーです。小さく切った一口を出す前に、作り手が味を確かめる。見た目がきれいでも、口に入れたら思っていた味と違うことはある。味見をせずに大量に並べれば、食べた人は二度と手に取らなくなることもあります。食べる人にとっては、目の前の一口が全部。裏でどれだけ作ったかより、この一口をどう扱ったかが届きます。だから私は、出す前に自分で味わうところを省きたくない。作れたことと、食べてほしいと思えること。その間には、まだ自分で確かめる時間があります。

数が増えるほど、一つを確かめる時間は減っていきます。並べる速さだけ上がれば、確かめるほうが追いつかない。「見た目はそろっているし、大丈夫かな」と済ませたくなる。けれど、そろって見えることと、同じように味が届くことは別です。作る数を増やすなら、味見する時間も残す。確かめきれないなら、いったん並べる数を減らせばいい。出来上がった物を全部出す必要はありません。量産できるようになった時こそ、出す量を自分で選べる。その自由を、味見を省くために使いたくはないです。

味見は、人が自分の舌でやる。作る手も、段取りも委ねられます。材料をそろえること、切ること、並べることまで、自分一人で抱える必要はない。それでも「この味を届けたい」と「出来上がった味」が合っているかは、実際に口に入れて確かめたいです。手順どおりに作ったという報告だけでは、舌にどう届くかまでは分からない。作る作業を任せることと、自分の感覚を使わないことは違います。私は、任せるほどに、その違いを大切にしたい。全部を自分で作る代わりに、出す前の一口には自分で向き合う。

量産できる時代だからこそ、一口を雑に扱わない。たくさん並べられるのは道具の力。でも、その中の一つを受け取る人には、それが最初の一口です。「ほかにもたくさんあるから」で、その一つを薄くしてよい理由にはならない。味見をして違ったら、直す。直せないなら、まだ出さない。作った数を守るより、届けたい味を守るほうを私は選びます。出す前に自分で確かめる時間は、量産を邪魔する時間ではありません。たくさん作れる力を、受け取る一人へちゃんと向ける時間。その一口まで、自分の舌で見届けたいです。

出す前に「どこまで読んだ?」と聞く話は、分身AI日記のDAY183「全部、定型でした」への返し方にも書きました。分身AIについてもっと知りたい方は分身AI.comもチェックしてね!

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今回解説した動画

内容YouTubeの方針(AIスロップ・学べる動画・テレビ視聴)の解説
チャンネルステルスYouTubeマスター
長さ21分10秒(2026年10月8日公開)
URLhttps://www.youtube.com/watch?v=SadWDpjFB5Y

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