デザイナーがClaude Codeで実働8h→60分|1人マーケを支える5層21スキルの作り方

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家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくん(@passion_tanaka)です。

今回はコード経験ゼロのデザイナーが、Claude Codeで5層21スキルの1人マーケ部門を組み上げた全記録を、料理店のオペレーションに例えながら、経営者のあなた向けに噛み砕いてみるね。

3行でわかるポイント

  1. 5層21スキル構造——非エンジニアでも組める1人マーケ部門の、そのままマネできる設計図だよ
  2. CLAUDE.md+3つのCSV——全スキルに「同じ記憶」を持たせる、統合の背骨の話
  3. 料理店の5部門(仕入れ・調理・味見・配膳・振り返り)に翻訳すれば、経営者の肌感覚でスッと入ってくる

「1人マーケ部門」——この言葉、あなたはどう聞こえますか?

私は数年前まで「そんなの夢物語だよな」って本気で思ってました。マーケって、調査する人・書く人・デザインする人・配信する人・分析する人、ぜんぶ揃って初めて回るもの。中小企業が一人でそれをやろうとしたら、どこかで必ず破綻する。だから「無理」と諦めてたんだよね。

でも、2026年4月にnoteで公開されたある記事を読んで、その諦めがポキッと折れました。

グラフィックデザイナー出身で、コード経験ゼロのKAWAI氏が、Claude Codeというツールだけで、5層21スキルの統合型マーケティングシステムを自分ひとりで組み上げていたんです。結果、1日の実働時間が8時間超から60分へ。約93%の削減。数字だけ聞くと眉唾に見えるけど、設計を覗いてみたら、地に足がついた話だった。

この記事では、KAWAI氏の5層21スキルの全体像を、料理店の5部門に置き換えて解剖していくよ。そのうえで、私がやってる3サイト運営と比べながら、あなたの現場でもそのまま使える形に翻訳してみるね。

1人マーケ部門は夢物語じゃない

1人マーケ部門は夢物語じゃない——KAWAI氏が証明したこと

KAWAI氏のnote記事「【有料級】Claude Codeで1人マーケ部門を作った全記録」は、2026年4月に公開されてすぐに話題になりました。ざっくりまとめると、こういう話。

「業務の中で『これ、毎回同じことを説明しているな』と感じた瞬間が、次のスキルの種です」
— KAWAI氏

彼は1週間かけて、自分の業務を21個のスキルに分解して、5つの層に整理しました。各スキルはClaude Codeの「Skill」機能として定義されて、共通の設計書「CLAUDE.md」に全スキルが従う。情報は「atoms.csv」「pipeline.csv」「outputs.csv」の3つのCSVで管理する——そういう骨組みだよ。

これ、実はKAWAI氏だけの特殊事例じゃないんだよね。Rimo社の非エンジニアマーケ担当は、同じくClaude Codeで広告データ抽出→要約→改善提案の一連を自動化して、3〜5時間の作業を約7分に短縮しています。両方に共通してるのは「スキル間の引き継ぎコストをほぼゼロにした」という一点。

料理店で言うとね。仕入れ担当・調理人・配膳係・レジ係が、それぞれ別の帳面で動いてるレストランと、全員が1枚の伝票システムで繋がってるレストラン。後者の方が圧倒的に回転が早いのは当たり前だよね。KAWAI氏が証明したのは、この「1枚の伝票システム」を、コードを書けない人でも組めるって事実。それが大きい。

関連記事:非エンジニアでも作れるAI編集部|Claude Code Agent Teamsで1テーマ→10コンテンツ自動生成

5層構造を料理店で理解する

5層構造を料理店で理解する(調査/制作/品質管理/オペ/分析)

じゃあ、KAWAI氏の5層構造を、料理店に例えて一気に見ていこう。

KAWAI氏の定義料理店に例えると
第1層:調査AIニュース収集と潜在ニーズ探索仕入れ——今日の食材を探して選ぶ
第2層:制作記事・投稿・コピー・画像・図解・スライド生成調理——食材を料理に変える
第3層:品質管理事実確認とデザイン採点味見——出す前に味をチェックする
第4層:オペ予定管理・会計・メッセージ・セミナー企画配膳&レジ——お客さんに届けてお会計まで
第5層:分析パフォーマンス集計と次期コンテンツ提案振り返り——今日の売上と反応を記録し、明日のメニューを考える

この5層が揃って初めて、1軒のレストランが成立するんだよね。言い換えると、1つでも欠けるとお店は回らない。仕入れだけ完璧でも、調理人がいなきゃ食材は腐る。調理人だけ凄くても、味見しなきゃ塩辛すぎる料理がそのまま客に出ちゃう。

多くの中小企業が「AI導入」で詰まるのは、だいたいここなんだよね。制作層(調理)だけAIに任せて満足しちゃうって話。ChatGPTでブログ書かせた、Canvaで画像作った、それで「AI活用できた」って気になっちゃう。でもそれは、レストランで言うと調理人だけ雇って、仕入れも配膳もレジも経営者が1人で回してる状態。これじゃあ身体が持たないよね。

関連記事:Claude Codeで作るAI秘書チーム自動化|分身AIと3人体制の全貌

21スキルの中身

21スキルの中身——各層のメンバー紹介

5層の枠が見えたところで、その中に並んでる21スキルの中身を覗いてみよう。KAWAI氏の記事から抽出した一覧だよ。

第1層:調査(2スキル) research-ai / research-insight

第2層:制作(8スキル) writer-article / writer-post / writer-copy / thumbnail / diagram / table / slide-builder / ui

第3層:品質管理(2スキル) fact-check / design-score

第4層:オペレーション(4スキル) secretary / accounting / message / seminar

第5層:分析(3スキル) today-analytics / week-review / atom-suggest

外部クライアント向けバリエーション(3スキル) diagram-shiftai / thumbnail-shiftai / slide-builder-shiftai

5層で合計19スキル+外部バリエーション3スキル(KAWAI氏は記事全体で「21スキル」と呼んでるよ)

見てほしいのはバランスなんだよね。制作層が8スキルで最多。これは「料理の品数が多いレストラン」って意味。でも、それを支える仕入れ(2)・味見(2)・配膳(4)・振り返り(3)がちゃんと揃ってる。どれか1つだけが突出してないって話。ここがね、素人っぽく見えてすごく経営者目線なんだよ。

関連記事:非エンジニアのためのClaude Code設定13選わかりやすい解説

CLAUDE.mdと3つのCSVの設計思想

5層が崩れない理由——CLAUDE.mdと3つのCSVの設計思想

ここまで読んで、こう思った人もいるかな。「でも21スキルもあったら、どれを使えばいいのか本人も分からなくなるんじゃない?」って。めっちゃ鋭い疑問だよね。実はここが、KAWAI氏のシステムで一番大事な部分

仕組み①:CLAUDE.md——全スキル共通の「経営方針書」

「全スキルが同じ記憶を持つこと。これが統合型の設計で最も重要な点」
— KAWAI氏

CLAUDE.mdは、プロジェクトのルートに置く「全スキルが常時参照する設計書」のこと。料理店に置き換えると「お店の理念・メニュー構成・接客マニュアル・衛生基準・帳面の付け方がひとまとめになった経営方針書」。新人が入ってきても、これを読めば店の動きが分かるやつだね。

仕組み②:3つのCSV——情報フローの背骨

CSV名役割料理店に例えると
atoms.csvコンテンツの種を保管仕入れ伝票——今日届いた食材の一覧
pipeline.csv各atomの展開計画+ステータス管理調理計画票——何を誰がいつ作るか
outputs.csv公開済みコンテンツの記録+パフォーマンス売上記録+お客様の声——何が売れて何が好評だったか
「スキル間の引き継ぎにかかる時間がほぼゼロだからです」
— KAWAI氏

この一文にね、8時間→60分の秘密が全部詰まってる気がするんだよね。引き継ぎって、実は業務の中でいちばん時間を食うところ。そこをゼロに近づけたから、残業が消えた。

関連記事:Design.mdとは?Claude Codeで非デザイナーがプロUIを作る新常識

比較して見える景色

比較して見える景色——KAWAI式と私のAI秘書チーム、抱え込みOS時代の私

ここからは私の話を少し。私も3つのWebサイト(AI氣道・分身AI・モテる社長)を回しながら、毎朝LIVE配信をして、顧問契約や研修も持ってるんです。

今私が運用してるのは「AI秘書チーム」と呼んでるClaude Codeのスキル群。2026年4月時点で、スキル数は145個、hookは91個が動いてる。規模感はKAWAI氏の約7倍だけど、設計思想の根っこは同じなんだよね。サイズが違うだけで、料理の考え方は変わってない。

比較表①:KAWAI式 vs 私のAI秘書チーム

項目KAWAI式AI秘書チーム
スキル数21個129個
一貫性の仕組みCLAUDE.md+3つのCSVCLAUDE.md+hook 48個+AI憲法
情報管理の形式CSV 3ファイルカード形式+履歴DB
構築期間1週間段階的に育成
向いている規模個人〜小規模チーム個人〜複数サイト運営

比較表②:抱え込みOS vs 委ねるOS

項目抱え込みOS委ねるOS
意思決定の主体一人で全部決める信頼できる仲間・AI秘書にも判断を委ねる
コンテンツ制作すべて自分の手で朝LIVEで原液を出し、AIチームが展開
自分の役割実務の中心原液の供給/「OK」か「やり直し」の判断
前提自分が動かないと止まる自分が動けなくても”場”は続く

この「抱え込みOS→委ねるOS」のシステム変更は、AIの話であると同時に、人間の組織の話でもあるんだよね。営業も経理も現場も全部一人で抱えてた経営者が、信頼して任せる仕組みに移行する話。AI秘書にタスクを委ねる話。根っこはまったく同じ。

関連記事:分身AIに魂が宿る3つの習慣|共感ストーリー×AI実践法

恥ずかしい話をする

「恥ずかしい話をする」——抱え込みOSの原点と、ある日の転換点

ここで少しだけ、私自身の恥ずかしい話を聞いてほしい。盛ってない、全部私が自分で公開してきた事実です。

私は中卒で、引きこもりとニートを経験して、35歳で高卒認定を取りました。15歳のときに独学でデータベースアプリを作ったのが最初のプログラミングで、そこから30年近く、ブログとメルマガでビジネスをやってきた。134kgあった体重を4年かけて自炊だけで50kg以上落として、その記録を書いたブログが月間100万PVになって、KADOKAWAから書籍も出してもらった。

表から見たら、ビジネスもメディアも一見順調に見えた時期があるんだよね。でもその裏では、投資の失敗と、連帯保証人になったことによる借金と、詐欺被害も、全部ぜんぶ一人で抱え込んでた。笑って配信しながら、帰ってからは夜中にマイナス妄想に飲み込まれる、みたいな日々。

そして2025年1月、直腸がん・ステージ3の告知を受けました。手術台で麻酔が落ちる直前、頭に浮かんだのは仕事じゃなくて、妻と3人の子どもの顔だった。そこで気づいたんだよね。「あ、私がいちばん大事なの、これだったんだ」って。

「癌」という漢字は、「やまいだれ」に「品の山」って書くんだよ。仕事のプレッシャー、経営者としての責任、事業の失敗——品の山を一人で抱え込んだ結果が、身体に腫瘍として現れた。そう受け取りました。

「もう、全部一人で抱え込むのはやめよう」

これが、私にとっての「委ねるOS」の原点。脂肪も、借金も、がんも、ぜんぶ宝物だったって今なら言える。でも当時は、ただ怖かっただけなんだけどね。

病室に伏してる間、GPTs研究会の仲間のただっちがAIモーニングLIVEを続けてくれてました。スマホ越しにその光景を見て、震えたんだよ。

「俺がいなくても、この”場”は続くんだ」

委ねることは、失うことじゃなかった。むしろ自分の凸凹をそのまま受け入れて、他の人やAIと噛み合わせていった方が、結果として”場”は続いてる。これ、頭じゃなくて、体で分かった経験でした。

(この時期の体験は、note記事「ClaudeCodeで12日で803記事・600万文字。主夫が『AIに聞かれて答えるだけ』で生み出した全記録」で全文公開してるよ。)

非エンジニアがAIシステムを組むとき、ほんとの壁は技術じゃないんだよね。「自分がやった方が早い」っていう思い込み。これを手放した瞬間から、道が開ける。私もまだ完全には手放しきれてないけど、少しずつ、ちょっとずつ。

今日から始められる3ステップ

非エンジニア経営者が今日から始められる3ステップ

ここまで読んで「やってみようかな」って温度が上がってきた経営者のあなたに、今日から始められる3ステップを渡しておくね。

Step 1:自分の業務を5層に分類する(30分) 紙とペンを用意して、自分の1日の業務を書き出していきます。そしたらKAWAI氏の5層(調査/制作/品質管理/オペ/分析)に振り分けてみる。この段階で、だいたい気づくよ。「あ、私、制作ばっかりやってるわ」とか、「品質管理がそもそも抜け落ちてるじゃん」とか。5層ぜんぶ埋まってなかったら、最初の改善ポイントはそこ。

Step 2:「毎回同じことを説明している業務」を1つ選ぶ(15分) 書き出した業務の中から、「毎回同じ説明をしてるな〜」ってやつを1つだけピックアップしてください。それがあなたの最初のスキル候補です。いきなり21スキル作ろうとしない。まずは1つ、いちばん繰り返しが多いやつから始める。これだけは鉄則だから守ってね。

Step 3:CLAUDE.mdに「経営方針」を5行書く(15分) 選んだ1つのスキルを動かすために、CLAUDE.mdに以下の5項目を1〜2行ずつ書いてみてください。①私は誰で、何の事業をしてる人か/②このスキルを使う目的/③出力の品質基準/④自動で進めて良い判断・経営者に確認すべき判断/⑤参照する情報源。これだけで、あなたの最初のスキルが動き出す。完璧を目指さなくていい。走り出してから直せばいい。

関連記事:Claude Codeデスクトップアプリが別物になった。Routines、統合ターミナル、サイドチャット

よくある質問(FAQ)

よくある質問(FAQ)

Q1. 非エンジニアでもCLAUDE.mdを書けますか?

書けます。CLAUDE.mdは「コード」じゃなくて「文章」なんだよね。経営方針書を日本語で書くのと同じ感覚でOK。むしろコードを書く人が書いたCLAUDE.mdより、経営者本人が書いたもののほうが、ビジネスの文脈が濃くて精度が高かったりする。料理で言うなら、レシピを書くのにシェフである必要はない。食べる人のために「これを大切にしたい」を自分の言葉にできれば、それでいいんだよ。

Q2. 21スキルを作るのに1週間で本当に足りるの?

KAWAI氏は1週間でやり切りました。ただしこれは1日の大半をこの構築に投下した場合の話なんだよね。通常業務を回しながらだと、1〜2ヶ月が現実的な目安かな。ただ、最初の5〜10スキルができた時点で、実働時間は半分くらいに削れる。全部そろうまで待たなくても、効果は途中からちゃんと出てくるから、そこは安心して。

Q3. CSVじゃなく、データベース(Notionなど)じゃダメですか?

ダメじゃないよ。KAWAI氏がCSVを選んだのはシンプルさが理由なだけ。Notionでもスプレッドシートでも、設計思想は同じでいけます。大事なのは「情報の流れを1枚の帳面で管理する」って一点。ツールは二の次。最初はCSVで始めて、運用に慣れてから移行しても全然遅くないかな。

まとめ:料理店の仕組みを、あなたのビジネスにも

まとめ:料理店の仕組みを、あなたのビジネスにも

最後にざっくりまとめておくね。KAWAI氏の5層21スキル構造の本質は、こういうことでした。

  • 5層構造——調査・制作・品質管理・オペ・分析。1つ欠けたらレストランは回らない
  • CLAUDE.md——全スキル共通の経営方針書。新人が入っても動ける設計
  • 3つのCSV——情報フローの血管。仕入れ伝票・調理計画・売上記録
  • 1週間で構築——完璧を目指さず、走りながら直す

そしてね、この設計は非エンジニアのために、非エンジニアが考えたものなんだよ。コード経験ゼロのデザイナーが組めたんだから、あなたの事業でも、絶対に組める。私は、そう確信してる。

1人マーケ部門は、もう夢物語じゃない。仕入れ伝票を書く。調理計画を立てる。味見のルールを決める。配膳の手順を整える。売上を記録する。料理店のあたりまえを、あなたのビジネスにも。Claude Codeは、その「あたりまえ」をコード経験なしで組めるツールなんだよね。

今日、最初の1枚目、一緒に書き始めてみない?

私のコラム

私のコラム——魂のこもった分身AIと、スキル統合は同じ話

KAWAI氏の記事を読んでいて、一箇所、胸の奥でじわっと共鳴したところがあったんだよね。それが「全スキルが同じ記憶を持つこと」という一文。

これ、私がずっと取り組んでる「分身AI」の設計と、まったく同じ話なんだ。分身AIは私の魂の分身だから、私と同じ価値観・同じ判断基準で動かないと意味がない。そのために、私の憲法・価値観・言葉の癖をぜんぶ1つの設計書にまとめて、全AIがそこを参照する構造にしてます。

KAWAI氏のCLAUDE.mdも、言ってみれば「KAWAI氏自身の分身設計書」なんだよね。21スキルはそれぞれ別の仕事をするけど、全員が「KAWAI氏の代理」として動く。だから統合感が崩れない。

魂のこもった分身AIと、統合型スキルシステムは、同じ原理で動いてる——これは経営者にとって、けっこう大きなヒントだと思う。AI活用の本質は「ツールを使いこなす」じゃなくて、「自分の判断基準を言語化してAIに移植する」ことなんだよね。

私自身、事業の失敗も、がんも、家族の時間も抱えながら、この「判断基準の言語化」を諦めずにちょっとずつ続けてきました。完成形なんて今もないし、たぶん一生来ない。ただ毎日、朝LIVEで原液を出して、AI秘書に聞かれたことに答えるだけの日々の中で、少しずつ「AIに移植できる自分」を増やしていってる最中です。

あなたも、今日の1つから、一緒に始めてみない?

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