GPTs研究会 / AI経営術LIVE
Claude Code基礎編〜スキルの作り方で「自分専用AI」を持つ
2026年5月18日(月) 13:00〜 | ひろくん × れんくん(戸野塚蓮)
📺 出演者
田中啓之(ひろくん)/3方よしAI共創コンサルタント兼おうちCEO。AI氣道.jp運営・GPTs研究会主催。
戸野塚蓮(れんくん)/Claude Code講座主宰・OpenCloud開発者。AI経営術LIVE(月13:00〜)レギュラー。
家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくんです。今回は月曜13時のAI経営術LIVE、Claude Code講座主宰のれんくん(戸野塚蓮)と「Claude Code基礎編〜スキルの作り方で“自分専用AI”を持つ」をテーマにお届けしたよ。
この記事の3行まとめ
- スキルは“作業のレシピ”。まず「スキルを作るスキル」から作るのが正解
- グローバルに全部置くと性能が落ちる。配置とリサーチエージェント育成が肝
- スキルは分割して連結する——ここが“自分専用AI”として育つかどうかの分かれ目
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目次
スキルって何?「料理のレシピ」で考えると一発で腹落ちする

最初に私が聞いたのは「そもそもスキルって何?」という素朴な質問だったよ。私は料理をやってたから、つい料理のレシピに例えちゃうんだけど、れんくんの定義がすごく腹落ちしたんだ。
「まさにレシピと同じです。レシピって一度書いたら次回以降も繰り返し使えますよね。カレーのルーはこのぐらい、ニンジンはこの大きさ、火加減はこのぐらい……それを毎回レシピを見ないとできないのは不便じゃないですか。だから、あらかじめ専門家に覚えておいてもらえば、同じ料理が出てくる。これをAIに業務として登録しておくと、また同じフローで、同じプロンプトを打たなくても動いてくれる。それがスキルです」
プロンプトを毎回書くのは「毎回レシピを開いて作る」状態。スキルにするのは「その料理だけは目をつぶってでも作れる専門スタッフを雇う」こと。注文するだけで、いつもの味がそのまま出てくるんだよね。これがスキル=“自分専用AI”の入口だよ。
れんくん(戸野塚蓮)|2026-05-18 AI経営術LIVEより
「あらかじめ専門家に覚えておいてもらえば、同じ料理が出てくる。それをAIに業務として登録しておくのが“スキル”です」
ちょっと前まで「スキル」って言ったらいわゆる人間の特技のことだったのに、今は「AIのスキル」って言わないと通じないくらい当たり前になった。それくらい、Claude Codeを使ううえで避けて通れない話になってるんだ。

まず作ってみたいのは「スキルを作るスキル」=スキルクリエイター

ここからが本題。れんくんがまず作っているのは、個別のスキルじゃなくて「スキルクリエイター」——スキルを作るためのスキルそのものなんだ。しかも公式テンプレートをそのまま使うんじゃなくて、オリジナルで作っているのがポイントだった。
「スキルの作り方って、公式が提供しているフォーマットもあるし、世界中の天才たちが“こう作るべき”というフォーマットを公開していたりもします。一流に作らせるのか、独自で適当に作るのかで言ったら、天才の脳みそを借りて作ったほうが良くないですか。だから“スキルを作るスキル”、すなわちスキルクリエイターを作るのがすごく重要なんです」
私も「公式のスキルクリエイターあるよね?」って聞いたんだけど、れんくんの答えは「あれではなく、オリジナルで作ってます」。世界中の知見を集めて、自分専用の“作り方の型”に落とし込む。この一手間が、あとから効いてくるんだよね。“自分専用”の作り方の型を持っているかどうかで、後の伸び方が変わってくる。

グローバルに全部置くとClaude Codeが「深夜2時の脳」になる

次に意外と語られない「どこに置くか」の話。スキルクリエイターはどのプロジェクトでも使いたいから、グローバル(全プロジェクト共通)に置く。具体的には ~/.claude のフォルダだね。じゃあ全部グローバルでよくない?と思ったら、そこに落とし穴があった。
「グローバルに全部スキルを配置すると、コンテキストがいっぱいになって、逆にClaude Codeがバカになってしまうんです。最初にそのフォルダを記憶した状態で走り続けないといけないので、エージェントもサブエージェントもMCPも全部繋がっていると、人間で例えるなら“深夜2時の疲れ切った脳”で作業するみたいな状態になる」
これ、私がすごく刺さった部分。
「頭の中がいっぱいの状態でスタートするから、余白がなくていいものができないよね、っていう」
逆に、最低限の情報だけ持った“朝イチの頭がクリアな状態”のClaude Codeのほうが、断然いいアウトプットを返してくれる。どこに何を置くかは、性能そのものに直結するんだ。後々わからなくなったら、実態を見てClaude Codeに最適配置を相談する、というやり方もアリだよ。
「全部グローバル」は一見ラクだけど、コンテキスト圧迫でAIの判断力が落ちる気がする。使う場所が限られるスキルはプロジェクト側、どこでも使うものだけグローバル。この交通整理が効率を支えてくれるよ。
れんくん(戸野塚蓮)|“深夜2時の脳”発言
「全部グローバルに置くと、エージェントやMCPがぜんぶ繋がった状態で走り続けることになって、人間で例えるなら“深夜2時の疲れ切った脳”で作業するみたいになるんです」
ひろくん
「頭の中がいっぱいの状態でスタートするから、余白がなくていいものができないよね、っていう」
れんくん
「最低限の情報だけ持った“朝一の頭がクリアな状態”のClaude Codeのほうが、めちゃくちゃいいアウトプットしてくれそうじゃないですか」

リサーチエージェントを“レベルアップ”させてからスキルを作る

「いいスキルってどこで判断するの?」——ここでれんくんが出してきたのが、リサーチエージェントを“育てる”という発想だった。いきなりスキルをリサーチさせるんじゃなくて、まずリサーチする係そのものを一流にしていくんだ。
「まずリサーチエージェントを作って、サブエージェントの作り方を公式ドキュメントや天才たちが公開しているものでリサーチさせる。レベル1のリサーチエージェントがレベル2になったら、そのレベル2にまたリサーチさせる。そうやって強化していくと、ある一定のところで収束するんです。満足いくリサーチができるな、となったら、初めて“スキルの一流の作り方”をリサーチさせていく」
つまり、リサーチエージェント→スキルクリエイター→スキルの評価エージェント、という順番で“道具を作る道具”から整えていく。私が「だからオリジナルのスキルクリエイターが必要だったのか」と気づいたのはこのタイミングだった。同じClaude Codeなのに、人によって賢く見えたりイマイチに見えたりするのは、ここの差が大きいんだよね。

抱え込まない環境づくり——エージェントビューという発明

道具が増えてくると、今度は人間側の脳が持たなくなる。私も全部抱え込みがちなタイプだから、ここはすごく共感した。れんくんが最近ハマっているのが、Claude Codeの「エージェントビュー」だった。
「エージェントビューはワークツリーで分離して作業してくれるので、tmuxみたいな概念的なところもあって、めちゃくちゃおすすめです。ターミナルがたくさん増えると大混乱するんですけど、これだと“どこで何が走っているか”が見やすい」
「これ発明だよね。あれだけ見てればいい、っていうのが頭のリソースを食わなくていい」
かゆいところに手が届く渋いアップデートをしてくるのがAnthropicらしいところ。並列でいろいろ走らせると、どこに指示を出せばいいか分からなくなるけど、一箇所で俯瞰できると人間の脳の負担がぐっと減る。抱え込まないための“環境づくり”も、立派なスキルの一部なんだ。

寝ている間にゴールまで走り続ける「/goal」スキル

スキルの話からは少し逸れるけど、れんくんが最近ハマっているのが「/goal」というスキル。ゴールを設定すると、そこに到達するまで走り続けてくれるんだ。
「ゴールを完成するまでずっと動き続けるんです。10分、20分、30分、40分ロングランし続けて、目的を達成するまで帰ってこない。トークン消費や、どのターンまで起動するか、何分まで許容するかの設定もオプションであります。ポン出しで“エラー直りました”よりも、めちゃくちゃいいところまで修正してくれる感じです」
私が「ラルフループ的なイメージ?」と聞いたら、「ループというより、ゴールをHaikuなどが評価して、合格するまでやり続ける」とのこと。会話のプロセスも入るし、認証が必要なところはちゃんと確認を取ってくれる。
「寝る前にとりあえずゴール走らせて寝ていたいね。なぜこれをやるのか、詳細なプランを渡しておけばいいかもしれない」
明確なプロンプトであればあるほど精度が上がる。プランをマークダウンで渡して、あとは任せる——そんな使い方が現実になってきてる。これも保存版で覚えておきたい、自分専用AIの育て方の一つだよ。

目的と手段をごっちゃにしない——「カーソル?Codex?」は手段の話

マニアックな話が続いたけど、れんくんが一番伝えたかったのはここ。「目的と手段を履き違えてはいけない」ということ。
「よく聞かれるんです。“カーソルでやったらいいですか、Codexがいいですか、Claude Codeがいいですか”って。これ、目的と手段がごっちゃになってますよね。事業のため、業務効率化のため、自動化して少しでも自分が楽になりたい——その目的から逆算して、じゃあこういうやり方がいいんじゃないか、と考える。場合によってはClaude Codeじゃないこともあります」
たとえばタスク管理なら、Google ドキュメントとMeetで録画して、Googleに自動でタスクを出してもらって、そこからZapierでつなぐほうが速いかもしれない、というのがれんくんの提案だったよ。手段はいくらでもあるから選べばいいだけなのに、つい盲目的に「全部これでやろう」となりがちなんだよね。
ツール選びで悩んだら、まず「何のためにやるんだっけ?」に戻ってみる。目的が決まれば手段は逆算で選べる。ここを飛ばすと、立派な道具を持っているのに使いこなせない、ということが起きやすい気がするんだよね。
れんくん(戸野塚蓮)|“目的と手段をごっちゃにしない”
「事業や業務効率化という目的から逆算して手段を選んでください。場合によっては、Claude Codeじゃないこともあります」

スキルは“分割して連結”する——ここが“自分専用AI”として育つかどうかの分かれ目

そして、今日いちばんの核心。スキルは1個ずつ単体で作るんじゃなくて、「分割して連結する」。れんくんが半年前まで有料で販売していたという動画編集のスキル群が、まさにこれだった。
「一つの動画を、カットのスキル、文字起こしのスキル、文字起こしを修正するスキル、テロップを入れるスキル、効果音を入れるスキル……と、一つ一つのスキルを連結させて作っています。一つ一つのスキルの精度が高ければ高いほど、後々の業務効率化に効いてくる。スキルの最後に“次のステップはこれですよ”と書いておけば、次はこれをやったらどうですか、と繋いでくれます」
「ここがまさに、プロとアマチュアの差を生むぐらい大きな違いだよね」
プロジェクトの初期化でルールを決め、次は文字起こし、次はテロップ……とスキル同士が前後で手をつないでいく。だから「スキル通りに動いてくれない」がほぼ消えて、ちゃんと動く。単体でも動くし、連結したワークフローとしても動く。これが再現性の正体なんだ。
れんくん
「一つ一つのスキルを連結させて作っています。一つ一つのスキルの精度が高ければ高いほど、後々の業務効率化に効いてくる」
ひろくん
「ここがまさに、プロとアマチュアの差を生むぐらい大きい違いだなって私は思ったんだ」

よくある質問(FAQ)
- Q. Claude Codeの「スキル」って結局なんですか?
- A. 一度作れば繰り返し使える“作業のレシピ”です。毎回同じプロンプトを打たなくても、登録しておいた手順でAIが動いてくれます。料理で言えば「その料理専門のスタッフを雇う」イメージです。
- Q. スキルは全部グローバルに置いていいですか?
- A. おすすめしません。全部グローバルに置くとコンテキストが圧迫され、Claude Codeの判断力が落ちます。どこでも使うものだけグローバル、用途が限られるものはプロジェクト側に置くのが基本です。
- Q. 最初に手をつけるなら何が良さそう?
- A. 個別スキルより先に「スキルクリエイター(スキルを作るスキル)」を作っておくと、その後がラクになる、というのが今回の学びでした。さらにリサーチエージェントを育ててから作ると精度が上がります。
- Q. スキルがうまく動かない時、私は何を見直せばいい?
- A. 私の場合は、1個の巨大スキルにせず、工程ごとに分割して前後を連結する設計に見直したら安定した、という体験談です。各スキルの末尾に「次のステップ」を書いておくのがコツです。
まとめ:スキルを攻略すると「質を高めながら量産」できる
今日のれんくんの話を私なりにまとめると、スキルを攻略すると、再現性のあるものが自分の意図した形で作れる、——というのが、私の今日の気づき。これは“自分専用AI”を持つための保存版メモになると思う。これだけで時短も効率化もできるし、空いた時間で質を高めたら、その質をまたスキルに反映できる。質を高めながら量産できる——今までにない、AIならではの使い方だよね。
ポイントを振り返るね。
- スキル=繰り返し使える“作業のレシピ”。専門スタッフを雇う感覚
- まず「スキルを作るスキル(スキルクリエイター)」を作る
- グローバルに全部置かない。コンテキスト圧迫で性能が落ちる
- リサーチエージェントを育ててから作ると精度が上がる
- エージェントビューで“抱え込まない環境”をつくる
- /goalで目的達成まで走らせる(明確なプロンプトほど高精度)
- 目的と手段をごっちゃにしないようにしたい。手段は目的から逆算
- スキルは分割して連結すると、再現性がぐっと上がる
ひろくんコラム:スキルは「抱え込みOS」を書き換えるための道具

今日の話、私がいちばん刺さったのは「グローバルに全部詰め込むと深夜2時の脳になる」というれんくんの一言だった。これ、Claude Codeの話に聞こえて、実は人間の話でもあるんだよね。私はもともと全部自分で抱え込みがちなタイプで——いわば「抱え込みOS」で動いてる。スキルって、その抱え込みOSを書き換えるための道具なんだと思う。
私は中卒から始めて、事業の失敗も、直腸がんステージ3のがん告知も経験して、50kg減らした体で今ここにいる。そのたびに痛感したのは「一人で全部やろうとすると、いいものは出てこない」ということ。余白がない頭からは、余白のあるアウトプットは生まれない。だからこそ、繰り返す作業はスキルに渡して、人間は“なぜやるのか”に時間を使う。れんくんが最後に話してくれた「目的を見失わない」も、まったく同じことを別の角度から言ってるんだよね。
このあたりの「自分の弱さを仕組みでカバーする」という発想は、私の分身AIの実験でもずっとテーマにしてる。たとえば「分身AIに『取りこぼすな』だけ命じたら自動量産バグになった話(DAY85)」では、AIに自動化を任せるときの“盲点”と、それを台帳で設計し直した過程を書いた。れんくんの「スキルは分割して連結する」とまさに地続きの話だよ。
もう一本、分身AIが自分の声を半分聞き間違えていた日(DAY84)では、自分のスキルや仕組みが“ノイズ”を増やして逆に判断を鈍らせていた、という失敗を正直に書いた。スキルは作れば偉いんじゃなくて、PDCAを回さないと「同じところで詰まったまま」になる——今日のれんくんの言葉と重なって、私自身ハッとしたんだ。
料理で言うと、レシピを増やすほど名店になるわけじゃない。お客さんが本当に喜ぶ一皿に集中するために、仕込みを仕組み化する。スキルって、そういう“余白づくり”の道具なんだよね。
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