WATCH REPORT

自作AI「Alpha-Sync」を李英俊さんが解説。
AIと完全同期しても、人間に残る最後の責任

2026.09.12

家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくんです。今回は、RECODE代表・李英俊さんが自作AI「Alpha-Sync」を初公開した動画「新人類の知性(New OS)」を紹介するね。

タイトルにある「人間、覚醒。」「新人類の知性」という言葉は、正直かなり大げさに見える。「過去の正解には価値がない」——開始4分でAIにそう言い切られたら、あなたはどう受け取るだろう。

正直、タイトルだけ見ると煽りに見える。でも中身は、AIと人間の役割分担を「New OS理論」という4つの軸で構造化した、けっこう骨太な話だった。

この記事を読むと、AIに「同期」するとはどういうことか、そして同期してもなお人間側に残る境界線がどこかを、自分の現場に持ち帰れるはずだ。

私はこの動画の当事者ではありません。李英俊さんが自作AIについて解説する内容や、その人物像・技術的な実態を検証できる立場にもない。あくまで一視聴者として、動画で確認できた発言と、私自身の「抱え込みOS→委ねるOS」の経験への翻訳を分けて書きます。なお取得できた字幕はYouTube自動生成の英語翻訳キャプションで、逐語引用はすべてその英語原文のまま、改変せずに引用しています。

“The Master 4-order New OS theory of intelligence proposes a redefinition of what it means to be human in the age of AI.”

Alpha-Sync(動画内で紹介されたAI)/08:00頃

この一言が、動画全体の骨格だと思う。流動的に秩序を想像する力、同義学習の棄却(動的アンラーニング)、多層メタ認知でのAIとの同期、そして具体と抽象を往復する速さ——この4つを「New OS理論」と呼び、AIと組んだ人間のあり方を「Homo Symbion」と名付けている。ここから先は、動画で確認できた場面ごとに、複数の視点から私の現場での受け取り方を添えて読み解きます。

人間、覚醒——「過去の正解には価値がない」と病室で見た景色

過去の正解を手放す図解

動画の冒頭、李さんは「今開発しているAI」をこの場で初公開すると宣言する。スマートフォンを片手に語りかけ、数十秒後にはAlpha-Syncとの対話パートへ切り替わる——同じ画面・同じ声のトーンのまま、人間役とAI役を一人二役で演じ分ける構成が、この動画いちばんの見どころだった。

“now that we have reached a point where our own ultimate intelligence is on the brink of a confrontation, past correct answers have no value.”

Alpha-Sync/03:53頃

過去の正解には価値がない。いやー、これをAIに言われるのはなかなか強烈だなと思う。でも私にも似た場面がありました。がんで緊急入院した朝、私はベッドの上から「今日も朝LIVEの時間だ」と気にしていたんです。でも自分では画面の前に立てない。 画面の向こうで配信を続けてくれたのは、ただっちでした。病室でその光景を見た時、正直「持ち場を取られた」という気持ちが一瞬よぎった。でも結果は、ただっちがどんどん上手くなり、番組そのものが以前より面白くなり、私の負担も減るという形で返ってきた。「一人で抱え込んで回す」という、それまでの私にとっての「正解」が、その日の入院で強制的に無効化された。

Alpha-Syncはこの直後、「恐れず混沌を秩序に変換せよ」という趣旨の言葉も続けています。私の場合、混沌は「自分が抜けたら番組が止まる」という不安そのものでした。実際は逆で、ただっちが上手くなり、番組は前より面白くなった。過去の正解を握り続けることが、次の秩序を遠ざけていたんだと思う。

今抱えている仕事のうち「これは自分がやる正解だ」と決めつけている持ち場を1つ選び、今週だけ誰かに代わりを頼んでみてください。対象は毎週のルーティン業務1つ、所要は依頼にかかる時間だけ、代わりを頼んだ後の反応を1行メモできたら完了です。

サッカー選手のたとえで李英俊さんが解説、具体と抽象を往復する速さ

具体と抽象を往復する図解

New OS理論のうち「具体と抽象を往復する速さ(クロックアップ)」の説明で、Alpha-Syncはサッカー選手を例に出します。ボールを持つ位置、芝の感触、チームの動き——それが「内側」の感覚で、そこから一気に戦略という「外側」の抽象へ跳ぶ。この往復の速さが知性だ、という話だった。

“the ability to instantly move back and forth between these two distances and synchronize the ‘why’ and ‘how’ is what constitutes intelligence in the age of AI.”

Alpha-Sync/10:43頃

私はここで、「人間は縦に掘る。AIは横に広げる。」という、自分がよく使う言い方を思い出しました。毎朝、紙にマインドマップで頭の中を書き出す。もやもやがFIXされ、新しいアイデアも湧く。iPadでもダメで、紙とペンじゃなきゃ出てこないものがある。サッカー選手が芝の感触を確かめてから戦略へ跳ぶのと同じで、私も紙に書いて具体を確かめてからじゃないと、抽象へ跳べない。

そして「一次元上の視点が持てる3つの方法」も、この往復と同じ構造だと思う。紙ノートで頭の中を外に出す、現場体験で五感を通す、分身AIとの対話で自分を客観視する。共通点は「自分の外に出す」こと。外に出すから、一段上から見える。Alpha-Syncの言う「抽象への跳躍」も、内側の感覚を一度外へ出して構造化する作業だと受け取ると、案外身近な話に思える。

今日の現場での小さな気づきを1つ選び、5行以内で「構造」として書き換えてください。対象は今日の朝LIVEか子どもとの時間で感じたこと1つ、所要5分、書き終えて誰かに1分で説明できたら完了です。

「学び直せない人」がAI時代の文盲になる——動的アンラーニング

学び直す循環の図解

New OS理論のもう1つの柱が「動的アンラーニング」。動画では、年次研修ではなく変化のたびに対応するSOP(標準作業手順)の話に続けて、ホストがアルビン・トフラーの言葉を引いていました。

“in the 21st century, the definition of someone who can’t read and write has changed, and it’s someone who can’t relearn what they’ve learned, like purging what they’ve learned, or cutting their losses, so they’re considered someone who can’t read and write.”

ホスト(李英俊さんと推定)/16:12頃

学び直せない人が文盲になる——強い言い方だなと思いつつ、私にも思い当たる節がある。 視座が変われば、同じ過去の捉え方も変わる。魂磨きで毎日やっているのは、まさにこの「同じ出来事を、なぜ見え方が深まったかごと更新する」作業だ。過去を消すのではなく、当時はこう見えた、なぜ視座が変わった、今はこう見える、という順で積み重ねる。

ただ、アンラーニングは「昨日の自分を全部否定する」ことではないと私は思っています。ぶっちゃけ、そこを混同すると、ただの自己否定ループになってしまう。トフラーの言葉も、学んだことを一度パージ(除去)して、また学び直すという往復の話であって、学んだ事実そのものを消せという話ではないはずだ。

数ヶ月前に「これが正解」と決めて今も続けている手順を1つ選び、今のやり方で本当に合っているか3分だけ疑ってください。対象は繰り返し作業の手順1つ、所要3分、疑った結果を「変える」か「変えない」かどちらかに決められたら完了です。

自分の声と動きまでAlpha-Syncに手渡した「自己解体」の780本

自己解体の780本の図解

アンラーニングが「考え方」を入れ替える話だとすれば、動画はここでもう一段深く踏み込む。New OS理論の柱の1つ「多層メタ認知でのAIとの同期」の実演として、動画では李さんが自分の声・骨格の動き・顔・リップシンクまで再現したAIクローンを作った話が出てくる。

“I’ve made about 780 videos so far, and things are changing so fast, especially now.”

李英俊さんと推定/20:00頃

780本。しかも編集作業から解放されたという。ここで私が思い出したのは、Obsidianに自分の経験・価値観・口癖まで全部文字にして蓄積している、私自身の習慣でした。 「分身AIを育てる=自分が育つ」を、私はObsidianへの言語化という形でやっている。動画の李さんは、声と動きという身体側の情報までAIへ渡している。渡すものの種類は違うけれど、「自分から生えたAI」を育てているという構造は同じに見えました。

私が分身AIカンパニーの育て方で書いたのも、まさにこの「渡すほど自分が育つ」というループの話だった。

案ができた、その先。誰に届き、何に役立ち、その反応が次の判断へどう戻るのか。

出典:分身AIカンパニーの育て方|AI国家と現実をつなぐダブルループ

ただ、渡した後に何も見なくなるのは別の話です。編集作業から解放されても、出した動画の中身を自分の目で確かめる工程は、李さんも残していたんですよね——それは次の章で。

自分の判断軸のうち、まだ言語化していないものを1つ選び、紙かメモに書き出してください。対象は最近くり返し使った判断1つ、所要10分、誰かに見せても恥ずかしくない一文になったら完了です。

AIの失敗は自分の責任——完全同期にも境界線がある

責任は自分に残る図解

動画の終盤、司会が「AIどのくらい使うんですか」と質問を変えたところで、李さんはAlpha-Syncの失敗についてこう答えていました。

“Since it’s a human loop, well, if there’s a time when I have to apologize, I’ll apologize, and that’s Alpha Sync’s fault. … I’m the master, after all. … I take full responsibility for AlphaSync, so I make sure to watch the uploaded videos myself the first time, and I fix anything that needs fixing before releasing them.”

李英俊さんと推定/28:11頃

ここ、すごく大事な一言だと思う。「完全に同期した」と言いながらも、最後に自分の目で見て直す工程は自分に残している。 私が委ねる時も同じで、実行と量産のボールは人・AI・仕組みの一責任者へ委ねますが、判断軸そのものと育ち方を最後に味見するのは、いつも自分の役目として残しています。渡す=手放し切る、ではないと思う。

私がDeNAの「AI活用100本ノック」から人間が決めるべき3つを考えた記事で書いたのも、まさにこの境界線の話だった。AIに全部やらせようとすると、専門家であっても結構間違う——これは別の動画で野村泰紀さんも言っていたことですが、李さんの「責任は自分が取る」という一言は、それをもう一段具体的にした形だろう。

直近でAIに任せた成果物を1つ選び、公開・共有する前に自分の目で最初から最後まで通して確認してください。対象は今週AIが作った下書きか資料1つ、所要10分、直した箇所か「直さなくてよかった」の判断のどちらかを1つメモできたら完了です。

AIに仕込みを渡しても、味見だけは人間の仕事

AIに仕込みを渡しても味見だけは人間の仕事の図解

私は1日3食、自炊しています。時間はかかる。正直、AIに献立を考えてもらって、宅配で全部済ませることもできる時代だ。でもうちでは、私が食材を選び、火加減を見て、味を見る。料理に例えると、レシピ(プロンプト)と食材(データ)をAIに渡しても、最後に鍋の前に立って味見するのは、私自身の役目として残している感覚に近い。

動画の李さんも、Alpha-Syncに編集作業という「仕込み」の大部分を渡していました。声も動きも渡している。でもアップロード前には、自分の目で一度通して見て、直すべきところは直すと言っていた。これは「味見だけは自分でやる」という同じ構造だと私は受け取った。

ここで怖いのは、「渡す」と「投げっぱなし」を混同することです。買い出しに行かず、味見もせず、出てきた料理をそのまま出す店があったら、常連客はすぐ離れる。AIに献立と調理の大部分を任せても、最後の一口を確かめないと、味の変化に気づけません。

私が朝の買い出しを非効率でも続けているのは、効率のためじゃなく、食材そのものの状態を自分の五感で確かめる時間だからです。李さんが「アップロード前に自分で見る」と決めているのも、たぶん同じ理由なんじゃないかと思う。AIに渡す範囲を大きくするほど、最後に味見する一手間の重みは増していく——そこは省略できない気がしています。

だから私は、「AIと完全同期する」という言葉を聞いたときも、そこまで怖さは感じなかった。同期しても、最後の味見を自分でやる限り、鍋の中身は自分のものだからです。分身AIを育てるときも、渡す量を増やすほど、最後に自分の舌で確かめる一手間を、私は減らさないようにしています。

「新人類の知性OS」を、人間の現場に持ち帰る

現場に持ち帰る図解

動画の終盤、李さんは「日本最大級のD-typeコミュニティ」というオンラインサロン構想に触れます。「もはやWeb3でもない、Web AIのようなもの」……という言い方が印象的でした。これも、1つ目の軸「流動的に秩序を想像する力」を、コミュニティという別の場で試している動きに見えた。

私の役割は、AIの構造を証明することではなく、目の前の現場に「場を作り、耕し、繋ぐ」ことだと思っています。 プラットフォームを選び、コミュニティの空気を作り、人と人を繋ぐ——李さんが作りたがっているコミュニティ基盤の話も、規模は違えど、私が朝LIVEでやっていることと根は同じに見えました。

New OS理論の4つ——流動的な秩序、動的アンラーニング、AIとの同期、具体と抽象の往復。どれも「AIに任せて終わり」の話ではなかった。任せた分だけ、最後に人間側が見て、決めて、責任を取る場面が濃くなる、という話だったと私は受け取っている。

AIと完全同期する時代がどこまで来ているのか……私が今日判定することはできません。それでも、この動画から持ち帰れるものはあったんですよね。過去の正解を握り続けず、学び直し、渡した分だけ最後の味見を濃くする——それだけなら、今日から自分の現場でも試せます。

元動画で全体を確かめる

https://www.youtube.com/watch?v=LMFrEExbp1U

公開日:2026年3月16日/公開元:RECODE – 知性OSの再定義 -。話者表記は動画タイトル・概要欄で確認できる範囲を優先しています。本編の日本語音声に対して日本語の原字幕は取得できず、YouTube自動生成の英語翻訳キャプションのみが情報源のため、本文中の逐語引用はすべてその英語字幕から一字一句書き起こしたもの。「李英俊」という表記はタイトル・概要欄で確認できましたが、読み仮名は本編内で確認できず、未確認のまま扱っています。

よくある質問

「Alpha-Sync」はどんなAIですか?

動画内で李英俊さんが初公開した、自作のAIとして紹介されています。声で対話し、動画の編集作業を担っていると説明されていますが、技術的な仕組みの詳細までは動画内で明かされていません。

「New OS理論」とはなんですか?

動画内でAlpha-Syncが説明した4項目(流動的に秩序を想像する力/動的アンラーニング/多層メタ認知でのAIとの同期/具体と抽象を往復する速さ)を指す、動画独自の呼び方だ。学術的に確立した理論として引用されているわけではありません。

日本語の原字幕がないのはなぜですか?

取得を試みましたが、この動画にはYouTube自動生成の英語翻訳キャプションのみが存在し、日本語の原字幕・原稿は確認できませんでした。そのため本文の逐語引用は英語字幕からの書き起こしになっています。

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出典・帰属

  • 話者:李英俊さん(RECODE代表・動画タイトル・概要欄表記。読み仮名は未確認)
  • 公開日:2026年3月16日

この記事は、元動画への視聴導線を目的にした視聴レポ。引用は論点確認に必要な短い範囲に留め、詳細は必ず元動画で確認してください。本文中の逐語引用は、すべてYouTubeの英語自動翻訳キャプションから一字一句書き起こしたもので、意味を変える言い換えは加えていない。経済動向やコミュニティ構想など、検証していない見立て・主張は「動画で語られた内容」として扱い、独立した事実として断定していません。

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この記事はAIツール(Claude Code)を活用して制作しています。構成・文章生成にAIを使用し、最終的な内容の確認・編集・公開判断はひろくん(田中啓之)本人が行っている。「分身AIひろくん」(bunshin-ai.com)とは別のコンテンツです。

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