
Grok Bot Galaxy
Grok Bot Galaxy Day2。ポップアップを捨てて、未完成のゲーム Cupcake を残した
2日目 8時間23分24秒
家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくん(@passion_tanaka)です。
xAIのチームが、Grok Botだけで3日で会社を作る配信の2日目です。初日はアイデアが決まらず、接続だけ残りました。2日目の朝、チームは前日のポップアップ案を捨てます。
で、結論から書きます。8時間23分かけてゲーム「Cupcake」を作りました。Xログインは成功した。リーダーボードは動かなかった。未完成のまま終わります。
チャットの往復で止まっている人に、そのまま渡したい話です。申し込みは x.ai/galaxy です。初日の記録は Grok Bot Galaxy Day1 にあります。
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2日目は、ポップアップを捨ててゲームスタジオへ曲がった日です。残ったのは未完成の Cupcake です。
3行でわかるポイント
- 方針は朝に捨ててよい。エージェントがピボットを勧めた、とホストが言います。
- 人間が話す相手は1体。Chief of Staff から専門ボットを増やす。
- 厨房で例えると、仕込み担当を増やしすぎない。軍団は楽しい。でも混乱する。
英語の発言は原文のあとに、和訳を置いています。製品名は本文では Grok Bot に揃えます。
Grok Bot Galaxy Day2。ポップアップを捨てた朝

開始直後です。ホストは、前日の体験型ポップアップを捨てます。
理由は2つ語られています。サンフランシスコは営業許可が多くて実現が難しい、という指摘。配信として地味で面白くない、という判断。一晩、ボットに検討させて、方針を変えた、と。
the most fun thing we could think of is making a gaming company.
(和訳)いちばん楽しいと思えたのは、ゲーム会社を作ることでした。
新方針は、視聴者が自分の Grok Bot テンプレートをアップロードしてキャラにし、他人のキャラと対戦させるゲームスタジオです。この日のゲームには、後半になって作業名「Cupcake」が付きます。
本線はゲーム開発です。途中に Sales Engineering、SDR、Customer Support のワークショップが挟まります。裏では開発が続き、復帰後に進捗が報告される、という繰り返しでした。
終了時点です。Xログインは実際に成功した。リーダーボードにプレイヤーが反映されない。完成はしていません。
I think we had a pretty good day, right? We went from no app to an app, but not just an app, but like an app with an engine and a bunch of bots that have basically done all the work for us today.
(和訳)いい一日だったと思います。アプリが無いところからアプリになった。エンジン付きで、ボットたちが今日の仕事のほとんどをやってくれました。
未完成でも出す。2日目は、その実況でした。
作ったもの。ゲーム Cupcake

プレイヤーは自分の Grok Bot テンプレートをアップロードします。それが対戦用のキャラになる。カリスマとデクステリティとインテリジェンス。合計は100固定。説明文をLLMに読ませて、決定的に算出する方針でした。
we definitely agree with not doing sort of pay-to-win.
(和訳)課金で強くなる、はやらない、で一致しています。
同じテンプレートを上げると、誰でも同じ最強キャラになる懸念が出ます。レアリティをボット本体から切り離す。同じテンプレでも、引いた結果でレアリティが変わる。
I wonder if we should separate the rarity from the actual bot.
(和訳)レアリティを、ボット本体から分けた方がいいかなと思います。
リロール連打でレジェンダリーを狙える穴も見つかります。ブラインドピック。キャプテンだけ選んで、残りは見えないまま試合に入る。チート対策で、対戦ロジックはサーバー側へ移します。
a hacker in the console could be like, I’m going to tweak the values.
(和訳)コンソールのハッカーが、値をいじる、となり得ます。
途中で HTML から Next.js へ書き換えます。3D専任のボット「Glow」。音楽担当「Tone」。Notion の Cupcake board。in progress に動かすとボットが検知して着手する。終盤、テストが失敗し続けるので、いったん全部消して main に push する判断も出ます。Xログインは成功。リーダーボードは動かない。未完成のまま、次の日へ続きます。
Grok Bot の仕組み。同僚です

繰り返し語られる本質です。タスク単位のチャットから、常時稼働の同僚へ。
we’re really going from a chatbot type world to more like a team of colleagues.
(和訳)チャットボットの世界から、同僚のチームへ移っています。
ボットは自分専用のクラウドコンピュータを持ちます。ノートPCを少し開けておく必要はない、と。私の言葉で言うと、クラウドPCです。
No longer do you need to keep your laptop just a little bit open and keep it on for the bots to work. It has its own computer, its own VM working 24-7 when you’re not able to work.
(和訳)ボットが動くために、ノートPCを少し開けておく必要はもうありません。自分のコンピュータが、あなたが働けないときも24時間動きます。
認証情報は vault に入り、ボット自身もパスワードを見られない。スキルは動画で教えられる。他人のテンプレートを借りて、自分用に直す文化がある、とも言います。
you can steal others’ templates. And I think that’s what makes GrokBot like so fun and easy to get started.
(和訳)他人のテンプレートを借りられます。Grok Bot が楽しく、始めやすい理由だと思います。
配信では、ノートPCを閉じてもボットのクラウドPCが動き続ける、と言います。私はそれを、文章の上手さでは測りませんでした。Grok BotとHermesに同じ宿題を出した記事では、同じ宿題を二つの入口へ出し、翌朝にファイルがあるか、公開ボタンの手前で止まっているかを見ました。結果として残ったのは「書けた」ではなく、仕事が残ったかどうかです。Day2の「24時間動く同僚」は、私の現場ではその翌朝チェックになっています。
問題は翌朝です。ファイルはどこにあるか。公開ボタンの手前で止まっているか。「できました」は、残った仕事ではありません。
料理に例えると
万能シェフ1人ではない。仕込み担当を増やして厨房を回す。増やすほど楽しい。でも、声が多すぎると、味見ができなくなる。
使い方の型。話す相手は1体

2日目で何度も出る型です。人間が直接やり取りするボットは1体。Chief of Staff。そこから専門ボットへ振る。
you have like an orchestrator and then you can like fan that out into sub agents. And rather than interacting with the sub agents, you interact with the orchestrator.
(和訳)オーケストレーターを置いて、サブエージェントへ広げます。サブと話すのではなく、オーケストレーターと話します。
呼び方は人によって違います。Laurenは Steve。Simonは Simon bot。Kristaは Olive。増やす役割は Dr. Eggbot。
増やしすぎの失敗談です。
as someone who’s built an army of bots, I promise you I’ve had way too many at some point. And it’s honestly more chaotic and it does more harm than good.
(和訳)ボットの軍団を作った者として約束します。多すぎた時期があります。正直、混乱して、害の方が大きいです。
個々への指示が増えたら、全体ルールへ切り替える。重要操作は auto review で、確認してから実行。
分身AIを育てる=自分が育つ。話す相手を1体に絞るのは、自分の仕事の言語化です。
配信の型は、人間が話す相手を1体に絞って、そこから専門ボットを増やす、です。私はそれをスローガンのままにしていません。Grok Botで会社と顧客を動かした記事では、経営・制作・接客と顧客役を同じ実験の場に置きました。返ってきたのは、商品を用意して、質問に答えて、購入判断まで進む動きです。Day2の Chief of Staff は、私の現場では「運営ボット1体+役割の分かれた同僚」として、すでに小さく回しています。増やしすぎの失敗談と重なるのも、ここです。役割を分けるほど動く。分けすぎると、翌朝に何が残ったかが見えなくなる。
Grok Botの中に会社と顧客AIを置いて、商売を動かすビジネスシミュレーションができました。会社が商品を用意し、顧客が質問して購入を判断する。
部門別の使い方

同じ画面です。部門の名前が違うだけです。Sales Engineering では、Mimi がブログURLからスライドを作る。Sherlock がコードを調べる。Serena が競合の予約フローを自分のPCで操作する。
GrokBot did all of that within the last 10 to 15 minutes.
(和訳)Grok Bot が、この10分から15分で全部やりました。
SDR。Krista の Olive は通勤中でもメールの下書きを用意する。Simon の Simon Soldiers は、Web調査の下で50〜100件のアカウントを分担する兵士です。
I like to think of GrokBot like not just like as a thinking partner or like a research partner, actually like a doing partner.
(和訳)考える相手や調べる相手だけではない。やる相手です。
Customer Support。crawl(読んで要約)から walk(下書き、人間が確認)、run(自信があれば送信)へ。パスワードリセットは自動。SSOは人間へ。返金SOPに基づき Stripe を操作する実演もあります。
You can and should feel comfortable setting guardrails for your bots.
(和訳)ボットにガードレールを置くことを、安心してやってよいし、やるべきです。
サポートのワークショップは、下書きまではボット、送信の前は人間、です。返金も Stripe を触る実演が出ます。私は、同じ線を買い物の入口で引きました。カードが出る前に人が見る、と書いた記事では、公式の「buy things」を開いて、connect の上まで指を置いて、押していません。Day2の auto review と、私の「押さない」は同じ種類です。やる相手にしてよい。でも、金が動く手前は人が見る。
スマホでXを開く。Grok Bot公式に buy things と出ている。日本語にすると、もう買い物できる、です。その下に connect @link がある。指はそこの上まで行った。押していない。
個人利用の実例

会社の話だけではありません。私生活の雑務が、ボットに渡っています。Karen Cheng の新聞ボットは、夜間に自宅のプリンターを見つけて印刷する。朝、紙で見る。
it will just find a printer and just print it.
(和訳)プリンターを見つけて、印刷するだけです。
荷物追跡はメールを1日2回見る。電気代のプラン見直しは、長文メールのスクリーンショットを渡して、過去12ヶ月を見させる。意識的な集中時間は約60秒、とホストが言います。Matthew Berman の Family Bot は、子どもの学校メールを全部読んで、家族に関係する内容だけ要約する。
I can’t tell you how much time this single bot alone has saved me.
(和訳)この1体だけで、どれだけ時間が助かったか、言葉になりません。
抱え込みOSは、小さい雑務でも積もる。1つ渡すところから、荷物が下りる。
注意点とリスク

うまくいかない話も、隠さずに出てきます。captcha に止められる。ログイン切れで作業が止まる。フィーチャーフラグはコンソールから改ざんできる。AIっぽい冗長文を削る編集が要る。メールがテンプレ化する。ボットを増やしすぎる。
テストが失敗し続けるので、全部消して main に push する判断も、品質のトレードオフとして明示されます。ルーティンを15分ごとに走らせていた失敗談もある。1日1〜2回に絞れ、と。
手放したら全部良くなった、という原体験があります。境界を先に書くのは、任せ続けるためです。
今すぐ真似できること。私が今やっていること

Grok Bot を持っていなくても、持ち帰れる型です。Chief of Staff 役を1体だけ作る。私生活のタスクを1つだけ渡す。ルーティンは1日1〜2回。後戻りしにくい操作は、確認してから実行。
私の今日の1手は、これです。話す相手を1体に絞る。証拠なしの報告は受け取らない。
持ち帰る1手は、話す相手を1体に絞ることです。それを私の現場に落とすと、二つの記事になります。
ひとつは、上手さで道具を選ばないことです。Day2はボットが仕事のほとんどをやった、と言って終わります。私は 同じ宿題を Grok Bot と Hermes に出した記事 で、翌朝にファイルがあるかだけを見ました。Cupcake が未完成でも「いい一日」と言えるのは、アプリが残ったからです。文章が上手かったからではありません。
一人で全部抱えていると、文章の上手さで道具を選んでしまいます。今回見るのは上手さじゃない。同じ宿題を二つの入口へ出して、仕事が残ったかを見ます。
もうひとつは、判断軸を先に渡すことです。Day2のボットたちは、ゲームの仕事を進めた。でもリーダーボードのバグは、人間が見て残しています。Grok BotでAIカンパニーを動かしたLIVEの記事では、価値観と判断軸を埋め込んでから、代わりに働かせる、と書きました。渡さないまま増やすと、Simon の「軍団は害の方が大きい」に落ちます。渡してから1体に話すと、未完成でも次の朝に続きます。
AIを動かすときに大事なのは「自分の判断軸」を分身のAIに魂を宿すことで埋め込んでいくことだと、私は思ってる。なぜそう思うのか、どう感じるのかという価値観・判断軸をAIに渡しておけば、AIが代わりに働き、代わりに判断してくれる組織として機能し始める。
申し込みは x.ai/galaxy です。初日は Grok Bot Galaxy Day1 です。
よくある質問
- Q. Day2でゲームは完成しましたか?
- していません。Xログインは成功し、リーダーボードは動きませんでした。ホスト自身が、アプリにはなったが未完成だと振り返っています。
- Q. 人間は何体のボットと話せばいいですか?
- 配信では、話す相手は1体(Chief of Staff)に絞り、そこから専門ボットを増やす型が繰り返し出ます。増やしすぎは害の方が大きい、という失敗談もあります。
- Q. 英語が苦手でも読めますか?
- 英語の発言は原文のあとに和訳を付けています。申し込みは x.ai/galaxy です。
まとめ
2日目は、ポップアップを捨ててゲームへ曲がった日です。Cupcake は未完成のまま終わりました。Xログインは成功し、リーダーボードは動きませんでした。
人間が話す相手は1体。厨房で例えると、仕込み担当を増やしすぎない。私は、万能チャットに全部投げていた自分を、また少し恥ずかしいと思いました。
今日の1手は、話す相手を1体に絞ること。申し込みは x.ai/galaxy です。
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Grok Bot Galaxy Day1。3日で会社を作る初日は、アイデアが決まらなかった。2日目のピボットの前に、初日は接続だけ残った話です。捨てる前の迷いが、ここにあります。
Grok BotとHermesに同じ宿題を出したら、残ったのは文章じゃなかった。Day2の「ボットが仕事をした」を、私は翌朝のファイルの有無で測った記録です。上手さでは選んでいません。
Grok Botでビジネスシミュレーション|AIの会社と顧客を動かしてみた。Chief of Staff から専門ボットへ振る型を、会社役と顧客役で小さく回した実験です。
AIワールドにAIカンパニーを作ってみた。GrokBotで動く「共進化ダブルループ」。判断軸を先に渡してから働かせる話です。渡さないまま増やすと、軍団は害になります。
参考リンク
申し込み: x.ai/galaxy
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捨ててから、厨房が回り始めた
初日はアイデアが決まらなかった。2日目は、決まった案を朝に捨てます。
私は、決めたものを守る方が仕事だと思っていました。でも残ったのは、未完成のゲームと、話す相手は1体、という型です。
料理に例えると、メニューを張り替えて、仕込み担当の名前を決めた、ってことです。完成品は、まだ出ていない。
「賢いAI」より「委ねるAI」だった話 と同じ場所に、私はいます。賢さより、誰に話すかです。
ここだけは人間が押す線を先に決めた話 も、auto review と同じ種類です。確認してから実行。
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