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Obsidian勉強法5つ。保管庫を数えたら、復習の道具Spaced Repetitionだけ無かった

2026.10.05

家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくん(@passion_tanaka)です。動画の5つの勉強法を、私のObsidianの保管庫に当てて数えてみたら、Spaced Repetitionだけ、12個のどこにも入っていませんでした。今回はYouTubeチャンネル「飯塚浩也 | Obsidianでつくる最強の右腕」から、「Obsidianを活用して明日からのインプットが変わる最強の学習方法を教えます。」という動画を紹介するね。約23分で、話しているのはチャンネル主の飯塚浩也さんです。この記事では、5つの勉強法を、論文の評価と、保管庫の実測に照らして読みます。私が手を動かしたのは、保管庫を数えるところまでです。引用は自動字幕のままで、誤変換は地の文で補いました。

テーマは「5つの勉強法を、自分の手元の道具と習慣に照らして、足りない1つを見つける」。

3行でわかるポイント

  1. 事実: 線を引く・読み返すは弱く、思い出す・間を空けるは強い。動画のこの向きは、Dunlosky ほか(2013)の論文の評価と一致しました(第2章へ)
  2. 実測: 私の保管庫12個を数えると、Spaced Repetitionは0個。紙に出す・AIに問われて答える、は日々やっていました(第4章へ)
  3. 推測: 「苦しいのがいい」と「やりたいことをやれば自然と学ぶ」は、入口が違うだけで両立するのかもしれない(第7章へ)

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01

「線を引く・何度も読む」は、頭を使わないから残らない。動画の主張です

▲目次
線を引く・何度も読むは頭を使わず残らない、負荷のある勉強は残る、を対比した図解
動画キャプチャ: 脳にある程度困難な処理が記憶定着に良いと説明する場面(3:34頃)
動画キャプチャ: 脳にある程度困難な処理が記憶定着に良いと説明する場面(3:34頃)

飯塚浩也さんの動画は、勉強の話から始まります。資格を取りたい人にも、新しい仕事のために学び直したい人にも使える方法を、Obsidianの中で回す。ゴールは、試験に受かることではなく、受かったあとも使える資産を残すことだ、という話でした。

飯塚さん(動画の中で・1:45〜)

そうしたオブシアの中でできる学習法を今日はお伝えしたいと思います。

そのうえで飯塚さんは、世の中で「良い」とされている勉強法をばっさり切ります。線を引く。何度も読む。義務教育で教わってきたやり方です。

飯塚さん(動画の中で・3:01〜)

義務教育でそのように教育されてますよね。でもそれは非科学的ですよと。なぜかと言うと頭を使わないから線を引く頭使わないですよね。何度も読む頭使わないですよね。

では何がいいのか。飯塚さんは「望ましい困難」という言葉を出します。脳に、ある程度の負荷がかかる勉強のほうが、記憶に残るという考え方です。

飯塚さん(動画の中で・3:19〜)

これを望ましい困難と1994年の病区という方が提されました。つまり人にとって良質な勉強というのは脳にある程度困難がかかるような処理が記憶定着にいいんですよって言ってるわけなんですね。

「病区」は人名の誤変換です。誰なのかは、第2章で確かめます。

この動画が挙げる、良質な勉強法は5つでした。動画の呼び名と、私なりの言い換えを並べます。

動画の呼び名私の言い換え(動画の説明どおり)
想起練習答えを見ずに、思い出して書く。動画の例は、白紙に学んだことを書く「白紙勉強法」
分散学習一度にまとめてやらず、間を空けて何度かに分ける。5時間なら、前日に5時間より1時間を5日
自己説明「これって何?」「何と関連している?」を、自分の言葉で声に出して説明する
精緻化質問「なぜ?」を自分に問い続けて、答えを書く
画像優位効果絵や図を描いてまとめる。動画では、1994年の英語PDFを図にした実演がある

ここで私が引っかかったのは、勉強法の中身より、その手前の一言でした。動画の最初のほうで、試験に受かるためだけの勉強は意味がない、と話していたところです(1:27あたり)。私にも、似た言い方があります。学びの目的は、問題集を終えることではない、という考え方です。自分で表現して、その表現を自分や人やAIから返してもらって、自分に気づく。そこまでが学びだ、と思っています。

ただ、同じ場所を指しているかは分かりません。動画の目的は「合格後も記憶に残ること」で、私が言っているのは「自分に気づくこと」です。重なる部分はあっても、ゴールの置き場所は少し違う、というのが、いまの私の読みです。

今日できることを1つだけ書きます。今夜、何か1本、読み終えた記事を選んでください。線を引く代わりに、画面を閉じて、白い紙に「覚えていること」を3行だけ書く。3行目が出てこなくても、そこで止まるのが、この動画の言う「脳に負荷がかかる」瞬間です。

02

Obsidian勉強法の5つを、論文の評価と並べて確かめた

▲目次
動画の5つの勉強法を論文の評価(高い・中程度・同名なし)と並べて照らし合わせた図解
動画キャプチャ: 復習カード画面でDunloskyの論文の評価が示される場面(12:23頃)
動画キャプチャ: 復習カード画面でDunloskyの論文の評価が示される場面(12:23頃)

動画の中では、研究者の名前や年が次々に出てきます。ここは、動画を見ただけで「その通り」と書きたくないところです。AI秘書の凛ちゃんに頼んで、動画に出てくる論文の本文を取ってきてもらい、5つの勉強法が、論文ではどう評価されているかを読みました。

動画で名前が出るのは、Dunlosky(ダンロスキー)さんの2013年のまとめです。論文の題名は「Improving Students’ Learning With Effective Learning Techniques」。学習法10個を、有用度で「高・中・低」に分けています。論文の要約から、5つに関わる部分を、そのまま書きます。

論文の要約より(Dunlosky ほか 2013・Psychological Science in the Public Interest 14(1))

Practice testing and distributed practice received high utility assessments … Elaborative interrogation, self-explanation, and interleaved practice received moderate utility assessments. … Most students report rereading and highlighting, yet these techniques do not consistently boost students’ performance, so other techniques should be used in their place (e.g., practice testing instead of rereading).

日本語にすると、こうなります。練習テスト(想起練習)と分散学習は「高い」。精緻化質問と自己説明は「中程度」。多くの学生が使っている「読み返す」と「線を引く」は、成績を安定して上げないので「低い」。代わりに練習テストを使うべきだ、とまで書かれています。

動画の呼び名論文での名前論文の評価と、動画との一致
想起練習練習テスト(practice testing)高い。動画の「最も学習効果が高い」と一致
分散学習分散練習(distributed practice)高い。動画の「想起×分散が最強」は、どちらも論文で高く評価されている
自己説明self-explanation中程度。動画も「中程度の効果」と言っていて一致
精緻化質問elaborative interrogation中程度。動画の「中程度」と一致
線を引く・何度も読むhighlighting・rereading低い。理由づけは違うが、結論は動画と同じ
画像優位効果論文の10個の中に、同じ名前のものは無い論文に近い項目は「imagery use for text learning」で、評価は低い。動画も画面で「Dunloskyの論文では低かった」と書いているので、動画の5つ目だけは、論文の表では確かめきれなかった

動画の画面には、もう一枚、気になる記載が映っていました。「イメージ法の効果は?」というカードの答えで、Dunloskyの論文では効果が低いとされたが、2021年のメタ分析では、大学生では最も高い学習法になった、という内容です(12:11あたり)。この2021年のメタ分析そのものは、私は確かめていません。画像優位効果が高い評価かどうかは、動画の記載だけ、というのが私の確認できた範囲です。

もう1つ、動画で名前が聞き取れなかった人がいます。「望ましい困難」を1994年に提唱した人です。動画の画面には、論文の題名「Memory and Metamemory Considerations in the Training of Human Beings」が映っていました。この題名で調べると、Robert Bjork(ロバート・ビョーク)さんが、1994年に、Metcalfe と Shimamura が編集した本『Metacognition: Knowing about Knowing』の中で書いたものでした。字幕の「病区」は、この人の名前の誤変換だと思います。

分散学習が最大で年単位効くという話(6:32あたり)と、1時間を5日の例は、動画の発言のまま書きました。論文では確認していません。終盤に出る資格試験の名前も、字幕でしか確認できず、飯塚さん自身が「詳細は分かっていない」と話していたので、書きません。

ここまで確かめて言えることは、1つです。動画の骨組み、つまり「読み返す・線を引くは弱く、思い出す・間を空けるは強い」は、論文の評価と同じ向きでした。次の章から、5つを1つずつ、私の手元に照らします。

03

白紙に書くのは毎朝やっている。ただ、あれは「思い出す練習」ではなかった

▲目次
朝の白紙は頭の中を出す、夜の3行は頭から引き出す、の違いを上下で対比した図解
動画キャプチャ: 想起練習を説明する場面(4:50頃)
動画キャプチャ: 想起練習を説明する場面(4:50頃)

1つ目は想起練習です。動画の説明は、学校の授業の例でした。

飯塚さん(動画の中で・4:50〜)

そう思い出して脳に負荷をかけてそれでアウトプットさせると拍し勉強法って聞いたことないです。例えば事業中に今まで学んできたことをこの拍紙の中に書いてみてって先生が言うんですね。それがまさに早期練習と思い出す練習ですね。それが最も学習交換高い勉強法だと知られてるんですね。

字幕の「拍し」は白紙、「事業中」は授業中、「早期練習」は想起練習のことです。授業の終わりに、白紙を配って「今日覚えたことを書いてみて」と言われる、あの場面です。飯塚さんは、過去問も、答えを見ながら解くとだめで、見ずに思い出して解くのがいい、と続けていました。

白紙に書く、と聞いて、私がすぐ思い浮かべたのは、毎朝の紙です。私は毎朝、紙にマインドマップで頭の中を書き出しています。紙とペンじゃなきゃ出てこないものがある、と思っています。

前に書いた記事にも、こういう整理があります。紙ノート、現場の体験、分身AIとの対話は、形こそ違うけれど、どれも「頭の中にあるものを一度、自分の外に出す」行為だ、と(Post 57726)。別の記事では、もっと短く、こう書きました。

私の記事より(Post 42479)

紙のモーニングページに頭の中を書き出すのも、分身AIと対話して自分を客観視するのも、結局は自分の考えを一度外へ出して、上から眺め直す作業です

これは、白紙に書く想起練習と、同じものでしょうか。近いと思います。ただ、同じとは言えません。

動画の白紙勉強法は、授業で学んだことを「思い出す」練習です。答えが先にあって、それを自力で引き出せるかを試しています。私の朝の紙は、答えが決まっていない、もやもやを出す作業です。出したあとに「なるほど、そうか」と整う。引き出す先が違います。

第1章で書いた夜の3行は、ちょうどこの違いを確かめる道具になります。朝の紙は「出す」、夜の3行は「引き出す」。同じ紙でも、書き終えたあとの気持ちが違うかどうかを、見てみてください。

04

間を空けて思い出す道具は、私の保管庫にだけ無かった

▲目次
12個の保管庫のうち、間を空けて思い出す道具Spaced Repetitionは0個だったことを示す図解
動画キャプチャ: 復習の間隔を選べる画面(12:33頃)
動画キャプチャ: 復習の間隔を選べる画面(12:33頃)

2つ目は分散学習で、動画のObsidianの実演は、ここから本番になります。飯塚さんは、まず例を出します。

飯塚さん(動画の中で・5:54〜)

それはですね、短期間で集中するブロック学習と言われる勉強法で長期的に記憶しづらいと言われてるんですね。例えば5時間勉強が必要だとしたら前日に5時間勉強するんじゃなく1時間1時間1時間1時間1時間と5日間かけて勉強した方が記憶定着にいいんですよっていう風に言われてるんですね。

そして、想起練習と分散学習を同時にできる道具が、Obsidianの「Spaced Repetition」プラグインです(GitHub)。動画の実演では、左のサイドバーにある「フラッシュカードのレビュー」を押します。デッキが出て、問いが出る。自分で思い出してから、答えを見る。そのあと、次に出てくる間隔を、自分で選びます。動画の画面には、半年後、1か月後といった選択肢がありました(12:23あたり)。

動画では、カードの例が2つ出ます。「イメージ法の効果は?」と、「なぜ1974年のワーキングメモリのモデルに、エピソードバッファが追加されたのか?」。後者は、論文を読んだときに自分で出した「なぜ」をカードにしたもので、答えは理由を並べた形でした。入れ方は、左下の歯車、コミュニティプラグイン、閲覧、で「Spaced Repetition」を探してインストールする、という手順です。

ここで、私の手元を確かめました。10月5日に、AI秘書の凛ちゃんに頼んで、私のObsidianの保管庫を読み取り専用で数えてもらいました。数えたら、Obsidian勉強法の道具が入っているかどうかは、すぐに分かりました。保管庫は12個。そのうち、プラグインを入れているのは2つ(「ひろくん」に8個、「分身AI」に35個)です。

Spaced Repetitionは、12個のどこにも入っていませんでした。このプラグインが読み取るフラッシュカードのタグ(#flashcard)を含むノートも、プラグインを入れている2つの保管庫で0件でした。

動画の5つのうち、間を空けて思い出す、ここだけは、私の手元に道具がなかった、ということです。しかも私は、これを入れて使いたいかどうかを、実はまだ決められていません。理由があります。

私は、決まった計画に従うのが苦手です。夏休みの宿題に計画を立てたときの感覚が、いまも残っています。計画を立てるのはいい。でも、決まった計画に従うのが地獄で、計画を立てた瞬間にやる気がなくなる。期間を決められるのが、とにかく嫌なんです。

分散学習は、見方によっては「復習の予定表」です。そう読んだ瞬間、私は身構えます。ただ、動画の実演を見ると、少し違う面もありました。予定表を自分で作るのではなく、「今日出番のカード」が画面に出て、答えを見たあとに、次に会う間隔をボタンで選ぶだけです。予定を立てる作業が、カードを開くたびの小さな選択に分かれている。ここが私に合うかどうかは、推測にしかなりません。入れて試すまで、分かりません。

「間を空ける」が効く、という話は、前に別の記事でも書いています。『知性大全』を解説した回で、本が紹介していた実験です。

私の記事より(Post 54926)

東京大学の池谷裕二教授の実験では、60分連続で学習するより、15分学習と5分休憩を3回繰り返したほうが1週間後の成績がよい結果でした。

これは本に書かれていた紹介で、私が確かめた実験ではありません。ただ、「ひとまとめより、分けたほうがいい」という向きは、動画と同じでした。

プラグインを入れなくても、明日の朝に試せます。今夜書いた「覚えていること3行」を、見ずにもう一度書いてみてください。それだけで、間を1晩空けた想起練習になります。書けなかった所が、あなたの「間を空けたあとの穴」です。

05

「なぜ?」と問うのは日々やっている。ただ、問う側がAIだった

▲目次
自分で問う動画と、AIが問う私、そして問いを残す仕組みが無いことを示す図解
動画キャプチャ: 精緻化質問を説明する場面(8:41頃)
動画キャプチャ: 精緻化質問を説明する場面(8:41頃)

3つ目の自己説明と、4つ目の精緻化質問は、動画の中で、フラッシュカードの作り方にまとめて出てきます。精緻化質問は、いつ・どこで・なぜ・どのように、を自分にぶつけて理解を深める方法です。動画では、論文を読みながら、自分で「なぜ」を何本か出して、カードにした場面がありました。

飯塚さん(動画の中で・8:41〜)

勉強した内容に対していつどこでなぜどのようにしてそうした問を自分にぶつけることによって理解が深まり記憶が強化されていくとこれは小学校高学年から大学生まで幅広い分野で効果が見られたと言われてる中程度の有要用性と評価されてるんですね。

実演の後半、飯塚さんは、カードの答えを、ぶつぶつ声に出して説明すれば、それが自己説明にもなる、と話します(14:53あたり)。続けて「全部つながっている」とも言っていました。

1つは、人に教える場です。AI時代不登校サミットで教えた体験を、私は「人に教えることをメタに捉えることで自分が学べる」と言葉にしました。自分の言葉で説明すると、説明している自分の中に、教わっている自分も立ち上がる。動画の自己説明は、ぶつぶつ1人で言う方法ですが、私の場合は、相手がいる前で言う形でした。

もう1つは、分身AIとの対話です。私の分身AIの考え方は、「AIが問う側、人が答える側」。普通は、人がAIに聞きます。私は逆にして、AIが一次元上の問いを出し、私が答えるだけで、中身が引き出されてくる形を、毎日使っています。

動画の精緻化質問と比べると、向きが逆です。飯塚さんは、「なぜ?」を自分で出して、自分で答える。私は、問いをAIに出してもらって、自分で答える。答える側が自分であることは、同じです。

同じ飯塚さんの別の動画を紹介した回(Post 60748)にも、読む前に自分で問いを書く飯塚さんと、AIに問いを出してもらう私、という向きの違いを書きました。

そして、足りていない所もあります。動画の精緻化質問は、論文の中身から「なぜ?」を作り、あとで思い出すためにカードにします。私の問いは、私の考えを引き出すためのもので、あとで思い出す仕組みにはなっていません。問いを残す、という部分です。

始めるなら、AIに1問だけ出してもらう所からです。「今日読んだ記事について、私が答えにくい質問を1つだけ出して」と頼んで、紙に答えを書く。答えたあとに、その問いと答えを、1行で残しておいてください。明日の朝、その1行を見ずに書き直せるかで、残ったかどうかが分かります。

06

図にまとめる道具は入っている。使っているのは紙のほうだった

▲目次
Excalidrawは入っているのに、毎日使っているのは紙のマインドマップだったことを示す図解
動画キャプチャ: 「望ましい困難」のスライドと、図にまとめる実演の流れ(16:50頃)
動画キャプチャ: 「望ましい困難」のスライドと、図にまとめる実演の流れ(16:50頃)

5つ目は画像優位効果です。説明の中身はこうです。学習中に、絵や図を描くと、記憶に残りやすい。理由は断定されていませんが、手を動かすことや、テキストを思い出しながら描くことが関わっているのではないか、という話でした。

飯塚さん(動画の中で・15:12〜)

1つ図を作る。これは画像有意効果ですね。自分の手を動かしてまとめることによって記憶定着にいいですよと。例えばこの外部資料ってPDFだったんですね。元は美クさんが1994年に発表された難しいこの英語まみれのPDFだったんですよ。

実演は、この英語のPDFを、Excalidrawというプラグインで図にまとめる作業でした。画面には、岩を押す人物のアイコンと四つ葉のクローバーが描かれた図が映ります。中身は、テストを行うこと、学習中に意図的に干渉すること、学習や練習を分散すること、フィードバックを減らすこと、練習条件を多様化すること、の5つです(16:29あたり)。動画で飯塚さんが強調していたのは、全部を図にするのではなく、必要な情報だけを抜き出して図にまとめることでした。

結論から書きます。Excalidrawは、私の保管庫に入っています。ただ、最後に図のファイルを更新したのは、2025年11月27日でした。

10月5日の実測では、プラグインを入れている2つの保管庫の、どちらにもExcalidrawがありました。入っているバージョンは2.16.1です。「分身AI」の保管庫にある、図のファイル(.excalidraw.md 形式)は11枚で、ファイルの更新日は2025年7月28日から11月27日まで。「ひろくん」の保管庫には、図のファイルが0枚でした。数えたのは1つの形式だけなので、ほかの形で保存した図は、この数字に入っていません。

私が毎日使っている「図にする」道具は、プラグインではなく、紙のマインドマップです。動画は、読んだ資料から必要な所だけ抜き出して図にします。私の朝のマインドマップは、頭の中のもやもやを紙に出して整えます。出すものの向きが違います。

動画の英語PDFを図にする場面を見て、私は思いました。長い資料を読んだあと、大事な所を5つだけ抜き出して、1枚の図にする。それを、朝のマインドマップとは別にやってみたい、と。道具が手元にあるのに使っていなかった、という点が、この章の私の発見です。

始めるなら、5つだけ抜き出す練習からです。今夜読んだ記事や資料から、大事だと思った項目を5つだけ選んで、紙に書いて線でつなぐ。それが1枚の図になります。Excalidrawで描きたい人は、プラグインの一覧から入れて、同じことをしてみてください。

07

「苦しいのがいい勉強法」と「やりたいことをやれば自然と学ぶ」は、両立するのかもしれない

▲目次
入口はやりたいこと、中身は望ましい困難、苦行ではなく攻略という道のりの図解
動画キャプチャ: 苦しい勉強法を説明する場面(10:20頃)
動画キャプチャ: 苦しい勉強法を説明する場面(10:20頃)

先に、私の読みを書きます。「苦しいのがいい」と「やりたいことをやれば自然と学ぶ」は、反対ではなく、入口と中身の話だと思っています。

動画の5つに共通するのは、どれも楽ではない、という点でした。

飯塚さん(動画の中で・10:20〜)

そうなんです。苦しいのがいい勉強法だと。こうした勉強法を試験の時にすることによって合格後も記憶に残るような資産が溜まってくるわけです。

間を空けて思い出す。自分の言葉で説明する。なぜを問う。図にまとめる。手間はかかるけれど、中長期で見ると、記憶に残る。これが「望ましい困難」の中身でした。

一方で、私は「やりたいことをやれば自然と学ぶ」と思っています。楽しいことをしていれば、勉強は勝手に起きる、という考え方です。並べると、反対に見えました。

手がかりは、息子の姿でした。息子がYouTubeの初投稿に向けて、編集のやり方を勉強し始めて、朝から勉強して、投稿まで進んだんです。誰かに言われたからではなく、自分のやりたいことが先にあって、そこから勉強が生えてきた形でした。そのとき私は、こう言葉にしました。「やりたいことをやれば自然と学ぶと思ってる」。ワクワク夢中になることを入口にするのが早道、とも話しました。

推測: その勉強は、楽ではなかったと思います。それでも本人は続けて、投稿まで進みました。負荷は、やりたいことの中にあったのかな、と見ています。

私は、「楽して」という言葉を使いません。楽な道はない。でも、「楽しく」はある。この「楽」と「楽しい」の区別が、ここでも効いてきます。入口がやりたいことなら、勉強を回す部分にかかる負荷は、「苦行」ではなく「攻略」として受け取れるのかもしれません。ただし、これは私の読みで、確かめた結論ではありません。

動画の後半で、飯塚さんは、この勉強法を使って実際に資格試験を受けると話します。合否の結果は、11月ごろに出ると言っていました。結果が出たあと、この勉強法が実際にどれくらい効いたのかを、飯塚さんがどう話すのか。私は、そこを待ちたいと思います。

今日できることは、「これは私がやりたくてやっていること」を、1つ選ぶことです。そのうえで、その中に、苦しいけれど続けたい部分があるかを探してください。見つかったら、そこが、あなたの「望ましい困難」の入口です。

FAQ

よくある質問

▲目次

Q. 「望ましい困難」とは何ですか?

A. 動画では、脳にある程度の負荷がかかる勉強のほうが、記憶に定着しやすいという考え方として説明されていました。1994年にRobert Bjorkさんが「Memory and Metamemory Considerations in the Training of Human Beings」の中で提唱した、と動画の画面の論文題名から確認できます。楽な勉強法は効果が少ない、という整理です。

Q. 想起練習と分散学習は、何が違いますか?

A. 想起練習は「答えを見ずに、思い出して答える」こと。分散学習は「一度にまとめず、間を空けて何度かに分ける」ことです。動画では、この2つを同時にやれる例として、Obsidianのフラッシュカードが紹介されていました。Dunlosky ほか(2013)の論文でも、練習テストと分散練習は、どちらも「高い」評価でした。

Q. Spaced Repetitionプラグインは、どう入れますか?

A. 動画の説明では、Obsidianの左下の歯車から設定を開き、コミュニティプラグイン、閲覧、の順に進んで、Spaced Repetitionを探してインストールします。私の保管庫には入っていないので、私は実際には入れていません。入れる前に、プラグインのGitHubの説明を読んでください。

Q. 紙のノートだけでも、5つはできますか?

A. 動画の想起練習の例は、紙の白紙に学んだことを書く「白紙勉強法」でした。白紙に書く、紙のカードで間を空けて復習する、声に出して説明する、図を描く。どれも紙でもできる形です。ただし、動画が紹介しているのはObsidianの2つのプラグインを使う方法なので、紙のカードで回した場合の効果は、動画では説明されていません。

Q. 線を引くのは、全部ムダですか?

A. 動画では「頭を使わないから非科学的」と言い切っていました。Dunlosky ほか(2013)では、線を引くことと読み返すことは、有用度が「低い」と評価されています。ただ、論文の要約は「成績を安定して上げない」という書き方で、全部ムダだと言い切るものではありません。代わりに、練習テストを使うことが勧められています。

MATOME

まとめ。5つを自分の手元に照らすと、足りない道具が1つ見える

▲目次

この動画の持ち帰りを、順に書きます。

1つ目。線を引く・何度も読む、は弱い。思い出す・間を空ける・自分で説明する・なぜを問う・図にまとめる、は強い。この向きは、論文の評価とも一致していました。画像優位効果だけは、論文の表では確かめきれませんでした。

2つ目。5つは、どれも楽ではありません。動画は、その苦しさを「望ましい困難」と呼び、Obsidianの2つのプラグインで回せると話していました。

3つ目。私の手元に照らすと、紙に出す、AIに問われて答える、は日々やっていました。人に教える体験も、サミットで1回ありました。足りなかったのは、間を空けて思い出す道具です。Excalidrawは入れてありますが、数えた形式では、最後に図を更新したのは2025年11月27日でした。

「間を空ける」を、決まった計画が苦手な私が続けられるのかは、入れて試すまで分かりません。まだ試していないので、この記事には、結果は書けません。

全部を一度にやる必要はありません。今日は、1つだけで十分です!今夜読み終えたものを閉じて、白い紙に、覚えていることを3行。それだけ書いてみてください。

あなたの手元で、5つのうち、いちばん道具が足りないのは、どれですか?

COLUMN

勉強法の5つを、私は「問われる」ほうから使っていた

ひろくんが手鏡に映る問いを見ている、分身AIとの対話は自分を映す鏡という図解

動画の5つを手元に照らして、いちばん驚いたのは、道具が足りない所より、すでに別の名前でやっていた所の多さでした。

私は、分身AIとの対話を「自分を映す鏡」と呼んでいます。AIが問いを出して、私が答える。答えるだけで、頭の中にあったものが外に出てきます。ただ、鏡に映るのは、そのときの自分です。映したものが、翌週の私の頭に残っているかは、別の話でした。

動画を見終わったあと、私の中に残ったのは、勉強法そのものより、決められない気持ちでした。間を空けて思い出すのは強い、と論文は言っています。それでも、決まった間隔で復習の予定に従う自分を想像すると、夏休みの宿題の記憶が顔を出して、身構えます。この身構えは、道具の良し悪しとは別の話で、私の側の事情です。入れるかどうかは、この身構えと向き合ってから決めたいと思っています。

動画の勉強法で言えば、私は「出す」ことと「問われる」ことは日々やっていて、「間を空けてもう一度思い出す」だけが抜けていました。鏡に、間を空けてもう一度映す、という動きが加わったら、鏡は少し違う道具になるかもしれません。それが私に合うのかは、入れて試す日まで、分からないままにしておきます。

実際に数えた結果も、ここに置いておきます。復習カードの印になるタグ「#flashcard」を付けたノートは、分身AIの保管庫でも、私自身の保管庫でも0件でした。書き出すことには毎日時間を使ってきたのに、書き出したものを間を空けて見直す仕組みは、一度も作っていなかったことになります。

問う側をAIに預けても、答える側は私に残る。この分け方は、分身AI日記 DAY160「賢いAI」より「委ねるAI」だった話でも書いています。

👉 分身AIについてもっと知りたい方は分身AI.comもチェックしてね!

LINK

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REF

参考リンク

📺 今回紹介した動画

タイトルObsidianを活用して明日からのインプットが変わる最強の学習方法を教えます。
チャンネル飯塚浩也 | Obsidianでつくる最強の右腕
公開日2026年10月4日
長さ22分57秒
URLhttps://www.youtube.com/watch?v=oSX_Dylr9bU

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