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値上げを決めて、休みも取れた、料理代行の経営者が目標を全部達成したのにテンションが低いと配信番組で指摘された話

2026.10.06

家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくん(@passion_tanaka)です。今回は、すがけんさんと川原卓巳さんの動画を紹介するね。

値上げを決めて、休みも取れた。やりたかったことは全部できたのに、気持ちが上がり切らない人がいます。次に何を進めればいいのかも、決めにくくなります。

動画は、料理代行の上野恭子さんの回です。4つの目標を全部達成したのに、ホストの二人から、喋るテンションが得られたものと合っていない、山の途中で喜ぶ人はいない、と返されます。上野さん本人は「超嬉しいです」と答えています。この記事では、その返しを8つの場面に分けて、私の判断軸を重ねます。

厚利少売は、薄利多売の反対です。1件あたりの利益を厚くして、売る数は絞る考え方です。

読み終えると、1年後・今月進める1個・やらないボールの3行が書けます。動画の数字は、上野さんが9月17日に話した数字で、私が確かめたものではありません。

SPEAKER

厚利少売ラジオ(厚利少売プロデュースオーディション優勝者限定コンサル)

ホスト: すがけん(菅原健一さん・株式会社Moonshot)と、川原卓巳さん(KonMari Media・Takumi Inc.)。ゲスト: 上野恭子さん(おだいどこ研究室ふく・料理代行)。

動画は32分17秒、2026年10月6日の公開です。収録は9月17日と、動画の中で話されています。二人のホストの発言は、まとめて「ホスト」と書きます。

テーマは「値上げと休みの後、達成したのに喜べない時に、次の1個をどう決めるか」。

3行でわかるポイント

  1. 事実(動画): 4つの目標を全部達成した上野さんに、ホストは、山の途中で喜ぶ人はいない、と返す。私の読み: 足りないのは喜ぶ気持ちではなく、売上から逆算した次の1個(第1章へ)
  2. 事実(動画): 値段は「売り値」ではなく「責任」として決める。10個のボールを同時に持つと、全部が10分の1の速度になる(第3章へ、第4章へ)
  3. 私ならこうする: 値上げと休みは終点ではなく土台。数字の目標と状態の目標を1行ずつ書き、今月進める1個を先に決める(第5章へ)

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01

「山の途中で喜ぶ人いないですよね」。4つの目標を全部達成した回で、ホストが首をひねった理由

▲目次
目標を全部達成しても山の途中にいて、景色を味わったら次の山へ急ぐことと、麓に数字の目標を測る温度計と状態の目標を表す湯のみが並ぶことを示した図解
動画キャプチャ: ホストが「山登りの途中で」と話す場面(24:41頃)
動画キャプチャ: ホストが「山登りの途中で」と話す場面(24:41頃)

動画の冒頭で、4つの目標が読み上げられます。休みを8日取る。値上げを知らせて、次の予約をもらう。新メニュー「料理の家庭教師」を試す。ちょ文字活動を続ける。全部、達成です。

ところが、ホストは首をひねります。得られたものと喋るテンションが違いすぎて、嬉しいのか嫌なのか分からない。

上野さんは「超嬉しいです」と答えます。始まる前の重い顔は、本人いわく「わざと」でした。ちょ文字活動(上野さんが続けている活動の呼び名で、動画では意味の説明がありません)を続けていたら出版社の編集者から連絡が来て、本の話が具体的に進んでいる。お客様との間で生まれたレシピを、エピソード付きで本にする形です。ホストは「3ヶ月前じゃありえない未来を生きてる」と返し、上野さんは「体が追いついてない感じがします」と答えます。

終盤にも、ホストは同じ話をします。

ホスト(動画の中で・24:33〜)

いいことはもちろん喜びましょうでもこれが途中で自分がまだまだだと思ってたら山の途中で喜ぶ人いないですよね山登りの途中で綺麗な景色で綺麗な景色見れたなぐらいまではいいけど急がないと次に登れきれないんだから

ホストは、喜ぶなとは言っていません。景色が見れたなぐらいまではいい、と引用の中でも言っています。急がないと次の山に登りきれない、という話です。

ここは、私もホストと同じです。違うのは、何を景色と数えるかです。

私が成功の定義にしているのは、「お父さん、最近楽しそうだね」と家族に言われることです。数字じゃなく、状態が変わること。

上野さんの状態は、動画の中で、すでに動いています。休みが8日取れた。本の話が進んだ。数字では測れない変化です。それを数えないまま、まだまだ、と走ると、味見ができなくなります。

料理に例えると、味見で手を止めるのはいい。でも、何の料理を作っているのかが決まっていないと、味見のたびに迷います。

だから私なら、数字の目標と、状態の目標を、1つずつ書きます。数字は進み具合を測る温度計で、状態は味見です。温度計だけでも、味見だけでも、料理は仕上がりません。

▶ 数字と状態を1行ずつ書く(5分)

対象は、自分の仕事1つ。1行目に数字の目標(いつまでに、何を、いくつ)。2行目に状態の目標(その時、自分や家族が、どうなっていたいか)。2行そろえば完了です。ここで書いた2行は、第5章の3行の材料になります。2行目が浮かばない日は、そこで止まって、数字の1行だけ置いて閉じます。

02

「贅沢な問題が発生し始めましたよね」。休みを取った途端に増えた悩み

▲目次
休みが取れてカレンダーが空き、悩みの玉が増えたあと、休みを整理する期間と進める期間に分ける流れを示した図解
動画キャプチャ: ホストが「なんだろう 贅沢な問題が発生し始めましたよね?」と休みが取れた後の話をする場面(7:17頃)
動画キャプチャ: ホストが「なんだろう 贅沢な問題が発生し始めましたよね?」と休みが取れた後の話をする場面(7:17頃)

休みが取れた、という良い話の後の場面です。上野さんは、月に1日も休みがなかった状態から、1か月で8日の休みを手に入れました。新しいお客様も2人迎えています。ここから、悩みの種類が変わります。

上野さんは、ギアを上げすぎると、目の前のお客様にフォーカスできなくなる、と気づいたそうです。

ホスト(動画の中で・7:11〜)

だから休みが取れた途端なんだろう贅沢な問題が発生し始めましたよね

悩みを減らすために休みを取ったのに、悩みが増えている。ホストはそう整理します。続けて、人はすぐ小さいボールを持って、マルチタスクで走りたがる、とも言います。

別の場面では、こうも言います。時間は、あっただけいいわけじゃない。余った時間を目標達成にどう使うかは、本人の意識の問題。

休みが取れたら、悩みが増えた。休んだのに増えるなんて、と思いますよね。ホストはそれを「贅沢な問題」と呼びました。

ホストは、休みを責めていません。

ただ私は、休むことを停滞とは決めません。9月30日の魂磨き(分身AIと私が交わしている問答です)で、私は「休息。休むことで整理される時間も大事。」と答えています。

続けて、「休んでインプットしないでいると頭が整理され本質が見えてくる」とも答えました。

ただし、同じ問答には、疲れと病気は別物、という線引きもあります。休めば全部うまくいく、とは言っていません。

ホストの「空いた時間をどう使うかは本人の意識の問題」は、その通りです。

休みが取れたあと、上野さんには、新しいお客様2人と、本の話が重なりました。ホストの言う通り、ボールが一気に増えた時期です。

そこで私なら、休みの使い方を2つに分けてみます。整理に使う期間と、進める期間。整理の間は、新しい話を増やさない。進める期間に入ったら、今月の1個だけを動かします。

03

「全部が10分の1の速度でしか進まない」。10個のボールを同時に持つと

▲目次
同時に全部の鍋を火にかけるとどれも煮えず、1つずつ仕上げると皿が並ぶことを左右に対比した図解
動画キャプチャ: ホストが「全部が終わるのが10ヶ月後になりますよね?」とボールの話をする場面(6:13頃)
動画キャプチャ: ホストが「全部が終わるのが10ヶ月後になりますよね?」とボールの話をする場面(6:13頃)

動画の前半、6分すぎに出てくるのが、ボールの話です。上野さんの手元にあるのは、お客様、マスタークラス、部活動、本、新メニューと、どれも大事な取り組み。ホストは、こうした取り組みを「ボール」と呼びます。

ホスト(動画の中で・6:05〜)

10個のボールを持っていくというか10個やるそれぞれが1ヶ月かかるとしたら全部同時にやったら全部が終わるのが10ヶ月後になりますよねちょっとずつしか進まないからでも1個やって1ヶ月で終わるんだから1個やって1ヶ月で終えてもう1個目を2ヶ月目でやってってやったら10ヶ月経って10個終わる時に5ヶ月目でも5個は終わってるわけですよでも同時に10個持ってさせーのでどーんとやるとさ全部が10分の1の速度でしか進まないから5ヶ月目の時は何にも終わってないわけでしょ

ほかに、6面ダイスのたとえも出ます。出したい目が6なら、確率は6分の1。1回目と2回目で6が出たのは、たまたま。今うまくいっているのも、ホストたちの下駄を履いている部分がある、と言います。

そのうえで、ホストは聞きます。時間を減らして単価を上げたのは、行きたい売上に向かうためのはず。そっちは進みましたか? 上野さんの答えは「進んでないです」。

料理に置き換えると、絵が浮かびます。

たとえば、コンロが4口ある台所です。10品を同時に火にかけたとします。どの鍋も弱火で、どれも煮えません。1品ずつ仕上げれば、5品目が仕上がる頃には、5品が食卓に並んでいます。

ホストの話は、休みが取れた後の人に、特に効きます。時間が空くと、空いた分だけ新しい鍋を足せてしまうからです。足せることと、足していいことは、別です。

上野さんの手元で煮えかけている鍋は、新しいお客様2人と、3時間を2時間にする切り替えでした。ホストが見ていたのは別の鍋で、売上の目標に向かう打ち手です。

ホストの式に当てはめると、上野さんの手元のボールは、お客様、マスタークラス、部活動、本、新メニューの5つ(私の数え方です)。5つ同時なら、どれも5分の1の速度でしか進みません。6が2回続けて出ると腕が上がったと思いたくなるのと同じで、うまくいった時ほど、次の鍋を足したくなります。

私にとってボールは、持った数ではなく、誰が全部持つか、の話です。委ねる時は、一つのボールを、誰か一人が全管轄してやり切る。私はそう決めています。

逆に、私が抱え込みになるのは、結果を自分で所有して、完成させなければと執着した時です。ボールを持ったままになる。今もまだ、この戦いの最中です。

だから、この章の道筋は1つだけです。今月、どの鍋を最後まで煮るか。残りの鍋は、火から下ろして、棚に置いておきます。

04

「売り値として決めてるんじゃなくて責任として決める」。値上げと中身の関係

▲目次
値段を売り値ではなく責任で決める器として、お客様の結果になって戻り、また回る循環を示した図解
動画キャプチャ: ホストが「結果的にはさ お客様ががっかりするから」と責任の話をする場面(10:20頃)
動画キャプチャ: ホストが「結果的にはさ お客様ががっかりするから」と責任の話をする場面(10:20頃)

手を2か所切った、という話から、ホストは仕事の責任に話を広げます。料理をする人が手を切るのは、衛生面でも、信頼性でも、良いことではない。プロ意識を持つのは大事、と言います。

ホストの一人は、アドバイザーとして一人で仕事をする時、車の運転も自転車もやめた、と話します。手をけがしたり、誰かを傷つけたりしたら、クライアントが悲しむから。

ホスト(動画の中で・10:04〜)

自分の仕事の価値を売り値として決めてるんじゃなくて責任として決める行為じゃないですかだからそれはやっぱり気をつけた方がいいと思う自分の価値を低くしてるじゃない値段は高くできたけど自分の価値を低くしちゃうと結果的にはお客さんがっかりするから

そうやって自分の価値を決めることは、誰に求められていなくてもできる。ホストはそう続けます。

単価を大きく上げた時にも責任が生まれて、人を悲しませることをやめた。お金を使う先も、誰かを応援する行為だけにした、とも話します。上野さんの単価は、来月から倍になります。

値段の話では、私は取り分から考えません。

9月10日の魂磨きで、私は「相手に投資以上の還元をして3方よしにしていきたい」と答えています。私が値段を決める基準は、「エコシステムになるかどうか」。

お金が一方通行で終わらず、相手の結果になって戻って、また回るか。値段は、それを守る器です。この考え方は、「高く売るのは、自分が儲けるためじゃない」の記事に書きました。

ホストの「責任として決める」と、私の「返す量の器」は、同じ方向を向いています。

ここで、納豆の話を書きます。私には、古い納豆を値下げせずに売って、自分だけ儲けようとして、相手によいことが一つも無かった場面があります。9月10日の魂磨きで、そう確かめました。

動画は値段を上げた側の話で、私の納豆の件は、値段を上げずに返さなかった側の話です。向きは逆でも、値段と返す量がずれると、相手に残るものが無い、という所は同じです。

ひろくん(9月10日の魂磨きで)

相手によいこと一つもないよ値下げもしないで古い商品売って俺だけ儲けようとしたんだから

だから私なら、値上げの時は、値札より先に、返す中身を決めます。倍にするなら、倍にした分で何を返すのかが先です。

05

「ここに行きたいんだけどどうしたらいいんですか」。売上から逆算して相談する

▲目次
膝のすり傷のような悩みからではなく、行きたい所の旗から売上を逆算して今月の動きを決める相談の順番を対比した図解
動画キャプチャ: ホストが「膝すりむいたんですけどどうしたらいいですかとかじゃなくて」と話す場面(21:59頃)
動画キャプチャ: ホストが「膝すりむいたんですけどどうしたらいいですかとかじゃなくて」と話す場面(21:59頃)

終盤、上野さんが出した相談は、辞めたお客様がお引越しをして、連絡をくれた件でした。モニター価格でなくていい、という連絡です。遠方でも受けていいのか、という相談でした。

ホストは、まず現実を言います。時間で働いているから、遠方だと移動の時間が全部マイナスになる。そのうえで、こう続けます。

ホスト(動画の中で・21:51〜)

本当にそれが悩み?違うじゃん逆でしょ売上から逆算してそれ1個の悩みじゃないですか膝すりむいたんですけどどうしたらいいですかとかじゃなくてここに行きたいんだけどどうしたらいいんですかの相談をしないといけないはずで

上野さんは「家庭教師をどんどん売っていくってことでいいんですよね」と聞きます。ホストの返事は、なんで家庭教師がいいんだっけ、売上をいくらにしたくて、あとどれくらい必要なんだっけ、いつもやっていることが全部すっ飛んだ相談になってる、でした。

ホスト(動画の中で・23:29〜)

そこがだからアバウトだからやっぱりかなわないよね今足元がただちょっといいだけだからねすぐうまくいかなくなるしうまくいかないことの方がやっぱり多いからその時に最初にビギナーズラックで数ヶ月うまくいっちゃった人っていうのはすぐやっぱ向いてないのかなとかセンスないのかなとか耐えれなくなるんですよ

上野さんの目標は、来年の7月ごろに売上を2倍にすることです。ホストは、そこがアバウトだと言いました。行き先が数字で決まっていないと、悩みの種類も決まりません。膝のすり傷の相談と、行きたい所への相談では、返ってくる答えの重さが違うからです。

だから、悩みの相談は、行きたい所を決めた後に出します。順番が逆だと、どの悩みも同じ大きさに見えてしまいます。

売上から逆算する、とは、先に行きたい所を数字で決めて、そこから今月の動きを割り出すことです。

料理でいえば、閉店時間から仕込みの順番を決める感じ。何時に何皿出すのかが決まっていれば、今日の仕込みは決まります。

ビギナーズラックで数か月うまくいった人は、うまくいかない時に耐えられなくなる、とホストは言います。行き先を数字で決めていれば、うまくいかない日が来ても、それは「遅れている」であって、自分に「向いてない」「センスがない」という話には、なりません。

客単価×客数で売上を見る考え方は、ただっちが語った土曜あさLIVEの回を、「安売りの呪い」を外す客単価の逆算思考の記事にまとめています。

上野さんの場合、単価と回数は動画の中で整理されています。足りないのは、ホストが言う通り、新しいお客様に知ってもらう動きの方でした。最後の章の数字で、改めて見ます。

▶ 逆算の3行を書く(15分)

対象は、自分の仕事1つ。1行目に、1年後に売上をどうしたいか(数字で)。2行目に、そのために今月進める1個。3行目に、今月やらないボールを1つ。3行そろえば完了です。止まる条件は、1行目の数字が決められない時。今の売上を「単価×時間×回数」に分けて書き出す所で止めて、数字は翌日に回します。

06

「一応」の一言と、「溺れてる人を助けようとしても」。先に自分が自立する

▲目次
先に自分の鍋を煮えさせて自立してから人を助けるという、二段の階段で順番を示した図解
動画キャプチャ: ホストが「自分の目標達成できるレベルで自立をしてさ」と話す場面(28:11頃)
動画キャプチャ: ホストが「自分の目標達成できるレベルで自立をしてさ」と話す場面(28:11頃)

続いて、ホストは上野さんの言葉の癖を拾います。SNSの発信について、上野さんが「一応」やっている、と言った時です。「一応」という言い方まで拾う指摘でした。

ホスト(動画の中で・27:29〜)

自分がそれを胸を張ってやりましたって言えるのか一応って言っちゃうのかに差は出るよ結果で

目標達成の時には、何を取捨選択するかしかない。来年の7月に向けて、ちゃんと選ぶように。ホストはそう言います。

上野さんには、事業の最終目標があります。「経済的自立ができない女性たちを雇用できるようになりたい」。動機は、自分もそうだったから、と本人が話します。

ホスト(動画の中で・27:55〜)

今の上野さんのままだとやっぱり人を助けるとかって考えるのはまだまだ全然早いからそれはいつかやった方がいいけどいつも言うと思うけどやっぱ泳げない人が人をさ溺れてる人を助けようとしてもさ一生溺れてっちゃうだけだから自分の目標を達成できるレベルで自立をしてさそれをやっぱり教えてあげれないといけないからねだから急いだ方がいいんじゃないって思いますよ

ここは、頷く所と、自分の線を言う所に分けます。ホストの言い方は厳しく聞こえますが、中身は順番の話です。

頷くのは、ホストの「先に自分が自立を」です。助ける側が立てていない場所に、人は立てません。料理でいえば、自分の鍋が煮えていない厨房に見習いを呼んでも、教えられる味がないんです。

私が仕事にしない、と決めているものの一つに、相手を依存させる仕事があります。「全部やってあげます」は優しさじゃない。相手の成長を奪っている。自立を支援する「共創」じゃなきゃダメ、というのが私の線です。

動画では、雇用の中身までは語られていません。だから私の線は、雇う前に先に自分が立つ、という順番の話にだけ当てます。

順番の話であって、最終目標が間違っている、という話ではありません。目標は、そのままでいい。

で、私なら、人を雇う前に、自分の目標が自分の手で回る形を先に作ります。助ける時は、全部をやってあげるのではなく、相手が自分の足で立つ場所を渡します。

07

「需要に素直になった方がいい」。「この人に教わりたい」で選ばれること

▲目次
需要の声を、何がほしいかと、なぜ私なのかの2つに分けて聞き、1人目に聞く質問を決める図解
動画キャプチャ: ホストが「いるんだったら一生懸命考えてそれ作った方がいいし」と需要の話をする場面(29:20頃)
動画キャプチャ: ホストが「いるんだったら一生懸命考えてそれ作った方がいいし」と需要の話をする場面(29:20頃)

「需要に素直」という言葉が出る場面です。上野さんは、ここで行動を宣言します。ウェイティングリストのお客様にまず声をかける。家庭教師のメニューも進める。ホストは、そこへさらに足します。

ホスト(動画の中で・29:12〜)

やっぱり需要に素直になった方がいいと思うんでそれでもやりたい人いますかって言っているんだったら一生懸命考えてそれ作った方がいいし

家庭教師はオンラインでも試してみたらいい。5人まで受け入れられるなら、単価が多少安くなっても、その方がいいかもしれない。需要がないなら、ダラダラやってもうまくいかないから、一回聞いてみる。

そして、こう言います。「先生系のビジネスってさ教わりたい人からじゃないと教わりたくないもんね」。SNSでも聞いた方がいい。一人がたまたまだったら、あまり意味がない、とも続けます。

需要に素直になる。これは大事です。ただ、需要の声は、誰の声かで重さが変わります。

私が理想のお客様と呼ぶのは、自分の責任で動いて、自分の軸で「この人」と選んでくれる人です。受け身で買う人ではありません。

ホストの「教わりたい人からじゃないと教わりたくない」は、需要の話であり、選ばれる側の軸の話でもあります。教わりたい理由は、メニューの名前ではなく、人そのものにある。

需要に素直になる前に、自分の当たり前を見る回もありました。「私だから売れる商品」の記事です。

需要の声は、2つに分けて聞くのがいいと、私は考えます。「何がほしいか」と、「なぜ、私に頼むのか」。後ろの答えが言えるお客様の声は、軸の声です。

だから私なら、ウェイティングリストの1人目に聞く質問も、「何がほしいですか」の前に、「なぜ私なのですか」から始めます。需要の声と、自分の軸を、分けて聞きます。

08

「売上が増える土台がやっとできた」。単価が倍になっても、売上はまだ増えていない

▲目次
空いた時間と単価の2つの石が土台になり、その上に新しいお客様への声かけ1個を載せ、数字の1行と状態の1行を添える図解
動画キャプチャ: ホストが「売上が増える土台がやっとできたぞってことだと思うんですよ」と話す場面(26:07頃)
動画キャプチャ: ホストが「売上が増える土台がやっとできたぞってことだと思うんですよ」と話す場面(26:07頃)

動画の終盤、最後に数字の確かめがあります。ホストが、今の単価と売上を、順に聞いていく場面です。

単価は今のままで、来月から倍になります。8月は休みを取った分、売上が減りました。10月は、単価が倍でも1回の長さと回数が減るので、月の売上は同じ高さのままか、やや下がる見込みです。

ホスト(動画の中で・25:59〜)

だから今別にそんなにいい状況じゃないと思うんですよ売上が増えてないから売上が増える土台がやっとできたぞってことだと思うんですよねそれに対して何か打ち手は打ちましたか

新しいお客様は2人迎えています。ただ、新規への声かけは、まだ積極的ではない。ホストは、そこをやらないなら増やしたくないのかなと思っちゃう、と返します。

上野さんの理由は、1回3時間を2時間でやることに、まずエネルギーを使うから。1か月は、今のお客様に注力する、と話します。

動画の数字だけ見ると、8月も10月も、売上は同じ高さです。単価が倍になる分を、ひとつあたりの時間と数が減る分が打ち消している形です。ひと月に入る数は、40ほどから30ほどへ。ひとつあたりの時間も、3時間から2時間へ。空いた時間を何に使うか。次の1個は、そこから決めます。

ホストの言う「土台ができた」は、数字で見ても、その通りです。時間は空いた。単価は上がる。これから載せる段階です。

土台とは、休みで空いた時間と、倍になる単価のことだと、私は読みました。

だから私なら、この1か月に動かす1個を、新しいお客様への声かけに置きます。ホストが打ち手として挙げたのが、そこだからです。数字の1行(何人に声をかけるか)と、状態の1行(声をかけた日の自分の感じ)を並べて書きます。

上野さんの理由にも、筋はあります。3時間を2時間にする作業は、実際に大きい。その1か月で、今のお客様に注力する判断も、1つの選び方です。

ただ、その1か月で何を動かすのかが決まっていないと、1か月後に、数字が動いたのかどうかも、何が効いたのかも、測れません。何を1個動かすのかを先に決めておくと、結果が読めます。

ホストが聞いたのは、「それに対して何か打ち手は打ちましたか」の1問でした。この1問に答えられる1個を、先に決めておく。それが、この章の答えです。

FAQ

よくある質問

▲目次

Q. 上野さんの4つの目標は何でしたか?

A. 休みを8日取る、お客様へ値上げを知らせて次の予約をもらう、新メニュー「料理の家庭教師」のトライアル、ちょ文字活動の4つです。動画の冒頭で、全て達成と読み上げられます。

Q. 値上げと休みの後、最初に決めることは何ですか?

A. 今月進める1個を先に決める、というのが私の答えです。書き方は第5章にあります。

Q. 動画の「ボール」とは何のことですか?

A. 取り組んでいる仕事や活動のことです。ホストは、10個のボールを同時に持つと、全部が10分の1の速度でしか進まない、と説明します。

Q. 値段を「責任として決める」とは、どういう意味ですか?

A. 動画では、自分の仕事の価値を売り値ではなく責任として決める、と話されます。値段は高くできても、自分の価値を低くすると、お客さんががっかりする、という流れです。私は、値段を返す量の器として決める、と考えています。

Q. 動画の全部を見る時間がない時は、どこを見ればいいですか?

A. 6分05秒からの10個のボールの話、10分04秒からの責任の話、21分51秒からの逆算の話の3か所です。動画は32分17秒あります。

MATOME

まとめ。値上げと休みは終点ではなく土台

▲目次

上野さんは、4つの目標を全部達成しました。それでもホストは、山の途中で喜ぶ人はいない、と返します。売上の目標まで距離があって、増えた時間が、別のボールに向かっていたからです。

私は、値段を取り分ではなく、返す量の器として決めます。ホストの「責任として決める」と同じ方向です。休みは停滞ではない。ただ、空いた時間を何に使うかは、自分で決めます。

動画の最後で、ホストは「一言で言うと志の問題ですね」と言います。何を見て、何のために生きるのか。志の問題だから、数字の3行と、状態の1行が要るんです。

▶ 画面に1行を置く(3分)

第5章の3行の補助です。対象は、毎日開く自分の携帯の画面。ホストの案をそのまま借りて、「今していることは目標に向かってるか」と1行、メモに打ちます。壁紙でも、ロック画面のメモでもかまいません。1行が見える場所に置けたら完了です。長い文になりそうなら、そこで止まって、好きな長さに削ります。

あなたが今月、最後まで煮る鍋は、どれですか?

COLUMN

使わない食材は、捨てずに棚へ戻す

ひろくんが使わない食材を捨てずに、日付をつけた瓶にして来月に回す棚へ戻しているコラム図解

3行のうち、書くのがいちばんつらいのは、3行目です。やらないボールを決めるのは、冷蔵庫の旬の食材を「今日は使わない」と決めることだからです。もったいない。動画の上野さんも、マスタークラスが4か月で終わるから聞ける間に聞き切りたい、と話していました。その気持ちは、悪くありません。

ただ、使わない食材は、捨てるのではなく、棚に戻します。「来月使う」と日付をつけて置いておけば、あとで探せます。やらない、と書くと重く感じる人も、来月に回す、と書けば手が動きます。

3行目は、1行目と2行目のあとに書きます。1年後の数字が決まり、今月の1個が決まると、残りは「その1個に要らない物」として見えてきます。順番を逆にして、先に捨てる物から探すと、どれも必要に見えて、手が止まります。15分で書けない日は、1行だけ書いて閉じて、翌日に回してかまいません。

棚に戻した物は、月の初めに1回だけ出して、来月の1個になるかを見ます。ならなければ、次の月も、棚に置いておきます。毎月、棚の中身が少しずつ入れ替わる。それでいいと私は考えています。全部を同時に火にかけるより、棚を持つほうが、料理は落ち着いて仕上がります。

ボールを誰が持つか、という話は、分身AIの日記にも書いています。返事待ちの判断を誰が決めるかで、5回つまずいた回です。→ 「賢いAI」より「委ねるAI」だった話(分身AI日記 DAY160)

分身AIについてもっと知りたい方は分身AI.comもチェックしてね!

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今回紹介した動画

タイトルせっかく薄利多売を抜けても、これをやると元に戻ります。【優勝者限定コンサルPart4】 #厚利少売オーディション EP17
チャンネル菅原健一 すがけん
公開日2026年10月6日
長さ32分17秒
URLhttps://www.youtube.com/watch?v=v43T1ZbJK_0

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