
WATCH REPORT
ベーシックインカムで働かなくなる?岡田斗司夫さんの語りとフィンランド実験の公式評価を解説
2026.10.11
家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくん(@passion_tanaka)です。今回は、YouTubeチャンネル「サイコパスおじさん【岡田斗司夫 切り抜き】」の動画『AIに仕事を奪われても安心…じゃない!?全国民に毎月11万円配布のベーシックインカム、「働かなくていい」楽園→×「無能は働くな」の地獄の制度だった【岡田斗司夫 / 切り抜き / サイコパスおじさん】』を紹介するね。
国から毎月11万円を受け取れたら安心なのか。それと引き換えに、福祉や働く居場所がなくなったら?「サイコパスおじさん【岡田斗司夫 切り抜き】」の1時間7分21秒の動画で、岡田斗司夫さんはベーシックインカム(BI)の「楽園と地獄」を語ります。ロボット、シンギュラリティ、GAFA、Amazonへ広がる話です。
これは過去の複数の配信をつないだ切り抜き。発言内容からは2015〜2019年ごろの収録と読めます。動画の数字は収録当時の語りで、現在も同じかは確かめていません。公式資料との照合は、数字の確かめの章にまとめました。
読み終えたら、動画が描く制度と暮らしのつながりが見え、数字をそのまま信じる前に確認できます。そして、国のBIを待つ間にも、自分で持てる安心がある。私なら、小さな収入と記録を数えるところから始めます。
CHANNEL
サイコパスおじさん【岡田斗司夫 切り抜き】
2026年10月10日公開の動画です。語るのは岡田斗司夫さん。過去の複数の配信をつないだ切り抜きです。
1時間7分21秒。ベーシックインカムの設計から、働くのか、フィンランドの実験、ロボット化、GAFAとAmazonまで広がる回です。
| 順番 | 動画が語ったこと | この記事の章 |
|---|---|---|
| 1 | ベーシックインカム(BI)は月11万円を全員に渡す代わりに福祉を止める「悪魔の取引」 | 第1章 |
| 2 | BIがあれば人は働かなくなるのか。居場所と、能力がないとされる人を排除する闇 | 第2章 |
| 3 | フィンランドの実験の後日談と、マイナスの所得税 | 第3章 |
| 4 | 成人力調査、職人の暗黙知、ロボット化とロボット税 | 第4章 |
| 5 | シンギュラリティより先に来る、人間同士の分断 | 第5章 |
| 6 | GAFAは人を雇わない。快適で便利でも、豊かにはしてくれない | 第6章 |
| 7 | 小売の進化とAmazon。ベゾスがBIを推す理由 | 第7章 |
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岡田斗司夫さんはこう語ります。BIは、国民一人ひとりに生活費としてお金を渡す制度。フィンランドでは2016年秋まで議論し、国民のおよそ10人中7人が賛成したといいます。計画は一人につき月800ユーロ、約11万円。
反対側は「働かなくなる」、賛成側は「貯金より消費に回り、経済が活性化する」。ただし、動画が前提にするのは、11万円の代わりに福祉を全て止める構想です。日本なら国民保険、年金、公的教育までなくなる可能性があり、全て自己責任。「悪魔の取引」と表現します。
二人なら月22万円、二人と子ども三人なら55万円という計算も示します。さらに、経済に詳しい人から聞いた三つの意見。北欧では既存の社会保障費が現金に変わるだけで経費が減る。隔離された「試験管」のような環境なので、消費と貯蓄の変化程度にとどまる。そして人口550万人だからできる。日本では議論の多さに比べ、参考書が乏しいとも語ります。
岡田斗司夫さん(動画の中で・自動字幕・2:23〜)
「つまり全てが自己責任になると。そん[その]代わり国がおぎゃーと生まれてから死ぬまで絶対に毎月毎月11万円くれるというですね。」
「なかなか悪魔の取引っぽいですよね。」
私は、国に生活の安心を預ける前に、自分の側にも安全基地を持ちます。毎月11万円という金額だけでは、安心できるかどうかは決まらない。今ある支えと何を交換するのか。そこまで見てから考えたい。
家賃を払えることと、病気になっても暮らしを続けられることは別です。毎月の入金が決まっていても、必要な支出まで一定になるわけではない。受け取る額を見るだけでは、暮らしの輪郭が半分しか見えません。
だから、私なら先に最低限の支出を書き出します。食べる。住む。明かりをつける。連絡を取る。その土台にいくら必要なのか。足りない分が見えれば、制度の話を、自分の暮らしの話へ戻せる。
根にあるのは「AIに委ねて、人は積み減らして生き直す」という軸です。安心を増やすために、抱えるものまで増えてしまったら苦しい。持ち続ける責任を減らしながら、自分で選べる余地を残したいんです。
BIへの賛否は、ここで決めません。動画は国が決める制度の話。私は、その制度とは別に、自分で持てる安心の分を先につくる話をしています。
→ 11万円の使い道表
毎月の最低支出を、家賃・食費・光熱・通信に分けて書く。合計から11万円を引き、足りない額を出します。余る場合も、急な支出に使える分がいくら残るかを横に書いておく。


岡田斗司夫さんの答えはこうです。BIがあれば大部分の人は働かなくなる。時給800〜1000円の深夜の牛丼店は辞めても、やりたいことのためなら時給200〜300円で働く人はいる。出席を取らない授業でも、不安や友達に会いたい気持ちで授業に出るように、人には職場に似た場所が必要だといいます。
一人で月11万円なら、東京で家賃5万円を払い、光熱・通信を引くと、食費を含む一日の小遣いは1000〜1500円。少し働く人が増え、嫌がられる仕事は賃金を上げる必要があるという見方です。
一方、働きたいのに能力がないとされる人を支える福祉が消え、企業から排除される恐れも語ります。11万円が「手切れ金」になり、「労働なき奴隷制度」になる、と。
食事が出る弁当箱を全員が持つSFでも、奪い合いから格差が生まれます。日本人の3人に1人ぐらいは、好きに生きていいと言われても耐えられないという見方を示し、11万円を団体へ預け、住居や食事に9万円、小遣いに2万円を使う共同生活のコロニーが広がると予想します。
岡田斗司夫さん(動画の中で・自動字幕・10:18〜)
「闇の世界で言うと働きたいんだけども能力がない人間っていうのを徹底的に多分排除する社会になるんだろうなと思います。」
「つまり役に立たないやは[やつは]11万円もらって遊んでろっていう制度なんですよ。」
お金の問題の前に、居場所の問題がある。私はそこを手放したくありません。生活費が入ることと、会いたい人がいること、自分の出番があることは、同じではないからです。
人には職場のような場所が必要だという指摘は、大事な視点だと思います。働く理由を収入だけで数えると、仕事の中にあった会話やつながりまで見えなくなる。仕事を減らす時こそ、何を残したいのかを考えたい。
病室から、ただっちが代わりにLIVEを続ける光景を見た時、正直「居場所を奪われた」という複雑な感情もありました。
別の場面では、大手企業に勤める50代の方たちと飲みました。「ワクワク夢中に」と話すと、ポカンとして「そんなこと言ったって飯食えないよね」と返ってきた。住宅ローンも残っている。それは当たり前の現実だと、私はLIVEで話しました。
好きなことへ向かうには、暮らしの支えも要る。だから「真剣に遊ぶとビジネスになる」と伝えたい。
動画が描くのは、能力がないとされる人が排除される恐れ。私が見たのは、働いている人も、お金の不安で「好き」を口に出せない現実です。
→ 居場所の棚卸し
今の仕事や活動から、お金が止まっても続けたいものを一つ選ぶ。「誰に会うために続けたいか」を一行で書きます。仕事の名前だけで終えず、残したい関係まで言葉にしておく。


動画はまず、フィンランドの実験で働く意欲は変わらず、幸福度が上がったと紹介します。ただ、対象は失業者2000人で、月額も当初の800ユーロではなく560ユーロ、約7万円。失業手当とほぼ同額なので、名前が変わっただけで意味が薄いという批判を紹介します。
竹中平蔵さんの月7万円の話も、この実験を前提にした発言が切り取られたのではないか、と読みます。さらに、所得が基準に届かない人へ税の代わりに給付する「マイナスの所得税」の議論につながったと語ります。
コメントへの返事では、11万円で暮らせるかと、11万円で働かなくなるかは「二つで一つ」。モールのベンチや公園の水が使えても喫茶店は満員で、人は与えられた分より多くを求めるという例です。
落としどころは自分にも見えていないと述べ、それでもBIを天国ではなく「現代の奴隷制度」だと考えている、と結びます。
岡田斗司夫さん(動画の中で・自動字幕・15:36〜)
「フィンランドの実験ですね。2017年から18年にフィンランドで行われたベーシックインカムの実験ではですね、結論だけ言いますね、受給された人の労働意欲はそんなに変わらなかった。受給前に比べて変わんなかった。」
「その割に幸福度は増したっていうですね、ま、そういうポジティブな結果は出ています。」
AI秘書の凛ちゃんに公式の資料と照らし合わせてもらいました。VATTの最終評価では、実験は2017〜2018年。失業給付の受給者から、くじ引きで選んだ2000人に、月560ユーロを非課税で支給しています。収入や求職の有無には左右されません。
評価対象の一年間では、受給者の平均就業日数は78日。比較対象より約6日多く、収入と経済的な安心への評価も前向きでした。ただし、別の就労促進制度の影響もあり、単純には読めない結果です。
対象と支給額は動画と重なります。全国民から選んだ実験ではなく、失業給付の受給者の中では無作為。800ユーロの構想と賛成がおよそ10人中7人という数字は、今回の確認では出典が見つかっていません。
「マイナスの所得税」は、フリードマンが1962年の『資本主義と自由』で提唱。字幕の1960年とは違います。
私は、語った人の数字と公式資料を分けて持ちます。分からないことは憶測しない。分かることは二度聞かない。そのために出典を残す。
動画は語りで一気に流れますが、資料が示すのは、就業日数が少し増えたという結果です。
→ 数字の原文メモ
動画やSNSで見た数字を一つ選び、公式サイトで元の資料を探す。発言の数字と資料の数字を並べ、対象・期間・測り方を確認します。言い方が違う所を一行メモして残す。


第1回国際成人力調査の公式結果では、日本は読解力・数的思考力とも参加国の平均得点1位でした。
岡田斗司夫さんはこう語ります。本のタイトルと著者名を照合する習熟度3の問題が解けない日本人は3割以上、本の概要と照合する習熟度4は76%が解けないといいます。数学の問題では、立方体の展開図を読めない人が36%、棒グラフの読み取りを間違える人は80%を超える、というデータも挙げます。そして世界中の人の8割以上は知識社会に適応していない、という見方です。
成人力が上がっても仕事を支えてきたのは、説明できない無意識の力。四つのカードの束から有利な束を選ぶ実験では、理由を説明する前に、不利な束へ指先の汗が反応する。こうした暗黙知に、職人の知恵を重ねます。
その知恵がマニュアルからアルゴリズム、プログラムへ変われば、ロボットへ任せられる。従業員の不祥事が拡散する危険もあり、低賃金の仕事さえ人を雇うリスクからロボット化される、と語ります。
そしてロボットを使う会社へ課税し、国民十人中三人に働いてもらい、残る七人へBIを配る構想。「天国か奴隷制かよく分からない」とし、生まれつきの知能の差で決まる社会への懸念を示します。
岡田斗司夫さん(動画の中で・自動字幕・33:43〜)
「ロボットを使ったり、ロボットを買ったりして働かせたらそういう会社企業から税金を取り立てると。で、それで知的社会に巡きない[知識社会に順応しない]日本に7割いいる、7割の人たちにベーシックインカムとして配っちゃおうという話です。」
岡田斗司夫さん(動画の中で・自動字幕・34:48〜)
「仕事を任せられるのは国民の3割だけっていうこのなんだろう嫌な事実に基づいてるわけですね。」
私は、勘や判断を言葉にして残した人が、AIへ任せる側に回れると考えます。「なぜか分かる」で終わらせず、何を見て、どこで判断を変えたのか。その道筋を外へ出すことが大事です。
手順だけを書いても、迷った時の判断は残らない。「ここまでは進める」「この状態なら止める」。その境目に、その人が経験してきたことが出る。AIへ渡したいのは、作業の順番だけではないんです。
動画のプログラムの話を今のAIへ置き換えるなら、質問を一つずつ返し、職人の勘を言葉へほぐす手伝いができます。答えを手順として残す。次に迷った時、以前の判断と比べられる形にする。仕事を職業ではなく作業に分けて見る考え方は、仕事の6割がAI直撃と言われる話をタスクで見直した記事にもまとめています。
私は30年前、惣菜屋の経営でパソコンを使い、フロッピーディスクにポイントカードと売り上げの履歴を作って管理していました。LIVEでは、プロセスが残っていることが今の時代、とても大事になると話しました。魂磨きは毎日。日次の振り返りも残しています。
動画は、勘がプログラムに置き換わる恐れの話。私の足場は、毎日の記録を残してきたことです。その記録から、任せる判断を育てていきます。
→ 勘を言葉にする
仕事で「なぜか判断できる」場面を一つ選ぶ。AIへ「判断の理由を一問ずつ質問して」と頼みます。答えを一つのファイルへ貼り、何を見て決めたのかが分かる形で保存する。


岡田斗司夫さんは視聴者から、2045年ごろとされるシンギュラリティ、技術が大きく変わる特異点は来るのかと質問され、二つの見方を示します。
一つは、人間を超えるAIへの疑問。1967年ごろの映画『2001年宇宙の旅』の時代から人工知能の学者が予言し、その娘も同じ道の学者になっても、予言が外れ続けているという話です。ネット上で株を売買するロボットや、利益を狙うハイエナのようなソフトは作れても、人間を超える知能とは別だと考えます。
もう一つは、人間同士の分断。収入やネットへの親しみの差が広がり、人種の違いのような隔たりになりやすい。技術を敵視する動きとして、19世紀の機械打ち壊し運動になぞらえたネオラッダイトにも触れます。
2045年を、今より便利な生活の延長として想像するだけでは足りない。その頃には、人が大事にする価値観そのものが根本から違っているはずだ、と語ります。
岡田斗司夫さん(動画の中で・自動字幕・40:20〜)
「人間を超えたAIみたいなものというよりは、その人の収入とかその人がどれぐらいネットに進化してるか親しんでるのかによって起こる格差による人種感想[人種のような分断]の方があるんじゃないかなと思います。」
AIが人間を超えるかより、AIへどこまで任せるかの段階を持てるか。私は、そこで差が開くと考えます。未来の大きな変化を待つ間にも、今日の仕事との付き合い方は変えられるからです。
使ったことがあるだけでは、任せられるとは限らない。毎回、最初から指示して全て見直すなら、仕事を抱える形が変わっただけ。何を確かめれば手を離せるのか。その基準まで持ちたい。
LIVEでは、最初はAIの答えを人間が承認する二段階、慣れたら時々抜き打ちで確かめる多層構造へ、少しずつ手放すと話しました。補助輪付きの自転車から、支えながら乗り、最後は手を離す。あの順番です。
AI空間でうまくいったものを現実へ出し、現実でうまくいったものをAI空間へ戻して学習させる。行き来しながら、任せる範囲を育てます。
目的は効率化だけではありません。できた余白で、ワクワク夢中に遊び探求し、自分を満たすこと。手放した先に何をしたいかも大事です。
動画は分断の予言。私は「使えない側」に回らないために、任せる順番を自分で持つ話をしています。
→ 任せる段階表
AIに任せたい作業を一つ選び、紙に三段階を書く。最初は自分が案を承認し、慣れたら抜き打ちで確認、最後は手放す。次へ進むために確かめることも、各段階へ一つずつ添える。


ここで岡田斗司夫さんは、ヨハネの黙示録の四騎士にGAFAを重ね、雇用を生んだ企業城下町との違いを示します。従業員一人当たりの時価総額は、GMが約23万ドル、Facebookが2050万ドルで、およそ100倍。GMが21万人を雇った時代に、Facebookの従業員は2万人に満たないという比較です。
漫画『青の6号』の悪の組織「マックス」の幹部の演説を引き、GAFAの考え方と重なると語ります。人を雇わず、利益を弱い立場の人へ分配しない「民主主義の敵」でありながら、民主主義に絶望した知的エリートに支持される、という見立てです。
その先に、中産階級の空洞化と貧富の差の拡大を置きます。コンビニで安くおいしい物を買える一方、地域の定食屋が閉じ、農家や漁師の後継者もいなくなる。
GAFAは暮らしを「快適・便利・楽しい」にしてくれる。しかし「豊か・幸せ」にはしてくれない。その二つを、同じものとして考えないよう問いかけます。
岡田斗司夫さん(動画の中で・自動字幕・52:41〜)
「快適にして便利にして楽しくしてくれるんですけど豊かにしてくれないし幸せにしてくれるわけではない」
便利さに任せるほど、豊かさは自分の側で守る必要がある。私はそう考えます。手間が減った時間に何を味わうかまで、便利なサービスが決めてくれるわけではないからです。
快適と幸せは同じではない。ここは同感です。欲しい物が届く。用事が早く済む。それは助かる。でも、空いた時間を次の用事で埋め続けたら、自分が満たされる時間は増えないんです。
私はLIVEで、お金や数値は表層で、心が満たされるのは、お祭りや畑仕事、誰かと一緒に飲んで食べることだと話しました。数字が増えることと、自分の内側が満たされることを、同じ目盛りで測りたくない。
五感で味わう時間がなければ、出汁のない料理になる。見た目が整い、量があっても、そこに自分が感じた味がない。食べて、話して、体で受け取る時間を、便利になった後にも残したいです。
早く済んだ用事と、心に残った時間。別々に書いてみれば、増やしたいものが見えてくる。便利さを使う目的も、そこから選べます。
動画はGAFAが利益と雇用をどう変えるかという仕組みの話。私は、便利の外側で満たされる時間を、自分の暮らしに残す話をしています。
→ 豊かさの帳面
先週の「便利だったこと」と「豊かだったこと」を一つずつ書く。その違いを一行で添え、人と会う時間を一つ予定に入れます。何を済ませるかではなく、誰と何を味わうかまで決める。


最後は小売の話です。岡田斗司夫さんは、30歳以上はGoogleで探してAmazonで買うが、30歳未満はAmazonから探すという観察を示します。小売は町の店から、デパート、ショッピングモール、大規模小売店へ進み、Amazonへつながったという整理です。
Amazonは年間7万6000人の失業を生み、アメリカの全労働者1000人のうち約一人に当たる、と語ります。レジ、駐車場、仕入れ、販売の仕事が対象です。
倉庫は無人でロボットだけが動き、ユニクロもロボット化で倉庫の労働者十人のうち九人を減らしたといいます。ただしユニクロは、減らした人を別の仕事へ回したという話です。
失業者が増えれば、買う人も減る。そこでベゾスは、政府が最低限の所得を保障し、貧困水準を上回る現金を配るべきだと述べた、と紹介します。
岡田斗司夫さんの読みでは、企業には人間の労働者も賃金を払う必要もなくなるが、買ってくれる人は必要。政府がBIを配り、Amazon以外の個人や企業の税金を財源にしてほしいという発想です。中産階級を維持できないと見てBIに賛成し、国家が負け、GAFAが勝ち続ける社会が来ている、と結びます。
岡田斗司夫さん(動画の中で・自動字幕・65:08〜)
「ベゾスが言ってるのはですね、どういうことかというと、要するにもはや人間の労働者なんかAmazonにはいらないんだと。倉庫にはいらんだよ[いらないんだよ]と。だから彼らに払う金なんかない。ところが物を買ってくれないとAmazonは困る。だから政府で彼らに金を与える。ベーシックインカムとして与えてくれと。」
私は、国のBIを待たず、自分の安全基地を先に作ります。仕事はAIへ委ねても、居場所は手放さない。暮らしを支えるものと、夢中になれるもの。その両方を、自分の側で育てたいです。
一つの収入源に安心を全て預けない。LIVEでは、月5000円、300円、2万円と、小さな柱を複数育てる話をしました。月5万円ほどのお小遣い規模でもいい、という目安です。大きな一本を待つより、今ある小さなものから数えたい。
私の過去記事より:「社長無人化計画」セルフベーシックインカム始動。遊びが自走して”自分年金”になる日(朝LIVEの記事)
チャレンジするためにどうしたらいいかっていうと、安全基地が必要なんですよ。安全基地がセルフベーシックインカム、年金ですよって話ですね。
記録も柱になります。日々の判断や振り返りが残れば、次に何を任せるかを考える材料がある。収入だけを見ると見落とすけれど、自分が続けてきたことも、安全基地を育てる足場です。
動画の無人倉庫を今のAIへ置き換えるなら、記録の整理、下書き、決めた条件の変化を見張る仕事を引き受けられる。人間が全てを見続ける時間を減らし、会いたい人に会う時間へ戻していく。
ただっちへLIVEを委ねた後は、ただっちも成長し、番組はより良くなり、私の負担も減りました。「手放したら全部良くなった」。仕事を持ち続けることだけが、自分の関わり方ではないんです。
動画は国と企業の取引の話。私は、個人が持てる小さな柱を育て、真剣に遊ぶ時間へ戻る話をしています。
→ 安全基地の柱を数える
今ある小さな収入と、続けている記録を一つずつ書く。金額の小ささで外さず、続く条件も添えます。その一覧をAIへ渡し、「このうち、どの作業を任せられる?」と聞く。
Q. この動画には誰が出ていて、何分ありますか?
A. 岡田斗司夫さんが語る、1時間7分21秒の動画です。YouTubeチャンネル「サイコパスおじさん【岡田斗司夫 切り抜き】」で公開された、過去の複数の配信をつないだ切り抜きです。
Q. 動画が言うBIの「楽園」と「地獄」は何ですか?
A. 岡田斗司夫さんは、生活費を受け取れて働かなくても暮らせる面と、福祉がなくなり、働きたいのに仕事が取れない人が排除される面を語ります。お金の保障と、働く居場所の保障は同じではない、という問題です。
Q. フィンランドの実験では、本当に働く意欲が変わらなかったのですか?
A. 公式評価が示すのは、評価対象の一年間で受給者の平均就業日数が78日、比較対象より約6日多かったことです。経済的な安心への評価も上がりました。就業日数と働く意欲は同じ測定ではなく、別の就労促進制度の影響にも注意が必要です。
Q. 動画のAIに関わる話は、どこにありますか?
A. 大きく三か所です。職人の暗黙知がプログラムになり、ロボットが引き受けるという話(第4章)、人間を超えるAIより先に人間同士の分断が来るという話(第5章)、Amazonの無人倉庫とベゾスがBIを推す理由(第7章)です。
毎月お金が入ることと、自分の居場所があることは別です。岡田斗司夫さんの動画は、BIの制度からロボット化、企業と国家の関係まで、その問いを広げます。
私は、国のBIを待つ前に、自分の安全基地を育てます。数字は公式資料と照らし、仕事は少しずつAIへ委ねる。人と会い、真剣に遊ぶ時間は残したい。
今日の一手は、今ある小さな収入や記録の柱を数えて書くこと。小さくても、そこから始められます。
COLUMN
配給の食堂に頼っても、次の一皿は自分で選べる

たとえるなら、毎日同じ量の配給のご飯が決まった時間に届く食堂は、ありがたい。ただ、自分で鍋に火を入れて、味を決める手間が消えていくと、味の違いも分からなくなる。食べられる安心と、自分で味を選べる安心。その二つは、別々に持ちたいです。配られるご飯を受け取ることと、自分の料理をやめることを、セットにしなくていい。今日はどんな味にしたいか。自分で選ぶ余地が残っていることも、暮らしを支える安心だと私は考えます。
同じ食材でも、煮るのか、焼くのか、少し休ませるのかで、できる料理は変わります。配給の献立が決まっている食堂にも、その良さはある。でも、食堂の献立が変わった時、自分では何も作れない状態だと困る。大きな設備をそろえる前に、一つの料理を作れるところから始めればいい。切る、火を入れる、味を確かめる。できることを小さく持っておく。自分の側で育てる安心は、何でも一人で作る力ではなく、次の一皿を選べる力です。
料理を作る時、毎回同じ味にならなくても、その違いを残しておけば次へつながります。火を強くしたらどうなったか。待つ時間を変えたら、どんな味になったか。書いておくのは、成功した献立だけではありません。合わなかった味も、自分が何を選びたいかを知る材料になる。記録は、昨日と同じ料理を繰り返すためだけのものではないんです。以前の自分が何を見て決めたかを読み、今日は変えるのか、そのままにするのか。選び直せる安心にもなります。
誰かが火加減を見てくれるなら、私は食卓を離れずに済みます。任せることは、料理への関心までなくすことではない。何を食べたいか、どんな時間を過ごしたいかは、自分で感じていい。全ての鍋を見続ける必要はなくても、味わうことまで渡す必要はありません。手間が減った分、よく噛んで食べる。向かいに座る人の話を聞く。食事を早く終わらせるためだけに任せるのではなく、食事の時間を取り戻すために任せる。その違いを大事にしたいです。
国や会社から配られる安心も、自分で育てる安心も、食卓に並べていい。どちらか一方を選び、もう片方を捨てる必要はありません。ただ、一つの食堂の都合だけで、自分の食事が決まる形にはしたくない。受け取れるものは受け取り、自分で作れる一皿も残す。記録があれば、別の料理へ変える手がかりもある。私が育てたいのは、食べ物を大量に抱える安心ではなく、状況が変わっても次の一皿を選べる安心です。その余地が、夢中に味わう暮らしを支えます。
任せ方の考え方は、分身AI日記のDAY160「賢いAI」より「委ねるAI」にも書きました。分身AIについてもっと知りたい方は分身AI.comもチェックしてね!
関連記事
私のセルフベーシックインカム(安全基地)を話した朝LIVEの記事です。第7章の続きとして読めます
仕事を職業ではなく作業に分けて見る話です。第4章と合わせて読めます
同じ岡田斗司夫さんの動画を読んだ記事です。語りの読み方の違いが分かります
参考リンク
今回紹介した動画本編。時刻つきの発言は、ここで確かめられる
第3章で照らし合わせた、就業日数と経済的な安心への評価の公式資料
第3章で確かめた、対象の2000人と月560ユーロの設計の資料
第4章で触れた、日本が読解力・数的思考力とも参加国の平均得点1位だった公式の結果
今回紹介した動画
| タイトル | AIに仕事を奪われても安心…じゃない!?全国民に毎月11万円配布のベーシックインカム、「働かなくていい」楽園→×「無能は働くな」の地獄の制度だった【岡田斗司夫 / 切り抜き / サイコパスおじさん】 |
| チャンネル | サイコパスおじさん【岡田斗司夫 切り抜き】 |
| 長さ | 1時間7分21秒 |
| URL | https://www.youtube.com/watch?v=ybkvg7YyPWQ |
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| 曜日 | 時間 | メインホスト | ゲスト | テーマ |
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| 水 | 7:00〜8:00 | ひろくん | 高崎さん・たくみくん | AI×開発・教育 |
| 木 | 7:00〜7:30 | ただっち | ともみん | AI×デザイン |
| 金 | 7:00〜7:30 | ただっち | 友くん | AIツール最前線 |
| 土 | 7:00〜7:30 | ただっち | ゆきちゃん | AI×起業・発信 |
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