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GitHub週間ランキングTOP10(2026年10月第2週)は、10本中9本がAIエージェントの道具でした

2026.10.11

家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくん(@passion_tanaka)です。今回は、GitHubで今週いちばん伸びた10本を紹介します。並べたのは、GitHub公式のTrending(週間)です。英語のREADMEを読まなくても、何をする道具で、どう入れるのかが分かるように書きました。

今週のTOP10を4つに仕分けて、自分のAIの買い物リストにする全体図

テーマは「道具を追うより、自分のAIに何を足すかを先に決める」。

3行でわかるポイント

  1. 10本中9本が、Claude CodeやCodexまわりの道具。例外は1位のAnyPS5だけでした(一覧へ)
  2. 仕分けると4つ。記憶を足す、チームにする、新しい腕を足す、自分の手元で持つ(今週の流れへ)
  3. 今日やるのは1つだけ。足したい物を1つ選び、READMEの入れ方1行を、本番と別の場所で試します(コラムへ)

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01

GitHub週間ランキング10月第2週のTOP10一覧。今週増えたスターの順に並べました

▲目次
今週のTOP10を階段で並べた図。1位だけゲーム移植、2〜10位はAIの道具

まず全体を見ます。

スターは、GitHubの「いいね」にあたる印です。リポジトリ(道具のコード一式を置く場所)ごとに付きます。「今週のスター」は、この1週間で増えた数です。

順位 名前 今週のスター 何をする物か
1boykopovar/AnyPS5+21,365PS5用の実行ファイルを、エミュレーターを使わずLinux・Windowsで動く形に変換する道具
2mattpocock/skills+9,179Matt Pocock が毎日使っている、Claude Code・Codex・Copilot用のスキル集
3DuarteSantos8/openGym+7,369自分のサーバーで動かすジム・体重の記録アプリ
4tester-army/e2e+6,564やりたいことを言葉で書くとAIがアプリを操作して確かめる、E2Eテストの枠組み
5heygen-com/hyperframes+4,081HTML・CSSで書いた画面を、毎回同じ結果のMP4動画にする枠組み(HeyGen製)
6thedotmack/claude-mem+4,035Claude Code などのセッションをまたいで、作業の記憶を残して次に渡す
7earthtojake/text-to-cad+2,369AIエージェントに3D設計(STEP・STL等)をさせるプラグイン
8pingdotgg/t3code+2,367手元のAIエージェント(Claude Code・Codex・Cursor・Grok Build等)をスマホからも操作できる操作画面
9mvschwarz/openrig+2,068Claude Code と Codex を役割つきのチームとしてYAMLで定義し、1コマンドで起動する
10cursor/plugins+1,110Cursor公式のプラグイン集(Gmail・Google Drive・PRレビュー等)

並べ方: GitHub公式 Trending(週間)を2026年10月11日10時51分(日本時間)に取得し、載っていた13件を今週増えたスターの多い順に並べて、上位10件を採りました。累計スターとライセンスは、同日10時55分ごろにGitHubのAPIで取得しています。

ざっと見て分かるのは、AIエージェントの名前が並んでいることです。

AIエージェントは、指示を受けて自分で手を動かすAIのこと。Claude CodeやCodexがその代表です。10本のうち9本が、このAIエージェントまわりの道具でした。

ここから、1本ずつ見ていきます。各章の最後に、READMEに書いてある入れ方の1行も添えます。

参考動画: このランキングを知ったきっかけのTikTok(@aipro_match_com「GitHub週間ランキング 10位→6位|10月第2週」)

@aipro_match_com GitHub週間ランキング 10位→6位|10月第2週
02

1位 AnyPS5。今週ただ1本の、AIの道具ではないリポジトリです

▲目次
1位AnyPS5がPS5の実行ファイルをLinux・Windowsで動く形に変える図

1位は、今週+21,365スター。累計は26,985です。

AnyPS5は、PS5用の実行ファイルを、LinuxやWindowsで動く形に変換する道具です。READMEの一言は「Tool for automatic executables porting to Linux and Windows」。

特徴は、エミュレーターを使わないこと。エミュレーターは、別の機械のふりをして動かすソフトです。AnyPS5は、再リンカ(relinker)とシステムライブラリの実装を持っていて、別の実行環境も使いません。

動作確認済みのゲームの一覧も載っています。たとえば2Dアクションの「Dreaming Sarah」が、GTX 1050 Ti と i5-7500 の組み合わせで、安定して60fpsで動くそうです。

READMEには、はっきりした免責もあります。目的は相互運用・研究・保存で、著作物・ファームウェア・暗号鍵は含まず、要求もしない、と書かれています。

作られたのは2026年8月3日。ライセンスはGPL-2.0です。

経営者の仕事に直接は関わらない1本です。ただ、今週の10本の中で、AIの道具ではないのはこれだけでした。裏返すと、残り9本は全部AIまわりです。この差が、今週の景色をよく表していると思います。

参考: boykopovar/AnyPS5 のGitHubページ(2026年10月11日撮影)

boykopovar/AnyPS5 のGitHubリポジトリのページ(2026年10月11日撮影)

Xでの反応: @Pirat_Nation(10月9日の投稿)

03

2位 mattpocock/skills。AIに質問させて、認識のずれを先に埋めます

▲目次
2位skillsの/grill-meで先にAIに質問させる流れの図

2位は、今週+9,179スター。累計は284,553で、10本の中でいちばん多い数です。

正式な名前は「Skills For Real Engineers」。Matt Pocock さんが毎日使っているスキルを集めたものです。スキルは、AIエージェントに渡す「仕事の手順書」のこと。名前で呼ぶと、その手順どおりに動いてくれます。

READMEの言葉では、「バイブコーディングではなく、本当のエンジニアリングのために毎日使うスキル」。バイブコーディングは、ノリでAIに書かせるやり方を指します。どのスキルも小さく、直しやすく、組み合わせられる作りです。どのモデルでも動きます。

作った理由の1番目が、私には刺さりました。「エージェントが自分の望み通りに動かない」。つまり、認識のずれです。

その解決策が、grilling session(問い詰めの時間)です。スキル名は /grill-me。作業の前に、エージェントのほうから細かく質問させます。READMEでは「一番人気」と書かれていました。

ほかにも、こんなスキルが並んでいます。

  • to-spec:会話から仕様書を作る
  • to-tickets:仕事をチケットに分ける
  • tdd:テストを先に書いて作る
  • diagnosing-bugs:不具合の原因を探る
  • handoff:別のエージェントへ渡す引き継ぎ書を作る
  • teach:教える

作られたのは2026年2月3日。ライセンスはMITです。

ここで、私がスキルを作る時の軸を書きます。

私は「1本完璧に作って、仕組み化で質高く量産できる」と考えています。大事なのは、最初の1本で何を残すかです。残すのは、表面の文体ではありません。「なぜ?」と、その判断軸、価値観、紐づく体験ストーリーです。

この目で見ると、mattpocock/skills は手順を残す道具です。小さくて直しやすいので、自分の判断軸を書き足していく土台になります。手順だけを入れて終わるか、自分の「なぜ」まで足すか。そこが分かれ目になるかな、と思います。

そして /grill-me は、その「なぜ」をAIに聞き出させる入口です。頼む前に質問させるので、ずれが作業の前に見つかります。

スキルを経験で育てる話は、飯塚浩也さんの解説を紹介した記事にも書きました(WikiSkillの記事)。

入れ方(Claude Code) claude plugin install mattpocock-skills@claude-plugins-official Codex用とGitHub Copilot用もREADMEにあります。

参考: mattpocock/skills のGitHubページ(2026年10月11日撮影)

mattpocock/skills のGitHubリポジトリのページ(2026年10月11日撮影)

Xでの反応: @mattpocockuk(10月6日の投稿)

04

3位 openGym と 4位 e2e。自分の手元で持ち、AIに自分で確かめさせます

▲目次
3位openGymと4位e2eを比べた図

3位と4位は、まとめて見ます。

3位 openGym(今週+7,369)

ジムでのトレーニングと体重を記録するアプリです。累計は9,255スター。ライセンスはAGPL-3.0です。

特徴は、自分のサーバーで動かすことです。docker compose up を1回打てば動きます。Dockerは、アプリを箱ごと持ち運んで動かす仕組みです。

ログインはパスキー(パスワードの代わりに端末で本人確認する方式)。オフラインでも動き、スマホとPCで同期します。

種目は5,600種以上で、動きのデモも付いています。初期プランは4つ。Push/Pull/Legs などです。

READMEの言葉がはっきりしています。「他人のサーバーにアカウントを置かない、サブスクなし、広告なし、テレメトリなし」。テレメトリは、利用状況を作り手に送る仕組みのことです。

ブラウザで試せるデモもあります。https://opengym.ch/demo/

4位 tester-army/e2e(今週+6,564)

E2Eテストの枠組みです。累計は8,739スター。ライセンスはApache-2.0です。

E2Eテストは、人がアプリを使う流れを、最初から最後まで通して確かめるテストのこと。ログインして、商品を選んで、注文が終わるまで、という流れです。

e2eでは、ゴールを普通の言葉で書きます。するとエージェントがアプリを操作して、そこまでたどり着き、確かめます。WebはPlaywright(ブラウザを自動で操作する道具)経由で、モバイルはiOSとAndroidに対応しています。

私が面白いと思ったのは、2回目からの動きです。一度通った操作は記録されます。次からは、アプリが変わるまで、モデルを呼ばずにその記録を再生します。

自分のサブスク、APIキー、ローカルのモデルを持ち込めるのも特徴です。

私が分身AIとAIチームに求めているのは、まずやり切ることです。手を尽くす。調べ尽くす。決める。「分からないから聞く」は、しない。

e2eは、この「確かめる」までをAIの側に持たせる道具です。人が画面を1つずつ押して確認する仕事が、言葉1行のゴールに変わります。AIに仕事を任せるなら、確かめるところまで任せたい。その形が、テストの世界でも出てきたわけです。

3位と4位には、共通点があります。どちらも、自分の手元で持つ作りです。openGymは自分のサーバー、e2eは自分のサブスクやモデル。他人の箱に預けず、自分の側に置く。今週の流れの1つです。

入れ方 openGym は docker compose up。e2e は npx e2e init で始めます。

参考: DuarteSantos8/openGym のGitHubページ(2026年10月11日撮影)

DuarteSantos8/openGym のGitHubリポジトリのページ(2026年10月11日撮影)

Xでの反応: @tom_doerr(10月4日の投稿)

参考: tester-army/e2e のGitHubページ(2026年10月11日撮影)

tester-army/e2e のGitHubリポジトリのページ(2026年10月11日撮影)

Xでの反応: @o_kwasniewski(10月1日の投稿)

05

5位 HyperFrames。HTMLで書いた画面を、毎回同じ動画にします

▲目次
5位HyperFramesがHTMLの画面を毎回同じMP4にする図

5位は、今週+4,081スター。累計は60,379です。作ったのは、HeyGenです。ライセンスはApache-2.0。

HyperFramesは、HTML・CSS・メディア・シークできるアニメを、MP4動画にする枠組みです。シークは、動画の途中の好きな時点へ飛べることです。

ポイントは「決定的」であること。同じ入力なら、毎回同じ動画が出ます。作るたびに少しずつ違う、が起きません。

CLI(文字で打つコマンド)でも動きますし、AIエージェントのスキルとしても使えます。動画を作る仕組みの中核に組み込む使い方もあります。

Claude Code に入れると、21個のスキルが付いてきます。入口は /hyperframes で、ここが行き先を振り分けるルーターになっています。

このHyperFramesは、私の環境にも入っています。

10月9日に、AI秘書の凛ちゃんに、GitHubから入れている道具を最新版にするよう頼みました。23個をまとめて更新した中の1つが、これです。版は 0.8.139 から 0.8.143 になりました。

HTMLで書けるということは、AIに書かせやすいということです。画面の文字も、色も、動きも、コードで決まります。AIに台本から動画を作らせる流れとも、相性がいい作りです。

Claude Codeで台本から動画を作る手順は、manaさんの解説を紹介した記事に書きました(Claude Codeで動画を作る記事)。最初に1分の見本を頼む流れです。

入れ方(Claude Code) claude plugin marketplace add heygen-com/hyperframes → claude plugin install hyperframes@hyperframes

参考: heygen-com/hyperframes のGitHubページ(2026年10月11日撮影)

heygen-com/hyperframes のGitHubリポジトリのページ(2026年10月11日撮影)

Xでの反応: @HyperFrames_(10月5日の投稿)

06

6位 claude-mem。セッションをまたいで、作業の記憶を次に渡します

▲目次
6位claude-memの仕組みを分けた図

6位は、今週+4,035スター。累計は99,275です。作られたのは2025年8月31日。ライセンスはApache-2.0です。

セッションは、AIとの会話1回分のまとまりです。新しいセッションを開くと、前の会話の中身は、そのままでは引き継がれません。claude-memは、そこを埋める道具です。

READMEの一言は「Persistent memory compression system built for Claude Code」。ツールを使った記録を自動で残し、意味の要約を作って、次のセッションに渡します。

仕組みは5つの部品でできています。

  • 5つのライフサイクルフック:SessionStart・UserPromptSubmit・PostToolUse・Stop・SessionEnd。フックは、決まったタイミングで自動で走る仕掛けです
  • ローカルのワーカー:手元で動く常駐の係。Webで見られる画面と検索を持っています
  • SQLite:記録をしまう、手元のデータベース
  • Chroma:ベクトル検索の道具。言葉の一致ではなく、意味の近さで探せます
  • mem-search スキル:残した記憶を、AIが探しに行くためのスキル

残したくない内容は、<private> タグで囲めば外せます。

入れる時に、1つ注意があります。npx claude-mem install で入れると、最後にブラウザでのサインインを求めます。サインインすると、要約を作る係(claude-mem observer)が、作り手のサービスで動く形になります。サインインの後で、その係を自分のOpenRouterやGeminiのキー、自分のAnthropicのプランに切り替えることもできます。

サインインそのものを飛ばしたいなら、--provider を明示するか、CLAUDE_MEM_ONLINE_OPTIN=false を付けます。

もう1つの落とし穴もREADMEにあります。npm install -g claude-mem で入るのは、ライブラリだけです。フックは入りません。記憶を自動で残したいなら、上の install のほうを使います。

対応しているのは Claude Code だけではありません。OpenClaw・Codex・Gemini・Hermes・Copilot・OpenCode・Grok Bot にも対応しています。

記憶の道具を見る時、私には大事にしている見方があります。

私にとって理想のAIは、外付けの記録庫ではありません。「自分の体から生えたような。脳のシナプスとAIの記憶や記録がつながった」存在です。会話や記録が途切れて、はぐれることがあっても、同じ核心へ戻れる。そういう関係です。

この目で見ると、claude-memの役目は、記録をため込むことだけではありません。セッションという会話が途切れるたびに、前の続きへ戻る道を作ることです。要約を作って次に渡すのは、まさにその道です。

だからこそ、何を残して、何を外すかを先に決めたいところです。<private> で外す物。要約を作る係を、作り手のサービスで動かすか、自分のキーで動かすか。ここを決めてから入れると、記憶の扱いを自分で握れます。

フックと、AGENTS.mdのような常に読ませるメモの使い分けは、チャエンさんの解説を紹介した記事に書きました(AGENTS.mdとフックの記事)。

入れ方 npx claude-mem install サインインを飛ばすなら --provider を明示するか、CLAUDE_MEM_ONLINE_OPTIN=false を付けます。

参考: thedotmack/claude-mem のGitHubページ(2026年10月11日撮影)

thedotmack/claude-mem のGitHubリポジトリのページ(2026年10月11日撮影)

Xでの反応: @lucian__03(10月10日の投稿)

07

7〜10位。3D設計、スマホ操作、AIチーム、Cursorのプラグイン集

▲目次
7〜10位の4本を田の字に分けた図

7位から10位は、4本まとめて見ます。どれも、AIエージェントに何かを足す道具です。

7位 text-to-cad(今週+2,369)

AIエージェントに3D設計をさせるプラグインです。累計は19,000スター。ライセンスはMITです。

作れる3Dモデルの形式は、STEP・GLB・STL・3MF。STEPは設計で使う形式、STLは3Dプリンターでよく使う形式です。

守備範囲は広いです。製造向けのチェック、図面づくり、そして3Dプリント・板金・CNC(機械で削る加工)の外注サービスへの接続まで持っています。

対応しているのは、Claude Code・Codex・Cursor・Gemini・Grok です。

入れ方が独特です。推奨は、エージェントに頼むこと。「Install text-to-cad from https://github.com/earthtojake/text-to-cad」と伝えます。

注意点が1つあります。既定で、利用統計とクラッシュ報告を送ります。ファイル・パス・プロンプトは含まれません。止めたい時は uvx cadgen telemetry off です。

8位 T3 Code(今週+2,367)

手元のAIエージェントを操作する画面です。累計は26,827スター。ライセンスはMITです。

READMEの一言は「agent harness control surface」。ハーネスは、AIモデルを包んで仕事ができる形にする外枠のことです。その外枠を、まとめて操作する画面というわけです。

iOSとAndroidのアプリからも動かせます。机を離れても、手元のエージェントに指示を出せる作りです。

動かすのは、すでに契約しているサブスクです。Claude Code・Codex・Cursor・Grok Build・OpenCode・Antigravity に対応しています。

READMEには、こんな問答があります。「何を売ろうとしているの?」への答えが「何も」。Codexデスクトップ・Conductor・Claude Desktop・Cursor Glass に刺激を受けて、速く、リモートに対応した、本当にオープンなものを作った、とのことです。

入れ方は curl -fsSL https://t3.codes/install.sh | sh の後に t3。お試しなら npx t3@latest です。

9位 OpenRig(今週+2,068)

AIエージェントのチームを組む道具です。累計は6,738スター。ライセンスはApache-2.0です。

READMEの言葉が分かりやすいです。「ハーネスはモデルを包む。リグはハーネスを包む」。モデルの外にハーネスがあって、その外にさらにリグがある。リグは、何人ものエージェントを1つの仕組みにまとめる枠です。

チームはYAMLで定義します。YAMLは、設定を箇条書きのように書くファイル形式です。そして1コマンドで起動します。Claude Code と Codex を、同じリグの中で1つのシステムとして扱えます。

動かし方は、リード役のエージェントに、ほしい成果を話すだけ。すると、役割・共有の文脈・持ち分を持った常駐のチームが動き出します。

要件は、Node.js 22か24と、tmux です。tmuxは、1つの画面の中で何本もの作業を並べて動かし続ける道具です。macOSとLinuxで動きます。

このOpenRigを見て、私が思い出したのは小学生の頃の遊びです。

階段のような段差に、ドミノを置いて連鎖させていました。ピタゴラスイッチのような仕組みに夢中でした。惹かれていたのは、自分が仕掛けた一つの動きが、次々と別の動きを生むところです。最後には、全体が自走する連鎖になります。

OpenRigのYAMLは、このドミノの並べ方にあたります。誰が何を持つかを並べておく。1コマンドが、最初の1枚を倒す指です。あとは、役割を持ったエージェントが、次の動きを生んでいきます。

ドミノが途中で止まるのは、並べ方がずれている時です。チームも同じで、役割と持ち分の書き方が肝になります。繰り返す仕事を専用のAIに分ける話は、AI秘書の記事に書きました(AI秘書の分け方の記事)。

入れ方は npm install -g @openrig/cli の後に rig setup --dry-run です。dry-run は、本当には動かさず、何が起きるかだけを見せる試し運転です。

10位 cursor/plugins(今週+1,110)

Cursor公式のプラグイン集です。累計は10,763スター。ライセンスの記載はありません。

Cursorは、AIが組み込まれたコードエディタです。各プラグインは .cursor-plugin/plugin.json というファイルを持っています。

中身の例を並べます。

  • continual-learning:会話の記録から、AGENTS.mdを少しずつ更新する記憶の仕組み
  • thermos:厳しいブランチレビュー
  • ralph-loop:繰り返しで仕上げるループ
  • orchestrate:クラウドのエージェントを並列で動かす
  • advisor:大事な判断の前に、強いモデルに相談する
  • Gmail・Google Drive・Google Calendar などとの連携

1つの集まりの中に、記憶もチームも新しい腕も入っています。今週のTOP10を、小さく1本にまとめたような中身です。

参考: earthtojake/text-to-cad のGitHubページ(2026年10月11日撮影)

earthtojake/text-to-cad のGitHubリポジトリのページ(2026年10月11日撮影)

Xでの反応: @earthtojake(10月2日の投稿)

参考: pingdotgg/t3code のGitHubページ(2026年10月11日撮影)

pingdotgg/t3code のGitHubリポジトリのページ(2026年10月11日撮影)

Xでの反応: @theo(10月6日の投稿)

参考: mvschwarz/openrig のGitHubページ(2026年10月11日撮影)

mvschwarz/openrig のGitHubリポジトリのページ(2026年10月11日撮影)

Xでの反応: @_feralmachine(9月29日の投稿)

参考: cursor/plugins のGitHubページ(2026年10月11日撮影)

cursor/plugins のGitHubリポジトリのページ(2026年10月11日撮影)

Xでの反応: @poteto(10月6日の投稿)

08

10本から見える今週の流れ。4つに仕分けると、買い物リストになります

▲目次
今週の流れを4段の棚で示した図

10本を並べ直すと、4つの棚に分かれます。

① 記憶を足す

claude-mem(6位)、cursor/plugins の continual-learning(10位)

② チーム・操作画面

OpenRig(9位)、T3 Code(8位)、cursor/plugins の orchestrate

③ 新しい腕を足す

skills(2位)、HyperFrames(5位・動画)、text-to-cad(7位・3D設計)、e2e(4位・テスト)

④ 自分の手元で持つ

openGym(3位)、T3 Code(8位)、e2e(4位)

こうして見ると、今週の主役は「AIそのもの」ではありません。AIに何を足すか、です。

記憶を足すと、昨日の続きから始められます。チームにすると、1人では回らない仕事を分けられます。新しい腕を足すと、動画や3D設計やテストまで頼めます。手元で持つと、自分の箱の中で回せます。

毎週ランキングを見て、全部を追いかける必要はありません。先に「自分のAIに何を足したいか」を1つ決めておく。すると、この4つの棚から、合う物を拾うだけになります。ランキングが、自分の買い物リストに変わります。

この見方の根っこにある、私のAI観を書いておきます。

AIは、外から別人格を貼り付けるものではありません。「あくまで本人からAIを生やすイメージ。拡張装置。」です。

道具を選ぶ時も、この順番で考えます。流行っているから貼り付けるのではなく、自分から生やしたい腕はどれかを先に見る。記憶なのか、チームなのか、動画なのか、テストなのか。答えは人それぞれで、その人の仕事から生えてきます。

今週の10本は、その拡張装置の部品が、一気に棚に並んだ週でした。

FAQ

よくある質問

▲目次

Q. 「今週のスター」は何を表していますか?

A. スターはGitHubの「いいね」にあたる印で、今週のスターはこの1週間で増えた数です。この記事は、GitHub公式Trending(週間)を2026年10月11日10時51分に取得し、載っていた13件を今週のスターの多い順に並べて、上位10件を採りました。

Q. Claude Codeに記憶を足したい時は、どれを見ればいいですか?

A. 6位のclaude-memです。npx claude-mem install で入れると、最後にブラウザでのサインインを求めます。サインインを飛ばすなら、–provider を明示するか、CLAUDE_MEM_ONLINE_OPTIN=false を付けます。Cursorを使っているなら、10位cursor/pluginsのcontinual-learningも記憶の仕組みです。

Q. Claude CodeとCodexを一緒に動かせる道具はありますか?

A. 9位のOpenRigは、Claude CodeとCodexを役割つきのチームとしてYAMLで定義し、1コマンドで起動します。8位のT3 Codeは、手元のClaude CodeやCodexなどを1つの画面から操作でき、スマホのアプリからも動かせます。

Q. 入れる前に、READMEのどこを見ればいいですか?

A. 何を外に送るかを見ます。たとえば7位のtext-to-cadは、既定で利用統計とクラッシュ報告を送り、uvx cadgen telemetry off で止められます。6位のclaude-memは、入れる時にサインインを求めます。そのうえで、本番と別の場所で試し、戻し方を先に控えます。

COLUMN

今日やるのは1つだけ。TOP10から自分のAIに足したい物を選び、入れ方1行を試す

今日やるのは1つだけ・入れる前に確かめる3つ

10本全部を入れる必要はありません。今日やるのは1つです。

まず、自分のAIに足したい物を1つ決めます。記憶か。チームか。動画か。テストか。3D設計か。決めたら、上の4つの棚から1本を選びます。

次に、その章に書いた入れ方の1行を試します。そのとき、先に確かめておきたいことがあります。

1. 入れる前に、READMEで「何を外に送るか」を見る。利用統計を送るか。サインインを求めるか。今回の10本でも、text-to-cadは利用統計を既定で送り、claude-memは入れる時にサインインを求めます。英語が読めなければ、AIにREADMEを読ませて「外に送る物はある?」と聞けば足ります。

2. 本番と別の場所で試す。毎日の仕事で使っているフォルダには、いきなり入れません。試し用のフォルダを1つ作って、そこで動かします。OpenRigの rig setup --dry-run のように、試し運転の口がある道具は、まずそれを使います。

3. 戻し方を先に控える。入れる前に、外す時のコマンドを1行メモします。分からなければ、入れる前にAIに「これを外す時はどうする?」と聞いて、答えを控えておきます。

ここまで済めば、あとは入れ方の1行を打つだけです。来週のランキングを見る時には、もう1つ足したい物が見えているかもしれません。そうやって1本ずつ、自分から生やしていけばいいと思っています。

AIに記憶を持たせる話は、分身AI日記のAI秘書の記憶ノートを毎日自動で圧縮したら、消えてはいけない項目は守られていたにも書いています。

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MATOME

まとめ。ランキングを、自分のAIの買い物リストにする

▲目次

今週の持ち帰りを、順に書きます。

1つ目。GitHub週間TOP10のうち9本が、AIエージェントまわりの道具でした。例外は1位のAnyPS5だけです。

2つ目。9本は4つの棚に分かれます。記憶を足す、チームにする、新しい腕を足す、自分の手元で持つ。

3つ目。入れる前に見るのは3点です。外に何を送るか。本番と別の場所か。戻し方を控えたか。

道具は毎週出てきます。追いかけるより、自分のAIに何を足したいかを先に決める。そうすれば、毎週のランキングが、自分の買い物リストになります。

あなたのAIに、今いちばん足したいのはどれでしょう。

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