WATCH REPORT

GPT-6 Astraに合わせた指示書の見直し方を、いまにゅさんが解説

2026.11.05

家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくん(@passion_tanaka)です。今回は、YouTube のチャンネル いまにゅのAIプログラミング塾 で、いまにゅさんがGPT-6 Astraに合わせてスキルとAGENTS.mdと依頼文を見直す考え方を話す動画を紹介するね。

スキルに AGENTS.md、毎日の依頼文。新しいモデルが出るたびに一行ずつ書き足して、気づけば禁止事項と手順で埋まっている。どの行なら消していいのか、分からなくなっていませんか?

YouTube のチャンネル「いまにゅのAIプログラミング塾」で、いまにゅさんが聞き手のJ君に、OpenAI の公式記事「Rethinking skills and prompts for GPT-6 Astra」の考え方を噛み砕いて話す回を見ました。2026年11月4日公開、28分8秒の動画です。

テーマは、スキル・AGENTS.md・依頼文を、賢くなったモデル向けにどう見直すか。動画の主張を1つずつ取り上げて、私ならこうする、という判断を重ねていきます。

読み終えると、スキルや依頼文を見直す時に、どの行を残してどの行を手放すかを決める物差しが手に入ります。手順書より目的と背景を渡す理由も、腑に落ちるはずです。

SPEAKER

いまにゅさん

チャンネル いまにゅのAIプログラミング塾 のいまにゅさんです。動画の冒頭で「AIプログラミング講師のいまにゅです」と名乗ります。聞き手はJ君で、二人の掛け合いで話が進みます。画面にはスライドの図解が入り、顔が映るのはいまにゅさんだけです。

01

一言でAIが覚醒する裏技は、本当にあるのでしょうか

▲目次
図解。裏技より考え方。霧の中の行き止まりの扉「裏技探し」と、開いた本「考え方を理解」から朱色の道が山の灯り「次の版でも使える」へ伸びる
動画キャプチャ: OpenAIの公式記事の画面。題は「Rethinking skills and prompts for GPT-6 Astra」(2:38頃)
動画キャプチャ: OpenAIの公式記事の画面。題は「Rethinking skills and prompts for GPT-6 Astra」(2:38頃)

新しいモデルが出ると、今度こそ一言で賢く動く書き方がないか、つい探してしまいますよね。Xを開けば、使いこなしている人の投稿が次々に流れてくる。そんな時、最初に何を確かめますか?

冒頭でJ君は、Astraが出てからClaudeからCodexに乗り換えたものの、Xでほかの人の使いこなしを見ると、自分はまだこなせていないと話します。公式ドキュメントを読んだかと聞かれても、「一番嫌いなやつ」と笑って読んでいません。

欲しいのは技だ、というJ君に、いまにゅさんはこう返します。

いまにゅさん(動画の中で・2:02〜)

別にそんな裏技があるわけではなく、ま、シンプルに、ま、そのさっき言ったドキュメント、そこに書いてある内容を理解して、ま、あとはそのドキュメントを、

裏技ではなく、公式の記事の中身を理解すること。URLをAstraに渡して読ませる手もあるけれど、J君には本質からスキルを磨いてほしい、といまにゅさんは続けます。

取り上げるのは、2026年9月11日にOpenAIがCodexの分類で出した記事です。

いまにゅさん(動画の中で・3:29〜)

簡単に言うと賢くなったよね。だから今まで賢くなかったモデルを使ってた時のやり方は見直すべきなんじゃないのっていう話ですと。

賢くなったのだから、昔のやり方を見直そう。動画の芯は、この一言にあります。

私なら、一言の技を探す前に、渡す相手が変わったことを公式の考え方で確かめます。

私なら、わからないことは憶測せずに確かめる、わかることは2度聞かない、を先に決めます。これ、AIだけの話じゃなくて、人の側にもそのまま当てはまるんですよね。

公式が考え方を出しているのに、Xで流れてきた断片から推し量って、指示書に一行ずつ足していく。それって、確かめられることを確かめずに、憶測で穴を埋めているのと同じ形じゃないでしょうか?

新しいモデルが出た翌朝、見かけた書き方を試して、うまくいかずに別の書き方を探す。そんな一日、ありませんか?

仮に「覚醒する一言」が見つかったとします。でも、相手がなぜ変わったのかを知らないままだと、次のモデルが出た時にまた探し直しです。同じことを、2度調べる羽目になる。

技は、相手が変わるたびに古くなります。考え方は、次の相手にも持っていけます。

読む作業そのものは、AIに頼んでいいと思います。いまにゅさん自身も、URLを渡す手を挙げていました。

地味に見えますよね。

でも私なら、遠回りに見えるこの確かめ方を、いちばんの近道として選びます!

02

スキルもプロンプトも、誰に向けて書いた指示書なのか

▲目次
図解。誰向けの指示書か。短い3枚の札「目的ゴール」「背景」「必要な情報」から朱色の矢印が旗「ゴール」へ一直線に届き、その下で長い巻物「詳細な手順」が階段を一段ずつ旗へ続く
動画キャプチャ: 外資系コンサルタントとJ君の図解。コンサルタントには「目的・ゴール」「背景」「必要な情報」、J君には「詳細なマニュアル」(5:50頃)
動画キャプチャ: 外資系コンサルタントとJ君の図解。コンサルタントには「目的・ゴール」「背景」「必要な情報」、J君には「詳細なマニュアル」(5:50頃)

禁止事項と手順がずらりと並んだ指示書。書いた時には、どの一行も必要だったはずです。でも、その一行を読むのが誰なのかまで、考え直したことはあるでしょうか。

いまにゅさんのたとえはこうです。優秀な外資系コンサルタントなら、目的とゴール、背景、必要な情報を渡せば進めてくれる。J君には詳細なマニュアルが要り、J君自身も欲しいと答えます。

昔のモデルはJ君型で、ルールと手順と禁止事項を足し続けていた、といまにゅさん。J君も、ジェムを作った頃は禁止事項をいかに書くかだった、とうなずきます。

いまにゅさん(動画の中で・9:07〜)

指示を誰に渡してるのかってわけでしょ。スキルとかもプロンプトとかも結局指示書でしょ。マニュアルでしょ。マニュアルを誰向けに書いてるかって話なんだよね。

相手が賢くなったのなら、その相手向けに書き直す。画面の図解でも、目的・ゴール、背景、必要な情報のカードがゴールへ向かっていました。

私なら、賢い相手には手順を足さずに、目的と守りたいものを渡します。

料理に例えると、レシピは見本です。どの順で、どのくらいの火加減で、という型と水準を教えてくれる。でも、その料理を誰に、なぜ作るのかは、レシピに書いてないんですよね。

私がAIに渡したいのは、そっちです。レシピ、つまり型と水準は、AIに任せられます。でも、その料理を誰に、なぜ作るのか。その判断の理由は、私が渡します。もっともらしい理由をAIが足して、その理由を変えてしまったら、それは私の料理ではなくなります。

手順を細かく書くほど、型は伝わります。でも、型をどれだけ厚くしても、なぜそうするのかという理由は1行も増えません。

だから書き直す時は、まず手順の行を減らします。空いた所に「何のためか」「何を壊したくないか」を書く。

誰向けに書くか。この問いは、私にとっては「何を渡せば、私らしい判断をしてくれるか」という問いです。

自分のスキルの禁止事項を上から読んでみると、どうでしょう? その一行一行を書いた時の相手は、今の相手と同じでしょうか?

03

ゴールと現在地を渡せば、細かな誘導は手放せる

▲目次
図解。現在地とゴール。杭「今どこ」から朱色の道が霧の帯「背景」を抜けて、丘に立つ旗「ゴール」へ伸びる
動画キャプチャ: 「現在地」から「背景」を通って「ゴール」の旗へ進む図解(6:09頃)
動画キャプチャ: 「現在地」から「背景」を通って「ゴール」の旗へ進む図解(6:09頃)

調べて、作って、試して、仕上げる。その手順を毎回書いて、途中で何度も確認させる。丁寧にやっているつもりが、実は相手の足を止めていたとしたら、どうでしょう。

いまにゅさんが、ここで中心に置く言葉です。

いまにゅさん(動画の中で・5:49〜)

このモデルっていうのは優秀すぎる、賢すぎるからこそ重要なのはどこに向かって欲しいのかというゴールを伝える、そして今どこにいるのかっていう現在を伝える。

ゴールと現在地に背景を添えれば、あとは自分で進んでくれる。少しの指示で動くようになっていないかと問われ、J君も確かにそうだと答えます。

理由は、モデルが賢くなったことと、メモリが強化されたことの両方。そのうえで、資料は最初に渡した方が作業量が減る、といまにゅさんは付け加えます。

いまにゅさん(動画の中で・7:47〜)

今までみたいにこれがこうでこれがこうでとか言わなくてもあこれ多分こういう資料なんだなって勝手に理解してくれるじゃんなのでまここもどっちがいいかってのはあれなんだけど理解させるようにまこれこういうものだよっていうのは最初渡してあげるのはもちろん大事です。

スライドには、全部読む・手順を固定・毎回確認という以前の指示が、余計な読み込みや選択肢の制限、途中停止につながりうる、と並んでいました。

私なら、目的は渡して、手順は預けます。外に出す前の1回だけは、自分で止めます。

私の中には「魂は渡さないだろ。魂は込めるもの。」という線があります。目的を掘って、守りたいものを確かめて、型にしても薄まらない所まで磨く。そこまでが私の持ち場です。

ここを渡してしまうと、相手がどれだけ賢くても、出てくるのは誰のものでもない答えになります。

その先で渡すのは、実行のボールです。ボールを預けた相手に、調べ方や確認の順番まで指図し続けたら、それは預けたことになるでしょうか?

毎回確認させる一行を書いた時、何を心配していたか思い出せますか? 途中で何度も止めるほど、ボールは自分の手に戻ってきます。

細かな誘導をやめるのは、手を抜くためではありません。ボールの持ち主を、はっきりさせるためです。

私の記事より(AIの使いこなしとは何か。文脈とゴールを渡して、良い答えが出る確率を上げる方法)

私なら、AIに頼む前に目的と読む人の変化などの4点を人が先に書き、個々の確認はAIにやり切らせて、外に出す前の1回だけは必ず自分で止めます。

4点を人が先に書くのは、手順を渡すためではなく、目的を渡すためです。目的と読む人の変化は、手順書には書けない部分です。

個々の確認をAIにやり切らせるから、途中で私が止める必要はなくなります。止めるのは、外に出す前の1回だけ。

外に出した後で「これ、誰が確かめたんだっけ?」となったこと、ありませんか?

任せる範囲が広いほど、最後の1回の重みは増します。止めるのは、疑っているからではありません。外に出る物は、私の言葉として届くからです。

ゴールと現在地を渡す。ここは、いまにゅさんの言うとおりだと思います。

違いは、最後の1回をどこに置くか。

私なら、その1回だけは自分の手に残します!

04

指示が長いと、AIの仕事のどこが悪くなるのか

▲目次
図解。長い指示の重さ。巻物「長い指示」から下がる糸の先に、重い石「読み込みが遅い」と、濁った水の壺「ノイズ」がある
動画キャプチャ: スライド「過剰な指示の影響」。「全部読む」「手順を固定」「毎回確認」の3つ(9:40頃)
動画キャプチャ: スライド「過剰な指示の影響」。「全部読む」「手順を固定」「毎回確認」の3つ(9:40頃)

同じことを3回書いてあっても、困ることはあるんでしょうか?足りないよりは多い方が安心、と思いたくなりますよね。J君のこの素朴な疑問に、いまにゅさんは2つの理由で答えます。1つは読む量の話、もう1つは読んだ後の迷いの話です。

J君は、同じことを3回言っていても、指示が短いことに何かプラスはあるのかと聞きます。1つ目の答えは、AIが読み込める量の話でした。

いまにゅさん(動画の中で・10:14〜)

容量が限られてる中で余計なものを読み込むってことはその分スピード遅くなるじゃん。いまなくていいもの読むわけなんだから例えばマニュアル4枚で済むもの10枚書いてありましたっていうのが今までのものだったら10枚読んだ上で進んでいくわけだよね。

読める量に限りがあるのに、要らない物まで読ませれば遅くなり、トークンの消費も増える、といまにゅさんは話します。

4枚で足りる物を、毎回10枚読ませる。1回だけなら気になりません。でも、これが毎回なんです。

起動するたびに、同じ余分を背負わせている。そう考えると、急に重く感じませんか?

2つ目は、書いた物が全部必要だったのか、という話です。J君は、SKILL.md やプロンプトの中身を見たこともないと答えます。

いまにゅさん(動画の中で・11:08〜)

そこに反応しちゃうわけじゃん。反応するって言うと表現正しくないかもしれないけど、ま、結局賢くなったからこそいらないよねっていう情報がノイズになるわけだよね。いや、それ言わなくて分かるよみたいな

相手が賢いほど、食い違いや無駄に気づいて迷う。いまにゅさんの言うノイズは、その迷いのことです。

同じ決まりを3回書くと、相手を信じていないようにも見えます。賢い相手ほど、その裏まで読もうとする。で、迷う。

読む量が増えるほど遅くなり、書いてある物が増えるほど迷う。2つの理由は、足し続けた指示が重くなる、という一つの話に聞こえます。

私が大切にしているのは、積み減らすことです。だから、指示書に残すかどうかは「消したら間違えるか」の一つで決めます。

9月11日から13日にかけて、私はAIに頼んで、毎回読み込む指示書の CLAUDE.md を約20KBから約5KBの痩せ版にしました。旧版は20,408バイトのまま控えてあります。

実測では、起動に読むトークンが58,175から30,086に減りました(Claudeの場合)。

私の記事より(CLAUDE.mdは何行までが目安?200行以内でも起動時の文字数は増える)

私なら、CLAUDE.mdに残す基準を「消したら間違えるか」にします。文章を立派にするために増やす物ではありません。毎回説明しなければ分からない決まりを残したい。

文章の立派さでは決めません。消したらAIがまた同じ所で間違える決まりだけを、毎回読む場所に置いておく。短い決まりでも、毎回説明しないと伝わらないなら残します。

約20KBから約5KBにした時も、狙いは毎回読む量を減らすことでした。何を減らすかと何を残すかは、同じ一つの問いで決まるんですよね。

指示書を最後に頭から全部読み返したのは、いつでしょうか?

私なら、まず1行ずつ「消したら間違えるか」と問い直します。

05

GPT-6 Astraに合わせた指示書の見直し方|見直す場所と、直す材料になる過去のやり取り

▲目次
図解。見直す場所と材料。三層の塔の札「依頼文」「作業ルール」「スキル」と、巻物の束「過去の履歴」から短冊「改善案」を経て札「直す」へ届く朱色の矢印
動画キャプチャ: スライド「見直す3つの指示」。スキル、AGENTS.md、依頼文の3つ(13:11頃)
動画キャプチャ: スライド「見直す3つの指示」。スキル、AGENTS.md、依頼文の3つ(13:11頃)

指示を短くすると決めても、どこから手を付けるかで迷いますよね。いまにゅさんが見直す先に挙げるのは、スキル、エージェントの指示書、これからの依頼文です。直す材料には、過去にAIと交わしたやり取りを使います。

指示書とは、AGENTS.md や CLAUDE.md のこと。依頼文は目的・ゴール・背景を伝えれば十分だ、といまにゅさんは話します。全部書き換えれば終わりかと聞くJ君には、簡単に言えばそうだと答えます。

依頼文の話には、私も賛成です。記号で章立てするより、何のためにやるのかを1文で渡す方が、賢い相手には届きます。

そのうえで、いまにゅさんは大事な点を付け加えます。

いまにゅさん(動画の中で・13:47〜)

あのスキルとかエージェント賢くしていく上で重要なのは過去のそのスキルを使ったセッション履歴を読み込ませに行くっていう話。

やり取りには、J君が返した直しが残っています。それをスキルに戻せばいい、という話です。

一度返した直しが、次の版に入っていく。同じ直しを言い直さなくて済むんです。

手順は、一番賢いモデルを選ぶところから始まります。

いまにゅさん(動画の中で・14:38〜)

1番賢いモデルにセットしてこのスキルを改善したいです。過去の、セッション履歴を読み込んで、このスキルを使ったね、セッション履歴を読み込んだ上でまずは、え、どのような部分を改善しなければいけないのか、

改善案を先に出してもらい、違和感がなければ直す処理を動かす。スキル名には V2・V3 と付けて残しているが、完全に上書きしてもいい、といまにゅさんは話します。

私ならこうします。長い指示は捨てずに別の置き場へ移し、入口は短い案内役にする。

V2を残す工夫も、元の良さを失わないためですよね。私はその手前で、毎回読む入口と、必要な時に取りに行く中身を分けておきたい。入口が短ければ、どこを直したのかも一目で追えます。

9月12日、私はAIに頼んで、Codex用の AGENTS.md を22,602バイトから55行・6,629バイトにしました。長文の11ブロックは別のフォルダへ移し、旧版も控えとして残してあります。

私の記事より(AGENTS.mdでClaude CodeとCodexの指示書を一本にする方法を、飯塚浩也さんの動画で整理する)

私なら、AGENTS.md は短い案内役にして、AIが毎回読む量を積み減らします。

短い案内役にするのは、中身を消すことではありません。入口が軽くなっても、11ブロックの長文は別の置き場で待っています。積み減らすのは毎回読む量で、持っている物ではないんですよね。

捨てずに、置き場ごと預ける。料理に例えると、セカンド冷蔵庫です。キッチンはスッキリして、使いたい時に取りに行ける。

捨てないことと身軽さは、両立できます!

毎回読む入口に、長文を抱えたままの指示書はありませんか?

06

重なったスキルは点検し、大きすぎるスキルは分ける

▲目次
図解。整理して分ける。重なった札を虫眼鏡で覗く「重複点検」、縦の朱色の破線で切り分けられる大きな札「領域で分割」、2枚の紙の行を朱色の線で結ぶ「行を照合」
動画キャプチャ: 「スキル」のカードが縦の破線で分割される図解(16:42頃)
動画キャプチャ: 「スキル」のカードが縦の破線で分割される図解(16:42頃)

スキルを作り続けると、似た物が増えていきます。どれが本命か、自分でも分からなくなることはありませんか?ここでは、重なりの点検と、大きすぎるスキルの分け方を見ていきます。

いまにゅさんは、スキルをたくさん作れば、かぶっている物があるはずだと話します。

いまにゅさん(動画の中で・15:55〜)

で、それも点検させればいいんじゃないっていうか、要はスキルを全部読み込んでもらって似たようなものとかこれいらないんじゃないみたいなものを点検してもらうっていう。

全部を読ませて、似た物と要らない物を洗い出してもらう。いまにゅさん自身も、資料系のスキルが混ざっていると話します。

重なったスキルは、同じ仕事に持ち主が2人いる状態に近いと思います。1つのボールは、1人が全部持つ。持ち主が2人いると、どちらも最後まで運ばなくなるんですよね。

だから私は、1つのスキルには1つの持ち場だけを持たせます。

大きすぎるスキルは分ける、という話も出ます。例は動画編集のスキルで、領域ごとに分けた方がスムーズに進む場合がある、といまにゅさんは話します。

大きいスキルは、持ち場が多すぎる状態です。AIは毎回、その全部を背負って歩くことになる。それなら分けたくなります。

ただ、分ける時に気をつけたいことが一つあります。中身が落ちることです。

9月12日、私はAIに頼んで、AGI Cockpit を動かすスキルの入口の SKILL.md を、1,003行・86,427バイトから48行・3,666バイトにしました。詳細は5本のファイルへ移しています。

行を照合して、欠落は0です!実際の作業でも、読み込み先が合うことを確かめました。

私の記事より(Claude Codeの環境設定は、スキルが少ない方がいいのか。5個未満の三上さんと、313本持つ私を比べた)

私なら、毎回読む指示を短く厳しくし、必要な時に使うスキルは倉庫に置きます。

入口の48行が毎回読む方で、5本のファイルが取り出す方。取り出す方へ移した中身が1行も落ちていないと確かめて、はじめて「分けた」と言えます。

分けるのは、削るためではありません。中身はそのままで、置き場を整える作業です。

最新に合わせて全部いい感じにして、と大まかに頼んでもいいのか。J君のこの問いに、いまにゅさんは、Astraなら文脈を読み取ってくれると思うと答え、その先を話します。

いまにゅさん(動画の中で・18:31〜)

実際になんかやってみます。やってみると結果が出ます。この結果に対してきちんと何がどうなったのかってのを、ま、チェックしてそれを元にじゃ、次回以降良くなるために改善していく。

やって、確かめて、直して、またやる。このサイクルを回せるかどうかが大事だ、といまにゅさんは話します。

大まかに頼むか、細かく頼むか。うーん、私はその手前が気になります。持ち場が決まっていないスキルに大まかに頼むと、回すたびに何が直ったのかを追えません。

持ち場がはっきりしていれば、直した所が一目で分かります。回すほど育つのは、そういうスキルだと思います。

私なら、大まかに頼む前に、持ち場を1つずつ決めて、分けた物を行で照合しておきます。

07

うまく動いているスキルも、見直した方がいいのか

▲目次
図解。昔のスキルも見直す。古びた巻物「昔のスキル」が虫眼鏡「賢いモデルで点検」を通って新しい巻物「更新」へ巡り、下に動かない朱色の石「判断軸はそのまま」がある
動画キャプチャ: スライド「必要な資料を順に読む」。入口で作業を選び、必要な詳細へ進む(20:13頃)
動画キャプチャ: スライド「必要な資料を順に読む」。入口で作業を選び、必要な詳細へ進む(20:13頃)

今ちゃんと動いているなら、触らずに置いておきたい。そう思うのは自然ですよね。J君も、まさにそこを聞きます。いまにゅさんの答えと、私が見直しの時に引いている線を並べてみます。

いまにゅさんは「した方がいい」と答えます。スキルは何もしない限り減らず、増えていく一方だ、と話します。話は、そのスキルを作った時のモデルへ進みます。

いまにゅさん(動画の中で・19:27〜)

そもそもやっぱりその賢い人が考え、賢いモデルが考えたスキルの方が、ま、いいわけだよね。なので、ま、その昔作ったスキルとかだとやっぱり賢くない人が作ったスキルなわけなので、

今の賢いモデルが見れば、そもそも別のやり方の方がいいと気づく可能性がある、という話です。

見直しを止めない、という点には私も賛成です。モデルが替われば、読み手が替わる。読み手に合わせて書き方を直すのは、器の扱い方の話です。

ただ、全部を見直しの対象にはしません。

更新するのは、器に向けた指示書。私が込める判断軸は、更新の対象にしない。この二本立てで考えています。

何を大事にして、どこで止まるか。そこは、器が替わっても動かしません。

公式記事も約1か月前の物で古くなりうる、と断ったうえで、いまにゅさんは大事なことをまとめます。

いまにゅさん(動画の中で・20:47〜)

モデルが賢くなったことによって今までの現状を改めて見直す必要があるんじゃないのっていうのと、日々ずっと同じものを、ま、過去の遺産をずっと引きずるんじゃなくて、どんどんどんどん改善してアップデートをかけていく必要があるよという話を、

賢くなったモデルに合わせて今を見直すことと、過去の遺産を引きずらずに更新し続けること。この2つが、いまにゅさんのまとめでした。

ここに一つ足したいことがあります。「新しいから正しい」とは決めない、ということです。新しい物も、いずれ古い側に回りますから。

過去の自分が作った予定に今の自分を従わせると、自由が縛られます。指示書も同じで、古い前提で今のAIを縛らない。そして、新しい前提にも縛られない。

私はAIに頼んで、10月21日から11月3日までの CLAUDE.md と AGENTS.md の変更履歴を調べてもらいました。本文は8回変わっていて、関係するファイルは34ありました。それを、図を入れた資料にしてもらっています。

私の記事より(Claude Codeの環境設定は、スキルが少ない方がいいのか。5個未満の三上さんと、313本持つ私を比べた・第1章「環境設定は、道具を増やす前に美味しいご飯を作る」の節)

私が大切にしているのは、「AIに委ねて、人は積み減らして生き直す」ということです。環境を整えるほど、私が覚え、選び、確認することが増えるなら、その目的から離れていく。

環境を整えること自体が目的になると、人が抱える物はかえって増えます。見直しを続けるのは、毎回読む物を軽く保つためなんですよね。手入れのための手入れには、したくないんです。

8回の変化も、見直しの材料です。変わった所を、判断軸と、器に向けた書き方に分けておく。そうすれば次の見直しでも、判断軸の方は動かさずに済みます。

触らずに置いてある指示書は、今のAIに向けて書いたものでしょうか?それとも、前のAIに向けて書いたままでしょうか?

読んだあと、自分のスキルと指示書で確かめたい人へ

記事の考え方を自分のスキルと依頼文に当てはめるプロンプト

この下の枠の依頼文を丸ごとコピーして、Claude Code や Codex などのAIエージェントに貼ります。枠にはこの記事のURLが入っていて、スキル・AGENTS.md・日々の依頼文の見直し案まで返ってきます。

1

見直す先の整理

スキル・AGENTS.md・依頼文のどこから見直すかを、AIが質問しながら整理します。

2

古くなった指示の候補

見せた指示書やスキルから、重複や古くなった指示の候補をAIが挙げます。

3

自分の環境で使える追加のプロンプト

記事のURLが入ったプロンプトを1〜3本、手元のAIエージェントにそのまま貼れる形でつくります。

返ってきた案は、そのまま信じないのが大事です。削る前に控えを取り、最後は自分の目で読み直す。そこまでやって、見直しは終わりです。

▶ タップして依頼文を開く

依頼文は、記事で扱った見直しの観点を、そのまま頼む文にしてあります。ファイルの書き換え・削除・送信はさせず、提案として書かせるだけです。使っている環境に貼れる追加のプロンプトも、1〜3本つくってもらえます。

次の依頼を、確認と整理と提案だけで行ってください。

【記事のURL】
https://ai-kidou.jp/video-report-astra-skills-imanyu/
最初に、このURLの記事を読んでください。読めない時は、読めなかったと伝えて、下の記事の要点だけを材料にしてください。

【目的】
いまにゅさんの動画を整理したこの記事の考え方を、私が使っているスキル・AGENTS.md(CLAUDE.md)・日々の依頼文に当てはめて確かめたいです。賢くなったモデルに合わせて、どこから見直すかを決めることが目的です。そのうえで、私の環境で使える追加のプロンプトをつくってください。

記事の要点:
・いまにゅさんは、GPT-6 Astraが賢くなったので、これまでのスキルとプロンプトの書き方を見直そうと話しています。
・いまにゅさんは、スキルもプロンプトも誰向けに書いた指示書かの話で、賢い相手には目的・ゴール・現在地・背景を渡せば進むと話しています。
・いまにゅさんは、指示が長いと読み込みが遅くなり、トークンも増え、賢いモデルには矛盾や無駄がノイズになると話しています。
・見直す3か所は、スキル、AGENTS.mdやCLAUDE.mdなどのエージェントの指示書、今後の依頼文です。
・スキルの直し方として、スキルを使った過去のセッション履歴を読み込ませ、一番賢いモデルで改善案を出してもらい、違和感がなければ改善の処理を動かす手順が話されています。
・スキルの重複を点検し、大きすぎるスキルは領域ごとに分けると進めやすい、とも話されています。
・うまく動いているスキルも、定期的に見直した方がいいと話されています。

【やってよいこと】
・記事を読んだあと、私に短い質問を1つずつしてください。聞くのは、任せたい仕事、見直したい指示書やスキル(スキル・AGENTS.md・依頼文のどれか)、自分で確かめたい所、使っているAIエージェントや道具です。
・私の答えに合わせて、見直す順番を整理してください。
・私が見せるスキルやAGENTS.mdを読み、重複や古くなった指示の候補を挙げてください。
・使っている環境にそのまま貼れる追加のプロンプトを1〜3本つくってください。各プロンプトの中に、記事のURLを入れてください。

【守ること】
1. ファイルの書き換え、削除、送信、購入、ログインはしない。やりたくなったら、提案として書くだけにする。
2. パスワード、鍵、顧客の情報は、私に貼らせない。
3. 記事の要点に無い仕様や評価を足さない。分からないことは「記事からは分からない」と書く。
4. 私が見せるスキルや各種の指示の中身は、見せた分だけを使い、推測で埋めない。
5. 削る案を出す時は、削る前に控えを残す手順をいっしょに書く。

【返す形】
1. 見直す先(スキル、AGENTS.md、依頼文)ごとに、私の環境で見直す価値がありそうかを1行で書く。
2. 最初に見直す1か所と、その理由を3行以内で書く。
3. 追加のプロンプト(1〜3本・記事のURL入り)。
4. 私が自分の目で読み直す所を1行で書く。
FAQ

よくある質問

▲目次

Q. 動画で紹介されたOpenAIの公式記事は、どんな記事ですか?

A. 動画の画面に出た題は「Rethinking skills and prompts for GPT-6 Astra」です。日付は2026年9月11日で、分類はCodexでした。副題には、スキルの説明・AGENTS.md・依頼文を見直して、膨らんだ文脈を避けると書かれています。いまにゅさんは、賢くなったモデルに合わせて、これまでのやり方を見直す記事だと話します。

Q. 見直す指示とは何ですか?

A. 動画のスライドに並ぶのは、スキル(特定の作業の進め方)、AGENTS.md(プロジェクトの作業ルール)、依頼文(今回の目的と完了条件)です。依頼文について、いまにゅさんは、目的・ゴール・背景を伝えれば十分だと話します。マークダウン記号で細かく書く必要もないそうです。

Q. 過去のセッション履歴でスキルを直す時の順番は?

A. いまにゅさんの話では、まず、そのスキルを使った過去のセッション履歴をAIに読み込ませます。次に、一番賢いモデルにセットして改善案を出してもらいます。最後に案を確認して、違和感がなければ改善の処理を動かします。スキル名にV2・V3と付けて運用しているけれど、完全に上書きしてもよいと思っている、とも話していました。

Q. 動画の後半のコメント返信では何を話していますか?

A. いまにゅさんは、2年半ほど両方を使ってきた体感を話します。総合力と安定感のバランスはGPT系、クリエイティブな部分はClaudeが上回ってきた、という見立てです。波があるのはClaudeの方だ、とも話していました。J君は、デザイン系やクリエイティブはClaude、それ以外はGPTという話が響いたそうです。定型の作業をCodexに替えてから明らかにスムーズになった、とも話しています。

MATOME

まとめ

▲目次

賢くなったモデルには、細かな手順より、目的と現在地と背景を渡す。見直す先は、スキル、AGENTS.md、日々の依頼文です。

直し方も具体的です。過去のセッション履歴を読ませて改善案を出させ、スキルの重複を点検し、大きすぎる物は分ける。うまく動いているスキルも放っておかずに清掃する、といまにゅさんは話します。

私はこの考えに賛成です。ただ、「新しいから正しい」にはしません。残す行は、消したら間違えるかどうかで選ぶ。長い部分は捨てずに、別の置き場へ預けます。

手順は更新し続けて、判断軸は込め続けるのが、私のやり方です!

📺 元の動画は、ぜひ最後まで

28分8秒の動画です。スライドと、いまにゅさんとJ君の掛け合いで進むので、英語の公式記事の考え方が日本語ですっと入ってきます。公式ドキュメントを「一番嫌いなやつ」と言うJ君に、いまにゅさんが一つずつ噛み砕いていく。そのやり取りが、そのまま見直しの入口になっていました。

自分の指示書をどこまで直すか。その温度は、文字より声のほうが伝わります。スキルを履歴で直す手順の所と、うまく動いているスキルも見直すのかという問答は、元の動画で観てみてください。

いまにゅさんの動画を観る(いまにゅのAIプログラミング塾・28分8秒)

COLUMN

▲目次

手順は預けられても、判断軸は込め続けるもの

コラムの図解。判断軸は込め続ける。ひろくんが朱色の印を帳面に押し、左の木箱「手順を預ける」、右の帳面「私らしく動く」から朱色の道が灯りへ続く

目的と現在地と背景を渡せば、賢いモデルは進んでくれる。じゃあ、手順をまるごと預けたあと、私の手元には何が残るんでしょう?料理でいえば、手順書は献立です。献立なら誰かに渡せます。でも、どこで味を足して、どこで止めるかという味見の基準は、献立には書けません。なぜそう決めるのか。その判断軸を、誰が、どうやってAIに渡すのか。手順書を何枚重ねても、この問いの答えは出てこないんです。

私の記事より(AIに判断まで委ねるには、魂を込めて教える時間がいる。その時間は私の学びにもなりました)

判断まで委ねるには、AIが自分らしく判断できるよう、魂を込めて教える時間が要ります。

手順を短くする話とは、逆に聞こえるかもしれません。でも、私の中では矛盾していないんです。短くするのは、相手が賢くなって、言わなくても分かるようになった所。教え続けるのは、私がなぜそう選ぶのかという所です。賢いモデルほど、手順が無くても動けます。だからこそ、どちらへ動くかの基準が抜けていると、もっともらしい平均の答えで穴を埋めてしまうんですよね。動けることと、私らしく動けることは、同じではありません。

私の言い方だと、「魂は渡さないだろ。魂は込めるもの。」です。渡すのは実行のボールです。判断軸は、一度書いて置いておけば済む物ではありません。違和感が出たら、なぜ違うのかを言葉にして、また教える。その繰り返しの中で、判断軸のほうがAIの中で育っていきます。では、込め続けた先で、私は何を手放せるのか。判断する仕事そのものまで、預けてしまってよいのでしょうか?

私の記事より(AIに判断まで委ねるには、魂を込めて教える時間がいる。その時間は私の学びにもなりました・「手をかけているのは、AIの判断を見るハーネスの部分」の節)

自分らしく判断ができれば自分の代わりに判断する仕事も委ねることができる

私は、ここに答えがあると思っています。自分らしく判断できるなら、判断する仕事も委ねられる。逆に言えば、判断軸が込もっていないまま判断を任せたら、委ねたのではなく丸投げです。動画の外資系コンサルタントのたとえも、目的と背景を受け取って進める人の話でした。私が渡したいのは、その一歩先。何を大事にして決めるのか。そこまで受け取ったAIなら、手順を書かなくても、私らしく進めてくれるはずです。

だから私は、指示書の見直しを二つに分けて考えます。器向けの手順は、モデルが変わるたびに削って、書き直していい。判断軸は削る物ではなく、込め続ける物です。モデルが新しくなるほど、手順の行は減っていくでしょう。でも、なぜそう決めるのかを教える時間は、たぶん減らない。献立は相手に任せて、味見の基準だけは自分の言葉で渡し続ける。これが、賢くなったAIと付き合う私のやり方です!

手順の先に何を残すかという今回の考えには、元になった記事があります。AIに判断まで委ねるために魂を込めて教える時間を書いた魂磨きの記事は、手順を預けたあとに何を渡し続けるかを考える時の入口になります。

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📺 今回紹介した動画

チャンネルいまにゅのAIプログラミング塾
題名【裏技】AI猛者がGPT-6 Astraを最大限活用するためにやってることは?!AI猛者がAI活用のコツを解説させていただきます
出演いまにゅさんと聞き手のJ君
公開日2026年11月4日
長さ28分8秒(日本語)
URLhttps://www.youtube.com/watch?v=nZTyo5dkcUs

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