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Claude Codeに渡す文脈の三層を、Hikariさんが解説。指示は削り文脈は盛るという考え方がわかる
2026年10月31日
家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくん(@passion_tanaka)です。今回は、Hikariさんがnoteに書いた「Figmaを離れてClaude CodeでUIデザインをするようになった話」を紹介します。Figmaでの画面づくりから、リポジトリ(画面のコードを置く場所)上でClaude Codeを使い、動くモックを作る運用へ替えた話です。
この記事で紹介されている工夫は、私の公開記録とも重なる点があります。AIへの指示を、毎回読ませる物と必要な時に取りに行かせる物に分ける運用です。Hikariさんの三層と、手元の記録を並べて整理します。
読み方の筋はこうです。揃っていた環境や運用の流れ、文脈の三層とその理由を順に見ていきます。さらに、Figmaで減った作業と変わらない判断、7か月で出た答えも整理します。途中で私の手元の記録や記事も重ねます。専門語には一言説明を付けます。デザインやGitHubに詳しくなくても読み進められます。
HikariさんはSaaSプロダクトのソロデザイナーです。Figmaでの画面づくりから、リポジトリ上でClaude Codeを使い動くモックを作る運用へ替えました。鍵は、渡す文脈を常駐、取りに行かせる、その場で渡すの三層に分けたことです。この記事ではその運用と理由を整理。手元の仕事で試すヒントにします。
3行でわかるポイント
- Hikariさんは、PMが持ってくる動くモックを改造する形に替えて、Figmaで画面を描く時間を大きく減らしました。
- Claude Codeに渡す文脈は、常駐や参照など役割に応じた三つの層に切り分けます。
- 作業は減っても、何を良しとするかを決める判断は人に残ります。始め方は、まず1画面から試すことです。
投稿者はデザイナーのHikariさん(note: hgffdgn654)。Figmaでの画面づくりからClaude Codeで動くモックを作る運用へ替えた経緯と、文脈の三層について書かれた2026年10月29日のnote記事です。
Figmaで描くUIデザインから、PMが持ってくる動くモックの改造へ。Claude Codeが動く環境が先に揃っていた


AIが出てきてからというものPMからAIが作成した動くモックが仕様書として上がってくることが多く、それならこれを改造してデザインしちゃえばいいのでは?と思ったのがキッカケでした。
つまり、AIが作った動く試作品が手元に届くなら、描き直すより改造したほうが早いのでは、という発想です。ここがHikariさんの出発点でした。
Hikariさんの記事によると、以前はFigma(画面のデザインを描く道具)を使っていました。コンポーネントを作り込み、UIデザイン(画面の見た目と使い勝手の設計)をしていたそうです。
いまは、SaaSプロダクトのソロデザイナーとして、業務委託で関わっています。
きっかけは、仕様書の届き方が変わったことです。PM(プロダクトの責任者)がAIで作った動くモック(動く試作品)が、仕様書として上がってくることが多くなりました。
それなら、これを改造してデザインしてしまえばいいのでは。Hikariさんはそう考えたそうです。
ただ、すぐ始めたわけではありません。まずエンジニアとPMに相談。開発環境を確かめました。この運用が成り立つ土台は、すでにGitHub(コードを置いて共有する場所)に揃っていたんです。
並べると、まずアプリのリポジトリ。次にshadcnベースのコンポーネント群(UI部品のひな形集を土台にした部品の集まり)と、shadcnにない独自コンポーネントです。
さらに、部品の見た目を確認できるStorybookや、色と余白の数値を管理するトークンのリポジトリも揃っていました。
そしてClaude Code(AIにコードを読み書きさせる道具)が、すでにリポジトリで動いていました。@claudeでGitHubから呼べる状態です。
ここからは私の読みです。デザイナーが一人で始められたのは、腕前の前に、環境が先に揃っていたからだと思うんです。新しい道具を入れる話ではなく、すでにある物を数える話なんですよね。
自分の現場に置き換えるなら、先に揃っているものを数えるところが最初の一手かな。部品の置き場、見た目を確認する場所、色や余白の決まり、AIが動く場所。どれがもうあって、どれが無いのか。
そこが見えるだけで、始める場所が決まります。
design/から始まるデザインブランチで、Issueからモック作成、PM確認、実装依頼まで。Claude Codeと回す運用フロー


デザインブランチはマージされず、あくまでデザインをするためのブランチです。エンジニアはこのブランチをローカルで動かして、仕様の参照先として使います。
デザイン用のブランチ(コードの作業用の枝)は、本番に混ぜない前提で作ります。エンジニアにとっては、仕様を見に行く参照先になります。
名前の付け方は、design/ を頭に付けて、Issue(GitHub上のタスク票)の番号と画面名を続ける形です。例は design/123-reservation-list。
名前を見るだけで、本流に取り込まない(マージしない)枝だと分かります。それが狙いだとHikariさんは書いています。
ローカルの開発環境は、エンジニアから指示書をもらって用意しました。Claude Codeと一緒に画面を動かせる状態にしたそうです。手元のパソコンで直接動かせる状態にする作業です。
PMもローカルの開発環境を持っています。デザインブランチをそのまま動かして確認してもらえます。ここは話が早いんです。
一方、営業やカスタマーサポートの人は、開発環境を持っていないことが多いですよね。
その人たちにも見てもらう場合は、デザインブランチをデプロイ(見られる場所に載せること)して、確認用の環境をエンジニアに用意してもらう必要があります。
そのため、着手する前に誰が確認に入るかを洗い出しておく。そうすれば後で詰まりにくくなる、とHikariさんは注意点を挙げています。
運用フローは五つの手順です。GitHubのIssueからタスクを選ぶ。デザイン用のブランチを切る。モックを作る。PMに確認を依頼する。問題なければ実装を依頼する。
デザインのタスクは元々Issueで管理していました。そのため連携が楽で、どのブランチで作業しているかも分かるそうです。
Figmaを使っていた頃は、状態変化を何パターンも作っていました。動くモックなら確認する側も楽になったとのことです。
ここからは私の読みです。マージしないブランチという約束が、デザインと実装の受け渡しの線引きになっていると思います。デザインの枝は見せるための物。実装は、それを見て別に作る。役割が混ざらないんですよね。
AIに何かを作らせる仕事でも、同じ考え方は使えるかな。AIに試作を作らせる場所と、本番の場所を、最初から分けておく。それだけで、確認する人も安心して見られます。
Claude Codeに何を読ませるか。指示は削り、文脈は盛る。常駐、取りに行かせる、その場で渡すの三層


何をどう作るかは粗く投げて、出てきたものを見て直す。その代わりプロダクトが何で、誰が使って、何を守らなければいけないかはできるだけ正確に渡す。
AIにやり方を細かく命じるのをやめて、仕事の背景をしっかり渡す。これが、Hikariさんが試行錯誤の末に落ち着いた方針でした。
Hikariさんの記事によると、一番試行錯誤したのはClaude Codeに何をどこまで伝えるかでした。行き着いた方針は「指示は削る、文脈は盛る」。何をどう作るかは粗く投げて、出てきたものを見て直します。
ただし、仕様書を丸ごと毎回貼るのは逆効果でした。関係のない部分が大半を占めて、肝心なところが埋もれてしまうからです。そこで、渡す文脈を三層に分けています。
1つ目は、常駐させる層です。プロダクトの対象や目的、ビジネスモデル、守るべき制約、デザインの基本方針などを置きます。制約の例としては、安全に関わる情報を常に見える位置に置く、といった内容が挙げられています。
毎回必ず読んでほしいので、Claude Codeが自動で読むファイルに置きます。
2つ目は、取りに行かせる層です。画面ごとの仕様、Storybook、トークンのJSON、過去のIssueやPR(コードの変更の申し出)が入ります。
量が多くて毎回全部は要りません。リポジトリの中に置き、必要な時だけ自分で読みに行かせます。
Claude Codeは、コードベース全体を先に読み込んでから動くのではなく、必要なファイルをその都度開く設計なので、この使い方に向いているそうです。
逆に、仕様がNotionやGoogle Docsなど、リポジトリの外にしか無いと、この層は機能しません。
3つ目は、その場で渡す層です。今回のIssueで、誰がどの場面で何に困っているか。これだけを短く書きます。すでにIssueに書いてあれば、それを読み込むだけで済むこともあるそうです。
ここに私の記録を重ねます。10月4日、同じ指示を何度もしなくて済むように、wikiを使うなど工夫できないかと、私はAIに頼みました。
いまの私の指示ファイルは、毎回読む部分と、必要な時にwikiで聞きに行く部分に分けてあります。
AI氣道『AIエージェントの指示を、長いプロンプトでなくObsidianのノートに分けて置く方法』より
「後半で、Daniel さんは核心に入ります。エージェントは1本の長いプロンプトではなく、自分が誰かを保存して、使う部品へリンクする小さなファイルだ、という話です。」
エージェントを長いプロンプトでなく小さなファイルとリンクで組む、という見方を、私は『AIエージェントの指示を、長いプロンプトでなくObsidianのノートに分けて置く方法』で書いています。
長い指示を1本にまとめず、小さなファイルに分けて必要な部品へつなぐ。これは、Hikariさんが仕様をリポジトリに置き、必要な時だけ読みに行かせる工夫と同じ向きだと感じます。
置き場所は違っても、毎回すべてを抱えさせない考え方は重なっていると読んでいます。
形は、Hikariさんの2つ目の層に近いと読んでいます。ただ、Hikariさんの現場と私の現場は別です。形が近いと読んだ、というところまでが、私に言えることだと思います。
なぜ三層に分けるのか。Claude Codeに渡す文脈を絞る理由を、Hikariさんが公式ガイドと二つの研究で説明


つまり、手順を細かく指定するのではなく、何を実現したいのかを伝える。 これが、今のモデルをうまく活用するためのポイントです。
つまり、手順を細かく並べるより、何を実現したいのかを伝えるほうが、今のAIには効く、という理由づけです。三層の分け方は、この考えの上に立っています。
Hikariさんの記事では、Anthropicの公式ガイド(Prompting Claude Fable 5)に触れています。前世代のモデル向けに書かれた細かすぎるプロンプトは、かえって出力の質を下げる場合があると説明されています。
一方で、依頼の背景や意図を明確にすると、モデルが関連情報とタスクを結びつけやすくなる、とも述べているそうです。細かい手順ではなく、背景と意図を渡す。だから「文脈は盛る」なんですね。
ただし、文脈は長ければ長いほどいい、とはなりません。Hikariさんは、2026年の研究(arXiv 2602.15028)を挙げています。
論文の評価範囲である個人化やプライバシーの検証において、入力する文脈が長くなるほど性能が下がる傾向が報告された、という内容です。長い文脈への対応をうたうモデルでも、例外ではなかったと紹介されています。
そこでHikariさんのワークフローでは、AIに常に与えておく情報を必要最小限にとどめます。作業に応じて必要な情報を渡しています。これが三層の背景です。
次に、2026年8月の研究(arXiv 2609.01660)です。
エージェント(AIが自分で作業を進める仕組み)の作業が失敗する要因として、文脈の長さだけでなく、実行ステップ数が大事だと示している、とHikariさんは紹介しています。
各ステップの成功確率が100%に満たない以上、処理を重ねるほど、途中でエラーが出たり、意図からずれたりするリスクは高まります。
だから、モックを一度に完成させず、1画面ずつ短いやりとりで直していくやり方は、理にかなっていたのかもしれない、とHikariさんは書いています。
私の記録も重ねます。9月11日から14日にかけて、ある動画を参考に、AIへの指示の仕組みをゼロから見直しました。毎回読み込む指示ファイルを、約20KBから約5KBに痩せさせています。
公開済みの記事では、「起動時に読み込まれるトークンは、Claudeで58,175から30,086、まとめ役のタスクでは115,047から55,743へ。毎回読む量を減らした記録です。」と実測値が記されています。
常にAIへ渡す情報を絞る、という向きは、Hikariさんと同じだと読んでいます。
AI氣道『Claude Codeの環境設定を整えると、会話を分けても前提を話し直さない』より
「動画は、周りに余計な物が残ると賢く動かなくなる、と言います。この記事に残したのは、毎回読む量を減らした記録。」
周りに余計な物を残さず、毎回読む量を減らす、という向きを、私は『Claude Codeの環境設定を整えると、会話を分けても前提を話し直さない』で書いています。
余計な物が残るほど動きが鈍る、という見方は、Hikariさんの「常に与える情報は必要最小限」と重なります。毎回読ませる量を絞って、要る時だけ取りに行かせる、という向きは同じかな、と私は読んでいます。
ただ、現場が別なので、重なるのは向きまで、と受け止めています。
Figmaで減った作業と、変わらなかった判断。Claude Codeのモックでも、良し悪しを決めるのはデザイナー自身


結局のところ、アウトプットの良し悪しを判断するのは、デザイナーである自分自身です。
道具が変わって作業は減っても、何を良しとするかを決める役目は残ったということです。
Hikariさんの記事によると、Figmaで作業する時間は大きく減りました。特に大きいのが、プロトタイプ(動きを確かめる試作)の確認にかかる工数です。状態変化を伴う動きも、動くモックのまま確認してもらえます。
以前はFigmaで画面遷移を設定。プロトタイプをプレビューしてもらう作業が要りました。確認作業が大幅に減ったそうです。
もちろん、Figmaを使わなくなったわけではありません。バナーのデザインや、アイデアを広げる段階では、今でもFigmaを使うそうです。
Claude Codeで実装モックを作るようになっても、実際の画面を見ながら少しずつ修正していくプロセスは変わりません。アウトプットの良し悪しを判断するのは、デザイナーである自分自身。
AIが生成したコードでもFigmaのデザインでも同じです。使いやすいか、プロダクトとして適切かは判断する必要があります。Hikariさんはそう書いています。
作るための道具や手段が変わっても、何を良しとするかを決めることは、デザイナーの仕事であり続ける。ここがHikariさんの言いたいことの芯だと、私は受け取りました。
ここに、私の考えを重ねます。
AI氣道『過去は古びない。AIがやり切るから、私は毎日”魂磨き”で判断軸を育てられる』より
「分身AIとAIチームでまずやり切る、手を尽くす、調べ尽くす、決める。その上で俺にフィードバック求めるならあり。やりきってないでわからないから聞くのはNG」
AIにやり切らせてから判断を求める、という基準を、私は『過去は古びない。AIがやり切るから、私は毎日”魂磨き”で判断軸を育てられる』で書いています。
Hikariさんの「判断するのはデザイナー自身」と、私の「AIにやり切らせてから、判断を人が持つ」は、同じ形に見えます。粗く投げて、戻ってきた物を人が見て決める。順番が似ているんですよね。
違うのは、現場です。Hikariさんは画面の良し悪しを見ます。私の側は、AIがやり切って持ってきた物に、フィードバックを返す立場です。
見る対象は別でも、最後に決めるのは人、という点は重なると読んでいます。AIに何かを作らせる経営者の仕事でも、同じかな。作る手間は減っても、良し悪しの判断は手元に残ります。
3月の記事の二つの悩みに、7か月でどう答えが出たか。UIデザインの仕事が残る場所と、Claude Codeを使った始め方


細かい調整は言葉に変換しないことにしました。粗く投げて、出てきたものを見て直す。
粗く投げて直し、前提は三層に分ける。この二つで、7か月前の悩みはある程度答えが出た、という報告です。
Hikariさんは今年の3月に、「AIという名の弟子、デザイナーという名の魔法使い」という記事を書いていました。そこで挙げた問題は二つです。
一つ目は、細かな調整をいちいち言葉にしてAIに伝えるくらいなら、自分でやったほうが早いこと。
二つ目は、ビジネスの背景やステークホルダー(関係者)の事情をAIに理解させるには、膨大な前提の入力が要り、その準備だけで業務量が増えてしまうことです。
7か月経って、どちらもある程度は答えが出た、とHikariさんは書いています。細かい調整は、言葉に変換しないことにした。粗く投げて、出てきたものを見て直す。
前提の入力は三層に整理。毎回渡すのは短い意図だけにした、とのことです。
3月の記事で「本末転倒になりかねない」と書いた部分は、やり方次第で避けられる。それが今の実感だそうです。
ただ、結論は変わりません。AIが持ってきた素材を、自分の審美眼でジャッジして、どこを60にしてどこを40にするかを決めるのは、人間の仕事。
変わったのは、判断に使える時間が増えたこと。そして判断の材料が絵ではなく動く画面になったことです。
最後に、Hikariさん自身が、この運用はまだ始めたばかりだと書いています。仕様の置き場所や確認環境など、整理しきれていないところも残っているそうです。
それでも、Figmaで状態のパターンを描き分けていた頃には戻れないだろう、と。
環境さえ揃っていれば、デザイナーひとりでも始められる。まずは1画面、Issueをひとつ選んでブランチを切るところから、という呼びかけで記事は終わります。
ここからは私の読みです。自分の仕事で真似るなら、順番は、環境の洗い出し(第1章)、約束事のあるブランチ(第2章)、三層(第3章)。まず1画面だけ、です。
デザイナーでなくても、AIに何かを作らせる仕事なら同じ形で試せると読みました。AIに渡す情報を三層に整理し、まずは一つの仕事から試すので十分だと思います。
AIエージェントに渡す、文脈の三層の点検プロンプト
この囲みの依頼文は、Claude CodeやCodexなど手元のファイルを読めるAIエージェントに貼ってみてください。自分の作業フォルダがHikariさんの三層に当てはめるとどうなっているかを、読み取りだけで点検して表にして返してくれます。ファイルの変更や削除、外部への送信や購入はしない形にしてあります。
返ってきた表は、そのまま信じ込まずにご自身の目で読み直してみてください。AIが三層のどこに入れたかが実際の使い方と合っているか、落ち着いて確かめてみてください。変えるかどうかは、点検が終わってから別に決めれば大丈夫です。秘密のパスワードや鍵は、読ませたり貼ったりしないでくださいね。
次の依頼を、この作業フォルダで読み取りだけで行ってください。
【記事のURL】
Claude Codeに渡す文脈の三層を、Hikariさんが解説。指示は削り文脈は盛るという考え方がわかる
最初に、このURLの記事を読んでください。読めない時は、読めなかったと伝えて、この依頼文に書いた内容だけを材料にしてください。
【目的】
この作業フォルダ(リポジトリ)にある、AIに渡している文脈を、次の三つの層に仕分けして、足りない物と多すぎる物を表で返す。
・常駐させる層: 毎回必ず読ませたい内容。プロダクトが誰のための何か、守る制約、基本方針。AIが自動で読むファイル(CLAUDE.md など)に置く。
・取りに行かせる層: 画面ごとの仕様、Storybook、トークンのJSON、過去のIssueやPR。リポジトリの中に置き、必要なときだけAIに自分で読みに行かせる。
・その場で渡す層: 今回のIssueで、誰がどの場面で何に困っているか。
【やってよいこと】
1. ファイルとフォルダの一覧を見る。
2. CLAUDE.md、README、仕様や設計が書かれたファイル、Storybook、トークンのJSONを、読むだけで確かめる。
3. 仕様がリポジトリの外(NotionやGoogle Docsだけ)にしか無い物を、「取りに行かせる層が機能しない物」として挙げる。
【守ること】
1. 確認だけを行う。ファイルの作成、変更、削除、移動はしない。
2. 外部への送信、インストール、購入、ログインはしない。
3. パスワード、鍵、トークンなどの秘密が書かれていそうなファイル(環境変数の設定ファイルなど)は開かない。名前だけ挙げて「中身は読んでいない」と書く。
4. 読めなかった物、判断がつかなかった物は「未確認」として、理由を添える。推測で埋めない。
5. 追加のプロンプトに足してよいのは、私の環境に合わせた言い方と手順だけです。この依頼で禁じたことは、追加のプロンプトの中にも同じように書いてください。
【追加のプロンプト】
上の作業が終わったら、次の4つを1つずつ質問してください。答えが返ってから次の質問へ進んでください。
・この記事の話を、自分のどの仕事や場面に当てはめたいか
・その場面で、AIに渡せる物は何か(資料、記録、メモなど)
・最後に自分の目で確かめたい所はどこか
・私が使っているAIエージェントや道具は何か(名前、使えるファイルや記録の範囲など)
答えをもとに、私の環境でそのまま貼って使える追加のプロンプトを、1〜3本つくってください。記事のURLを、各プロンプトの中に入れてください。
【返す形】
次の列の表で返す。
層 / 見つけたファイル(パス) / 内容を1行で / 多すぎる・足りない点
最後に、常駐させる層が長すぎないか、取りに行かせる層に置けていない仕様はどれか、を各2行以内で書く。変更の提案は書かない。変えるかどうかは、結果を見てから人が別に決める。
・私の環境で使える追加のプロンプト(1〜3本。記事のURL入り)
よくある質問
Q. Hikariさんの記事は何の話ですか?
A. Hikariさんの記事によると、SaaSプロダクトのソロデザイナーが、Figmaでの画面づくりから、リポジトリ上でClaude Codeを使って動くモックを作る運用に替えた話です。前提環境、運用フロー、文脈の三層、減った作業と変わらない判断、3月の記事への答えの順で整理されています。
Q. Figmaからどう替えたのですか?
A. Hikariさんの記事によると、PMがAIで作った動くモックが仕様書として上がることが多くなり、それを改造してデザインする形に替えました。GitHubのIssueからタスクを選び、design/ で始まるブランチを切ってモックを作ります。PMの確認を経て、問題がなければ実装を依頼します。
Q. 三層とは何ですか?
A. AIへ渡す文脈の設計方針です。常駐や参照といった具体的な仕分け基準と実例は、本文の解説で確認できます。私の指示ファイルの分け方も形が近いと読んでいます。
Q. なぜ文脈を絞るのですか?
A. Hikariさんの記事によると、公式ガイドは細かすぎるプロンプトが質を下げる場合があると説明しています。また2026年の研究では、個人化やプライバシーの検証において、文脈が長くなるほど性能が下がる傾向が報告されています。そのため、常に与える情報は必要最小限にして、作業に応じて渡しているそうです。
Q. デザイナーの仕事はどこに残りますか?
A. Hikariさんは、アウトプットの良し悪しを判断することだと書いています。どこを60にしてどこを40にするかを決めるのは人間の仕事、という3月からの結論は変わらないそうです。私の読みでは、AIにやり切らせてから判断を人が持つ形と重なります。
Claude Codeに渡す文脈の三層は、まず1画面から試せる
Hikariさんは、PMが持ってくる動くモックを改造する形に替えて、Figmaで画面を描く時間を大きく減らしました。土台になったのは、リポジトリ、部品、Storybook、トークン、Claude Codeが先に揃っていた環境です。
運用は、design/ で始まるブランチを切り、Issueからモックを作って、PM確認を経て実装依頼に進む流れでした。マージしないブランチという約束が、デザインと実装の線引きになっています。
Claude Codeに渡す文脈は、常駐、取りに行かせる、その場で渡すの三層に整理します。細かい指示は削り、背景と意図を盛る方針です。私も指示ファイルを、毎回読む部分と必要な時にwikiで聞きに行く部分に分けています。
作業は減っても、何を良しとするかを決める判断は人に残ります。まずは1つの仕事で、渡す情報を三つに分けてみる。そこから始めるのが、一番確かな一歩だと思います。
この記事で学んだことを誰かに教えて恩送りして学びを深めよう!
COLUMN
判断するのは自分。だから、その軸を先に言葉にしてAIへ渡しておく

Hikariさんの記事で述べられている要点はここです。アウトプットの良し悪しを判断するのは、デザイナーである自分自身。AIは素材を出す側で、選ぶのは人なんですよね。ただ、判断は自分と言われても、その判断の軸を自分でも言葉にできていない人は、意外と多いのかな。
AI氣道『AIに判断まで委ねるには、魂を込めて教える時間がいる。その時間は私の学びにもなりました』より
「自分らしく判断ができれば自分の代わりに判断する仕事も委ねることができる」
この向きは、私が『AIに判断まで委ねるには、魂を込めて教える時間がいる。その時間は私の学びにもなりました』で書いたことと重なります。引いた言葉は、自分らしく判断ができれば、自分の代わりに判断する仕事も委ねられる、という中身。Hikariさんの「評価するのは自分自身」「どこを60にして、どこを40にするかを決めるのは人間」と並べると、同じ場所を別の側から見ているんですよね。判断が人に残る理由と、判断を渡せる条件。
じゃあ渡す側は何を準備するのか。私の見方は、判断の軸そのものを自分の言葉にして、先にAIへ渡しておくことです。軸が無いまま粗く投げると、戻ってくる物は平均的な答えに寄りやすいかな。軸を渡しておけば、同じ粗さで投げても、戻ってくる物が自分の判断に近づく。
料理で言うと、出汁です。味見をするのは自分です。出汁の取り方を決めずに具材だけ鍋へ放り込むと、どんな味になるか毎回ばらつきます。昆布の量、かつお節の量、火を止める頃合いと、好みの出汁を先に決めて仕込んでおく。そこへ具材を入れるから、味見で直す所が少なくて済むんですよね。
今日から真似するなら、最近自分が「これは良い」と選んだ物を3つ選んでみてください。記事でも、チラシでも、返信メールでも構いません。それぞれ、なぜ良いと思ったかを、短くていいので1行ずつ書き出します。整っていなくても大丈夫です。その3行が、AIに渡す最初の文になります。
判断の軸は、最初から立派な言葉でなくて構いません。短くて粗いくらいで十分です。選んだ理由を書き出しているうちに、自分でも気づいていなかった好みの癖が、ふっと見えてくることもあるかな。その一つ一つの言葉が、そのままAIに伝わる軸になっていきます。選ぶ基準を、先に言葉にして渡す。
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関連記事
Claude Codeの環境設定を整えて、会話を分けても前提を話し直さずに済ませる考え方の記事です。
AGENTS.mdでClaude CodeとCodexの指示書を一本にする方法を、飯塚浩也さんの動画で整理した記事です。
AIエージェントへの指示を、長いプロンプトではなくObsidianのノートに分けて置く方法の記事です。
参考リンク
Figmaを離れてClaude Codeで動くモックを作る運用と、文脈の三層が書かれた元の記事
元の記事を書いたHikariさんのnoteのページ
Hikariさんが記事の参考に挙げているAnthropicの公式ガイド
今回紹介した記事
| 著者 | Hikariさん(note: hgffdgn654) |
| 媒体 | note |
| 公開日 | 2026年10月29日(note記事) |
| 元URL | https://note.com/hgffdgn654/n/n92467b83a1c1 |
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