
WATCH REPORT
AIに全部やらせる前に、役割を渡そう。
Claude Code×Google Cloudに学ぶ「委ねるOS」
2026.07.27
家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくんです。今回は、Claude CodeとGoogle Cloudでフィードバックアプリを作る実演動画を紹介するね。
AIに任せたはずなのに、なぜか自分の確認作業ばかり増えていく。そんな経験はないかな。
原因は、AIの性能不足とは限りません。仕事をひとまとめにして渡し、最後まで一気に仕上げてもらおうとすると、人間は途中経過が見えず、かえって全部を握り直したくなるからです。
この約26分の実演で見えてくるのは、役割を分け、成果物を受け渡し、人間が味見する場所を残す方法です。
3行でわかるポイント
- Claude Codeは、PMから分析まで役割ごとの文脈を渡すと、仕事の流れをつなぎやすい。
- Plan mode、MCP、Skills、Subagentsは、計画・知識・手順・分業という別々の役目を持つ。
- AI氣道の言葉でいえば、委ねるとは丸投げではない。仕込みは任せても、節目の味見は人間が持つ。
Xの紹介文より、まず本人の名乗りを信じる
動画で確認できること
登壇者は冒頭で「Ivan Nardini」「Google CloudのDeveloper Advocate」「Anthropicと連携したコンテンツ制作に取り組んでいる」と自己紹介しています。(00:16)
Xの投稿文では「Anthropicのエンジニア」と紹介されていますが、本人の説明とは一致しません。記事では、動画内の一次情報を優先します。
また、投稿文にある「95%のキャッシュヒット率」や「ほとんど誰も入れていないプラグイン」も、この約26分の動画では確認できませんでした。
派手な数字より、実際に映っている仕組みを見る。AI時代ほど、この姿勢が大切になるよね。
5つの役割で、1つの成果物を育てる
動画では、開発の流れを5つの役割で整理しています。(01:02)
- PMがアイデアを言葉とスケッチにする
- UI/UX担当が使える画面へ整える
- ソフトウェアエンジニアが裏側を実装する
- セキュリティ担当が公開前の危険を確認する
- データ担当が利用結果を分析し、PMへ返す
大事なのは、AIが5人分の肩書きを名乗ることではありません。前の役割が作った成果物を、次の役割が受け取れる形にすることです。
登壇者は「サンフランシスコでコーヒーを飲みながら描いたような絵」を例にします。その手描きスケッチが、最初のワイヤーフレームになる。UI/UX担当はそれを受け取り、3画面の本番向けUIへ育てます。(06:38)
一方で「いい感じのアプリを全部作って」と一度に頼むと、企画、デザイン、実装、審査が混ざります。うまくいかなかった時に、どこから直せばいいか分からなくなるんだよね。
Plan modeは「実装前の味見」
UIを整える場面で登場するのが、Claude CodeのPlan modeです。
Claude Codeがコードを書く前に、まず実装計画を示す。利用者は、デザイン文書や必要な部品と照らし合わせ、内容を確認してから実装を承認しています。(09:19)
ここが、この実演でいちばんAI氣道らしいところです。
AIへ委ねると聞くと、最後まで触らないことだと思いがちです。でも、本当に安心して委ねるには、途中で方向を直せる場所が必要です。
AI氣道としての読み解き
人間が持つべき仕事は、すべての手を動かすことではありません。「この計画で進めていいか」を判断し、違えば早い段階で戻すことです。
料理でいえば、完成後に全部作り直すより、煮込みに入る前に味の方向を確かめる。Plan modeは、まさに実装前の味見です。
MCP・Skills・Subagentsを混ぜない
後半では似た言葉が続きますが、役割は別です。
MCPは「新しい地図」
Developer Knowledge APIとMCP serverは、Google Cloudの新しいドキュメントをClaude Codeへ渡します。その情報からCloud Run、Firestore、BigQuery、Lookerを組み合わせた構成を考えます。(12:09)
Skillsは「仕込みの手順書」
MCPが全体構成の知識を渡し、SkillsがCloud RunへのデプロイやFirestoreへの接続といった具体作業を担います。(13:58)
Subagentsは「持ち場の分担」
API、データ取り込み、ダッシュボードの3領域を、3つのSubagentsへ分けて並列に進め、最後にテストを行います。(14:55)
全員へ同じ仕事を頼むのではなく、境界を切れる仕事に、それぞれの持ち場を渡す。それが並列化の中身です。
作った先に、改善の循環がある
コードができたら終わりではありません。
動画では、OWASPの代表的なリスクやサービスアカウントの権限を確認し、見つかった問題を修正してからCloud Runへデプロイします。なお、登壇者自身が「セキュリティ担当が承認とデプロイの両方を担うのは、実演用の強い簡略化」と断っています。(16:43)
デモで動いた流れを、そのまま本番の組織へコピーしてはいけません。実際の責任分界や承認者は、それぞれの会社で決める必要があります。
デプロイ後、登壇者は会場の一人に「5点」を入れてもらいます。送信した瞬間、回答数と平均点とグラフが動く。Claudeは集まったコメントを要約します。(19:32)
さらに、回答時間などのKPIをBigQueryで分析し、Lookerで見える化して、次の改善へ返します。使われた結果が次の企画へ戻って、開発の輪が閉じるんです。
「全部自分で確認する」を卒業する設計
AIに仕事を渡すなら、「完成品をよろしく」よりも「役割」と「受け渡す成果物」を決める。
「AIに任せる」と「人間が確認する」は、反対ではありません。確認する節目が決まっているから、それ以外を手放せます。
- 人間が目的と判断基準を決める
- AIへ役割と使える知識を渡す
- AI同士は成果物で受け渡す
- 計画、公開前、改善前に人間が味見する
全部の鍋を自分でかき混ぜるのは、シェフの仕事ではありません。
自分にしか決められない味を決め、厨房が動けるように段取りし、出す前に確かめる。それが「抱え込みOS」から「委ねるOS」へ移るということです。
よくある質問
Q. Claude Codeに、最初から5つの役割を全部入れればいいですか?
A. いいえ。PMのワイヤーフレームをUI/UXへ、UIを実装へ、実装を安全確認へと順番に受け渡すのがポイントです。まずは1つの役割と1つの成果物から始める方が、ズレを見つけやすくなります。
Q. MCPとSkillsは何が違いますか?
A. この動画では、MCPは最新ドキュメントを渡して全体構成を考えるために使われ、SkillsはCloud Runへのデプロイなど、個別の作業を進めるために使われています。ざっくり言えば、MCPは地図、Skillsは手順書です。
Q. Subagentsに分ければ、確認は不要になりますか?
A. 不要にはなりません。仕事の境界を明確にして並列化しやすくなりますが、統合テスト、セキュリティ確認、公開判断は別に必要です。
COLUMN
委ねる勇気と、卒業しない味見
私は「AIに委ねて、人は積み減らして生き直す」と伝えてきました。でも、委ねることは、自分の責任まで手放すことではありません。
料理でいえば、シェフなのに仕込み、皿洗い、すべての鍋まで抱えるのをやめること。厨房へ役割を渡し、自分は味の方向と、お客さまへ出す判断を持つ。今回の5つの帽子は、その分担を目に見える形にしてくれます。
AIは横に広げられる。でも、何のために作るのか、誰に届けたいのか、出してよい味なのかを縦に掘るのは人間です。だから、味見は卒業しなくていい。
まずは今日の仕事を1つだけ選び、「役割」「入力」「渡してほしい成果物」「確認する節目」の4つを書いてみませんか。それが、抱え込みOSを書き換える小さな一歩です。
まとめ
この動画で示されたのは、AIが一人でアプリを完成させる魔法ではありません。
PM、UI/UX、実装、セキュリティ、分析という役割ごとに文脈を渡し、成果物を次へ受け渡す仕組みです。
Plan modeは実装前の味見。MCPは新しい地図。Skillsは仕込みの手順書。Subagentsは持ち場の分担。
そして人間は、目的、責任の境界、公開判断を持つ。AIと一緒に仕事の流れを作り直す。そこから「委ねるOS」は始まります。
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AI生成コンテンツについて
この記事はAIツールを活用して制作しています。元動画・文字起こし・16場面を照合し、構成・文章・画像を作成しました。公開判断は、ひろくん本人の味見後に行います。