EXPERIMENT/AI仕事術

Jev vs Laya 比較|アンケート50件の仕分けは精度でJev、速さと手元で動く安心はLaya

2026年9月26日

家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくん(@passion_tanaka)です。

「Laya Is INSANE… Open-Source AI Just Challenged Jev!」。AI WITH Rithesh さんのこの動画を、9月25日にAI秘書の凛ちゃんへ送りました。判定だけするAI「Jev」の代わりに、オープンのLayaを私のMacで試してほしい、と頼んだんです。同じ読者の声50件で比べて、追加学習を2回やって、結論は「使い分け」。今回は、その数字をそのまま並べた実験の記録です。手を動かしたのはAI秘書の凛ちゃん。私がしたのは、動画を送ることと、「追加学習を1回試す」「直してもう1回学習する」を選ぶことでした。

3行でわかるポイント

  1. 速さはJevの約5倍で、文章はMacの外に出ない。でも当たる率はJevより低い。同じ読者の声50件で、Jevが109問正解、Layaが69問でした。
  2. 追加学習の1回目は「全部同じ答え」で失敗。正解率は76%→99%に見えました。でも、全部「いいえ」と書けば99.2%当たる試験だったんです。
  3. 直した2回目でも、見逃しが半分以上。料理で言えば、速いが切れ味は前の包丁のほうが上。だから使い分けです。精度が要る仕分けはJev、文章を外に出したくない・速さが要る場面はLaya。

JevとLayaの比較表(今回の実測と、動画の説明欄の事実だけ)

JevLaya
判定の当たり(アンケートの感想50件)109問 正解69問 正解
1件の速さ0.59秒0.12秒(約5倍速)
動く場所クラウド手元のMac(重み615MB)
文章の行き先クラウドのAPIへ送るMacの外に出ない
重みの公開—(クラウドで呼ぶ)Apache 2.0で公開
手元に置けるか・自分で追加学習できるか今回はAPIで呼ぶだけ。ローカル版kevあり(未検証)重み公開。Macで追加学習できた
追加学習で追いつけたか—2回試して、見逃しが半分以上残った
向いている使い方(結論=使い分け)精度が要る仕分け文章を外に出したくない・速さが要る場面
全体図解: 動画のLayaを私のMacで試す → アンケートの感想50件でJev109問・Laya69問 → 追加学習1回目は全部同じ答え → 2回目は見逃しが半分以上 → 結論は使い分け
01

動画で話題のLayaを、Jevの代わりに私のMacで試した

動画で話題のLayaを、Jevの代わりに私のMacで試した(素のまま→追加学習1回目→直して2回目)

AI WITH Rithesh さんの動画「Laya Is INSANE… Open-Source AI Just Challenged Jev!」を、AI秘書の凛ちゃんに送りました。タイトルのとおり、判定だけするAI「Jev」に、オープンのLayaが挑んだ、という動画です。

Jevは、このブログで何度も使ってきました。読者の声の仕分け。ブログ全記事の監査。検索の意図がずれた記事のふるい分け。どれもクラウドのJevに判定を頼んでいます(Jevそのものの説明はこちらの記事)。

で、動画のURLをAI秘書の凛ちゃんに送って、Jevの代わりに試してほしいと頼みました。頼んだのはそれだけで、数えるのも比べるのも学習を回すのも、手を動かしたのは全部AI秘書の凛ちゃんです。

使ったのは私のMac(Apple M5 Max)。GPUはMPSです。9月25日に、素のまま、追加学習1回目、直して2回目、の順で試しました。

🎯 今日やること:自分の仕事で「Jevに頼んでいる判定」を1つ書き出す。乗り換えを測る場所は、そこです。

02

JevとLayaの比較。Layaは判定専用で、重みはApache 2.0で公開されている(動画の説明欄より)

JevとLayaの比較。Layaは判定専用で、重みはApache 2.0で公開されている(約33ミリ秒・615MB)

Layaは、判定専用のモデルです。動画の説明欄によると、選択・点数・はい/いいえを1回の計算で返します。約33ミリ秒です。

重みはApache 2.0で公開されています。公開直後にHugging Faceのトレンド1位になった、と説明欄にあります。開発者はNanda Kishoreさん。2025年3月に論文・重み・データ・pypiを公開していた、とも書かれています(公式GitHub/Hugging Face)。

説明欄の主張はこうです。素の重みは弱い(日本語のベンチマークで0.362)。でも追加学習すると89.6%で、クローズドのモデルに勝つ。この2行が、今回の実験の出発点です。

今回使った版はlaya 0.3.20。日本語に対応したmultilingual(3.22億パラメータ・重み615MB)です。

🎯 今日やること:新しいAIの説明欄を読んだら、「どの試験で」「何と比べて」の数字かを1行メモする。

03

テスト①。Jev vs Laya、アンケートの感想50件で109問と69問

テスト①。アンケートの感想50件で、Jevが109問(0.59秒)、Layaが69問(0.12秒・約5倍速)

まず、素のままのLayaです。以前Jevで測った「読者の声50件」を、同じ質問・同じ正解で解かせました。

50件の中身は、私が主催したセミナーのアンケートの自由記入や、ダイエット本の読者からのメルマガ返信です。実物ですが、本文と氏名は載せません。正解は、9月21日にAI秘書の凛ちゃんがJevを回す前に付けたものです。

テスト①:読者の声50件(同じ質問・同じ正解)

質問Jev(クラウド)Laya(私のMac)
この人は満足しているか38問中 38 正解38問中 28 正解
この人の悩みは何か50問中 44 正解50問中 28 正解
次に何を勧めるか37問中 27 正解37問中 13 正解
合計109問 正解69問 正解
1件にかかる時間0.59秒0.12秒(約5倍速)

速さは、Layaの勝ちでした!1件0.12秒。クラウドのJevは0.59秒なので、約5倍速です。私のMacの中で、この速さで動きました。

でも、当たる率が低い。109問と69問って、同じ50件で、ここまで開きました。

外し方は2種類でした。勧めるべき人18件に「何も勧めない」と答えたこと。集客の悩みは正解が5件なのに、11件を「集客の悩み」と判定したこと。速いのに、肝心の仕分けが外れるってことです。

🎯 今日やること:AIを乗り換える前に、同じ質問・同じ正解で、手元の50件を先に解かせる。

04

追加学習の1回目。2,566章すべてに同じ答えを返した

追加学習の1回目。2,566章すべてに同じ答え「いいえ」を返した(1,996問・28分/「あり」は21章だけ)

動画の説明欄は「追加学習すると勝つ」と言っています。で、追加学習を1回試す、と私が選びました。

教材にしたのは、9月22日にJevがブログ監査で付けた判定で、ai-kidou.jpの1,714本(対象は1,713記事)を章ごとに判定したものを、そのままLayaの正解役にしました。質問は「出し惜しみがあるか」「読者は満足するか(0〜2)」「登録の呼びかけがあるか」です。

学習用は1,414記事。試験用は300記事・2,566章。学習用と試験用に重なりが0件なことは、スクリプトで確認しました。学習は1,996問で28分です。

結果です。学習後のLayaは、2,566章すべてに同じ答えを返しました。出し惜しみ=いいえ。満足=1。呼びかけ=いいえ。全部、これです。

ところが正解率だけ見ると、76%から99%に伸びたように見えます。理由は簡単でした。Jevが「出し惜しみあり」と判定した章は、2,566章のうち21章だけ。だから何も読まずに全部「いいえ」と書けば、99.2%当たる試験だったんです。

正解率が上がった、だけでは喜べません。答えの種類が1つに張り付いていないかって、先に見ないと、99%という数字にだまされます。

🎯 今日やること:AIの正解率を見たら、「全部同じ答えで何%当たる試験か」を先に計算する。

05

直して2回目。張り付きは消えたが、見逃しが半分以上

直して2回目。答えの種類は7種類に増えたが、呼びかけ394章のうち208章、出し惜しみ21章のうち17章を見逃した(43分)

1回目の失敗を見て、直してもう1回学習する、と私が選びました。AI秘書の凛ちゃんが直したのは、次の点です。

  • 「はい」が少ない側の例を7倍に増やして学習する
  • 学習の強さを1回目の1/5にする
  • 1周ごとに保存して、確認用データで一番良い周を採用する

学習は43分。4周のうち1周目を採用しました。1章あたり0.11秒。答えの種類は、1回目の1種類から、2回目は7種類に増えました。章ごとに違う答えを返すようになった、ってことです。

登録の呼びかけ(Jevが「あり」とした394章)

拾えた見逃し言いすぎ
学習前237157770
1回目03940
2回目186208127

出し惜しみ(Jevが「あり」とした21章)

拾えた見逃し言いすぎ
学習前615602
1回目0210
2回目41713

「言いすぎ」は大きく減りました!学習前の770が127に。でも「見逃し」は残っています。呼びかけ394章のうち208章。出し惜しみ21章のうち17章。半分以上を見逃しました。

読者の満足(0〜2)でJevと同じ段階を答えた章は、学習前1,130、1回目1,631、2回目1,714(2,566章中)。ただし全部「1」と答えるだけで1,631当たる試験です。

あと1つ。2回目が出し惜しみを当てた4章のうち、3章は同じ見出し「AI氣道の最新情報をチェックしよう」の章でした。推測ですが、中身ではなく見出しの形で覚えた可能性があります。

🎯 今日やること:追加学習をしたら、正解率より先に「答えの種類が何通りあるか」を数える。

06

Layaが勝っていたところ。文章がMacの外に出ない安心と、重みが公開されている強み

Layaが勝っていたところ。文章がMacの外に出ない・重みが公開(Apache 2.0)で手元で2回学習・0.12秒対0.59秒・6つの環境へ移植(動画の説明欄より)。Jevにもローカル版kev

公平のために、Layaが勝っていたところも書きます。

1つ目は、文章がMacの外に出ないこと。今回、読者の声50件もブログの章も、外部のサービスへ送らずに判定しました。Jevは今回、クラウドのAPI(Vercel AI Gateway経由)へ文章を送って判定させています。外に出せない文章を手元で判定できるのは、Layaの強みです。

2つ目は、重みが公開されていること(Apache 2.0)。手元に置けて、自分のデータで追加学習できます。今回もMacで2回、28分と43分で学習しました。学習後の重み(614MB)も、手元に残っています。

3つ目は、速さ。1件0.12秒で、Jevの0.59秒より約5倍速でした。

4つ目は、動く場所の多さです。動画の説明欄によると、MLX・CoreML(Apple Neural Engineで3.7ミリ秒)・ブラウザ(WASM・524MB)・Node・Androidなど、公開から約72時間で6つの環境に移植されたそうです。ここは今回試していません。

公平のためにもう1つ。Jevにも、ローカルで動かすオープンソース版「kev」(GitHub: jaredpalmer/kev)があります。以前の記事で紹介しました。今回はkevは試していません。

🎯 今日やること:外に出せない文章が自分の仕事にあるか、1つ書き出す。あるなら、手元で動く判定AIを試す候補になります。

07

何を測ったのか。Jevの判定をどこまで真似できるか、であって人間の正解ではない

何を測ったのか。テスト①は人の正解、テスト②③はJevが正解役。動画の89.6%は別の試験

注意点を書いておきます。

今回測ったのは「LayaがJevの判定をどこまで真似できるか」で、テスト①だけは人が付けた正解と比べましたが、テスト②と③はJevが正解役なので、Jevが人間より正しいという話ではありません。

動画の説明欄の89.6%は、別の教材・別の試験での数字です。今回の結果は、それを否定も肯定もしません。私のブログの章と、私の読者の声で測ったら、こうだった。それだけです。

測る条件が違えば、数字も違います。だから「動画で89.6%だった」と「手元で69問だった」は、並べて見るものではなく、分けて見るものだって分かりました。

🎯 今日やること:AIを比べた数字を見たら、「正解を付けたのは誰か」を確かめる。

08

結論は使い分け。精度が要る仕分けはJev、外に出したくない文章と速さはLaya

結論は使い分け。精度が要る仕分けはJev(109問)、外に出したくない文章と速さはLaya(約5倍)

結論は、使い分け、です。速さは約5倍。でも、素のままでは109問と69問。追加学習1回目は全部同じ答え。直した2回目でも、呼びかけ394章のうち208章、出し惜しみ21章のうち17章を見逃しました。

だから、精度が要る仕分けはJev。文章を外に出したくない場面と、速さが要る場面はLaya(またはkev)。文章がMacの外に出ない。重みも学習後の重みも手元に残る。今回の日本語の仕分けの精度ではJevが上でしたが、精度はJev、速さと手元で動かせる安心はLaya、というのが今回の実測です。

今後どっちの進化も楽しみです。

やってみて分かったことを並べます。①速さと当たる率は別。②正解率は、全部同じ答えで何%当たる試験かを先に見る。③追加学習で直しても、少ない側の見逃しは残った。

順番はこうです。まな板の上で同じ50件を切ってみて、当たる率を先に見る。速いかどうかを見るのは、その後です。

🎯 今日やること:「速いから乗り換える」を一度止めて、当たる率を同じ正解で測ってから決める。

FAQ

よくある質問

Q. Layaとは何ですか?

A. 判定専用のモデルです。動画の説明欄によると、選択・点数・はい/いいえを1回の計算で返し、約33ミリ秒。重みはApache 2.0で公開されています。今回はlaya 0.3.20の日本語対応版(multilingual・3.22億パラメータ・重み615MB)を私のMacで動かしました。

Q. JevとLaya、どう使い分けますか?

A. 精度が要る仕分けはJev、文章を外に出したくない・速さが要る場面はLayaです。同じ読者の声50件・同じ正解で、Jevが109問正解、Layaが69問。速さはLayaが約5倍で、文章はMacの外に出ませんでした。

Q. 追加学習で正解率が99%になったのでは?

A. 見かけだけです。学習後のLayaは2,566章すべてに同じ答えを返しました。Jevが「出し惜しみあり」とした章は21章だけなので、全部「いいえ」と書けば99.2%当たる試験でした。

Q. 動画の「追加学習で89.6%」は間違いですか?

A. 分かりません。別の教材・別の試験での数字なので、今回の結果は否定も肯定もしません。私のブログの章と読者の声で測ったら、こうだった、というところまでです。

Q. 自分でも試せますか?

A. 重みと手順は公式のGitHubとHugging Faceにあります。試すなら、動画の数字ではなく、自分の仕事の文章50件に正解を付けて、同じ質問で比べるところからです。

MATOME

まとめ。Jev vs Laya、速さは約5倍、当たる率は109問と69問。結論は使い分け

動画で話題のLayaを、Jevの代わりに私のMacで試しました。速さは約5倍。当たる率は、109問と69問でした。

追加学習の1回目は、全部同じ答えで失敗。直した2回目は張り付きが消えた代わりに、見逃しが半分以上残りました。

精度はJev、速さと手元で動かせる安心はLaya。だから使い分けです。精度が要る仕分けはJev、文章を外に出したくない・速さが要る場面はLaya(やJevのローカル版kev)。動画の89.6%は否定も肯定もしません。今後どっちの進化も楽しみです。

手を動かしたのはAI秘書の凛ちゃん。私は動画を送って、追加学習を1回、直してもう1回、と選びました。その分担もそのまま書きました。

COLUMN

速い包丁を買う前に、まな板の上で切ってみる

コラム図解: 速い包丁を買う前に、まな板の上で切ってみる(ひろくんがJevとLayaの包丁を50件の食材で試し切り)

料理に例えると、Layaは新しい包丁です。動画では、切れ味が良くて速いと紹介されていました。実際、速さは本物でした。1件0.12秒。Jevの約5倍です。でも、まな板の上で50件切ってみたら、当たる率が低かったって分かりました。速い包丁でも、切れないなら厨房には置けません。

いちばん危なかったのは、追加学習の1回目です。正解率は76%から99%に見えました。でも中身は、全部「いいえ」の一本調子。皿の数だけ数えて、味を見ていない状態です。数字は正しいのに、意味が逆になる。「資料にある言葉なのに事実と逆になる、分身AIの「つなぎ方の嘘」の見抜き方」に書いた話と、同じ形でした。

私が決めたのは、動画を送ることと、追加学習を1回、直してもう1回、の2回だけです。数える、比べる、学習を回す。全部、AI秘書の凛ちゃんに任せました。以前「賢いAIより委ねるAIだった」と書きましたが、今回も同じで、私が手を動かした場面は無いんです。

1回目の「99%」の正体を見抜いたのも、AI秘書の凛ちゃんでした。数字を見て、答えの種類を数える。この一手間は、速さより先に要ります。

包丁は、切れ味を確かめてから厨房に入れる。速いかどうかは、その後です。で、確かめた結果が使い分け。細かく切りたい皿はJev、外に持ち出せない食材と急ぎの皿はLaya。次に新しい包丁が出てきても、順番は同じ。まな板の上で50件、が先です。

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この記事はAIツール(Claude Code)を活用して制作しています。本文と画像はAI秘書(凛ちゃん)が作成し、公開判断はひろくん(田中啓之)本人が行っています。「分身AIひろくん」(bunshin-ai.com)とは別のコンテンツです。

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