
WATCH REPORT
OpenAI Dotsとは?
ChatGPTの新しいAI秘書機能を日本で試し、任せる範囲をまとめた
2026.09.30
家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくん(@passion_tanaka)です。今回は、OpenAI DevDay 2026の公式発表と、先行アクセスでDotsを試したFuturepediaの動画を、あわせて紹介するね。私のアカウントでも1体作って、3つ質問してみました。
日本時間の9月30日未明、OpenAIがサンフランシスコのDevDay 2026で、24時間動き続けるAIエージェント「Dots(ドッツ)」を発表しました。発表は全部で20件超。Xには先行組の絶賛と、プランや安全への不満が同時に流れています。この記事では、公式ページ・基調講演・先行レビュー動画・Xの反応を突き合わせて、全体の地図とDotsの中身を整理します。日本の私のアカウントでdotを作り、3つ質問した結果も載せています。そのうえで「任せる時、人間に何が残るのか」を、私の目線で書きました。
3行でわかるポイント
- DevDay 2026の主役は、モデルより「常駐」。新モデルGPT-6.1 Sol、Agents API、Codex Cloud、ChatGPT Spaceも出たけれど、中心はDotsでした
- Dotsは、ChatGPT・Codex・予定・アプリをまとめて回す橋渡し役。自分専用のクラウドPCを持ち、会話していない間も先回りで調べます(この調べ物は読み取り専用)
- 任せる時に人間に残るのは、境界を決める仕事。公式の承認ルール4段階を使って、最初の1つを渡すところまで書きました
- 日本の私のアカウントでも、9月30日にdotを作れました。書かれていないことを「確認できませんでした」と返すかどうかも試しています
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GPTs研究会に参加する(無料・8,900名突破!)出典: I Tested OpenAI’s New Personal Assistant Agent: DOTS(Futurepedia)
DevDay 2026で出た20超の発表を、まず地図にする

DevDay 2026は、米国時間の9月29日にサンフランシスコで開かれました。公式のまとめページには「20件を超える主な発表」とあります。数が多いので、先に地図にします。
| モデル | GPT-6.1 Sol(Astraに近い賢さを、Astraの5分の1の料金で)/Ultrafast(標準の最大8倍速いAPIの速度枠) |
|---|---|
| エージェント | Dots(常時稼働のパーソナルエージェント)/企業向けのSpecialist dots(試験導入から) |
| 開発者向け | Agents API(Codexと同じ仕組みをAPIで・パブリックベータ)/Decisions API(判断に特化・一部向けプレビュー) |
| Codex | Codex Cloud(PCを閉じてもクラウドで動く)/Code Review/Codex Security Cloud |
| 共同作業 | ChatGPT Space(旧Library)とPages(人とdotが一緒に編集するドキュメント) |
| つながる | Plugin extensions/MCP events(アプリの出来事で自動処理を起動)/Sign in with ChatGPT(16社) |
| プラン | Pro 500の新設、Pro 200の新規受付再開(新しい契約は枠が小さめ)、全世界の使用量リセット |
出典: OpenAI公式 DevDay 2026 Recap、Developer Communityの公式投稿、基調講演(2026年9月30日確認)
基調講演で最初に大きく時間を取ったのがDotsでした。紹介パートで、OpenAIの登壇者はこう話しています。
OpenAI DevDay 2026 基調講演
「I feel like I’ve finally gotten some of my attention back.」(5:39)
訳: やっと自分の注意力を少し取り戻せた気がする。
Sam AltmanさんもXで「Dots are here!」と投稿し、24時間働くAIで時間と注意を取り戻す、と書きました(@samaの投稿)。
Xで整理を出していたキュアゴリラさん(@curegorira3)の一言が、全体を言い当てていると私は読みました。
「主役はモデルより『常駐』でした」って。
新しいモデルの数字より、ずっと隣にいて動き続けるAIを出してきた。しかも売り文句が「速くなる」ではなく「注意を取り戻す」なんです。
私は、委ねる目的を効率化だけだと思っていません。手放して余白をつくり、その余白でワクワク夢中に遊び探求して自分を満たす。自分が笑顔になると、周りにも笑顔がつながる。そう考えてきました。
OpenAIが「注意を取り戻す」を正面に置いたのは、同じ方向を向いた発表だと読んでいます。
ちなみに、去年のDevDay 2025は、Apps SDKやAgent Kit、Codexの一般提供など、作る道具の発表が並びました。私のまとめはOpenAI DevDay 2025まとめにあります。1年で「作る」から「任せる」へ、重心が動いたかな。
丸をつけるのは2つだけ。上の表から、自分の仕事に関係しそうな発表に2つだけ丸をつけてください。10分で終わります。ぜんぶ追わなくていいんです。
「I think of it as the bridge」OpenAI Dotsは、散らばった仕事の橋渡し役

ここからはDotsの中身です。Futurepediaは先行アクセスで数日試してから、この動画を撮っています。スポンサーではない、と冒頭で断ったうえでの紹介です。
まず、Dotsが何につながっているか。動画ではこう説明されます。ChatGPTの記憶、つないだツールとスキル、予定したタスク。そこから新しいチャットやWork、Codexのセッションを立ち上げられる。
Futurepedia(動画)
「I think of it as the bridge to all of these systems.」(0:38)
訳: 私は、これら全部のシステムへの「橋」だと思っている。

公式の説明も同じ筋です。Dotsは会話の合間にも仕事を進める「常時稼働のエージェント」で、GPT-6 Astraで動き、自分専用のクラウドPCとブラウザを持つ。プラグインで4,000を超えるアプリにつながります(Introducing dots)。
最初のあいさつも印象的でした。名前を聞いてきて、こう続けます。
Futurepedia(動画)
「I’ll keep things moving even when we’re not talking and check in with updates or questions.」(1:32)
訳: 話していない間も物事を進めて、進み具合や質問を伝えに来ます。
Futurepediaが「ChatGPTのチャットやWork、Codexではなく、なぜ君を使うのか」と聞くと、Dotsはこう答えました。
Futurepedia(動画)
「The biggest reason to use me is continuity.」(3:22)
訳: 私を使ういちばんの理由は、続いていることです。

Futurepedia自身も「その通りだった」と受けています。一か所に行けば全部が分かるってこと。そこが一番の価値だ、と。
これ、私がAIに仕事を委ねる時に大事にしている形そのものなんです!
委ねる時は、一つのボールを人・AI・仕組みの誰か一人が全部受け持って、やり切る。共同責任にせず、持ち主を一人にする。私はそう決めています。
ボールがChatGPTのスレッド、Codexのスレッド、予定表に散らばると、持ち主が分からなくなります。誰が次の一手を持っているのか、私が毎回確かめに行くことになる。
Dotsが「橋」を名乗るのは、その持ち主を一本にまとめる役を買って出たのかな。
進行中の案件を1枚に。いまAIとやり取りしている案件を、スレッドの場所ごとに紙へ書き出してください。15分。「次の一手を持っているのは誰?」の欄が空の行が、Dotsに最初に見せたい案件です。
「orchestrating across all of this」3つのスキルを横断したデモ

動画で一番見てほしいのが、5分20秒からのデモです。Futurepediaは、次の動画を作り始めるために、1つの指示で、種類の違うスキルをまとめて動かしました。
Workで導入部の案を3本書かせて、一番いいものを選ぶ。その導入に合わせて、Codexのスキルでモーショングラフィックスを作る。別のチャットでサムネイルも始める。
Dotsは1本目の完了を待ってから次のスレッドへ渡し、同時にサムネイルの別スレッドも進めます。
Futurepedia(動画)
「So it’s orchestrating across all of this.」(6:05)
訳: つまり、これ全部をまたいで指揮しているんです。

面白いのは、Dotsが自分で書く指示の細かさです。
Futurepedia(動画)
「It will prompt itself with a lot of detail that you might not put into your prompt yourself because it would take too long.」(8:09)
訳: 自分で書くと時間がかかって省いてしまうような細部まで、自分に向けて詳しく指示を書く。
動画の締めでは、Dotsの立ち位置をこう言い表しています。
Futurepedia(動画)
「with DOT acting as basically the project manager across all of it.」(9:21)
訳: Dotが全体のプロジェクトマネージャーとして動いた。

料理に例えると、Dotsは厨房の段取り役です。前菜は一人目、メインは二人目、デザートは三人目に振って、出す順番とタイミングを合わせる。料理人ではなく、厨房を回す人!
私は自分の強みの診断結果を、料理に例えてこう整理しています。最高のシェフの才能があるのに、つい自分でキッチンスタッフもやってしまう。本来はビジョンを描いて、最善の道を選んで、人を動かすシェフのはずなのに、現場で手を動かしている。
段取りを抱えたままのシェフは、料理の味を考える時間がなくなります。Dotsのデモは、段取り係を雇える日が来た、という絵に見えました。
ちなみにFuturepediaは、使ったスキルはClaude Codeで作っていたものを移したばかりで、まだ調整が要る、とも話しています(8分40秒あたり)。道具をまたいで同じスキルを持ち運べる、というのも見どころです!
段取りの時間を1つ特定。昨日の仕事で「AとBの間をつないだだけ」の時間を1つ探してください。コピペや転送、進み具合の確認。10分で見つかったら、それがDotsに渡す候補です。
先回りは読み取り専用。「うるさくない」はどう作られているか

Dotsの売りは「先回り」です。Xの先行組の感想でも、この言葉がよく出てきます。
Dan McAteerさんは体験を一言で「Proactivity(先回り)」とまとめ、フリーランスの請求書をメールから拾って下書きし、承認後にPDFで送った例を挙げています(@daniel_mac8)。
Paul Bakausさんは「驚くほど先回りなのに、うるさくならないよう調整されている(これが難しい)」と書きました(@pbakaus)。
では、その「うるさくない」は何で作られているのか。公式を読むと、仕組みがはっきり書いてあります。
会話していない間、Dotsは裏で手伝えることを探します。公式はこれを「proactive research(先回りの調査)」と呼んでいます。
ただし、この時に使える道具は読み取り専用。メッセージを送る、アプリの中身を変える、ブラウザやPCを操作する、はできません。しかもこの制限は「コードで強制している」と書かれています(OpenAIの安全の説明)。
つまり、勝手に調べて提案はするけれど、勝手に動かしはしないってこと。ここ、私には身体でわかる話なんです。
Chromeで作業している最中に、Cockpitに数秒おきに画面を切り替えられて、確認ダイアログまで許可なく閉じられたことがあります。最初に出たのは「邪魔するな」という気持ちでした。イライラして、胸がざわざわした。
守りたかったのは、ワクワク夢中な今ここ。どれだけ気が利くAIでも、夢中の時間に割り込まれたら台無しです。
だから私は、先回りの賢さより「割り込み方の設計」を見ます。調べるのは裏で、動かすのは許可のあと。この順番が守られているかどうか。
Futurepediaの動画でも、Dotsは作業の途中で短い返事を先に返し、残りは後から送ってきます(3分20秒あたり)。細かいけれど、割り込みを小さくする作り方です。
通知の時間帯を書く。「この時間は話しかけていい」「この時間は割り込まないで」を、1日の予定表に2色で塗ってみてください。5分。Dotsに最初に伝えるルールになります。
「as much responsibility as you’re comfortable with」承認ルール4段階の使い方

基調講演では、任せる範囲についてこう話していました。
OpenAI DevDay 2026 基調講演
「You can set the boundaries on app and computer use, and you can customize instructions for any actions your DOT takes. So, this allows you to trust your dot with as much responsibility as you’re comfortable with.」(7:49)
訳: アプリとコンピュータの使い方に境界を引けて、Dotの行動ごとに指示を変えられる。だから、自分が安心できる範囲まで責任を任せられる。
その道具が「Custom Rules」です。ヘルプには、一部の操作について4段階から選べると書かれています(公式ヘルプ)。
| ① 聞かずに実行 | Take action without asking |
|---|---|
| ② 事前承認があれば実行 | Take action if pre-approved(指示の中で明示的に頼んだ操作) |
| ③ 実行前に毎回確認 | Ask before taking action |
| ④ 本人に渡す | Hand off to you |
出典: OpenAI Help Center「Getting started with your dot」
さらに、メール送信やファイル変更の前には「Auto-review」という別の仕組みが、本人の指示や安全ルールと照らし合わせます。パスワードの変更や口座間の送金は、必ず本人に戻される。データの完全削除や、出どころの分からないソフトのインストールは毎回確認が入ります。
Xで、さいとうさん(@saito_smallbiz)がちょうど同じ話をしていました。「閲覧だけ/下書きまで/人間の承認後に実行/完全自動」の4段階は要る。大事なのは「何ができるか」より「どこまでやっていいか」だ、と。
私もここが本題だと思っています!
任せる時、魂は渡しません。魂は込めるもの。目的と守りたいものと判断軸を磨いて、型にしても薄まらないところまで確かめる。そのうえで実行のボールを委ねる。私にしかできない最後の一手は、出す・止める・任せるの境界を決めることなんです。
Dotsの4段階は、この「境界」を操作の種類ごとに書き込める欄だと読みました。ただし、必須の安全ルールやAuto-reviewは、自分のルールでも外せません。
逆に言うと、境界を決めないまま渡すと、全部が既定のルール任せになります。それは任せたのではなく、放り投げただけ。
10個の仕事を4段階に。毎週やっている仕事を10個書き出し、①〜④のどこに置くか振り分けてください。20分。①に置けるものが1つも無ければ、それで正解です。最初は②と③から。
「There are some bugs still」先行組が見たつまずき

いい話だけでは片手落ちなので、つまずきも並べます。Futurepediaの動画でも、撮影中に不具合が出ました。
Futurepedia(動画)
「Now, currently, cloud computer is down.」(7:12)
訳: いま、クラウドPCが落ちています。

数日間は問題なく動いていたのに、Dotsをリセットした後にクラウドのブラウザが動かなくなった、と話しています。予定したタスクの画面も開けませんでした。本人は、ベータ版のデスクトップアプリのせいかもしれない、とも付け加えています。
Futurepedia(動画)
「There are some bugs still.」(10:42)
訳: まだいくつかバグがあります。
Everyの試用レポートも、Dotsが一番使う入口になったとしつつ、権限まわりの不具合やメッセージの欠落を挙げ、1〜2週間待ってから使うのがいい、と書いています(Every)。
Ray Fernandoさんは「絶賛の輪には加わらない」と前置きして、先回りの良さを認めつつ、GitHubの内容から作らせた文章は物足りなかったと書きました(@RayFernando1337)。
セキュリティ面では、P.K. Sharmaさんがシステムカードを読み込んだ投稿を出しています。間に挟む作業が5つだと8.6%、10だと19.7%で、中程度の範囲逸脱が起きたという試験結果です(@_pksharma)。最後の問いは「深夜3時に間違えていたら、誰が気づく?」でした。
公式の限界も書いておきます。個々の記憶は見ることも直すこともできず、消すにはdotごと削除するしかありません。取り消せない操作もある、と明記されています。
私は、ここで怖くなってやめる必要はないと思っています。
委ねた先が嘘をつく、逃げる、やらない。それなら委ねられません。信頼できる仕組みが先。これは私がAI秘書のチームに仕事を委ねる時の、今の現在地です。
だから見るべきは、Dotsが賢いかどうかより、間違えた時に気づける仕組みがあるかどうか。公式にはActivity Viewがあり、進行中の作業を見て、止めて、指示を変えられます。まずはここを毎日のぞく習慣からかな。
取り消せない操作を書き出す。自分の仕事で「やったら戻せない操作」を書き出してください。送金や顧客へのメール送信、ファイルの削除など。10分。書き出した操作は④の「本人に渡す」に置きます。
誰が使える?ChatGPTのプラン・地域・日本での状況

一番聞かれそうなところを、公式ヘルプで確かめました。
| 対象プラン | Pro、Business Premium。Enterprise(Edu・Healthcare含む)は管理者が有効にした時だけベータで使える。Plus・Freeは対象外 |
|---|---|
| 地域 | Proは欧州経済領域(EEA)・スイス・英国を除く地域。Business PremiumはChatGPTの全対応地域 |
| 作成 | デスクトップアプリかデスクトップのWebだけ。会話はスマホからもできる |
| 年齢 | 18歳以上 |
| 使用量 | 1体目はプランに含まれる。公開から1か月は枠を広げる(ヘルプの表現は「プランの枠に数えない」)。その後の条件は後日発表 |
| まだ無いもの | dot専用のメールアドレス、dotからの電話、複数のdot |
出典: OpenAI Help Center、Introducing dots(2026年9月30日確認)
日本については、私が確認した公式ページ(発表記事・ヘルプ・安全の説明)に名前が出てきません。推測: 除外されているのがEEA・スイス・英国だけなので、日本のProも対象と読めます。ただ、段階的に展開されるので、対象でもすぐには出ないことがあります。私のアカウントで確かめた結果は、次の章に書きました。
実例としては、GOROmanさんが「iPhoneのChatGPTでもDotsつかえた」と投稿しています(@GOROman)。
Futurepediaの動画では、左のサイドバーの上のほうに「your dot」として出てくる、と案内されていました(1分20秒あたり)。
不満の声もあります。Proに含まれて枠を食わないと何度も言っていたのに実際は1か月だけだ、という投稿(@0xIlyy)や、欧州で使えないことへの怒りも目立ちました。
発表記事は「最初の1か月は枠を広げる」、ヘルプは「1か月はプランの枠に数えない」と書いていて、表現がそろっていません。その後の条件は後日知らせる、とあります。会話そのものはChatGPTの枠に数えないけれど、CodexやWorkに投げた作業は通常どおり数える、とも書いてあります。
ここは焦らなくていいと思っています。私は味見を卒業しないと決めています。AIが出したものを人間が見て、感じて、違和感を返す。その繰り返しが、AIと人間が一緒に育つための燃料だと考えているからです。
枠に余裕のある最初の1か月は、その味見を遠慮なく回せる期間です。使える人は、この1か月を「味見の期間」にすればいい。まだ来ない人は、先行組のつまずきが直るのを見ながら、渡す仕事の境界を先に書いておけばいいんです。
自分の画面を確認。ChatGPTのデスクトップアプリを開いて、左上に「your dot」があるか見てください。5分。無ければ、次の章の「最初の1つ」を紙に書いて待ちます。
日本の私のアカウントで、dotを作って3つ聞いてみた


ここまでは公式情報と先行レビューの話でした。ここからは、私のアカウントで確かめた結果です。
9月30日の10時44分(日本時間)に、私のChatGPTアカウントで1体目のdotを作りました。操作したのは、AI秘書の凛ちゃんです。私のアカウントのブラウザを動かしてもらい、画面を3秒ごとに記録しました。
先に結果を書くと、日本から使っている私のアカウントでも、左のメニューに「Your dot」が出て、作成まで進めました。前の章の推測は、少なくとも私のアカウントでは当たっていた形です。
| 1画面目 | 紹介。GPT-6 Astraで動くこと、つないだアプリの情報から提案すること、設定によっては会話がモデルの改善に使われることが書かれている |
|---|---|
| 2画面目 | アプリをつなぐ。メール・カレンダー・連絡先・ドライブが並び、「Continue without giving your dot this context」でつながずに進める |
| 3画面目 | 作業する場所。dot専用のクラウドPCに最初から印が付いている。自分のPCは「Open app」でアプリ側から選ぶ |
| 4画面目 | dotが話しかけてくる。「やあ!私はあなたのdotです。」 |
作成の流れ(2026年9月30日 10:43〜10:44、筆者のアカウントで記録)

今回は、メールもドライブもつながず、作業場所もdot専用のクラウドPCだけにしました。前の章で書いた「境界を決めてから渡す」を、そのまま最初の設定でやった形です。

作った直後、こちらが何も送らないうちに、dotから2通目が届きました。
dotの返事(10:44)
「ひろくんの役に立てそうなことを探してみるね。今、気になっていることや進めたいことはある?」
推測: 「ひろくん」という呼び名は、ChatGPTの記憶から拾っています。先回りの一言目から、呼び方が合っていました。
1つ目の質問は「ChatやWork、Codexではなく、あなたに頼んだほうがいい場面は?」。返事はこうです。
dotの返事(10:47)
「私:複数の情報や作業をつなぎ、時間をまたいで進め、必要な時に報告してほしい時」
dotの返事(10:47)
「ひと言でいうと、『答えがほしい』に加えて『この件を持って、前に進めてほしい』時に私を使ってね」
Futurepediaが一番の利点に挙げた「continuity(続いていること)」と、同じ答えでした。
2つ目は「聞かずに進めることと、必ず確認することを分けて。そのルールを私が変えるには?」。dotは、公式ヘルプの4段階とほぼ同じ4つの区分で答えました。読む・調べる・下書きを作るは聞かずに進める。具体的に頼まれた送信は毎回は聞かない。完全削除やアクセス権の拡大は直前に確認する。パスワード入力や送金は本人に渡す。
dotの返事(10:48)
「③の必須確認や④の本人操作は、ルールを変えて省略することはできないよ。」
ルールの変え方は「この会話で、対象と希望する動きを具体的に伝えてね」とのこと。続けて使うルールは確認のフォームが出て、承認すると保存されるそうです。Webの「設定 → パーソナライズ」のカスタムルールからも管理できる、と書いていました(この設定画面は、今回は開いていません)。

3つ目は、dot専用のクラウドPCで調べてもらう依頼です。「公式ヘルプのdotsのページを開いて、日本から使う時の条件を3行で。調べるだけで、ほかの操作はしないで」と送りました。
dotの返事(10:50)
「地域・年齢:私のクラウドブラウザーで公式ページを確認しましたが、日本の対象可否・年齢条件は明記されておらず、確認できませんでした」
プランと端末の条件は、私が読んだ公式ヘルプと一致しました。dotが示したページは「Getting started with your dot」です。18歳以上という年齢の条件は、私が確認した別の公式ページには書かれています。

私が一番見たかったのは、この3つ目です。書いていないことを、書いていないと返してきました。
委ねるAIの最低条件は「わからないことは憶測しないできく。わかることは2度聞かない」だと、私は考えています。この既知と未知の境目を守ることが、信頼を守ることになるからです。
3問で見えた範囲では、dotはこの境目を守っていました。ただ、たった3問です。
| 試したこと | dotの作成(アプリはつながない・作業はクラウドPCだけ)、質問2つ、クラウドブラウザーで公式ヘルプを読む調べ物1つ |
|---|---|
| まだ試していないこと | 通話、Slack、スケジュールタスク、自分のPCでの作業、アプリをつないだ時の先回りの提案、時間をおいてからの報告、dotの削除 |
実機で確かめた範囲(2026年9月30日 10:43〜10:52)
最初の設定で境界を引く。最初は「アプリはつながない」「作業はクラウドPCだけ」で始めて、任せたい仕事が決まってから1つずつ広げてください。設定は5分で終わります。
「dots were built by dots」ChatGPTの新しい秘書機能で、AI秘書が身近になる

基調講演で、OpenAIのメンバーは社内の使い方を話していました。フィードバックの窓口に落ちてきたバグ報告を、dotが拾って調べ、修正のプルリクエストまで出す。エンジニアのdotたちが、1日に何十件もバグを直しているそうです。
OpenAI DevDay 2026 基調講演
「dots were built by dots.」(15:43)
訳: dotsは、dotsによって作られた。
同じ講演で、こうも言っています。
OpenAI DevDay 2026 基調講演
「I get to decide what needs my attention and what my dot can take care of.」(14:48)
訳: 何に自分の注意を向けるか、何をdotに任せるかは、私が決める。
Futurepediaも、最後にこうまとめています。
Futurepedia(動画)
「It’s worked best for me as a bridge to all my threads and projects.」(10:14)
訳: 自分にとっては、全部のスレッドとプロジェクトへの橋として一番役に立った。
外出中に仕事を始めておける点もよかった、と付け加えています。ここで、私の話を少しだけ。
シェフなのにキッチンスタッフをやってしまう。このギャップを埋めるのが「抱え込みOS」から「委ねるOS」への書き換えで、それが分身AI、AI秘書の凛ちゃん、AGI Cockpitを使っている理由です。
私のこだわりや深掘りと、AI秘書の凛ちゃんの並列実行や段取り。この凸と凹で回すのが、今の私の働き方です。
同じ形の道具を、OpenAIが公式に、しかもProの追加料金なしで出してきた。推測: AI秘書を持つのが、一部の人だけの話ではなくなっていきそうです。
ただし、秘書が優秀でも、何を任せるかを決めるのは本人です。講演の「I get to decide」の一文が、そのまま答えになっています。
役割ごとに分ける考え方は、Grok Botを役割ごとに分ける話にも書きました。OpenAIも企業向けにSpecialist dots(仕事ごとのdot)を試験的に始めています。Decisions APIは判断に特化したAPIで、判定だけ返すAIを私のMacで試したimajevの記録と比べて読むと面白いかな。
最初のボールを1つ。渡す仕事を1つだけ決めて、「どこまでやっていいか」を1行で書いてください。15分。例: 「請求書は下書きまで。送る前に私に見せる」。この1行が、Dotsでも手元のAIでも最初の指示になります。
よくある質問
Q. Dotsは日本で使えますか?
A. 公式に日本の明記はありません。ヘルプではProの対象から除外されているのがEEA・スイス・英国だけです。日本から使っている私のアカウントでは、2026年9月30日にdotを作成できました。段階的な展開なので、対象でもすぐに出ないことがあります。
Q. Plusプランでも使えますか?
A. 2026年9月30日時点の公式情報では、対象はPro、Business Premium、Enterprise(管理者が有効にした場合のベータ)です。Plus・Freeは対象外です。
Q. スマホだけで使い始められますか?
A. dotの作成はデスクトップアプリかデスクトップのWebだけです。作成したあとは、スマホのChatGPTから会話できます。
Q. Dotsが勝手にメールを送ったり、お金を払ったりしませんか?
A. 会話していない間の先回りの調査は、読み取り専用の道具だけに制限されています。メール送信などは承認ルールとAuto-reviewを通り、パスワード変更や送金は本人に戻されます。購入は保存済みのカードで行い、承認が必要です。
Q. ChatGPTの普通のチャットや、スケジュールタスクと何が違いますか?
A. Dotsは会話の合間にも仕事を進める常時稼働のエージェントで、専用のクラウドPCを持ち、ChatGPT・Work・Codexのスレッドをまたいで動けます。スケジュールタスクもdot向けのタブで設定できます。
Q. 記憶を消したい時はどうしますか?
A. 2026年9月30日時点では、個々の記憶を見たり直したりはできません。消すにはdotそのものを削除します。リセットすると会話・記憶・予定したタスクがまとめて消えます。
まとめ Dotsで変わるのは道具より、任せ方
DevDay 2026は20を超える発表がありましたが、中心は常時稼働のDotsでした。
Dotsは、ChatGPT・Codex・予定・アプリにまたがる仕事の橋渡し役です。先回りの調査は読み取り専用で、実際の操作は承認ルール4段階とAuto-reviewを通ります。
一方で、先行組はバグと権限まわりの不具合を報告しています。日本での提供は公式に明記がありませんが、日本の私のアカウントではdotを作れました。3問試した範囲では、書かれていないことを「確認できませんでした」と返してきました。
だから今やることは、Dotsを使えるかどうかに関係なく同じ。渡す仕事を1つ決めて、どこまでやっていいかを1行で書く。
任せる相手が変わっても、境界を決めるのは自分です。
COLUMN
段取りを渡したら、味を考える時間が戻ってきた

今回の記事の芯に置いたのは、機能の多さではなく、基調講演の「I get to decide」の一文です。何に注意を向けて、何をdotに任せるかは、自分が決める。ここから先は、本文で書き切れなかった私の弱いところの話です。任せる道具がどれだけ整っても、決める側の私がボールを握ったままなら、何も変わらないからです。
料理に例えると、私はシェフなのに、つい自分でキッチンスタッフもやってしまう人です。好きな料理を作ること、いくつも鍋を並べて夢中になることは、抱え込みではありません。境目は別のところにある。この一皿は自分の手で最後まで仕上げなければ、と握りしめた時です。結果を自分のものにしたくなって、こだわりすぎて、鍋を持ったまま誰にも渡せなくなる。
今もまだ、この戦いの最中です。委ねる気持ちはあります。それでも、委ねた先が嘘をつく、逃げる、やらないなら委ねられない。信頼できる仕組みが先。Dotsの承認ルールやAuto-reviewは、その「信頼できる仕組み」を道具の側に用意しようとしたもの、と私は読んでいます。
Claude Codeのチームでは、委ねるOSを実践できつつあります。未完成でも出す。作業を委任する。その第一歩の記録は、分身AI日記のCodexに5回却下されて気づいた、「賢いAI」より「委ねるAI」だった話に残しました。AI秘書が気づいた214件、拾われて初めて「委ねる」は完成する話では、頼んで終わりではなく、頼んだ結果が拾われて次に繋がって初めて完成する、と書いています。
厨房で言えば、段取りを渡したシェフに残るのは、味を決めることです。Dotsが段取り係を引き受けてくれるなら、私が守るべきは「どこまでやっていいか」の線と、最後の味見。まだ途中です。握りしめたい気持ちも、消えてはいません。それでも、渡せる工程から1つずつ渡していく。分身AIとAI秘書の考え方は、分身AI.comにも書いています。
関連記事
Dotsの前段、ChatGPTの予定タスクをAI秘書として使う回。
同じ週に出たMicrosoftの常駐エージェントの話。
任せても主役は自分、という朝LIVEの回。
参考リンク
今回紹介した動画本編(Futurepedia)
Dotsの発表記事
DevDay 2026の公式まとめ
提供範囲・承認ルール・料金の扱い
先回りの制限・Auto-review・手渡し操作
今回紹介した動画
| タイトル | I Tested OpenAI’s New Personal Assistant Agent: DOTS |
| チャンネル | Futurepedia |
| 公開日 | 2026年9月29日(長さ 11:03) |
| 言語 | 英語(引用の訳は筆者) |
| URL | https://www.youtube.com/watch?v=V_1Vn2WfpEY |
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| 木 | 7:00〜7:30 | ただっち | ともみん | AI×デザイン |
| 金 | 7:00〜7:30 | ただっち | 友くん | AIツール最前線 |
| 土 | 7:00〜7:30 | ただっち | ゆきちゃん | AI×起業・発信 |
| 日 | 7:00〜7:30 / 7:30〜 | WACAコラボ | ひろくん+仲間たち | 生成AI最新ニュースまとめ |
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