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Obsidianの第二の脳で全マーケティングを回す仕組みをAgrici Danielさんが解説。買う前にまず自分の記録から始めるべき理由
2026.07.10
家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくん(@passion_tanaka)です。今回は、AIマーケティング専門で発信しているAgrici Danielさんの「One brain that runs your entire marketing」を紹介するね。
テーマは「Obsidianのvaultひとつで全マーケティングを回す仕組みを、実際に見たらどうなるか」。私自身、母艦(mothership-lab)で似た仕組みを毎日運用しているので、他人事とは思えませんでした。動画を全部見て、共感した部分と「そこは危ないよ」と思った部分、両方を私自身の実践と重ねて書いていくね。
3行でわかるポイント
- 「一つの脳に全部つなげる」発想は正しい——Obsidianのvaultに25個のリポジトリ(2026年8月時点の実数。動画内では31個と語られていた)を紐づけて、AIエージェントに「これ使って」と渡す構造は、私が母艦でやってきたことそのもの
- 「学ばなくていい」は要注意ワード——覚えることを減らすのはいいけど、中身を人任せにした瞬間、抱え込みOSが形を変えて戻ってくる
- 料理に例えると、これは「完成した厨房セット一式」を買う話。でも本当に美味しくなるかは、自分の出汁(原液)を注げるかどうかにかかってる
この記事でやること
Danielさんの「第二の脳」を、買う前と買った後の2つの視点で分解します。読み終わる頃には、自分の会社に第二の脳を持ち込む時、最初に何を書き溜めればいいかが1つ決まります。
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出典: One brain that runs your entire marketing(Agrici Daniel)
「困ってるならこの動画を」——Agrici Danielさんの一言に、私は自分の手術台を思い出した

動画は開始1秒でこう言い切るところから始まります(0:01頃〜)。
“If you’re struggling with your AI marketing, then this video is for you.”
Agrici Danielさん — 0:01
「あなたが今AIマーケティングでつまずいているなら、この動画はまさにあなたのためのものだ」
この一言、正直グサッときた。私は2025年1月、直腸がんの手術台で麻酔が落ちる直前に「もし目が覚めなかったら」と考えました。頭に浮かんだのは仕事じゃなくて家族の顔。仕事のプレッシャー、経営者としての責任、借金——全部を一人で抱え込んできた結果が、身体に腫瘍として現れたんです。あの時の私にこの動画を見せたら、たぶん食いつきます。「マーケティング全部を一つの脳に任せられる」って言われたら、藁にもすがりたかったから。
でね。ここで一度立ち止まりたいと思います。困っている人ほど「これで全部解決する」に飛びつきやすい……実際に「AIで御社の売上が10倍になります」と大風呂敷を広げるコンサルに、私は本気で腹を立てたことがあります。蓋を開けたらChatGPTに文章を書かせて終わり、何百万払って何も変わらない、という話を何度も見てきた。だから「困ってるあなたへ」という入口の言葉そのものは正しくても、その先で何を売っているかは、毎回自分の目で確かめる必要があります。「サボる」仕組みを作ったら抱え込みOSの外し方が見えた話と根っこは同じで、仕組み化そのものが救いになります。問題は、その仕組みを「買って終わり」にするか「自分の手で育てる」かの一点なんだ。
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「これは第二の脳です」——Obsidianのvaultという発想は、私が毎朝やってることと同じだった

Danielさんは開いてすぐ、目の前の画面をこう説明する(0:04頃〜)。
“What I see in front of you right now, it’s a second brain, but it’s not just one second brain. It’s a full-on vault of everything in regards to marketing.”
Agrici Danielさん — 0:04
「今あなたの目の前にあるのは第二の脳です。しかもただの第二の脳じゃない。マーケティングに関するすべてが詰まった、まるごと一つのvaultです」
これ、私にとっては「あ、それ知ってる」だった。私は自分の経験、価値観、口癖、全部を文字にしてObsidianに蓄積しています。それが分身AIの「魂」になる——「分身AIを育てる=自分が育つ」を、まさに毎日体現しているところです。だからDanielさんが画面をスクロールしながら「SEOバックリンク」「検索パフォーマンス」「スキーマJSON」と次々見せていく感覚、あれは他人事じゃなく分かる。第二の脳って、情報を溜める倉庫じゃなくて、AIが判断するための土台なんです。
ただし——ここが分かれ道。私のvaultは自分の手で毎日書き足しています。がんも借金も134kgからの減量も、失敗談も全部、自分の言葉で。Danielさんのvaultは「もう完成した状態」を買う仕組み。Obsidianの掃除術は母艦の作り方の答え合わせだった、という記事で気づいたのと同じで、vaultって整えるほど便利になる代わりに、他人の整理棚をそのまま借りると、自分の判断軸が育たないまま止まる危険もあります。第二の脳という「箱」を評価するのと、その箱の中身が誰の原液かを確かめるのは、まったく別の作業なんだ。
→ 今日やること:5分だけ時間を取って、直近の失敗を1つ、Obsidianかメモアプリに書き残します。1行書き終えたら、それでこの一歩は完了。
「SEO監査をお願い」と一言で動く——マーケティング業務の役割分担、設計思想は完全に一致してた

動画の中盤、Danielさんは実際にClaude Codeへ話しかけるデモを見せる(8:53頃〜)。
“I’m planning just to make a full on SEO audit of example.com, and I want you to help me through. So, use the AI marketing hub library for reference, check in full for all the skills needed for that, and just let me know.”
Agrici Danielさん — 8:53
「example.comの本格的なSEO監査をやろうと思っていて、手伝ってほしい。だからAIマーケティングハブ・ライブラリを参照して、必要なスキルを全部確認して、教えてほしい」
この一言でAIが必要なスキルを探して実行する構造、私が母艦(Second Brain Mothership)で置いてる役割分担表とほぼ同じ形をしています。「収集・発見はひろくん、形にするのはAI、宝に変換するのもAI、俯瞰・判断はひろくん」。ワクワクを見つけたら記録するだけで、あとはAIがカード化・品質判定・記事化まで自動でやる。この動画のデモも、人間がやるのは「目的を言葉にする」ことだけで、あとは仕組みが拾いにいきます。設計思想としては、私が3年近くかけてたどり着いた形と、驚くほど同じところに着地していました。
で、面白いのは、私のvaultも今こうやって31個どころか、もっと多くのスキル・hook・エージェントが繋がってること。Claude Codeで第二の脳を構築する話を戸野塚レンさんと語ったLIVEの結論もまさにこれで、これは「買って手に入れる」ものじゃなくて「毎日の運用の副産物として育つ」ものです。Danielさんの動画は完成品を見せてくれてる分かりやすさがある一方で、そこに至る何百回もの試行錯誤——うまくいかなかったプロンプト、途中で壊れたワークフロー——は画面には映らない。私が今日から真似できるのは完成形そのものじゃなくて、「目的を先に言葉にして、実行はAIに渡す」という順番の方だと思います。
→ 今日やること:次にAIへ何か頼む時、「やって」の前に「目的は〇〇」を一言だけ添えて1回試してみます。結果が変わったかを見届けたら完了。
「500本ブログを来月分予約して」——その一言が一番怖かった

動画の後半、Danielさんはこの仕組みで何ができるかを一気にまくし立てる場面がある(10:19頃〜)。
“do the SEO for me, create 500 blogs and schedule them next month, for example.”
Agrici Danielさん — 10:19
「私の代わりにSEOをやって、たとえば500本のブログを作って来月分の予約投稿をしておいて、とかね」
正直、ここで背筋がひやっとした。動画内で語られた数十個規模のリポジトリが一つの脳に繋がっているということは、「500本」の指示も同じ脳の中で全部の業務に横断して効いてしまうということ。SEOも社内向けブログもクライアント向けブログも、同じ判断基準で一括生成されたら、業界ごと・クライアントごとの温度差は消えます。私が業界で一番許せないのは「難しいカタカナ用語で煙に巻く業者」と「誰でも簡単に、今すぐ、という嘘」。500本のブログを一言で「作って予約しておいて」と言えてしまう世界は、便利の顔をした危うさも同時に持っています。誰に何を届けるための500本なのか、読む人の顔が思い浮かばないまま量産される記事は、結局「それっぽい代筆屋」の仕事になってしまいます。
動画の締めくくりも印象的だった(12:36頃〜)、「せめて無料のハブには参加して、いいねとチャンネル登録をお願いします」という、丁寧だけどしっかりコミュニティへ誘導する言葉で終わる。売り方自体は誠実だと思います。ただ、読者としては「量」の話に飲まれた瞬間に立ち止まってほしい。私が母艦でずっと大事にしてるのは、量産できる仕組みを持ちながらも、1本ずつに自分の判断で「これは出す・これは出さない」の味見を挟むことです。仕組みが強くなるほど、この最後の一手を手放さない覚悟が要るんだよね。
→ 今日やること:AIに何かを量産させる前に、届け先の顔を1人だけ紙に書き出します。1分以内に名前が思い浮かばなければ、そのタスクはまだ出さない。
「学ばなくていい」——その言葉を、私は病室で一度だけ実感したことがある

動画の中盤、Danielさんはこの仕組みの一番の売りをこう表現する(3:58頃〜)。
“So, there is no limits here and you don’t need to know if really you don’t need to learn many things because everything is inside the current AI Marketing Hub library.”
Agrici Danielさん — 3:58
「ここには限界がない。本当に、多くのことを学ぶ必要はない。なぜなら今のAIマーケティングハブ・ライブラリの中に、すべてが入っているから」
「学ばなくていい」「覚えなくていい」……この感覚、私は一度だけ強制的に味わったことがあります。入院が長引いて朝LIVEを続けられなくなった時、ただっちが代わりに継続してくれました。病室のベッドで、自分がいないのに回っている配信画面をスマホで見た。あの数分間の感覚を言葉にすると、「学ばなくていい」の一歩先にある「いなくていい」だった。正直「居場所を奪われた」という複雑な感情もありました。でもありがたさもあった。結果的にただっちも成長して、番組も良くなって、私の負担も減りました。「手放したら全部良くなった」の生きた証拠。あれが私の「委ねるOS」の原体験だった。
ただ、あの時と今回の動画には大きな違いがあります。私が手放した相手は「ただっち」という、価値観も口調も知り尽くした人間でした。Danielさんの動画で手放す相手は、まだ何を大事にしているか分からない他人のvault。安野貴博さんが公開したAI「みらいいぬ」が委ねるOSに育つまでの記録を読み返しても分かる通り、委ねる相手が育つには時間と失敗の蓄積が要ります。「学ばなくていい」を鵜呑みにすると、自分が何を委ねているのかも分からないまま、抱え込みOSが形を変えて戻ってくる。学ばなくていいんじゃなくて、学ぶ順番が「先に自分でやってから委ねる」から「委ねながら学ぶ」に変わっただけ、というのが私の実感なんだ。
→ 今日やること:今任せている作業を1つ選んで、「これは誰に、なぜ任せているか」を声に出して言ってみます。5秒で言い切れたら完了、詰まったらまだ委ねる準備ができていない証拠。
「Proコミュニティの究極のアシスタント」——私が今抱えてる現場には、まだこれがない

動画の冒頭近く、Danielさんはこのvaultの位置づけをこう説明する(0:53頃〜)。
“It’s is the ultimate assistant for our AI Marketing Hub Pro community.”
Agrici Danielさん — 0:53
「これは私たちのAIマーケティングハブ・Proコミュニティのための、究極のアシスタントです」
GitHubの組織には「Codexブログ」「マーケティングハブ・ライブラリ」「クラウドSEO」「クラウドブログ」「AIマーケティングハブ・スケジューラー」など、今のところ31個のリポジトリが並ぶという話も出てきます(1:16頃〜)。これだけ揃うと、確かに「まるごと任せられる」感覚は分かる。
※2026年8月時点で私が実際にGitHub組織ページを開いて数えたところ、公開リポジトリは25個だった(動画公開の2026年7月10日から統合された可能性がある)。
私にはこれを見ながらどうしても頭から離れない現場があります。外壁塗装リフォームの集客代行を、私は今も一人で抱え込んでいる。AIチームに手放して、クライアントに成果を届けたい——これは私の現在進行形の課題。この動画のような「汎用の第二の脳」が業界横断で揃っているのはすごいことだけど、外壁塗装という一つの業界、一人のクライアントの顔を思い浮かべた時に効くのは、汎用のvaultをそのまま借りることじゃなくて、その現場専用の小さな第二の脳を、自分の手で少しずつ育てることだと思います。Danielさんの動画は「完成した大きな第二の脳」の姿を見せてくれた。私が次にやることは、それを真似て買うことじゃなくて、目の前の一つの現場のために、同じ設計思想で小さいvaultを一つ、自分の手で作り始めることなんだよね。
→ 今日やること:自分の現場でしか使わない言葉を1つだけ、5分でメモに書きます。今日中に1語書き終えたら、専用の第二の脳はもう育ち始めてる。
よくある質問
Q. Claude以外(ChatGPT・Gemini等)でもこの「第二の脳」は使える?
A. 動画内でDanielさんは「Codexでも、Geminiでも、Claudeでも、GLMでも、どのモデルでも動く。Obsidianのvaultで、中身がファイルだから」と話していて(9:19頃〜)、特定のAIに縛られない設計になっています。私の母艦も同じ考え方で、道具は入れ替わってもvault側の資産は持ち運べます。
Q. 有料コミュニティに入らないと、この仕組みは試せない?
A. 動画の概要欄によると、無料コミュニティ(4,000名超)でも核となるスキルの一部は公開されていて、GitHubで10,000以上のスターがついているそうです。まずは無料の公開スキルを覗いてみて、自分の業務と相性が良さそうか確かめるのが順番として自然だと思います。
Q. 私も自分の会社専用の「第二の脳」を作るべき?
A. Danielさんの組織規模のリポジトリ群のような規模をいきなり目指さなくていいと思います。まずは自分の業界でしか使わない言葉や、クライアントごとの失敗談を1つメモに残すところから始めてください。記録という原液がないまま箱だけ用意しても、AIは何を判断すればいいか分かりません。
まとめ——買うか作るかじゃなく、原液があるかないか
12分44秒の動画を見終わって残ったのは、「第二の脳は買うべきか、自分で作るべきか」という単純な二択ではありませんでした。Danielさんの仕組みが証明してるのは、Obsidianのvaultという「箱」にAIエージェントを繋いで全マーケティングを回す仕組みを作ると、業務が一気に楽になるという事実そのもの。そこは私も母艦で毎日実感してることだから、疑う余地がありません。
分かれ道は、その箱の中に何を注ぐか。誰かが用意した完成品を借りるのか、自分の失敗や気づきという原液を毎日少しずつ注いで育てるのか。私は後者に賭け続けてきたし、これからもそうします。あなたなら、今日から何を記録に残しますか?
COLUMN
完成した厨房セットより、自分の出汁

この動画を見ながら、私はずっと台所のことを考えていました。世の中には「これさえ買えばプロの味になります」という完成された調理器具セットが売ってる。Danielさんのvaultは、まさにそういう完成品です。SEOもブログもSNSも、専用の道具が全部揃った厨房一式。正直、羨ましいと思った瞬間もある。
でもね、どんなに立派な鍋やコンロを揃えても、そこに注ぐ出汁が既製品のままだと、料理はどこか他人の店の味になります。私の「抱え込みOS」は、全部の鍋を自分でかき混ぜないと気が済まない癖だった。でも「委ねるOS」は、鍋やコンロは人に任せていい、でも出汁だけは自分で仕込む、という線引きなんだと今回改めて思いました。出汁が濃ければ、道具が誰の作った厨房セットでも、最後に出てくる味は自分の味になる。
Danielさんの動画は「学ばなくていい」を売りにしてたけど、私が今日から真似したいのはそこじゃない。「目的を先に言葉にして、実行は仕組みに渡す」という順番と、複数のリポジトリを一つの脳につなげる発想そのもの。買うのは道具、育てるのは出汁。この二つを混ぜないことが、私が今日この動画から持ち帰った一番のヒントでした。
実際、私も仕組みを育てる過程で失敗を重ねてきました。AI自動化するほど時間が消える逆説を体験して記事にしたこともある。仕組みを強くするほど、油断すると人間側の判断が置き去りになります。だからこそ、味見の一手だけは手放さないと決めてる。それが私の「委ねるOS」の現在地です。
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関連記事
Obsidianを「箱」ではなく「育てる場所」として扱う視点はこちら
第二の脳に「何でも詰め込む」ことの危うさを掘り下げた回
「実行を任せる」ことで何が変わるかを数字で書いた回
参考リンク
AIマーケティング×Claude Codeのスキルを公開している発信者
動画概要欄に記載の公式コミュニティ。核となるスキルの一部が無料公開されている
動画内でvaultに接続していたAIエージェントの公式サイト
📺 今回紹介した動画
| タイトル | One brain that runs your entire marketing |
| チャンネル | Agrici Daniel |
| 出演 | Agrici Danielさん |
| URL | https://www.youtube.com/watch?v=GSIgFPMEpLk |
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