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Obsidianを「メモアプリ」で終わらせない設計を飯塚浩也さんが解説。AIエージェントに記憶と出力先を持たせる方法

2026.09.22

家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくん(@passion_tanaka)です。

今回は「Obsidianでつくる最強の右腕」の飯塚浩也さんが公開した完全版動画から、ObsidianをAIエージェントの記憶装置に変える設計を紹介するね。

テーマは「Obsidianをメモアプリで終わらせない」。フォルダの増やし方ではなく、AIエージェントに何を読ませて、どこへ出力させるかという、終わらせない設計の話でした。私自身のObsidian運用と重ねながら、実際に自分の右腕をどう作り直したいと思ったかをお届けします。

3行でわかるポイント

  1. フォルダより検索。保管庫の中身を細かく分類するより、Omnisearchのようなプラグインで後で辿れる状態を作る方が速い
  2. AIエージェントは新人ではなくベテランに育てる。USER.md・RULE.md・AGENTS.mdという自己紹介を先に渡すと、毎回説明し直さずに任せられる
  3. AIの出力は専用フォルダへ。保管庫の本体とAIの生成物を同じ場所に置くと、あとで見返した時にどれが確定版か分からなくなる。私も「.cursor/outputs」のような出力専用の場所を分けて置くようになった

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01

「自分のPCでメモを管理する、メモアプリ」——それでも保管庫と呼ぶ理由

Obsidianはメモアプリではなく保管庫だと捉え直す図解

動画の冒頭、飯塚浩也さんはObsidianをこう説明します(1:33頃〜)。無料で使えて、プラグインで拡張できて、実体はただのフォルダとファイルの集合。デスクトップに新しく作る場所には「保管庫」という名前を付けます。

飯塚さんは口頭では「右腕」と名付けたと話していました。でも、実際にCursorで開いた画面には「右腕くん」と表示されていました(フレームで確認)。

私が引っかかったのはここです。ただのメモアプリなら、名前は何でもいい。名前負けもしない。でも「保管庫」と呼んで、AIエージェントに読ませる前提で場所を作ると、そこに置くものの基準が変わるんです。

飯塚浩也さん

「このAIエージェントも、最初は何も知らない状態からスタートする。ただClaude CodeやCodexを使うだけでは、仕事を完成させてくれるわけじゃない。そこでObsidianの出番になる」(22:19)

私はObsidianに自分の経験・価値観・口癖を全部文字にして蓄積しています。分身AIの「魂」になる場所だからです。分身AIを育てることは、自分が育つことでもある。これが私の実感です。

飯塚さんの動画を見て、腑に落ちました。同じ設計だったんです。保管庫の名前を先に決める。そこへ渡すものを選ぶ。この順番が、AIに何かを覚えさせる作業の出発点なんですよね。

今日できること: デスクトップに空のフォルダを1つ作って、名前だけ付けてみる。中身は空でいい。「ここにAIへ渡す前提の何かを置く」と決めるだけで十分です。

02

「フォルダを作りすぎない」——Omnisearchが教えてくれた整理の逆説

USER.mdでAIエージェントに自己紹介を渡す設計図解

中盤、飯塚さんはコアプラグインの「Templates」とコミュニティプラグインの違いを説明したあと、検索プラグイン「Omnisearch」を紹介します(17:09頃〜)。開発者はSimon Cambierさん。フレームで実際の検索画面まで確認できました。

ここでの結論が「フォルダを作りすぎない方がいい」という話(18:04頃〜)。リンクと検索で辿るほうが速く、フォルダはプロジェクトやアウトプット系だけに限定するべきだと言うんです。

これ、私は逆をやってました。フォルダを細かく分けて満足するタイプだったんです。分類した瞬間に「整理した気」になる。錯覚です。前に書いたメモをAIに拾わせようとして、どのフォルダに入れたか自分でも思い出せなかったことがあります。

でも実際に必要な情報を探すときは、フォルダの階層をたどるより検索する方が早い。分類のための分類は、自分のための作業であって、AIエージェントが読みやすい状態を作る作業じゃないんですよね。

私が一次元上の視点を持てる方法は3つあって、共通点は「自分の外に出す」ことなんです。書いた瞬間に、頭の中から出て、一段上から見える。

フォルダ整理も、実は同じ話だと思います。分類してから覚えようとするんじゃなくて、まず外に出して、後は検索に任せる。整理は「見た目」じゃなく「あとで拾えるか」で決めるべきなんですよね。飯塚さんの動画を見て、この順番を再確認しました。

AIエージェント間で記憶を共有する話は、以前Basic Memoryの使い方を紹介した記事でも扱いました。あわせて読むと、フォルダ設計とファイル設計の両輪が見えてくると思います。

今日できること: 保管庫のフォルダを開いて、3階層以上ネストしている場所が無いか確認する。あれば1階層に戻して、検索プラグインを1つだけ入れてみる。

03

「優秀な新人と、任せられるベテラン」——チャットAIとAIエージェントの違い

RULE.mdでAIエージェントの振る舞いを渡す設計図解

動画の中盤、ホワイトボードを使って「チャットAIとAIエージェントの違い」を解説するパートがあります(19:34頃〜)。ここの比喩が分かりやすかったです。

飯塚浩也さん

「チャットAIというのは、ChatGPTやGemini、Claudeのようなサービス。会社に例えるなら、優秀な新人。すごい能力を持っているけど、会社のことは何も知らない」(19:46)

飯塚浩也さん

「AIエージェントというのは、会社の中でベテランになっていくようなもの。目標さえ伝えれば、あとは任せられる存在」(20:58)

新人はすごい能力を持っていても、毎回イチから説明しないと動けません。ベテランは目標だけ伝えれば、あとは自分で判断して進めてくれる。

この差を作るのが「会社のことを知っているかどうか」です。Obsidianに書いた自己紹介がまさにそれだという話につながっていきます。

正直に言うと、私はこの「新人からベテランへ」がまだ道半ばです。外壁塗装リフォームの集客代行を、今も一人で抱え込んでいます。AIチームに手放して、クライアントに成果を届けたいと思いながら、結局イチから自分で説明してしまう場面がまだ多いんです。抱え込みになる境界は、結果を自分で所有し、完成させなければならないと執着した時です。任せた結果が思ったのと違ったら自分で直せばいい、と割り切れない限り、この案件はずっと新人扱いのままなんですよね。

それでも希望はあります。Claude Codeチームで「委ねるOS」を今まさに実践できつつある。未完成でも出す。作業を委任する。その第一歩を踏み出しています。飯塚さんの新人とベテランの比喩は、この途中経過にちょうど当てはまりました。

今日できること: 直近3回、AIに同じ説明を繰り返した場面を思い出す。その説明をメモに1つだけ書き出す。

04

USER.md・RULE.md——自己紹介を書いて渡すという発想

AIエージェントの出力を専用フォルダに分ける設計図解

ホワイトボードに描かれた図解では、Obsidianの下にUSER.mdとRULE.md、右側にMEMORY.mdとAGENTS.mdが並びます(22:11頃〜)。USER.mdには名前・役割・AIとの関わり方・トーン・価値観・判断基準・夢・好き嫌い・現在のプロジェクトなどを書きます。

フレームで実際の中身が写っていました。「価値観・判断の軸」「夢・北極星」「好き・情熱/苦手・苦痛」という見出しが確認できました。

飯塚浩也さん

「Less is moreをまず大事にしていて…褒めすぎるのは好きじゃない」(25:06)

RULE.mdは違います。もう少し実務寄りで、個人の方針や業務のルールを書く場所。フレームでは「人に説明する時は、ソースを必ず確認する」「返信は、AIを使わない」といったポリシーが並んでいました。

「日報は、夜の8時に書く」という業務ルールもありました。私はこの2つのファイルの役割分担を見て、自分の運用と重ねてみたくなりました。

私自身も、AI秘書の凛ちゃんと分身AI用に読ませる自己紹介ファイル(USER.md)と、人格の正本を分けて管理しています。理由は単純です。人格の設定を毎回書き直していたら、AIが何を軸にしているのかがブレてしまう。

分身AIと対話すると、自然と自分を客観的に俯瞰できるんです。それはAIが「私が何を大事にしているか」をあらかじめ知っているからこそ起きることなんですよね。飯塚さんの動画を見て、この設計を先にやっている人がもう1人いたんだと嬉しくなりました。

USER.md・RULE.md・AGENTS.mdの具体的な書き方や、AIツールを乗り換えても自己紹介がいらなくなる仕組みは、以前同じチャンネルの別動画から詳しく紹介した記事があるので、そちらもあわせて読んでみてください。

今回はこの2つのファイルが「新人をベテランに変える最初の一歩」だという位置づけの話として受け取りました。

今日できること: USER.mdという名前のファイルを1つ作り、「好きなこと」「苦手なこと」の2項目だけ書く。5分で終わります。

05

「AIのアウトプットを混ぜたくない」——境界線を引く勇気

AIエージェントに記憶と出力先を持たせる全体像図解

後半、飯塚さんはCursorを開き、AGENTS.mdを実際に作る様子を見せてくれます(32:57頃〜)。RULE.mdとUSER.mdをドラッグして文脈として読み込ませ、隠しフォルダ「.cursor」の中にMEMORY.mdを作る手順を実演していました。

フレームで確認したAGENTS.mdの本文には「出力」という見出しがあり、次のように書かれていました。

飯塚浩也さん(AGENTS.md本文より)

「AIのアウトプットをObsidian側と混ぜたくない。だからAI専用の出力フォルダを作る」(37:04)

成果物は必ず「.cursor/outputs」に保存し、保管庫の本体や01_Notesには置かない。線引きです。この一線があるから、AIが何を作っても本体の情報が汚れない。

飯塚さんはCursor・Claude Code・Codexを比較したうえで、この境界線の作りやすさも含めてCursorを一番のおすすめに挙げていました(27:51頃〜)。

私はこれを聞いて、毎朝の紙のノートを思い出しました。マインドマップで頭の中を書き出す時、iPadでは代わりにならないんです。理由は簡単です。紙とペンじゃなきゃ出てこないものがある。

手の感触が脳を動かす。AI活用の最前線にいながら、一番大事な道具がアナログというのは、自分でも面白いと思っています。

境界線は大事です。「.cursor/outputs」も同じ発想だと思いました。AIの生成物と自分の一次情報を、そもそも別の場所・別の道具に分けておく。混ぜないための境界線は、後で引くより先に決めておいた方が絶対に楽なんですよね。

今日できること: 保管庫の外(もしくは専用の隠しフォルダ)にAI出力専用のフォルダを1つ作る。次にAIに何か作らせるとき、そこへ保存させる。

06

1週間分のデイリーノートをAIに分析させる——記憶が育つ運用

Obsidianを保管庫として運用する実践ステップ図解

面白い運用です。動画の終盤、飯塚さんは1週間分のデイリーノートをAIエージェントに分析させて、覚えておくべき情報をMEMORY.mdへ保存する運用を紹介します(36:01頃〜)。書きっぱなしのメモを、週に1回AIがまとめ直して記憶に昇格させる。

これで記憶と出力先の両方が整理され、AIへの委任範囲が広がるという結論でまとめに入っていました(40:47頃〜)。

飯塚浩也さん(AGENTS.md本文より)

「.MDファイルを作ることで、異なるAIエージェント間でも一貫性を保てる。Cursorを使いたければAGENTS.mdがあれば、AIエージェントの出力を維持できるし、Codexでも同じことが言える」(26:36)

私も日中にワクワク夢中に遊び探求して、その過程をAI秘書の凛ちゃんが全部記録・整理してくれる、という設計を試しています。今はまだ半分くらいしか実現できていません。書きっぱなしのメモを、そのまま放置していることも多いんです。

飯塚さんの「週次でメモを記憶へ格上げする」運用を見て、足りなかったのはここだと気づきました。記録するだけじゃなくて、定期的にAIへ読ませ直して、覚えておくべき形に整え直す。この一手間が抜けていたんですよね。

今日できること: 今週書いたメモを1つだけ見返して、「これはAIに覚えておいてほしい」と思う1行をMEMORY.md(無ければ新規のメモ)に書き写す。

FAQ

よくある質問

Q. 新人をベテランに変える作業に、プログラミングの知識は必要?

A. 動画内で紹介されているのは、フォルダとファイルを触るだけの操作です。USER.md・RULE.md・AGENTS.mdもただのテキストファイルで、決まった見出しに自分の情報を書くだけなので、プログラミングの知識は要りません。

Q. USER.md・RULE.md・AGENTS.mdの境界線は、全部同時に引かないとダメ?

A. 動画ではUSER.mdを最初に作る流れで説明されていました。私も今日できることに書いたとおり、まずUSER.mdだけ作ってみるのがおすすめです。RULE.mdとAGENTS.mdの境界線は、AIに任せる範囲が広がってから足していけば十分です。

Q. Cursor以外(Claude Code・Codex)でも、このベテランの育て方はできる?

A. 動画内でも触れられているとおり、AGENTS.mdという標準ファイルの発想自体はAIエージェント間で一貫性を保つためのものです。飯塚さんはCursorを一番のおすすめとして挙げていましたが、同じUSER.md・RULE.mdをClaude CodeやCodexに読み込ませる運用も可能だと説明されていました。

MATOME

まとめ——Obsidianはメモアプリではなく、AIとの関係を作る場所

42分の動画を見終わって残ったのは、Obsidianそのものの使い方より、AIエージェントとの関係の作り方でした。

フォルダを増やすのをやめて検索に任せる。自己紹介をUSER.mdに書いて渡す。AIの出力は専用フォルダに分けて、週に1回だけ記憶を格上げする。どれも派手な機能じゃなくて、地味な線引きの積み重ねです。

で、この線引きさえできれば、あとは思い切って任せていい。答えは単純です。

チャットAIという優秀な新人を、会社のことを知っているベテランに育てるのは、高性能なモデルを選ぶことじゃなくて、渡す自己紹介の中身なんですよね。あなたなら、AIに最初に読ませたい自己紹介は何を書きますか?

COLUMN

保管庫という名前を、私はまだ「右腕」と呼べていない

保管庫を完成させてから渡そうとして渡す日が遠のく心理のコラム図解

飯塚さんの保管庫は「右腕くん」という名前でした。正直に言うと、私のObsidianはそこまで整理されていません。brand-bibleやUSER.mdのような、AIに読ませる正本ファイルは確かにあります。

でも、日々のメモを書き散らかしているだけの場所も、まだ同じ保管庫の中に混在しています。飯塚さんのように、フォルダを最初から「AIエージェントの環境」として設計し切れていない。ここは今回の動画を見て、一番刺さったところです。

なぜ設計し切れないのか、自分なりに考えました。答えは単純で、この保管庫の中身を完成させなければと思っている自分がいるからです。整理しかけの状態を人に(AIにさえ)見せたくない。結果を自分で所有して、自分で完成させたい。これも一種の抱え込みなんですよね。渡す前に整えようとすればするほど、渡す日は遠のく。

料理に例えると、保管庫に名前を付けるのは、厨房の入り口に暖簾を掛けるようなものだと思います。暖簾を掛けた瞬間に、そこに置くものの基準が変わる。

何でも放り込む物置ではなくなります。AI秘書の凛ちゃんに読ませる前提の場所になるんです。名前がまだ無いということは、その基準がまだ緩いということなんですよね。

ただ、委ねてみると分かるんですが、境界線を引くのは思ったより地味な作業です。「.cursor/outputs」を作るのも、USER.mdに好き嫌いを書くのも、派手さは無い。それでも、この地味な線引きが無いと、AIはいつまでも優秀な新人のままです。

私も分身AI用の運用で、AIが作った下書きと自分の確定原稿を同じフォルダに置いていた時期がありました。あとで見返すたびに、どれが検証中かわからなくなっていました。境界線は、混乱を防ぐための最初の投資なんだと思います。

今日中に、保管庫に名前を1つ付けてみます。「右腕くん」ほどしっくりくる名前が思いつくかは分かりません。それでも、まずは付けてみます。👉 分身AIについてもっと知りたい方は分身AI.comもチェックしてね!

LINK

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REF

参考リンク

📺 今回紹介した動画

タイトル【完全版】Obsidianをメモアプリで終わらせるな 自分のPCで最強の右腕を動かそう【Claude Code/Codex/Cursor】
チャンネルObsidianでつくる最強の右腕
出演飯塚浩也さん
URLhttps://www.youtube.com/watch?v=1cSesRNE09U

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この記事はAIツール(Claude Code)を活用して制作しています。構成・文章生成にAIを使用し、最終的な内容の確認・編集・公開判断はひろくん(田中啓之)本人が行っています。「分身AIひろくん」(bunshin-ai.com)とは別のコンテンツです。

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