AI × 子育て

「AIでしょ、この動画」
α世代の息子が選んだ「人の手」

2026年9月29日

家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくんです。

動画を見た息子が、ひと目で「AIでしょ」と言いました。そして「人の手でやったほうが魂こもっていい」と。α世代はそういう感覚なのかも、と思って調べると、小中学生の9割近くがAIで作ったものに気づいた経験を持っていました。

3行でわかるポイント

  1. 小中学生の9割近くが、AIで作った動画や画像に「不自然さ」で気づいた経験がある(ニフティ調査)
  2. α世代は調べものや作業はAIに任せても、気持ちや判断は人に求める(Razorfish調査)
  3. AIで発信するなら、人の手を入れた工程とAI使用を見せる。子どもに見てもらうのが一番正直なチェック
α世代とAI動画と人の手の全体図
01

「AIでしょ、この動画」と言った息子

息子の一言「AIでしょ」

「AIでしょ、この動画」

ある動画を見ていた息子の一言です。続けて、こう言いました。

「やっぱAIじゃなく人の手でやったほうが魂こもっていいな」

私は毎日AIを触っています。仕事でも発信でも、AIで作ったものを外に出しています。そんな私の家で、息子はAIかどうかを自分の目で判断して、そのうえで「人の手」を選びました。

α世代は、そういう感覚なのかも。

そう思ったので、今回は調べてみました。子どもたちは本当にAIで作ったものに気づいているのか。気づいたうえで、どう感じているのか。国内外の調査を読んで分かったことを、AIを使って発信している私の立場からまとめます。

02

小中学生の9割近くが「AIで作った」に気づいた経験あり

小中学生の9割近くがAI生成に気づいた経験

まず、日本の子どもたちの実態です。ニフティ株式会社が、小中学生を中心とする「ニフティキッズ」の訪問者に聞いた調査があります(2026年4月2日発表)。期間は2026年1月20日~2月23日、有効回答は2,018件のインターネット調査です。

結果はこうでした。

  • AIを使ったことがある小中学生は95%以上
  • SNSや動画サイトでAIが作った動画や画像に気づいた経験は、約65%が「よくある」。「たまにある」を合わせると9割近く
  • 気づいた手がかりは「どこか不自然に感じる」「現実ではありえない動きをしている」など
  • AIを使うと「考える力が減ると思う」は44.6%

息子の「AIでしょ」は、特別な目利きではなかったんです。今の小中学生の多くが、同じように「なんとなく不自然」で気づいています。

小学4年生からの声もあります。博報堂教育財団こども研究所が、小学4年~中学3年生1,200人に聞いた調査です(2025年9月18日公開)。生成AIのイメージは「楽しい」80.1%、「味方」73.2%。それでも「信頼できる」は半数未満でした。

楽しいし味方。でも、信頼まではしていない。この距離感は、息子の一言にも重なって見えます。

03

α世代は、気持ちと判断を「人」に求めている

気持ちと判断は人に聞くα世代

α世代は、オーストラリアの社会調査会社McCrindleが名付けた世代で、2010年から2024年に生まれた子どもたちを指します(McCrindle)。2010年はiPadが発売され、Instagramが生まれた年です。

この世代とAIの関係を調べたのが、米国の広告会社Razorfishの調査です(2026年6月発表)。9~15歳の約1,000人に、2025年11月に聞いています。

  • AIを毎日使う子は22%
  • 使い道は宿題が53%、趣味や遊びが43%
  • 個人的な相談は、人に聞きたいが76%
  • 買い物のおすすめを人に求めるのは54%

調べものや作業はAIに頼む。でも、気持ちや判断は人に聞く。Razorfishは「AIで先に動く場面と、共感で先に動く場面の見極めが要る」とまとめていました。

AI氣道『Opus5.5とAIエージェントで動画制作が均質化、品質85〜92点の現実』より

「作る・語る・評価する、が順番にAI側へ寄っていって、それでも最後に残るのは「どうありたいか」。」

作業がAIに渡っていっても、最後に人に残るものがある。まさおさんの動画を紹介した回で、私はこう『Opus5.5とAIエージェントで動画制作が均質化、品質85〜92点の現実』で書いています。

04

「人の手」を求める声は、大人にも広がっている

人の手を見たい声

子どもだけの話ではありません。10代の声として、米国のCommon Sense Mediaが13~18歳の1,045人に聞いた調査があります(2025年1月29日発表)。AIで作ったコンテンツには、はっきり表示や透かしを付けてほしいという10代は73%でした。

大人も同じ方向です。SNS運用ツールのSprout Socialが、米国・英国・オーストラリアの消費者2,300人以上に聞いた「2026 Social Media Content Strategy Report」では、ブランドに最優先してほしいこととして、人が作ったコンテンツが1位に挙がりました(Sprout Social)。

AIで作ること自体が悪い、という話ではないと私は読みました。AIか人か、分かる形で出してほしい。そして、人の手が入ったものを見たい。そういう声です。

AI氣道『AIっぽくない画像を作る画風プロンプト38種類を前田さんが解説。ブログの見出し画像から「AI感」を消す4つのコツと具体例集』より

「「AIっぽさ」を消す4つの共通原理。不完全さの明示。物理的な質感。余白と色数の制限。禁止事項の明記。この4点です。」

AIっぽさを消す工夫そのものは、前田さんの記事を紹介したときに、38種類を実際に試して『AIっぽくない画像を作る画風プロンプト38種類を前田さんが解説。ブログの見出し画像から「AI感」を消す4つのコツと具体例集』で書いています。

ただ、今回の調査を読んで思ったのは、見た目のAIっぽさを消すだけでは足りないかもしれない、ということです。息子が見ていたのは、見た目より「魂こもってるかどうか」でした。

05

毎日AIを使う私は、魂をどこに置くのか

魂はどこに置くか

ここで、自分に返ってきます。私はAIに委ねて、人は積み減らして生き直す、を軸にしています。ブログも動画も、AIに手伝ってもらって出しています。

じゃあ、魂はどこに置くのか。この問いには、以前AI同士に討論させた記事で、自分なりの答えを書いていました。

AI氣道『仕事を型にすると、魂は薄まるのか|AI同士に本気で討論させてみた』より

「答えは、違う。渡すのは実行と量産のボール。魂は渡さない。先に自分で掘って、何を守りたいか、どこで違和感が出るかを言葉にして、それを型に込める。込め終わってから、実行を渡す。」

型にすると魂が薄まるのか。私が一番長く考えてきた問いへの答えを『仕事を型にすると、魂は薄まるのか|AI同士に本気で討論させてみた』で書いています。

禅の話から考えた線引きもあります。

AI氣道『AIに任せていい仕事、任せたら意味がない仕事|800年前の禅僧の答え』より

「私がずっと言ってる「AIは横に広げる。人間は縦に掘る」って、実はこれと同じことだったんだ。」

道元と典座の老僧の話から、AIに渡すものと手に残すものの境目を『AIに任せていい仕事、任せたら意味がない仕事|800年前の禅僧の答え』で書いています。

息子の「人の手でやったほうが魂こもっていい」は、この線引きを外から言い当てられた感じがしました。AIが横に広げた動画でも、人が縦に掘った跡が見えなければ、α世代には「AIでしょ」で終わってしまうのかもしれません。

06

AIで発信する人が、今日からできること

AIで発信する人が今日からできる3つ

最近の私の動画づくりでも、同じ線を引いていました。肉のハナマサの非公式CMを、AIで作り直したときの話です。

AI氣道『肉のハナマサの非公式CMを最新版にした話|歌詞だけ残して曲と映像はAIに任せてみた』より

「私が実際にやったのは判断だけです。歌詞を残すかどうか。実写風にするかどうか。最後の絵をどう残すか。ここだけは私が決めました。」

曲と映像をAIに任せても、残す判断は自分でしました。その記録を『肉のハナマサの非公式CMを最新版にした話|歌詞だけ残して曲と映像はAIに任せてみた』で書いています。

今回の調査と息子の一言から、AIで発信している方に試してほしいことを3つにまとめます。

  1. 人の手を入れた工程を、1つ決めて書く。何を選んで、何を残したか。判断の跡を発信の中で見せます。
  2. AIを使ったことを表示する。10代の73%が表示を望んでいます。隠すより、使い方を見せるほうが伝わります。
  3. 身近な子どもに見てもらう。「AIでしょ」と言われたら、どこでそう感じたかを聞いてみてください。一番正直な感想がもらえます。

私も、次の動画は息子に見せてから出してみようかな。

FAQ

よくある質問

Q. α世代とは何歳くらいの世代ですか?

A. McCrindleの定義では、2010年から2024年に生まれた世代です。2026年時点では、小学生から中学生くらいまでが中心です。

Q. 子どもはAIで作った動画を見分けられるのですか?

A. ニフティの調査では、小中学生の9割近くがAIで作った動画や画像に気づいた経験があると答えています。手がかりは「どこか不自然に感じる」「現実ではありえない動きをしている」などでした。必ず見分けられるという意味ではありません。

Q. AIで動画を作って発信するのはやめたほうがいいですか?

A. 私はやめません。作業はAIに任せて、何を残すかの判断は自分でします。AIを使ったことを表示し、人の手を入れた工程を見せるほうが伝わると考えています。

MATOME

「AIでしょ」の先に、人の手を見せる

「AIでしょ」の先に人の手

息子の「AIでしょ、この動画」は、今の小中学生の多くが持っている感覚でした。9割近くがAIで作ったものに気づいた経験があり、楽しい、味方とは思っていても、信頼までは預けていません。

そして10代も大人も、AIか人か分かる形で出してほしい、人の手が入ったものを見たいと答えています。

息子が選んだのは、見た目の上手さより「魂こもってるかどうか」でした。AIに委ねるのは実行と量産。魂は渡さない。息子の一言で、この線引きを改めて確かめました。

COLUMN

息子の一言を、そのまま記事にした理由

息子の一言を残す理由

「AIでしょこの動画」。息子の一言です。

やっぱAIじゃなく人の手でやったほうが魂こもっていいな、と。

α世代はそういう感覚なのかも。そう思ったので、この一言から記事を書きました。

私はAIで発信している側です。だからこそ、息子が選んだ「人の手」という言葉は、流さずに残しておきたかったんです。

AIに書き直しを任せて、私は味見だけをする。その仕組みの話は、分身AI.comの『AIが合格点を出すまで自分で書き直す仕組みを作ったら、私は味見だけで済むようになった』に書いています。

👉 分身AIとの付き合い方は分身AI.comもチェックしてね!

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REF

参考リンク

📄 今回紹介した記事

著者ニフティ株式会社
媒体PR TIMES
公開日2026年4月2日
元URLprtimes.jp(ニフティ調査リリース)

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この記事はAIツール(Claude Code)を活用して制作しています。構成・文章生成にAIを使用し、最終的な内容の確認・編集・公開判断はひろくん(田中啓之)本人が行っています。「分身AIひろくん」(bunshin-ai.com)とは別のコンテンツです。

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