AI×経営

AIスキルのブラックボックス化|7項目分解と業務の棚卸しで見える仕事に戻す

2026.08.25

家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくんです。

自分がAIに任せた仕事、いま頭の中で数えてみてください。中身を1分で説明できるものと、「なんかいい感じにやってくれてる」としか言えないもの——正直、私自身、後者のほうが多いなと気づいて、背筋が冷えたんですよね。これ、また抱え込みOSが戻ってきてる合図だから。 説明できないスキルが増えると、結局「念のため全部チェック」に戻る。任せてるつもりで、任せてません。

実際、ブログ記事づくりを任せてるスキルが「いい感じ」の下書きを返してくる度に、同じことが起きます。なぜこの引用を選んだのか、なぜこの語尾なのか——聞かれたら、私はAIに聞き返すしかない。委ねる練習をしてるつもりで、中身を説明できないまま受け取ってるだけの日が、正直まだあるんですよね。

そんな時に読んだのが、Jinba(@jinbaflow_JP)が8月18日に出したX Article「ブラックボックス化したSkillsを、Jinba Flowで可視化してCodexへつなぐ方法」でした。中身はJinba Flowという新しいツールの紹介記事。でも私が食いついたのは、そのツールの機能じゃありません。SKILL.mdを7項目——発火条件、入力、固定処理、AI判断、外部連携、人間承認、出力と完了条件——へ分解するという、その「分解の型」。この型が、さっきの背筋の冷えに、そのまま答えをくれたんです。

3行でわかるポイント

  1. AIスキルが増えた=進んでいる、ではない。説明できないAIスキルが増えた=危ない——それは全部チェックに戻る癖の再発
  2. Jinba Flowの7項目分解は新技術じゃなくて、SKILL.mdを分解して自社業務を棚卸しし、USPを言語化する道具
  3. 説明できないスキルを7項目に分けた先に見えたのは、任せて味見する側に回れてる私自身の姿だった。
FIELD TEST

理屈を語る前に。この記事の中身、ぜんぶ実際に動かして確かめました

これから「7項目分解」と「公開直前の人間承認」の話をします。でもその前に、ひとつ。この記事に書いたことは、机上の空論じゃない。記事にする前に、チームでJinba Flowを実際に触って、最後まで動かしてきました。演出はナシ。ここから先は、全部その実機の記録。

やったことはシンプル。元記事のURLと本文、文体サンプルを渡すだけ。するとAIが下書きを作って自分で採点して(93点で1発合格)、下書き保存のあと、公開の直前でピタッと止まった。勝手に公開しない。この一点を、目で見て確かめたかったんですよね。

✔ 確かめたのは、この7つ

  • 7項目→フローを自動生成
    固定処理・AI判断・承認ノードを分離。AI自己採点93点で1発合格
    PASS
  • 公開直前の人間承認
    WAIT_FOR_APPROVALで必ず停止。approveを送るまで一歩も進まない
    PASS
  • Claude CodeのCLIから実行
    stream-runでエンドツーエンド完走(最後まで正常終了)
    PASS
  • MCPツールに登録して接続
    tools/list成功・登録ツール1件(接続はワークスペース専用トークンが必要)
    PASS
  • ステップ単位のログ取得
    score 93/iterations 1/全ステップの入出力を取得
    PASS
  • 無料枠のクレジット消費
    Copilot 3回だけ(100→97)。Jinba Creditsは1000のまま
    PASS
  • SKILL.mdの取り込み
    Attach fileボタンは確認(自動操作の都合で本文貼付に代替)
    部分

①だけは自動操作の制約で「部分」。残り6つは実機のAPI/UIで最後まで通った。以下、順に中身を出していきます。

Jinba Flowで実際に生成されたフロー図。固定処理はPythonサンドボックス、文章生成と採点はClaude、公開直前にWAIT_FOR_APPROVALで停止する構成
実際に組み上がったフロー。固定処理はPythonサンドボックス、生成と採点はClaude、公開の一歩手前に「人間の承認」ノード。右の履歴に、CLIから走らせた記録(Running)も出てます。

Claude CodeのCLIから実行すると、公開直前のhuman_approval(WAIT_FOR_APPROVAL)で必ず止まり、承認を送るまで先へ進みませんでした。画面には「AI採点: 93点 / 100点・文字数1380・下書き保存済み(Post ID: MOCK-DRAFT-0001)・承認すると公開されます」の表示。こっちが「approve」を送って、はじめて最後まで走った。勝手に公開しない、必ず人間の一言を待つ。この挙動こそ、今日の本題なんですよね。

安全のために、下書き保存はMOCK-DRAFT-0001、公開処理はMOCK-PUBLISHED-0001というダミーに差し替えてあり、実際のWordPressには一度も接続していません。つまり、外に出たものはゼロ。それでも「下書き保存 → 停止 → 承認 → 公開処理」の流れは、モックのまま最後まで通りました。

SKILL.mdをフローに分解していく操作を録画したもの(音声なし)。

できあがったフローは、そのままAIエージェント用の道具(MCPツール)としても登録できた。下がその画面。tools/listにちゃんと1件出て、Claude CodeみたいなAIから「このフローを呼んで」が効く状態。ちなみに接続に使う鍵は、個人用のAPIキーじゃ弾かれて、ワークスペース専用のトークンが要りました。ここは公式ドキュメントにも書いてなくて、触ってみて初めて分かったところ。

生成したフローをMCPツールとして登録した実機画面

気になるコストも見ておきました。このCLI1回の実行で減ったのはCopilot Requestsの3回(100→97)だけで、Jinba Creditsは1000のまま変わりませんでした。無料プランのまま、ここまで試せる。地味にありがたい話なんだよね。

正直に、確かめきれなかったところ

SKILL.mdの取り込みは、自動操作の都合でドラッグ&ドロップじゃなく本文の貼り付けでやりました(「Attach file」ボタン自体はある)。MCPの接続に使うトークンは、個人用のAPIキーじゃダメで、ワークスペース専用トークンが要りました。無料枠の表示も、ちょっと引っかかるところ。公式ドキュメントは「月100クレジット」なのに、実機は「1000クレジット」。数字が合ってないんですよね。ここは公式の更新待ちとして、そのまま正直に書いておきます。

01

「Skillの中身は、Markdownを開けば読めます」——読めるのに、見えていない

SKILL.mdは読めるが処理は霧の中に散らばる、読めると見えているは別物の図解

スキルを作った瞬間は「これで任せられる」って思うんだけど、3ヶ月経つと自分でも「あれ、これ何してたっけ……」ってなる。地味に、何度も繰り返してます。Claude CodeやCodexで動くSkillは、SKILL.mdを開けば誰でも読める。でも実行される場所は、スクリプトだったり、MCPだったり、AIとの会話の中だったりへ、勝手に散らばっていく。読める。でも、見えていない。

Jinba公式も、同じ場所を見てました。

「Skillの中身は、Markdownを開けば読めます。しかし実際の処理は、Skillの指示、スクリプト、MCP、ローカルファイル、AIとの会話へ分散しやすい。」

【公式】Jinba | AIエージェント開発(@jinbaflow_JP)

これ、AIスキルのブラックボックス化の典型パターン。説明できないスキルが増えると、結局「念のため全部チェック」に戻ります。冒頭で書いた、あの強迫観念そのもの。AIを入れても、形を変えて戻ってきます。皮肉なんだけど。

正直、私もClaude Codeのチームで委ねるOSを実践できつつあるって感覚を持てたのは、最近です。 未完成でも出す。作業を委任する。その第一歩を、恐る恐る踏み出してる最中。7項目分解みたいな「見える化の型」がないと、委ねる練習すらできません。見えないものは、怖くて手放せません。

今日、自分がAIに任せた仕事を3つ書き出してみて。その中で「1分で説明できる」のは、何個ある?

02

「長いSkillも『工程の集まり』として見える」——7項目分解は、自社業務の棚卸しシート

発火条件から出力まで7項目で業務を棚卸ししUSPの肝を見つけるシートの図解

試しに、いま私がこの記事を1本書いてる作業そのものに、7項目を当てはめてみます。発火条件は、ブックマークの中から「これは書きたい」と思う記事が見つかった瞬間。入力は、元記事と過去の合格記事。固定処理は、文字数を数えたり、リンクカードの形式を整えたりする部分。AI判断は、どの章にどの話を置くか、語尾をどう崩すか。外部連携は、公開先のブログ。人間承認は——ここだけは、私がAIに渡しません。最後の味見だけは、卒業しないと決めてるので。出力と完了条件は、採点AIが90点未満ならやり直しになる、あの門番を通ること。1個1個手でこねてスキル化する、講座で語ったあの話そのもの。

元記事も、同じ発想でこう言ってます。

この分解ができると、長いSkillも「工程の集まり」として見えるようになります。

【公式】Jinba | AIエージェント開発(@jinbaflow_JP)

長いSKILL.mdを7項目へ分解すると、どこがAIで、どこが固定処理で、どこが人の承認かがバラバラに見えてくる。何が作られどの状態なら成功なのか、ファイルや通知やログの形で最後まで明確になる。これ、AIの機能紹介として読むと「便利なツールだな」で終わるんだけど、経営者として読むと全然違う顔になります。

私はこれ、業務の棚卸しシートだと思って読んだ。AIツールの話じゃないんです。自社の仕事を7項目に分けて紙に書き出す作業そのものが、経営の言語化になる。書き出す過程で「あれ、この判断だけはAIに渡せない」って部分が浮かび上がってくる。それが、あなたの会社のUSPの肝。

実はこの入口、私はもう半年、AIハーネス入門シリーズ全6回でずっと書いてきました。あのシリーズは「AIに何をどこまで任せるか」の入門編で、今回のJinba Flow記事は、その続編。7項目分解は、ハーネス設計の第一歩そのもの。派手な新技術に見えて、中身は「自分の仕事を、自分の言葉で説明できるようにする」という、地味で地道な作業。でも——この地道さこそが、AIに安心して仕事を渡せるかどうかの分かれ目です。

一番よく繰り返す業務、あなたなら何を選びますか。まず紙に、7項目の見出しだけ。

03

「自動化するのではなく、必ず止まる位置を決めます」——人間承認は、味見の椅子

工程の道の途中に味見の椅子と一時停止を置き公開送信の門の前で人間承認する図解

実家の惣菜屋で育った私にとって、味見は最終チェックであって、卒業するものじゃない。 ただし味見の粒度は固定しない。個々の成果物はAIが判断・実行・修正まで完走して、人間は一段上から、AIの判断軸そのものを味見する。 私はこの「最後に座る椅子」を、味見の椅子って呼んでます。7項目のうち、経営者が一番先に決めるべきなのが「人間承認」だと思うのは、この椅子があるから。

元記事も、同じ場所を指してました。

「公開、送信、削除、決済、権限変更など、人間が最終判断すべき工程です。自動化するのではなく、必ず止まる位置を決めます。」

【公式】Jinba | AIエージェント開発(@jinbaflow_JP)

全部自動化するんじゃなくて、必ず止まる位置を先に決めます。自動化してから止める場所を探すんじゃなくて、止まる場所を先に決めて、その手前を全部委ねる。だから安心して任せられます。

いやー、正直、最初は「全部自分でチェックしないと」ってなりがちなんですけど、公開・送信・削除・決済・権限変更、この5つだけ人間承認に固定すれば、それ以外は思い切って委ねていい。私も分身AIに仕事を委ねてみて、1歳と3歳の横にいられる時間が増えました。止まる位置を決めるのは、自由を増やす作業。

自分の業務で「ここだけは自分が最終判断する」を1つ決めて、7項目シートの人間承認欄に先に書いておくといいかもしれない。

04

「Skillは受付、Flowは業務本体」——固定処理とAI判断へ線を引くと、任せられる範囲が見える

Skillは受付でFlowは業務本体、固定処理とAI判断に線を引くと任せる範囲が見える図解

この記事のもう一つの核心が、役割の分け方です。

元記事はこう整理してる。

Skill
=いつ使うかを判断し、必要な入力と安全条件を確認する受付
Jinba Flow
=決められた工程を、再現可能な形で実行する業務本体
MCP
=Flowを複数のAIから呼び出すための共通接続口

【公式】Jinba | AIエージェント開発(@jinbaflow_JP)

Skillは受付、Flowは業務本体、MCPは共通の接続口。この3つに役割を分けるだけで、同じ処理をAIごとに作り直す必要がなくなります。私はこれを読んで、7項目のうちの「固定処理」と「AI判断」を分ける作業と同じ話だなと思いました。

人間は縦に掘る。AIは横に広げる。 これ、私が何度も言ってる役割分担の話です。固定処理——毎回同じルールで動く部分——はAIに横へ広げてもらう。判断が要る部分、特に「その人にしか分からない例外」は、人間が縦に掘る。この線引きさえできれば、怖さの正体は消えます。

たとえば、いまこの記事を書いている作業でも同じです。文字数を数える、リンクカードの体裁を整える、引用元のリンクを確認する——これは固定処理。AIに渡して大丈夫。どの原液をどの章に置くか、語尾をどう崩すか——これはAI判断。私がやり方だけ決めて、あとはAIに預けてます。人間承認だけは別枠。原稿を最後に読んで「これでいく」と決めるのは、いまも私です。この線引きがあるから、Claude Codeのチームに安心して仕事を預けられる。

同じ線引きは、メルマガを1通配信する業務にもそのまま使えます。宛先リストを整える、配信予約を入れる——これは固定処理。件名や本文の言い回しを考えるのは、AI判断。でも「送信」ボタンを押す最後の一手だけは、人間承認のまま動かしません。ここを自動化すると、取り返しのつかない事故になるので。

正直、これがちゃんと分かってなかった頃の私は、AIに任せていいものと自分で判断すべきものが、頭の中でぐちゃぐちゃに混ざってました。だから毎回、全工程を自分でやり直す羽目になる。7項目シートの「固定処理」と「AI判断」の欄を分けて書くだけで、この混線がほどけるんだよね。毎回同じ処理と、毎回違う判断。この2つを混ぜたまま渡すから、AIも人間も疲れる。分けて渡すと、両方が楽になる。

7項目シートの固定処理とAI判断の欄へ、実業務の作業名を1つずつ入れてみて。

05

「Skillsを作って終わりにしない」——1ヶ月前に講座で語った「手でこねる」が、他社の実装で返ってきた

講座で語った手でこねてスキル化と門番AIの骨組みが1ヶ月後に他社の実装で返ってきた図解

ここは、他の章と少し書き方を変えます。時系列で、そのまま話します。

2026年7月17日。分身AI講座のグルコン第1回。受講生から「AIをどう仕事に取り入れたらいいですか」と聞かれて、私はこう答えました。いきなり自動化はできない。まず自分の言語化から。1個1個、チャットでやり取りしながら手でこねてスキルにする。できたスキルを組み合わせてワークフローにする。採点AIを門番として置いて、90点未満ならやり直させる。AIはサボるし嘘もつく。だから門番と検証を仕組みに組み込む——これがハーネスエンジニアリング、ループエンジニアリングです。あの場では、そう答えるのが精一杯だった。

それから1ヶ月。8月18日、Jinba(@jinbaflow_JP)のX Articleを読んで、手が止まった瞬間がありました。元記事はこう締めくくっていました。「組織の業務能力として再利用するSkillsを作って終わりにしない。見える、直せる、つなげられる状態へ進める。これが、次のSkills運用です。」

作って終わりにしない。見える、直せる、つなげられる——あの日グルコンで答えた順番と、骨組みがそっくり同じだったんです。正直、あの時は自分の経験則を話しただけでした。でも1ヶ月後、Jinba Flowという他社のツールが、ほぼ同じ骨組みを実装して記事にしてる。これ、流行りのツールの話じゃなくて、AI業務運用の型が、他社の実装によって物証になったってことなんだよね。自説が裏付けられた瞬間って、なかなか無いです。

最近「うまくできたAIとのやり取り」、1つありますか。あるなら、メモに残しておいて。次のスキル化の種です。

06

「まず、次の条件を満たす一つを選びます」——言語化→最適化→最大化→自動化。順番を飛ばすとガチャになる

言語化・最適化・最大化・自動化の4段の階段と、順番を飛ばすとガチャになる図解

全部のSkillsを一気にFlow化する必要はない、と元記事は釘を刺してます。

「Skills群を一気にすべて移す必要はありません。まず、次の条件を満たす一つを選びます。」

【公式】Jinba | AIエージェント開発(@jinbaflow_JP)

条件は、利用頻度の高さ・入出力の分かりやすさ・成功失敗を判定できるか・危険な操作の少なさ・複数人での再利用可否、の5つ。満たす一つを選んで、最後まで動かしてから型を広げます。地味だけど、正しい順番。ちなみにMCPは、この記事のあと工程——完成したFlowを複数のAIから呼べるようにする接続口の話——として1割くらい触れられてます。正直な評価を言うと、MCPの価値は「同じFlowを、CodexからもClaude Codeからも同じ入口で呼べる」の一点に尽きると私は見てる。推測ですが、7項目分解をやらずにMCPだけ整えても、呼び出す中身が空っぽのままです。技術の主役はそこじゃない。

でね。私が繰り返し言ってる「1本完璧に作って仕組み化で質高く量産できる」って、これとまったく同じ話です。 最初の1本で残すのは表面の文体じゃなくて、なぜその判断をしたのかという判断軸です。ここが雑だと、量産した瞬間に全部薄まる。

いきなり自動化はガチャです。言語化→最適化→最大化→自動化、この順番を飛ばすと、AIが出す結果もあなたの業務理解も、再現性のないおままごとになる。1本入魂→スキル化→量産→磨き→全員進化、この流れを、 今回はJinba Flowという道具の上でやるか、紙とペンでやるかの違いでしかない。道具はどっちでもいい。順番を守れるかどうかが、経営者としての勝負どころなんだよね。

7項目シートを書いたその業務、「利用頻度が高い・入出力が明確・成功失敗を判定できる」の3つ、満たしてますか?

07

「組織で再利用できる業務能力」——15分。あなたの仕事を7枚の付箋にする

紙とペンで15分、一番よく繰り返す業務を7枚の付箋に書き出す棚卸しワークの図解

最後に、この記事のいちばん大事な一文を持ってきます。

元記事はこう締めくくってる。

Jinba Flowへ移すことで、Skillsは「個人のAI環境に置かれた手順書」から、「組織で再利用できる業務能力」へ変わります。

【公式】Jinba | AIエージェント開発(@jinbaflow_JP)

個人のAI環境に置かれた手順書から、組織で再利用できる業務能力へ変わります。ここ、Jinba Flowという道具の話として読むと薄いんだけど、経営の話として読むと重いんですよね。

ここから先は、実演ガイドです。今すぐ紙とペンを用意して、一緒にやってみてください。

Step1、一番よく繰り返す業務を1つ選ぶ。
Step2、7項目の見出しを紙に書く。発火条件・入力・固定処理・AI判断・外部連携・人間承認・出力と完了条件。
Step3、埋められる欄から埋める。空欄があっても、そこで止まらない。
Step4、人間承認の欄に、あなたが最後に判断する一言を書く。

正直、道具を導入する前にやることがある。書けなかった欄こそ宝です。そこがあなたにしか説明できない暗黙知——つまりUSPの正体。終了条件を決めてないと、成果物が出てこないという話を以前書いたけど、7項目シートの「出力と完了条件」欄も同じです。何が完成なのかを先に決めてないと、AIに投げても中途半端で終わります。

所要時間、15分から30分。紙とペンだけ。

FAQ

よくある質問

Q. Jinba Flowを契約しないと、この話は意味がない?

A. 意味はあります。7項目分解はJinba Flowがなくても紙とペンでできます。道具は棚卸しが終わったあとで十分。まず自分の業務を7項目に分けて書き出すところから始めてください。

Q. エンジニアじゃなくてもできる?

A. できます。7項目分解に必要なのは、コードじゃなくて自分の業務を言葉で説明する力。むしろ現場を一番知ってる経営者本人がやったほうが精度が上がります。

Q. AIスキルが1個もない場合は?

A. スキルがゼロでも、この分解は使えます。まず自分の業務を7項目に分けて棚卸しするところが出発点。順番の入門はAIハーネス入門シリーズ全6回を先に読んでみてください。

Q. MCPって何?

A. 複数のAI(CodexやClaude Codeなど)から、同じ業務フローを共通の入口で呼び出すための接続口です。詳しくはJinba公式のMCP解説noteにまとまってます。

MATOME

まとめ——見える化は技術じゃない、経営の言語化だ

冒頭で「説明できない」と気づいたあの仕事、あのままにはしません。今夜、7項目のシートに書き出します。埋まらない欄が出たら、それがきっと、私のUSPの肝。全部チェックに戻る癖が、これで出なくなるとは言い切れない。でも、次に戻ってきた時、どこで気づけばいいかは、もう分かりました。

この記事は、AIハーネス入門シリーズ全6回の続編として書きました。7項目分解は入口。1本入魂→スキル化→量産→磨き→全員進化——この流れの最初の1本を、いまこの記事を書く業務で埋めてます。人間承認の欄に書くのは、たった一言。「最後の味見」。ここだけは、AIに渡しません。それ以外は、もう渡してる。次にあなたが7項目へ分解するのは、どの業務ですか。祖父の鶏チャーシューを味見してた小さな私も、たぶん同じことをしてたんだと思います。

COLUMN
見えない手つきこそ、レシピにならない財産

祖父の鶏チャーシューを味見する記憶と、レシピに書けない手つきを付箋にする図解

この記事を読みながら、私は実家の惣菜屋「山口屋」の厨房を思い出してました。小学生の私は、料理を手伝いながら、おじいちゃんが作る鶏チャーシューを味見してた。好きな料理や食べ物に触れながらお金を稼いで、そのお金でゲームを買えた。祖父との縁、五感、仕事、価値、お金、次の遊び——これが分断されずに、遊び探求から価値、稼ぐ、また次の遊びへと、ぐるっとつながっていたんですよね。 経営とかAIとか、そんな言葉が無かった頃から、私の中には「本物の営み」の原型があったんだと思う。

おじいちゃんの鶏チャーシューには、レシピカードがありませんでした。あるのは「このくらいの色になったら」「この匂いがしたら」っていう、手と鼻と目の感覚だけ。何年もそばで見てたのに、私は今でも同じ味を再現できません。あれ、まさに今日話してきたSkillのブラックボックスと同じ構造なんです。中身は美味い。でも説明できない。だから他の誰も再現できません。渡したくても、渡し方が無かった。暗黙知って、たぶんこういう手触りのことを言うんだよね。

7項目分解っていうのは、あの厨房の手つきを、初めて紙に書き起こす作業なんだと思います。発火条件(お客さんが来たら仕込みが始まる)、固定処理(下ごしらえと火入れの順番)、AI判断ならぬ職人判断(今日の湿度と火加減)、人間承認(味見して出すか決める最後の一口)。これ全部、山口屋の厨房に元からあった構造なんですよね。当時の私たちは、それを7項目になんて分けて考えたことは一度もなかった。でも構造は、ちゃんとそこにありました。

全部を自分で背負い込む癖の正体は、この手つきを誰にも渡さないこと。任せて味見する側に回るのは、手つきを言葉にして渡す練習です。分身AI.comで私がずっと言ってるのも、結局これなんだよね。味見という最終チェックだけは、私が卒業しない。でも仕込みの手前は、思い切って委ねていい……。厨房の主役はシェフじゃなくて、レシピそのものが誰かに渡せる形になってるかどうかなんです。渡せる形にする作業は、正直、面倒くさい。でもその面倒を1回引き受けると、次からは誰かがその鍋を任せられるようになる。

Jinba Flowの7項目分解を読んで震えたのは、これが技術トレンドじゃなくて、あの厨房から続く普遍の型だったからです。あなたの会社にも、レシピになってない鶏チャーシューが、きっとある。今日はそれを、7枚の付箋に書き起こす15分から始めてみてください。書けなかった欄が、あなたの原体験そのものかもしれません。道具はJinba Flowでも、紙とペンでも、どっちでもいい。大事なのは、あなたにしかできない手つきを、あなた自身が最初に言葉にすること。分身AIについてもっと知りたい方はこちら。

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この記事はAIツール(Claude Code)を活用して制作しています。構成・文章生成・画像制作にAIを使用。最終的な内容の確認・編集・公開判断は、ひろくん(田中啓之)本人が行っています。「分身AIひろくん」(bunshin-ai.com)とは別のコンテンツです。

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