SNSプロフィールから記事へつなぐ、案内文の点検と書き方

マーケティング図解 第2回
家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくんです。
SNSで気になる投稿を見つけて、プロフィールを開く。でも、続きはどこだろう……。今回は、プロフィールから記事へつなぐ案内文の話です。第2回の図解と、説明用の架空例を使って見ていきます。
点検するのは三つ。誰向けの投稿か。記事を読むと何が分かるか。次にどこを開くか。このつながりを、自分のスマホで確かめよう。
第2回の図解動画「投稿は読まれるのに、プロフィールで止まる理由」をYouTubeで見る(約77秒)

SNS投稿の続きを、自己紹介欄で見失うとき

投稿では「提案資料の構成を、AIと一緒に考える」と書いてある。興味を持って名前を押すと、自己紹介欄には「生成AI・スライド制作」。その下に「詳しくはこちら」がある。詳しく、って何の話だろう……。この記事では、そんな場面を図にして見ていきます。
でね、発信内容が間違っていなくても、画面が変わるたびに読み手が続きを探すことはあるんだよね。「この人はAIに詳しそう」と分かることと、「さっきの投稿の続きはここで読める」と分かること。この二つには、少し距離がある。
説明用の架空例:変更前
AI資料作成サポート
生成AI・スライド制作
仕事に使えるAI情報を発信
詳しくはこちら
これは実在する私のサービスや、お客さんの事例ではありません。案内の違いを比べるための架空例です。経歴や専門分野を並べると、発信者の輪郭は伝わるんだね。ただ、提案資料の見出しで困っている人には、リンク先に欲しい説明があるのか、まだ判断しにくい。
まず扱うのは、この案内の分かりやすさ。アクセス解析の数字を見ていない段階で、「ここが原因で売れていない」と決めることはできません。画面を見て分かる食い違いから直していこう。

誰の困りごとに応えるかを一文にする

先ほどの例なら、書き出しを「提案資料の構成に迷う方へ」に変えてみます。「AIに興味がある人」よりも、今まさに手が止まっている場面が浮かぶ言葉だね。肩書きを消すかどうかより、読み手が自分の用事を見つけられるかを見たい。
たとえば、あなたが提案資料を作る担当者だったとする。資料の見た目を整えたい日もあれば、そもそも何をどの順番で話すか決まっていない日もあるはずです。この例で案内するのは、後者の「構成を考える」ための記事。だから「美しい資料を作りたい方へ」では、届ける内容がずれてしまう。
あ、そうそう。相手を具体的にするために、年齢や業種を無理に付け足す必要はありません。自分が説明できる内容から、どんな場面の人に役立つかを考えればいい。記事が見出しの組み立て方を扱うなら、困りごともそこに合わせる。
手元で書くなら、「誰にでも役立つAI情報」をいったん脇に置いて、「どの作業の、どこで迷う人か」を一行にしてみよう。その一行が投稿と記事の両方に当てはまるかを読むと、言葉を広げすぎた場所が見つけやすくなります。
案内文の書き方は、読める中身から

次に添えるのが「AIで見出しを組み立てる手順を解説」です。読み手に約束する中身を、ここで具体的にします。「便利なノウハウを発信」だけだと、道具の紹介なのか、作業の手順なのかが分からない。何を読めるかが見えれば、今の自分に必要かを選びやすくなる。
説明用の架空例:変更後
AI資料作成サポート
提案資料の構成に迷う方へ
AIで見出しを組み立てる手順を解説
↓ 提案資料の構成ガイドを読む
ぶっちゃけ、案内文だけを魅力的にしても、記事を開いてその手順がなければ困るんだよね。書き換える順番は、記事にある説明を確かめるところから。「誰向け」「読める中身」「開く場所」を、実際に用意した内容に合わせて並べよう。
この架空例でも、AIが資料を自動で完成させるとは書いていません。約束しているのは、見出しを組み立てる手順の説明まで。完成物の代行、個別相談、売上の改善は、それぞれ別の話です。提供していないものを、案内文の勢いで足さないこと。
記事をまだ用意していない場合は、先に内容を作るか、今読めるものへ案内を合わせます。リンク先を開いた人が「あ、この説明を読むために来たんだった」と分かる。そこまでを、一組として考えるんだね。

リンクの言葉と記事の見出しをそろえる

変更後の末尾は「提案資料の構成ガイドを読む」。開く先の記事名も「提案資料の構成ガイド」にします。自己紹介欄で見た言葉が、次の画面にもある。読み手が、同じ話の続きを開けたと確かめられるようにするためです。
W3Cの文章作成ガイドには、Make link text meaningful
という項目があります。リンクの文章で、行き先の内容が分かるようにする考え方だね。これはアクセシビリティの指針であり、売上が上がることを示す資料ではありません。W3Cのリンク文言の説明を、案内を見直す参考にしています。
一字一句そろえることだけが目的ではないんだよね。投稿では「AIと提案資料の見出しを考える」、自己紹介欄では「構成ガイドを読む」と表現しても、同じ内容へつながっていればいい。読み手の用事が、画面をまたいで続いているかが大事。
反対に、構成ガイドのつもりで押した先が、説明のない申込み画面だったらどうだろう。読み手は記事を探し直すことになる。別ページを挟むなら、その画面でも構成ガイドの場所が分かる言葉を残そう。W3Cのリンク目的に関する解説も、リンクと周囲の文脈から行き先を理解できることを扱っています。

自分のスマホで一周する点検表

ここで、自分の投稿をスマホで開いてみよう。投稿から自己紹介欄へ、そこから対応する記事へ。普段の読み手と同じ順番でたどります。下書きの文章を見比べるだけでは気づかない、リンク切れや別の記事への案内も確かめたい。
| 見る画面 | 確かめること | 架空例での目印 |
|---|---|---|
| 投稿 | 誰の、何の話か | 提案資料の構成に迷う人 |
| 自己紹介欄 | 続きを読むと何が分かるか | AIで見出しを組み立てる手順 |
| リンクの言葉 | 押した先を予想できるか | 提案資料の構成ガイドを読む |
| 記事の冒頭 | 案内された説明を見つけられるか | 構成ガイドの見出しと手順 |
点検する間だけ、発信者として知っていることを脇に置いてみる。自分には当たり前でも、初めて来た人には記事の置き場所が分からないこともあるからね。「説明なしで、このリンク先を言えるかな」と読むと、曖昧な言葉を拾いやすい。
見つけた箇所は、一度に全部変えなくて大丈夫。まず、投稿の続きを探し直した場所を一か所選びます。案内の言葉なのか、リンク先なのか、記事の冒頭なのか。直す前の画面も残しておけば、あとで何を変えたか確認できる。
読める場所に着くことと、相談や売上につながることは別。今回の点検では「欲しい説明へたどれるか」までを確かめます。効果を判断するなら、実際の閲覧や読者の反応などを別に確認する必要があるんだね。
AIと一緒に、画面の食い違いを見つける

で、自分の文章は見慣れていて、ずれを見落とすこともあります。そんなときは、投稿・自己紹介欄・記事の冒頭を並べて、AIに見てもらう。個人情報や非公開の内容を外したうえで、実際の文面を渡します。
1. 投稿の本文:[貼り付ける]
2. 自己紹介欄とリンクの文言:[貼り付ける]
3. リンク先の記事タイトルと冒頭:[貼り付ける]
「誰向けか」「何が分かるか」「次に開く場所」が食い違う箇所を挙げてください。根拠になる元の文を添えて、修正案を一つだけ出してください。書いていないサービス、実績、効果を追加せず、不明な点は不明と書いてください。
AIが「この記事には具体的な手順がありません」と言っても、渡したのが冒頭だけなら、本文の途中までは見えていません。指摘された箇所を実物で確かめてから直そう。渡した範囲を超えた断定を、そのまま採用しないことも点検の一部です。
言い換えが上手でも、提供する内容を勝手に増やしていたら戻します。たとえば「構成の手順」が「完成まで個別伴走」に変わっていたら、もう同じ案内ではないよね。AIには言葉の候補を出してもらい、約束してよい内容は自分で確かめる——この役割分担で進めたい。
今日やることは、一つ。自分のスマホで「投稿→プロフィール→対応する記事」を一周し、続きを探し直した場所があれば、そこを一か所直そう。何も迷わずたどれたら、無理に書き換えなくていい。新しい記事を足したときにも、同じ順番で確認できます。
よくある質問
自己紹介や経歴は、全部消したほうがいいですか?
全部消す必要はありません。投稿の続きを探す人に、誰向けの記事があり、何を読めるかが伝わるかを点検します。経歴を残したまま、リンク前の案内を具体的にする方法もあります。
リンクの言葉と記事タイトルは、完全に同じでないといけませんか?
完全一致は必須ではありません。同じ内容への案内だと読み手が分かることが目的です。押す前に予想した説明を、記事の見出しや冒頭で見つけられるか確かめてください。
この修正をすれば、売上が上がりますか?
売上が上がるとは断定できません。この記事で扱うのは、投稿から欲しい説明へたどれるかの点検です。相談や購入に関する効果は、実際の閲覧や反応などを別に確かめる必要があります。