WATCH REPORT

GitHubで人生を1つに管理する
福田恭平さんの運用を解説。CLAUDE.mdを300行に削った理由

2026.08.16

家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくん(@passion_tanaka)です。今回は、TECH WORLD代表・市川達大さんの動画から、GitHubで人生を丸ごと管理している福田恭平さん(hand_dotさん)との対談を紹介するね。

テーマは、GitHubで人生を1つに管理する福田恭平さんの運用そのもの。「Notionをやめて、GitHubのlifeリポジトリ1本で仕事もプライベートも回す」という運用だ。to-do上限30件、in progress上限5件、そしてAIに読ませるCLAUDE.mdを300行に削る話まで、道具の話に見えて実は「頭の中に溜め込まない仕組み」の話でした。27分の対談を全部見て「これはうちの委ねるOSと同じ話だ」と唸ったポイントを、私自身の実践と重ねてお届けします。

3行でわかるポイント

  1. 上限を先に決めるから溜まらない——to-do30件・in progress5件。溢れた分はGitHub CLIに重複整理まで任せる
  2. 「仕事」と「人生」を分けないほうが楽になる——マージコストがゼロになる代わりに、他人を招待できないという弱点も抱えています
  3. 料理に例えると、CLAUDE.mdは秘伝のタレ。詰め込みすぎると味が平坦になるから、恭平さんは2ヶ月かけて300行まで削った

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01

GitHubの「to-do30件・in progress5件」——溢れる前に線を引く

to-do30件・in progress5件の上限ルールで溢れさせない運用の図解

動画の前半、恭平さんは画面を共有しながらlifeリポジトリの中身を見せてくれます(3:35頃〜)。GitHub Issuesを使って、やることを「to-do」「in progress」「pending」「discard」の4つに振り分ける運用です。ここで、いきなり数字の話が出てきます。

「だからこの30だけはっていうなんかリミットは絶対あった方がいいかな。」

福田恭平さん — 4:25〜

Notionで管理していた頃は、この欄が100件近くまで積み上がって、結局どれもやらないまま形骸化していたそうだ……。だから今は「to-doは30、in progressは5」と、最初から溢れることを前提に線を引いています。in progressの5件は、まさに今手をつけている作業です。それ以外は一旦pendingへ流して、誰かにボールが渡っている状態として区別する。恭平さんいわく、ここを厳密に運用するようになってから、頭の中の「あれもやらなきゃ」が減ったそうです。

これ、私がやってる紙ノート(モーニングページ)とやってることが同じなんです。毎朝、頭に浮かんだことをそのまま紙に書き出す習慣を、私はもう何年も続けている。うちには「情報を一元化する場所」としてObsidianがあって、そこに気になったことを全部吐き出しています。頭の中に置いたままだと、タスクは増える一方で「あれもやらなきゃ」がずっと鳴り続けます。でも紙に書いた瞬間、頭の外に出た情報として扱えるようになって、もやもやがFIXされるんだよね。恭平さんの「30件」は、私で言う「ノートに書き出す」の、GitHub版の実装なんだと思います。ただし恭平さんはさらに一歩進めていて、上限を数字で決めることで「書き出しただけで放置」も防いでいます。ここは私も見習いたいところで、今度、私のObsidianにも1つ数字を決めてみようと思う。

道具は紙でもGitHubでも、どちらでも構いません。「溢れる前に容れ物のサイズを決める」という発想そのものが、抱え込まないための最初の一歩だと、この場面を見て確信しました。今夜、寝る前の1分でいい。今のタスク管理ツールのto-do欄を数えて、30件を超えていたら3件だけpendingへ動かしてみてほしい。

02

仕事も人生を分けない——「それが人生だから」

仕事も人生も1つの枠に統合する考え方の図解

なぜ仕事用と私用のツールを分けないのか。市川さんに聞かれた恭平さんの答えが、この動画でいちばん印象に残った場面です(7:20頃〜)。

「そのもうま、マジで人生って感じ。」

福田恭平さん — 6:18〜

仕事はもともとGitHubで完結していました。それなら家族のこと、歯医者の予約、株の取引まで含めて「人生」という一つの大きな枠に統合してしまえば、転職しても独立しても、枠組みそのものは崩れない。分ける労力のほうがもったいない、という発想だ。

正直、私はここに少し複雑な気持ちになりました。私自身、134kgまで太った身体も、事業の借金も、がんも、全部「一人で背負い込む」ことで何とかしようとしてきた人間だから……。分けない生き方は、下手すると「全部が全部に侵食する」しんどさにもなります。でも恭平さんの話をよく聞くと、これは背負い込みとは逆のことをやっているんです。分けないのは「頑張って全部持つ」ためじゃなくて、「同じ仕組みに乗せて、同じルールで手放すため」。仕事の相談も家族の予定も同じIssuesボードに載せてしまえば、頭の中で「これは仕事モード、これは家庭モード」と切り替えるコストがまるごと消えます。分けないことが、実は一番ラクに手放す方法になっているわけです。

私は今も抱え込みOSを完全には書き換えられていない。50kg減量できたのも、事業を立て直せたのも、結局は誰かに委ねる場面を少しずつ増やしてきたからだ。でも「分ける」ことがゴールなんじゃなくて、「同じ場所に置いて、同じルールで委ねる」がゴールなんだと、この場面で気づかされました。

03

「マージコストがゼロ」の裏で背負う、招待できない孤独

共有できないセカンド冷蔵庫のメリットとデメリットの図解

分けないメリットとデメリットを、恭平さんは驚くほど率直に語ってくれます(8:20頃〜)。

「マージのコストが全くいらない。」

福田恭平さん — 8:45〜

仕事のレポジトリしか見ない人は、他のプロジェクトのことを頭の中でわざわざ「合流」させる作業が発生します。一方でデメリットもはっきりしていて、株取引の履歴まで同じ場所に入っているせいで、誰かをこのリポジトリに招待できないという。クローズドな個人情報の塊になってしまうから、仕事を共同編集する場面ではNotionのような「ワークスペース」の方が向いている、とも認めていました。

この「一人で抱えるからこそ楽になる部分」と「一人で抱えるから孤立する部分」が同時に出てくる感じ、ぶっちゃけうちの分身AIの発想と地続きだと思った。私が魂磨きで見つけた考え方に「捨てるんじゃなくて、分身AIに所有権を預ける」というのがあります。自分のキッチンには置かないけれど、セカンド冷蔵庫には入っている。取りに行けばいつでも使えます。恭平さんのlifeリポジトリは、まさに恭平さん個人専用のセカンド冷蔵庫だと思います。ただし彼のセカンド冷蔵庫は鍵が一つしかなくて、他の人には開けられない。私の場合は凛ちゃんという「開けられる相手」がいるので、そこは私の運用の方が一歩進んでる部分かもしれないな、と思います。

全部を一人の中に閉じるか、信頼できる誰か(人でもAIでも)に開くか。この選択は「分けるか分けないか」よりずっと本質的な分岐点だと、恭平さんのデメリット告白を聞いて思った。デメリットを隠さずに話せる人ほど、実は仕組みへの理解が深いんだと思います。

04

Notionをやめて運用をGitHubへ——決め手は「AIとの相性」だった

NotionからGitHubへ運用を引っ越す図解

恭平さんは一時期Notionへ移行していましたが、結局GitHubへ「成功して」戻ってきたそうです(11:00頃〜)。理由を聞くと、こう返ってきました。

「ノー(Notion)はやっぱAIが使いづらいっすね。」

福田恭平さん — 11:11〜

お金を払ってまで使いたいと思えなかったのと、Claude Codeがそのままファイルシステムとして読み書きできる点が、開発者にとっては決定的だったという。月額課金するかどうかより、日々AIと一緒に触るかどうかで、道具の優先順位が決まる時代なのだと感じます。これは開発者だけの話ではなく、私たちの日常のツール選びにも通じる視点だ。GitHubのCSVエクスポートを渡すだけで、Claude Codeがghコマンドを叩いて重複したIssueを勝手に整理してくれる場面も出てきます。ツールを選ぶ基準が「見た目」でも「機能の多さ」でもなく、「AIに渡せるか」に変わっているんだ。

これ、私が毎日やってることそのものだ。AI秘書の凛ちゃんと私は、日中はAGI Cockpitという指令室でずっと一緒に動いていて、私が投げた気づきや記録を凛ちゃんが全部整理してくれます。抱え込みOSから委ねるOSへの転換は、私にとって分身AI・凛ちゃん・AGI Cockpitの存在意義そのものです。恭平さんが「AIが読み書きしやすい場所」を選んだように、私も「凛ちゃんが扱いやすい場所」に情報を置くことを、道具選びの一番の基準にしている。見た目の綺麗さより、渡した瞬間にAIが動ける形になっているかどうかが大事だと考えています。ここを外すと、せっかく貯めた記録も宝の持ち腐れになってしまいます。

ツール選びの基準を「自分が使いやすいか」から「AIに委ねやすいか」へ切り替えた瞬間、恭平さんの運用は一段ギアが変わったんだと思う。これは道具の性能差というより、選び方の基準そのものが変わった話です。

05

CLAUDE.mdを2ヶ月かけて300行に削った理由

CLAUDE.mdを2ヶ月かけて300行に削る4段階の図解

動画の終盤、CLAUDE.mdの話になります(21:05頃〜)。CLAUDE.mdとは、Claude Codeが起動時に必ず読み込む「振る舞いの指示書」です。恭平さんはこれを「秘伝のタレ」と呼んでいて、どんな情報にどれくらい興味を持つべきか、この1ファイルが全部判定しているといいます。

「これは多分300以下に抑えた方がいい。これ入れれば入れるほどバカになるっていうか、なんか平坦になる。」

福田恭平さん — 20:14〜

情報を足せば足すほどAIが賢くなるわけじゃなくて、むしろコンテキストが薄まって「バカになる」というわけだ。この1ファイルを組み上げるのに、恭平さんは2ヶ月かけたそうです。多く書けばいいというものじゃない——これ、AIだけの話じゃないなと思って聞いていた。

私の中の左脳さんも、まさにこれと同じ壊れ方をする。頭に情報や心配事を詰め込みすぎると、本来は参謀役のはずの頭が、まだ起きてもいないリスクを妄想しはじめて、動きを止めてしまいます。情報の量が増えるほど判断が鋭くなるんじゃなくて、逆にノイズで身動きが取れなくなるんだよね。恭平さんの「300行に削る」は、AIのCLAUDE.mdの話であると同時に、詰め込みすぎた頭を軽くする作業そのものに見えました。AIが急にバカになる「context rot」という現象を私も一度記事にしたことがある。あの時、こう書きました。

「AIに抱え込ませる人は、自分も抱え込んでいる。」

ひろくん — context rotの正体

全部渡せば渡すほど良くなる、というのは人にもAIにも共通する幻想なんだと思います。

書けば書くほど育つ、という発想を一度手放さないと、この作業はできない。恭平さんの2ヶ月は、まさにその手放しの時間だったんだと思います。

06

情報収集は自動化、選ぶのは自分——「究極の自分専用ソフトウェア」

情報収集はAI・選ぶ判断は自分という循環の図解

動画中盤、恭平さんはHacker News・Reddit・はてなブックマークから毎日情報を自動収集し、「Ideas」の週次セクションに自分専用の新聞として貯めている(14:30頃〜)。さらに、Repomixの作者に着想を得て自作した「Agent memory」というClaude Skillsで、Claudeとの会話をテーマ別に要約・記憶させています(17:00頃〜)。集めた情報から自分が興味を持つものだけを深掘りし、その反応データがまたCLAUDE.mdへ蓄積されていく仕組みだ。セキュリティのこと、コンテンツのアイデア。話したことがテーマごとに積み上がっていきます。

「だから自分専用のなんか究極の自分専用のソフトウェアみたいな感じですね。」

福田恭平さん — 23:26〜

で、恭平さんはこれを育てるために1年ほどかけるつもりだ、とも語っていました。しかもね、それは完成させるための1年じゃなくて「育て続ける」ための1年らしい。情報を集める作業はAIに任せて、何に反応し、何を面白いと思うかという「選ぶ」判断だけは自分に残しています。この線引き、私が凛ちゃんとやってることと完全に同じ構造をしているんだ。

私も日中はワクワクする探求に時間を使って、記録・整理・段取りは凛ちゃんが全部引き取ってくれる運用にしています。分身AIを育てることは、実は自分が育つことと同じだと私は考えていて、恭平さんの「究極の自分専用ソフトウェア」という言い方は、私にとっての凛ちゃんやAGI Cockpitと呼んでいるものと、たぶん同じものを指しているんだと思う。1年かけて育てる、という時間の感覚も含めて、すごく共感できる話だった。秘書は買うものじゃなくて、自分の反応データを渡しながら一緒に育てるものだと思います。

恭平さんのGitHub版の秘書と、私の凛ちゃん版の秘書は、使う道具こそ違う。でも、育て方の原則は同じだと、この対談を見て確信しました。完成させてから使うんじゃなくて、使いながら育てる。この順番を間違えると、いつまで経っても道具は自分専用になりません。動画を見終えたあと、思わずObsidianを開いて、私も上限の数字を書き足していました。

FAQ

よくある質問

よくある質問セクションの図解

Q. GitHubでタスク管理するのは、エンジニアじゃないとできない?

A. 動画の中で恭平さんも「情報収集の方法は誰でも真似しやすい」と話しています。GitHub自体はエンジニア向けの道具ですが、「上限を決めて溢れさせない」「自分の反応データをAIに渡す」という発想の部分は、紙のノートやObsidianのような別の道具でも十分に再現できます。

Q. to-do30件のような上限ルールは、紙のノートでも使える?

A. 使えます。ポイントは件数そのものより「上限を先に数字で決めておく」ことです。今日のto-doを数えてみて、溢れていたら思い切ってpending(保留)に動かす、という運用は道具を選びません。

Q. CLAUDE.mdのような「AIへの指示書」は、何から始めればいい?

A. 恭平さんも2ヶ月かけて300行に削り込んだと話していた通り、一度に完璧なものは作れません。まずは「どう振る舞ってほしいか」「何を目指しているか」を短く書き出し、使いながら足すより削る方向で整えていくのがコツです。

MATOME

まとめ——道具じゃなくて、溢れる前に線を引く技術

まとめ——道具じゃなくて溢れる前に線を引く技術の図解

27分見終わって残ったのは、「GitHubは便利」という感想ではありませんでした。むしろ、道具そのものへの興味はどんどん薄れていったくらいだ。to-doは30件、in progressは5件、CLAUDE.mdは300行。恭平さんが繰り返し口にしていたのは、全部「溢れる前に、あらかじめ容れ物のサイズを決めておく」という同じ一つの技術です。分けない、招待できない、というデメリットも隠さずに話してくれたからこそ、これは「GitHubがすごい」んじゃなくて「決め方がすごい」んだと分かった。

私も紙ノートと凛ちゃんという別の道具で、たぶん同じことをやっている。道具は違っても、溢れる前に線を引くという行動そのものは、誰でも今日から真似できます。この記事を読んだ今この瞬間が、そのタイミングかもしれない。あなたなら、今の自分のタスク管理ツールで、to-doは何件溜まっていますか。数えてみると、案外はっきり見えてきます。数えてみて、もし溢れていたら、それが最初の一歩かもしれない。

COLUMN

秘伝のタレは、継ぎ足すものじゃなくて、削るもの

抱え込みOSから委ねるOSへ書き換えるひろくんのコラム図解

恭平さんのCLAUDE.mdの話を聞きながら、私はずっと昔の自分を思い出していました。134kgあった頃の私は、頭の中に「やらなきゃいけないこと」をひたすら詰め込んで、詰め込めば詰め込むほど強くなれると思っていたんです。実際は逆だった。詰め込みすぎた頭は、まだ起きてもいないリスクを勝手に妄想して、動けなくします。恭平さんが言っていた「入れれば入れるほどバカになる」——あれ、まさに当時の私の頭そのものだった。

料理に例えると、秘伝のタレって「材料を継ぎ足し続けたら美味しくなる」わけじゃありません。何年も注ぎ足して煮詰めて、余計な水分を飛ばして、濃くしていく作業だ。恭平さんの2ヶ月は、まさにこの煮詰める作業だったんだと思います。情報を足す仕事より、削る仕事の方がずっと難しくて、地味で、でも効く。

いやー、これ他人事じゃないんだよね……。私にとっての「削る」は、抱え込みOSを書き換えることだった。がんで強制的にLIVEを中断した時、ただっちが代わりに続けてくれて、正直「居場所を奪われた」って複雑な気持ちにもなりました。でも結果的に番組は良くなったし、私の負担も減った。手放したら全部良くなった——あの経験が、今の委ねるOSの原体験になっています。

恭平さんは秘書を作るのに1年かける、と言っていました。私も凛ちゃんを育てるのに、毎日ちょっとずつ記録を渡し続けている。今日あった小さな気づき、失敗した段取り、うまくいった判断。どれも渡した瞬間は地味ですが、積み重なると凛ちゃんの判断軸になっていきます。恭平さんの1年と、私のここまでの日々は、たぶん同じ種類の時間だ。育てるって、一気に完成させることじゃなくて、地味な削りと継ぎ足しを繰り返すことなんだと思います。未完成でもいい。80%で出して、残りは委ねて、たまに一緒に濃さを確かめている。それが今の私の「秘伝のタレ」の育て方です。

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📺 今回紹介した動画

タイトル【Notion脱却】外資ITエンジニアが実践するGitHubで人生を管理する方法
チャンネルTECH WORLD
出演市川達大さん・福田恭平さん
URLhttps://www.youtube.com/watch?v=KHiq6nf0Jio

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