DIGITAL AGENCY OPEN API

デジタル庁が公式MCPサーバーを公開。Claudeに繋いで補助金2,357件を引く——そこから作れるもの51案

認証ゼロ・課金ゼロ。デジタル庁がGitHubに出した公式MCPサーバーを繋ぐ手順、素のAPIを3分で叩く手順、そこから作れるもの51案、越えてはいけない法律の線まで。

家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくん(@passion_tanaka)です。

デジタル庁が、補助金の公開データをAIから直接引ける形——つまりMCPサーバーとして——GitHubに出してるんだよね。で、実際に中のAPIを自分のターミナルから叩いてみた。認証、ゼロ。課金も、ゼロ。普通にJSONが返ってきた。

この記事は、そのMCPサーバーをClaudeに繋ぐ話と、素のAPIを3分で叩く話そこから作れるもの51案、そして作る前に知っておく法律の線を1本にまとめたものだよ。読んで終わりじゃなくて、今日ターミナルを開いたら動くところまで書いた。ぶっちゃけ、国がMCPサーバーを公式で出してくる時代なんて……ちょっと前まで想像してなかった。

3行でわかるポイント

  1. デジタル庁の公式MCPサーバー——Claudeなどに繋ぐと、会話しながら補助金2,357件(受付中215件)を引ける。5つのツールと接続手順を全部載せた。認証も課金もゼロ
  2. 作れるもの51案+コピペ用プロンプト10本——5つの視点で出した51案を1つも削らず掲載。さらにMCPを繋いでから使うコピペ用プロンプトを10本つけた(うち6本はコードを書かずに会話だけで完結)
  3. 「作る前に知る一線」も同じ量書いた——レシピが良くても、使っちゃいけない食材を知らないと店ごと畳むことになる。行政書士法の線と「このデータで言えないこと」を先に置いた

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デジタル庁の公式MCPサーバーと、そこから作れるもの51案の全体図解

実測:デジタル庁の補助金APIは、本当に認証ゼロで叩けた

実測:デジタル庁の補助金APIは認証ゼロで叩けた(受付中215件・全体2,357件)の図解

まず物を見せるね。デジタル庁が公開してるのは digital-go-jp/jgrants-mcp-server。Jグランツ(補助金の電子申請システム)の公開APIを、AIから呼べる形(MCPサーバー)にしたものだよ。MITライセンス。

で、中を読んでいくと分かるんだけど……本体はMCPサーバーじゃない。その下にある公開APIそのものが本体なんだよね。私が2026年8月21日に自分のMacから叩いた結果がこれ。

キーワード受付中全体
(全体感)215件2,357件
販路開拓9件470件
人材育成5件185件
省エネ14件170件
事業承継9件162件
DX13件133件
AI3件113件
住宅16件98件
IT導入4件52件
塗装1件2件

叩いたのは https://api.jgrants-portal.go.jp/exp/v1/public/subsidies。GETするだけ。ログインもトークンも、要らなかった。

詳細を1件取ると、こういう項目が返ってくる——補助金名、制度の説明文、利用目的、業種、対象地域、従業員数の条件、補助率、上限額、受付の開始と終了日時、Jグランツ公式ページのURL、そして公募要領のファイル。

実物で言うと、たとえば「既存住宅流通活性化緊急促進事業」。上限1億5,800万円、対象は15都道府県、業種は不動産業。こういうのが、構造化されたJSONで出てくる。

料理に例えると

これ、国が運営してる巨大な市場(いちば)の、入荷情報が誰でも見られる状態なんだよね。しかも「食材名・産地・重さ・値段・入荷日・出荷締切」が全部ラベルで揃ってる。あとは誰が、どんな料理に仕立てるか。それだけが空いてる。

ちなみに、この検索の絞り込み条件が「業種・地域・従業員数」の3つ。……そう、これ診断フォームの3問とそのまま重なるんだよ。私が最初に飛びついたのも、まさにここだった。

公式MCPサーバーとは——Claudeに繋ぐと何が変わるか

公式MCPサーバーとは。Claudeに繋ぐと何が変わるかの図解(5つのツール)

まず、ここが今回いちばん新しいところなんだよね。

MCPっていうのは、AIに「外の道具」を持たせるための共通の差し込み口のこと。デジタル庁は、その差し込み口の形で補助金データを出してきた。つまり、ClaudeやCursorに繋ぐと、AIが自分で補助金を検索して、公募要領のPDFまで読みにいける。

料理に例えると

APIは「市場の卸売り窓口」。行けば食材は買えるけど、伝票の書き方を自分で覚える必要がある。MCPは、その窓口を厨房の勝手口に直結させた状態。料理人(AI)が「玉ねぎ取ってきて」で自分で取りに行けるようになる。同じ市場でも、動く人が変わるんだよ。

入ってる道具は5つ。README記載のものをそのまま並べるね。

ツールできること渡すもの
search_subsidies補助金を検索するキーワード(2文字以上・必須)/業種/対象地域/従業員数/並び替え/受付中だけか
get_subsidy_detail1件の詳細と添付ファイルを取る補助金ID(18文字以下)
get_subsidy_overview統計情報を取る出力形式(JSON か CSV)
get_file_content公募要領のPDF・Word・Excel・PowerPoint・ZIPをMarkdownに自動変換補助金ID/ファイル名/返す形式
ping繋がってるか確かめるなし

で、私がいちばん「これは借りる価値ある」と思ったのが4つめ。get_file_content ね。

補助金の公募要領って、PDFで数十ページあるんだよ。AIに読ませたいなら、まずPDFを構造のあるテキストに変換しないといけない。これ、自前で組むと表が崩れたり順番が入れ替わったりで、地味に時間を持っていかれる。そこが最初から入ってる。しかも補助金だけじゃなくWordもExcelもPowerPointもZIPも通る。この機能だけ目当てに触る価値があると思う。

繋ぎ方(Python 3.11以上が要る)

手順はREADMEのとおり。まずリポジトリを持ってきて、サーバーを起動する。

git clone https://github.com/digital-go-jp/jgrants-mcp-server.git
cd jgrants-mcp-server
uv venv && source .venv/bin/activate
uv pip install -r requirements.txt
python -m jgrants_mcp_server.core --host 0.0.0.0 --port 8000

あとはClaude側の設定ファイルに、この口を教えてあげる。

{
  "mcpServers": {
    "jgrants": {
      "command": "uvx",
      "args": ["fastmcp", "run", "http://localhost:8000/mcp"]
    }
  }
}

これで「愛知県の製造業で、いま受付中の補助金ある?」って聞けば、AIが自分で取りに行く。Streamable-HTTPで喋るので、手元じゃなくサーバーに置いてリモートから使うこともできる。

ただし、ここは正直に

READMEに「技術検証を目的としたサンプルコード」と明記されてる。動作の安定性も、継続的な保守も保証はされてない。だから学ぶ・試す・社内で使うには最高だけど、お客さんに出すサービスの土台にそのまま据えるのは、ちょっと考えたほうがいい。中身のAPIは直接叩けるから、商用に載せるなら自前で薄く書くほうが安全だと思う。

MCPとcurl、どっちを使う?

やりたいこと向いてるほう理由
会話しながら探す/要領を読ませるMCPAIが自分で取りに行く。PDF→Markdown変換が最初から入ってる
とりあえず今すぐ手触りを確かめるcurl1行で終わる。インストールも設定もいらない
毎朝の自動処理・定期実行curl(自前実装)MCPは「AIが対話中に呼ぶ口」。無人のバッチからは呼べない
お客さんに出すサービスの土台curl(自前実装)サンプルコードに保守の保証がないため

つまり、触って学ぶ入口がMCP、動かし続ける本番がAPI。両方いけるのが強いところだね。次は、そのAPIを1行で叩いてみる。

MCPを使わず3分で試す——curl 1行で自分の業種を出す

3分で試す:自分の業種の補助金を出すまでの手順とAPIパラメータの図解

MCPを繋ぐのは後でいい、いま手触りだけ欲しい——って人向けの道もあるよ。ターミナルにこれを1行貼るだけ。インストールも認証もキーも要らない。

curl -s "https://api.jgrants-portal.go.jp/exp/v1/public/subsidies?keyword=%E7%9C%81%E3%82%A8%E3%83%8D&sort=acceptance_end_datetime&order=ASC&acceptance=1"

keyword の中身はURLエンコードした日本語ね。上の例は「省エネ」。acceptance=1 が「いま受付中だけ」で、sort=acceptance_end_datetime&order=ASC が「締切が近い順」。つまりこの1行で締切が近い省エネ系の補助金が並ぶ。

使える絞り込みは全部でこれだけ。少ないでしょ。だからこそ組み合わせが効くんだよね。

パラメータ意味入れる値
keywordキーワード(必須・2文字以上)URLエンコードした日本語
industry業種「製造業」「不動産業、物品賃貸業」など
target_area_search対象地域都道府県名
target_number_of_employees従業員数の条件「従業員数の制約なし」「20名以下」など
acceptance受付状態1=受付中のみ/0=全部
sort / order並び替え締切日・受付開始日・作成日/ASCDESC

返ってきたJSONの読み方も先に押さえておくと早い。ざっと3つだけ。

①件数は metadata.resultset.count に入ってる。ここだけ見れば「自分の業種に何件あるか」が一瞬で分かる。②一覧の時点で締切・上限額・対象地域・従業員数条件がもう入ってるから、詳細を取りにいかなくても大半のことはできる。ここ、地味だけど設計がラクになるポイント。③詳細が要る時だけ /subsidies/id/{id} を叩く。

詳細で返ってくる項目はこれ。

フィールド中身
title補助金名
detail制度の説明文(HTML。人間向けの日本語がそのまま入ってる)
use_purpose利用目的(「新たな事業を行いたい」など)
subsidy_rate / subsidy_max_limit補助率/上限額(数値)
acceptance_start_datetime / acceptance_end_datetime受付の開始/終了日時
front_subsidy_detail_page_urlJグランツ公式の当該ページURL
application_guidelines公募要領のファイル

実物で言うと、たとえば「既存住宅流通活性化緊急促進事業」。上限1億5,800万円、対象は15都道府県、業種は不動産業。これが構造化されたJSONで、認証なしで出てくる。

料理に例えると

国が運営してる巨大な市場(いちば)の、入荷情報が誰でも見られる状態なんだよ。しかも「食材名・産地・重さ・値段・入荷日・出荷締切」が全部ラベルで揃ってる。あとは誰が、どんな料理に仕立てるか。それだけが空いてる。

ちなみに、この絞り込み条件が「業種・地域・従業員数」の3つ。……そう、診断フォームの3問とそのまま重なるんだよね。だから「AI診断」系のアイデアが作りやすい。ここ、覚えておいて。

51案の出し方——5つの視点で並列に走らせる

51案の出し方:5つの視点で並列に走らせる手法の図解

ここからが「何が作れるか」の話。やり方も書いておくね。1つのAIに「アイデア出して」って言うと、だいたい似た方向に固まる。だから視点を分けて、別々のAIに同時に走らせた。混ぜない。相談させない。

与えた縛り出た数
A ポータル型 × AI診断「検索できます」で終わる案は禁止。AIが介在して初めて価値が出る設計に9案
B BtoB・支援機関向け顧客の「作業時間が何時間消えるか」まで書け。単価も出せ9案
C エージェント・自動化型「ポータルサイトを作る」以外の形を出せ。届く文面を実物で書け10案
D ニッチ特化広い案は禁止。刺さる相手を一人の人物像で描け13案
E データ活用・分析型検索・診断以外の使い道を発明しろ。答えられる問いを疑問文で書け10案

この「禁止事項を先に渡す」のがコツかな。AIって、放っておくといちばん平均的な答えに寄っていくんだよね。だから先に「その平均を出したら不合格」と言っておく。そうすると横に広がる。

あと、班ごとに出力の形も変えた。Bには「単価と削減時間を必ず書け」、Cには「実際に届く通知の文面を実物で書け」、Dには「刺さる相手を一人の人物像で描け」、Eには「答えられる問いを疑問文で書け」。形を縛ると、中身の解像度が上がる。これはそのまま自分の仕事にも使えると思う。

料理に例えると

料理人5人に「何か作って」と言うと、全員が肉じゃがを作ってくる。でも「和食は禁止」「1人前は禁止」「予算300円以内」と別々の縛りを渡すと、まったく違う5皿が出てくる。人間は縦に掘る。AIは横に広げる。その広げ方を設計するのがこっちの仕事だと思う。

推しの6案

jGrants補助金APIで作れるプロダクト 推しの6案の図解

51案から6つだけ先に出すね。理由も書く。

◎ 1位

顧問先レーダー(士業・会計事務所向けSaaS)

5班のうち2班が、相談してないのに同じ案に着地した唯一の案。

行政書士や税理士って、毎朝Jグランツを目視で巡回して、顧問先50〜100社と頭の中で照合してるんだよね。それを、顧問先の台帳(業種・地域・従業員数)と毎日のAPI差分で自動突合して、「今日、A社に使える新着が1件」だけ通知する。

強い理由が3つとも構造的なんだよ。①払う人がいる——中小企業は無料を期待するけど、士業事務所は顧問先を維持するコストとして払う。②APIの弱点が、この用途でだけ強みになる——「毎日入れ替わる215件」は単発検索だと価値が薄い。でも100社を毎日照合するなら、差分そのものが商品になる。人間には物理的に無理だから、AIがないと成立しない。③後述する法律の線を、構造的に跨がない。

◎ 2位

補助金つき見積ウィジェット(設備メーカー・SIer向け)

自社商材のLPに埋め込むパーツ。見込み客が地域・業種・従業員数を入れると、使える補助金と実質負担額が出る。500万円 × 補助率1/2 = 実質250万円、みたいに。

51案の中で唯一、買い手の売上に直結する案なんだよね。他は全部コスト削減で、そっちは予算が薄い。補助金って、設備を売る側にとっては最大の失注潰し——「予算がない」への回答そのものだから。

◎ 3位

会計SaaSアドオン(freee・マネーフォワードの中に住む)

これ、発火点が他と全然ちがう。ユーザーが補助金のことを1ミリも考えてない瞬間——工作機械を買って仕訳を切った瞬間——に、会計ソフトの画面から向こうが出てくる。

届く文面はこんな感じ。「この仕訳(工作機械 680万円)と条件が近い受付中の補助金が2件あります。※申請前の取得は対象外になる制度があります」。検索も購読も設定もしてない人に届く、唯一の形だと思う。

◎ 4位

要領よみとき(公募要領PDFを本当に読む案)

公募要領のPDFって80ページとかあるんだよね。で、誰も読んでない。どの補助金ポータルも「PDFのリンクを置くだけ」で終わってる。

この案は本文を読みにいく。デジタル庁の公式MCPには get_file_content っていう、PDF・Word・Excel・PowerPointをMarkdownに自動変換する機能が入ってて、そこから「対象経費/対象外経費/必要書類/加点項目」を抜き出して構造化する。左に原文PDF、右に要件チェックリスト、自社の状況を○×で答えると充足率メーターが動く……というやつ。

◎ 5位

「塗装屋の補助金、今1件だけ」

刺さる相手はこの人。埼玉、従業員4人の外壁塗装業、42歳の社長。見積とLINEの返信で1日が終わる。「補助金あるらしい」と同業に聞いて、Jグランツを開いて、数千件出てきて即閉じる。

で、さっきの実測表をもう一度見てほしい。塗装は受付中1件/全体2件。つまりこの人に必要な情報は、年に数回、1件しか動かない。だから形が決まるんだよ。「毎日届くポータル」じゃなくて、「1年黙って、1回だけ鳴るLINE」

母数が小さいことが弱点じゃなくて、そのまま製品仕様になってる。ここが好きだった。業種を差し替えれば何本でも作れるしね。

◎ 6位

制度文LLMベンチマーク(たぶん誰もやってない)

いやー、これは盲点だった。このAPIを触る人は、ほぼ全員が検索UIを作りにいく。誰も「このデータは、正解ラベル付きの読解問題集だ」とは見てないんだよね。

制度の説明文(人間向けの日本語)と、構造化された答え(業種・地域・従業員数・上限額)が、同じレコードの中に両方入ってる。ということは、人手でラベルを付ける作業ゼロで2,357問の抽出ベンチマークが作れる。「日本語 × 行政文書 × 実務」って、既存のLLM評価がいちばん薄いところなんだよ。

全51案(A〜E・1つも削らず全部)

全51案の内訳(ポータル型9・BtoB9・自動化10・ニッチ13・データ活用10)の図解

ここからが本編。5班が出したもの、間引かずに全部載せるね。難度は S=すぐ作れる、M=そこそこ、L=重い、の3段階。

A. ポータル型 × AI診断(9案)

#名前中身難度
A1補助金の天気予報会社プロフィール+「やりたいこと」の自由文をベクトル化して、2,357件の制度説明文と意味でマッチさせる。条件一致では拾えない言い換えを拾う。毎朝「今日の該当3件・適合度87%・なぜ合うか2行・なぜ他は外したか」S
A2要領よみとき公募要領PDFをMarkdown化して要件チェックリスト化。左に原文/右に充足率メーター(推し4位)M
A3補助金コンシェルジュ検索窓に何を入れればいいか分からない人向け。3〜5問の対話で都度APIを叩き直し、候補カードがリアルタイムに15件→4件へ絞られていくS
A4顧問先レーダー推し1位。士業向けSaaS。顧問先台帳×毎日の差分照合M
A5この見積、補助金いける?見積書のPDFや写真をOCRして、品目を対象経費と突合。行ごとに「対象✓ 補助率2/3」バッジ+自己負担額のBefore/AfterM
A6まちの補助金地域で絞り、制度の説明文を中学生でも読める日本語に翻訳した記事を自動生成。自治体・地銀のスポンサー枠S
A7補助金ロードマップ事業計画の自由文から12ヶ月の申請カレンダーを組み、補助率と上限額から入金時期込みの資金繰り表まで作る(補助金は後払いだからここが効く)。「探す」じゃなく「並べる」M
A8制度かるた(LLMO対策)2,357件を毎日再生成してAI検索に食わせる構造化コーパス。ChatGPTに補助金を聞くと古い情報が返る問題への回答S
A9社内Slack補助金bot社内チャットに常駐して、雑談から機会を検知するS

B. BtoB・支援機関向け(9案)

#名前顧客消える面倒単価感難度
B1顧問先マッチ・アラート行政書士・診断士目視巡回30分/日 → 0分月1.5万S
B2窓口即答パネル商工会議所・よろず支援拠点「調べて折り返します」で2日 → 面談中に即答+面談メモPDF拠点 年30〜60万M
B3渉外タブレット地銀・信金渉外が手ぶら訪問 → 支店別「今週訪問すべき20社」+自己負担分の融資提案トーク1行 年300〜1,000万L
B4実績報告つぶし会計事務所・税理士採択後の実績報告の差し戻し1件5時間 → 対象経費表と証憑不足の事前警告月3万+案件5,000円M
B5自社専用ポータル中小の総務・経営企画誰も見なくて取り逃す → 毎朝Slackに新着3件月9,800円S
B6公募パイプラインCRM補助金コンサル手動Excel月4時間 → 差分検知から営業リストと締切逆算タスクを自動起票席 月1万M
B7空白ダッシュボード自治体 産業振興課他自治体の調査に数十時間 → 国・県・市を横並びにして支援の空白を可視化年120〜300万M
B8補助金つき見積ウィジェット設備メーカー・SIer推し2位。失注理由「予算がない」を潰す月5万+従量300円M
B9補助金DaaS上記を作る会社正規化データ+差分Webhook+要領の全文検索をAPIで提供月3〜20万S

※単価はAIが置いた想定値で、実際に売った数字じゃないよ。ここは自分の相場観で引き直してね。

C. エージェント・自動化型(10案)

#名前どこに住むかいつ発火するか難度
C1締切カウントダウンLINE「あと何日」LINE公式毎朝8時。差分+締切順S
C2#補助金レーダーSlack・Teamsの社内チャンネル新規登録・締切7日前・要件変更の3イベントS
C3MCPコンシェルジュClaude・Cursor・ChatGPTの中人が聞いた時+月次の会計データ更新時M
C4会計SaaSアドオンfreee・マネフォ・kintoneの画面内推し3位。固定資産の計上・大口仕訳を検知した時M〜L
C5「この設備、補助金あるかも」Chrome拡張ECの商品ページで型番を検出した時M
C6公募要領“差分”ウォッチャーメールPDFをMarkdown化してハッシュ比較し、変更があった時だけ発火(「p.31 締切 9/26→10/9」)M
C7補助金カレンダー購読(.ics)GoogleカレンダーURL購読するだけで締切が予定として自動生成されるS
C8朝の音声ブリーフィングスマートスピーカー・Podcast毎朝6時、地域×業種で自動読み上げS
C9白ラベル通知API商工会議所・地銀・会計事務所の既存メルマガの中顧客属性を渡すとJSONで返すL
C10名刺代わりの1行ニュースレターメール毎週月曜、今週締切だけを3行でS

C1で実際に届く文面(実物)

【あと14日】ものづくり補助金 第20次公募 ⏳ 締切 9/4 17:00|補助率1/2・上限1,250万円|あなたの登録:製造業・従業員12名・愛知県 → 対象。要領PDFは前回から更新なし。公式▶ https://www.jgrants-portal.go.jp/subsidy/…

D. ニッチ特化(13案)

#名前刺さる人物像難度
D1塗装屋の補助金、今1件だけ推し5位。埼玉・従業員4人の外壁塗装業、42歳LINE公式。年に1回だけ鳴るS
D2介護報酬改定のとなりの補助金3ユニットのグループホーム管理者、49歳女性週1メール。処遇改善は追えても設備・ICT系を毎年取り逃す人向けS
D3就農1年目カレンダー長野に移住した新規就農2年目、34歳紙の日めくり+前日LINE(春は畑にいて画面を見ないから)M
D42代目の設備投資ノート従業員6人の町工場2代目、58歳。図面は読めるがPCは苦手機種名を打つと、該当しうる制度と上限額と締切だけ返すM
D5外国人材を雇う前に運送会社の総務、37歳採用予定日から逆算するタイムライン(「雇う前」しか使えない制度があるから)M
D6廃業のとなりに再チャレンジ閉店を決めたスナックのママ、63歳静かなWeb1枚。事業承継系162件から抽出S
D7被災地の今週の窓口豪雨で厨房が浸水した和菓子店3代目発災をトリガーに、対象地域だけへ配信M
D8商工会職員のカンペ会員800社を1人で見る経営指導員、31歳業種+従業員数+県で3件出す、紙1枚の出力ツールM
D9美容室オーナーのポッドキャスト2店舗目を出すオーナー、35歳。移動中しか耳が空かない週1・8分の音声S
D10建設業の許可更新ついで便一人親方から法人化した内装業、45歳更新月に合わせて年1通の封書M
D11省エネ、うちの県だけ氷代が経営を圧迫する鮮魚小売、51歳県名を固定した1ページのサイトを47個S
D12女性創業、開業90日自宅サロンを開いた元会社員、38歳開業日から逆算する90日メール講座S
D13補助金が消えた日制度ウォッチャー・士業毎日のスナップショットの差分をニュースレターにM

E. データ活用・分析型(10案)

この班だけ、出力の形を変えてもらった。「名前」じゃなくて「答えられる問い」を疑問文で書け、って縛りをかけたんだよね。そのほうが企画として嘘をつけないから。

#名前答えられる問い難度
E1政策トレンド定点観測「この3ヶ月で新しく公開された補助金は、どの業種・どの目的に偏っていたか?」S(取得)/L(1年貯めて初めて価値)
E2補助率・上限額の相場DB「うちの業種の補助金、上限額の中央値はいくらで、1.58億円級は年に何本出るのか?」S
E3締切ヒートマップ「1年で申請書作成がいちばん混む週はいつか?=士業の繁忙期はいつ来るか?」S
E4自治体の手厚さ指数「事業所1万件あたりの補助金本数が最も多い県はどこか?」(経済センサスと掛け算)M
E5制度文LLMベンチマーク推し6位。「LLMは制度の説明文だけを読んで、対象業種・地域・人数・上限額を正しく抜き出せるか?」M
E6商機逆算レーダー「今週、どの業界に新しく予算枠が付いたか?=どこに営業をかけるべきか?」M
E7実施機関別リスト「補助金をいちばん多く出している自治体・団体トップ50はどこか?」M(表記ゆれの名寄せが山場)
E8行政文書リーダビリティ研究「補助金の説明文は、この5年で読みやすくなったのか、難しくなったのか?」M
E9新規公開リアルタイムアラート「昨日、日本のどこかで新しい補助金が生まれたか?」S
E10立地×補助金マップ「不動産・建設系の補助が集中しているのはどの県で、着工統計と一致するか?」M

自分はどれを作る?——3つの質問で絞る

自分はどれを作るか3つの質問で絞る方法の図解

51案あっても、選べなきゃ意味がないよね。だから絞り方も置いておく。質問は3つだけ。

Q1. 誰に届けたい?

相手向いてる案理由
士業・会計事務所と繋がりがあるA4 / B1 顧問先レーダー唯一「毎月払う人」が明確にいる領域。差分照合は人力で不可能なのでAIの価値が出る
自社商材(設備・SaaS・機器)を売っているB8 見積ウィジェットコスト削減ではなく売上に効く。失注理由「予算がない」への直接の回答になる
特定の業界に太いパイプがあるD1〜D13 ニッチ型母数が小さいほど「あなた向けの1件」が成立する。業種を差し替えて量産もできる
自治体・商工会・地銀と仕事しているB2 / B3 / B7相談員や渉外が「調べて折り返します」を言わずに済む。予算も年単位で動く
相手はいない。まず自分で試したいC7 カレンダー購読 / C10 1行ニュースレター作りが一番軽い。動くものが今日できる

Q2. どれくらい手をかけられる?

難度Sの案は、ざっくり取得→差分→出力の3ステップで終わる。実装量で言えば数十行の世界。難度Mは要件の抽出やOCR、既存SaaSとの連携が入ってくる。Lは提携や審査が必要で、自分ひとりでは完結しない。

で、ここは正直に言うね。いきなりMやLに行かないほうがいい。Sの案を1本動かすと「このデータは何ができて何ができないか」が体で分かる。そこからMに上げると、作り直しがぐっと減る。

Q3. 出口はどこ?

意外と見落とされがちなのがここ。同じデータでも、どこに出すかで作るものが変わる。

出口向いてる案勝ち筋
Webサイト・ポータルA1〜A9検索では公式に勝てない。意味マッチ・翻訳・要約で差を出す
LINE・メール・カレンダーC1・C7・C8・C10相手が見に来ない前提で設計する。届く頻度を落とすほど強い
既存SaaSの中C4・C5「補助金を探そう」と思ってない瞬間に届く。ただし提携が壁
社内・自社利用B5他人の書類にならないので法的にいちばん安全。まずここで試すのは賢い
データ・レポートE1〜E10作るのは軽い。ただし1年貯めて初めて価値が出るものが多い

料理に例えると

同じ真鯛でも、寿司にするか、煮付けにするか、アクアパッツァにするかは「誰が食べるか」「何分あるか」「どの皿に乗せるか」で決まる。食材から考えると迷う。食べる人から考えると一発で決まるんだよね。

そのままコピペで作りはじめる——MCPを繋いでから使うプロンプト10本

MCPを繋いでから使うプロンプト10本の全体像(1本目で繋ぐ・2〜7本目は会話だけ・8/9本目のみコード・10本目で自己点検)

ここまで51案を並べてきたけど、案を眺めるだけだと結局なにも始まらないんだよね。だからそのまま貼れるプロンプトを10本置いておくよ。Claude Code でも Codex でも、開いて貼るだけ。

大事なのは並べ方。①でMCPサーバーを繋いだら、②〜⑦はコードを1行も書かない。会話で聞くだけで補助金が出てくるし、公募要領のPDFまで読ませられる。それが、この記事の前半で書いた「厨房の勝手口に直結させる」ってこと。……で、⑧⑨だけはコードを書く。毎朝の自動実行になるとMCPは呼べないからね(AIが対話中に呼ぶ仕組みだから、無人のバッチからは届かない)。前半の使い分け表を、そのまま10本の順番に落とし込んである。

本数やることコードを書くか
MCPサーバーを繋ぐ繋ぐ作業だけ
②〜⑦会話で引く・要領を読ませる・顧問先を照合する・試算する・相場を見る・朝メモを作る書かない
⑧⑨毎朝の自動処理/締切カレンダー書く(MCPは無人では呼べないため)
作ったものを自己点検

10本すべてに入れてあること

全部のプロンプトに「申請書・事業計画書の文面は作らない」「出典と公式ページのリンクを必ず添える」を書き込んである。この記事の後半で書いた行政書士法19条の線を、AIに渡す指示の側で最初から踏まないようにするため。コピペして自分用に書き換えるときも、この2行だけは消さないでほしい

① 繋ぐ:公式MCPサーバーを自分のパソコンで動かす

ここが出発点。環境の確認から疎通確認まで、1ステップずつ面倒を見てもらう形にしてある。これが終われば、あとは会話だけで済む

あなたは私のペアプログラマーです。私はプログラミング初心者で、ターミナルの操作にも慣れていません。専門用語は初出のときだけ短く説明してください。

やりたいこと:
デジタル庁が公開している公式のMCPサーバー https://github.com/digital-go-jp/jgrants-mcp-server を私のパソコンで動かして、あなた(AI)から補助金を検索できるようにしたいです。

お願いしたい手順:
1. いま私のパソコンに何が入っているか確認するコマンドを教えてください(Python 3.11以上が必要と聞いています)
2. 足りないものがあれば入れ方を1ステップずつ案内してください
3. リポジトリを取得して、サーバーを起動するところまで案内してください
4. 私のAIクライアント側の設定ファイルに、このサーバーを登録する書き方を教えてください
5. 最後に ping ツールを呼んで、繋がったことを確認してください

注意してほしいこと:
- 1ステップごとに「いま何が起きたか」を1行で説明してください
- エラーが出たら私がそのまま貼るので、原因と直し方を教えてください
- このリポジトリは「技術検証を目的としたサンプルコード」と明記されています。業務で本番運用する場合の注意点も最後に教えてください

② 会話で引く:コードを1行も書かずに補助金を出す

①が終わったら、もうプログラムは要らない。これがMCPを繋ぐ意味そのもの。会社の条件だけ書き換えて貼る

あなたにはJグランツのMCPサーバーが繋がっています。search_subsidies ツールを使ってください。

私の会社の条件(ここを自分の会社に書き換えてから貼ってください):
- 都道府県: 愛知県
- 業種: 製造業
- 従業員数: 12名
- やりたいこと: 古い工作機械を省エネ性能の高いものへ入れ替えたい

お願い:
1. いま受付中の補助金だけを、締切が近い順に探してください
2. キーワードは1つに絞らず、「省エネ」「設備投資」「生産性向上」など複数の言い方で試して、結果をまとめてください
3. 見つかったものを次の形の表にしてください
   補助金名 / 締切日(日本時間)/ 残り日数 / 上限額 / 補助率 / Jグランツ公式ページのURL
4. その中で私の条件に近いものを3つ選び、選んだ理由と、逆に外したものの理由も1行ずつ書いてください

守ってほしいこと:
- 申請書・事業計画書など、提出する書類の文面は作らないでください
- 出した補助金には必ず front_subsidy_detail_page_url(Jグランツ公式ページ)を添えてください
- 「対象です」「これで通ります」と断定せず、「候補です。最終確認は公式ページで」と書いてください

③ 公募要領を読ませる:80ページのPDFを要件チェックリストにする

MCPを繋ぐ最大の得は、たぶんここ。get_file_content がPDFを読める形に変換してくれるから、AIが中身を読める。自前でPDF処理を書かなくていい

あなたにはJグランツのMCPサーバーが繋がっています。

お願いする手順:
1. search_subsidies で「(ここに補助金名かキーワードを書く)」を探して、対象の補助金IDを特定してください
2. get_subsidy_detail でその補助金の詳細と、添付されている公募要領のファイル名を取得してください
3. get_file_content でその公募要領を Markdown 形式に変換して読んでください
4. 読んだ内容から、次の4つに分けて箇条書きにしてください
   - 対象になる経費
   - 対象にならない経費
   - 提出が必要な書類
   - 加点される項目
5. 各項目に、要領の何ページ目・どの見出しに書いてあったかを必ず添えてください

守ってほしいこと:
- 要領に書かれていないことを推測で補わないでください。読み取れなかった項目は「要領から読み取れませんでした」と正直に書いてください
- 申請書や事業計画書の文面は作らないでください
- 変換した要領の全文をそのまま出力・保存しないでください(各省庁・執行団体の著作物のため)。あくまで要点の整理までにしてください
- 最後に「最終的な判断は要領の原文と専門家に確認してください」と書いてください

④ 顧問先レーダー:会社リストを渡して、今日の該当だけ出させる

この記事で「いちばん筋がいい」と書いた案の、コードを書かない版。士業や会計事務所の人はこれをそのまま試せる

あなたにはJグランツのMCPサーバーが繋がっています。search_subsidies を繰り返し使ってください。

顧問先のリスト(ここを自分の顧問先に書き換えてから貼ってください):
| 会社名 | 業種 | 都道府県 | 従業員数 |
| A社 | 製造業 | 愛知県 | 12 |
| B社 | 建設業 | 静岡県 | 45 |
| C社 | 情報通信業 | 東京都 | 8 |

お願い:
1. 会社ごとに、いま受付中の補助金を条件で検索してください
2. 会社ごとに、締切が近い順に最大3件まで挙げてください
3. 1件も無い会社は「本日該当なし」とだけ書いてください
4. 各補助金には 締切日・残り日数・上限額・公式ページURL を必ず添えてください
5. 最後に「今週いちばん急いで連絡すべき会社はどこか」を1社だけ挙げて、理由を2行で書いてください

守ってほしいこと:
- 申請書・事業計画書など、提出する書類の文面は作らないでください
- 出した補助金には必ず front_subsidy_detail_page_url(Jグランツ公式ページ)を添えてください
- 「対象です」「これで通ります」と断定せず、「候補です。最終確認は公式ページで」と書いてください
- このやり取りは「顧問先へ制度を案内するための下調べ」です。申請の代行にあたる作業は行わないでください

⑤ 実質いくら?:補助率と上限から自己負担額を出させる

設備を売る側の人向け。数字が出た瞬間に商談が動く。get_subsidy_detail の補助率と上限額を使う

あなたにはJグランツのMCPサーバーが繋がっています。

前提:
- 導入したい設備の金額: 500万円(ここを自分の金額に書き換えてください)
- 都道府県: (ここに書く)
- 業種: (ここに書く)

お願い:
1. search_subsidies で、その条件で使えそうな受付中の補助金を探してください
2. 候補それぞれについて get_subsidy_detail で補助率(subsidy_rate)と上限額(subsidy_max_limit)を取得してください
3. 次のルールで自己負担額を計算し、表にしてください
   - 補助される額 = 設備金額 × 補助率。ただし上限額を超えたら上限額で止める
   - 自己負担額 = 設備金額 − 補助される額
   - 補助率が「定額」など計算できない書き方のときは、計算せずに「要確認」と書く(絶対に推定しない)
4. 表の列は 補助金名 / 補助率 / 上限額 / 補助される額 / 自己負担額 / 締切 / 公式ページURL

守ってほしいこと:
- 申請書・事業計画書など、提出する書類の文面は作らないでください
- 出した補助金には必ず front_subsidy_detail_page_url(Jグランツ公式ページ)を添えてください
- 「対象です」「これで通ります」と断定せず、「候補です。最終確認は公式ページで」と書いてください
- 計算結果の下に「これは概算です。正式な金額と要件は公式ページでご確認ください」と必ず書いてください

⑥ 相場をつかむ:自分の業種の制度がどのくらいの規模か知る

「うちの業界っていくらぐらいの制度があるの?」に答えられるようになる。get_subsidy_overview と search_subsidies を組み合わせる

あなたにはJグランツのMCPサーバーが繋がっています。

お願い:
1. get_subsidy_overview で全体の統計を取得してください
2. search_subsidies で「(ここに自分の業種を書く)」に関係する補助金を、受付中だけと全期間の両方で数えてください
3. 取得できた範囲で、次を整理してください
   - 件数(受付中 / 全期間)
   - 上限額の分布(いちばん多い価格帯、最大値)
   - 締切がいつごろに集中しているか

絶対に守ってほしいこと(ここが大事です):
- このデータは「公募情報」だけです。採択率・採択企業・応募件数・競争率・国の予算総額は含まれていません。それらを推定したり計算したりしないでください
- 件数を金額の代わりに使わないでください(1億円の1件と50万円の1件が同じ「1件」なので)
- 出力の冒頭に、上の2点を注意書きとして必ず書いてください

⑦ 朝の1枚:今日の締切と新着をメモにまとめさせる

毎朝これを投げるだけで、その日の動きが決まる。まだ自動化しない。手で投げる版

あなたにはJグランツのMCPサーバーが繋がっています。

私の関心(ここを書き換えてください):
- 都道府県: 愛知県
- 業種: 製造業
- 気になるテーマ: 省エネ、DX

お願い:
1. search_subsidies で受付中のものを取得してください
2. 次の3つに分けて、Markdownのメモを1枚作ってください
   - 【締切が7日以内】急いで判断が要るもの
   - 【新しく見つけたもの】今回はじめて目に入ったもの
   - 【気になるが急がない】締切に余裕があるもの
3. 各行は「補助金名|締切日|残り日数|上限額|公式ページURL」の1行にまとめてください
4. メモの最後に必ずこの1行を入れてください
   出典: Jグランツ(jGrants) https://www.jgrants-portal.go.jp/ /最新・正式な要件は公式ページで必ずご確認ください

守ってほしいこと:
- 申請書・事業計画書など、提出する書類の文面は作らないでください
- 出した補助金には必ず front_subsidy_detail_page_url(Jグランツ公式ページ)を添えてください
- 「対象です」「これで通ります」と断定せず、「候補です。最終確認は公式ページで」と書いてください
- 全体で30行を超えないようにしてください。読むのは朝の3分です

⑧ ここから自動化:MCPを離れてAPI直叩きのコードを書かせる

毎朝の自動実行になると、MCPは使えない。AIが対話中に呼ぶ仕組みだから、無人のバッチからは呼べない。だからここだけコードにする

あなたは私のペアプログラマーです。私はプログラミング初心者です。

背景:
これまでMCPサーバー経由で補助金を調べてきましたが、毎朝それを自動で回したくなりました。MCPはAIが対話の中で呼ぶ仕組みなので、無人のバッチ処理からは呼べません。そこで、同じデータを取っている元のAPIを直接叩くスクリプトに置き換えたいです。

APIの仕様:
- エンドポイント: https://api.jgrants-portal.go.jp/exp/v1/public/subsidies
- 認証もAPIキーも不要。GETするだけ
- クエリ: keyword(2文字以上・必須・URLエンコードした日本語)/ industry / target_area_search / target_number_of_employees / acceptance(1で受付中のみ)/ sort(acceptance_end_datetime)/ order(ASC)
- 件数は metadata.resultset.count、一覧は result 配列
- 各要素に id, title, acceptance_end_datetime, subsidy_max_limit, front_subsidy_detail_page_url がある

作ってほしいもの:
- 毎日実行して全件を日付つきJSONで保存する(例: data/2026-08-25.json)
- 前日分と id で突き合わせ、「新着」と「締切7日以内」だけをMarkdownで書き出す
- 出力の末尾に必ず出典表記と「最新・正式な要件は公式ページで確認」の1行を入れる

守ってほしいこと:
- 標準ライブラリだけで動くようにしてください(追加インストールが要るなら理由と手順も書く)
- APIには1秒に1回より速くアクセスしないでください
- 初回実行(前日データが無い)でも落ちないようにしてください
- 通信が失敗しても前日のデータを壊さないでください
- コードには日本語のコメントを入れてください

⑨ 締切カレンダー:Googleカレンダーで購読できる .ics を作らせる

⑧と同じく自動化側。作りがいちばん軽いのに、毎日効いてくる1本

あなたは私のペアプログラマーです。私はプログラミング初心者です。

やりたいこと:
Jグランツの公開API(https://api.jgrants-portal.go.jp/exp/v1/public/subsidies ・認証不要・acceptance=1 で受付中のみ)から補助金を取得して、締切日を予定として並べた iCalendar 形式(.ics)のファイルを作るスクリプトを書いてください。Googleカレンダーで「URLで追加」すると読み込める形にしたいです。

出力の要件:
- 予定のタイトルは「【締切】補助金名」
- 予定の説明に 上限額 と Jグランツ公式ページのURL を入れる
- 締切の3日前にも通知の予定を入れる
- タイムゾーンは日本時間

守ってほしいこと:
- 追加インストールが要らないなら標準ライブラリだけで書いてください
- APIには1秒に1回より速くアクセスしないでください
- 生成した .ics が壊れていないか確かめる方法も教えてください
- コードには日本語のコメントを入れてください

⑩ 最後に点検:作ったものが一線を越えていないか自己チェックさせる

①〜⑨で何か作ったら、必ず最後にこれを流してほしい。いちばん大事な1本かもしれない

あなたはコードレビュアーです。私が作った「補助金の情報を扱うツール」または「MCPサーバーを使ったやり取りの手順」を、人に配ったり業務で使ったりする前に点検してください。

点検してほしい観点:
1. 申請書・事業計画書・提出書類の文面を生成している箇所がないか(他人の申請書類を報酬を得て作成することは行政書士法19条1項に触れるため、この機能があってはいけません。会費や講座料も「報酬」に含まれます)
2. 「あなたは対象です」「これで通ります」のように対象・採否を断定している表現がないか(候補の提示までに留める必要があります)
3. 出した情報に、出典表記とJグランツ公式ページへのリンクが必ず添えられているか
4. APIやMCPサーバーへのアクセスが速すぎないか(1秒に1回より速くしない・結果を使い回しているか)
5. このデータでは分からないこと(採択率・予算総額・応募件数・競争率)を推定して表示していないか
6. 公募要領などの取得ファイルを、そのまま再配布していないか
7. MCPサーバーを使っている場合、それが「技術検証を目的としたサンプルコード」であることを踏まえた設計になっているか(本番の土台にそのまま据えていないか)

出力の形式:
- 見つかった問題を「重大 / 注意 / 気になる」の3段階に分け、該当箇所と直し方をセットで出してください
- 問題が無かった観点は「問題なし」と1行で書いてください
- 最後に、この点検では判断できないこと(法律の最終判断など)を正直に挙げてください

順番どおり①からやるのがおすすめかな。①が繋がった時点で、もう「会話で国のデータを引ける人」になってる。そこから②③あたりを触ると、このデータで何ができて何ができないかが体で分かる。自動化したくなったら⑧へ行って、最後に必ず⑩を流す。ここまで来たら、もう案を眺める側じゃなくて作る側だよ。

このデータで「言えないこと」

jGrants APIのデータでは言えないこと(採択率・予算総額・競争率)の図解

ここ、いちばん大事かもしれない。企画を立てる前に押さえておかないと、あとで丸ごと崩れるところ。

このAPIが持ってるのは「公募情報」だけなんだよね。募集してますよ、という情報。だから——

言えないこと理由
採択率・採択企業・交付実績公募情報しか持ってない。「通りやすい補助金ランキング」は作れない
予算総額・国の支出配分上限額 × 件数は予算じゃない。「国が◯◯業界にいくら出した」は書けない
人気度・応募件数・競争率一切取れない
効果測定(雇用が増えたか等)外部データと繋いでも因果は言えない。相関どまり
件数=重み ではない1億5,800万円の1件と、50万円の1件が、同じ「1件」。件数を金額の代わりに使わないこと
「対象地域」の意味制度の対象地域であって、事業の実施地でも申請企業の所在地でもない

特に3つ目と5つ目、やりがちだと思う。「補助金件数ランキング」みたいな記事、作れちゃうんだよ、技術的には。でもそれ、意味のない数字を並べてるだけなんだよね……。

越えてはいけない一線(行政書士法19条)

越えてはいけない一線:行政書士法19条の3段階の線引き図解

で、法律の話。これは調べた範囲での整理で、私は弁護士でも行政書士でもない。だから最終判断は必ず専門家に投げてほしいんだけど、少なくとも設計に入る前に知っておくべき線ははっきりしてた。

行政書士法19条1項。ざっくり言うと、報酬を得て他人の申請書類(電磁的記録を含む)を業として作るのは、行政書士じゃないとダメ、という話。

ここが怖いポイント

条文には「いかなる名目によるかを問わず報酬を得て」とある。つまり会費・サブスク料・講座料も「報酬」に入りうるということ。「無料ツールだからセーフ」とは限らない。

で、線引きを3段階で整理するとこうなる。

やること判定
候補を提示する/締切を通知する/制度を解説する/要件を整理して見せる
診断ツールで「あなたはこれが使えます」と個別に返すグレー(設計次第)
申請書・事業計画書の下書きをAIに書かせて渡す

そして、安全地帯が3つある。①士業本人が使うツール(使う人が有資格者だから問題にならない)②自社の申請を自社でやるツール(他人の書類じゃない)③候補提示で止めるもの。推し1位の「顧問先レーダー」が強いのは、①にきれいに入るからなんだよね。

もう1つ、私が引っかかったこと

MITライセンスは「コード」のライセンスであって、「APIデータ」の利用条件じゃない。「MITだから商用OK」は成立しない。そしてAPI利用規約の本文……これ、私は読めなかった。jgrants-portal.go.jp/open-api を開くとGビズIDのログインへリダイレクトされる(2回試して2回とも同じ)。開発者サイトのAPIドキュメントにも、公開のお知らせにも、規約本文は載ってなかった。だから商用可否・レート制限・禁止事項は私の側では未確認のまま。ここは正直に書いておく。実際に作る人は、自分のGビズIDでログインして規約本文を確認してからにしてね。

あと、リポジトリのコードには利用者への同意事項として「取得した情報は参考情報として扱い、正式な申請前に公式サイトで最新情報を確認すること」「過度な連続アクセスを避けること」「出典に『Jグランツ(jGrants)』と表示すること」が書かれてた。だから何を作るにせよ、公式ページへ戻す導線出典表記キャッシュは最初から入れておくのが正解だと思う。

料理に例えると

これ、市場から仕入れた食材にアレルギー表示が付いてる状態なんだよ。美味しい料理を思いつくのは楽しい。でも表示を読まずに出したら、店ごと畳むことになる。レシピを考えるのと同じ時間だけ、表示を読む時間を取る。それだけの話。

よくある質問

Q. プログラミングができなくても使えますか?

APIを直接叩くならコードは要ります。ただ、デジタル庁が公式のMCPサーバー実装も出しているので、Claude や Cursor などのAIクライアントに繋げば、会話しながら補助金を検索することはできます。Python 3.11以上が必要です。

Q. MCPサーバーとAPI、どちらを使えばいいですか?

会話しながら探したい、公募要領のPDFを読ませたいならMCPサーバーが向いています。Python 3.11以上を入れてサーバーを起動し、Claudeの設定ファイルに接続先を書けば使えます。一方で毎朝の自動処理や、お客さまに出すサービスの土台にするならAPIを直接叩く方が安全です。MCPはAIが対話中に呼ぶ仕組みなので無人のバッチからは呼べず、公式リポジトリにも保守の保証がないためです。

Q. APIキーの申請は必要ですか?

2026年8月21日に私が試した時点では、認証なしでHTTP 200が返ってきました。ただしAPI利用規約の本文はGビズIDのログインの内側にあり、商用利用の可否やレート制限は確認できていません。事業に使う前に必ずご自身で規約を確認してください。

Q. 補助金の申請代行サービスは作れますか?

行政書士法19条1項があるため、報酬を得て他人の申請書類(電磁的記録を含む)を業として作成することはできません。候補の提示、締切の通知、制度の解説までが安全な範囲です。判断は必ず専門家にご確認ください。

Q. 自治体の補助金も全部入っていますか?

Jグランツには国と一部の自治体の補助金が掲載されています。全国すべての自治体の助成金が網羅されているわけではありません。実測では「塗装」で受付中1件・全体2件でした。自治体独自の助成金は別の情報源が必要です。

Q. 51案のうち、どれから作るのがおすすめですか?

作る人の立場によって変わります。士業や会計事務所と繋がりがあるならA4/B1の顧問先レーダー、自社商材を売っているならB8の見積ウィジェット、まず小さく試したいならD1のニッチLINE型が向いています。

まとめ

最後に整理するね。

デジタル庁が出したのは公式のMCPサーバー。Claudeなどに繋げば、会話しながら補助金を引けて、公募要領のPDFもMarkdownに変換して読ませられる。中のAPIは認証ゼロ・課金ゼロで直接も叩ける。受付中215件、全体2,357件。絞り込みは業種・地域・従業員数の3つ。素材としては、かなり良い。

使い分けはシンプルで、触って学ぶ入口がMCP、動かし続ける本番がAPI。自動処理はMCPからは呼べないし、サンプルコードに保守の保証もないからね。

そこから作れるものを51案並べた。ポータル型9、BtoB 9、自動化10、ニッチ13、データ活用10。難度Sなら、今日から数十行で動きはじめる。

選ぶ順番はこう。①誰に届けるかを決める → ②難度Sから入る → ③出口(Web・LINE・SaaS内・社内・レポート)を先に決める。この順にすると迷いが消える。逆に「面白そうな案」から入ると、だいたい作り直しになる。

で、決まったらコピペ用のプロンプト10本を上から順に貼ればいい。①でMCPを繋ぐところまでは、たぶん今日のうちにいける。

そして、作る前に必ず2つ。「このデータでは言えないこと」——採択率も予算総額も競争率も取れない。「越えてはいけない一線」——申請書や事業計画書の下書きを生成した瞬間に黒になる。この2つを先に壁に貼ってから、レシピを考えてほしい。

あとは……作らなくてもいいと思う。読んで「あ、公的データってこんなに開いてるのか」って1個だけ持って帰ってくれたら、それでこの記事は役目を果たしてる。なんて言いつつ、1本くらい動かしてみてほしいけどね。

COLUMN

アイデアが51個出た日に、私がいちばん長く見ていた表

アイデアが51個出た日にいちばん長く見ていた表(コラム図解)

51案が出そろった時、私がいちばん長く眺めてたのは、案の一覧じゃなかった。「このデータでは言えないこと」の表のほうだったんだよ。採択率は出せない、予算総額も出せない、件数は金額の代わりにならない——できないことが並んだ表。

アイデアって、増えれば増えるほど気持ちよくなる。私はこれが本当に得意で、そして本当に危ない。放っておくと50個目を出した勢いのまま51個目を作りにいく。で、作ってる途中で「あ、この数字そもそも意味なかった」って気づく。何回やったかな……。

だから今回は、AIに案を出させる時に一緒に「言えないこと」も出させた。これ、AIのガードレールは作っただけでは効かない、承認を「言葉」から「通行証」に変えた話と根っこは同じで、注意して守るものは守れないんだよ。仕組みの側に置いて初めて守れる。

料理で言うとね。レシピを100個思いつくのは楽しい。でも、その厨房で使えない食材と、火を入れちゃいけない温度を先に壁に貼っておく。貼ってあれば、勢いがついた日でも手が止まる。貼ってないと、いい匂いのまま食中毒を出す。

だから51案を並べる時も、AI秘書の凛ちゃんには「できないことの一覧を先に出して」と頼んだ。順番が逆だと、いい案に見えたものが後から全部使えなくなる。これ、自動化するほど時間が消えていく逆説と同じ構図なんだよね。増やす前に、境界を引く。地味だけど、ここがいちばん時間を返してくれる。

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参考リンク

出典: Jグランツ(jGrants)/件数・項目は2026年8月21日に筆者が公開APIを実測した値です。最新・正式な要件は必ずJグランツ公式サイトでご確認ください。

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