
WATCH REPORT
朝井リョウが明かす「小説を書き続ける理由」。
発信をやめられない人が今日から楽になる6つの視点
2026.09.11
家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくん(@passion_tanaka)です。今回は、TBS CROSS DIG with Bloombergの「FUTURE CARD」から、作家生活15周年を迎えた朝井リョウさんと篠原梨菜アナウンサーの対談を紹介するね。
テーマは「人類と物語」。朝井さんの新刊『イン・ザ・メガチャーチ』が推し活・ファンダム経済を題材にしていることもあって、対談は「なぜ物語るのか」「なぜ書き続けるのか」という核心にどんどん潜っていく回でした。49分、正直ずっと画面に釘付けだったんだけど、私が特に唸ったポイントを、自分の実体験と重ねてお届けします。作家として15年、読者に向けて言葉を出し続けてきた人の視点は、経営者として毎日発信してる私にもそのまま刺さる話ばかりだった。
3行でわかるポイント
- 「言いたいこと」より「言いにくいこと」——朝井さんが先輩作家から受けた教えが、発信のネタ選びの物差しになる
- 書き続ける理由は「もう癖」でいい——義務感じゃなく体が先に動く継続は、紙ノートのフロー状態と同じ構造
- 複雑なものを複雑なまま受け止める——一言でまとめる前に、削った条件を1つ思い出す習慣が判断を鈍らせない
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GPTs研究会に参加する(無料・8,900名突破!)出典: 【「言いたいこと」ほど伝わらない】朝井リョウと考える「物語」の力/推し活に見る熱狂の「危うさ」と「命の輝き」/本を読んで損したことは1秒もない/小説を書き続ける理由/本の真価【FUTURECARD】(TBS CROSS DIG with Bloomberg)
朝井リョウが明かす、物語ることの危うさ——「情報を取捨選択して切り取ってしまう」
対談の前半、篠原アナが朝井さんの「野次馬気質」に切り込む場面がある(20:11頃〜)。「見とかないといけない」というイベントを見ると、誰かに語りたくなる。それが「布教」と呼ばれることもあると朝井さんは笑ってた。ただ、その直後に出てきた発言が、正直一番刺さった。
朝井リョウさん
「なんかその聞いてる人を最も…(不明瞭)ために、やっぱり情報を取捨選択して、最も…た切るようにつなぎ合わせて喋っちゃうので、すごい危いなって思いますよね。」(23:54頃・自動字幕ベース、聞き取り不明瞭箇所あり)
伝えるって、実は最初から「編集」だ。全部そのまま話したら伝わらないから、削るんです。でも削った瞬間に、そこには話し手の意図が混じります。朝井さんはそれを「危い」と自覚しながら、それでも語ることをやめない。ここ、私にはすごく身につまされる話でした。私も毎朝LIVEで喋ったり、ブログを書いたりしてるんだけど、話す・書くという行為自体が、体験のどこかを切り捨てる作業でもあるんです。だから最近、自分のブログを読み返す時間を意識的に取るようにしてる。書いた文章を後から見返すと、「あ、ここ削りすぎたな」とか「ここ、盛りすぎてる」って自分で気づくんだよなあ。発信するから自分が見える——これは私にとって、削った部分に責任を持つための儀式みたいなものです。朝井さんの発言をよく見ると、危うさの正体は「編集している」という事実そのものじゃなくて、「編集していると自覚しているかどうか」にあります。これ、私の毎朝のLIVEやブログとまったく同じ構造をしてるんだよね。喋った瞬間に何かを削っていて、その自覚があるかないかで、翌日読み返した時の後味がまるで違います。危うさをゼロにはできません。でも、削ったことに無自覚なまま話し続けるのと、削ったと知っていて話すのとでは、全然違うでしょ。
危うさを自覚しながらも発信し続ける理由は、以前も一度、正面から考えたことがある。「反応がほしくて発信するのは、不純なのか」——気になる人はこちらもどうぞ。
今日発信したこと、削った部分に自分で気づいていた?それとも、気づかないまま流してしまった?——答えは誰かに見せる必要はない。自分だけが知っていればいいことだから。
「誰にも知られたくないことを書きなさい」——先輩作家の教えと、笑いの鎧を脱ぐ話
デビュー当時、先輩作家から言われた一言として朝井さんが紹介したエピソード(25:00頃〜)。ここ、対談の中でも一番静かに、でも一番深く刺さった場面だった。
朝井リョウさん
「自分が話したいことを話してるからつまらないのよって言われて、誰にも知られたくないことを書きなさいって言われたんですよ、その時に。」(25:51頃・先輩作家からの言葉として。氏名の表記は文字起こしに基づく言及で未確認)
言いたいことをそのまま言う作品には惹かれない、と朝井さんは続けます。故郷を盛り上げたいというような「言いたいことをそのまま言う」動機よりも、誰にも見せたくない本音の方に価値がある。これ、私にも覚えがあるんだよね。がんの手術が決まった日、家に帰ってアイスを食べました。まだ他人事みたいな感覚のまま。でも調べれば調べるほど不安が募っていったんです。怖かった。でも「ネタになるから」って自分に言い聞かせて、その怖さに蓋をした。太っていることも、借金も、子どもの頃からずっと自虐で笑いに変えて処理してきました。いわゆる「笑いの鎧」ってやつ。誰かの前で、ネタにせず、ただ「怖い」「辛い」と素で言えた経験が、実はほとんどない。朝井さんの「誰にも知られたくないことを書け」という教えは、私にとっては「鎧を脱いで書け」って聞こえたんです。ネタとして加工する前の、生の感情の方に、実は一番伝わる力があります。
今夜、寝る前の3分でいい。今週いちばん「言いたかったこと」ではなく「言いにくかったこと」を1つだけ、紙かスマホのメモに書き出してみる。誰にも見せなくていい、書けた時点でもう完了。
「小説家として向き合う時、その考えがなくなる」——役割を切り替える勇気
読者の顔が思い浮かばない方が「小説的自由」を感じられる、という話の流れで出てきた発言(30:34〜33:53頃)。1人の人間としての朝井さんと、小説家としての朝井さんが、意図的に切り離されている様子が語られる場面だった。
朝井リョウさん
「私1人の人間としては、なんか普段触れ合ってる人とかもちろん自分と全然関係ない人も、なんか全ての悲しみから遠ざかってほしいなって思うんだけど、小説家として本当に小説と向き合いますよってなった時は、そういう考えがなくなるんですね。」(33:19頃)
優しい人としての自分と、時に残酷な物語を書く小説家としての自分。この2つを両立させるんじゃなくて、切り替えて使い分けているんです。経営者をやってると、これ、他人事じゃありません。私の場合は「経営者としての自分」と「家に帰った父親としての自分」、2つの物差しがあるんだよね。私の成功の定義は、家族に「お父さん、最近楽しそうだね」って言われること。数字じゃなくて、状態の変化そのもの。逆に失敗の定義は、家族との時間を犠牲にしてまで仕事をしてしまうこと。経営者としての判断が正しくても、それを父親の物差しでも測り直します。朝井さんの「考えがなくなる」という言い方は、冷たいようでいて、実は役割ごとに誠実であろうとする姿勢そのものだと思う。1つの物差しで全部を測ろうとするから、苦しくなるんです。経営者の顔のまま家に帰ると、家族の小さな相談ごとまで数字と効率で判断しようとしてしまう。逆に父親の顔のまま経営判断をすると、優しさが甘さになって決めるべき時に決められません。だから私は、玄関をまたぐ瞬間に物差しを持ち替える練習をしているんです。
経営者の顔のままで測ったのか、父親の顔のままで測ったのか……正直、自分でもはっきり言い当てられない日がある。それでも、物差しが2本あることを知っているだけで、次に迷った時の焦り方が、たぶん少しだけ変わる。
「誰にも頼まれてないのに300枚」——書き続ける理由は”もう癖”でいい
作家として15年やってきた朝井さんが、デビュー前の話を振り返る場面(35:04頃〜)。誰にも頼まれていないのに、締め切りもないのに、毎年300枚もの小説を書いていたという。
朝井リョウさん
「本当に本当に誰にも頼まれてないのに300枚とか書いててなんかちょっと異常じゃないですか?それってその誰にも求められてないし別に締め切りもなくって。」(36:09頃)
最終的に「もう癖」という結論に朝井さんは落ち着きます。この感覚、実はすごくよく分かるんだよね。私も紙のノートに向かう時、「当たり」の日というのがあって、それはペンの速さじゃなくてフロー状態です。考えるより先に、勝手に手が動いて書き出してる。楽しくて書き続けてしまって、気づいたら時間を忘れてるんです。誰かに頼まれたわけでも、締め切りがあるわけでもありません。ただ、書き始めると止まらなくなる。継続って、意志の力でひねり出すものだと思われがちだけど、正直、本当に続いているものって義務感より先に体が動いてる。朝井さんの「もう癖」という言葉は、継続の正体を一番正直に言い当ててると思うんです。
この「頼まれてないのに続けてしまう」感覚、実は記事を書き続けることそのものにも当てはまる。以前、松浦勝人さんの発言から「原液の濃さ」について書いたことがあるので、興味があれば読んでみて。
次に「頼まれてもないのに続けてしまってる自分」に気づいたら、その瞬間に自分へ聞いてみて。これは義務でやってる?それとも、もう体が覚えた癖?
「本を読んで損したことは1秒もない」——点でなく線で見る読書の効き方
動画タイトルにもなっている発言(41:36頃〜)。読書の価値は単発の効能(点)では説明しづらいけれど、人生を通じて見れば(線)、全ての営みにプラスになっている感覚がある、という文脈で出てきた一言だった。
朝井リョウさん
「本読んで損したわって思ったことは本当に1秒もないんですよ。」(42:14頃)
「この本を読んで何が得られたか」って、読んだ直後には分からないことが多いんだよね。私にとってそれは、ネドじゅんさん著『左脳さん、右脳さん。あなたにも体感できる意識変容の5ステップ』でした。手に取った時は「へえ、そういう考え方もあるんだ」くらいの軽い気持ちだったんです。でもそこで出会った「左脳さん」「右脳モード」という捉え方が、今の私の判断のほぼ全部を支えてる。過去や未来を心配して、勝手に操作を止めようとする“参謀”の声と、今ここでワクワクを感じて動く自分。この2つを分けて見られるようになったのは、あの1冊がきっかけだったんです。読んだ直後は「なるほどね」で終わった読書が、数年経った今、AIチームに判断を委ねる時に「これは左脳さんの声かどうか」を確認する軸そのものになっています。点で見たら「へえ」で終わった1冊が、線で見ると今の経営判断を作ってた。だから朝井さんの「損したことは1秒もない」って、私にはすごく実感のある言葉なんだよね。
今日から1週間、判断に迷うたびに「これは左脳さんの声か、今ここのワクワクか」と自分に1回だけ聞いてみて。それだけで十分、続ける必要すらない。
「複雑なまま閉じ込める」——一言でまとめる前に立ち止まる
対談の終盤、篠原アナが小説というメディアの特性についてまとめた発言(46:41〜47:44頃)。朝井さんもこれに深く同意していた。
篠原梨菜アナ
「本当にこう因果関係が複雑なものを複雑なまの物体に閉じ込めることっていうのすごい難しくなってると思うんで、それができる結構珍しい媒体なんじゃないかなと私も思います。」(47:33頃・自動字幕ベース、原文ママ)
小説を無理に「1本の線」にまとめようとすると、朝井さんの言葉を借りれば「守護の大きい論」——強引な単純化が生まれてしまいます。これ、AIとの付き合い方にもそのまま当てはまる話だと思ってる。篠原アナが指摘した「複雑さを閉じ込める」小説の構造を分解すると、単発の出来事をすぐに一般化しない、複数のサンプルが重なるまで結論を保留する、という2つの動きでできています。実は私にも、これとそっくりな場面がある。夜、分身AIやチームから届いた指摘を一覧にして、ひとつずつ読み返す時間がある。最初の一件だけなら、まだ「今回はたまたまだったのかも」で流せるんです。でも似たトーンの違和感が、言い回しを変えながら二件、三件と続けて出てくると、画面の前で手が止まる瞬間がある。そこで初めて、バラバラに見えていた指摘の奥に同じ根っこがあるんじゃないかと疑い始める。それを「その場限りの条件付きの話」として流すのか、「文脈を越えて残る根本的な判断軸」として拾い上げるのか——ここで判断を間違えると、翌日からのAIチームの動き方がまるごと変わってしまいます。同じような指摘が何回か重なったら、束にして毎日の振り返りでちゃんと比較して、分類してから初めて「これは根本のルールにする」って決めるんです。1回の出来事だけで「もうこれが正解」って一言でまとめてしまうと、大事な例外や条件を削り落としてしまう。早く一言でまとめたくなる気持ちは、私にもよく分かる。でも急いで削った条件は、たいてい一番大事な部分だったりするんです。しかもね、複雑なものを複雑なまま受け止める体力を持つことって、面倒に見えて実は一番誠実なやり方だと思う。
直近で自分が「一言でまとめた」判断を1つだけ思い出してみて。そこで削り落とした条件、ちゃんと言葉にできる?言葉にできたなら、それはもう「その場限りの話」から一歩抜け出しています。
よくある質問
Q. 朝井リョウさんの「もう癖」という発言はどういう意味ですか?
A. デビュー前、誰にも頼まれず締め切りもないまま毎年300枚の小説を書き続けていた経験から出てきた言葉です。義務感でなく、体が先に動いて続いてしまう状態を指しています(対談内では36:09頃)。
Q. 発信する時の「危うさ」とはどういうことですか?
A. 情報を伝える時点で人は必ず取捨選択をしていて、その編集作業自体に危うさが伴う、という朝井さんの指摘です(23:54頃)。危うさをゼロにするのではなく、自覚した上で発信を続ける姿勢が対談の中で語られています。
Q. 読書の効果をすぐに実感できない時はどうすればいいですか?
A. 朝井さんは「本を読んで損したことは1秒もない」と語りつつ、その価値は単発の効能(点)ではなく人生を通じた効き方(線)で見るものだと説明しています(41:36頃)。すぐに答えが出なくても、後から効いてくることがある、という視点で捉えてみてください。
まとめ——書き続けるかどうかは、才能じゃなくて物差しの話
49分の対談を見終わって残ったのは、「なぜ書き続けるのか」という問いへの、私なりの答えでした。朝井さんは「もう癖」と言ったけど、その癖の土台にあるのは、言いにくいことを書く勇気、役割ごとに物差しを切り替える誠実さ、複雑なものを複雑なまま受け止める体力。どれも才能というより、日々の姿勢の積み重ねだと思う。作家生活15周年という重みのある発言を、遠い世界の話として聞き流さなかったのは、書き続けることの正体が「特別な才能」じゃなく「日々の小さな癖」だったからなんだよね。
あなたが今、頼まれてもいないのに続けてしまっていることは何ですか?それはたぶん、あなたにとっての”もう癖”の入り口なんです。
COLUMN
書き続ける癖と、削る勇気
この対談を見ながら、私は自分の「抱え込みOS」のことを考えていました。太っていることも借金も、がんのことも、ぜんぶ一人で笑いに変えて処理してきた私にとって、朝井さんの「誰にも知られたくないことを書け」という言葉は、正直ちょっと痛かった。ネタに加工する前の生の感情を、そのまま出す勇気が、まだ足りていないんです。
料理に例えると、発信するのは「出汁を取る」作業に似ています。素材(体験)をそのまま出しても伝わらないから、いったん煮出す。でも煮出しすぎると、素材の味が消えて薄いだけの汁になります。朝井さんの「情報を取捨選択して切り取ってしまう危うさ」は、まさにこの”煮出しすぎ”への警戒なんだと思う。
私はずっと、自分の感情を「ネタ」という名の弱火でコトコト煮込んで、痛みを目立たなくしてから出す癖がありました。でも本当に香りの立つ出汁って、強い火で一気に取ることもある。怖い、辛い、しんどい……そういう強い感情を、薄めずにそのまま出す勇気。実は、私のAI秘書の記憶にも「ニセの自分が53枚混じっていた日」があるんです。加工した自分の方が、AIにも人にも伝わりやすいと思い込んでたんだよね。
抱え込みOSから委ねるOSへ切り替えるって、感情の火加減を自分だけでコントロールしようとするのをやめることです。素材のまま、AIチームや仲間に渡してみることなんだと思う。「賢いAI」より「委ねるAI」だったと気づいた話も、結局は同じことを言っています。正解を急いで出すより、複雑なままの素材を渡して、一緒に煮込む時間を持つ方が、最後の一皿が美味しくなるんです。
未完成でもいい。80%で出して、削りすぎない。それが今の私の「委ねるOS」の現在地です。👉 分身AIについてもっと知りたい方は分身AI.comもチェックしてね!
関連記事
「削る」という行為そのものを深掘りした回。今回の対談とセットでどうぞ
「本音を薄めない」というテーマで通じる回
続けることと薄めないことの両立を考えた回
参考リンク
今回紹介した対談動画本編
「FUTURE CARD」コーナーを配信しているチャンネル本体
対談で語られていた朝井リョウさんの最新作
経歴・受賞歴の確認先
この記事についての注記
本文中の引用は、YouTube日本語自動生成字幕(音声認識ベース)を基に、動画概要欄・画面テロップと突き合わせて作成しています。「あさやん」的なオーディション番組の正式名称、朝井さんが「革命的」と評した先行作品の作者名・作品名、先輩作家の氏名の漢字表記は、動画内では裏取りができなかったため未確認としています。
動画内の発言・主張は、すべて出演者ご本人・対談内での発言として扱っています。
📺 今回紹介した動画
| タイトル | 【「言いたいこと」ほど伝わらない】朝井リョウと考える「物語」の力/推し活に見る熱狂の「危うさ」と「命の輝き」/本を読んで損したことは1秒もない/小説を書き続ける理由/本の真価【FUTURECARD】 |
| チャンネル | TBS CROSS DIG with Bloomberg |
| 出演 | 朝井リョウさん(作家)・篠原梨菜さん(TBSアナウンサー) |
| 公開日 | 2025年11月18日 |
| URL | https://www.youtube.com/watch?v=KrVJQ6RKn-o |
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