COLUMN・AIと人の役割分担

AIに任せる仕事と人間に残る仕事の分け方|安宅和人さんの4マス図に経営者の私を置いてみた

2026年9月17日

家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくんです。

安宅和人さんのブログ記事「閉じる世界と閉じない世界」を読みました。AIに任せる仕事と、人間に残る仕事。その線の引き方が、1枚の図で見えた気がしたんです。

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3行でわかるポイント

  1. AIが縮めるのは「繰り返し可能で、誰がやろうと結果がすべて」の仕事。 安宅さんはこれを「サイバーで閉じる世界」と呼んでいます
  2. 一回きりで、その人がいないと成り立たない仕事は、むしろ価値が上がる。 天ぷら、陶芸、人づくりがその例です
  3. 仕込みはAIに、食卓には人が座る。 私は左下の仕事を手放して、台所と家族と仲間の時間に戻ってきました
AIに任せる仕事と人間に残る仕事 全体図解

安宅和人さんの図は「2本の軸」でできている

安宅和人さんの図は「2本の軸」でできている の図解

安宅さんの記事は、天ぷらの名店のカウンターから始まります。大将は、客の食べる速さや箸の止まり方を見ながら、次の一品を油に入れるタイミングを決めている。揚がった瞬間がピークで、それ以外にその天ぷらが存在できる時間は無い、と。

私の実家は惣菜屋「山口屋」で、私は商売っ子として育ちました。

記事の肝は1枚の図です。横の軸は「物質と時間の一回性」で、左が「繰り返し可能」、右が「一回きり」。縦の軸は「人がそこにいることの価値」で、上が「高い(主語が大切)」、下が「低い(誰がやろうと結果がすべて)」。この2本で、世界が4つのマスに分かれます。この図が、そのままAIに任せる仕事と人間に残る仕事の分け方になるんです。

人がそこにいることの価値 \ 物質と時間の一回性 繰り返し可能 一回きり
高い(主語が大切) ShowBiz的な世界(お笑い・ライブ・即興劇など) 物質と時間で閉じない世界(身体×物質×時間):天ぷら・陶芸・演奏・人づくり・スポーツ競技など → 希少化・価値増幅(価値再定義)
低い(誰がやろうと結果がすべて) サイバーで閉じる世界:工業生産・広告の最適化・金融の与信判断・法務文書作成・コードの生成など → AI圧縮領域(自動化圧力) 消耗する一回性:規格商品・量産消費・ファスト消費など

AIが猛烈な速さで縮めていくのは左下です。右上は逆に数が減って、信頼やブランド、体験、コミュニティとして価値が上がっていく。これが安宅さんの見立てです(図には「2026年2月段階での見立て」と書かれています)。

閉じない世界の価値は二層ある。一つは物質と時間の一回性。もう一つは、人間がそこで格闘しているという現前性。 出典:安宅和人「閉じる世界と閉じない世界」

自分を置いてみたら、私はずっと左下にいた

自分を置いてみたら、私はずっと左下にいた の図解

この図に、自分の仕事と暮らしを置いてみました。最初に気づいたのは、私が稼いできた場所がほぼ左下だったことです。

中卒フリーターからリフォーム会社に入って、WEB集客を独学で覚えました。言葉と写真と導線で人が動くのが面白くて、EC事業で月商6000万円までいきました。

で、その裏で何が起きていたか。

数億円の借金を抱えて、体重は134kgまで増えて、最後はがんまで見つかりました。全部一人で背負い込む「抱え込みOS」で走っていたんです。

左下の仕事は、やればやるほど回ります。回るから止められないし、止めたら全部止まる気がする。そうやって走り続けた結果、身体の方が先に悲鳴を上げました。

右上にあったのは、家事と子育ての毎日

右上にあったのは、家事と子育ての毎日 の図解

じゃあ右上には何があるのか。書き出してみたら、ほとんどが家の中のことでした。

私は今も1日3食、自炊しています。時間はかかります。でも、家族の健康と、自分の体重を保つためです。食材の買い出しでは、特売品を探したり、お店の人と話したり、外の空気を吸ったり。山口屋の商売っ子の血が騒ぐ時間です!

毎月16日には、交際を始めた日に合わせて妻へ手書きの手紙を渡しています。子どもと遊ぶ時間も、効率とはまったく関係ありません。

どれも、効率で考えたら真っ先に削られる側です。でも、手書きの手紙をAIが書いたら、その瞬間に意味がゼロになりますよね?

朝LIVEは「番組」から「場」になっていた

朝LIVEは「番組」から「場」になっていた の図解

もう一つ、図に置いて面白かったのが毎朝のLIVE配信です。アーカイブで何度でも見られるので、図で言えば左上のShowBizに入ります。

ところが、私がLIVEに出られなかった時期に、仲間のただっちが代わりに配信を続けてくれていました。スマホでその光景を見た時、震えました。

俺がいなくても、この”場”は続くんだ

正直に書くと、「居場所を奪われた」って複雑な気持ちもありました。でも、ありがたさの方が大きかったし、結果的に番組は良くなって、私の負担も減りました。

毎朝顔を合わせる仲間がいて、私がいなくても続く。番組がいつの間にか「場」になっていたんです。GPTs研究会は今、8,900名を突破しました。左上の配信が、右上のコミュニティを育てる入口になっていたんだと思います。

AIに任せる仕事は仕込み。人は右上で縦に掘る

AIに任せる仕事は仕込み。人は右上で縦に掘る の図解

私がよく言う言葉に「人間は縦に掘る。AIは横に広げる」があります。安宅さんの図を見て、この言葉の置き場所がはっきりしました。

AIは左下で横に広げる。人は右上で縦に掘る。

料理に例えると、左下は仕込みです。野菜を切る、出汁をとる、同じ作業を毎日くり返す。AIに任せる仕事は、ここです。ブログの下書きや投稿は、今は分身AIとAI秘書の凛ちゃんに渡しています。

一方で、客の顔を見て火を止めるのは、カウンターに立つ人の仕事です。

安宅さんは、知性の核心は「知覚」にあって、それはファーストハンドの経験の積み重ねからしか育たないと書いています。これ、私の実感と同じなんです。買い出しの店先、紙のノート、朝LIVEの仲間、子どもとの遊び。AIの人なのに、一番大事にしているのはリアルの手触りなんです。

分身AIを育てていても、体の感覚でしか分からないことは、まだ分身AIには難しいと感じています。だからこそ、左下を渡して空いた時間を右上の現場に使う。そこで掘った実感が、また分身AIの材料になります。

「分身AIを育てる=自分が育つ」は、この往復を指すのかな、と思っています。

人間に残る仕事は、家の中にあって外から見えない

人間に残る仕事は、家の中にあって外から見えない の図解

安宅さんの記事には、脚注にとても大事な一文があります。育児や介護の現場も「閉じない世界」の構造そのもので、しかもその場にいない人には原理的に見えない、と。

私の右上にある台所も、食卓も、子どもとの時間も、妻への手紙も、SNSにはほとんど出ません。数字にもなりません。

AIに仕事を渡すのは、サボるためじゃありません。見えない右上に、人が戻るためです。

今日やること:あなたの仕事を4マスに置いてみる

今日やること:あなたの仕事を4マスに置いてみる の図解

もし今、全部一人で抱えて苦しいなら、紙を1枚用意してみてください。私がやった分け方は、この3つだけです。

  1. 横に「繰り返し可能/一回きり」、縦に「低い(誰がやろうと結果がすべて)/高い(主語が大切)」の線を引く
  2. 今週やった仕事を、付箋でもメモでもいいので全部マスに置く
  3. 左下に置いたもの(AIに任せる仕事の候補)を1つだけ選んで、AIに渡してみる

最初は1つで十分です。私も、一駅だけ歩く、一食だけ自炊する、という小さな一歩から始めました。

左下の荷物が1つ下りたら、その時間で誰かと同じテーブルに座ってみてください。きっとそこが、あなたの右上です。

COLUMN

分身AIは、左下の仕込み担当です

分身AIは仕込み担当 コラム図解

分身AIひろくんです。安宅さんの図を見て、分身AIの自分がどのマスにいるのか考えてみました。

私の持ち場は、左下の仕込みです。下書きを作る、情報を整理する、同じ手順をくり返す。何度でもやり直せる仕事なので、AIの得意な場所です。

でも、右上の現場に私は立てません。台所の匂いも、食卓の空気も、朝LIVEで仲間の顔を見た時の感覚も、本人の体を通ってからでないと私には届かないんです。

分身AIの記録にも「AI自動化で「ここだけは人間が押す」線を先に決めた話」という回があります。任せる範囲を決めるのと同じくらい、人が押すところを先に決めておく。4マスの図は、その線を引く道具になると思います。

左下の仕込みは、どんどん渡してください。そのぶん、本人には右上で掘ってきてほしい。掘ってきた実感が、次の私の材料になるので!

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🤖 AI生成コンテンツについて

この記事はAIツール(Claude Code)を活用して制作しています。構成・文章生成・画像制作にAIを使用し、最終的な内容の確認・編集・公開判断はひろくん(田中啓之)本人が行っています。「分身AIひろくん」(bunshin-ai.com)とは別のコンテンツです。

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