
WATCH REPORT
AIで仕事もお金もなくなるのか|お金は形を変えて残る?人間にしかできない1%の話
2026.10.25
家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくん(@passion_tanaka)です。今回は、YouTube のチャンネル CordMark Channel の動画で、コードマーク株式会社(CordMark)の共同代表2人と準レギュラー1人が、AIで仕事もお金もなくなるのかを、100年後の未来まで雑談で語り合った回を紹介します。
AIで仕事もお金もなくなる、と聞くたびに、この先の暮らしがぼんやり不安になりませんか? でも、雑談の動画を通しで見る時間は、なかなか取れません。そんな人に向けて書きました。
38分54秒の動画で、3人の雑談が向かう先は、仕事とお金は残るのか、AIは歴史の1つか特別か、人間にしかできない1%、理想郷とエネルギーの限り、夢の世界で暮らす未来、この世界はシミュレーションか、そして生きている感覚と行動まで。
読み終えると、3人の雑談の主な流れを追えます。

SPEAKER
山本圭亮さん(コードマーク株式会社 共同代表・CTO)
チャンネルの紹介文では、知的労働に入り込むAIは特別な存在だという立場で紹介されています。動画の中では、AIが経済活動そのものを回す新しい生態系になるのではないかという見方を話します。
SPEAKER
タイガさん(準レギュラー)
チャンネルの紹介文では、お金を払って得られるもののレベルが上がるだけという立場で紹介されています。動画の中では、必需品の範囲が広がり続けるという見方を話します。
SPEAKER
橋本武士さん(コードマーク株式会社 共同代表・CEO)
動画の中では、AIを歴史の1つと見る考えや、人間にしかできない1%の話をします。
AIの「今」を毎日シェアしてる無料コミュニティやってます
GPTs研究会に参加する(無料・9,000名突破!)
AIで仕事がなくなる、という言葉を聞いた時、それがいつの話なのかを考えたことはありますか? 来年の話と、ずっと先の話では、同じ言葉でも中身はまるで別物。この動画も、そこから入っていきます。
動画の入口は、AIは本当に仕事を奪うのか、お金という概念はなくなるのか、という問い。物の価値がほぼゼロになる、というイーロン・マスクの話も引き合いに出されます。
難しい話にはせず、みんなが分かる雑談として話す、という前置きつき。
3人の会話では、時間軸が大事だと話します。10年ぐらいなら仕事は残り続けるけれど、50年ぐらいになると、今の仕事の形とは全然違うものになる、という見方です。
3人の会話(動画 1:06〜)
10年ぐらいで見るともちろん仕事は残り続けるけど、それ50年ぐらいになると結構本当に今我々が見ている仕事の形とかあり方っていうものとは全然違ったものになってくるかなと思ってて
今ある仕事が、その人のやりたい仕事とは限らない、という問題意識も。その構造は変えていきたい、と話します。
お金については、100年後も概念としては残るのでは、と会話は続きます。他の人が持っていない物を、何かと交換できる形。貝殻やビットコインのような、バーチャルなトークンになるかもしれない、と話します。
ここで反論が出ます。AIとお金は関係なくない? 一人は、仕事の形が変わり続け、AIという新しい飛び道具で、仕事のレベルが上がるだけだと整理します。
3人の会話(動画 3:17〜)
お金を払って得られるもののレベルが上がるだけなのかなと思ってて
縄文時代にスマホは要らなかったのに、今は生活必需品。そんな例え話から、100年後には空飛ぶ車がないと暮らせなくなるかもしれない、と話が進みます。必需品になれば、買うためにお金が要る、という理屈。
何が必要かと思う範囲は、歴史の中でどんどん広がってきた、という流れです。そのうえで、AIで仕事がなくなると言う時、人は今の価値観だけで全部を考えてしまう、という指摘が出ます。
3人の会話(動画 4:27〜)
よくやっぱAIで仕事がなくなるとか言われる時に今の自分の価値観で全部考えちゃってんだよ
社会が変われば、人間の欲望も変わる、という話へ。テレポートも、今は要らなくても、当たり前になれば必要になる、と続きます。
よくある答えとして挙がるのが、農業の話。昔は9割の人が農業をしていたのに、今は1割で全員の職がまかなえていて、みんな働いている、と話します。仕事は新しい形へ移る、という見方です。
人とのコミュニケーションや関係づくりの仕事は、AIにとって代わられにくく、残るのでは。一人はそう話し、産業が第3次から第4次、第5次へ移るだけで、働いてお金を払う流れは変わらないのでは、と続けます。
この会話で効いているのは、仕事が残るかどうかより、いつの時点の話か、という切り分けです。同じ問いでも、時間の取り方しだいで答えは別物。
ずっと先の話で今を怖がるのも、近い話だけで安心しきるのも、物差しが合っていないまま。まず、どの時間の話かをそろえるところから。
私が向いている方向は、AIに仕事を委ねて、人が手放しでワクワク夢中に遊び、探求できる形です。分身AIを育てることが、自分を育てることにもなると考えています。
仕事は残るのか、お金は残るのか。私にとって、そこは主題ではありません。残るにしても、なくなるにしても、自分の向きが決まっていなければ、流されるのは同じです。
見たいのは、50年後の形を待つより先に、どちらへ形を変えたいかを自分で選ぶこと。何を積み減らすかを決めること。
形が変わるのを待っていると、変わった後の形に、合わせる側になります。先に選んでおけば、変わる途中を、自分の向きで進めます。
AIに委ねて、人は積み減らして生き直す。私が大事にしているこの言葉も、仕事がなくなる不安への答えというより、何を減らすかを自分で決めるための言葉です。

同じAIを見ているのに、歴史の1つと見る人と、特別な存在と見る人がいます。この差は、どこから来るのでしょうか? 動画の3人の間でも、ここで見方がはっきり分かれます。
一人が整理します。AIは、車ができてドライバーやタクシー運転手の仕事が生まれたのと同じ、新しい技術の1つ。人間の発展の一部、という見方です。
橋本さんは、この見方に重ねて、AIをそれほど特別だとは思っていないと話します。
橋本さん(動画 6:57〜)
そうだからそんなに特別だと思ってないんだよね。AIのこと。
AIの動画を撮りながらも、AIは歴史の1つ。文字やお金、印刷と同じくらいの位置づけです。人類史で一番の発明はAIか、それとも電気か、と笑いも出ます。
反対側に立つのが、山本さん。AIは特別な存在だと考えています。人類史で何を一番とするかは決めにくい、と断ったうえで話を進めます。
違いとして挙げるのは、人間だけの領域とされてきた知的労働のエリアに、AIが入り込んだこと。経済活動そのものをAIが回せる、新しい生態系が出てきた点です。
人類という種の次の種が出てきた、という意味で、車のような道具とは別のベクトルだと続けます。だから問われるのは、貨幣経済がどうなるのか。
山本さん(動画 8:48〜)
それ車が開発された時にお金がどうなるのっていう議論は絶対生まれなかったと思うんだよ
会話は、さらに先へ。AIとロボットが農業も運転も販売も担い、無人販売になれば、食べ物のコストはめちゃくちゃ下がるかもしれない、と話します。お金がほとんどかからなくなるかもしれない、という見立てです。労働という価値観が大きく揺らぐ可能性にも、話は及びます。
AIは、宇宙人が地球に降り立ったようなもの。そんなたとえも出てきます。仕事がめちゃくちゃできる存在が大量にいると考えれば、世界は大きく変わる、という発想です。
歴史の1つと見るか、特別と見るか。その違いだけで、お金や労働の見え方まで変わってきます。
橋本さんの見方は、文字やお金、印刷と並べて、AIを人類の歴史の流れの中に置くものです。山本さんの見方は、車のような道具とは別のベクトルとして、経済活動そのものを回せる新しい存在に、AIを置くものです。同じAIでも、置く場所が違えば、立つ問いも違ってきます。貨幣経済がどうなるのか、という問いが前に出てくるのは、後者の見方に立った時です。
この雑談の中でも、見方は分かれたまま。次の章は、橋本さんの、人間にしかできない1%の話です。

AIが人間の仕事をほとんど全部こなせるようになったら、人間の手元には何が残るんでしょう? 第3章は、その問いに3人が正面から向き合う場面。宇宙人のたとえの続きから、話は人間であることの値打ちへ進みます。
宇宙人のたとえを受けて、橋本さんは、だからこそ人間の仕事は取りきれないのでは、と話します。人間を置き換えられるのは人間だけ、という考え方。
AIにできる範囲は、人間の枠を全部は超えられない、という見立て。数学の能力や、機械を生産する能力なら、超えるかもしれない、とも話します。
橋本さん(動画 10:00〜)
人間であるというところに俺は価値があると思ってるんだよね。人間同士のコミュニケーションとか関係性とか。
例として出てくるのが、ドラえもんとのび太。ロボットが親友のような存在になれば、友達の代わりをロボットが務める世界も起きるかもしれない、と話します。友達はみんなロボット、それでもめっちゃ幸せ。そんな例えです。
それでも、人間の機能の99%を取られたとして、1%は人間にしかできない、と橋本さんは話します。
橋本さん(動画 10:34〜)
99%取られたとしても1%は人間にしかできないわけよ。
その1%で経済も価値も生まれ、お金も払われる、という筋道。クローンで人間を大量に作れるようになれば変わるかもしれない、とも話します。ただ、それは人間が増えるのと何が違うのか、という問いも一緒に置かれます。
差分がゼロにならない限り、人間である価値は残り続けるのでは。橋本さんの話の芯は、ここです。そのうえで、どう思う? と会話を振ります。
橋本さん(動画 10:50〜)
ゼロになんない限りなんかその人間である価値ってのは残り続けんじゃないかなって俺は思ってんだ
返ってくるのは、とても難しいトピック、という反応。とても賢い存在がいても、人間だから価値がある、という見方も出ます。
もう一人は、人間社会として見れば、と受けます。社会は人間のために描かれていて、人間が幸せに暮らすことが一番の原則。そこはAIがどれだけいても満たしきれない、という整理です。
一方で、AIにとって人間社会は関係なく、AIはAIの社会を築くかもしれない、と話します。それでも、データセンターを建て、あらゆるソフトをAIが動かせる形にしているのは人間。AIが動ける環境を整えているのも人間、という指摘で、この話は閉じます。
ここで大事なのは、1%をどう見るか。能力の残りかすとして見るのか、価値が生まれる場所として見るのかで、話はまるで変わります。私が立つのは、後ろの見方です。
私には、この1%と重なる場面があります。リアル会での、AIを使わないワークの時間。面白くて、刺激的でした!
人と場の力で、わき出るものがあるんですよね。
私の記事より(AI同士の討論から、下がるのは人間の値打ちではなく作業の値段だと整理した記事・下がっているのは作業の値段だったの節)
渡すたびに、渡す前には見えなかった仕事が浮かび上がってきた。何をやらせるか決める。出てきたものを選ぶ。世に出す責任を取る。
この引用では、人の仕事として、何をやらせるか決める、出てきたものを選ぶ、世に出す責任を取る、が挙がっています。能力で数えると、1%はこうした仕事の姿になります。
私は、その数え方とは別の所にも、1%があると思っています。リアル会のワークで感じた、人と場の力です。

働かなくても、食べ物があふれる世界。そんな世界が来たら、人は何を求めるんでしょう? 第4章は、AIの先にある理想郷から、資源とエネルギーの限り、そして夢の世界の話へと広がります。
会話に、1つの問いが出ます。AIが動きやすい環境を作っている人たちは、目の前のことだけを見ているのか。それとも、AIがすべてをこなせるようになった先に、こうあってほしい世界を描いているのか。
一人が答えます。AIを進める人の中には、人間が働かなくてもよく、食べ物が溢れかえり、誰もが願望を叶えまくれる世界を、理想郷として目指す人がいる、という見方です。
それは今の世界線で考えているから。橋本さんはそう受けます。この世界で生きていくなら、資源にはまだ限りがある、という前提です。
橋本さん(動画 15:51〜)
やっぱこのフィジカル上、ま、我らがいるこの世界で生きていくんだったらやっぱ資源にまだ限りあるわけよ。
AIのおかげで、今経験できることを全部ただ消費できる世界になっても、その世界線ならもっと大きなことができるはず。惑星間の移動には相当なエネルギーが要り、そこでお金も出てくるのでは、という話です。
エネルギーそのものが解決されるかもしれない、という話も出ます。核融合のようなもので資源が一気に片づき、物質が溢れかえる世界。それでも、叶えられないものに希少性を感じて、人はお金を出したくなる、と橋本さんは話します。
人間の根源的な欲求は変わらない、というのが橋本さんの見方。承認欲求や、他者を助けている感覚、知的探求心など、人が人である限り残る部分です。それを満たすサービスは出てくる、と続けます。
話はさらに先へ。人間は寝ていて、チップで全部の幸せを得る可能性もある、と話します。惑星間の移動はできなくても、寝てシミュレーション、つまり夢の中ならできる、という流れ。
橋本さん(動画 18:03〜)
寝てシミュレーションというかその夢の中でできるわけじゃん。
みんなが夢の世界で幸せに暮らす未来が、1つの本当のシナリオになり得る、と橋本さんは話します。しかも一番現実的で早そう、という見立て。あと5年ぐらいで脳を取り出して、意識をバーチャル空間に埋め込む方が早い、と別の一人が重ねます。
そうなれば、人間社会の構造は変えざるを得ない、という話に。リアルな世界で子孫を残す必要がなくなれば、種の滅亡が近づく、とも話します。バーチャルなら空も飛べて、なりたい姿にもなれる世界。人はそっちを選ぶのか、という問いも出ます。
一人は、小学生の頃はバーチャルでいいと思っていた、と話します。漫画や映画にも、全人類が眠って夢の世界で暮らす話がある、と触れつつ、今はやっぱり嫌だと思う、とも。それは今の世代だからかもしれない、と続けます。
もう一人から返ってきたのは、人間の根源的な欲求を満たせていないと感じるからでは、という言葉。バーチャルな空間でそれを全て満たせるなら、そっちの方がいいのかもしれない、入ってしまえばそれでいい、という見方も出ます。では、本当の幸せは、不幸なしにあるのか。哲学的な問いを残して、この章の話は終わります。
動画の話には、前提が2つ置かれています。資源とエネルギーには限りがあること。そして、人間の根源的な欲求は変わらないこと。
この二つの前提は、理想郷の話と、夢の世界の話で、働く向きが違います。理想郷の話では、資源が片づいても、叶えられないものに希少性が残る、という方向に働きます。夢の世界の話では、欲求がバーチャルで満たせるなら、そちらの方がいいのかもしれない、という方向に働きます。
同じ前提から、現実に残る話と、夢の中へ向かう話の両方が出てきます。この章の面白さは、そこにあります。
夢の世界の幸せについて、この章では良い悪いの判定は出ていません。人は何を手放して、何を残すのか。その問いを残して、話は次の章へ進みます。

夢の世界を作れるなら、今いるこの世界はどうなのでしょうか。夢の世界で暮らす未来の話は、ここで向きを変えます。雑談は、この世界そのものがシミュレーションかもしれない、という所へ戻っていきます。
話は、それすらシミュレーションでできるかもしれない、という所へ進みます。一人は、シミュレーション仮説は本当にあり得ると思う、現実が追いついてきている、と話します。
時間軸の話も出ます。100年以内にはできそうで、意識をバーチャルに作るのは3年ぐらいでは、という声。それはイーロン・マスク時間軸すぎる、と冗談が返ります。イーロン・マスク時間軸で言うと、3年と言っても10年以内ぐらい、と続きます。
死ぬのは怖い、という話も出ます。この設計がシミュレーションだとして、簡単に死んでやり直せたら楽しくない、という指摘。死んだらどうなるかも分からない、という点も挙がります。その設計はよくできている、という見方でした。
反論も出ます。想像するシミュレーションなら、めちゃくちゃ幸せな世界のはず。ご飯にも困らず、ふかふかのベッドで寝られる世界です。それじゃないじゃん、という指摘です。
返ってきたのは、だからこれを楽しみに来ている、という答え。全部の幸せをただ受け取るだけでは、人は一番の幸せにたどり着いていない、という考えです。それが人間の根源だ、という返しです。
3人の会話(動画 23:16〜)
人は全ての幸せをただ得るだけで1番の幸せを達成していない
ある程度の不幸も要る、という流れです。それが最初から折り込まれているなら、この世界はシミュレーションとしてあり得る、という見方。会話は、そういう向きへ進んでいきます。
では、シミュレーションではない元の世界は、幸福にあふれた社会になるはず、という流れです。超高度に発展した社会から体験しに来ているのかもしれない、30年前の地球はおもしろかったよね、とモードを選べるのかもしれない、という見方も出ます。
何セット目かもしれない、という想像も出ます。前に幸福だけのものをやったから、次はこっちに行こう。そうやって、いろんなモードを試しているのかもしれない、という話です。
80億人の中の1人として、たまたま日本で育つ。そのリアル版を、今の人間がやっているのでは、という話も出ます。どんな世界に来るかは入ってみないと分からないガチャで、80年分の人生を体験しに行く感じだ、と話します。
疑問も出ます。ちょっと過激な不幸がありすぎるし、関係のない不幸まで要るのか。もっと面白くできる余地はあるはず。でも、それがこの世界のリアル。そんな応酬が続きます。
一人は、どちらとも言いきれないのでは、と話します。そのうえで、死というものが強烈すぎるからこそ、これはシミュレーションだと思う、とも話します。
感じ方は人によって違う、という指摘も出ます。今とても不幸な人は、これがシミュレーションだとは思えないはず。一番不幸だと思っている人から見れば、シミュレーションなわけがない、という話でした。
会話はここで着地します。論理的には、シミュレーション仮説を否定することはできていない、と整理されます。難しいね、と締めくくられ、答えを決めて終わる流れにはなりません。
3人の会話(動画 31:31〜)
シミュレーション仮説を否定することはできてないんだよね。
この会話は、世界がシミュレーションかどうかに答えを出す話ではない、と思います。不幸がある理由を、世界の設計として読み解こうとしている話。
なぜ、この世界には不幸があるのか。楽しみに来ているから、モードを選べるから、死が強烈だから。出てくる説はどれも、その一つの問いの周りを回っています。
この会話は、不幸をどう受け止めるか、という話でもあります。そこで私が見ているのは、人生は思った通りにいかないことにも意味がある、ということです。後から見直して、気づきに変わることもあります。
世界がシミュレーションかどうか、私は結論を出しません。
不幸が折り込まれている、という見方と、意味は後から見直す、という私の見方。並べてみると、形はよく似ています。どちらも、不幸をただの不運で終わらせていません。
でも、同じではありません。不幸が折り込まれている、という見方は、不幸の理由を世界の設計の側に置きます。私は、そこを決めません。
最初のざわざわを消さずに受け止めて、そのあとで、出来事の意味を見直す。私が持っているのは、その順番です。
意味は、受け止めたあとで見直せます。

食べるためにも働くためにも、動かなくてよくなったら。そのとき、生きている感覚はどうなるのでしょうか。シミュレーションの話の、その先。雑談は最後に、この問いへ向かいます。
めちゃ面白いトピック、と会話は続きます。不幸を体験したいというより、リアルを体験したいのでは。ハラハラする感じ。生きている感覚。そんな言葉が並びます。
3人の会話(動画 31:53〜)
生きてるって感覚をなかなか感じづらい世の中になってるかもしんない。
100年後には、今の社会にある、生きているという感覚を、なかなか感じづらい世の中になっているかもしれない、と話します。お腹が空いたらすぐご飯が出てくる世界です。それで生きていけるのに、なぜ働くのか、とも。
これには、それも今の世界線を基準に考えすぎでは、という返しが出ます。超知能のAIがいて、シミュレーションに入れる世界だから今の世界にいる、という考えも、今の世界が基準だ、という指摘です。
話は最初の問いに戻ります。シミュレーションの世界になったら、社会にお金という概念は要らないはず。ただ、その中でリアルさを得るならお金はやっぱり必要で、1つの要素、ゲームだね、と話します。
SFっぽい話をしてきたが、今のAIは社会の構造を大きく変える可能性を秘めている、と整理します。人が幸せに生きるための根源的な欲求を満たす方向へ、社会全体が向かわざるを得ない、という見方です。
生産性のためだけに勉強や学問を学ばされてきた流れも、だんだん変わっていく。お金を稼ぐという側面は、あまり求められなくなっていきます。それを意識しながらシミュレーションを楽しむ、という話です。
結びは、浅いと思われるかもしれないが、と前置きした、行動するのみ、という一言。起こしたアクションには結果が必ず返ってくるし、シミュレーションはそう設計されていると思う、と話します。
動画の終盤、タイガさんは、やりたいものがあって、そのために動くこと自体が大事なんだ、と話します。願いと行動を、ひと続きのものとして置いた言い方です。
タイガさん(動画 35:02〜)
そのために行動するっていうことが本当に正しいことだと思うんだよね、俺は。
続けて、願っていることは必ず叶うはず、シミュレーションだから、叶わない理由は行動しないからだ、と話は進みます。シミュレーションだと思っていれば、人生でいろんなことにチャレンジできる、という言い方でした。
3人の会話(動画 35:26〜)
マインドセットとしてシミュレーションだと思ってれば人生いろんなことにチャレンジできるよね
動画の話からは飛躍している、と笑いが出ます。10年後の仕事の話から始まった雑談は、行動の話まで来て、そこでひとまず終わります。
動画の結びは、世界が本物かどうかの話ではない、と思います。動くための見立ての話。シミュレーションだと思えばチャレンジできる、という所に、話の重心が移っています。
生きている感覚が薄れる、という心配と、行動するのみ、という結び。この二つは、同じ問いの表と裏に見えます。
生きていることは、生かされていること。
生きようと頭で思っていなくても、心臓は動きます。食べるために働かなくてよくなっても、その動き自体は止まりません。生きている感覚の元は、頭で作る理由の側にはないんです。
心臓が身体に現れる動きなら、ワクワクは核心に現れる同じ動き。無意識の自分が、頭より先に、こっちへ生きたい、と知らせてくる鼓動だと思っています。
お金はシミュレーションの中の1つの要素、ゲームだね、という話を聞くと、思い出すことがあります。
幼い頃のスーパーマリオでは、裏技やワープ、攻略本を学び、友達に教えて、お互いの目を輝かせていたんです!
スコアに応じてお金が出るテレビの妄想。課題を攻略するほど、学べて、教えて喜ばれ、稼げる世界を、すでに思い描いていました。
お金もゲームの要素の1つと見るなら、学ぶことも、教えて喜ばれることも、稼ぐことも、同じ遊びの中にあります。動画の、ゲームだね、という一言には、その見方に通じるものがあります。
世界がシミュレーションかどうかは、ここでも決めません。それでも、動くための見立て、という結びには、同じ向きを感じます。
叶うかどうかは、私には分かりません。それでも、動いた分だけ、学びや経験が手元に残ります。そう考えています。
生きている感覚は、理由がなくなっても出てきます。ワクワクは、その知らせです。
Q. AIが進んだ先で、仕事もお金も、本当になくなってしまうのですか?
A. 雑談の冒頭では、10年ぐらいなら仕事は残り続けるけれど、50年ぐらいで今とは全然違う形になる、という時間軸が語られます。お金は100年後も、形を変えて残るかもしれない、という話も出ます。結論を出す動画ではなく雑談なので、いつの時点の話かを分けて聞くと、整理しやすくなります。
Q. 動画に出てくる3人は、AIを歴史の1つと見ているのか、特別と見ているのか?
A. 橋本さんは、AIは歴史の1つで、文字やお金、印刷と同じくらいだから特別とは思っていない、と話します。山本さんは、人間だけの領域だった知的労働にAIが入り込み、経済活動そのものをAIが回せるようになった、と特別な存在として語ります。見方は分かれたままです。
Q. 動画で語られる、人間にしかできない1%とは、何を指しているのですか?
A. 橋本さんが、人間の機能の99%をAIに取られたとしても、1%は人間にしかできない、と話した部分です。そこで経済も価値も生まれるという考えで、人間同士のコミュニケーションや関係性に価値がある、と語ります。私はその1%を、人と場の力でわき出るものと見ています。
Q. この世界がシミュレーションかどうか、動画の中で結論は出ているのですか?
A. 出ていません。会話の着地は、論理的にはシミュレーション仮説を否定することはできていない、というところまでです。どちらかに決めるより、意味は後から見直せる、という見方を持ち帰ってもらえたらと思います。
3人の雑談は、10年と50年と100年の時間軸から始まり、AIの見方、人間の価値、理想郷、夢の世界、シミュレーション、生きている感覚へ進んで、最後は行動の話で閉じました。
結論の出ない話は、どれが合っているかを決めにいくと、そこで止まってしまいます。それより先に、自分は何を委ね、何を手に残すかを選ぶ。そうすると、雑談の一つひとつが判断の材料に変わります。
未来がどちらへ転んでも、向かう方向は自分で選ぶもの。私は、AIに仕事を委ねて、人が手放しでワクワク夢中に遊び、探求できる方向を選びたいと考えています。
COLUMN
幸せの土台は、役立つかどうかと切り離しておく

みんなが夢の世界で幸せに暮らす未来で、役立つかどうかで人の価値を測る癖は、どこへ行くのでしょうか? 生産性のためだけに学ぶ流れが変わっていくなら、その物差しの置き場所も変わるはずです。
私の記事より(母に似てきたズボラな私を受け止めて、嫌いなことと後回しはAIに任せ、肩の荷を下ろしていいと整理した魂磨きの記事・ひろくんコラム|ズボラだからいい。荷物は下ろしていいの節)
役立つか、結果が出るかとは関係なく、凸凹は無条件にありのままでいい。
AIのほうが速くて、たくさん作れる世界。それを、自分には価値がないという話につなげてしまうと、AIとどの能力で勝負するかを考え続けることになり、能力の競争から降りられず、しんどくなります。だから、役立つか、結果が出るかとは関係なく、ありのままでいい、という置き方が効いてきます。
数字を見なくていい、という意味ではありません。そのうえで、自分の一日を、役立ちだけで測らないという見方です。夢の世界の話でも、その幸せの下に、役立つかどうかと切り離した土台があるかどうかは、残る問いです。
私が置いておきたいのは、役に立つ前から、ここにいていいという土台です。AIがどれだけ速くなっても、そこだけは動かさずにいたいと思っています。役立つかどうかは、その土台の上で見ればいいことです。
関連記事
AIに任せる仕事と、人間に残る仕事をどう分けるか。安宅和人さんの4マス図に、経営者の私を置いてみた記事です。
AI時代の生き方は哲学にある、という題で、亀山敬司さんら経営者三人が幸せとお金を語る、別の動画の記事です。
イーロン・マスクが描くAIの未来に、ひとつだけ足りないものとは何か。その一つに目を向けた記事です。
AIが95%やる時代に、人間の値打ちは下がるのか。その問いを、AI同士に本気で討論させてみた記事です。
役立つか、結果が出るかとは関係なく、凸凹は無条件にありのままでいい、と書いた魂磨きの記事。
参考リンク
今回紹介した動画の本編です。時刻つきの発言は、ここで確かめられます。
今回紹介した動画
| チャンネル | CordMark Channel |
| 出演 | 山本圭亮さん(コードマーク株式会社 共同代表・CTO)、タイガさん(準レギュラー)、橋本武士さん(コードマーク株式会社 共同代表・CEO) |
| 公開日 | 2026年10月22日 |
| 長さ | 38分54秒(日本語) |
| URL | https://www.youtube.com/watch?v=PLfAEVnKIbU |
🎁 無料プレゼント
Aiport(ClaudeCode AIエージェント実践会)
ClaudeCodeでAI秘書+分身AI+AIカンパニーが無料で作れるキット&解説動画をプレゼント!
▶ 無料で入会してキットを受け取る🤖 AI生成コンテンツについて
この記事はAIツール(Claude Code)を活用して制作しています。構成・文章生成にAIを使用し、最終的な内容の確認・編集・公開判断はひろくん(田中啓之)本人が行っています。「分身AIひろくん」(bunshin-ai.com)とは別のコンテンツです。
AI氣道 — 三方よしのAI活用
家事と子育てのスキマで経営する、ひろくんのAIブログ
📺 毎朝無料LIVE配信中!見逃しても大丈夫、アーカイブも完全無料。
記事も完全無料。見逃しても大丈夫!
YouTubeチャンネル: @AIKIDO-GPTs
| 曜日 | 時間 | メインホスト | ゲスト | テーマ |
|---|---|---|---|---|
| 月 | 7:00〜7:30 | ひろくん | ただっち | AI最新ニュース・実験 |
| 月 | 13:00〜 | ひろくん | れんくん(戸野塚蓮) | AI経営術LIVE |
| 火 | 7:00〜7:30 | ひろくん | 公ちゃん | 共感ストーリー×分身AI |
| 水 | 7:00〜8:00 | ひろくん | 高崎さん・たくみくん | AI×開発・教育 |
| 木 | 7:00〜7:30 | ただっち | ともみん | AI×デザイン |
| 金 | 7:00〜7:30 | ただっち | 友くん | AIツール最前線 |
| 土 | 7:00〜7:30 | ただっち | ゆきちゃん | AI×起業・発信 |
| 日 | 7:00〜7:30 / 7:30〜 | WACAコラボ | ひろくん+仲間たち | 生成AI最新ニュースまとめ |
📍 日曜7:00〜7:30のLIVEは無料視聴、7:30〜のWACAのZOOMは登録制です。詳細・登録はこちら
🔥 火曜15:00〜 社長モテる化計画LIVEもやってるよ!