
WATCH REPORT
SaaS内製化は作る時間と年額で決める、舟瀬 悠さんのEC事業者向け解説
2026.10.13
家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくん(@passion_tanaka)です。今回は、ECグロースチャンネルの動画『SaaSは全部切れ!AI時代にEC事業者が取り組むべきAI活用について解説します』を紹介するね。
売上や在庫、予約の管理で、月額のツールを何本も契約している。そこへ「SaaSは全部切れ」という言葉が届くと、メールや連絡の土台まで切るのかと迷います。
YouTube「ECグロースチャンネル」の動画(9分21秒・2026年10月5日公開)で、株式会社Wacworks CEO の舟瀬 悠さんが、街を歩きながら、章ごとの問いに答えます。切る対象の例に挙がるのは、売る側のツールです。
SaaS 内製化を、作る時間と年額で決める話です。舟瀬さんの答えの隣に、AIに作らせた数字の画面と、6月の朝LIVEの話を置きました。読み終えると、残すか切るかを分ける物差しが手元に残ります。
SPEAKER
ECグロースチャンネル
解説: 舟瀬 悠さん(株式会社Wacworks CEO)。街を歩きながら聞き手の問いに答える屋外インタビューです。
2026年10月5日の公開、日本語です。
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Xへの投稿と予約投稿は、契約しているSociamonialsで出しています。動画の題名にある「SaaSは全部切れ」が指すのは、どのSaaSなのか。
動画は0:21、EC事業者に言いたいことがある、と聞き手が話を振る所から動き出します。答える側の最初の言葉が、題名の元になりました。
舟瀬さん(動画の中で・0:26〜)
当たり前の話なんですが、皆さんに伝えたいこととして、SaaSあるじゃないですか、月額課金の。あれ、全部切った方がいいよっていう話をしていきたいなと思っています。
聞き手はすぐに、全部ですか、と確かめます。舟瀬さんの答えは、全部切る方向で、自社で内製化していった方がいい、というものでした。
次に聞き手が尋ねたのは、SaaSとはどんな物を指すのか、です。答えは、月額課金で、定額で使えるようなサービス。
特定の名前は挙げません。名前を出すと、それを切れという話になるからだ、と断りを入れています。
Googleワークスペース、スラック、チャットワークも、サブスクの例として名前が出ます。ただ、それらを切ってほしいわけではない、と舟瀬さんは添えます。
ふだんの連絡に使う土台は、切る対象の外です。挙がるのは、売る側の「販売目線」のツール。
舟瀬さん(動画の中で・1:20〜)
例えば楽天で商品露出しますよみたいなツールとか、あとは在庫のアラート出してくれるよとか、そんな販売目線向けですけど、もっと言うのであれば、在庫管理システムみたいなものとか、そういったもの含めて、SaaS系を全部解約できるぐらいの勢いでAI使い倒したらいいよみたいな、そんなメッセージになります。
1:44に、聞き手が一歩踏み込みます。解決策は、AIでSaaSと同じような物を作ることなのか、という問いです。
答えの前に、SaaSがどんな物だったかの補足が入ります。AIが無かった時代のSaaSは、人が何時間もかかっていた作業を、2分、3分でできるようにしてくれた物でした。
自社で作ると1個で数百万かかるシステムを、みんなでシェアして、月額で安く使える物。汎用的で、みんなの役に立つ物というのが、舟瀬さんの持つSaaSのイメージです。
数百万かかる物を、月額で分け合う。聞き手の問いは、その物を自分たちのAIで作り直せるかを確かめる問いでした。


SaaSの代わりは、本当に自分たちでAIで作れるのか。作れるとして、最初に何から手をつけるのか。今はAIがすごい、と前置きしたうえで、自分たちもAIでツールを作っている、という話から答えが始まります。
舟瀬さん(動画の中で・2:31〜)
SaaSって簡単に言うと、APIを使ってそういったデータを取得したりとか、API叩くことによって、何か管理画面上のものを変換できるみたいな、ものになっているので、何が言いたいかというと、SaaSでやってることって、自分たちでも作れちゃうのが今だと思うんですよ。
舟瀬さんによると、営業を受けても闇雲に契約せず、AIで作れないかを見る視点を持ってほしい。5:00 には ChatGPT の Astra(画面の注釈では2026年9月にOpenAIが発表した高性能汎用AIモデル)、Codex、Claude の名前が挙がります。楽天やAmazon、Yahoo、Qoo10 のSaaSは大体作れて、特別な技術はほぼないと話します。
最初に作れる物を聞き手が尋ねると、4つの例が返ってきました。広告の自動化ツール、分析ダッシュボード、在庫のアラート通知、ランキングに入賞した時に画像を作るツールです。
2026年10月6日、私はAIに頼んで、使っている全部のAIの作業履歴を週間カレンダーにしました。外部サービスは使わず、このPCの中だけで完結させる、という頼み方です。
カレンダーは、最初は別のページでできました。それを、もともとある数字ダッシュボードに足すよう頼みました。作り直しは、もともと毎時動いている更新の仕組みに載せました。
続けて、推移が分かる数字には「推移」のタブを、グラフには1つずつ相談できる欄を、と頼みました。相談の形は、ページの中で軽く聞く形と、深く調べる形の、両方を作る方を選びました。
作らせた画面は、動画の4つの例で言えば、分析ダッシュボードに近いものです。作る前に何を決めておくかは、作る前に使いたくなる条件を1枚の仕様にする話で詳しく扱っています。
毎時の更新の組み方なら、定期実行の組み方を最初から解説した記事が入口になります。中身は画面より、動かし続ける側の話です。
1つ作らせると、次に何を決めておくかが見えてきます。契約を切る前に、動画の4つの例から在庫のアラート通知を選び、AIに作らせてみる手があります。


聞き手の次の問いは、AIで作るとして、誰が作るのが一番いいのか、です。EC事業者にもいろんな会社がある、と前置きしたうえでの問いでした。
3:13の答えは短いものです。自分たちで作るのが一番。
その中でも、何部署の人か、社長か、AI担当社員を1人置くのか。候補を並べながら、答えは絞られていきます。
舟瀬さん(動画の中で・3:19〜)
AI担当社員みたいな人一人配属して、その人がガンガン進めるのか、社長が作るというよりは、事業をオーナーシップ持ってる人が作る、みたいなところが一つかなっていうところ、
舟瀬さん(動画の中で・3:39〜)
重要なこととしては、現場をある程度分かっている、かつ、AIを使って、その課題を解決したいみたいな、ところに注力できる人が、やるべきかなとは思ってます。
社長の名前は、候補の中と、その少し後の2回出ます。2回目は、社長が作るというよりは、という形で外れ、答えは事業の「オーナーシップ」を持っている人の方へ寄ります。
3:31には、AI受託サービスもある、という話も挟まります。外部の人を入れて開発する道もあり、と舟瀬さんは話します。
結びの条件は、現場をある程度分かっていること。AIで、その課題を解くことに注力できること。
私なら、作る人を、その業務を毎日やっている1人に決めます。困っている所を一番よく知るのは、その人かな。
採否も、直しも、期限も、その人が持ち切ります。共同責任にはしません。
2026年6月24日の朝LIVE(AIマニアック回)で、私は「これは業界の人が作らないと意味がないんで」と話しました。「看護師の人が看護師のアプリを自分で作っていくってのが大事ですし」とも話しています。
「それを作ってプロトタイプまでできたら」、プロの人に見てもらって仕上げてもらうのが最強だ、とも話しました。
現場が自分で作った例は、福祉や地域の現場でLINEアプリを自作した回にあります。組織で作った例なら、非エンジニア中心の組織が自作アプリを出した話が近いかな。
動画は、社内で事業を持つ人と、外部の受託を、どちらもありの道として出します。私は順番で分けます。外の手は最初から入れず、試作ができた後の仕上げに回します。
在庫のアラートを作るなら、在庫の数字を毎日見ている人の名前を1人だけ書く。それだけで、外の人に頼む範囲も試作の後の仕上げに絞れます。


自社で作ると、SaaSのような進化や更新も、自分たちで続けることになります。聞き手はそこを捉えて、後で大変にならないかと聞きます。作るか、契約を続けるかの前に、外せない問い。
答えは、アップデートはしなきゃいけない、それはおのずとやらざるを得ない、というものです。
舟瀬さん(動画の中で・4:32〜)
極端な話ですけど、売上、例えば月に2億とか3億とかあって、利益も数千万台で月出てます、みたいな。会社が1万円、2万円のサブスクサービスをどうするか、みたいな話は、結構ナンセンスかなと思うんですけど、売上まだ月100万円とか300万円のタイミングで、月3万円とか2万円のサブスクって、まあまあ重たいじゃないですか。
6:09には「闇雲に全部切ればいいって話じゃない」という言葉もあるんです。続く6:13は、舟瀬さんの未来予想図として、SaaSの単価は多分下がると思う、という話。判断は、作るまでの「開発工数」がどれだけかかるかで決めていく形かな、と続きます。
舟瀬さん(動画の中で・6:23〜)
ランキング取ったら、ランキングの画像入れますよ、みたいなのを、月5000円で入れられますみたいな。年間6万じゃないですか。でも、これ作るのに時間も考えたら、6万以上かかるなみたいな。ってなれば、別にそれはそのツール入れておけばいいですし、
それでも、全部自分たちで作れるという意識で、サブスクの契約や見直しをしていくとよい、と動画は結びます。
私なら、物差しを3本にします。年額と作る時間に、今のツールで融通が効かなくて困っている所があるか、を足します。
6月24日のLIVEで、私は、自分で作る理由として「LINEからこれできたらめっちゃ便利なのに」と話し、こう使いたいのにカスタマイズしたくても融通が効かない、とも話しました。
私が委ねる目的は、効率化に限りません。手放して余白をつくり、その余白でワクワク夢中に遊び探求するためです。
困り事が無く、年額より作る時間が重い。それなら、迷わず契約を残します。作るのにかかる分が年額を超えるならツールを入れておく、という舟瀬さんの物差しとも重なります。
困っている所がはっきりしていて、作る時間が年額に収まる。私は、そういうツールをAIに作らせる側に置きます。
作るか買うかを二択にしない見方は、作るか買うかを工程に分けて考える話にもつながります。工程ごとに見ると、残す所と作る所が分かれます。
6月8日の朝LIVEでは、専門特化したサービスはAIの手足としてますます活躍してくる、自分たちがログインして使うことはほぼなくなってくる、と話しました。
単価が下がる話と、人がログインしなくなる話。私の中では、この2本が並んでいます。


6:52、聞き手が聞くのは、実際に作る時に使うAIツールは今なにか、です。作れるのは分かった、という所からの問いでした。
答えは、ChatGPTやClaudeを使えば、基本できないことはほぼない。まずそのあたりの契約を、という所までです。
浮いたお金をどこへ回すか。7:27から、この論点を出すのは舟瀬さん自身です。答えは「人を介したサービス」への投資でした。
舟瀬さん(動画の中で・7:53〜)
どこまでいってもパーソナライズドがされないのと、あとは、そもそもさっき言った通り、AIつくの誰だっけ?とか、そういう風になった時に、人がやっぱどうしても必要になるかなと思ってて、
鍵になるのは、事業を回すより、伸ばすためにリードできる、責任感と「オーナーシップ」を持った人材。
一個人の規模ならコンサルを入れる話は全然いらない。組織なら人のサービスに改めて価値が出る、とも続きます。
「全部やってあげます」は優しさじゃない。相手の成長を奪っている。自立を支援する「共創」じゃなきゃダメ。1億円積まれてもやらないと決めている仕事の1つです。
6月8日の朝LIVEで、私は、AIのコンサルも「現場を知らずして、上から言う時代はもう終わってるよね」と話しました。「その現場でやってきた専門経験値もありながらAIも知ってるような人たちがこれから大活躍してくる」とも話しています。
動画の投資先は、事業を伸ばす人。私が前に話したのは、現場の経験値とAIの両方を持つ人。重なるのは、人が現場に入る所なんです。
人に払っても、作って回すのは自分たちのまま。その線を引いておくと、払った後に任せきりになりません。AI時代に人が受け持つ所は、AI時代に人間の領域として残るものの朝LIVEにもつながります。
人を入れる時に私が見たいのは、肩書きより、現場に一緒に立つかどうかです。
舟瀬さん(動画の中で・8:41〜)
どちらかというと、普段できる業務とか、サーズ[SaaS]でできるような、仕組み化されたものみたいなものは、自分たちでAIでどんどん内製化していきつつ、事業を進められるようなサービス、みたいなところに、投資していくのがいいのかなと思います。
規模で順番が変わります。一人でやっている規模なら、動画の話に沿って、まず自分たちで作る方へ回せます。
組織で人に払うなら、その人が抜けた後も自分たちで作って回せる状態が残るか。そこを決めてから払う手があります。
Q. SaaSとは何を指すのか。EC事業者が切るSaaSはどれか。
A. 動画で舟瀬さんが示すSaaSは、月額課金で定額で使えるようなサービスです。Googleワークスペースやスラック、チャットワークも例に挙げつつ、それらを切ってほしいわけではないとしています。切る対象は「販売目線」のSaaSです。
Q. SaaSの代わりに自分たちで最初に作るなら、何がいいか。
A. 舟瀬さんが挙げた4つの例は、広告の自動化ツール、分析ダッシュボード、在庫のアラート通知、ランキングに入賞した時に画像を作ってくれるツールです。楽天・Amazon・Yahoo・Qoo10に関するSaaSは大体自分たちで作れる、という見方も動画で示されています。
Q. SaaSを自作するか契約し続けるかは、どう決めればいいか。
A. 動画の物差しは、作るまでの「開発工数」です。月5,000円なら年間6万円。作る時間を考えて6万以上かかるなら、そのツールを入れておけばいい、というのが舟瀬さんの例です。闇雲に全部切ればいいわけではない、とも話しています。
動画の答えは、4点に並びます。切るのは「販売目線」のSaaS。作るのは、現場を分かって「オーナーシップ」を持つ人です。
決め手は、作るまでの「開発工数」と年額。浮いたお金の行き先は、事業を伸ばす「人を介したサービス」です。
私は、切るか残すかを、題名の勢いより、作る時間と年額、そして今のツールで困っている所で決めます。作るなら、その仕事を毎日やっている人が持ち切る。持ち主は1人です。
私が見るのは、第4章で挙げた3点です。予約やLINEまわりを社内で作る話は、Claude CodeとLINEで予約を自動化するやり方に別の解説があります。
今払っている月額のツールのうち、融通が効かなくて困っている所を言えるものは、いくつありますか。
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作るか買うかを二択で決めず、工程に分けて見ると判断が変わる話。ツールを残すか作るか迷う時の手がかりに。
AIで作れるようになった今、作る前に相手が使いたくなる条件を1枚の仕様にして確かめる話。作り始める前の準備に。
福祉や地域の現場の人が、LINEとAIでアプリを自作した朝LIVE。業務を毎日やっている人が作る場面の実例です。
AI時代に人間の領域として残る、現場と人間理解を語った朝LIVE。人に投資する話と並べて読める一本です。
非エンジニア中心の組織で、全員が自作アプリを出した号令のかけ方。社内で作る人を決める時の参考になります。
参考リンク
今回紹介した動画本編。時刻つきの発言は、ここで確かめられる
今回紹介した動画
| チャンネル | ECグロースチャンネル |
| 公開日 | 2026年10月5日 |
| 長さ | 9分21秒(日本語・街を歩きながらの屋外インタビュー) |
| URL | https://www.youtube.com/watch?v=GOSwdL5DFnU |
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