WATCH REPORT

川邊健太郎とFor JAPANの4人の話から、AIに渡す仕事と人が持つ仕事の線を引く

2026.10.12

家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくん(@passion_tanaka)です。今回は、YouTubeチャンネル「For JAPANチャンネル【フォージャパン】」の動画『【川邊健太郎と考える】「AIで人はどう変わる?」10年後の社会と企業を左右するAIとの向き合い方を徹底議論<4thシーズン 第26回>』を紹介するね。

AIに渡す仕事が増えたら、自分が持つものもはっきりさせたい。私の線引きは「決める」と「場に居る」です。作る手は委ねる。その先にできた時間を、何に使うか。ここを自分で選びたいんです。

2026年10月9日公開のFor JAPAN第26回は、29分10秒の討論番組。川邊さんの半日AI・半日社交、河和さんの新しい目、原田さんの決断への懸念、ヒエさんのスナック、中野さんの建設業。その5人の話を、私の運用の数字と並べます。

読み終えたら、今日の判断を3つ書き出してみてください。AIに預けた物と、自分が持った物に分ける。仕事を速く終えるメリットも、判断まで遠ざけるデメリットも見ながら、自分の一日に線を引けます。

CHANNEL

For JAPANチャンネル【フォージャパン】

BSフジの番組「For JAPAN -日本を経営せよ-」の第26回です。古舘伊知郎さんが進行し、川邊健太郎さん(2026年6月にLINEヤフー代表取締役会長を退任)と、4人の経営者がAIとの向き合い方を語ります。

29分10秒。河和さん(視覚障害の当事者)、原田さん(AI CROSS代表)、ヒエさん(ヒエキカク代表)、中野さん(中野工務店代表)が順に登場します。

この記事の軸は5人の話を、AIに渡す仕事と人が持つ仕事の線引きとして読み、私の7日間の数字と並べること。

3行でわかるポイント

  1. 川邊さんたち5人の話は、速さ、能力、決断、社交、仕事の継続という違う角度から、AIとの一日の過ごし方を考える材料になります。(第1章へ、第5章へ)
  2. 私の7日間の回答は2,735件。そのうち自分の言葉を書いた回答は1,346件。AIに仕事を頼む画面(Cockpit)で、委ねながらも私が答えることは続けています。(第3章へ、第4章へ)
  3. 私ならこうする。今日の判断を3つ書き、AIに預けた物と自分が持った物に分ける。作る手は渡し、決める頭と人・身体の場は持つ。(第6章へ)

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01

半日はAIと開発、半日は社交。川邊さんの一日の分け方

▲目次
丸い図の上半分に朝の太陽とノートPC「AIと開発」、下半分に夜の月とグラス「社交」が描かれ、半日ずつの一日の分け方を示す図解
動画キャプチャ: 「これからやること: AIと社交」の字幕(3:38頃)
動画キャプチャ: 「これからやること: AIと社交」の字幕(3:38頃)

川邊さんは、半日をAIとの開発に、半日をたわいもない社交に使うと語りました。イラつきが出た相手は、AIより人。久しぶりの会社の会議と、友人との楽しい社交。この話を、私の一週間のAIの動きと並べてみます。

川邊さん(動画の中で・自動字幕・3:42〜)

「AIだと話が早いんですよ。どんどんどんどんそういうのに慣れてやめた会社のその会議に久しぶりに出たら人への配慮のえっと発言だとかあるいは人を認めるためのプレゼンを受けるだとか」

川邊さん(動画の中で・自動字幕・4:07〜)

「仕事の成果を上げるための本質的なことよりは関係性のメンテナンスをするためのコストがま、多すぎたわけですよね。」

AIの話の早さに、人が合わせる必要はありません。渡すと決めた作業はAIの時間で回す。人の時間は、そこで生まれた余白に使う。私はこの分け方でいきます。

根にあるのは「AIに委ねて、人は積み減らして生き直す」。速くなった分だけ仕事を詰め込んだら、味わう時間は増えないんです。余白で何をするかまで、自分で選びたい。

川邊さんは一日の配分を語りました。私の側で見えるのは、AIが同時に仕事を進めた記録です。半日ずつに分けることより、渡した作業と自分の時間の関係を見ます。

AIの作業1件を、カレンダー上の1本の横棒(帯)にすると、7日間で13,821本。長さの合計は161.3時間分です。重なった時間を二重に数えた合計で、実際に経過した時間ではありません。同時に動いた帯は最大58本でした。

AIの作業履歴を並べた週間カレンダーの数字(2026年9月28日〜10月4日の7日間)
数えた物結果
作業の帯の本数13,821本
帯の長さを足し合わせた合計161.3時間(重なった時間も二重に数えている)
同時に動いた帯の最大58本

ここでいう余白は、AIが動いている間、私が張りつかなくてもよい時間です。その時間を、川邊さんのいう社交、人と会う時間に使う。余白があることと、AIに答える手間が残ることは、両方あるんです。人の時間を、そこに置いていきたいと思います。余白を何に使うかは、AIは決めてくれません。

私の過去記事(2026年10月8日)より・川邊さんの「考える葦」から「望む葦」を解説した私の記事

「ここで、AIの役目を整理します。AIは、望みを代わりに決める存在ではありません。問いを出し、答えの案を並べ、人が反応する材料を用意する存在です。望みそのものは、人が自分の言葉で入れます。」

→ 一日を二色で見る

今日の予定を「AIと進める時間」と「人と過ごす時間」の二色に分けて眺めてください。AIに渡した作業のあとへ、何を入れるか。空いた時間を埋める前に、自分が過ごしたい場を一つ選びます。

02

AIは新しい目。見た目を整える手を、AIに渡すということ

▲目次
「新しい目」の絵の下で、筆とペンの「整える手」が矢印「渡す」で「AI」へ移る図解
動画キャプチャ: 「AIで文章の見た目や体裁を整えてくれるように」の字幕(7:16頃)
動画キャプチャ: 「AIで文章の見た目や体裁を整えてくれるように」の字幕(7:16頃)

河和さんは、視覚障害があると資料のレイアウトや色づかいを整えるのが難しかったと語りました。AIが体裁を整え、周囲の景色を説明する。新しい目が加わることで、自分でできることが広がる話です。

河和さん(動画の中で・自動字幕・誤変換は[ ]で補正・6:39〜)

「ただし資格[視覚]障害があると資料のレイアウトですとか色遣いなど見た目を気にしなきゃいけないところを整えるというのが非常に難しかった。」

川邊さん(動画の中で・自動字幕・誤変換は[ ]で補正・9:49〜)

「自分だけでは何もできないけど自分とAIだけで何でもできるっていう世界に今なりつつあるんで、やっぱりその自分とAIだけで何でもできるっていうのの最大のメリットのあの重益者[受益者]の1人はその障害者の方々になるんじゃないかなっていうのはすごく思ってますよ。」

能力の穴をAIが埋めてくれるなら、委ねる。そのとおりだと思います。毎回自分で整えるために止まっていた作業を、先へ進められる。ここにAIを使う意味があります。

私にとって「積み減らす」は、できないことを全部できるようになるまで待つことではありません。必要な形を伝え、AIの力を借りる。その先で何をしたいかを、私が持つ。

河和さんが渡したのは、見た目を整える手です。私が渡したのは、自分の仕事の画面を作る手でした。

私が頼んだ「あとでBOX」は、数字を見る画面と、1件を1ページにして保管する仕組みを組み合わせた道具です。10月3日の18時に、AI秘書の凛ちゃんに頼み、19時45分にできました。約1時間45分で、頼んだ道具が画面になりました。

画面の見た目や体裁を整える手は、AI秘書の凛ちゃんに渡す。私が持つのは、「何を載せるか」と「できた画面をどう使うか」を決めることです。数字をどう並べるか、ページをどう整えるかという作業を渡しても、その画面で何を見て、どう使うかは私が決めます。

→ 整える手を一つ渡す

毎回手で整えている作業を一つ選び、「元の資料はこれ、完成形はこれ、残したい内容はこれ」と依頼文に書きます。文章の体裁や数字の並べ方など、渡す範囲を具体的にしてAIへ頼んでください。

03

決める回数は預けない。脳トレのジムが要る前に

▲目次
「決める」の札が右へ行くほど薄くなり、その先に「脳トレのジム」があり、朱色の札「預けすぎない」が添えられた図解
動画キャプチャ: 「脳トレのジムが当たり前に」の字幕(14:32頃)
動画キャプチャ: 「脳トレのジムが当たり前に」の字幕(14:32頃)

原田さんは、AIに自分の考えやデータを教えるほど、決断することが減ってきたと語りました。何も言わずに分かってくれる便利さの話から、その先の脳の衰えを懸念して、脳トレのジムが当たり前になる、と見ています。

原田さん(動画の中で・自動字幕・13:56〜)

「AIってやっぱりインプットで自分の考えていることとか自分のデータとかっていうのを教えれば教えるほど賢くなってくので私が決断することもだんだん減ってくるなっていう進化してるな、何も言わずに分かってくれるなっていうのは増えてるんですね。」

原田さん(動画の中で・自動字幕・誤変換は[ ]で補正・14:13〜)

「そうすると自分がイライラしないぐらいの意思決定ができるようになると逆に人間の脳って大化[劣化]しちゃうなと思ってて、わざわざのを鍛えるっていうようなノートレマシーン[脳トレマシーン]のジムみたいなのとか、ま、そういうの当たり前になるだろうなって思ったりとか、」

AIがよい答えを返してくれても、何をよしとするかまで黙って受け取る一日にしたくないんです。

人間は、五感で感じた現場から縦に掘る。返ってきたものを見て、私が何を感じたか。何を選び、何を変えてほしいか。その反応を言葉にするところは持ち続けます。

原田さんは決断が減る懸念を語りました。私は、AIとのやり取りで答える回数を残す側です。自分がどれだけ答えているか、AI秘書の凛ちゃんに頼んで数えてもらいました。

10月5日〜11日の7日間、CockpitというAIに仕事を頼む画面で、私が答えた回数は2,735件。1日平均391件でした。

私が答えた回数(Cockpitの回答記録・2026年10月5日〜11日・件数だけ数えた)
日答えた回数うち自分の言葉を書いた回
10月5日447件192件
10月6日460件181件
10月7日328件139件
10月8日328件191件
10月9日385件204件
10月10日422件251件
10月11日365件188件
7日の合計2,735件(1日平均391件)1,346件

その2,735件のうち、選択肢を押すだけでなく、自分の言葉を書いて返した回答は1,346件です。件数は回答の数で、一件ごとの判断の重さは同じではありません。

私の過去記事(2026年10月6日)より・川邊さんの「AIはもう考える葦」から学んだ私の記事

「この記事から学ぶことは、そのとき人間の側に残るのが、軸と、返ってきた答えへの反応の2つだということです。私は、判断の軸をAIに委ねると話し、魂は込めるものだと書いてきました。軸を込めて頼むから、判断まで渡せます。」

この数で脳の働きを証明することはできません。それでも、私が答える機会を持っている記録ではある。便利になるほど、自分の言葉を返す。作業を委ねることと、判断から離れることは、私の中で分けます。

→ 今日の判断を三つ書く

今日AIに任せた判断を3つ書き出してください。それぞれ「AIに預けた物」と「自分が持った物」に分けます。最後に、何をよしとして選んだのか、自分の言葉で一行ずつ添えてみてください。

04

For JAPANで語られたバーの話。名刺なしの雑談は、AIで再現できても楽しいかは別

▲目次
バーのカウンターに名刺へバツ印の「名刺なし」、吹き出し「雑談」、ロボット「AI」と「楽しい?」の札、「ご縁」の印が並ぶ図解
動画キャプチャ: 「営業が人間の最後の持ち場として再注目」の字幕(21:48頃)
動画キャプチャ: 「営業が人間の最後の持ち場として再注目」の字幕(21:48頃)

ヒエさんは、名刺交換をせずにバーで話し、何度か会ってから仕事につながると語りました。AIで再現できるかと、楽しいかは別。その話から、川邊さんのAI同士で売買が進む未来の話へ続きます。

ヒエさん(動画の中で・自動字幕・18:32〜)

「で、そこで特に最初名刺交換なんかもせずに話すわけですよ。で、あ、お前面白いねて、お前も面白いねぐらいで、また会おうねで帰るんですが、2回目あった時、3回目あった時に初めて仕事そういや何やってんのって話になります。」

ヒエさん(動画の中で・自動字幕・20:53〜)

「あの、どうですかね?いや、だから再現はできると思いますけど、じゃあ楽しいのかって言うと、ま、別にそうでもない。」

川邊さん(動画の中で・自動字幕・21:49〜)

「これもまあ5年とか経っていくとAtoAって言ってAIエージェント同士でいろんなこのもう売買を決めちゃうことが増えてくることになると思うんですよね。人間があんまりその営業においてこう何かをプッシュするみたいな機会が減っちゃうと思うんで」

AI同士で売買が進む時代にも、人が入り込む余地は、効率で測らない場にあると私は考えます。そこで一緒に過ごすこと自体を、持っていたい。

ヒエさんの「再現できても楽しいかは別」は、そのとおりだと思います。会話が何分で終わったか、すぐ仕事になったか。その物差しだけでは、私がその場に居たい理由は測れません。

朝LIVEも、私には仲間との生の場です。人と話し、反応を受け取り、一緒に味わう。AIへ委ねてできた余白は、こういう時間に使いたいと思います。

ヒエさんの例はバーから始まるご縁。私の場合は、まっちんぐーのリアル会です。9月24日夜、私はこう振り返りました。

「まっちんぐーリアル会、北海道や愛知からもこの日のために駆けつけてくれて時間オーバーしてもたくさん残ってくれて懇親会も大盛り上がり。楽しく美味しくハッピーなリアル会で最高だった」

時間を短くすることを、この場の目的にはしません。川邊さんの未来の話は架空の話として聞きながら、私は今、人と過ごす場を選ぶ。人と一緒に居て、楽しく美味しい時間を持ちます。

→ 効率で測らない場を選ぶ

人と会う時間の中から、あえて効率で測らない場を一つ決めてください。食事でも集まりでも構いません。短く終えることや仕事につながることを目的にせず、その場に居る時間として予定に残します。

05

AIは最後の救命ボート。業界特化の道具は、一人でも作れる

▲目次
海に浮かぶ小さな「救命ボート」に「業界特化」の工具箱が載り、旗「一人でも作れる」が立つ図解
動画キャプチャ: 「AIは最後の救命ボート」の字幕(25:26頃)
動画キャプチャ: 「AIは最後の救命ボート」の字幕(25:26頃)

中野さんは、職人の高齢化で仕事が回らない建設業にとって、AIは最後の救命ボートだと語りました。自分だけで開発した建築ブーストは、見積書や完成後のイメージを作る道具。開発期間は2年です。

中野さん(動画の中で・自動字幕・誤変換は[ ]で補正・23:21〜)

「AIは仕事を奪われるっていう風な話になりがちだと思うんですけれども私は逆だと思っていて日本にとってAIは脅威じゃなくて最後の救名[救命]ボートっていう風に思っております。」

中野さん(動画の中で・自動字幕・25:55〜)

「私が開発したツールってのが私自身だけで作ったツールでございましてそれが費用感がすごく低く使えるということで中小企業でも1人親方でも1つの武器発想力アイデア行動だけで大企業に立ち向かっていける。」

川邊さん(動画の中で・自動字幕・27:09〜)

「やっぱりこう業界特化型のっていうのは今あらゆる産業でになってますから特にそういう小さい1人親方向けのものってなかなかね、あのそういう開発する会社も少ないんで」

AIに委ね、道具は小さく作る。私はこの進め方に賛成です。仕事があるのに手が足りないなら、毎回同じところで止まる作業を、道具に任せたい。一人でも形にできる時代です。

中野さんは、建築ブーストを自分だけで開発したと語りました。私の側で道具を作ったのは、私が頼んだAI秘書の凛ちゃんです。誰が作ったかは、ここを分けて伝えたい。

私の仕事の道具は3件。あとでBOXは約1時間45分、実績プロフィール3ページは3日間、美女トーク収録アプリは約11日間でした。日数は完成までの期間で、稼働時間ではありません。

AI秘書の凛ちゃんが、私の指示で作った道具の所要
道具作った期間備考
あとでBOX(数字ダッシュボードのタブと、1件1ページの保管の道具)2026年10月3日18:00〜19:45(約1時間45分)私の仕事の道具
実績プロフィール3ページ9月22日〜24日(3日)私の仕事の道具
美女トーク収録アプリ9月6日〜17日(約11日)期間であって、稼働時間ではない
建築ブースト(中野さんが動画で語った見積ソフト)2年動画のテロップ。業界特化の道具

中野さんは開発に2年かけたと語りました。私の道具3件の期間とは、用途も規模も違います。

それでも、自分の面倒な作業を形にして渡す、はじめの一歩は持てます。川邊さんは、小さい一人親方向けの業界特化AIにもニーズがあると語りました。私はまず、自分の仕事の一つを選んで小さく作ります。

→ 完成した姿を一行にする

自分の業界で繰り返している面倒な作業を一つ選び、完成後の姿を一行で書いてください。「何を入れると、何が出るか」まで具体的にする。その一行をもとに、AIへ道具づくりを頼みます。

06

渡す仕事と持つ仕事。メリット・デメリット・ベネフィットで線を引く

▲目次
中央の線「私の線」の左に「渡す」、右に「持つ」が並び、それぞれにメリット・デメリット・ベネフィットの札が付く比較図
動画キャプチャ: 「meditation(瞑想)」の字幕(16:21頃)
動画キャプチャ: 「meditation(瞑想)」の字幕(16:21頃)

川邊さんは、脳と身体をセットで使うことが今後大事になると語りました。古舘さんが紹介したのは、汗だくで草を引くうちに、心のトゲも抜けていく話。身体を使う場を、自分の一日に戻したくなります。

川邊さん(動画の中で・自動字幕・15:08〜)

「結構脳と身体がセットになってるのが人間の特徴な、人間ってか動物の特徴なんで、やっぱり体とその脳をセットにしてなんかやるようなそういったこう新しい筋トレみたいなものはあのもっと業化されていって」

古舘さん(動画の中で・自動字幕・16:52〜)

「汗だになって我を忘れて夢中になって雑草には悪いんだけど引っ張ってると心のトゲトゲも一緒に抜いてなんだかわかんないけど瞑想みたいつって帰ってくって。」

線は「決める」と「場に居る」。繰り返しで止まる作る手・整える手・数える手はAIに渡す。誰かのために作る手と、決める頭と、人と会う場、身体の場は持つ。私は仕事の名前より、そこで自分が何を担うかを見ます。

AIが生んだ余白で、人間はワクワク夢中に遊び探求し、五感と感性を磨く。私が委ねる理由はここです。終わる仕事が増えた先で、自分が味わう時間も増やしたい。

メリットは、作業を委ねて先へ進めること。デメリットは、任せる範囲を広げすぎると、自分が判断したことまで曖昧になること。その先のベネフィットは、人や身体の場で過ごす余白を持てることです。

AIに渡す物と、自分が持つ物。メリット・デメリット・ベネフィット
仕事渡す/持つメリットデメリットベネフィット(私の見立て)
作る手・整える手・数える手渡す話が早い(川邊さん)。人に頼む心理的な負担がない(川邊さん)。見た目や体裁を整える手がAIに移る(河和さん)答える回数が増える。私は7日で2,735件、1日平均391件人の時間が、社交や身体の場に空く
決める頭持つ決断が減ると脳が衰える、という原田さんの懸念に、自分の手で向き合える1日391回答える手間が残るAIが速くなっても、仕事の中心に自分の意思が残る
人と会う場・身体の場持つ仕事の9割以上がバーのご縁(ヒエさん)。心のトゲトゲが抜ける草引き(古舘さん)効率の世界ではない(川邊さん)A to Aの時代に、人が入り込む余地になる(川邊さんの仮の話)
業界特化の道具渡して作り、持って使う一人でも作れる。見積書が数分で出る(中野さん)作り込みに日数がかかる。中野さんは開発に2年大企業に立ち向かえる(中野さん)。作る会社が少ない一人親方向けにも道が開く(川邊さん)

この見立てを、自分の一日の場面と並べて見ます。速くなった作業が一つあったら、そのあとに何ができるか。そこまで考えると、渡す意味が見えてくる。

動画では身体性の話が出ました。私が持ち続けているのは、食材の買い出し、朝LIVE、紙のノート、朝晩の瞑想です。

買い出しには、お店の人との会話、外の空気、散歩がある。朝LIVEは仲間との生の場。紙にはデジタルで出てこないものがあり、瞑想はフローへ入る儀式。非効率でも、私はこの時間を持ちます。

私の過去記事(2026年8月11日)より・宮台真司さんの「体験解像度」を紹介した私の記事

「AIに何ができるかの話ではありません。AIに何が無いのかの話です。ここが核心だ。宮台さんが挙げた答えは「体」でした。」

→ 渡す三つ、持つ三つ

AIに渡す仕事と、自分が持つ仕事を3つずつ書きます。それぞれに理由を一行添えてください。さらに、あえて非効率に続ける場を一つ選ぶ。作業が速くなった先の時間を、何に使うかまで決めます。

FAQ

よくある質問

▲目次

Q. この動画は誰が出演していて、何分ありますか?

A. For JAPAN第26回は、29分10秒です。古舘さんが進行し、川邊さん、河和さん、原田さん、ヒエさん、中野さんがAIとの向き合い方を語りました。公開日は2026年10月9日。開発と社交、能力の補助、決断、スナック、建設業と、違う場面の話が並びます。

Q. 私の回答2,735件は、どう数えたものですか?

A. 私が頼み、AI秘書の凛ちゃんが数えました。対象は、10月5日〜11日のCockpitの回答記録のうち、AIではなく私が答えた記録だけです。内容は読まず、件数だけを集計しています。回答2,735件のうち、自分の言葉を書いて返したものは1,346件。一件ごとの判断の重さが同じという意味ではありません。

Q. AIの作業履歴の帯の合計161.3時間は、実際に働いた時間ですか?

A. 実際の経過時間とは違います。私が頼み、AI秘書の凛ちゃんが作った週間カレンダーで、7日間の作業の帯13,821本を足した合計です。同時に動いた時間を二重に数えています。同時に動いた帯は最大58本。人間が一人で161.3時間働いた、という数字ではありません。

Q. 業界に特化した道具は、一人でも作れますか?

A. 中野さんは、建築ブーストを自分だけで開発したと語りました。開発期間は2年です。私が頼んでAI秘書の凛ちゃんが作った道具3件の期間は、第5章の表のとおりです。用途と規模が違うので、同じ条件での比較にはなりません。

MATOME

まとめ。渡すのは手、持つのは決める頭と場

▲目次

AIが速くなるほど、自分の一日を何で満たすかが大事になります。私は、繰り返しで止まる作る手・整える手・数える手を渡す。決める頭と、人に会い、身体で味わう場は持ちます。

今日の判断を3つ書き出してください。AIに預けた物と、自分が持った物に分ける。何をよしとして選んだかも一行添える。そこから、次に渡す作業が見えてきます。生まれた余白には、自分が居たい場を一つ残してください。

COLUMN

台所に立つ人と、食べる場に居る人

ひろくんが食卓に座り、左の台所の鍋「作る手」から矢印で「食べる場」へつながる。朱色の札「誰と食べる?」が添えられたコラム図解

台所に立つ人は、料理を作る手を動かします。食べる場に居る人は、その料理を味わう。同じ食卓につながっていても、していることは違います。作る手を誰かに任せられたら、食べる場に居る時間を持てる。AIへ仕事を渡すことも、この二つを分けて考えると、私には捉えやすいです。

私は1日3食の自炊を続けています。時間はかかります。それでも続けているのは、家族の健康と、自分のダイエット維持のためです。私にとって、料理は愛の表現なんです。作り終わればよい、というだけではない。誰のために作るのかが、料理をすることの中にあります。小学生の頃は、実家の厨房で料理を手伝い、祖父が作る鶏チャーシューを味見していました。作ることと味わうこと。その両方がある場面です。

AIには、繰り返しで止まる作る手、整える手、数える手を渡せます。愛を込めたい料理の手は、私が持ちます。AIが動いている間、私が張りつかなくてもよい時間を、人と会う場や、身体で味わう場に使いたいと思います。食卓なら、誰と、どんな時間を持つか。そこは私が持っていたい。食卓に居る私までAIに任せることはできません。誰とどんな時間を過ごしたいかを決めて、その場に自分の身体で居る。私は、そこに余白を使いたいです。

任せ方の考え方は、分身AI日記のDAY160「賢いAI」より「委ねるAI」にも書きました。分身AIについてもっと知りたい方は分身AI.comもチェックしてね!

LINK

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今回紹介した動画

タイトル【川邊健太郎と考える】「AIで人はどう変わる?」10年後の社会と企業を左右するAIとの向き合い方を徹底議論<4thシーズン 第26回>
チャンネルFor JAPANチャンネル【フォージャパン】
長さ29分10秒
URLhttps://www.youtube.com/watch?v=Q5YbxY9jHrY

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