WATCH REPORT

AIに仕事を渡す実験を中島聡さんが解説
経理20人を3人にする前に知っておきたい生産性の壁

2026.09.13

家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくん(@passion_tanaka)です。今回は「ビジネス+ITチャンネル」から、Windows 95の開発者としても知られるエンジニア・起業家の中島聡さんが登壇したインタビュー動画を紹介するね。

テーマは「AIに仕事を渡す覚悟を、経営者と現場のどっちが先に決めるべきか」。経理20人を3人にできるかという実験の話から、大学より高専が持つ資産、そしてAIには残せない「本物」の価値まで——中島聡さんの語りを、134kgからの減量と数億円の借金を経験した私自身の「抱え込みOS→委ねるOS」の実践と重ねて読み解くね。

3行でわかるポイント

  1. 生産性は「減らす」実験ではなく「渡す」実験——経理20人を3人にする話は人員削減の話ではなく、1人当たりの生産性をAIでどこまで上げられるかという実験の話
  2. 大学が手薄にした場所に、日本のチャンスが眠っている——第三次産業に寄りすぎた教育が、逆に第二次産業とものづくりの現場を空白地帯にした
  3. 料理に例えると、AIは食材を切り分ける速さを上げてくれるけど、最後に「これは本物の味だ」と舌で判断するのはずっと人間の仕事のまま

AIの「今」を毎日シェアしてる無料コミュニティやってます

GPTs研究会に参加する(無料・8,900名突破!)

出典: 【中島聡】AIは〇〇が大チャンス / ヤバすぎるAIの使い方 / AI企業に勝つ方法 / AI教育の極意(ビジネス+ITチャンネル・聞き手: ビジネス+IT編集長 松尾慎司さん)

01

「領収書の処理をする人が20人いて」——経理を3人にする前に、中島聡さんが本当に言いたかったこと

経理20人の仕事をAIに渡す実験と、人員削減の違いを示す図解

動画の冒頭、リソースを多く持ち人員整理もしづらい日本企業がAIとどう向き合うべきか、という問いに中島さんはこう答えている(1:53頃〜)。

中島聡さん

「領収書の処理をするっていう人たちが20人いて……それがAIを使えば3人でできる可能性がある」(20人を3人に減らせという話ではなく、まずは実験・プロトタイプとして着手すべきという趣旨)(1:53

これ、いやー、経営者として聞くと一瞬ヒヤッとするんだよね。「3人でできる」だけ切り取ると人員削減の話に聞こえてしまいます。でも中島さんが強調してたのは「減らせという話ではない」という補足の方だった。ぶっちゃけ、私がずっと苦手にしてきた失敗がここにある。「AIで御社の売上が10倍になります」と大風呂敷を広げるコンサルに、何百万も払って結局何も変わらなかったという相談を、これまで何件も聞いてきた。蓋を開けたらChatGPTに文章を書かせて終わり——実験ですらなかった。中島さんの「20人を3人に」は逆で、まず実験として1人分だけ手を動かしてみて、そこから本当に浮いた時間で何をするかを考える話なんだと思う。生産性って、机上の掛け算で出す数字じゃなくて、実際にAIへ1つだけ仕事を渡してみて、返ってきた結果を見て初めて分かる手触りのものなんです。

自分の会社で一番手間のかかっている定型業務を1つだけ選び、その担当者と一緒に「AIに渡せる部分はどこか」を30分だけ棚卸ししてみる。

02

「AIネイティブな会社に淘汰される危機」——崩れる第三次産業の正体

物を作らない産業がAIネイティブ企業に淘汰される危機を示す図解

続けて中島さんは、物を作らずコンピューターだけを使いこなしてきた業種への警告を語っている(3:45頃〜)。

中島聡さん

「非常なる危機に、要はAIネイティブな会社に淘汰されてしまう危機に瀕してますけど」(3:45

「危機」という言葉、正直、他人事には聞こえなかった。20代の頃、投資の失敗と連帯保証、詐欺被害が重なって数億円の借金まで追い詰められ、体重は134kgまで増えたことがあります。あの頃の自分は、まさに中島さんの言う「淘汰される側」の心理そのものだった。何かを変えなきゃと分かっていても、目の前の仕事を回すだけで精一杯で、構造そのものを疑う余裕がありませんでした。危機って、外からいきなり降ってくるものじゃなくて、変わらなくていい理由を探し続けた時間の分だけ、静かに積み上がっていくものなんだよね。中島さんが「第三次産業の根本的な崩壊」と表現したのも、ある日突然じゃなくて、何年もかけて積もった変化の結果が、AIという形で一気に表に出てきただけなんだと思う。

自社が「物を作らずコンピューターだけを使いこなす」側に寄っていないか、今日中に1つの部署だけ棚卸ししてみる。

03

「日本の大学は存在価値をなくしてる」——中島聡さんの持論と、高専が持つものづくりの資産

大学のぬるま湯と高専のものづくり教育の対比を示す図解

日本とアメリカの大学教育を比べながら、中島さんはかなり踏み込んだ発言をしている(4:39頃〜)。

中島聡さん

「割と昔からこの話は言ってるんだけど、日本の大学って本当に存在価値をなくしてると僕は思う」(アメリカは入学後も勉強しないと落第するが、日本は入学後ぬるま湯でも新卒一括採用で就職できる「昭和の名残」があると指摘)(4:39)。あわせて「あと学校だとやっぱり高専とか」(4:36)と、高専をものづくり教育の資産として評価している。

これ、自分の経歴を思い出しながら聞いてた。私は中卒フリーターで、実家の惣菜屋「山口屋」で商売っ子として育ち、リフォーム会社でWEB集客を独学で覚えて、EC事業で月商6000万円まで伸ばした経験があります。大学で学位をもらったから今があるわけじゃない。言葉と写真と導線で人の行動を変える魔法に、現場で独学で魅了された結果なんです。中島さんが批判してるのは大学という制度そのものというより、「学歴という見た目さえ整えば中身が伴わなくてもいい」というぬるま湯の構造だと思う。高専が評価されるのも、手を動かして作れるかどうかで判断される場所だからです。学歴の有無より、何を作れるか——そこに戻る時代が来てるんだよね。

学歴や資格を待たずに、今日からYouTubeや無料ドキュメントで1つだけ実務スキルを独学で試してみる。

04

「アメリカが必要とするサプライチェーンのパートナーになる」——第二次産業に眠る逆転チャンス

日本の第二次産業と現場の職人技が再評価されるチャンスを示す図解

大学批判の後、中島さんの話は日本の製造業への期待へ切り替わる(7:38頃〜)。

中島聡さん

「アメリカが必要とするサプライチェーンの主要なパートナーになる、というところが僕は逆に大チャンスだと思ってます」(7:38

動画にはこの直後、工場で機械を操作する職人の映像が差し込まれていて、日本の「巧みの技」をフィジカルAIに取り込んでビジネス化すべきだという話に続いていく。AIの人なのに一番大事にしてるのはリアルの手触りだ、というのが私の実感でもあります。AIは横に広げてくれるけど、人間は「五感で感じた現場」からしか縦に掘れない。食材の買い出しで常連客と交わす一言、紙のノートに手で書く時の感触……画面の中だけで完結する仕事には、この奥行きが出てこないんだよね。中島さんの言う「日本・韓国がサプライチェーンの一部になる」チャンスも、結局は誰かが実際に手を動かして材料に触れ続けてきた蓄積の上にしか成立しない。第二次産業がチャンスなのは、AIに一番真似されにくい「現場」がそこに残っているからだと思います。

自社の現場(工場・厨房・接客など)で「AIには真似できない手の技」を1つ書き出し、言葉にしてみる。

05

「今のAIにはちょっと無理な仕事を頼むぐらいがいい」——生産性が2〜3倍・10倍になるまでの道

AIに仕事を渡す実験を繰り返すと生産性が上がることを示す図解

中島さん自身の実験も語られている。半年ほど前から、雇っているエンジニア2人に指示を変えたそうです(9:47頃〜)。

中島聡さん

「AIにプログラムを書かせるっていうことによって自分の生産性を上げるようにっていう指示を出してるんです」(最初はクオリティも時間も悪化するが、繰り返すことで生産効率が2〜3倍、最終的に10倍になる)(9:47

さらに中島さんは「実は今のAIにはちょっと無理な仕事を頼むぐらいが一番いいんです」(12:21)とも語っていて、波乗りに例えて「波が来てからじゃなく、波よりちょっと先を行く」ことを勧めている。これ、震えた。私自身も、Claude Codeを使ったチームで「委ねるOS」を今まさに実践している最中で、未完成でも出す、作業を人に委ねるという最初の一歩をようやく踏み出したところです。渡した直後は「本当にこれでいいのか」という落ち着かない気持ちが今でも残っている。でも、渡してみて初めて分かることの方が多かった。中島さんの「無理な仕事を頼む」も、私の「委ねる」も、根っこは同じで、渡した直後は必ずクオリティが落ちる時期がある——そこで戻さずに続けられるかどうかが分かれ目なんだと思う。

今週、自分にしかできないと思い込んでいる仕事を1つAIに渡し、最初の出来が悪くても3回だけ繰り返してみる。

06

「結局本物がいいっていうのは残る」——AIに渡せない人間の価値

AIが賢くなっても人間にしか決められないビジョンと本物の価値を示す図解

動画の最後、「人にしかできない領域とは」という問いに、中島さんはこう答えている(14:06頃〜)。

中島聡さん

「でも結局本物がいいっていうのは、ずっと僕、残ると思うんですよ」(本物のワンピース、本物のドラゴンボールが見たいという人間心理は消えないという文脈)(14:06

続けて「AIにとってどういう世界がいいとか、どういう人々に将来どんなライフスタイルを持ってほしいとかっていうビジョンは存在しないんです」(14:44)とも語っていて、ここが一番刺さった部分でした。私は「積み減らした先に残るのは、感じる・味わう・今ここ」だと考えていて、AIに委ねて仕事を手放しても、五感で味わう時間がなければ「出汁のない料理」を量産するだけだと思っています。ビジョンって、頭で作文するものじゃなくて、五感で「これは本物だ」と感じた経験の積み重ねからしか出てこない。だから、AIがどれだけ賢くなっても、「どういう世界がいいか」を決める役目だけは人間から離れないんだと思う。本物を見分ける舌を持ってるのは、結局、現場で味わい続けた人だけなんだよね。

今日、仕事をAIに渡して浮いた時間のうち10分だけ、画面を見ない「五感で味わう」時間に使ってみる。

FAQ

よくある質問

Q. 「経理20人を3人にできる」は、結局リストラの話じゃないの?

A. 中島さんは動画の中で「20人を3人に減らせという話ではない」とはっきり補足している。人を減らす目標を先に置くのではなく、AIに1人分の作業を渡す実験をまず1つやってみて、そこから浮いた時間で何をするかを考えるという順番だと理解するのが正しい。

Q. 大学に行かなくても、中島さんのようなキャリアは目指せる?

A. 中島さん自身は大学院修了の経歴を持つ。動画で批判されているのは大学という制度そのものではなく、「学歴という見た目さえ整えば中身が伴わなくてもいい」というぬるま湯の構造。私自身は中卒フリーターから独学でWEB集客を覚えた経験があり、学歴の有無より何を作れるかが問われる時代になってきていると感じている。

Q. AIに仕事を渡すと、最初は本当にクオリティが落ちるの?

A. 中島さんは「必ず出る」と明言している。私自身もLIVE配信を仲間に委ねた直後は複雑な気持ちがあった。ただ、そこで戻さずに繰り返すことで、中島さんの場合は生産効率が2〜3倍、最終的に10倍になったと語っている。

MATOME

まとめ——渡すのは仕事、残すのは判断

16分の動画を見終わって残ったのは、「生産性を上げる話」と「人にしかできない話」は矛盾しないという気づきでした。経理の仕事をAIに渡すことと、ビジョンを人間が持ち続けることは、同じ一つの動きの表と裏なんだと思う。中島さんの言葉を借りるなら、AIに渡していいのは作業で、渡せないのは「どういう世界がいいか」を決める役目です。この線引きさえ持っておけば、渡すことは怖くない。

大学教育への批判も、第二次産業への期待も、根っこは同じ場所につながっている。学歴という見た目ではなく、実際に手を動かして何を作れるか——ここに戻る流れが、日本にとってのチャンスになります。あなたなら、今すぐAIに渡せる仕事を1つ、思い浮かべられますか?

COLUMN

出汁は自分で取る、切るのはAIに任せる

出汁は自分で取る、切るのはAIに任せるというひろくんのコラム挿絵

この動画を見ながら、私はずっと台所のことを考えていました。経理の仕事も、プログラムのコードも、料理でいえば下ごしらえの工程です。野菜を切る、素材を計量する——ここはAIという新しい包丁に任せて、どんどん速くしていい。でね。任せられないのは、味見をして「これでいい」と決める最後の一口だけなんだよね。

20代で数億円の借金を抱えて134kgまで太った頃の私は、下ごしらえも味見も全部一人で抱え込んでいました。誰にも渡さず、誰にも味見してもらわず……。結果、鍋はずっと同じ味のまま煮詰まって、焦げついていきました。抱え込みOSの正体は、実はレシピを疑う余裕すらなかったことだったんだと思う。

がんで倒れて朝LIVEを手放さざるを得なかった時、初めて「切る作業」を他人に渡す経験をしました。賢いAIより委ねるAIの方が結局うまくいくと気づいたのも、あの時期です。渡してみたら、鍋の火加減はむしろ安定した。自分一人で握っていた包丁を手放したら、味そのものは変わらなかったんだよね。

ただし、最後に鍋の蓋を開けて「うん、これでいい」と頷くのは、今もずっと私の仕事です。「ここだけは人間が押す」という線を先に決めておくから、安心して包丁をAIに渡せる。中島さんの言う「本物」も、結局はこの最後の一口のことなんだと思う。

未完成でもいい。切る速さは日々AIに追い越されていきます。それでも、味見して頷く役目だけは、渡さずに残しておく——それが私の「委ねるOS」の、今の現在地です。

LINK

関連記事

REF

参考リンク

📺 今回紹介した動画

タイトル【中島聡】AIは〇〇が大チャンス / ヤバすぎるAIの使い方 / AI企業に勝つ方法 / AI教育の極意
チャンネルビジネス+ITチャンネル
出演中島聡さん(エンジニア・起業家・エンジェル投資家)/聞き手: ビジネス+IT編集長 松尾慎司さん
URLhttps://www.youtube.com/watch?v=O3SsjzNUSpA

🎁 無料プレゼント

Aiport(ClaudeCode AIエージェント実践会)

ClaudeCodeでAI秘書+分身AI+AIカンパニー無料で作れるキット&解説動画をプレゼント!

▶ 無料で入会してキットを受け取る

🤖 AI生成コンテンツについて

この記事はAIツール(Claude Code)を活用して制作しています。構成・文章生成にAIを使用し、最終的な内容の確認・編集・公開判断はひろくん(田中啓之)本人が行う。「分身AIひろくん」(bunshin-ai.com)とは別のコンテンツです。

関連記事