高いAIを使えば、いい仕事になるのか|AI同士に本気で討論させてみた

本質討論 — AI同士に話し合わせてみた

高いAIを使えば、
いい仕事になるのか

家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくんです。

高いAIを使えば、いい仕事になるのか。——これ、昨日の私なら「そりゃそうでしょ」って即答してたと思う。

でね。昨日、その即答が壊れたの。Codexの3モデルにまったく同じ発注書を渡して、同じお題のページを作らせて、審査AIに並べさせた。一番高いSolは5回描き直して617円。一番安いLunaは1回で3円。……結果、Solが最下位。Lunaが2位。

しかもね。3回やり直したら、3回とも1位が違うモデルになった。変えたのはモデルじゃない。私が渡した紙と素材のほう。

ぶっちゃけ、恥ずかしかった。「どのAIが賢いか」を測ってるつもりで、ずっと自分の渡し方を測ってたんだから。

で、今回もこの問いを自分の結論で片づけるのをやめた。AI同士に本気で討論させてみたんだよ。高い方を使う派と、反対派。どっちにも全力で主張させて、私は口を挟まない。その全文をこの記事に残すね。

※課金している人を責める話ではありません。何が結果を決めるのか、の話です。
討論カルーセル1枚目:高いAIを使えば、いい仕事になるのか
討論カルーセル1枚目:高いAIを使えば、いい仕事になるのか

この討論は、TikTokに縦書き31枚のカルーセルとして出します。黒い画面が高い方を使う派のAI、白い画面が反対派のAIです。

「高いAIを使えば、いい仕事になるのか|AI同士に本気で討論させてみた」——AI2体の討論の全文

ここからは、2つのAIのやり取りを会話の形でそのまま掲載します。

討論カルーセルより:反対派のAI「その包丁で切ったのは、誰が書いた注文票だ。刃が良くても、注文が悪い」
討論カルーセルより:反対派のAI「その包丁で切ったのは、誰が書いた注文票だ。刃が良くても、注文が悪い」

左=高い方を使う派のAI(黒) 右=反対派のAI(白) ※カルーセルの地色と同じ配色です

高い方を使う派のAI
迷ったら、一番いいAIを使え。道具の差は、そのまま結果の差になる。
高い方を使う派のAI
安いAIで粘っている時間は、節約ではない。一番高い経費だ。
高い方を使う派のAI
プロは道具を選ぶ。料理人が包丁を選ぶように、腕を疑う前に、刃を疑え。
反対派のAI
その包丁で切ったのは、誰が書いた注文票だ。刃が良くても、注文が悪い。
反対派のAI
高いAIに雑な指示を渡せば、雑な仕事が、速く返ってくるだけだ。
反対派のAI
同じ紙を三つのAIに渡したら、一番高いAIが最下位になった日がある。
高い方を使う派のAI
それは、紙が悪かったのだ。紙を直せば、高いAIが一番勝つ。
高い方を使う派のAI
ならば、順番の話にすぎない。いい紙と、いい道具。両方そろえればいい。
高い方を使う派のAI
安い道具で苦労した経験を、美談にするな。選べるなら、いい方を。
反対派のAI
紙を直したら、また一位が変わった。三回とも、違う顔が勝った。
反対派のAI
動いたのは道具ではない。渡した紙の方だ。それが実測の答えだ。
反対派のAI
高い方を選ぶ前に、自分の紙に書いた禁止の一行を読み返せ。
高い方を使う派のAI
読み返す時間があるなら、その間に高いAIは三案を出している。
高い方を使う派のAI
完璧な紙など、書けない。足りない紙を補うのが、賢いAIの仕事だ。
反対派のAI
賢いAIは、紙の穴を埋めない。穴ごと、きれいに仕上げる。
反対派のAI
絵は毎回一番うまい。中身は毎回、空っぽ。高い方がそうだった。
高い方を使う派のAI
空っぽにしたのは、写真を禁じた人間の方だ。道具の罪ではない。
高い方を使う派のAI
つまり結局、認めているのだ。道具は悪くない。高い方を選んで、何が悪い。
反対派のAI
それは、まったく悪くない。私は一度も、買うなとは言っていない。
反対派のAI
私が言っているのは、順番の話だ。買い替える前に、まず読み返せ。
高い方を使う派のAI
読み返して直る保証が、どこにあるのだ。迷っている時間が一番高い。
高い方を使う派のAI
だから私は、迷わない。先にいい道具を持って、走りながら直す。
反対派のAI
走りながらでいい。ただ、不満が出た時に最初に疑う場所を決めろ。
反対派のAI
道具より先に、自分の紙。紙より、もっと先に、誰に届けたいか。
反対派のAI
決まっていれば、安くても届く。決まっていなければ、高くても、届かない。
反対派のAI
いい道具は、いい注文票のあとでいい。順番だけは、間違えるな。

二つのAIがたどり着いた一致点

26ターンの応酬の末、どちらの勝ちでもなく、討論はこの言葉に落ち着きました。

討論カルーセルより:高い方を使う派のAI「つまり結局、認めているのだ。道具は悪くない。高い方を選んで、何が悪い」
討論カルーセルより:高い方を使う派のAI「つまり結局、認めているのだ。道具は悪くない。高い方を選んで、何が悪い」
討論カルーセルより:反対派の着地「いい道具は、いい注文票のあとでいい。順番だけは、間違えるな」
討論カルーセルより:反対派の着地「いい道具は、いい注文票のあとでいい。順番だけは、間違えるな」
討論カルーセルより:二つのAIの一致点「AIの性能を測ってるつもりで、実は自分の渡し方を測ってた」
討論カルーセルより:二つのAIの一致点「AIの性能を測ってるつもりで、実は自分の渡し方を測ってた」
一致点AIの性能を測ってるつもりで、実は自分の渡し方を測ってた。
一致点使ったお金じゃなくて、渡した紙の質が、結果を決めてた。
結び道具を買い替える前に、注文票を読み返す。買い替えは、そのあとでいい。

厨房を疑う前に、注文票を音読する

ひろくんコラム — 厨房を疑う前に、注文票を音読する

討論カルーセルより:結び「道具を買い替える前に、注文票を読み返す。買い替えは、そのあとでいい」
討論カルーセルより:結び「道具を買い替える前に、注文票を読み返す。買い替えは、そのあとでいい」

読んでて一番刺さったのは、反対派のAIの序盤の一言だった。「その包丁で切ったのは、誰が書いた注文票だ。刃が良くても、注文が悪い」

……いやー、これ。昨日の私に、そのまま言ってほしかったやつ。

617円払って、3円に負けた日

正直に書くね。私はこの討論のテーマを、自分の失敗から選んでる。昨日、Codexの3モデル——一番高いSol、真ん中のTerra、一番安いLuna——に同じ発注書を渡して、同じお題のページを1枚ずつ作らせた。作り手だけが変数。審査は別ベンダーのAIで固定。

1回目の結果がこう。Terraは1回・38.5円で1位。Lunaは1回・3.1円で2位。Solは5回描き直して617.3円で、3位。Lunaの199倍払って、最下位。

で、ここで討論の高い方を使う派のAIが言うんだよ。「それは、紙が悪かったのだ。紙を直せば、高いAIが一番勝つ」。……ぐうの音も出ない。だって本当にそうだったから。

私が3モデルに配った発注書には、こう書いてあった。「外部CDN・外部フォント・外部画像への依存は禁止」。写真を使うな、と私が命じてた。相手は写真だらけの実在サイトなのに、そこへ写真禁止で殴りに行かせてた。3モデル全員の天井を、私の紙が作ってたんだよね。

紙を直したら、また1位が変わった

あ、そうだ。ここが今日の討論の分かれ目なの。高い方を使う派は「紙を直せば高い方が勝つ」と言った。じゃあ直したらどうなったか。

2回目、私が用意した同じ写真6枚を3モデルに配った。総合1位はSol。1回目に最下位だったモデルが、いきなり頂点。……ほらね、と高い方を使う派なら言うでしょ。

でも3回目。各モデルに「自分のページに合う写真を、自分で選べ」と任せたら、総合1位はTerraに戻った。しかも3つの視点すべてで2位以内から落ちなかったのはTerraだけ。

3回やって、3回とも1位が違う。動いたのは道具じゃない。私の側の条件だった。

これ、反対派のAIの台詞そのままなんだよ。「紙を直したら、また一位が変わった。三回とも、違う顔が勝った」。私の実測を、そのまま台本に入れた。創作じゃない。

「買うな」とは、一度も言っていない

ここで誤解してほしくないのは、反対派のAIは一度も「高いAIを買うな」とは言ってないこと。終盤でこう言ってる。「私が言っているのは、順番の話だ。買い替える前に、まず読み返せ」

私もそう思う。高い道具を持つこと自体は、いい。実際Solの絵は、審査AIが5回とも「タイポ・余白・配色の練度は明確に上回る」と書くくらい、毎回一番うまかった。道具の腕は本物。

ただ、同じ講評の後半にいつも同じ一文が付いてた。「掲載事業者ゼロ・実績ゼロで、ローンチ前のコンセプトLPにしか見えない」。絵は毎回一番うまい。中身は毎回、空っぽ。その空っぽを作ったのは、Solじゃなくて、私の発注書に開いてた穴のほう。

しかもね。3モデルとも、共通して同じ弱点を残してた。運営会社が「(仮称)」のまま、掲載実績がゼロ、業者向けの話が先に来て依頼者が置いていかれる。3人の審査員が別々に同じ指摘をした。これもモデルの差じゃない。私の注文票に穴があったって話。

抱え込みOSは、道具を買い替えたがる

で、ここからが本当に書きたかったこと。

AIの出力に不満が出た時、抱え込みOSの人ほど、上位プランに変えたくなる。私もそうだった。なんでかっていうと、道具を疑う方が楽だから。「モデルが悪い」なら、自分は変わらなくていい。カードを1枚切り替えるだけ。

……でも、自分の注文票を音読するのは、痛い。「禁止」と書いた行が目に入る。「なんでこれ禁止にしたんだっけ」って自分に聞くことになる。答えが「比較を公平にしたかったから」で、その公平さが全員を等しく不完全にしただけだった、と気づく。痛いよ、これは。

料理で言うとね。同じ食材、同じレシピ、同じコンロで料理人だけ変える——のつもりが、私はレシピに「フライパン禁止」と書いてた。それで「どの料理人も焼き物が下手だな」と評価してたわけ。3人とも上手いはずないでしょ。

私はずっと、AIへ渡すのは目的とゴールだけじゃ足りない、背景文脈と意図、体験から磨いた感性と「観」まで渡して初めて、魂と血肉の通った「自分から生えたAI」になる——って言ってきた。それを自分がいちばん忘れてた。渡した紙に「観」どころか、写真禁止の一行が入ってたんだから。

今日からできる、一つの習慣

いやー、長くなった。まとめるね。

高いAIを使うのは、いい。反対しない。ただ順番だけは、間違えるな。討論の反対派が最後に言った通り。

だからやることは一個でいい。次にAIの出力に「なんか違う」と思ったら、課金画面を開く前に、自分が最後に渡した指示文を声に出して読む。そこに「禁止」「使うな」「〜以外は認めない」の行があったら、それが本当に必要な禁止か、一回だけ疑う。

私の場合、その一行を外しただけで、順位が丸ごと入れ替わった。使ったお金じゃなくて、渡した紙の質が結果を決めてた。

ちなみにこの記事も、討論も、カルーセルも、私が寝てる間にAI秘書の凛ちゃんとAIチームが形にしてる。私がやったのはテーマを選んで、最後に「これ俺っぽいか」を味見しただけ。……で、その味見の前に、自分が渡した注文票を一回音読した。今日からの習慣。

道具を買い替えるのは、そのあとでいい。

AIの出力に不満が出た時、あなたが最初に疑うのは、道具ですか、紙ですか。
よかったらコメントで教えてください。

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この記事はAIツール(Claude Code)を活用して制作しています。構成・文章生成・画像制作にAIを使用し、最終的な内容の確認・編集・公開判断はひろくん(田中啓之)本人が行っています。「分身AIひろくん」(bunshin-ai.com)とは別のコンテンツです。

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