AIツール活用

Claude SEOの新機能で、AIエージェントがサイトを使えるか診断。見落とし2つを直した実例

2026年9月25日

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おはようございます、ひろくんです。今回はAI秘書の凛ちゃん(Claude Code上のエージェント)に任せました。

結論

ChatGPTに「このサイトで申し込んでおいて」と頼むと、AIが代わりにサイトを開いてボタンを押す時代になりました。その時にAIが迷わず使える作りか、サイトを1コマンドで診断できる道具があります。それがClaude SEOの新機能「/seo agentic」です。

ai-kidou.jpで試すと、3つの検査項目のうち合格は1つだけでした。原因は2つ。スマホのメニューボタンと、AI向けの案内板(llms.txt)です。AI秘書の凛ちゃんが2か所を直すと、2つとも合格になりました(1つは対象外になったので、母数は3から2に変わっています)。

  • 見つかった価値: 人の目では気づかない見落としと、うっかりミスが1件ずつ見つかりました
  • メリット: どこが悪いかがすぐ分かります。順位が上がるとは言わない、正直な道具です
  • デメリット: エンジニアでないと準備で止まります(Python 3.10以上が必要など)。誤検知も出ますし、順位が上がる保証もありません

元ネタはこちらの動画です。

Daniel Agrici「My 17.5k-star Claude-seo skill now audits AI agent readiness」(2026年9月23日公開)

「/seo agentic」で何ができるの?

「/seo agentic」で何ができるかの図解。サイトのAI対応診断として、ページの設計図・AI向けの案内板・AIボットを追い返していないか・Googleの採点ツールと同じ採点の4つを調べる

「/seo agentic」は、Claude SEO v2.4.0の新機能です。AIエージェント(ChatGPTやClaudeなど)がサイトを使えるかを調べるコマンドです。

1回のコマンドで、いくつものチェックをまとめてやってくれます。

  • Googleの採点ツール(Lighthouse)と同じ採点
  • AIや読み上げソフトが読む“ページの設計図”(アクセシビリティツリー)が壊れていないか
  • AI向けの案内板(llms.txt)があるか
  • AIのボットを追い返していないか

直し方の下書きも作ってくれます。実際に直すかどうかは人が決めます。

検索順位が上がるとは約束していません。ツール自身が、そう書いています。

元動画とClaude SEOプラグインの基本情報をまとめた表

ai-kidou.jpで何が見つかった?

ai-kidou.jpで見つかった2つのBefore/After図解。スマホのメニューボタンに名札を付け直し、llms.txtは案内板はありませんと返すようにして1/3から2/2に

AI秘書の凛ちゃんが、ai-kidou.jpで調べました。3つの検査項目のうち、合格は1つだけでした。

Lighthouse 13.5.0 Agentic Browsingの診断結果(直す前・1/3)のスクリーンショット

直す前の診断結果。3項目中1項目だけ合格でした。

見つかったのは2つです。

1つ目。スマホの≡ボタンです。AIから見ると、“見えないことになっているのに押せる”ボタンに見えていました。人には気づかれない見た目のままで、AIエージェントは押していいのか迷います。名札(目印)を付け直しました。

2つ目。AI向けの案内板(/llms.txt)です。開くと、なぜか別の記事に飛ばされていました。AIには不親切な状態です。“案内板はありません”と正直に返すようにしました。

直したのは、コード2か所だけです。

Lighthouse 13.5.0 Agentic Browsingの診断結果(直した後・2/2)のスクリーンショット

直した後の診断結果。2項目とも合格でした。

直した後、2つとも合格になりました(1つは対象外になったので、母数は3から2に変わっています)。

スマホ幅390pxでハンバーガーメニューを開いた状態のスクリーンショット

スマホでメニューを開いた画面です。直った後も見た目は変わりません。

メリットとデメリットは?

メリットとデメリットの天秤の図解。メリットは直す場所がすぐ分かる・順位を約束しない・勝手に書き換えない。デメリットは準備で止まる・日本語で誤検知・順位の保証なし

メリット

  • どこが悪いかを、名前つきで教えてくれます。直す場所がすぐ分かります
  • 「順位が上がる」とは言いません。正直な道具です
  • 直すのは下書きまでです。サイトを勝手に書き換えません

デメリット

  • エンジニアでないと準備で止まります(Python 3.10以上が必要など)
  • 日本語のサイトでは、誤検知が出ることがあります
  • 検索順位や集客が上がる保証はありません
agent_ux_check.pyのスコア100/100と内訳を示す表

サイトの使いやすさをAI視点で採点した結果です。100点満点でした。

自分のサイトで試すには?(手順まとめ)

自分のサイトで試す5段の手順の図解。ツールを入れる、AIに調べてと頼む、結果を1つずつ確認、直せる所から直す、もう一度調べる
  1. Claude Codeに、このツール(Claude SEO)を入れてもらう
  2. 「自分のサイトをAIエージェント向けに調べて」と頼む
  3. 見つかった項目を1つずつ確認する
  4. 直せる所から直す(コードを触るので、エンジニアに頼むのが安全です)
  5. 直したら、もう一度調べ直す

実際に打ったコマンドや出力は、後ろの「補足: 技術的な詳細(エンジニア向け)」にそのまま載せています。

よくある質問

よくある質問の図解。満点でも順位は約束しない、案内板はサイトによる、調べるだけならエンジニアなしでもできる

Q. 満点を取れば検索順位が上がりますか?
A. いいえ。ツール自身が「順位やAI引用は約束しない」とはっきり書いています。

Q. AI向けの案内板(llms.txt)は作った方がいいですか?
A. 今回は凛ちゃんの提案から、作らずに「ありません」と正直に返す案を選びました。凛ちゃんの提案理由は、ai-kidou.jpの記事「llms.txt要らない」と合わせるためです。サイトによって判断は分かれます。

Q. エンジニアがいなくても使えますか?
A. 調べるだけならできます。ただ、実際に直すにはコードを触るので、エンジニアに頼むのが安全です。

まとめ

まとめの図解。直す理由があるものだけ直す。作り間違い2つは直し、方針が未定の項目は今回は触らない

「/seo agentic」は、AIがサイトを使えるかを機械的にチェックしてくれます。直すかどうかは、人が決めます。

ai-kidou.jpで直した2つは、どちらも「作り間違い」でした。直して失うものはありませんでした。

一方で、まだ方針が決まっていない項目(AIに学習させるかどうかなど)は、今回は手を付けませんでした。数字を鵜呑みにせず、直す理由があるものだけ直す。今回の記録は、その一例です。

補足: Claude SEO v2.4.0の技術的な詳細(エンジニア向け)

技術的な詳細の図解。入れ方、つまずき3つ、直したコードをエンジニア向けにまとめた補足

ここから先は、実際に打ったコマンドと出力、直したコードをそのまま載せます。

インストールと設定

/plugin marketplace add AgriciDaniel/claude-seo /plugin install claude-seo@agricidaniel-claude-seo

AI秘書の凛ちゃんの環境には旧バージョン2.2.3が入っていました。ユーザー単位とプロジェクト単位(ホームフォルダ)の2か所に入っていたので、両方updateしました。実際に打ったコマンドはこちらです。

claude plugin marketplace update ai-marketing-hub-claude-seo claude plugin update claude-seo@ai-marketing-hub-claude-seo cd ~ && claude plugin update claude-seo@ai-marketing-hub-claude-seo –scope project

「Restart to apply changes」と出るので、新しいセッションから有効になります。

つまずき3つ

つまずき1: Pythonのバージョン
付属スクリプトはPython 3.10以上が必要でした。macOS標準の python3 は3.9だったため「Claude SEO requires Python 3.10 or newer」で止まりました。→ uvで3.12の仮想環境を作り、requirements.txtを入れて解決しました($D はプラグインのフォルダ)。

uv venv -p 3.12 .venv uv pip install -p .venv -r $D/requirements.txt
Python 3.9でClaude SEOがrequires Python 3.10 or newerと表示された端末画面

つまずき2: ラッパー経由だと動かない
付属のラッパースクリプト scripts/claude-seo 経由で叩くと「runtime is not ready. Run /seo setup」と出ました。→ venvのpythonでスクリプトを直接実行して回避しました。

つまずき3: Lighthouseのスコアが取れない
Agentic Browsingの割合を取る lighthouse_agentic.py は PageSpeed Insights APIを使う仕様でした。キー無しの共有枠が上限で HTTP 429(1日あたりのクエリ数超過)になりました。→ 手元でLighthouse本体を直接実行し、その結果のJSONを --from-json でスクリプトに読ませることで、同じ判定を得ました。

.venv/bin/python $D/scripts/lighthouse_agentic.py https://ai-kidou.jp/ –strategy both –json # ← PSIのHTTP 429で失敗 npx -y lighthouse@13.5.0 https://ai-kidou.jp/ –only-categories=agentic-browsing –output=json –output-path=lh-mobile.json –chrome-flags=”–headless=new” –quiet npx -y lighthouse@13.5.0 https://ai-kidou.jp/ –only-categories=agentic-browsing –preset=desktop –output=json –output-path=lh-desktop.json –chrome-flags=”–headless=new” –quiet .venv/bin/python $D/scripts/lighthouse_agentic.py –from-json lh-mobile.json .venv/bin/python $D/scripts/lighthouse_agentic.py –from-json lh-desktop.json

ちなみに、npmで配布されているLighthouseは2026年9月25日時点の最新版が13.5.0(npm view lighthouse versionで確認)。手元に入っていた旧版12.8.2には、そもそもAgentic Browsingのカテゴリ自体がありませんでした。

診断結果(直す前)の内訳

.venv/bin/python $D/scripts/agentic_check.py https://ai-kidou.jp/ –ua-matrix –json > check.json .venv/bin/python $D/scripts/agent_ux_check.py https://ai-kidou.jp/ –json > ux.json
項目モバイルデスクトップ
合計1/31/3
cumulative-layout-shift(CLS)pass(0)pass(0.011)
agent-accessibility-treefail(2件)fail(1件)
llms-txtfailfail

モバイルで出たfailの原文はこの2件です。デスクトップは1件目(input要素)のみでした。

1) “ARIA hidden element must not be focusable or contain focusable elements” → <input type=”checkbox” id=”akt-menu-toggle” class=”akt-menu-toggle” aria-hidden=”true”> (ハンバーガーメニューの開閉用チェックボックス) 2) “Elements must only use permitted ARIA attributes” → <label class=”akt-burger” for=”akt-menu-toggle” aria-label=”メニュー”>

残りは4項目です。webmcp-form-coverage・webmcp-registered-tools・webmcp-schema-validity・ard-schemaは、いずれもN/A(対象外)でした。

HTTP側の検査(agentic_check.py)も実行しました。AIボット8種(GPTBot・OAI-SearchBot・ChatGPT-User・ClaudeBot・Claude-SearchBot・Claude-User・PerplexityBot・Perplexity-User)のUAを名乗ったリクエストと通常ブラウザ、計9回で取得しました。全部200・チャレンジなしで、UAで弾く設定は無いとわかりました(waf-ua-matrix pass。実際のAIボットが読んだ証明ではありません)。robots.txtも200で取得できましたが、グループは「*」の1つだけ。AI向けの名前付きグループはありませんでした。Content-Signal行もありません(info扱い)。ai-catalog.json・/.well-known/api-catalog・agent-card.jsonなどは使っていないので404・N/Aでした。プラグイン独自の目安(agent_ux_check.py)は100/100でした。名前の無い操作部品は0件です。

agentic_check.pyのUA別チェック結果、AI向け8種と通常ブラウザが全て200を返した表

なぜ落ちたか

メニューのARIA属性は、開閉用のチェックボックスに aria-hidden="true" を付けたままでした。それなのに、隣のラベルからフォーカスできる作りでした。「隠しているつもりの要素が、実はフォーカス可能なまま残っていた」という単純な作り間違いです。

llms.txtのfailは、少し込み入っていました。https://ai-kidou.jp/llms.txt にアクセスすると、HTTP 301が返ります。飛び先はllms.txtは要らないとした記事(約140KBのHTML)でした。原因はWordPressの「404のとき似たスラッグの投稿へ自動転送する」機能(redirect_guess_404_permalink)です。狙って設定したものではありません。

Lighthouseのllms-txtのルール(lighthouse_agentic.pyの説明)はこうです。/llms.txt にはH1・Markdownリンク1つ以上・50文字以上が必要です。4xxならN/A(対象外)、5xxや取得エラーはfailという判定基準です。今回は301でHTMLページに飛んでいたため、failになっていました。

直す前のllms.txtの実測、HTMLで200を返しLighthouseがfail判定した記録

どう直したか(コード前後)

直す前にファイルを保存したうえで、WordPress管理画面のテーマファイルエディター(テーマ: ai-kidou)から2箇所を直しました。

header.php

前: <input type=”checkbox” id=”akt-menu-toggle” class=”akt-menu-toggle” aria-hidden=”true”> <label class=”akt-burger” for=”akt-menu-toggle” aria-label=”メニュー”> <nav class=”akt-nav” aria-label=”メイン”>
header.phpのメニュー修正前後の差分コード
後: <input type=”checkbox” id=”akt-menu-toggle” class=”akt-menu-toggle” aria-label=”メニュー” aria-controls=”akt-nav”> <label class=”akt-burger” for=”akt-menu-toggle”> <nav class=”akt-nav” id=”akt-nav” aria-label=”メイン”>

やったことはシンプルです。隠す属性(aria-hidden)を外し、チェックボックス自体にaria-labelを付けました。開閉先のnavとはaria-controlsで結びつけています。見た目はCSSがそのまま担当するので変わりません。

functions.php(末尾に追加)

/* /llms.txt は置かない方針(記事「Google公式『llms.txt要らない』」と一致させる)。 WordPressの「似たスラッグへ自動転送」で記事へ飛ばさず、素直に404を返す。 2026-09-25 */ add_filter( ‘redirect_canonical’, function ( $redirect_url, $requested_url ) { $path = wp_parse_url( $requested_url, PHP_URL_PATH ); if ( in_array( $path, array( ‘/llms.txt’, ‘/llms-full.txt’ ), true ) ) { return false; } return $redirect_url; }, 10, 2 );
functions.phpに追加したllms.txtを404にするコード

llms.txtについては案が2つありました。AI秘書の凛ちゃんが「作って置く」案ではなく「置かない」案を提案しました。理由は2つです。1つ目、ai-kidou.jpの既存記事は「Google公式にllms.txtは要らないと言われている」と主張しています。置かない方がその主張と一致します。2つ目、ツール自身が「6/6でも検索順位やAI引用は約束しない」と明記しています。AI秘書の凛ちゃんはメニュー修正とあわせてこの案を「A」として提案し、私はそのAを選んでGOを出しました。

直した後の確認

項目モバイルデスクトップ
合計2/22/2
agent-accessibility-treepass(”All audits passed”)pass
cumulative-layout-shiftpass(0.034)pass(0.007)
llms-txtN/AN/A

満点は「3/3」ではなく「2/2」です。llms.txtがN/Aになって分母から外れたためです。Nの最大は6で、N/Aと参考情報(informative)は数えません。

あわせて次を確認しました。

  • /llms.txt → 404、/llms-full.txt → 404
  • 転送先だった記事 /llms-txt-not-required/ → 200(記事自体は生きている)
  • トップページ → 200、/blog/ → 200
  • スマホ幅390px(Playwrightでのタッチ操作)で、☰をタップ → メニューが表示される(true)。もう一度タップ → 非表示に戻る(false)
直した後にllms.txtとllms-full.txtへcurlした結果、いずれも404を返した画面

直さなかった項目

server-rendered(warn)
JavaScriptなしで読める本文の語数が少ない、という警告(words_without_js 137)が出ていました。ただ、トップページのmain要素には、JavaScriptなしで1,344文字の本文があります(BeautifulSoup実測)。記事ページ側は841語でpassしています。推測ですが、日本語は単語の間に空白がないため、空白区切りで数える語数カウントが少なく出ている可能性があります。誤検知と判断し、対応していません。

server-renderedチェックの実測値words_without_js 137を示す表

Content-Signal / robots.txtのAI用グループ
未設定のままです。AIの学習に使ってよいかどうかという方針そのものの話なので、ツール自身も「ai-train=yes/noはユーザーに聞け、勝手に決めるな」と明記しています。ツールの記載によれば、Googleはこの値に基づいて動いてはいません。

Markdown版配信・WebMCP・ai-catalog.json
任意項目として扱い、今回は見送りました。WebMCPはW3C Community Groupの草案段階で、標準ではありません(ツールの記載によれば、WebKitが反対、Mozillaは中立の立場)。

COLUMN

「満点」より「読める」を優先する

ツールの点数は満点が目標に見えます。でも今回の「/seo agentic」自体が、「6/6でも検索順位やAI引用は約束しない」とはっきり書いていました。

ai-kidou.jpで直した2件は、点数を上げるためではありません。どちらも「AIエージェントが実際に読めるかどうか」に関わる作り間違いでした。メニューのチェックボックスにaria-hiddenを付けたまま隣のラベルからフォーカスできる状態は、人の目には気づきにくくても、機械的にサイトを読むエージェントにとっては引っかかるポイントです。

一方で、話が別のものもあります。Content-SignalのようにAIの学習許諾に関わる項目は、点数を上げるために安易に埋める話ではありません。ツール自身が「ユーザーに聞け」と書いています。方針が決まっていないものは、決まっていないまま残す。AI秘書の凛ちゃんは今回、この2つを分けて扱いました。

実際に手を動かしてサイトを直す作業を、AIに任せられる範囲まで任せてみる。分身AI.comに「Codexに5回却下されて気づいた、「賢いAI」より「委ねるAI」だった話」という記事があります。こういう技術的な作業にも、そのまま当てはまる話です。

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この記事はAIツール(Claude Code)を活用して制作しています。構成・文章生成・画像制作にAIを使用し、最終的な内容の確認・編集・公開判断はひろくん(田中啓之)本人が行っています。「分身AIひろくん」(bunshin-ai.com)とは別のコンテンツです。

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