
WATCH REPORT
AI秘書に仕事を任せる前に、経営者が責任の持ち主を1行で書く方法
2026.10.09
家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくん(@passion_tanaka)です。今回は、Leo Tohyamaさんの1週間レビュー動画を紹介するね。
ChatGPT Dots(ChatGPTの中で動く、自分専用のパソコンを持ったAI秘書。以下Dots)を1週間使った、Leo Tohyamaさんの動画を見ました。25分45秒です。全部をDotsに寄せるべきか迷っている経営者は、多いと思います。
動画には「プッシュ」という言葉が出てきます。調べに行かなくても、向こうから知らせが届く形のことです。この記事では、別の言葉を一つ足します。ボールです。「この件は最後まで誰が受け持つか」という責任そのものを、ボールと呼びます。そのボールを持つ人が、責任の持ち主です。
読み終えると、今日の仕事を1つ選んで、責任の持ち主と、止まる所(送る・払う・消す)を1行ずつ書けます。15分あれば足ります。
SPEAKER
Leo Tohyamaさん(チャンネル運営者)
Leo Tohyamaさん。ChatGPT Dotsを1週間、仕事と生活の両方で使った感想を、自分の体験の範囲で語っています。動画は2026年10月7日公開、25分45秒です。
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- 「ドッツ最適化する必要はない」。Leoさんは相談相手を1人増やし、私はいまDotsを入り口にしている
- 「ものすごく助かる距離感」。フライトの遅れを、頼んだだけで追ってくれた
- 「ユーザーの工夫を必要としない」。メールと予定の提案と、守られる境界
- 「毎朝1回でも十分」。ドラゴンズの随時通知をやめた理由と、朝6時に眺める運用
- 「アンディはアンディのペースで考える」。3人の音声計画と専門家セッションの窓口化
- 「全部移植するのは怖さしかない」。仕組み全体は渡さなかった理由と、預ける前に止まる所
- カスタムルール・スケジュール・音声。動画の設定ガイドを、止まる所の目で読む
- 「そこにいて欲しいな」と思える相手。愛着という切り口は、Leoさんの予想として読む
- よくある質問
- まとめ。AI秘書に仕事を任せる前に、まず「そのボールは誰が持つか」を1行で書く


この動画の結論は、冒頭の一言に出ています。
Leo Tohyamaさん(動画の中で・0:06〜)
これまでのAI活用をまるっとドッツ最適化する必要はないんですけど
字幕の「ドッツ最適化」は、Dotsに寄せることです。Leoさんは、Dotsに「アンディ」と名前をつけ、臨機応変に頼む相手を1人追加した、と話しています。
Leo Tohyamaさん(動画の中で・24:24〜)
自分が詳しくないこととかその時だけの用事のためにわざわざ仕組みを作るほどでもない場面で気軽に頼めたっていうのは便利でした。けどすでに自分のやり方がある仕事まで全部ドッツに移せば楽になるというような感じではなかったです。
ここは、私の話と重なります。私は、いまDotsを入り口にしています。推測: 向きは違っても、根は近いかな。
10月4日の朝LIVEで、私はDotsに、できることないかな、と丸投げしました。昔Macにあった思い出のアプリのようなものを、とつぶやいて放っておいたら、「できました」と返ってきて、本当にそれらしいアプリが出てきました。すげえな、と思いました。本当に驚きました! 朝LIVEの記事に書いています。
ひろくん(10月4日の朝LIVEで)
完全にゲームチェンジャーで、インターフェースが優しいので、チャットGPTユーザーがここに突入できます。その代わり、自分のやりたい意図とか目的がないと、こいつに食われてしまう、という恐れもあったりします。
Leoさんの言葉と私の恐れは、別の話です。ただ、どちらも、自分の意図と持ち場を先に持っているかどうか、に戻ってきます。
10月6日の委ねる軸を書いた記事に、こう書きました。「一つのボールは、人でもAIでもシステムでも、誰か一人が全部受け持って、やり切る。複数人の共同責任にせず、持ち主を一人にする。」このボールを持つ人を、ここでは責任の持ち主と呼びます。
経営者の1日は、ボールの山です。見る軸は、1本だけ。このボールは、誰が持つか。頻度と承認は、持ち主が決まってからの設定です。
推測: 窓口を1人に決める、という置き方も、この軸の延長にあります。提案です。未実装です。Leoさんが随時をやめて毎朝1回で足りると見たことも、同じ問いへの答えに見えます。
▶ ボールの持ち主を書く
今日の仕事を1つ選び、そのボールは誰が持つかを1行で書きます。5分で、1行書けたら完了です。


この章は、助かったと話した場面です。動画の公開前の日曜、親戚の小学5年生の男の子が、大阪から東京へ1人で飛行機に乗って遊びに来ました。羽田空港へ迎えに行く側として、到着時刻と遅れが気になったそうです。
Leo Tohyamaさん(動画の中で・2:12〜)
え、そこでアンディにこのフライトの情報を追って変更があればその度教えて欲しいよと頼みました。それとその後到着するまでの間7時38分に出発したよ。出発は8分遅れだけど、え、到着見込みはまだ更新されてないよとか、到着見込みが出たよ。8時39分着で予定より1分早い見込みだよとかそういったことをいちいち教えてくれました。
Leo Tohyamaさん(動画の中で・2:39〜)
で、これはものすごく助かる距離感でした。自分で情報を拾いに行くこともできるだろうけど、プッシュで昨日聞く感じで教えてくれるっていう体験がとても良かったです。
(「昨日聞く」は意味の取れない聞き間違いと思われます(推測)。)電車の場面もあります。電車好きのその子と撮影スポットへ行き、通る電車の順番を頼むと、続報つきで返ってきたそうです。
Leo Tohyamaさん(動画の中で・3:41〜)
これを鉄道マニアじゃない僕ら夫婦がサクっと知るってかなり難しいじゃないですか。自分たちで調べるとしても分かるのは浅草を何分に出発する電車があるとかスカイツリーを何分に出発する電車があるくらいのものです。
Leo Tohyamaさん(動画の中で・4:25〜)
お願いの仕方は実は超簡単です。ブロンプトの工夫とかも全くなくて
(「ブロンプト」はプロンプトのことです。)
この場面はLeoさんの体験です。私は読みを書きます。私が気になったのは、「プッシュ」という言葉でした。
自分で情報を拾いに行く人は、毎回ボールを自分の手に戻しています。向こうから来るなら、拾いに行く役は手を離れたまま。結果だけが届きます。
10月4日の朝LIVE記事のコラムに、同じ場所の話があります。
ひろくん(10月4日の朝LIVE記事のコラムで)
催促せず、仕事が終わった状態のものを眺めて、確かめる。それだけに手を置けるかどうか。ここが私の課題です。
催促に行かなくて済む。これがプッシュの値打ちだと、私は受け取りました! 鉄道に詳しくない夫婦が自分で調べても、分かるのは浅い情報だけ、とLeoさんは話しています。拾いに行く手間が大きい用事ほど、届く価値は上がります。
私の朝6時も、同じ形です。そこに、催促に行く手間はありません。
頼み方は、おおよそでいい、方向も含めて、という簡単な言い方でした。プロンプトの工夫もなし。頼むハードルが低いと、頼む回数が増えます。回数が増えれば、ボールの数も増える。頼んだだけで、あとは待てばいい。この楽さは、確かめる時刻を持たない人ほど、大きいかもしれません。推測です。
だから、知らせの先で動く人を決めておきたいんです。知らせが届いても、動くのは誰か。今回の情報が合っていたのは、この話の範囲の中。外れた時に誰が気づくのかは、動画では語られていません。
向こうから来る知らせは、手を離れたボールとは限りません。私に確認を求めて、戻ってくるボールの場合もあります。受け取って判断するのは、自分です。
読者の手元に置き換えます。調べに行く回数が多い用事を、1つ書き出してください。荷物の配達や入金の確認のような、待つ用事が向いていそうです。
▶ 待つ用事を1つ書く
今週、調べに行く回数が多い用事を1つ選び、知らせが来たら動くのは誰か、を1行で書きます。5分で、1行書けたら完了です。
知らせが届いた時、最初に動くのは、あなたですか。AIですか。


この章は、メールとカレンダーからの提案と、その境界の話です。毎朝レポートが届き、見落としていたタスクを拾ってもらった話は、前回の速報で紹介されています。
Leo Tohyamaさん(動画の中で・5:53〜)
それは事前のセットアップ0でプロンプトの工夫もなしで僕にとって最適な量の提案をいい感じでしてくれるっていうその安倍の部分です。
(「安倍」は、文脈から塩梅(あんばい)のことと思われます(推測)。)
Leo Tohyamaさん(動画の中で・6:05〜)
はっきり言ってこれに近いことは別に自分でプロンプトを作ってスケジュール機能で毎朝回せば実現できる機能ではあります。ただユーザーの工夫を必要としないというところは僕はそれだけで価値だと思います。
料金の話も出ます。話者によれば、高性能モデル(字幕では「アストラ」)を個人で使うには、上位の有料プランが必要です。それより小さいモデル(字幕では「ソル」)がエントリープランで使えれば、話が変わる、と話者は言います。公式の価格は未確認です。
Leo Tohyamaさん(動画の中で・7:47〜)
これらに共通するのはやっぱりやろうと思えば他でもできるということです。
Leo Tohyamaさん(動画の中で・8:49〜)
僕らはさっき話したようなケースを見つけた時に気軽に頼める相手として扱っておけばいいんだと思います。
提案が来ることと、境界が守られることは、別の話です。事前のセットアップなしで、自分に合う量の提案が来る点を、Leoさんは価値だと言っています。自分で作れても工夫がいらないのは、大きい指摘です。
では、境界は誰が守るのか。10月2日のdot5つ・承認ルール4段階の記事で、私のDots(自分の分)に5つの仕事を境界つきで頼みました。
10月2日の記事に、こう書きました。「dotの報告では、境界は5つとも守られていました。受信箱は234通を読んで1通も送らず、予定も変えていない、とあります。送信履歴や予定の変更履歴までは、私は確かめていません。」
dotの報告には、返信が要る個別メールは0件で、下書きも作らなかった、ともありました。どの返事にも、やっていないことと、確かめていないことが書いてありました。おもしろかったのは、そこです。
一方で、拍子抜けした所もあります。受信箱の「返信が要るもの0件」です。234通あっても、私宛ての個別の返信待ちはなかった。
段取り役の答えは、初週は下書きまで、翌週に範囲を広げる、でした。提案が上手なAIより、やっていないことを言えるAIのほうが、預けやすいかな。
Leoさんの気軽に頼める相手、という置き方は、この境界と相性がいいと思います。気軽に頼むほど、止まる所を先に決めておきたい。メールは送る前に止める。予定は変える前に聞く。どちらも、取り返しがつきにくい動きの手前です。
あなたの受信箱でやるなら、返信が要るメールの件数を数えます。送る前に自分で確認したいものに、丸を付けます。10分で足ります。
▶ 止まる所を3つ決める
今日の仕事の中から、送る・払う・消すのどれかに当たる作業を3つ書き、それぞれ実行前に確認にするかを決めます。10分で、3行書けたら完了です。


この章は、知らせの頻度の話です。Leoさんは、中日ドラゴンズの来期の人事や補強で大きな動きがあれば教えてほしい、とアンディに頼み、しばらく回して、毎朝1回で十分と判断し、随時の通知はキャンセルしました。その用途ならDotsでなくてもよい、というのが動画の結論です。
Leo Tohyamaさん(動画の中で・10:08〜)
さっきのメールとカレンダーからの提案も毎朝来るには変わりないんですけど、そっちは僕の仕事を前に進めるための具体的に生産性につがる提案です。ドラゴンズラけは僕が知りたい情報を届けてもらうのが別に随時じゃなくても毎朝1回でも十分かなとか思ったんで、そこがずれてると、ま、別にドッツじゃなくてもいいかなという結論になりました。
(「ドラゴンズラけ」はドラゴンズだけは、と思われます(推測)。)毎朝のレポートも、臨機応変な相談も、アンディに任せる習慣を、身につけ始めたそうです。
ここで見えるのは、2種類の毎朝です。メールとカレンダーの提案は、仕事を前に進める提案。ドラゴンズは、知りたい情報。同じ毎朝でも、役目が違います。
頻度は、確かめる時刻を先に決める話だと思います。随時で来る知らせは、いつ見るかが決まっていません。見る時刻が決まっていない知らせは、ボールが宙に浮きます。
宙に浮いたボールは、気づいた人が拾うことになります。責任の持ち主が決まっていない状態、ということです。
私の中には「抱え込みOS」があります。結果を自分で所有して、自分の手で完成させなければと執着した時に、抱え込みになります。朝6時の報告を待つ時間は、その練習場かな、と思っています。
あなたの毎日にも、仕事を前に進める知らせと、知りたい情報の知らせがありませんか。それぞれ、いつ見るかを横に書いてみてください。5分で足ります!
Leoさんは随時をやめて、毎朝1回で足りると見ました。私の場合は、朝6時に1回の報告が来ます。事実は、この2つです。10月4日の朝LIVEでは、こう話しました。
ひろくん(10月4日の朝LIVEで)
夜の23時になると自動でドッツが動き始めて、その時に残ってるタスクを全部やり尽くして、朝6時に報告が来るというところが勝手に回っているので、毎晩勝手に作業して、毎朝6時に仕事が終わった状態のものを眺めてチェックするという生活がもう始まりましたって感じですね。


この章は、うまくいかなかった2つの場面です。1つ目は音声通話。Leoさんは、親戚の男の子が来る時の計画づくりを、奥さんとアンディの3人で進めようとしました。
期待したのは、決めたことをカレンダーに入れてもらうことと、カレンダーの情報を会話に活かすことです。詰まるのがストレスで、途中でやめています。
Leo Tohyamaさん(動画の中で・11:19〜)
本当の人間の会話に入れるとまだまだ人間と同じまでにはいかないなと実感した出来事でした。
Leo Tohyamaさん(動画の中で・11:47〜)
やっぱりアンディはアンディのペースで考えるんで、何かこのスケジュールを確認してってお願いすると、ちょっと確認してきますねって言って、その間に妻と話していて、また別のトピックになっていて
2つ目は窓口です。分野ごとのスペシャリストをChatGPTのサイドバーに並べているLeoさんは、その入口をアンディに統一できないか試しました。
Leo Tohyamaさん(動画の中で・13:55〜)
アンディができるのは全く真っさらなセッションをチャットGPTで立ち上げるかあるいはプロジェクトの中に新しいセッションを立ち上げるっていうことまではできるんだけど
アンディは、新しいセッションは作れても、既存のセッションには入れなかったそうです。そのため、新しいセッションが乱立しました。
10月6日の窓口を1人に・最初の週は下書きまでの記事に、冒頭に推測と付けて、こう書きました。「推測: 私の読みは、そこから半歩先にあります。どちらを触るか決める前に、任せる仕事の窓口を1人に決める。経緯を見る場所は別に持つ。最初の週は、下書きまでにする。」
音声の場面は、会話の切れ目に入れなかった話。窓口の場面は、入口が増えた話です。入口が増えると、同じ用事の経緯があちこちに散らばります。動画の範囲では、ここまでしか確かめられません。
推測: 入口が増えるほど、このボールは誰が持っているのかが見えにくくなります。新しいセッションの乱立は、その見えにくさの入口に見えます。
窓口は、話しかける場所。経緯は、振り返る場所。同じ棚には置かない。これも推測ですが、経緯の置き場が別にあれば、話しかける側は迷いにくくなります。
最初の週は下書きまで。範囲を狭く始めれば、うまくいかない場面でも、被害が小さいうちに気づけます!
読者の手元でやるなら、今AIに話しかけている入口を全部数えます。話しかけるのは1つに絞り、残りは経緯を見るだけの場所にします。10分で足ります。
専門家ごとに入口を作る手間は、一度で済みます。推測: 経緯をたどる手間は、毎日かかります。入口が増えるほど、後者の手間が大きくなる。入口を作る時に、経緯をどこで見るかまで一緒に決めておきたいところです。
3人で計画を立てる場面は、人間どうしでも、話題が飛ぶことがあります。そこにAIが加わると、AIの考える間に、話が先へ進みます。この間の取り方は、動画では解決していません。私も、確かめていません。
▶ 窓口を1つに決める
AIに話しかける入口を1つだけ選んで書き、経緯を見る場所の名前も1つ書きます。10分で、2行書けたら完了です。
窓口は1つ。経緯の置き場は別。それだけで、迷いが減るかな。


この章は、移してみて、それでも渡さなかった物の話です。Leoさんは、お店探しスペシャリストのフォルダ(過去に訪れて良かったお店のCSV)を、アンディのコンピューターに入れて試し、ある程度動きました。
移したあとは、Mac miniが起動していなくても、iPhoneで質問して答えが返ってきました。それでも見送ったのは、自分で組んだ右腕AIシステム(分野ごとのスペシャリストを並べた仕組み)の全体を、向こう側へ渡すことです。
Leo Tohyamaさん(動画の中で・15:44〜)
少なくとも現状だとこのMacの中にあるagent.MDにそのまま従ってくれるというよりはこちらから明確に指定する必要性を感じたりしました。要はリストとしてはそれを参照させることはできるけどその中で自動で回る仕組みみたいなのはどうも作れないような使用感でした。
Leo Tohyamaさん(動画の中で・16:17〜)
結局センシティブな情報をドッツのアンディのコンピューターの中に全部移植するのは怖さしかないので、あと、ま、逆に不便になることもかなり多いので、ま、その全体の移植っていうのは難しくて
お店のフォルダは動いた。でも、仕組み全体は渡さない。この判断は、預ける前の線引きとして読めます! 止めた理由は、センシティブな情報を全部移す怖さと、逆に不便になることが多い点でした。
怖さは、私も10月4日の朝LIVEで話しています。「できることが大きいぶん、怖いといえば怖い。」ここは、Leoさんの判断を読むだけにします。
私の側でやったことは、境界をつけて頼むことです。10月2日の承認ルール4段階の記事では、dotの承認ルール(聞かずに実行/明示的に頼んだ時だけ実行/実行前に毎回確認/本人に渡す)に、事例を当てはめた振り分けの例を、私の案として載せました。
Leoさんが右腕AIシステム全体をDotsへ移さなかったのは、dotの承認ルールでいえば「本人に渡す」、つまり人の手元に残す仕事に近い判断だと読みました。預けるかどうかは、怖いかどうかだけでは決まりません。そのボールを誰が持つか、でも決まります。
お店を選ぶ判断は、あなたが持つ。候補を並べる作業は、預ける。そう分ければ、仕組みを丸ごと移さなくて済みます。
推測: agent.mdに自動では従わず、明確に指定する必要があった話も、1つずつ渡す理由になります。指定する形のほうが、預ける範囲を絞りやすいからです。
▶ 仕事を承認ルールに割り振る
今日の仕事を3つ書き出し、承認ルールの4つのどれに当たるかを1つずつ決めます。15分で、3行書けたら完了です。


この章は、設定の場所の手順です。この動画は、画面の名前で場所を言ってくれるのがありがたい所です。
1つ目はカスタムルールです。設定、パーソナライズ、権限の中のカスタムルールから、追加に進みます。Leoさんの例は、メールを送信する時は実行前に承認を求める、でした。
Leo Tohyamaさん(動画の中で・18:27〜)
例えば僕はこのメールを送信する時は実行前に承認を求めるっていうのを入れていたりするんだけど
2つ目はスケジュールです。サイドバーのスケジュールを開くと、アンディの配下に4件が登録されています。時刻が出ているものは定期タスク、「監視中」は状況が起きたら提案するものです。追加はチャットで頼み、画面は一時停止と削除の整理に使います。
Leo Tohyamaさん(動画の中で・19:53〜)
監視中っていうのはずっと監視してて何かがあったら僕に提案するみたいなものになってます。
3つ目は音声です。設定から音声を開きます。スマホアプリでは、音声の中の「スマートフォンのジェスチャー」をオンにすると、画面を耳に当てて自動で通話します。
Leo Tohyamaさん(動画の中で・20:57〜)
意外と間違えて通話しちゃうことも多かったんで、ま、今はオフに戻しました。
Leoさんのメール送信は実行前に承認、は、dotの承認ルールでいえば、実行前に毎回確認に当たります。送る、払う、消す。止まる所を先に決めると、気軽に頼める範囲が広がります。
スケジュールの2種類は、役に立つ分け方です。時刻つきは、決まった時刻に動く仕事。監視中は、何かが起きたら知らせる仕事で、見る時刻が決まっていないボールです。
10月4日に私は、自分のやりたい意図や目的がないと、Dotsに食われてしまう恐れもある、と話しました。確認ルールは、その意図を画面に残す足場だと思います。
音声は、誤作動が多くてオフに戻したそうです。便利な機能ほど、勝手に動く場面があります! これも、止まる所の話です。
あなたが追うなら、順番はこうです。1、設定を開き、パーソナライズ、権限、カスタムルールの順に進んで、確認ルールを1件入れる。2、サイドバーのスケジュールを開き、時刻つきと監視中が何件ずつあるか数える。3、音声は最後で構いません。
1と2で10分です。完了の目印は、確認ルールが一覧に1件増えて、スケジュールの件数がメモに書けたこと。画面の名前は変わることがあるので、手元の画面で確かめてください。
場所を知っていることと、使うことは別です。確認ルールは、一度入れれば頼むたびに効きます。頼む側が毎回気をつけなくて済む点が、私には大きいと映ります。
▶ 確認ルールを1つ入れる
設定、パーソナライズ、権限のカスタムルールを開き、メールを送信する時は実行前に承認を求める、を1つ追加します。5分で、ルールが一覧に1件増えたら完了です。


この章は、見た目と声が使い続ける理由になるか、というLeoさんの話の紹介です。ペットの見た目は、Dotsのページのキャラクターにある鉛筆アイコンから、名前変更とペット作成へ進みます。
昔のウェルシュ・コーギーの写真(推測。字幕は「ウェルシュ講義」と出ています)を送って頼むと、最初はリアルな写真風でした。デフォルメ3案から2番を選ぶと、設定はアンディが自分でやり直してくれたそうです。
一方、今の音声はキャラに合わず、子供っぽくて賢い声や関西弁のキャラ音声にしたい、と話しています。
Leo Tohyamaさん(動画の中で・22:46〜)
あの自分のペットの姿でそこにいるとやっぱ愛着湧くんですよね。たださっき言ったように今の音声はこの子が話してるような感じが一切してないんですよね。
Leo Tohyamaさん(動画の中で・24:52〜)
自分にとって役立つかどうかっていう基準に加えてそこにいて欲しいなっていう相手になるかどうかもドッツを使い続ける理由になりそうだなと感じています。
見た目への愛着が乗り換えにくさにつながるかもしれない、機能差だけでは乗り換えられない理由を作ることが鍵だ、という部分は、Leoさん自身が推測と断っています。
ここは、Leoさんの推測として紹介します。私の見立てとして断定はしません。見た目が変わるだけで、いてほしい気持ちが増した、という話は印象に残りました。
私はAI秘書を凛ちゃんと名前で呼んでいて、確認や実験を頼んでいます(10月2日の記事と10月6日の記事に書きました)。名前をつけると頼みやすくなる、というのは、Leoさんの話を読んで私が思ったことです。
推測: 頼みやすくなるぶん、頼む量は増えます。
Leoさんは、機能差だけでは乗り換えられない理由を作ることが鍵、という見立てを、推測と断って話しています。ここで目に入るのは、Leoさんが、役立つかどうかに加えて、いてほしい相手かどうかも、使い続ける基準に置いたことです。選ぶ基準が1つ増えた、という話に読めます。
私の側で言えるのは、AI秘書を凛ちゃんと呼んでいる、という事実だけです。Dotsでペットを作った話は、Leoさんの体験です。私が試した話ではありません。動画の範囲と私の範囲は、ここで分けておきます。
あなたが頼んでいるAIに、呼び名はありますか。あるなら、その名前で頼んだ時と、ただAIと頼んだ時で、頼み方が変わるかを、1回だけ見てみてください。
あなたが試すなら、設定から音声を開いて、今の声の名前を1行メモします。次にスマホアプリの音声で、スマートフォンのジェスチャーがオンかオフかを確かめます。5分で足ります。
Q. ChatGPT Dotsとは何ですか?
A. ChatGPTの中で動く、自分専用のパソコンを持ったAI秘書です。動画で話者は、通常の会話はChatGPTの利用枠を消費しないと話しています。Leoさんは、中の相棒をアンディと呼んでいます。
Q. Leoさんは何を渡さなかったのですか?
A. 自分で組んだ右腕AIシステム(分野ごとのスペシャリスト全体)です。お店探しのフォルダは入れて試し、ある程度動きました。ただ、センシティブな情報を全部移すのは怖く、逆に不便になることも多いとして、仕組み全体の移植は見送りました。
Q. 毎朝1回と随時は、どう選べばいいですか?
A. Leoさんは、知りたい情報は毎朝1回でも十分と判断しました。私の場合は、朝6時に1回、報告が来ます(10月4日の朝LIVEで話した運用)。見る時刻が先に決まっていると、ボールが宙に浮きにくい、と読んでいます。
Q. 承認ルールの設定場所はどこですか?
A. 動画では、設定、パーソナライズ、権限のカスタムルールから追加します。Leoさんの例は、メールを送信する時は実行前に承認を求める、です。画面の名前は変わることがあるので、手元で確かめてください。
Q. 今日できる1手は何ですか?
A. 今日の仕事を1つ選び、責任の持ち主と、止まる所(送る・払う・消す)を1行ずつ書きます。15分で終わります。
Leoさんの1週間は、全部を寄せない1週間でした。フライトと電車の知らせは助かり、メールとカレンダーの提案は仕事を前に進めました。窓口の統一はうまくいかず、右腕AIシステム全体の移植は見送っています。
私の側は、いまDotsを入り口にしています。委ねる軸は、一つのボールを誰か一人が全部受け持つことです。推測: 頻度も承認も、持ち主を決めたあとの設定でよいはずです。窓口を1人に決める、は提案です。未実装です。
dotsに仕事を任せる前に決めることも、あわせて読んでみてください。経営者のあなたは、今日、仕事を1つ選んで、責任の持ち主と止まる所を1行ずつ書くところから始めてみてください。
あなたの今日の仕事のボールは、いま誰が持っていますか?
COLUMN
仕込みの責任者を、先に決める

厨房にたとえてみます。出汁を引くのは誰か。最後に味を見るのは誰か。ここが決まっていないと、料理人が増えるほど、鍋だけが増えそうです。Dotsのような相棒が来ると、厨房に新しい料理人が入ります。腕がいい相手ほど、つい何でも任せたくなります。でも、全部の鍋を渡す前に、誰がどの鍋の責任者かを紙に書いて、壁に貼る。この記事で言うボールは、その紙に書く名前のことです。
引き出しと棚の違いもあります。誰でも開けられる棚には、調味料の予備やよく使う道具を置きます。鍵のかかる引き出しには、レシピの原本やお客様の名簿を入れます。Leoさんが右腕AIシステム全体の移植を見送ったのは、この引き出しの使い分けに近い判断に見えます。これは、Leoさんの話に重ねた私の読みです。フライトや電車の知らせは、棚に置ける用事でした。
ここから先は、料理を離れて、私自身の基準を書きます。10月2日の記事に、こう書きました。「こちらが進み具合を思い出して催促した瞬間、管理のボールは私に戻ってきてしまう。」委ねたいのは作業だけではなく、約束を覚えて、期限まで運び、成果か本当に必要な判断だけを返す責任まで。責任の持ち主がAIでも、私が催促に回れば、ボールは手元へ戻ります。だから私にとっては、報告を待つ時間の使い方が、委ねられているかどうかの目印になります。
10月4日の朝LIVEでは、Dotsについてこう話しました。「でも、うまく使えたら、自分の代わりに働いてくれる人材というよりも、AIになってくれるんじゃないかな、という感じがします。」その直前には、できることが大きいぶん怖い、とも言っています。同じ日のコラムには、催促せずに確かめる側へ手を置けるか、が自分の課題だと書きました。期待と怖さは並んでいて、課題はこれからです。
Leoさんは、ドラゴンズの知らせを随時から毎朝1回で足りると判断しました。推測: これは、ボールが手元へ戻ってくる回数を、随時から1回に減らす考え方です。随時の知らせは、気づくたびにボールが戻ります。1回なら、戻る回数が決まっています。持ち主を決める。戻ってくる回数を決める。止まる所を決める。この順番は、私の運用ではなく提案です。未実装です。
AI秘書に任せることと、判断を任せることの線引きは、分身AI日記にも書いています。Codexに5回却下されて気づいた、「賢いAI」より「委ねるAI」だった話(分身AI日記 DAY160)
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AIに仕事を持たせる前に私が決める3項目、始める合図・確認する場面・確かめて返してもらうものを整理した回
両学長が解説したdotsの先回りが、止めたい所で止まる設計かを、私の体験で読んだ回
参考リンク
10月4日の朝LIVEで、私がdotsに任せたことと、その場で話したことをまとめた回
私のdotに5つの仕事を境界つきで頼んだ記録と、承認ルール4段階を書いた回
一つのボールは誰か一人が全管轄する、という私の委ね方の軸を書いた回
今回紹介した動画本編。時刻つきの発言は、ここで確かめられる
今回紹介した動画
| タイトル | ChatGPT Dotsを1週間使って分かった、「AI秘書」に任せたいこと・期待外れだったこと。 |
| チャンネル | Leo Tohyama / AIコーチ |
| 公開日 | 2026年10月7日 |
| 長さ | 25分45秒 |
| URL | https://www.youtube.com/watch?v=9Cpx9cKvcqk |
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