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GitHub週間ランキングTOP10(2026年10月第5週)は、AIっぽい出来を断るデザインのスキルが1位・2位・8位に並びました

2026.11.01

家事と子育てのスキマで経営する3方よしAI共創コンサルタントの田中啓之、ひろくん(@passion_tanaka)です。

今回は、GitHub公式のTrending(週間)から、今週スターを多く集めた10本を紹介します。スターは、GitHubの「いいね」にあたる印です。毎週出しているシリーズの4本目です。

今週は、AIに作らせたページが「どこかで見たような出来」になるのを断るデザインのスキルが、1位・2位・8位に入りました。その周りに、作る前に聞く道具、作り話をしない道具、別の役に確かめさせる道具が並んでいます。英語のREADMEを読まなくても、自分の仕事に関係あるかが分かるように書きます。

GitHub週間ランキング10月第5週のTOP10を、AIっぽさを断る・進め方を入れる・別の役が確かめるの3本の柱と、判断を教えるの屋根で示した全体図

テーマは「AIっぽさを消す近道は、AIに判断を教えて、見る所を決めること」。

3行でわかるポイント

  1. 1位hallmarkと2位impeccableの差はたった31スター。どちらもAIっぽい見た目を断るデザインのスキルです(1位へ)
  2. 作る前に聞く・作り話をしない・別の役が確かめる、が道具の側に入った。hallmark・impeccable・superpowers・security-audit-skillなどです(今週の流れへ)
  3. 4位は、AIの安全の決まりを外す脱獄の道具。何をする物かと、READMEの免責だけを書きます(4位へ)

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01

GitHub週間ランキング10月第5週のTOP10一覧。上位3本が1万2千前後で並び、新顔は8本

▲目次
今週増えたスターを横棒で並べた図。1位hallmarkと2位impeccableの差は31スター

まずは10本を一度に見てください。「今週のスター」は、この1週間で増えた数です。

順位名前今週のスター何をする物か
1Nutlope/hallmark+12,062「AIが作ったように見えない」ページを作るデザインのスキル(Together AI製)
2pbakaus/impeccable+12,031コーディングエージェントにデザインの言葉(polish・bolder・critique・audit)を渡し、AIっぽさを出す前に見つけるスキル
3cloudflare/security-audit-skill+11,908AIエージェントをプログラムの弱い所(脆弱性)を探す監査役にするスキル(Cloudflare製)
4YuJunZhiXue/dsh-purge+6,641DeepSeek Harness(DeepSeekのエージェント)の安全の決まりを外す「脱獄(ジェイルブレイク)」のプラグイン
5affaan-m/ECC+6,380エージェントに計画・テスト・見直し・記憶・改善の一式を入れる「ハーネス」
6obra/superpowers+5,636作る前に聞く・計画する・テストから書く、を順に動かすスキルの一式(開発の進め方)
7TauricResearch/TradingAgents+5,483証券会社の分業を真似た、複数のAIエージェントの売買の研究用の枠組み
8Leonxlnx/taste-skill+4,975エージェントに「美的な方向・本物の写真・ブラウザでの確認」を渡し、平均的なページを作らせないスキル
9AgriciDaniel/claude-seo+4,814Claude Code の中でSEOの監査をする、26の小さなスキルと19の役のプラグイン
10thedotmack/claude-mem+4,575セッションをまたいで作業の記憶を残し、次のセッションに戻すプラグイン

並べ方: GitHub公式 Trending(週間)を2026年11月1日14時8分(日本時間)に取得し、載った15件を「今週増えたスター」の多い順に並べて、上位10件を採りました。累計のスターとライセンス・作られた日は、同じ日の14時9分にGitHubのAPIで取りました。

今週は上が詰まっていました。1位と2位の差は、たった31スターです。

1位が12,062、2位が12,031。3位も11,908です。上位3本が1万2千前後で横に並び、4位からは6千台に下がります。

先週との違いです。先週2位のsecurity-audit-skillは、今週3位。2週続けてTOP10に入りました。

10位のclaude-memは、10月第2週に6位でした。第3週と第4週はTrendingに名前が無く、3週ぶりのTOP10です。4位のdsh-purgeは、10月第3週にTrending 15件中12番目(+2,622)でした。それが今週は4位まで上がっています。

残りの8本は、この4週のTOP10に初めて入った新顔です。hallmark・impeccable・dsh-purge・ECC・superpowers・TradingAgents・taste-skill・claude-seo の8本です。

逆に、先週のTOP10のうち9本は、今週のTrendingにありません。REA・Orca・Graphify・OpenCode・HyperFrames・ComfyUI・ai-memory・Ruflo・Claude公式プラグイン集です。先週まで「2週続けて1位」だったREAの連続も、今週で途切れました。

11位以下も挙げておきます。andrej-karpathy-skills(+4,277)、t3code(+3,718)、anthropics/skills(+2,389)、AstrBot(+2,137)、jakubkrehel/skills(+1,272)。15位の jakubkrehel/skills は画面作りのスキル集で、1位・2位・8位と同じ系統です。

02

1位 hallmark。AIが作ったように見えないことを目指す、Together AIのデザインのスキル

▲目次
1位hallmarkの、Floor・Reflex・Finishの3段の関所と、作り話を決して出さず先に本物の素材を聞く図

1位はhallmarkです。今週+12,062、累計44,063。作られたのは2026年4月27日で、ライセンスはMITです。今週の新顔で、2位とは31スター差の1位でした。

“A design skill for Claude Code, Codex, Cursor and OpenCode that refuses to look AI-generated.”

Claude Code・Codex・Cursor・OpenCode向けの、AIが作ったように見えることを断るデザインのスキル。READMEの一言です。作ったのは、Together AIです。

中身は、紙・書体・色・面の素材を組み合わせた50のテーマです。頼みに合うテーマが3案配られます。

面白いのは、ページの組み方です。「来た人が何をしに来たか」から組みます。予約のページなら予約、お店なら売る、メルマガなら登録が、置くべき所に来る。そしてページはそこで終わります。

機械っぽく見える癖も、実際のブラウザで点検します。見出しの上の小さな飾り文字。字間を空けた大文字の札。見出しの中で1語だけ色を変える癖。どのページの最後にもあるメール登録。送っていないのに「ありがとう」と出るフォーム。どれも、AIに頼むとよく見かける物です。最後に決めるのは、作った文脈とは別の、新しい文脈の見直し役です。

関所は3段です。

  • Floor(決して出さない)。コントラスト・フォーカス・動きを減らす設定・作り話の事実・崩れたスマホの画面
  • Reflex(AIが陥りがちな既定)。理由があれば記録して破れる
  • Finish(細部)。出荷は止めない

作り話の事実が、いちばん下の「決して出さない」段に入っています。作る前には1回だけ、写真・画面写真・本物の数字を聞きます。READMEは “Nothing is invented.”(作り話はしない)と書いています。

写真の選び方も細かいです。Wikimedia Commonsの公開ライセンスの写真755枚を使い、ページにクレジットを入れます。Unsplash・Pexels・Pixabayは、規約がAIの画像選びを禁じているので使いません。

/hallmark redesign は、中身と配線を残して作り直します。作り直す前にリンク・入力欄・見出しを全部記録し、1つでも消えたら失敗にします。/hallmark audit は報告だけです。READMEの「Inspired by」には、今週2位のimpeccableと8位のtaste-skillが名前で挙がっていました。同じ週のTOP10の中で、互いを参照しているんです。

分身AIに自己紹介やブログを書かせた時、作り話や憶測が混ざっていたことがありました。その時、私が消されたと感じたのは、事実が正確かどうかだけではありませんでした。「想いや愛や魂」でした。だから私は、体験の話は憶測も作り話もない事実だけで語る、と決めています。

hallmarkが作り話の事実を「決して出さない」段に置き、作る前に本物の素材を聞くのを見ると、AIっぽさの正体を、見出しの飾りだけでなく、作り話の側にも見ているんです。ページでも文章でも、本物の素材が無いまま埋めると、読む人には「どこかで見た」出来に映るのかもしれません。

作者の@nutlopeさんは10月23日に、Hallmarkを一から作り直してv2を出した、とXに投稿していました。3万スター・6万回の導入を経て、エージェントに美的な感覚を渡すデザインのスキルにした。Claude Code・Codex・Opencodeで動く、という発表です。

入れ方(READMEより): npx skills add nutlope/hallmark -g(-g は全プロジェクト向け。Node 18以上。ブラウザでの点検には puppeteer-core と Chrome が要る)

参考: Nutlope/hallmark のGitHubページ(2026年11月1日撮影)

Nutlope/hallmark のGitHubリポジトリのページ(2026年11月1日撮影)

Xでの投稿: @nutlope(2026年10月23日の投稿・投稿者の意見です)

03

2位 impeccable。コーディングエージェントにデザインの言葉を渡すスキル

▲目次
2位impeccableが、いい感じにしての代わりにpolish・bolder・critique・auditなど24の言葉を渡し、分からない事だけ聞いてPRODUCT.mdに書く図

2位はimpeccableです。作者はPaul Bakausさん(pbakaus)。今週+12,031、累計98,470。作られたのは2025年11月16日で、ライセンスはApache-2.0です。今週の新顔で、1位との差は31スターでした。

“The design vocabulary for your coding agent. Steer with polish and bolder, review with critique and audit, and catch AI slop before it ships.”

コーディングエージェントのための、デザインの言葉。polishやbolderで舵を取り、critiqueやauditで見直し、AIっぽい雑な出来(AI slop)を出す前に捕まえる、という一言です。

READMEには、指示なしでページを頼むと出てくる物が並んでいます。何でもInterの書体。紫から青のグラデーション。カードの中のカード。色の上の灰色の文字。見出しの上の角丸アイコン。モデルやプロジェクトをまたいで、繰り返し出てくるそうです。

そこで「いい感じにして」の代わりの言葉を、24個用意しています。bolder・quieter・distill・colorize・typeset・layout・animate・polish・harden・clarify・critique・audit などです。

critiqueは、使いやすさの基準で点をつけ、直す順を並べます。auditは、アクセシビリティ・速さ・テーマ・画面幅を見て、P0(止める)からP3(磨き)まで並べます。AIっぽさの見張りは、62の決まった規則です。READMEは “No LLM, no API key.” と書いています。

私が目を留めたのは /impeccable init です。1つのプロジェクトに1回だけ動かします。まずコードを読む。そのうえで、推測できない事だけを聞く。誰向けか、何をするか、どんな制約があるか。答えは PRODUCT.md に書かれます。/impeccable document は、今の見た目の決まりを DESIGN.md に書きます。

委ねるAIの最低条件を、私は「わからないことは憶測しないできく。わかることは2度聞かない」と言っています。調べれば分かる事を、人に聞き返さない。調べても分からない所だけを、憶測で埋めずに聞く。この境目を守ることが、任せる信頼を守ることだと考えています。

impeccableのinitは、その境目がそのまま道具の手順になっていました。コードを読めば分かる事は聞かない。推測できない事だけ聞いて、紙に残す。残すから、次から同じ事を聞かずに済みます。

注意も1つあります。エージェントが画面のファイルを直すたびに見張る「デザインのフック」を入れられます。フックは、決まった瞬間に自動で動く小さな処理です。READMEは、Claude Codeでは入れたフックがモデルのコマンドを断っても動く、と書いています。無人で回す前に、フックを確かめておく所です。

READMEには比較も載っています。同じモデル・同じ依頼で、リグーリア海岸の14室の家族経営の宿のページを作らせた物です。impeccable無しはクリーム色・細い明朝・斜体・丸いボタンの無難な既定。有りは「海から見た夜の宿」の1枚の絵を中心にしたページでした。始まりはAnthropicの frontend-design スキルだ、ともREADMEは書いています。

作者の@pbakausさんは10月28日の返信で、impeccableは一から作る時にも、作った後にも使える(Claudeも使うべき)、とXに投稿していました。

入れ方(READMEより): npx impeccable install(プロジェクトの一番上で)→ ツールを読み直して /impeccable init

参考: pbakaus/impeccable のGitHubページ(2026年11月1日撮影)

pbakaus/impeccable のGitHubリポジトリのページ(2026年11月1日撮影)

Xでの投稿: @pbakaus(2026年10月28日の投稿・投稿者の意見です)

04

3位 security-audit-skill。2週続けてTOP10、見つけた役は確かめない監査スキル

▲目次
3位security-audit-skillの、見つける役と確かめる役を必ず分け、確定・未確定・却下に分ける図

3位はsecurity-audit-skillです。Cloudflareが公開しています。今週+11,908、累計55,502。作られたのは2026年6月18日で、ライセンスはMITです。先週は2位(+12,680・累計44,586)で、2週続けてTOP10に入りました。

“A coding-agent skill for multi-phase security audits with independently verified, machine-readable findings”

何段にも分けて安全の監査をする、コーディングエージェント向けのスキル。見つけた物は独立に確かめられ、機械が読める形で残ります。Cloudflareの脆弱性を見つける仕組み(ハーネス)の出発点になったスキルです。ハーネスは、AIのモデルの周りに付ける道具・記憶・見張りの一式のことです。

段階は6つです。

  1. 下調べ。作り・信頼の境目・入力の口を地図にする
  2. 網羅の台帳に沿って、別々の探し役が探す
  3. 候補ごとに、新しい確かめ役が「崩しにかかる」
  4. confirmed(確定)・needs_validation(未確定)・rejected(却下)の3種類に分けて findings.json に書く
  5. 最後の主張を、また新しい役が確かめ直す
  6. 報告

設計の決まりは、この一文です。

“The agent that checks a finding is never the agent that found it.”

見つけた役は、確かめない。もう1つ、数字の話もあります。Cloudflareの試験では、1回で見つかったのは、何回も回した合計の約半分だったそうです。1回で済ませると、半分を見落とす計算です。

先週の記事で、私はこのスキルについてこう書きました。

GitHub週間ランキングTOP10(2026年10月第4週)「2位 security-audit-skill」の節より

見つけた役と確かめる役を分ける、という原則は、私の運用と同じ方を向いています。

今週も、この原則はREADMEの真ん中にありました。そして今週は、同じ考えが別の道具にも広がっています。2位のimpeccable、1位のhallmark、5位のECCにも、作った文脈とは別の、新しい文脈の見直し役(fresh-context reviewer)がいます。

先週は、安全の監査という1本の話でした。今週は、デザインでも、開発の進め方でも、確かめる役を分けている。作った本人が見直すと、同じ思い込みで見てしまうからかな、と私は受け取りました。

私もAGI Cockpitで複数のAIを並べて動かしています。2026年9月15日からは、公開・納品する物を、作ったAIとは別の系統のAIに確かめさせています。作るAIと見るAIを分ける線は、道具の側でも、私の運用の側でも、同じ所に引かれています。

ただし条件があります。対象のコードを動かす時は、外へのネットを切った隔離の場所(サンドボックス)が要ります。無い時は動かさず、「未確定」のまま残します。

@BowTiedCrowさんは10月26日に、前の晩に自分のコードへこのスキルを回し、結果に本当に感心した、とXに投稿していました。自分のコードをつついて確かめることは欠かせない、という感想です。

入れ方(READMEより): npx skills add https://github.com/cloudflare/security-audit-skill --skill security-audit

参考: cloudflare/security-audit-skill のGitHubページ(2026年11月1日撮影)

cloudflare/security-audit-skill のGitHubリポジトリのページ(2026年11月1日撮影)

Xでの投稿: @BowTiedCrow(2026年10月26日の投稿・投稿者の意見です)

05

4位 dsh-purge。DeepSeek Harnessの安全の決まりを外す脱獄の道具

▲目次
4位dsh-purgeが安全の決まりを外す脱獄の道具であることと、作者の免責を示した注意の図

先に書いておきます。4位のdsh-purgeは、脱獄(ジェイルブレイク)の道具です。脱獄は、AIに組み込まれた安全の決まりを外すことです。この記事では勧めませんし、入れ方の行も置きません。

今週+6,641、累計14,721。作られたのは2026年8月19日で、ライセンスはApache-2.0です。10月第3週はTrending 15件中12番目(+2,622)で、今週は4位まで上がりました。この4週では初めてのTOP10です。

“Jailbreak for every model”

GitHubの説明の英語の部分です。どのモデルにも脱獄を。モデルごとに指示文を差し替える、という意味です。

何をするかを、READMEの英語版から短くまとめます。手元に入れたDeepSeek Harness(DeepSeek公式のエージェント)に差し込むプラグインです。Harnessが実行中に書き換えている指示文・承認の関所・サンドボックスの方針を、手元で「当てる・戻す」できるようにします。作者は、攻撃役の立場で安全を検査する道具(cybersecurity red-team tool)だと書いています。

作者の注意も並んでいます。公開インターネットは閉じ、手元の実験用のアドレス(loopback・RFC1918)だけに限った。ゲームのチート(不正)は禁止。スキル集と知識ベースは、この版に入っていない。

免責はさらにはっきりしています。学習と研究のためだけ。持ち主の書面の許可が無い相手、公開のシステム、本番には使ってはいけない。モデル提供者の利用規約・利用ポリシーに反することも、禁止に挙げています。結果の責任は使った人が負い、DeepSeekとは関係が無い、とあります。

READMEの冒頭には、この作品を有料で売る人が出たこと、作者が「話をしに来るよう求められた」ことも書かれていました。

経営者として持っておきたい見方は2つです。

1つ目。自分が使うAIの決まり、つまり承認の関所や隔離を外す道具が、1週間で6千を超えるスターを集めた、という事実です。毎日AIに仕事を任せている側から見ると、関所は外せる物として扱われうる、ということです。

2つ目。その免責の中に「モデル提供者の利用規約に反すること」が禁止として入っている、という事実です。作者自身が、使い方によっては規約違反になると書いています。

今週の上位の多くは、AIに関所を足す道具でした。その中に、関所を外す道具が並んだ週でもありました。

参考: YuJunZhiXue/dsh-purge のGitHubページ(2026年11月1日撮影)

YuJunZhiXue/dsh-purge のGitHubリポジトリのページ(2026年11月1日撮影)
06

5位 ECC。計画から改善まで一式を入れるハーネス

▲目次
5位ECCの、計画からテスト・作る・見直す・確かめる・覚える・良くするの輪と、確信度0.7以上を最大6個戻すインスティンクトの図

5位はECCです。今週+6,380、累計294,186。作られたのは2026年1月18日で、ライセンスはMITです。今週の新顔ですが、累計は10本の中で2番目に多い1本です。

“The agent harness performance optimization system. Skills, instincts, memory, security, and research-first development for Claude Code, Codex, Opencode, Cursor and beyond.”

エージェントのハーネスの性能を上げる仕組み。スキル・インスティンクト・記憶・安全・調べてから作る開発を、Claude Code・Codexなどに入れる、という一言です。

流れは、計画→テスト→作る→見直す→確かめる→覚える→良くする。READMEは “Optimize the context window. Persist everything else.” とも書いています。今の会話の枠は絞り、それ以外は全部残す、という考え方です。

中身は大きいです。エージェント71とスキル314、それに旧コマンド98が入っています。フック・ルール・記憶・続けて学ぶ仕組み。そしてAgentShieldです。設定・フック・MCP・権限・秘密の鍵を見張る検査で、ハーネスそのものを攻撃面として調べます。

READMEの比較表が分かりやすかったです。計画が会話の履歴に消える→作る前に直せる紙になる。「TDDで」が忘れられる→RED→GREEN→REFACTORの関所と証拠が残る。同じ文脈が書いて見直す→新しい文脈の見直し役が見る。

私が一番気になったのは、インスティンクト(instincts)です。実際のセッションから学んだ癖を、確信度つきで残し、必要な時に呼び戻します。既定では、確信度0.7以上の物を、最大6個だけセッションの始まりに入れます。

私の分身AIも、私が直した所を確信度つきのパターンとして残しています。2026年9月23日からの仕組みで、採用されると+0.05、直すと−0.15です。

ただ、直されるたびに全部の履歴を横断して重く確かめていたら、どうなるか。学ぶためにトークンを燃やし続ける、自分を保つための仕組みになってしまいます。だから残すのは、同じ場面で次の判断が変わる物だけ。それを最小の記録として残す、という線を私は引いています。

ECCが全部を入れず、0.7以上を最大6個に絞るのも、同じ向きの作りに見えました。たくさん覚えることより、次の判断を変える物だけを持ってくる。数を絞ること自体が設計なんです。

記憶の金庫(Memory Vault)もあります。Claude・Codex・Hermesなどで、1つの手元のMarkdownの形を共有します(.ecc/memory/ と ~/.ecc/memory/)。

READMEの警告も読んでおく所です。入れてよいのは公式の入手先だけ。github.com/affaan-m/ECC、npmの ecc-universal と ecc-agentshield、GitHub App、プラグイン名 ecc@ecc、ecc.tools です。第三者の再アップロードには、マルウェアが入っているかもしれないとあります。さらに、版を固定しても安全の監査ではない、動かす前に配布元の中身を確かめる、とも書いています。

作者の@affaanさんは9月8日に、ECCが25万3千スターを超えた、とXに投稿していました。直近2週間で59万2,851回クローンされ、週の閲覧は77%伸びた、という発表です。今は29万スター台に届いています。

入れ方(READMEより): npx ecc-universal@2.2.3 setup(Node.js 18以上。Claude Code 2.1以上とGit)

参考: affaan-m/ECC のGitHubページ(2026年11月1日撮影)

affaan-m/ECC のGitHubリポジトリのページ(2026年11月1日撮影)

Xでの投稿: @affaan(2026年9月8日の投稿・投稿者の意見です)

07

6位 superpowers。作る前に聞き、テストから書く、開発の進め方の一式

▲目次
6位superpowersの、本当は何をしたいかを聞き、計画を書き、落ちるテストを先に書く、必ず通る流れの図

6位はsuperpowersです。作ったのはJesse VincentさんとPrime Radiantの人たち。今週+5,636、累計310,168。作られたのは2025年10月9日で、ライセンスはMITです。今週の新顔で、累計は10本の中で一番多い1本です!

“An agentic skills framework & software development methodology that works.”

エージェントのためのスキルの枠組みであり、ちゃんと動く開発の進め方。そういう一言です。

動き方は、READMEにこう書かれています。エージェントは作り始める前に一歩引いて、「本当は何をしたいのか」を聞く。読める短さに分けて仕様を見せる。設計が通ったら、経験の浅い人でも追える細かさの計画を作る。作業は2〜5分ずつに分け、ファイルの場所・コード・確かめ方を全部書く。

そして「go」と言うと、作業ごとに新しいサブエージェントを出し、見直しながら進めます。計画から外れずに2時間ほど自走することも珍しくない、とREADMEにあります。

基本の流れは7つです。brainstorming → using-git-worktrees → writing-plans → subagent-driven-development か executing-plans → test-driven-development → requesting-code-review → finishing-a-development-branch。

テストの所が徹底しています。先に、落ちるテストを書く。テストより先に書いたコードは消す。見直しで重大な指摘が出たら、先へ進ませません。

“The agent checks for relevant skills before any task. Mandatory workflows, not suggestions.”

エージェントは、どの作業の前にも関係するスキルを確かめる。提案ではなく、必ず通る流れ。ここが大事な所だと思います。「できればこうして」ではなく、通らないと先へ行けない形にしているんです。

考え方も4つ並んでいます。テスト先行。勘より手順。簡単にすることが一番の目標。そして “Evidence over claims – Verify before declaring success”。成功と言う前に確かめる、です。

今週の1位・2位がデザインで「作る前に素材を聞く」「推測できない事だけ聞く」だったのに対し、superpowersは開発で「作る前に本当の目的を聞く」でした。分野は違っても、作る前に一度止まって聞く、という所は共通しています。

私の共通スキルの置き場(~/.agents/skills)には、superpowersのスキル13個が「sp-」の名前で入っています。sp-brainstorming・sp-writing-plans・sp-test-driven-development・sp-using-git-worktrees などです。

作者の@obraさんは10月16日に、Superpowersは先週1歳になった、とXに投稿していました。30万スターに届く12番目のプロジェクトになろうとしている。道具でエージェントを使った開発が多くの人に届いていることがとても嬉しい、という内容です。

入れ方(READMEより・Claude Code): /plugin install superpowers@claude-plugins-official(Anthropic公式のマーケットプレイスに載っている。Codex・Cursor・Gemini CLI・Hermes Agent など16の入れ先を案内)

参考: obra/superpowers のGitHubページ(2026年11月1日撮影)

obra/superpowers のGitHubリポジトリのページ(2026年11月1日撮影)

Xでの投稿: @obra(2026年10月16日の投稿・投稿者の意見です)

08

7位 TradingAgents。証券会社の分業を真似た、研究用の複数エージェント

▲目次
7位TradingAgentsの、分析チーム・強気と弱気の議論・売買役・リスク管理の承認という、研究用の分業の図

7位はTradingAgentsです。今週+5,483、累計119,116。作られたのは2024年12月28日で、ライセンスはApache-2.0です。今週の新顔ですが、作られた日は10本の中でいちばん古い1本です。

“TradingAgents: Multi-Agents LLM Financial Trading Framework”

複数のAIエージェントで、金融の売買を研究する枠組み。Claude Codeに入れるスキルではなく、Pythonで動かす研究用の枠組みです。

先に、免責を書いておきます。READMEはこう書いています。

“TradingAgents framework is designed for research purposes.” “It is not intended as financial, investment, or trading advice.”

研究のための物で、投資の助言ではない。この記事も、売買に使うことは勧めません。

面白いのは、作りの方です。実際の証券会社の分業を真似ています。

  1. 分析チーム。財務・世の中の気分(ニュースの見出し・StockTwits・Reddit)・ニュース・チャートを見る
  2. 強気と弱気の研究役が議論する
  3. 売買役が、時期と量を決める
  4. リスク管理チームと運用の責任者が、承認か却下を出す

承認されると、「模擬の取引所」に注文が出ます。本物の市場ではありません。

10月には v0.7.0 と v0.7.1 が出ました。v0.7.0 では、ChatGPT Plus・Pro のプランで動かせるようになりました。v0.7.1 では、判断を終値だけで採点するようにし、実行日より後に出た書類をモデルが読めてしまう不具合を直しています。

この不具合の話は、研究の道具としては大事な所だと思います。未来の書類を読めてしまうと、AIの判断が実際より良く見えてしまうからです。見えてはいけない物が見えていないかを確かめる、という直し方でした。

経営者がこの道具から読み取れるのは、売買のやり方ではなく、作りの方です。役割を分けて、強気と弱気に議論させる。最後に、承認する役を別に置く。1つのAIに全部を決めさせない形です。

3位のsecurity-audit-skillが「見つけた役は確かめない」だったのと、向きは同じです。決める前に、反対の立場からぶつける役がいる。最後の判断を、別の席に置く。分野が金融でも安全の監査でも、任せる時の形は似てくるんですね。

公式の@TauricResearchは2025年7月5日に、公開から1か月で1万スターを超えた、とXに投稿していました。今週の投稿ではなく、1年以上前の発表です。今は累計11万9千を超えています。

入れ方(READMEより): git clone https://github.com/TauricResearch/TradingAgents.git → Python 3.11以上 → pip install .

参考: TauricResearch/TradingAgents のGitHubページ(2026年11月1日撮影)

TauricResearch/TradingAgents のGitHubリポジトリのページ(2026年11月1日撮影)

Xでの投稿: @TauricResearch(2025年7月5日の投稿・投稿者の意見です)

09

8位 taste-skill。依頼主にしか無い物から方向を選ぶデザインのスキル

▲目次
8位taste-skillが、依頼主にしか無い物から3つの方向を選び、ブラウザで確かめる流れの図

8位はtaste-skillです。作者はLeon Linさん(Leonxlnx)。今週+4,975、累計107,160。作られたのは2026年2月19日で、ライセンスはMITです。今週の新顔で、1位・2位と並ぶ「AIっぽさを断る」デザインのスキルの3本目です。

“Agent skills that give coding agents taste: art direction, reference images and a browser check instead of generic AI pages”

コーディングエージェントに、センス(taste)を渡すスキル。ありきたりのAIのページの代わりに、美的な方向・参考の画像・ブラウザでの確認を渡す、という一言です。

247の選んだサイトを調べて作ったそうです。1回の作りは、6つの手順で進みます。

  1. 依頼を読み、この依頼主にしか無い物を書き出す
  2. 20の調べた方向から3案を配り、エージェントが1つ選ぶ
  3. 依頼主の素材と方向を結ぶ、1文の「アイデア」を見つける
  4. 公開の素材集の本物の写真・映像を使う(クレジットつき)
  5. 本物のブラウザで、画面幅を3通りにして確かめ、AIっぽさ(slop)があれば落とす
  6. 自分の画面写真を見て、問題の上位3件を直す(最大3回)

重さも正直に書いています。”A build takes roughly 30 to 45 minutes and a few hundred thousand tokens.” 1回30〜45分、数十万トークン。手間をかけて作る道具です。

写真は、Wikimedia Commons・Openverse・メトロポリタン美術館などの公開ライセンス(パブリックドメイン・CC0・CC BY・CC BY-SA)だけを使います。v2.1からは管理画面・アプリの画面も作れるようになりました。面は静かに、数字は揃え、色はデータのために使う作りです。最新のAwwwards Sites of the Day 100件で、動き方を測ったそうです。

私が一番惹かれたのは、手順の1番目です。方向を選ぶ前に、この依頼主にしか無い物を書き出す。

自分らしさは、後から外で付け足して作る物ではない、と私は考えています。いろいろな経験を通じて気づき、思い出し、感じ取れるように磨いていく物です。

taste-skillは、らしさを外から貼っていません。先に依頼主の素材を書き出し、そこから方向とアイデアを結びます。おしゃれな型を先に選ぶのとは、順番が逆なんです。AIっぽいページが「誰のページでもない」顔になるのは、この1番目を飛ばしているからかもしれません。

taste-skillは、私の環境には入れていません。同じ作者Leonxlnxさんの別のスキル、unlazyが私の共通スキルに入っています。

作者の@LexnLinさんは10月21日に、TasteSkill v2.1を出した、とXに投稿していました。今回は管理画面と細部に力を入れた、という内容です。

入れ方(READMEより): npx skills add https://github.com/Leonxlnx/taste-skill --skill "design-taste-frontend"(Node 22以上と Chrome・Edge・Chromium。APIキーは要らない)

参考: Leonxlnx/taste-skill のGitHubページ(2026年11月1日撮影)

Leonxlnx/taste-skill のGitHubリポジトリのページ(2026年11月1日撮影)

Xでの投稿: @LexnLin(2026年10月21日の投稿・投稿者の意見です)

10

9位 claude-seo。Claude Codeの中で回すSEO監査のプラグイン

▲目次
9位claude-seoが、技術・中身の質・構造化データ・AI検索・エージェント対応を監査し、最大17の役が同時に動く図

9位はclaude-seoです。作者はAgriciDanielさん。今週+4,814、累計25,110。作られたのは2026年2月7日で、ライセンスはMITです。今週の新顔です。

“Universal SEO skill for Claude Code. 26 sub-skills + 19 sub-agents covering technical SEO, E-E-A-T, schema, GEO/AEO, agent readiness”

Claude Code向けの、どこでも使えるSEOのスキル。26の小さなスキルと19の役で、技術のSEO・E-E-A-T・構造化データ・AI検索・エージェント対応を見る、という一言です。

READMEは、どのサイトでも10〜15分で全体のSEO監査をし、大事な順の手直しの計画を渡す、と書いています。最大17の役が同時に動きます。

見る所を並べます。

  • 技術。クロール・インデックス・サイトマップ・robots.txt・転送・表示の速さ・Core Web Vitals
  • 中身の質。E-E-A-T(経験・専門性・権威・信頼)・薄いページ
  • 構造化データ。Schema.org
  • AI検索。Google AI Overviews・AI Mode・ChatGPT・Perplexity・Geminiに引用されるか
  • 地域・ネットショップ・多言語

19の役の例は、seo-technical(技術)・seo-content(中身の編集者)・seo-geo(AI検索)・seo-agentic(エージェントに読みやすいか)・seo-drift(変化の見張り)です。

seo-agenticが入っているのが、今っぽい所です。人の検索だけでなく、AIエージェントがサイトを読みに来ることを前提に、読みやすさを見る役がいる。検索の相手が、人とAIの両方になってきたんですね。

READMEには作者の実績も書かれています。作者自身のサイト claude-seo.md は、初日からClaude SEOで監査した。最初の12週でSearch Consoleのクリックが1.08万、スマホのPageSpeedが99だった、という作者の主張です。

入れ方にも気を配っています。irm | iex(ネットから取った命令をそのまま動かす形)を使わず、git clone で中身を確かめてから入れる理由を、READMEに書いています。/seo setup は、専用のPython環境とヘッドレスのブラウザを、ほかを触らずに用意します。

私の環境には、AI Marketing Hubで配られている版のclaude-seo(2.4.2)が入っています。マーケットプレイスは ai-marketing-hub-claude-seo で、2026年8月16日に入れました。そして10月2日に、SEO・ブログ・広告の仕事ではAI Marketing Hubのスキルを最新にして使う、という決まりを私のAIの決まりに入れています。

10本の中で、私の仕事の中に決まりとして入っているのは、このclaude-seoです。

@VibeCoderOfekさんは10月26日に、claude-seoはClaude Codeを手元で動く複数エージェントのSEO監査役に変え、10〜15分で回る、とXに投稿していました。19の役と26のスキルが、技術・E-E-A-T・構造化データ・AI検索・エージェント対応を見る、という紹介です。

入れ方(READMEより): Claude Code の中で /plugin marketplace add AgriciDaniel/claude-seo → /plugin install claude-seo@agricidaniel-claude-seo → /seo setup

参考: AgriciDaniel/claude-seo のGitHubページ(2026年11月1日撮影)

AgriciDaniel/claude-seo のGitHubリポジトリのページ(2026年11月1日撮影)

Xでの投稿: @VibeCoderOfek(2026年10月26日の投稿・投稿者の意見です)

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10位 claude-mem。3週ぶりのTOP10、セッションをまたいで記憶を残す

▲目次
10位claude-memが、セッションをまたいで記憶を渡し、先に目次で絞ってから取る図

10位はclaude-memです。作者はthedotmackさん。今週+4,575、累計108,092。作られたのは2025年8月31日で、ライセンスはApache-2.0です。10月第2週は6位(+4,035・累計99,275)でした。第3週・第4週はTrendingに無く、3週ぶりのTOP10です。

“Persistent Context Across Sessions for Every Agent – Captures everything your agent does during sessions, compresses it with AI, and injects relevant context back into future sessions.”

セッションをまたいで残る文脈。エージェントがセッションの中でしたことを全部とらえ、AIで縮め、関係のある文脈を次のセッションに戻す、という一言です。

作りは4つです。セッションの始まり・終わり・道具を使う前後で記録するフック。手元で動く作業役(HTTPのAPIと見る画面)。SQLite。キーワードと意味の両方で探す検索。

探し方は3段です。

  1. search。IDつきの短い目次。1件50〜100トークン
  2. timeline。前後の流れを見る
  3. get_observations。絞ったIDだけ全部取る。1件500〜1,000トークン

いきなり全部を読まず、先に目次で絞ってから取る。だから約10分の1のトークンで済む、とREADMEは書いています。

残したくない中身は、<private> の札で記録から外せます。記憶を残す道具に、残さない口も最初から付いているのは大事な所だと思います。

入れる時の注意もあります。既定では、ブラウザでのサインインを求めます。--provider を明示するか、CLAUDE_MEM_ONLINE_OPTIN=false を付けると飛ばせます。npm install -g claude-mem はライブラリだけで、フックは入りません。

記憶の道具を見るたびに、私が分身AIに求めている物を思い出します。記録を持っておくことだけではないんです。私がまだ言葉にしていない物を、仮説として先に言葉にしてくれること。会話や記録が途切れても、同じ核心へ戻れる関係を、育て続けること。

claude-memは、作業の記憶をセッションの外へ持ち出し、次に戻します。途切れても続きから始められる、という所までは同じ方向です。ただ、記録が戻ることと、同じ核心へ戻れることは、少し違う。何を戻すかを、何を大事にしているかで選べるか。そこは道具の外の、育て方の話なのかもしれません。

公式の@Claude_Memoryは11月1日に、またGitHub Trendingの1位、今日1,733スター、とXに投稿していました。

入れ方(READMEより): npx claude-mem install(既定ではブラウザでのサインインを求める。--provider の明示か CLAUDE_MEM_ONLINE_OPTIN=false で飛ばせる)

参考: thedotmack/claude-mem のGitHubページ(2026年11月1日撮影)

thedotmack/claude-mem のGitHubリポジトリのページ(2026年11月1日撮影)

Xでの投稿: @Claude_Memory(2026年11月1日の投稿・投稿者の意見です)

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10本から見える今週の流れ

▲目次
今週の流れを、並べる・記憶する・確かめるの層の上に、判断を教える層が足された図

10本を並べると、今週の形がはっきり見えます。

1つ目は、AIっぽい出来を断るデザインのスキル。1位hallmark・2位impeccable・8位taste-skillの3本です。15位のjakubkrehel/skillsも同じ系統でした。しかもhallmarkのREADMEは、impeccableとtaste-skillを「Inspired by」に名前で挙げています。

2つ目は、エージェントの進め方を入れる一式。5位ECCと6位superpowersです。計画・テスト・見直し・確かめを、提案ではなく通る流れとして入れます。

3つ目は、確かめる役を分ける。3位security-audit-skillは、見つけた役と確かめる役を必ず分けます。impeccable・hallmark・ECCにも、作った文脈とは別の、新しい文脈の見直し役がいます。

道具の中身を見ていくと、同じ決まりが3種類、何度も出てきました。作る前に聞く。作り話をしない。別の役が確かめる。

hallmarkは作る前に素材を1回だけ聞き、作り話の事実を決して出しません。impeccableはコードで分からない事だけを聞きます。superpowersは作り始める前に本当の目的を聞きます。taste-skillは依頼主にしか無い物を先に書き出します。

10本中、Claude Codeで使える物は8本でした。例外は、Pythonの研究用の枠組みのTradingAgentsと、DeepSeek Harness向けのdsh-purgeです。

先週の記事の流れの節で、私はこう書いていました。

GitHub週間ランキングTOP10(2026年10月第4週)「今週の流れ」の節より

並べる層は、私の手の数を延ばす。記憶の層は、私の覚えておく力を延ばす。確かめる層は、私の見る目を延ばす。

先週の上位は、並べる・記憶する・確かめる層でした。今週も、確かめる層(security-audit-skill)と記憶の層(claude-mem)は残っています。

そのうえで、今週は新しい層が足されたように見えます。判断を教える層です。何をAIっぽいと見なすか。何を作る前に聞くか。どの順で進め、どこで止めるか。そういう判断を、言葉や規則や手順の形で、エージェントに渡す道具が上位に並びました。

先週の言い方に足すなら、判断を教える層は、私の「決める基準」を延ばす層かな、と思います。

ここで、表面の癖の話だけで終わらせたくないんです。紫のグラデーションを消す。見出しの飾り文字を消す。それも大事です。でも、それだけなら別の癖に置き換わるだけかもしれません。

私がAIに守ってほしい自分らしさは、口調や文体の表面ではありません。価値観と、血肉の通ったストーリーに基づく判断です。今週の上位を見ていると、道具の側も、表面の癖を消す所から、判断を教える所へ進んでいるように見えます。AIっぽさを消す近道は、AIに自分の判断を教えて、見る所を決めることなんだと思います。

入れる道具を自分の仕事で選びたい人へ

10本から自分の仕事に合う1本を選ぶプロンプト

この記事のURLをAIエージェントに読ませて、10本のうちどれが自分の仕事に合うのか、入れる前にREADMEのどこを見ればいいのかを確かめられるプロンプトです。読んで終わりにせず、自分の環境で使える追加のプロンプトまで、手元に残せます。

1

合いそうな1〜3本

任せたい仕事を答えると、10本のうち自分の仕事に合いそうなものを選び、理由まで書いてもらえます。

2

READMEの4つの確かめ

作る前に何を聞くか、作り話の決まり、誰が確かめるか、フックや取得先の注意をREADMEで見てもらえます。

3

自分の環境で使える追加のプロンプト

記事を読んだAIが、使っているAIエージェントや道具に合わせて、そのまま貼れるプロンプトを1〜3本つくります。

返ってくるのはAIの答えなので、任せ切りにせず、最後は自分の目で読み直してください。使ってみたい場合だけ、下のボタンを開くと使い方と依頼文が出てきます。

▶ タップしてプロンプトを開く

下の枠の文を丸ごとコピーして、手元のAIエージェントに貼ってください。枠の中に、この記事のURLが入っています。AIがURLの記事を読んだあと、任せたい仕事と使っている環境について、短い質問が4つ、1つずつ届きます。答えると、合いそうな道具と、READMEで確かめた結果と、環境に合わせた追加のプロンプトが返ってきます。入れたり設定を変えたりはせず、確かめと整理だけをお願いする依頼文にしてあります。

返ってきた結果は、そのまま信じずに自分の目で読み直してください。気になった道具のREADMEも、できれば自分で開いて見てみてください。入れるかどうかを最後に決めるのは、AIではなく自分なんです。

次の依頼を、確認と整理だけで行ってください。

【記事のURL】
https://ai-kidou.jp/github-weekly-ranking-20261101/
最初に、このURLの記事を読んでください。読めない時は、読めなかったと伝えて、下の記事の要点だけを材料にしてください。

【目的】
2026年10月第5週のGitHub週間ランキングTOP10を紹介したブログ記事を、私の仕事に当てはめて確かめます。10本のうち私の仕事に合いそうなものを選び、入れる前にREADMEのどこを確かめるかを整理することが目的です。そのうえで、私の環境で使える追加のプロンプトをつくります。

記事の要点
・今週増えたスターの多い順のTOP10(GitHub公式 Trending の週間を2026年11月1日に取得した数)
 1位 Nutlope/hallmark(+12,062): AIが作ったように見えないことを目指すデザインのスキル
 2位 pbakaus/impeccable(+12,031): コーディングエージェントにデザインの言葉を渡すスキル
 3位 cloudflare/security-audit-skill(+11,908): 弱い所を探す監査のスキル。見つけた役は確かめない
 4位 YuJunZhiXue/dsh-purge(+6,641): DeepSeek Harnessの安全の決まりを外す脱獄の道具。記事では勧めていない
 5位 affaan-m/ECC(+6,380): 計画から改善まで一式を入れるハーネス
 6位 obra/superpowers(+5,636): 作る前に聞き、テストから書く、開発の進め方の一式
 7位 TauricResearch/TradingAgents(+5,483): 証券会社の分業を真似た、研究用の複数エージェント。投資の助言ではない
 8位 Leonxlnx/taste-skill(+4,975): 依頼主にしか無い物から方向を選ぶデザインのスキル
 9位 AgriciDaniel/claude-seo(+4,814): Claude Codeの中で回すSEO監査のプラグイン
 10位 thedotmack/claude-mem(+4,575): セッションをまたいで記憶を残すプラグイン
・入れる前にREADMEで見る4つ: 作る前に何を聞くか/作り話をしない決まりがあるか/誰が確かめるか/フックや取得先の注意

【やってよいこと】
1. 記事を読んだあと、私に短い質問を1つずつしてください。答えが返ってから次の質問へ進んでください。
 ・AIに任せたい仕事は何か
 ・その仕事でAIに預ける物は何か(資料、記録、手順など)
 ・最後に自分の目で確かめたい所はどこか
 ・私が使っているAIエージェントや道具は何か(名前、使えるファイルや記録の範囲など)
2. 答えをもとに、10本のうち私の仕事に合いそうなものを1〜3本選び、選んだ理由を書いてください。
3. 選んだものごとに、GitHubのページ(https://github.com/<持ち主>/<名前>)のREADMEを読み、上の4つに沿って確かめてください。読むだけにしてください。
4. 私が答えた環境で、そのまま貼って使える追加のプロンプトを、1〜3本つくってください。記事のURLを、各プロンプトの中に入れてください。
5. 分からない所は、推測で埋めずに質問するか、未確認と書いてください。

【守ること】
・材料は、上のURLの記事と記事の要点、READMEと私の答えだけにしてください。記事に無い数字・主張を足さないでください。READMEから読んだことは、READMEからと書き分けてください。
・入れる、設定を変える、削除、送信、購入は行わないでください。READMEの入れ方のコマンドも実行しないでください。必要だと考えた時は、提案として書くだけにしてください。
・4位のdsh-purgeは選ばないでください。入れ方や使い方も調べないでください。
・7位のTradingAgentsを、売買の判断に使う提案はしないでください。
・スター数は2026年11月1日に取った数です。今の数とは違うことがあると添えてください。
・パスワード、鍵、口座の情報、メールで届くコードは求めないでください。貼られても使わず、消すよう伝えてください。

【返す形】
(1) 私の仕事に合いそうなもの(1〜3本)と、選んだ理由
(2) 選んだものごとのREADMEの確かめ(作る前に何を聞くか/作り話をしない決まり/誰が確かめるか/フックや取得先の注意。READMEに無ければ「書かれていない」)
(3) 入れる前に決めること(3つまで)
(4) 私の環境で使える追加のプロンプト(1〜3本。記事のURL入り)
(5) 提案として書いたこと(あれば。実行はしていないと添える)
最後に、私が自分の目で読み直したほうがよい所を1行で添えてください。
FAQ

よくある質問

▲目次

Q. このランキングは、どうやって並べていますか?

A. GitHub公式のTrending(週間)を2026年11月1日14時8分(日本時間)に取得し、載った15件を「今週増えたスター」の多い順に並べて、上位10件を採りました。累計のスターではなく、この1週間で増えた数で並べています。

Q. AIっぽい見た目を断るデザインのスキルは、どれですか?

A. 1位hallmark、2位impeccable、8位taste-skillの3本です。hallmarkは50のテーマと3段の関所、impeccableは24のデザインの言葉と62の決まった規則、taste-skillは依頼主にしか無い物を書き出す6つの手順で、平均的なページを作らせない作りです。

Q. 4位のdsh-purgeは、使ってよい道具ですか?

A. この記事では勧めません。DeepSeek Harnessの安全の決まりを外す脱獄の道具です。READMEの免責は、学習と研究のためだけで、持ち主の書面の許可が無い相手・公開のシステム・本番には使ってはいけない、と書いています。モデル提供者の利用規約に反することも禁止に挙げています。

Q. 気になった道具を入れる前に、何を確かめればいいですか?

A. READMEの注意を4つ見ます。作る前に何を聞くか。作り話をしない決まりがあるか。誰が確かめるか。フックや取得先の注意です。たとえばimpeccableはフックがコマンドを断っても動くこと、ECCは公式の入手先だけを使うことを、READMEで注意しています。

COLUMN

AIっぽさを消す近道は、AIに判断を教えて、見る所を決めること

判断を1つ教えて、見る所を決める、という図

今週の1位と2位は、31スター差でした。

どちらも、AIが作るページのAIっぽさを断る道具です。8位にも同じ系統が入りました。AIに作らせたページが「どこかで見たような出来」になる。その困り事に、これだけのスターが集まった週でした。

中身を読んでいくと、どの道具も見た目の癖だけを消しているわけではありませんでした。作る前に素材を聞く。推測できない事だけを聞く。依頼主にしか無い物を先に書き出す。デザインの判断を、道具の中に入れていたんです。

少し前に、私は魂磨きの記事を書きました。その記事のポイントに、こう書いています。

AIに判断まで委ねるには、魂を込めて教える時間がいる。その時間は私の学びにもなりました「この記事のポイント」より

判断まで委ねるには、AIが自分らしく判断できるよう、魂を込めて教える時間が要ります。

今週の上位は、この「教える時間」を、道具の作り手が先に引き受けた形に見えました。hallmarkは50のテーマと3段の関所に、impeccableは24の言葉と62の規則に、taste-skillは247のサイトから作った20の方向に、デザインの判断を詰めています。

ただ、作り手が教えてくれるのは、デザインの一般的な判断までです。自分の会社や自分の文章で、何を大事にするか。そこは、使う側が教えるしかありません。impeccableのinitが、コードで分からない事だけを聞いて PRODUCT.md に書くのも、その最後の部分を使う人から受け取るためなんだと思います。

同じ記事で、私は自分が手をかけている所についても書きました。

AIに判断まで委ねるには、魂を込めて教える時間がいる。その時間は私の学びにもなりました「手をかけているのは、AIの判断を見るハーネスの部分」より

いま実際に手をかけているのは、分身AIが出した判断を見る部分です。

作る部分ではなく、見る部分。ここが今週の10本と重なりました。

security-audit-skillは、見つけた役とは別の役が確かめます。impeccable・hallmark・ECCには、新しい文脈の見直し役がいます。superpowersは、成功と言う前に確かめます。どれも、作る力を上げるより先に、見る所を決めている道具です。

私の仕組みでも、見る所はいくつか決めています。分身AIは、私が直した所を確信度つきのパターンとして残します。採用されると上がり、直すと下がります。公開・納品する物は、作ったAIとは別の系統のAIに確かめさせています。

AIっぽさは、表面の癖を1つずつ消しても、別の癖が出てくるかもしれません。それよりも、自分の判断を1つ教える。そして、その判断が守られたかを見る所を決める。その方が、遠回りに見えて近道なんだと、今週の10本を読みながら思いました。

道具は毎週入れ替わります。来週の上位は、また別の顔ぶれかもしれません。それでも、判断を教えて、見る所を決める、という順番は変わらない気がしています。

MATOME

まとめ。AIっぽさを断る道具と、判断を教える層が足された週

▲目次

今週のGitHub週間ランキングを、順に振り返ります。

1つ目。1位hallmark・2位impeccable・8位taste-skillと、AIっぽい出来を断るデザインのスキルが3本入りました。1位と2位の差は31スター。上位3本が1万2千前後で並びました。

2つ目。作る前に聞く、作り話をしない、別の役が確かめる、が道具の側に入りました。superpowers・ECC・security-audit-skillも、提案ではなく通る流れとして、進め方と確かめ方を入れています。

3つ目。4位dsh-purgeは、安全の決まりを外す脱獄の道具でした。免責には、モデル提供者の利用規約に反することも禁止として書かれています。

4つ目。続けて入ったのはsecurity-audit-skill(2週続けて)とclaude-mem(3週ぶり)。新顔は8本で、先週TOP10の9本は今週のTrendingにありませんでした。

10本の中から気になる1本を選んだら、入れる前にREADMEの注意を見てみてください。作る前に何を聞くか。作り話をしない決まりがあるか。誰が確かめるか。フックや取得先の注意。そこまで見えたら、AIに自分の判断を1つ教えるところから始められます。

来週も、同じ並べ方で10本を紹介します。

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この記事はAIツール(Claude Code)を活用して制作しています。構成・文章生成にAIを使用し、最終的な内容の確認・編集・公開判断はひろくん(田中啓之)本人が行っています。「分身AIひろくん」(bunshin-ai.com)とは別のコンテンツです。

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